モバイルユーザー攻略マニュアル

モバイルオンリー型のモバイル利用傾向

モバイルオンリー型のモバイル利用傾向

それではこのタイプのユーザーはどんなモバイルの利用の仕方をしているのでしょう。攻略法を検討するために傾向をみてみましょう。

利用タイミング:自宅でのプライベート時間に利用

他のタイプに比べてモバイル利用が高いタイミングは、朝起きた時、就寝前、自宅でくつろいでいるとき、休日といった自宅でのプライベートな自由時間が挙げられます(図4)。モバイルがメインの接触メディアとなるこのタイプは、別メディアとの接触時の利用は他に比べて高くない結果となっています。また、移動中の接触が低い理由は、別の設問でこのタイプの通勤・通学の手段として自転車や自動車を長時間利用しているという結果からも想定できます。

図4 プライベートの時間のうち、モバイルサイトを閲覧するシーン
図4 プライベートの時間のうち、モバイルサイトを閲覧するシーン

利用サイトジャンルと利用機能:ネットオークションで安く賢く買物

他のタイプと比較すると、ゲーム、着うたフル、デコメなど、モバイルで完結するエンタメコンテンツの利用や、Q&Aサイト、ブログといった情報閲覧が高い傾向にあります(図5)。一方、着メロが低くでていることから、着うたフルは着信音として利用するというよりは、ミュージックプレーヤーとしての音楽ダウンロード利用といえるでしょう。安く賢くという消費傾向があったように、ネットオークションの利用も高めの傾向です。旅行・タウン情報、チケット予約などが他タイプより低い傾向なのは、やはり自由に使える時間やお金に制約があり、行動範囲が広くない生活をしていることが伺えます。

図5 普段よく閲覧するモバイルサイトのジャンル
図5 普段よく閲覧するモバイルサイトのジャンル

モバイルサイトへの流入経路

モバイルをメイン端末として使うモバイルオンリー型のユーザーは、キャリアの公式メニューやモバイル内の広告からの流入が多い傾向があります。キャリア公式サイト化や、このタイプの利用が多いゲームサイトやブログサイトへの出稿やのタイアップ広告なども効果的でしょう。

モバイルでのキャンペーンへの参加

他のタイプに比べると、全体的にキャンペーンへの参加は消極的といえます。特に購入ポイントを貯めたり、メルマガ登録をしたりするキャンペーンに対する参加が低めです。ただ、「購入したその場で当選判定がわかるタイプ」や「友人紹介して応募するタイプ」へのキャンペーン参加が他よりも高くなっています(図6)。インスタントウィン(その場で当選判定がわかる)は食品や菓子系の商材で多く実施されるキャンペーンですので、このターゲットと相性がよいのかもしれません。また、友人紹介に関しても、学校の友人や、家族やご近所などを中心にした関係の中で生活しているからこそ、紹介しやすい相手がいると考えることもできます。

会員登録やメルマガ登録が必要もの、複数のメディアと連動したキャンペーンなど、応募までにいくつかのステップを踏むようなキャンペーンの参加率は低くなっています。

図6 最近1年以内に参加したモバイルキャンペーンのタイプ。
図6 最近1年以内に参加したモバイルキャンペーンのタイプ。

モバイルサイトのユーザーへの効果

モバイルオンリー型のユーザーが、他のタイプに比べて特徴的なのは、ブランドや企業のイメージの変容や親近感などのブランディング効果は他タイプより低く、認知や知識を深める、購入するというレベルでの変容に差が見えていることです(図7)。特に、ブランドへの興味や親近感の効果は低いものの、商品やブランド・企業について話題にしたという点が高いことに注目したいところです。前述の通り、学校や家庭、主婦仲間などのコミュニティに属していることで、モバイルを情報元としたクチコミが効きやすいのではないかと推測できます。

図7 モバイルサイトを見ることで感じたことや行動した経験。
図7 モバイルサイトを見ることで感じたことや行動した経験
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