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ヤマト運輸、関西国際空港と新千歳空港間で貨物専用機を運航。新鮮な生鮮食品や緊急性の高い貨物のスピード輸送などを実現

1 時間 46 分 ago
ヤマトグループは関西国際空港―新千歳空港間で貨物専用機の運航を開始した。生鮮食品や緊急性の高い貨物のスピード輸送に加え、大型貨物や一部特殊貨物にも対応し、北海道と関西を結ぶ物流ネットワークを強化する。

ヤマトグループは3月24日、関西国際空港と新千歳空港を結ぶ貨物専用機(フレイター)の運航を開始した。北海道と関西エリアを結ぶ航空輸送ネットワークを強化し、生産者や事業者の商圏拡大、地域産業の活性化に貢献する狙いだ。

ヤマト運輸、関西国際空港と新千歳空港間で貨物専用機を運航。新鮮な生鮮食品や緊急性の高い貨物のスピード輸送などを実現
ヤマトの貨物専用機(フレイター)の外観

新たに運航を開始したのは、新千歳空港発・関西国際空港行きの「IJ438便」と、関西国際空港発・新千歳空港行きの「IJ439便」。運航ダイヤは、新千歳発が7時45分、関西着が10時15分、関西発が11時30分、新千歳着が13時30分となっている。

ヤマトグループのフレイターは、新鮮な生鮮食品や緊急性の高い貨物のスピード輸送に加え、旅客便の床下(ベリー)に収まらない大型貨物の輸送、通常は旅客便で扱えない一部化学原料などの危険物輸送にも対応できる点が強み。さらに、国際線との接続によるグローバルな輸送ネットワークの提供など、多様な物流ニーズに対応している。

新千歳空港と関西国際空港間のフレイター活用例として、国分グループ本社と連携した生鮮牛乳のスピード輸送事例を公表。国分グループはヤマトホールディングスとのパートナーシップ協定に基づく共創の一環として、新千歳空港―関西国際空港間のフレイターを活用し、北海道・余市郡から大阪府高槻市まで国分グループの関連会社である倉島乳業の生鮮牛乳を輸送した。長距離輸送ネットワークの強化と新たな輸送モードによる時間短縮により、北海道と関西の流通拡大や食の価値創造につなげる狙いがある。

ヤマト運輸、関西国際空港と新千歳空港間で貨物専用機を運航。新鮮な生鮮食品や緊急性の高い貨物のスピード輸送などを実現
生鮮牛乳のスピード輸送の事例の配送フロー図

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
furukawa

ヤマトHD、「羽田クロノゲート」に次ぐグループ最大級の物流拠点を東京・江東区に開設

2 時間 16 分 ago
ヤマト運輸は東京都江東区東雲に、仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能を一体化した統合型ビジネスソリューション拠点を開設した。首都圏向け当日配送や翌日配送分の受注時間延長に対応し、法人向け物流の高度化と販売機会の拡大を支援する。

ヤマト運輸は4月7日、全国のヤマトグループ物流拠点への仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能を一体化した統合型ビジネスソリューション拠点を東京都江東区東雲に開設した。6月から順次稼働を開始する。

ヤマトHD、「羽田クロノゲート」に次ぐグループ最大級の物流拠点を東京・江東区に開設
ヤマト運輸の新拠点の外観

新拠点は、東京都大田区の「羽田クロノゲート」に次ぐヤマトグループ最大級の物流施設で、地上6階建て、延べ床面積は約11万9600平方メートル。約1万8000坪のロジスティクスサービス提供エリアを備え、在庫管理や流通加工などの機能を集約する。温湿度管理エリアも設け、高い品質保持が求められる商品の取り扱いにも対応。2026年度中には保税蔵置場の許可取得を予定しており、輸出入商品の保管や梱包など、海外物流サービスの提供も視野に入れる。

