クリックした人をがっかりさせない | ネットPR.JP

ネットPR.JP - 2013年5月28日(火) 15:06
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四家です。

突然ですが、ネットをお使いになられていて「クリックしてがっかり」した経験はございませんでしょうか。

たとえば、たどり着いたページで見たくもないアニメーション画面をさんざん見せられたり、一方で知りたいことがどこにあるのか、全く分からなかったり。期待した情報が全く見当たらなかったり。

クリックとは、ネットユーザー側の期待、つまり「私の欲しいモノがこの先にあるはず」という期待のもとに行われる行為です。企業のネット活用においては、このクリックという行為を引き出すための動機をネットユーザーに持っていただくことが、最初にして最大の関門になります。

前回ご紹介した「ターゲティングのせいで、どこにアクセスしても同じバナー」はその動機作りが「雑」過ぎて失敗した例です。

では、クリックさえ上手に獲得できれば成功は見えているのか?

そんなことはないですよね。

たとえばセミナー集客にニュースリリースを活用するケースを考えてみます。

まず、そのセミナーに参加して欲しい「見込み客であるネットユーザー」の方々に、リリースを読んでもらう「動機」を作る必要があります。

ここで最重要となるのは「ニュースリリースのタイトル」です。News2u.netのようなリリースポータルサイトや、新聞社などのメディア系サイトにおけるリリースコーナー、そして検索エンジンの検索結果画面に表示されるのは「リリースのタイトル」です。タイトルがネットユーザーの期待感を引出し、クリックしてもらうことで、初めて本文が読まれるからです。
ですので、バナはー広告やリスティングにおけるクリエイティブと同様に、リリースのタイトルには最大限の工夫が必要です。

ここまでは、まあ分かりやすい話です。

では、とにかくリリースをより多くの人に読んでいただくために、ランディングページを無視して、タイトルの中に刺激的なワードをどんどんぶち込んだらどうなるか。

「こりゃ凄いや」とネットユーザーは盛んにクリックします。そしてリリース文中のURLリンクをクリックし、セミナー申し込みのランディングページへと進みます。しかしそこには刺激的なキーワードも、それに関連する内容も見当たらないのです。

さっきのは何だったのか、という気持ちになりますよね。

これは「より多くのターゲットユーザーをセミナーに招待する」という目的が、直近の「より多くのアクセスをリリースに集める」ことに取り違えられてしまったために起こった現象です。

こういう状態を「コンテクストが弱い」といいます。

こうした事態を避けるためには、二つの方法があります。

  • 事前に一度きちんとリンクをたどる
    リリースからランディング・バナーやリスティング広告からランディングとたどったときに違和感がないかチェックします。できれぱその案件に関係ない人にたどってもらうと、さらに効果的です。
  • 目的に合致しているか再確認する
    コンテクストが弱くなってしまうのは、それぞれの施策を個別に考えてしまうからです。このケースの場合「より多くの見込み客をセミナーに招待する」ことが目的です。リリースはその手段に過ぎません。

極端な話、リリースへのアクセスが少なくてもアクセスしたネットユーザー全員からセミナーの申し込みがあれば大成功ということもあるわけです。個別の施策を個別に判断するのではなく、必ず目的から考えるようにしましょう。

以上の考え方は、ニュースリリースやネット広告だけでなく、Webサイト制作のときにも重視されるべき「鉄則」です。

それだけに「こんなこと当たり前じゃないか」とおっしゃる方がいるかもしれない。

けれどそんな方でも、それなりにネットを活用されていれば、やっぱり「クリックしてがっかりした」経験をお持ちのはずです。お客様に対してそのような「がっかり」を味あわせないためにも、いま一度のご確認をお勧めいたします。

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