コンテンツファームが永久に不滅な理由 | SEO Japan

SEO Japan - 2011年6月6日(月) 16:03
このページは、外部サイト SEO Japan の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「コンテンツファームが永久に不滅な理由」 からご覧ください。
世間はGoogle+1ボタンが話題になっていても、コンテンツファーマーはひたすら汗かき日々コンテンツを生成するのみ、、、かどうかは知りませんが、ますますコンテンツの質が問われる時代に入りつつあるのだけは間違いなさそうです。その上でSEO Bookが語る「コンテンツファーム不滅論」をご紹介。 — SEO Japan 工業産業的な生産手法を用いて、ロングテールのクエリをターゲットにしたコンテンツを作成するサイト — 所謂コンテンツファームにグーグルが行った措置に関する議論が、最近、事あるごとに交されている。この件は多くのインターネットビジネスの関心を引いた。その理由は、アドワーズのコンテンツネットワークで広告を掲載しているからか(そして、拡大解釈するとコンテンツファームで宣伝していたと言うことになる)、もしくは、特定の検索においてコンテンツファームと競合していた、もしくは、検索結果にコンテンツファームが掲載されているのが許せなかったのかいずれかだろう。たまたま、私はこの3つの理由全てに該当している。こんなことを言うのは悔しいが、コンテンツファーミングは今後も続くだろう。経済的に避けられないのだ。 アテンションエコノミー 現在、インターネットの大半は、直接的な収益化から若干距離を置くアテンションエコノミーの下で動いている。フェイスブックは500億ドル以上の価値があるかもしれないが、それは大儲けしているからではなく — 実際に大儲けしているが — アテンションエコノミーで独占的な立場を築き上げ、このような巨大なアテンション(注目)の流れを自分の好きなように動かし、その一部を実際のお金と交換することが出来るからだ。 グーグルはアテンションエコノミーで最も優位な立場にいる — インターネットのナビゲーションをコントロールすることで、大量の注目を集めており(検索でダントツにリードすることで)、注目をアドワーズ広告と言う形式で販売し、そして、アドセンスの製品を使って、注目を巡る市場を提供しているのだ。 個人のパブリッシャー — ニューヨークタイムズから、インターネット上の小規模な趣味レベルのサイトに至るまで — もまたアテンションエコノミーに参加している。ニューヨークタイムズのような巨大なブランドにとっては、注目は作り出すこと可能なアイテムである — 文字通りニュースを作り出している。ディズニーは、繰り返すことが可能な産業プロセスを持っており、一人の少女を迎え入れ、数万人もの熱狂的なファンを生み出している。 小規模なプレイヤー達 — 寮の部屋で開発されていた時代のグーグルや現在の趣味サイト — はこのような規模で注目を作り出すことは出来ない。既存の注目を集めることで精いっぱいである。注目は、その存在とは関係なく、世界に存在している。ゴルフを楽しむ。クッキーを焼く。ダン・ブラウンの小説を読む。メッセージを読む。このようなこと、そして、それ以外のことに対して、人々はコンテンツを求めるのだ: ゴルフのスイングを改善することを望み、新しいクッキーのレシピを知りたがり、ダン・ブランの新作の小説を読みたがり、how-to動画を見たがっている。そして、稀な商品であり、現金に換金することが可能な注目を介して進んで料金を支払うのだ。 コンテンツ作成の経済の仕組み インターネットで注目をお金に変える効果的な方法がない状態を仮定してもらいたい。容易に想像することが出来るはずだ: ドットコムバブルの時代のインターネットがまさにこの状態であり、誰もが“訪問者数”を気にかけていたが、“訪問者数”とバナー広告の組み合わせは、経済的に持続不可能なビジネスをもたらしたのだった。この仮のインターネットでは、コンテツは、大抵、実際にコンテンツを作る理由を持っている人々によってコンテンツが作成される: 情熱を分かち合いたい愛好家、専門家としての評判を高めたいロースクールの教授、誰か(ウェブマスターを含む)を採用する必要がある政府などだ。これはエデンの園のシナリオと呼べる: 心を乱すお金の影響のないインターネットである。 このインターネットはかつて実在し、一般のユーザーは惨めな目に遭っていたのだ。 インターネットでコンテンツを配信する力は、難解な技術的なスキルの存在により支配されていた(つまり“ウェブマスター”になると言うこと。この肩書はありがたいことに廃れていった)。ウェブマスター達は概してとてもギークな人材が揃っていた。基本的にウェブマスターは自分の好きな分野に専念し、その結果(やはり)ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズのキャラクターシート、アメコミのトリビア、そして、ファンが字幕をつけたアニメのエピソードでインターネットは埋め尽くされた。 