また、在庫保管倉庫から輸配送拠点までの横持ち輸送や積み替え作業を減らせるため、輸送品質の向上や温室効果ガス排出量の削減にも寄与するとしている。

物流機能を1か所に集約することで、法人顧客のサプライチェーン全体の最適化を支援する狙いがある。首都圏の店舗向け当日配送、翌日配送分の受注時間延長が可能となり、配送リードタイムの短縮や法人顧客の販売機会の最大化に貢献するという。

立地面でも優位性を打ち出す。新拠点は首都高速晴海線「豊洲インターチェンジ」から約1.5キロ、銀座・日本橋エリアから約5キロ圏内に位置する。加えて、「大井コンテナ埠頭」や羽田空港まで車で約20分と、陸・海・空の各輸送モードにアクセスしやすい。国内配送だけでなく、越境ECや海外物流の拠点としても活用を見込む。

ヤマト運輸の新拠点のアクセス

環境対応も進める。太陽光発電設備や蓄電池を導入し、施設の消費電力を再生可能エネルギー由来電力で賄う計画で、荷主企業のScope3排出量削減にも貢献するとしている。主要設備として、EV用充電設備や非常用発電機も備える。

従業員向けには、ラウンジや食堂、休憩室、24時間営業の無人コンビニエンスストアを併設するほか、保育施設も設置する。防音壁で車路やランプウェイを囲い、車両走行音や夜間のライトによる周辺環境への影響にも配慮した。

ヤマトグループは中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」で、長期契約で在庫管理や流通加工などを包括的に請け負うコントラクト・ロジスティクス事業を成長領域に位置付けている。今後はこうした統合型ビジネスソリューション拠点を関西、中国、東北にも広げ、法人顧客の経営課題の解決や持続可能なサプライチェーン構築を支援していく方針だ。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
furukawa

日本郵便が米国宛て郵便物の引受を再開、米国ルールの変更に対応

2 時間 46 分 ago
日本郵便は4月14日、引き受けを一時停止していた米国宛て郵便物の一部について引受を再開した。米国の制度変更に対応し、対象郵便物では関税などを事前に米国税関へ支払う新たなフローを導入している。

日本郵便は4月14日、一時停止していた米国宛て郵便物の一部について、引受を再開した。

背景には米国政府による輸入制度の見直しがある。米国政府は2025年7月30日、国際郵便物における米国向け消費用物品の免税措置(デミニミス)を同年8月29日から停止し、書類や100米ドル以下の個人間贈答品を除いて関税を課す大統領令を発表した。これを受け、日本郵便は2025年8月27日から、内容品価格が100米ドルを超える個人間贈答品や販売品を含む米国宛て郵便物の引受を一時停止していた。

その後、米国税関・国境警備局(CBP)は、米国宛ての国際郵便物について、到着前にCBP認証の「認証事業者(Qualified Party)」を通じて関税などを支払うルールを公表。これに対応し日本郵便は、利用者が同社推奨の認定事業者のアプリを利用して事前に関税などを支払うことで、指定郵便局において米国宛てのすべての郵便物を引き受ける体制を整えた。

差出条件は内容品価格や品目によって異なる。100米ドル以下の書状、はがき、印刷物、EMSの書類、個人間贈答品については、従来通り全郵便局で差し出し可能で、関税の事前支払い登録やラベル表示は不要。

日本郵便が米国宛て郵便物の引受を再開。米国ルールの変更に対し、関税などを事前に米国税関へ支払うフローを採用
4月14日以降の国際郵便の差出条件

一方、100米ドル以下の上記以外の郵便物および100米ドル超800米ドル以下の郵便物については、指定郵便局でのみ引き受ける。販売品を含む郵便物が対象で、差し出しには関税の事前支払いが必要となるほか、宛名ラベルへの「DDP」表示も求められる。関税の事前支払いは、CBP認証事業者のうち日本郵便が推奨する認定事業者のアプリを利用し、利用者自身が米国税関に支払う必要がある。現時点での推奨事業者はZonos社のみ。

