誰が何と言おうと「仕事」なんて100%つまらない! でも「企画」次第でおもしろくなる
仕事がおもしろくない、つまらない、と思いながら働いている方へ
非常に残念なお知らせですが、真実なのでまずはっきりお伝えします。
世の中のほとんどの仕事は、おもしろくありません!
与えられた仕事をこなすだけでは、仕事はおもしろくなりません。つまらない仕事を楽しむ秘密は……
自分で仕事を楽しむ「企画」を立てることです。
本連載では、これから4回に渡って、自分で仕事を作るために必要な「企画」の考え方と「企画書」の書き方について連載していきます。今回は、企画書の話に入るまえに、なぜ仕事がつまらないと感じるのかを、私なりに分析していきます。
世の中のほとんどの仕事はつまらないものです!
よく「今、自分のやっている仕事がルーティンワークばかりでおもしろくないのですが……」という相談を受けるのですが、それは仕方がないことです。
残念ながら「仕事がつまらない」ということは諦めてください。
サラリーマンの「仕事」なんていうものは、「お金を生む構造」を「会社」が仕組み化して、役割分担したものです。だから、基本的に「仕事」それ自身には何のおもしろ味も付加されていません。
お金をもらっている以上、その与えられた仕事は“義務”であり、そこを楽しむかどうかは“個人の自由”なのです。人は同じ作業を繰り返していると、慣れてきてしまい、その動作に対する感情を失っていきます。
「仕事はつまらない」ものだから、仕方ない。多少「楽しむ方法」を考えるか……。
まずはそう考えるところからモチベーションを上げてみましょう。
どうすれば「つまらない仕事」が多少はおもしろくなるのか?
「つまらない仕事」を「多少おもしろい仕事」にするポイントは、ずばり「主体性」にあります。会社との契約においてやらされている「つまらない仕事」から、「自分がやろうと思ってやる仕事」に変えれば、多少おもしろくなるはずです。
たとえば、「チラシ1,000部を折って封筒に入れなさい!」と言われたとしましょう。そこで頭を働かさずに、ただ黙々と作業を進めていると、終わりの見えない作業に心が折れ、作業に慣れて、感情を失い、機械的な動きとなってモチベーションが下がっていきます。
ただ、同じような状況でも、
自分なりの「企画」を持ち込んで目標設定するとどうでしょうか?
目標は200部を1時間で終わらせること。そのためには、まずは100部ずつ、チラシを先に折っておいて封筒に入れる場合と、1部ずつ折って入れる場合とで、時間を測ってどちらの効率がいいか試してみよう!
とすれば、200部まではゲーム感覚でいけますし、200部終わった段階で1時間という目標が達成できたか否かで、さらに作業効率を上げる方法を模索するはずです。
おそらく仕事が終わったあとで、何にも考えないでやった人は「つまらなかった……」で終わるでしょう。ただ、自分なりに「企画」して「目標設定」してやった人は「次は多分もっと早くできるな」という経験を得て終わることができます。
「仕事」を楽しめるか楽しめないかの違いのスタート地点は、些細な仕事でも「小さな企画」を自分のなかに作れるかどうかです。
さらにもう一歩進んで「やりたい仕事」をやれるようになろう!
前の段落に書いたのは、本当に些細な例ですが、千里の道も一歩から。まずは、少しでも、「あ、今日の仕事はおもしろかったなぁ」と思えればよいと私は考えています。
人というのは贅沢なもので、次第に「自分のやり方で仕事がしたい」「自分のやりたい仕事がしたい」なんて思いも出てくるはずです。
- こんな風にしたら、もっと社内全体が効率化できるはずなのに……
- こんなことをしたらもっと稼げるビジネスができあがるのでは?
そうすると、「自分から自分への提案」だけでは収まらなくなってくるので、「誰かに思いを伝え、共感してもらう」必要が出てきます。恋愛と同じで、思っているだけの片思いでは伝わりません。伝えてないのに気づいてもらえないなんて言っても仕方ありません。声に出したからといって、必ずしも相手に認められるとは限りません。ただ「伝える」必要性が出てきます。
そこで書けると便利なのが「企画書」です。
「企画書」という言葉だけ聞くと専門的な知識がいりそうで、多くの人が「そんなの私には書けませんよ」というような反応をするのですが、そんなことはありません。安心してください。
ただ企画するだけであれば100人いれば100人が絶対にできます。
書き起こすのが少し面倒なだけです。それも簡単なものから練習して慣れれば誰でもできます。大事なのは中身ですので、見た目なんて初めは、人のモノマネでも十分です。まずは少しずつ自分の意思を形にしてみてください。そうすれば、きっと仕事が楽しくなりはじめます。
正直、私は「やらされる仕事」が大っ嫌いです。「効率化できるかもしれないのに、これがルールだから」と言われてやらされる仕事が本当に嫌で嫌で、嫌で仕方ないから、なんとかその業務から逃げ出すために、企画書の書き方を自学で勉強してきました。
今では何とか自分でやりたい企画を書き続け、仕事を作り、生きています(笑)。
この連載では、“超当たり前”で“簡単な企画に関すること”を書いていきますので、残念ながらこの連載を実践しても、すぐに“凄くできる人”にはならないと思います。
ただ少しでも多くの方の“つまらない仕事”と思って働く時間を減らし、世の中にちょっとした新しい価値でも生み出すことに協力できれば幸いです。
次回は、「企画書を書き始める前に必要な準備について」書いていきます。自分で仕事を作ると仕事はおもしろくなりますよ!
※アイコン画像:ThinkStock/iStock/serkorkin
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