カスタム変数 概要 | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2010年1月22日(金) 14:01
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2010 年 1 月 22 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

昨年の 10 月に公開したカスタム変数は、データに任意の属性を付加できる機能で、例えばEC サイトのサンクス ページを表示したユーザーを ”顧客” などの属性で長期的にトラッキングをすることができます。


* ユーザー定義変数との違い
カスタム変数は、既存のユーザー定義変数を拡張させた機能です。この 2 つの機能はよく似ていますが、カスタム変数では、従来のビジターレベル(例:購買にいたった顧客)に加えて、セッション レベル(例:ログインの有無)、ページ レベル(例:閲覧したコンテンツ)で属性を定義して、データをセグメントすることができます。

またサイト内に異なる変数を複数設定した場合、ユーザー定義変数ではユーザーが最後に踏んだ変数(ユーザに対して最後にセットされた変数)に上書きされますが、カスタム変数は1ページあたり最大 5 つの異なる変数を設置することができるなど、トラッキングの自由度が大幅に向上しています。

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* 導入方法
カスタム変数はユーザー定義変数と同じくページのロードやリンクのクリックなどをトリガーに、関数を呼び出してデータを記録します。また下記の例にあるようにトラッキング コード内に関数を含めることもできます。設定の詳細につきましては、Google Code サイトの Analytics セクション(英語)をご覧ください。

<script type="text/javascript">
var gaJsHost = (("https:" == document.location.protocol) ? "https://ssl." : "http://www.");
document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js' type='text/javascript'%3E%3C/script%3E"));
</script>
<script type="text/javascript">
try {
var pageTracker = _gat._getTracker("UA-xxxxx-y");
pageTracker._setCustomVar(index,"name","value",scope);
pageTracker._trackPageview();
} catch(err) {}</script>


* レポート画面
カスタム変数のデータは [ユーザー] セクションの [カスタム変数] レポートでご覧いただけます。変数名をクリックすると、その変数に含まれる値ごとに指標をセグメントすることができます(変数名と値については後述します)。








*4つの属性(インデックス、変数名、値、スコープ)
カスタム変数を使用するためには、下記の4つの属性を理解する必要があります。

pageTracker._setCustomVar(
index, // インデックス (1~5)
"name", // 変数名(任意の文字列)
"value", // 値(任意の文字列)
scope // スコープ(1~3)
);
pageTracker._trackPageview();


*変数名(name)と値(value)
変数名は変数に付与する任意の名称を指します。変数は複数の値を持つことができます。例えば、変数名を「Soccer League」 という名称で定義した場合、「J league」、「Serie A」、「Premier League」などを変数の値として設定します。

下図の例では、変数名をカテゴリ(Category)にして、ユーザーが閲覧したカテゴリの種類によって値を製品カテゴリ(Product)や価格カテゴリ(Price)としています。
















尚、この変数名と値には、両方合わせて64 バイトという文字数の制限があります。日本語はURI エンコード(16 進数のコードに変換)されるので、平仮名であれば 数文字程度で上限に達してしまいます。このような仕様から半角英数字をご利用いただく方が良いと思われます。


*スコープ(scope)
スコープは、データを3つの異なるレベルに分類することができる属性です。分析の目的によって最適なレベルを定義することで、精度の高いトラッキングが可能になります。
















- ビジター レベル:
ビジター レベルの変数は、サイトへ訪問したユーザーの全てのセッションと閲覧した全てのページに関連付けられます。例えば購買を行なったユーザーや会員登録済みのユーザーなど、セッションをまたいで、長期的なトラッキングを行なう場合に適したレベルです。スコープは 1 を指定します。

- セッション レベル:
セッション レベルの変数は、ユーザーのセッションと閲覧した全てのページに関連付けられます。たとえばログイン機能を持ったサイトのように、異なる利用形態を選択できるサイトで、訪問ごとの傾向を比較する際に適したレベルです。スコープは 2 を指定します。

- ページ レベル:
ページ レベルは、訪問中に閲覧したページに関連付けられます。変数をページ毎に変更することもできます。例えば筆者別やキャンペーン対象商品別などの軸でコンテンツをグループ化して利用状況を確認する場合に適したレベルです。スコープは 3 を指定します。

尚、スコープはオプションの要素になります。スコープを定義しない場合、全ての変数はページ レベルとして扱われます。


* インデックス (index)
インデックスは、変数を格納する スロットの役割をもった要素で、 1 ~ 5 まで定義することができます。同一のインデックス番号を異なる変数で使用している場合は、ユーザーが最後に踏んだ変数に上書きされてしまいます。例えばある訪問で ページ レベルの変数 A を設定したページを表示した後、セッション レベルの変数 B を設定したページを表示すると、変数 A を設定したページとのインタラクションは無視されて、変数 B の結果のみがレポートに表示されます。

このため複数の変数を同じサイト内で使用する場合は、インデックスの特性を考慮した設計をおこなう必要があります。インデックスの仕様の詳細につきましては Google code サイト(英語)をご覧ください。
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