また、800米ドル超の郵便物については指定郵便局で引き受けるが、関税の事前支払いや「DDP」表示は不要。

Zonos社のアプリ利用時には所定の利用料金が発生するほか、郵便局のタブレットではアプリを利用できず、差出人自身のスマートフォンなどを使用する必要がある。さらに、関税を事前に支払った場合でも、宛名ラベルに「DDP-13桁の申告番号」が表示されない場合は、差出人が「DDP」と記載しなければならない。

日本郵便が米国宛て郵便物の引受を再開。米国ルールの変更に対し、関税などを事前に米国税関へ支払うフローを採用
宛名ラベルに表示が求められる「DDP」の表示例

日本郵便は今回の対応に合わせ、米国など宛ての国際郵便条件表の一部を4月14日に改正した。また、2025年8月27日以降、代替手段として案内してきた国際宅配サービス「UGX(ゆうグローバルエクスプレス)」についても、引き続き利用できるとしている。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
furukawa

日本郵便、一部地域間で「ゆうパケット」の配送をスピードUP。「翌々日」→「翌日」配達に改善

3 時間 16 分 ago
日本郵便は5月10日から、小型荷物サービス「ゆうパケット」の一部地域間で配達日数を見直す。これまで翌々日配達だった一部区間を翌日配達に短縮する。

日本郵便は5月10日から、小型荷物サービス「ゆうパケット」について一部地域間の配送リードタイムを見直す。これまで「翌々日配達」としていた一部区間で引き受ける荷物について、「翌日配達」に短縮する。

日本郵便、一部地域間で「ゆうパケット」の配送をスピードUP。「翌々日」→「翌日」配達に改善
日本郵便の「ゆうパケット」サービスページのトップ画面(画像は編集部がキャプチャ)

対象地域(引受地域または宛先地域)は千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、静岡県、愛知県、滋賀県、京都府(一部地域)、大阪府。たとえば、午後引き受けの東京・神奈川・千葉・埼玉から大阪宛ての荷物は翌々日配達から翌日配達に短縮する。個別の詳細は、日本郵便ホームページの「お届け日数を調べる」での確認を呼びかけている。

日本郵便は、サービスの品質と安全性を確保しながら、サプライチェーン全体の最適化と持続可能な物流体制の構築に取り組んでいる。「引き続き、ゆうパケットをご利用いただく皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」とコメントしている。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
furukawa

LTVを重視しすぎる落とし穴。収益が伸びない原因は「財務指標」と「行動指標」のズレにある

3 時間 46 分 ago

リピートEC・通販を実施している企業から、「LTV(顧客生涯価値)が低くて利益が出ない。どう改善すればいいのか」という相談を受けることは少なくありません。ECに携わる人であれば、一度は同じような悩みに触れたことがあるのではないでしょうか。LTV以外に回転率などもきちんと見ているのに、収益性を改善しきれない――。こうした状況は決して珍しいものではありません。ではどこを見れば収益は改善できるのか、そのカギとなる2つのKPIとその違い、収益改善のために本当に見るべきポイントについて、事例から解説します。

LTV、CPA、回転率なども見ているのに収益性が改善しない

とある食品系のリピートEC事業者から、「LTVがどうにも低い。2万円くらいまで上げないと事業として利益が出ないのですが、どうすればいいでしょうか?」と相談を受けた時の話です。その会社は当時、いわゆるEC・通販の王道とも言える「2STEPモデル」を採用していました。まずトライアル商品を安価で提供して新規顧客を獲得し、その後、定期購入に引き上げていくというビジネスモデルです。広告も適切に回しているし、KPIもきちんと見ている。ところが、どうにも収益が伸びないというのです。

