【回数別データ掲載】最適な広告の表示回数は?フリークエンシーキャップの仕組みと考え方、設定方法まとめ

今回はフリークエンシーキャップについて基本的な機能や設定方法について解説しました。フリークエンシーキャップとはディスプレイ広告で1ユーザーに表示される広告の回数上限を設定できる機能です。「同じユーザーに何回も広告をだして不快に思われてないかな」と不安になった時に便利な機能なのですが、必要以上に多用してしまうと機会損失に繋がります。改めて広告の目的を確認して、設定する際はぜひ参考にしてみてください!
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿です:
  • 編集部の見解や意向と異なる内容の場合があります
  • 編集部は内容について正確性を保証できません
  • 画像が表示されない場合、編集部では対応できません
  • 内容の追加・修正も編集部では対応できません

自社の広告が1つのページにいくつも表示されていて「ユーザーを不快にしているかも…」と不安になったことはありませんか。

今回は、そんなときに1ユーザーあたりに広告を表示する回数を制限できる便利な機能「フリークエンシーキャップ」について解説します。

ここでは Google ディスプレイ、Yahoo! ディスプレイにおいてのフリークエンシーキャップという前提で説明していきます。

事例を挙げながら最適なキャップ回数についても解説しますので、設定時の参考にしてください。

フリークエンシーキャップとは

フリークエンシーキャップとは、ディスプレイ広告で1ユーザーに表示される広告の回数上限を設定できる機能です。

たとえば、あるキャンペーンで1週間・10回と設定すると、そのキャンペーンでは一人のユーザーへの広告表示が1週間以内で10回に達したら、それ以降の期間はそのユーザーには広告が配信されなくなります。

フリークエンシーキャップに関連する言葉として、「フリークエンシー」と「リーチ」があります。この2つは混同しやすい言葉なので、意味をしっかりと理解しておきましょう。

フリークエンシーとは

フリークエンシーとは、一定の期間に1ユーザーに対して広告を表示した回数のことを指します。たとえば期間を1週間で区切ったとき、一人のユーザーに1週間で10回広告が表示されたら、フリークエンシーは10になります。

混同しやすいリーチ

フリークエンシーと類似する用語に「リーチ」というものがあります。リーチは、一定の期間に広告が表示されたユーザーの人数のことを指します。フリークエンシーは「広告が一人当たり何回表示されたか」に対して、リーチは「広告が何人に表示されたか」を表します。

フリークエンシーキャップの仕組み

次にフリークエンシーキャップの基本的な機能や仕組みについて説明します。設定項目やどんなときにカウントされるか、ユーザーの識別のされ方を順番にお伝えします。

設定できる項目は3つ

フリークエンシーキャップは以下の3点を設定することができます。

  • 階層:どの階層を基準とするかを指定、キャンペーン・広告グループ・広告から選択可能
  • 回数:1ユーザーあたりの広告表示の回数上限を指定、Google は1~1,000,000回、Yahoo! は1~100回の範囲で指定可能
  • 期間:期間を指定、日単位、週単位、月単位から選択可能

特に「階層」の設定が肝になっていて、この設定次第で1ユーザーに表示される回数の総数が変わるので注意しましょう。

ここでは分かりやすいように、期間と広告は以下の条件で設定します。この条件下で階層ごとに設定を変更したときに、ユーザーへ合計何回広告が表示されるかを解説します。

  • 期間:月
  • 回数:5回

階層が「キャンペーン」の場合

キャンペーン1に2つの広告グループがあり、その中にそれぞれ2つの計4つの広告が登録されているとします。

各広告の配信回数にかかわらず、ユーザーに対してキャンペーン合計の配信回数が5回になったら、キャンペーン1の広告はこの月ではユーザーにこれ以上配信されません。

ただし、他のキャンペーンの広告は表示される可能性があります。

フリークエンシーキャップ:階層「キャンペーン」、回数「5回」、期間「月」の場合

階層が「広告グループ」の場合

同じ構造でこの設定例の場合、各広告の配信回数にかかわらず、ユーザーに対して広告グループ1合計の配信回数が5回になったら、広告グループ1の広告はこの週ではユーザーにこれ以上配信されません。