エデンの園タイプのインターネットではあまり見かけなかったのが、ギークと関わることがほとんどない層の関心を引くコンテンツであった。女性、若年層、高齢者、非英語圏のユーザー等は、ダンジョンズ & ドラゴンズのプレイヤーとは正反対に位置していた。アップルパイの作り方に関するアドバイスも存在したが、それは運がよければの話であり、奇妙なことに関心を持つコンピュータサイエンスの教授が作っただけであった(少なくともコンピュータサイエンスの教授にとっては)。 コンテンツ管理システム(CMS)が普及するようになると、この傾向が変わり始める。CMSのおかげで、“コンピュータプログラミング”レベルから、“ワープロ”レベルのスキルでもコンテンツを作成することが出来るようになったのだ。初めて一般に普及したCMSがブログであり、ブロガー達の間では、ブログがインターネットを民主化したとして称賛の声が相次いでいた。パジャマのままでブログに取り掛かり、それでもニューヨークタイムズと対等に戦うことが出来るといった主張が絶えることはなかった。 ワープロを使うことが出来るスキルは、ウェブマスターになるスキルよりも広がっていったが、それでも一般に浸透しているわけではない。ブログは主に情報を発信する職業から支持されていた。つまり、大学教授、ジャーナリスト、そして、印刷媒体を用いたスキルを長い間利用し、既存のオーディエンスから信頼されていた職業の人達である。時を同じくして、教養のある、中流階級の郊外に住むアメリカの白人の社会人に向けたコンテンツ作成が爆発的に増加していた。政治、お金に関するアドバイス、教育、宗教、国際的なニュース等が、大手メディア、オンラインに移行してきた配信業者、そして、ニューメディアによって(従来型のメディアと同じタイプだが、必要な資本は圧倒的に少ない)、何度も何度も報じられていた。コンテンツは、革命によりアメリカが民主化されたと同じコンセプトで、民主制を迎えることになった: 白人の資産家は自分達の関心が適度にオンラインに反映されるようになった。 インターネットを早い段階で導入した人達以外の人のコンテンツに対して膨大な量の需要 — 未回収の注目 — が存在していた。大規模なオンラインのパブリッシャー達は、需要の頂点を追い始め、ホビーサイトは引き続き、アップルパイのレシピ等のコンテンツを配信していった。見せると言う意味での質は、数年前からは格段に進歩していることが多かった。グーグルアドワーズは、この進歩を可能にした要因の一つであった — アップルパイ等のニッチを支配する趣味のサイトが、突然趣味レベルではない額のお金をサイトのオーナーに与えるようになった。これは基本的には広告販売の交渉に係る取引コストがアドワーズの登場によって割愛されたためだ。また、アドワーズにより、グーグルが注目の余りをより巧みに収益化することが出来るようになった。なぜなら、検索者をアドセンスを持つサイトに送ることで、クリックに対して料金を得る2度目のチャンスが転がり込んでくるためだ。アドセンスによる収益はここ数年グーグルの収益の約3分の1を占めている。 コンテンツ作成の産業化 コンテンツ作成に対するハードルをテクノロジーが下げ続け、アドワーズ等のビジネスモデルの最適化が注目を収益化する機会を改善していったため、供給曲線と需要曲線が交差することは現実的に避けられなくなった。住宅ローン等の価値の高いバーティクルはずっと前から存在していた。多くの取引が行われ、利益率が高く、多額の広告予算がつぎ込まれ、そして、流動性のアフィリエイト/リードを生成するマーケットは、大量のコンテンツの作成を支援してきた。多くのインターネットに精通したユーザー達は、住宅ローンやポーカーを日ごろ検索しているわけではないので、この現象に気づかなかったのだ。インターネットは実際に数えきれないくらい多くの注目のマーケットであり、その多くにおいては、手に入る注目の量では穴埋め出来ないほどコンテンツの作成にはコストがかかった。このようなニッチが十分に活用されない状況が続いていた。資本主義風に言うならば、もっと多くのコンテンツを人々は利用するものの、その肝心のコンテンツが存在しなかったのだ。 そして、破壊的な革新が起こった: 基本的に、多くの企業がアルゴリズムが予測する注目とコンテンツ作成をアウトソース化することで、比較的少ない量の注目を、大きな規模で同時に搾取することが可能な点に気づいたのだ。このイノベーションは、今まで供給曲線と需要曲線が一度も交わったことがない、おびただしい数の注目市場において、供給曲線と需要曲線が交差する現象を起こした。その結果、巨大な規模で、コンテンツファーミングが行われることとなったのだ。 例えば小学校の先生を対象にしたビンゴカード。これはとてもニッチなテーマだが、家賃ほどの収益を上げる。このテーマにも注目が存在するのだ: [...]
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

チャーン
チャーンは英語でChurn。Churnは日本語で「かき混ぜる」という意味だが、ビ ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]