スタートアップに必要な盲信について気をつけるべきこと | SEO Japan

SEO Japan - 2011年7月26日(火) 13:03
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日本でもスタートアップがちょっとしたブームになりつつありますが、一時の勢いで始めるのは簡単ですが、それを長く続けて微調整しながらちゃんとした事業に育てていくのは大変な道のりなのもまた事実。その過程で必要な要素が「これは絶対に成功する!世の中の革命を起こす!」というスタートアップのある種の盲信。例え他人に「バカじゃない?」と思われようが、その盲信があってこそ、苦しみを乗り越えて事業を続けていけるんですよね。同時に、盲信に囚われすぎても本来やるべき道を見極め、失敗のトラップに陥るなんてことがありえるのも悲しい現実。今回はそんなスタートアップの盲信と賢くつきあう方法をシリアルアントレプレナーの筆者が語ります。 — SEO Japan スタートアップの世界では、私達はみんな、根拠のない盲信に基づいて跳躍する。それが起業家になることの一部だと私は考えている。あなたには、ジャンプするのに十分な自信とスタートアップ的な威張った態度と狂気が必要だ・・・そして墜落する前に何とかする必要がある。たとえあなたが厳しいリーン・スタートアップと顧客開発アプローチに従うとしても、根拠のない盲信が完全になくなることはないと私は考えている。時に、あなたは自分の直感に頼り、進むのだ(もしくは墜落する・・・もしくはその両方)。 しかし、過度に盲信すると、物事は破たんし始める。“知識に基づく推測”と“全然見当もつかない”タイプの推測があり、前者はあなたが時々合理的にできる推測のことである。 投資家に売り込む時、あなたは、自分の盲信との間にあるギャップを埋めるために十分な論理的思考を示さなければならない。典型的な例を挙げよう: 売り込みをしている起業家は、“多数のユーザーを持つ時に、私達はXとYをすることができる。そのようにして私達はお金を稼ぎます”、と言う。 最初の大きな盲信は、“多数のユーザーを獲得すること”である。2つ目の盲信は、“人々がXとYに関心を持つ”ということだ。投資家は、直ちに“どうやってあなたは多数のユーザーを獲得するつもりですか?”と尋ねるだろう。 あなたは全ての答えは持っていないかもしれないし、いくつか不確実なことは絶対にあるが、投資家(もしくは顧客やパートナーなど)が、あなたが成功を導くものを持っているかどうか判断するのはまさにこの時なのだ。その盲信をうまいこと言ってごまかせば、あなたは失敗する。その盲信につまずけば、あなたは失敗する。1000通りのアイディアや超詳細な戦略を提供する必要はないが、あなたが未知の要素を知的に埋めることができる能力を持っていることを示す必要がある。ついでに言えば、これがリーン・スタートアップと顧客開発が役に立つ場所なのだ。この質問に以下のように回答することを想像してみよう: 私達には、ユーザー獲得のために導入したい戦略がいくつかあります。私達の市場調査と見込み客への聞き取りに基づき、彼らの大部分がFacebookにかなりの時間を費やすことが分かりました。そのため、私達は、Facebook広告を試すつもりですし、Facebookプロフィールにかなり重点を置くつもりです。さらに、登録にはFacebook Connectを使用します。私達の次の試みは[ここに何か入れる]で、その理由は[ここに何か入れる]だからです。そして、登録数において、それからアクティブユーザーの観点において、[ここに何か入れる]によって定義される有効性を測定します。 あなたの試みは機能するかもしれないし、しないかもしれない。しかし、少なくともいくつか試すことだ!盲信の背景にはいくつか理由と考えがあるのだ。 私は、あなたの根拠のない盲信が大問題に出くわす時の例として投資家への売り込みを使っている。しかし、投資家への売り込みに至る前に、あなたは自分のビジネスモデルとプランにおける盲信を特定して、それらのギャップを埋める方法を見つけるべきである。Ash Mauryaは最近の投稿「Build Your Startup Through Conversations」でこれに触れている。彼は、彼が「ビジネスモデル・ディスカバリー」と呼んでいる「カスタマー・ディスカバリー」の前のステップを説明している。それは、総合的にビジネスに取り組み、そのプロセスを手助けするアドバイザーをもたらす機会をあなたに与える。ゴールは、プランやビジネスモデルの中に“分かった!”という場所を特定すること、そして、顧客インタビューなどに投資する前にそれらを解決する方法に関して仮説を思いつくことだ。 私は盲信には大賛成だ。顧客開発とリーン・スタートアップ(註:ここでいうリーン・スタートアップはスタートアップ用のウェブサービス)は、スタートアップから完全に盲信を根絶するためのものではないが、それらは、リスクを減らし無駄を無くすには優れたプロセスだ。あなたが顧客開発を使うにしろリーン・スタートアップを使うにしろ(またはその他のことにしろ)、あなたは自分が持っている根拠のない盲信に対して答えを持っていなければならない。あなたが完全に盲目的にそれらを信じている場合、向こう側に安全に着陸する可能性もあるかもしれないが、痛みを伴う死に向かって破滅する可能性の方が高いのだ。 この記事は、Instigator Blogに掲載された「Startups Need to Make Leaps of Faith, But Not Blindly」を翻訳した内容です。 筆者は現在VC的な活動も行っているので投資家目線になっていますが、実際に事業を始める際も、自分では確信と思っていたことがただの思いこみに過ぎず失敗、なんてことは良くある話です。自分が考えている成功のシナリオが、ただの希望的観測に過ぎないのかどうかは、きちんと1つ1つ論理的に考えてみる必要はスタートアップを始める際にあるでしょうね。「時間軸の中で勝手にサイトのアクセス数や登録者数が伸びていくプランは描いていても、具体的にその根拠や手法は余り考えていない」「クールで今風なサービスなんだけど、ユーザーが既存サービスや既存の手法を捨ててまで乗り換える理由については考えていない」、なんていうケースはありがちです。論理的に細かく考えて絶対に成功すると思っても実践するまで結果は分からなかったりするのが現実ですが、せっかく始めるスタートアップ、事前に減らせるリスクは少しでも減らせるにこしたことはないですよね。自分の盲信とどう客観的につきあっていくか、ということはスタートアップにおける1つの大きなチャレンジのようです。 — SEO Japan
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