はじめてWEBエキスパート(専門家)コラム 今すぐ実践できる写真講座(全6回)

カメラ苦手女性のための、自宅でできる! 商品撮影

「ネットショップを始めるけれど、商品が上手に撮れない」そんなあなたに、自宅でできる商品撮影ノウハウを解説。
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

カメラマンの小坂 仁都美です。
この連載ではJimdoユーザーさんの写真に関する困りごとを解決していきます。

第2回の今回は「ネットショップを始めるけれど、商品が上手に撮れない。」という、カメラ初心者の神成さんのご自宅に伺ってきました!

一眼レフを持っている神成さんですが、悩みは

  • カメラの知識がなく、勉強しようと思って本を買ってはみたが、分かりづらく、持っていない機材がでてきて断念。
  • そもそも何が必要なのか分からない。
  • 毎回カメラマンに頼む訳にはいかないので、自分で撮影したい。

ということでした。

カメラ初心者の方からよく聞く「本を買ってみたけど、分からず、本を閉じてしまった。。。」
これは、特に女性に多い傾向です。記号や数字、更には機材がでてきて、理解し辛いのかもしれません。

いろんな商品を扱いたいとお考えの神成さん。
「これらは必須でおさえよう!」と、自宅でできる商品撮影を実践しました。

自宅で商品撮影したい!

神成さんにパチリと商品を撮影していただきました。

自宅で、照明機材は持っていません。
神成さんは少しでも明るさを得るために、窓際で撮影しました。

注意してほしい点は、背景・ズーム・光。
一つ一つ問題点を解決して、自宅でできる商品撮影をしていきましょう。

ステップ1(背景)

モードはA(Av、絞り優先)モードにしました。
背景のボケ方を変えることができるモードで、F値という数字を変えて調整します。
数字を小さくすると周りがボケ、数字を大きくすると遠近両方にピントが合います。

左がAモードでF値を5.6に設定して撮影、右がAモードでF値を40に設定して撮影。
写真左:F値を5.6にした写真は、背景がボケています。
写真右:F値を40にした写真は、背景の庭までピントが合っています。

Aモードは自分でボケ方、ピントの範囲を調整することができるモードです。

ステップ2(ズーム)

ズームレンズのズームを望遠側にしました。

左が広角側(広く撮れる)でティッシュケースの近くから撮影し、右が望遠側(ズームアップ)でティッシュケースから離れて撮影。

写真左:広角側で近づいて撮影した写真は、形が歪んで写ります。
写真右:望遠で離れて撮影した写真は、形が綺麗に写ります。

商品の形を綺麗に撮影したい場合は、ズームを望遠側にして、商品から離れて撮影しましょう。

ステップ3

三脚を使用しました。

自宅で、照明機材なしで商品撮影するには、三脚は必須アイテム。
三脚を使用することで、ブレないですし、ピントも合わせやすいです。

商品の配置も画角を保ちながら調整できます。
カメラを手持ちで撮影することは、画角が定まらないので効率が悪いです。

ステップ4(光)

ホワイトバランス(WB)を設定しました。
曇り空でしたので、ホワイトバランスを「曇り」に設定しました。

太陽の光・蛍光灯・白熱電球はそれぞれ光の色が異なるので、混ざっている状態で撮影すると、正しい色が写せません。光の種類を1つにして、ホワイトバランスを設定することで、実物に近い色に写ります。

窓からの光を利用して撮影するため、室内の電気を全て消しました。
曇り空ですが、三脚を使用すればブレることはありません。

神成さん、撮影し直しました。

POINT
  1. 背景をすっきりするために、場所を移動。白壁を背景に変えました。
  2. 左側からの窓からの光だけなので、右側にレフ板(白い板)を立て、右にできる影を軽減しました。
  3. 神成さんの商品イメージに近い明るさにするために、露出補正でプラス1しました。
  4. 水準器で水平をとりました。

いかがでしょうか。
写真1枚でイメージが全然違いますね。

自宅でも工夫し、基本をおさえれば撮影ができます。

しかし、今の時代、商品の写真を並べるだけで売れることはありませんよね。
写真撮影の基本を押さえて、お客さんが何を求めているのか、お店・商品の魅力をどう伝えていくか、よく考えることが撮り方のアイデアとなり、写真が売り上げアップの強い味方になります。

様々な撮影に挑戦していってみてください。

この連載では写真のお悩みを実践型で解決していきます。
「こんな時どうする?」「よく分からずに撮っている」些細なことでも、写真でお困りのことがありましたら、是非ご相談ください!

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このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

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