LTV以外にも、CPA(顧客獲得単価)、定期引き上げ率、回転率、CPO(注文獲得単価)といったKPIをきちんと把握しているにも関わらずです。

多くの場合、LTVは「改善すべき目標値」として扱われていますが、ここに大きな落とし穴があります。LTVは、改善の手がかりを得られる指標ではないからです。では、どこを見れば収益は改善できるのでしょうか。

LTVは「原因を特定する指標」ではない

ここで問題になるのが、LTVという指標の扱い方です。本来、LTV(Life Time Value)は“生涯顧客価値”を指す言葉です。しかし、EC・通販業界では「年間LTV」、つまり定期顧客1人あたりの年間平均購入金額として使われることも多く、このケースでもその定義でKPIを見ていました。

実際の数字は多少変えてありますが、この会社のLTVは約9800円。ところが事業として成立させるには、少なくとも2万円程度まで引き上げる必要があったのです。

とある企業A社の事例。LTVを2万円くらいまでに引き上げる必要があった

ここで1つ、重要な問題があります。LTVは確かに重要な指標ですが、それはあくまで「結果の指標」であって、「原因を特定する指標」ではないということです。

LTVを上げる方法はいくらでもあります。F2からF3、F3からF4といった継続率を改善する、各回の平均購入単価を上げることでLTVは上がります。購買間隔を短くすることでも年間LTVは上がります。つまり「LTVを上げたい」と言われても、構成要素のどこに問題があるのかわからなければ、改善の打ち手は見えてこないのです。

KPIには「財務指標」と「行動指標」の2つがある

ここで理解しておくべきなのは、EC事業で使われるKPIには、大きく分けて2種類あるということ。

1つ目はLTV、ROI(投資利益率)、CPAのような「財務指標」です。これは投資効率や事業としての成立性を判断するための指標で、「このビジネスは成立しているのか」を見るためのものです。

2つ目はCVR、定期引き上げ率、F別継続率などの「行動指標」。顧客の行動を分解し、「どこを改善すれば成果が伸びるのか」を見つけるための指標です。

LTVは重要な指標ですが、あくまで結果を示す財務指標です。結果はわかりますが、原因はわかりません。どこに課題があるのかを特定するためには、顧客行動を分解した行動指標を見る必要があります

しかし、先の会社のケースでは、この行動指標がほとんど把握されていませんでした。LTVという財務指標は見ているのに、顧客がどのタイミングで離脱しているのか、どこにボトルネックがあるのかといった顧客行動のデータが見えていなかったのです。

とある企業A社の事例。改善ポイントが絞れない

「3回縛り」が顧客心理にネガティブな影響を与えてしまっていた

そこでまず購買データの分析を行い、顧客ごとのF別での購買動向を整理してみることにしました。すると、「F3からF4への転換率が極端に低い」という問題がすぐに見え、異常値と言えるレベルで落ち込んでいました。ここで初めて「なぜLTVが上がらないのか」という原因がはっきり見えたのです。

原因は想定通りで、当時、業界ではよく見られた「3回縛り」の仕組みです。定期購入を割安で提供する代わりに、最低3回は購入することが条件になっているものです。仕組みとしては珍しいものではありませんし、多くの企業が採用していました。

しかし、実際にはこの仕組みが顧客心理に強いネガティブな影響を与えていました。顧客は毎回「3回までは解約できません」という説明を受け続けます。すると「3回終わったら必ずやめよう」と考えるようになるのです。つまり、制度そのものが解約の動機を強化してしまっていたのです。その結果、F3からF4のタイミングで想定以上の大きな離脱が起きていました。

この会社も同様で、数字としてF別の継続率を整理してみると、F3からF4への落ち込みがはっきりと見えました。それまでなんとなく「そういう傾向があるだろう」と思われていたことが、データとして明確に可視化されたわけです。

とある企業A社の事例。F3からF4のタイミングで大きな離脱が発生

顧客のどこに課題があるのかを理解することが大切

この結果を踏まえ、まずは3回縛りの見直しに着手しました。さらにF4以降も継続率も低かったため、商品を超えた関係性を作るCRM施策、たとえば会報誌を同梱するなど、育成型コミュニケーションの導入も提案しました。

