一目瞭然!上司も納得するWebサイトリニューアルの目的

Webサイトリニューアルのプロジェクト最初の難関でもある「目的」、汎用性のある2つの例をご紹介します。
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「ウチのサイトはリニューアルすべきだ!」

直感的にはわかっているものの、実際のプロジェクトではなかなか超えられないハードルがあります。

それが「リニューアルの目的」です。

少なくない費用がかかることもあり、組織が決定する際には合理的なロジックの要として、目的が明確であることが求められます。

問題点とその解消に向けた解決策として表現される場合もありますが、

  • デザインが古いため
  • 前回のリニューアルから〇年が経過しているため
  • スマートフォン対応が必要なので

といった内容を「目的」として表現してしまうと、「費用対効果は?」という素朴な問いにこたえることが出来なくなってしまいます。

直接的な売上に結び付くECサイトは別として、特にコーポレートサイトの場合は費用対効果を単純に計算できないものです。

本来の事業活動の目的や役割の視点からみても整合性のあるロジックが必要です。

そこで今回は自社のWebサイトリニューアルにあたって、2つの汎用性のある「リニューアルの目的」例をご紹介します。

「Webサイトリニューアルの目的」その1~印刷物モデルからの脱却~

【問題提起】
現在の自社のWebサイトは以下のさまざまな問題を抱えている

  • 前回のリニューアルから数年が経過しデザインが古く、企業イメージを損ねている
  • 維持費用、更新費用に対する成果が乏しい
  • システムが古いままでセキュリティリスクを抱えており、改修費用がかさむ

【問題の原因】
その問題を作り出している構造と原因は「Webサイトの使われ方」にある。

【リニューアルの目的】
社会の変化に対応したコミュニケーションを実現するため、従来の「印刷物モデル」によるWebサイトから、コミュニケーションのチャネルとして使えるシステム=「コミュニケーションシステム」に置き換えること。

「印刷物モデル」から「コミュニケーションシステム」への置き換えイメージ

※ポイントは単純な問題ではないこと、解決の影響が多岐に渡ることをうまく伝えることです。

「Webサイトリニューアルの目的」その2~攻めのIT投資と連動~

【問題提起】
現在の自社のWebサイトは以下のさまざまな問題を抱えている

  • システムが老朽化しCMSもリプレイスの時期を迎えている
  • スマートフォンでの表示に最適化できていない
  • デジタルマーケティングに活用できていない

【問題の原因】
Webサイトの位置づけが関連すべき業務と切り離されて設計されてきたため、タテ割り構造の状態になっており、IT投資との連動がとられていない。

【リニューアルの目的】
TCO(Total Cost Ownership:総保有コスト)の観点から、「攻めのIT投資」と連動したWebサイトを構築しビジネスモデルの変革を推進するコミュケーションプラットフォームとして活用すること

コミュケーションプラットフォームとしての活用イメージ

※ポイントは、Webサイトを単体で捉えるべきではないことを図解などイメージで伝えることです。

問題の具体性が重要

このような形で論理を展開していくには、最初のとっかかりとしての「問題」がちゃんと共感できるか?あるいは、具体的にイメージできるか?がポイントになります。

客観的な視点による評価から問題点を洗い出すには、Webサイトの基礎調査を活用するなど、問題点を具体的に提示する必要があります。

そして2つの例に共通しているのは、必ず問題の原因にアプローチして「Webサイトリニューアルの目的」をロジカルに導き出しているところにあります。

問題の具体性とこのロジックこそ、Webサイトリニューアルの目的として正しく認識され、組織の判断を引き出すカギとなるのです。

本稿は、
Webに詳しくないWebマスターのためのブログ“Getting Better”
https://getting-better.jp/
に掲載された記事です。

一目瞭然!上司も納得するWebサイトリニューアルの目的
https://getting-better.jp/purpose-of-website-renewal-180329/

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