同じキャンペーンの広告グループ2の広告も、広告グループ合計の配信回数が5回になるまでは配信されます。

つまり、このキャンペーンには広告グループが2つあるので、ユーザーへの表示回数は最大10回になります。

フリークエンシーキャップ:階層「広告グループ」、回数「5回」、期間「月」の場合

階層が「広告」の場合

同じ構造でこの設定例の場合、ユーザーに対して広告1の配信回数が5回になったら、広告1はこの月はユーザーにこれ以上配信されません。

同じ広告グループ内の広告2や、他の広告グループ2の広告1、広告2も配信回数がそれぞれ5回になるまでは配信されます。

つまり、このキャンペーンには広告が4つあるので、ユーザーへの表示回数は最大20回になります。

フリークエンシーキャップ:階層「広告」、回数「5回」、期間「月」の場合

視認範囲に表示されたときのみカウントされる

広告の表示をカウントする指標は、表示回数(インプレッション数)視認範囲のインプレッション(ビューアブルインプレッション数)の2つがあります。

「表示回数(インプレッション数)」はユーザーが視認できる範囲に表示されたかどうかにかかわらずカウントされます。

一方で「視認範囲のインプレッション(ビューアブルインプレッション数)」は広告がユーザーの視認範囲に表示された場合のみカウントされます。

視認範囲の判断基準は「広告面積の 50% 以上が画面に連続で 1 秒以上表示された場合」となっています。

しかし Google の動画広告のみ「広告面積の 50% 以上が表示され、2 秒以上の継続再生があった場合」となっています。Yahoo! は動画広告と動画広告以外で違いはありません。

Google でも Yahoo! でも、フリークエンシーは「視認範囲のインプレッション(ビューアブルインプレッション数)」を基準にカウントしています。

フリークエンシーキャップは「ユーザーが広告を目にする回数の上限」と考えていいでしょう。

ちなみに、Yahoo! はリニューアル後からこの基準になったので、リニューアル前の YDN ではビューアブルではないインプレッションがカウントの基準でした。

リニューアル時に YDN 時代と同じキャップ回数を設定してしまうと、意図しない設定になる可能性があるので注意が必要です。詳しくは、こちらの記事の「ビューアブルベースのフリークエンシーキャップ」を参考にしてください。

▼YDA のビューアブルベースのフリークエンシーキャップの詳細はこちら

 

YDNからYahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)へリニューアル!変更点と最適なキャンペーン構造を押さえよう

どのユーザーに何回表示されたかは、Cookie で判断

同一ユーザーであるかどうかは、Google も Yahoo! も Cookie を使用して判断しています。Google は基本的にサードパーティー Cookie を使用しますが、使用できない場合はファーストパーティー Cookie を使用します。

Yahoo! はサードパーティー・ファーストパーティーの言及はしていません。Cookie についてはこちらの記事でわかりやすく説明しているので是非ご覧ください。

▼Cookie 規制についてはこちら

 

今さら聞けないCookie規制とは?用語解説と、将来に備え今取り組むべきこと【セミナーレポート】

Google動画キャンペーンの仕様の注意

Google の動画キャンペーンではフリークエンシーキャップの仕様が一部異なります。以下の点を確認しておきましょう。

  • 動画の視聴回数を基準にフリークエンシーキャップの設定が可能
  • 階層はキャンペーン以外選択不可
  • インストリーム広告とバンパー広告では、事実上、キャンペーン単位ではなく動画単位(アセットベース)でフリークエンシーキャップの設定が適用

最後にあるインストリーム広告とバンパー広告についてですが、たとえば、同じ動画をキャンペーン A とキャンペーン B で使用しているとします。

この場合、キャンペーン A のみにフリークエンシーキャップを設定しても、フリークエンシーキャップに達したユーザーにはキャンペーン A の動画もキャンペーン B の動画も配信されなくなります。

最適なフリークエンシーキャップは?

ここまで、フリークエンシーキャップの機能について説明しました。では、実際に設定するときにはどの階層・期間で、何回の上限に設定すればいいのでしょうか。

ここからはフリークエンシーごとの実際の配信結果を分析し、そこから最適なフリークエンシーキャップの考え方について解説します。

記事の続きはこちら

 

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

アドベリフィケーション
広告のブランド保護に利用する広告テクノロジーで、広告配信システムと組み合わせて利 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]