とある企業A社の事例。「継続意向の向上」を目的として、販促面での改善

ここで重要なのは、この問題がLTVという指標だけを見ていても決してわからなかったという点です。EC事業は本質的に、顧客行動の連鎖で成り立っています。広告を見て商品を購入し、継続して利用し、やがてロイヤル顧客になっていく。その1つひとつの行動の積み重ねが、最終的に売り上げやLTVといった結果を生み出します。だからこそ、財務指標だけを見ていても事業は改善しません。顧客行動のどこに課題があるのかを理解することが必要なのです。

実はEC業界では、財務指標ばかり先に整備される傾向があります。LTVやROIなどの計算は比較的簡単で、カートシステムや分析ツールでも標準機能として提供されていることが多いからです。一方で、F別継続率などの行動指標を正しく把握するためには、データ分析の仕組みを整える必要があります。その結果、「結果の数字は見ているのに、顧客行動は見えていない」という状態が生まれてしまうのです。

▶こちらの記事も参考にしてください:数字で構造を描く ─ KPI・投資回収・事業PLを貫く考え方~β版 どこまでもロジカルなダイレクトマーケティング(8)

◇◇◇

連載では、こうしたEC事業の数字を「行動から設計する」という考え方について解説していきます。具体的には、顧客行動をベースにしたKPI設計、投資回収シミュレーション、そして事業PLの作り方について、実際のケーススタディを交えながら説明していく予定です。

EC事業は「売り上げを作るビジネス」ではありません。「顧客行動を設計するビジネス」です。次回は、EC事業を数字で設計するための投資回収シミュレーションの構造について解説します。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 川部 篤史

D2Cエキスパート協会 認定プロフェッショナル

EC・通販事業アーキテクト として、投資判断・事業PL設計といった上流の経営設計から、商品企画・広告集客・CRMまで現場実務を統合し、一気通貫で全体最適化します。

これまで大塚製薬や千趣会でEC・通販運用・商品企画を推進、JIMOSでは通販支援事業部長・製品開発部長を歴任。近年はカラーコンタクトレンズや美容機器、フェムテック商材も担当。

豊富な実務経験と理論に基づき、事業の収益性を確保、持続的成長への一手を描きます。ビジネスブレークスルー大学院卒。

EC、ダイレクトビジネスにおける、製品企画・広告・CRM・事業立上・事業PL設計など、業務全般の知見を以下のnoteにて公開中
https://note.com/kawabe_atsushi/n/n879156f50c33

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【宅配便の消費者利用調査】受け取りは4人に1人が「週1回以上」。利用はEC購入品が69%。再配達等の宅配コスト「意識あり」は71%

4 時間 16 分 ago
調査の結果、受取方法、到着予定日時の確認など、宅配利用に関する行動には年代差や性別差が見られた。再配達など宅配にかかっている労力やコストを意識する人は全体で7割にのぼっている

日用品流通の情報基盤を運営するプラネットが約4000人を対象に実施した宅配便・宅配サービスに関する意識調査によると、受取頻度は「月2〜3回」が最多で、約4人に1人が「週1回以上」と回答した。利用シーンはEC・通販で購入した商品の受け取りが約7割を占めている。再配達など宅配にかかる負担を「意識している」人は約7割。

受取頻度は「月2〜3回」が最多、週1回以上は約4人に1人

宅配便を受け取る頻度は、最多が「月に2〜3回」で25.9%、続いて「月に1回」が17.8%、「2〜3ヶ月に1回」が15.2%だった。

「週に1回」は13.7%、「週に2〜3回」は7.9%、「週に4〜5回」は1.5%、「ほぼ毎日」は1.2%となっており、合計24.3%が週に1回以上宅配便の受け取りをしていることがわかった。

