博報堂、生活者の欲求特徴レポート「ヒット因力2010-11 カラダの近くに、新世界」発表

体の中や周囲の新しい世界に気付き、情報通信関連の製品・サービスと相乗効果

博報堂は、生活者が関心を示したモノやサービスを収集して興味度ランキングや支持された要因を分析した結果を基に、2011年にかけて注目されそうな生活者の欲求の特徴を11月24日、レポートにまとめた。「ヒット因力2010-11 カラダの近くに、新世界」のキーワードで、不況を越えて新しい感動探しが始まる、と結論付けた。

生活者は、不況下で暮らしを見つめ直すうち、体の中や周囲に豊かな感動を生む新しい世界があることに気付き、情報通信関連の製品・サービスの発展が相乗効果になり、身近な情報を自発的に発信したり、共有する環境を整えているという。こうした背景から、今後関心を高める消費欲求の視点として、体感拡張の新世界▽官能・生理の新世界▽記憶・知識の新世界--の3点にまとめた。

体感拡張の新世界は、2010年のスマートフォン、タブレット型情報端末、3D対応製品、ツイッターなどのヒット事例がベース。スマートフォンを活用した位置情報サービスや「ツイッター」「Ustream」などのライブメディアによって体感する世界が拡張し、体のそばのリアリティが大きく変わり始めている、と分析した。位置情報サービスでデジタル情報と現実が重なり合い、ライブメディアによって現場に移動することなくライブ体感が可能になる。

官能・生理の新世界では、おかずラー油、半熟スイーツ、氷点下ビール店舗のヒットを受け、常識を越えた味わい・触感や、デジタルな情報で割り切れないような体で感じる微妙な生理感覚に感動を求める、と分析。記憶・知識の新世界は、飲料などのリバイバル商品、ご当地ブームなど、消費の記憶の見直や、B級グルメのように地域の付加価値を発掘する楽しみがあることを指摘した。

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