Googleが新たな会話型AIサービス「Bard」をテスト公開、品質を高めて検索での活用表明

幅広い知識と大規模言語モデルの能力・知性・創造性で複雑な情報を分かりやすく整理

米国Googleは、会話型AI(人工知能)サービス「Bard(バード)」を信頼できるテストユーザーに公開した、とスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)が2月6に発表し、日本語訳を公式ブログで2月7日公開した。一般公開に先立つ取り組みで、2年前に発表した「LaMDA(ラムダ):Language Model for Dialogue Applications(対話アプリケーション用言語モデル)」を活用した実験的な会話型AIの軽量バージョンを公開する。

Bardは、世界の幅広い知識と、大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせて、Webからの最新情報を活用して質の高い応答を提供する。多くの外部ユーザーのフィードバックと内部テストを経て、Bardの回答が品質・安全性・情報の根拠の高い基準を満たしていることを確認する。品質と速度を高めて改善し、Google製品に取り入れることを目指す。まず検索での活用に取り組む。

たとえば「ピアノの鍵盤の数は?」のように事実に基づく回答の検索ではなく、「ピアノとギターのどちらが習得しやすいか、それぞれどのくらいの練習が必要か」のように単一の正解がない質問に対して、さまざまな洞察をまとめることができる。ピアノとギターの両方を演奏する人のブログや、初心者として始めるための手順、関連するトピックの詳しい説明をまとめて表示するような新しい機能をGoogle検索に追加していく。

ピチャイCEOは公式ブログで「私たちは全面的にAIへの投資を継続し、最先端のテクノロジーを進化させている。AIの計算規模は半年ごとに倍増してムーアの法則よりもはるかに早いペースだ」とした。「同時に、高度なジェネレーティブ(生成)AIと大規模言語モデルが、世界中の人々の想像力をかき立てている」と述べて、米国オープンAIが2022年11月に公開して評判となっている「ChatGPT(チャットGPT)」を意識した発表となった。

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