男女別では、「月に2〜3回」は女性が男性より3.6ポイント高い27.7%となっている。「月に1回」は、男性が女性を上回り、8.7%となっている。

宅配便を受け取る頻度
宅配便を受け取る頻度

利用シーンはネット通販が一強

宅配便を使う場面は、「インターネット・通信販売で購入したとき」が69.2%で最も多く、続いて「重いもの・大きなものを購入したとき」が24.6%、「家電製品を購入したとき」が20.0%、「ネットオークション・フリマアプリの商品発送」が19.5%だった。「お中元・お歳暮」は18.4%。

2022年の前回調査では、「インターネット・通信販売で購入したとき」と回答した割合は88.2%だったという。プラネットは「コロナ禍の影響があったのか、当時と比べると、インターネット・通信販売の利用自体が減っているのかもしれない」と解説。一方、「ネットオークション・フリマアプリの商品発送」は前回調査の17.7%から増加した。「お中元・お歳暮」は前回調査の26.4%から減少している。

男女別に見ると、「重いもの・大きなものを購入したとき」は女性29.5%、男性19.7%で女性のほうが9.8ポイント高い。また、「お祝いの品を親族・友人・知人に送るとき」は女性20.3%、男性14.2%となっており、こちらも女性が男性を上回っている。「日用品の定期便」も女性10.6%、男性7.1%と女性のほうが3.5ポイント高かった。

宅配便を使う場面(複数回答可)
宅配便を使う場面(複数回答可)

宅配の負担を意識している人は約7割

ネット通販を利用する際に、宅配にかかる労力やコスト(距離・再配達)を意識しているかどうかは、「意識している」が71.4%だった。プラネットによると2017年の同調査では64.3%、2022年の同調査では68.0%だったといい、年を追うごとに上昇している。

男女別では、「意識している」は女性が72.2%、男性が70.7%となっており、女性の方が意識している割合が多い。

「意識している」と回答した人を年代・性別で見ると、男性は20代では48.7%、30代では50.0%、40代では71.0%、50代では62.3%、60代では74.1%、70代以上では79.9%となっており、40代以降で意識している人が多い傾向となった。

「意識している」と回答した女性は、20代では52.0%と約半数。30代では62.5%、40代では63.1%、50代では75.4%、60代では78.5%、70代以上では84.9%となっており、年代を重ねるにつれて意識している人が多い傾向が見られた。

ネット通販利用時、宅配にかかる労力やコスト(距離・再配達)を意識しているか
ネット通販利用時、宅配にかかる労力やコスト(距離・再配達)を意識しているか

宅配ボックスの保有は若い年代の方が多い傾向

宅配ボックスの有無は、全体では「ある」が26.1%、「ない」は73.9%だった。宅配ボックスの保有率を年代別で見ると、20代では37.3%、30代では33.4%と3割を超えている一方で、年代が上がるにつれて保有率は低下し、40代では28.7%、50代では27.2%、60代では23.2%、70代以上では18.4%となっている。

若い年代の方が宅配ボックスを保有していることが多いことから、宅配にかかる労力やコストを若い年代ほど意識していない人が多いのは「そもそも再配達の必要がないようにしているから、特段意識することがないという可能性もありそう」とプラネットは考察している。

宅配ボックスの有無
宅配ボックスの保有有無

受け取り方の主流は「対面」

宅配便の受け取り方は、最多が「玄関などで、対面で受け取る」で74.8%、続いて「玄関の前などに置き配してもらう」が47.7%、「対面ではなく、宅配ボックスなどのセキュリティがしっかりしている設備を使って受け取る」が11.8%だった。

男女別では、「玄関などで、対面で受け取る」は男女ともに74.8%となっている。「対面ではなく、宅配ボックスなどのセキュリティがしっかりしている設備を使って受け取る」は女性13.6%、男性9.9%となっており、女性のほうが高い。「置き配」は女性49.1%、男性46.4%となっており、こちらも女性のほうが2.7ポイント高い。

