個人情報保護法について、50代の4人に1人は「よく知っている」と自負【ドコモ・モバ研調べ】
NTTドコモ モバイル社会研究所は、「個人情報保護法」に関する調査結果を発表した。調査時期は2020年1月~2月で、首都圏の700人から回答を得ている。
「個人情報保護法」(個人情報の保護に関する法律)は、国際動向、情報通信技術の進展などを踏まえて、3年ごとに見直しが行われる。最新の改正法は、2020年6月12日に公布されている(施行は、一部を除き公布後2年以内)。なおJIPDECによると、「誤送付」「漏えい」など個人情報の取扱いにおける事故は、2019年度は2,543件が発生している。
個人情報保護法、50代は25%が「よく知っている」と回答
まず、個人情報保護法についての認知・理解を聞くと、内容について「よく知っている」15.3%、「ある程度知っている」56.0%となり、計71.9%が認知していた。
結果を性別で見ると、「よく知っている」が、女性の10.9%に比べ男性は19.8%と倍近く高い。一方、「ある程度知っている」は、女性のほうが59.0%で男性の56.0%より高い。合計では認知について性差はあまり見られない。
次に年代別で見ると、「よく知っている+ある程度知っている」の数値は、10代・20代が55.5%でもっとも低い。年代があがるにつれ認知度は高まり、50代は80.8%が「よく知っている+ある程度知っている」と回答している。特に「よく知っている」の数値は25.0%と、他年代に比べ突出している。以降、60代から70代にかけては、年代が上がるほど認知度が低下している。
しかし、「個人情報保護法」は複雑な内容で、「よく知っている」と自負する人が多いことにやや疑問が残る。ただ単純に「プライバシーに配慮した法律だよ」というレベルでなく、「そもそも“個人情報”とは?」「どういった行為が法律に触れるのか」「どういう組織が対象になるか」といった内容を理解し、正確に答えられる人がどれくらいいるのかも知りたいところだ。興味をもった方はぜひ参考リンクなどから、今一度「個人情報保護法」の内容や現状を確認してほしい。
調査概要
- 【調査対象】関東1都6県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木)の15~79歳男女
- 【調査方法】訪問留め置き
- 【調査期間】2020年1月~2月
- 【有効回答数】700人
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