インターネットの利用、ここ数年でいよいよ老年層にも浸透。60代も8割間近【インテージ調べ】

楽天市場・Amazon・メルカリの利用にも、アプリ・スマホブラウザ・PCブラウザで傾向差。

インテージは、スマホ利用率・ECサービスの利用状況・SNSアプリの利用率について、ここ数年の経年変化の分析結果を発表した。

スマホ利用が老年層で急激に増加、いまだ拡大続くインターネット利用の下支えに

まず、2014年以降の7年間について、インターネットの利用率、パソコンおよびスマホの利用率の推移を見ると、インターネットの利用率は2016年以降ほぼ横ばい、パソコン利用率はじょじょに減少するが、スマホが急激に増加している。特にスマホは2014年の50%台から、2020年には80%台を突破している。

インターネット利用率を年代別で見ると、60代の伸長が大きく、ここ数年で老年層(シルバー層)にインターネットが普及したことがわかる。一方デバイスの利用率を年代別で見ると、スマホが60代など老年層で急激に増加している一方、パソコンの利用率は60代はそれほど大きく下がっていない。若年層の10代、あるいは50代といった人達でパソコン利用が減少しているようだ。

各社の戦略の違いで、楽天市場・Amazon・メルカリの利用方法にも差異

ECサービス(楽天市場・Amazon・メルカリ)の利用方法について、「アプリ・スマホブラウザ・PCブラウザ」の3種別で見ると、楽天市場は、アプリからの利用が大きく伸びているが、もともと多かったスマホブラウザからの利用率も大幅に増加している。サービスを横断した利用、ブラウザでの検索からの利用といったケースが多いと考えられる。一方Amazonは、楽天同様にスマホアプリからの利用が伸びているが、スマホブラウザからの利用は逆に下降傾向を見せている。メルカリは、Webでの機能が限定されているため、引き続きアプリ中心のようだ。

なお楽天市場スマホアプリとAmazonスマホアプリについて、性年代別で利用率の推移を見ると、楽天市場アプリは3~-50代(女性は20代も)の利用率が高いが、Amazonアプリは全体的に男性の利用率が高く、特に10~20代男性の利用率が高いという。

Instagramが急増し、ついにFacebookを抜かす

SNS(Twitter・Instagram・Facebook・LINE)のアプリ利用を見ると、やはりInstagramの上昇とFacebookの下降が目立つ。Instagramは2019年にFacebookを逆転している。一方、2016年にほぼFacebookと同利用率だったTwitterは堅調な増加を維持し、50%に近づいている。

年代別にアプリ利用率の推移を見ると、Instagramアプリは2020年に10代でさらに増加を積み重ねている。Facebookアプリは、2016年時点で最も利用していた20代が大きく下降しており、10%台が迫っている。一方で、InstagramについてPCブラウザからの利用も見ると、50代・60代といった老年層の利用が広がっている。60代は、アプリ利用率が約23%なのに対し、PCブラウザ利用率が約19%でかなり近い結果となった。

デバイスに関する調査概要

  • 【調査対象】15~69歳の男女
  • 【調査期間】各年10月~12月
  • 【有効回答数】各年約7,000名

EC、SNSに関する調査概要

  • 【調査対象】15~69歳のパソコンまたはスマホ利用者
  • 【調査データ】i-SSP PC, MB Android
  • 【指標】月平均利用率(接触率)
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