宅配便の受け取り方
宅配便の受け取り方

宅配便の受け取り方を性別・年代別で見ると、「玄関などで対面で受け取る」は、男性の年代別では70代が最多で84.1%、続いて60代が76.5%、50代が75.4%だった。女性の年代別でも70代が最も多く、86.2%。これに続き50代で77.8%、60代で77.3%だった。

「玄関の前などに置き配してもらう」は、男性の年代別では20代が50.8%と最も高かった。次いで、50代で48.0%、40代で46.7%となっている。女性の年代別では30代が55.3%と最も高く、これに続いて40代が51.3%、50代が47.5%だった。

「対面ではなく、宅配ボックスなどのセキュリティがしっかりしている設備を使って受け取る」は、男性の年代別では20代が最多で16.1%、50代で13.2%、40代で12.3%だった。女性の年代別では20代が26.0%で最も多く、年代が上がるごとに減少。70代以上では7.6%となっている。

「宅配便ロッカーを指定する」は、男性の年代別では20代が20.6%で最も多く、30代では17.7%、40代で14.9%だった。女性の年代別では20代が最多の16.5%、40代が10.1%、50代が9.7%だった。

宅配の到着予定は6割超が確認

宅配便が届く予定があるとき、ウェブページやアプリで到着予定を調べるかを聞いたところ、最も多かったのは「よく調べる」で62.9%、続いて「ほとんど調べない」が25.3%、「調べたことはない」が11.8%だった。

男女別で「よく調べる」と回答したのは、女性が65.4%、男性が60.5%となっており、女性の方が確認する割合が高い。

性別・年代別に見ると、「よく調べる」と回答した男性は20代で53.2%と比較的低いものの、60代では63.7%まで上昇。「よく調べる」と回答した女性はどの年代も6割以上となっている。最も「よく調べる」と回答した女性が多い年代は60代で、67.5%だった。

「調べたことはない」は、男性では30代が23.5%と最も高かった。女性でも「調べたことはない」人は30代で最も多く、16.8%だった。

宅配便が届く予定があるとき、ウェブページやアプリで到着予定を調べるか

「時間指定できるECサイトのみを使う」消費者も

宅配便・宅配サービスの使い方や、使っていて感じたことを聞いたところ、「 確実に受け取りたいので時間指定できる通販サイトだけを使うようになった」「自分の依頼したネット商品などは必ず受け取れるようにしている。中元や歳暮は相手が知らせないので難しい」「置き配をしてもらえるようになって、再配達してもらうときの申し訳なさを感じることが少なくなり、ストレスが減った」といった声が上がった。

調査概要

  • 調査機関:プラネットによる調査企画をもとに、ネオマーケティングが「宅配便・宅配サービス」に関する意識調査を実施
  • 期間:2026年2月18日~2月20日
  • 調査方法:インターネット
  • 回答人数:4000人

この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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ユナイテッドアローズ、中国大陸3つ目の店舗オープン。中国市場における事業基盤構築の一環で

4 時間 46 分 ago
アジア主要都市における海外事業の拡大を進めているユナイテッドアローズ。中国市場は重要な成長領域の1つ位置づけており、現地での販路拡大に取り組んでいる。高級ショッピングモールなどが複合する商業施設内に中国大陸3店舗目を開設する

ユナイテッドアローズの子会社「悠艾(上海)商貿有限公司(UNITED ARROWS SHANGHAI LTD.)」は4月28日、中国浙江省・杭州に「ユナイテッドアローズ 杭州恒隆广场店」をオープンする。中国大陸では上海、深圳に続く3店舗目。同日に開業する商業施設に出店、新店をオープンする。

