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テレビは「涙」の大安売り」 からご覧ください。
休日でないと、じっくりテレビを観る機会がないだけに、広告に携わる者として、ベムも時間があれば、できるだけテレビを観る。
さて、テレビを観ると、ドキュメンタリーでも、ドラマでも、はたまたバラエティ番組でも、スポーツでも、悲しいといい、嬉しいといい、人前で涙を見せることが大流行だ。
よく「歳をとって涙もろくなった」というが、今の日本人は老若男女感傷的になりたくて「涙」を見せるようになっている。私の親父の時代の人は、まずもって人に涙を見せるということはなかった。私も終ぞ親父の涙を見たことがなかった。
日本人は昔より、格段に人に優しく、寛容になったのか、それとも自分に優しく寛容になったのか。感情を抑えて、人に見せない美学に、心動かされることもあったはずだが・・・。
テレビはエモーションを伝えるメディアとしては、ものすごい力がある。しかしそうも今のテレビには簡単に「涙」が溢れすぎている。大安売りに過ぎると、だんだん白ける。
まあ、それぞれの受けとめ方に過ぎないが・・・。