中国浙江省・杭州に中国大陸3店舗目の店舗をオープンする
中国浙江省・杭州に中国大陸3店舗目の店舗をオープンする

ユナイテッドアローズによると、杭州は急速な発展を続けており、商業・文化の両面で注目される都市の1つ。中国国内でも高級ラグジュアリーなブランドが集積する、同日に開業する商業施設「恒隆广场」の顧客層に向け、内装意匠や店舗設計のグレードを高めたハイエンドセレクトショップとして展開する。

「ユナイテッドアローズ 杭州恒隆广场店」の店頭イメージ
「ユナイテッドアローズ 杭州恒隆广场店」の店頭イメージ

取り扱いアイテム、ブランドは「UNITED ARROWS(MENS/WOMENS)」「H BEAUTY&YOUTH(MENS/WOMENS)」「LOEFF(ロエフ)」「PREEK(プリーク)」「DRAWER(ドゥロワー)」。女性向けの高級アパレルブランド「DRAWER」は、中国大陸では今回の出店を機に取り扱いを新たに開始する。「杭州恒隆广场」では今後ラグジュアリーブランドの出店が多数予定されており、「DRAWER」のターゲット層と親和性の高い来店が見込まれることが理由。

「杭州恒隆广场」の外観。高級ショッピングモール、5棟のグレードAオフィスビル、浙江省初のマンダリン・オリエンタル・ホテルが一体化した施設となる
「杭州恒隆广场」の外観。高級ショッピングモール、5棟のグレードAオフィスビル、浙江省初のマンダリン・オリエンタル・ホテルが一体化した施設となる

ユナイテッドアローズは中国市場を重要な成長領域と位置付けている。2019年12月に悠艾(上海)商貿有限公司(UNITED ARROWS SHANGHAI LTD.)を設立し、中国市場における事業基盤の構築を進めてきた。2021年3月には越境ECプラットフォーム「Tmall Global(天猫国際)」に出店。2025年1月には中国大陸初の直営店「ユナイテッドアローズ 上海静安嘉里中心店」をオープン、2026年3月には「ユナイテッドアローズ 深圳万象天地店」を開業した。

2026年3月期を最終年度とした中期経営計画の主要戦略の1つにグローバル拡大を掲げており、これまでにはバンコク、タイ、シンガポールにも店舗を開設。海外事業を拡大してきた。

2033年3月期を最終年度とした長期ビジョンの最終目標では、台湾、中国を含む海外事業全体で売上高100億円をめざしている。

店舗情報

  • 店舗名:ユナイテッドアローズ 杭州恒隆广场店
  • オープン日:2026年4月28日
  • 所在地:杭州市拱墅区体育场路 321 号 杭州恒隆广场 L2-18商铺
  • 店舗面積:87.8坪

この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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ECプラットフォーム「メルカート」、CPA高騰時代にファンを呼ぶ循環型マーケティングを支援する「お友達紹介機能」を実装

3 日 1 時間 ago
メルカートは、既存顧客の紹介を新規獲得につなげる「お友達紹介機能」の提供を開始した。クーポン自動付与や紹介対象の絞り込み、自社アフィリエイト施策にも対応し、CPA高騰下で広告依存を補完する集客施策として提案する。

クラウドEC構築プラットフォーム「メルカート」のメルカートは4月16日、新機能「お友達紹介機能」の提供を開始した。既存顧客からの紹介を起点に新規顧客を獲得する仕組みを標準機能として実装。広告費の高騰によってEC実施事業者の課題になっているCPA(顧客獲得単価)の上昇に対応する。

ECプラットフォーム「メルカート」、CPA高騰時代にファンを呼ぶ循環型マーケティングを支援する「お友達紹介機能」を実装
既存顧客やファンをブランドの紹介者として活用した顧客獲得チャネルを構築できる

「お友達紹介機能」は、既存顧客やファンをブランドの紹介者として活用し、新たな顧客獲得チャネルを構築できるのが特長。紹介者と被紹介者の双方に対して、クーポンや送料無料、サンプル品のプレゼントなどの特典を設定できる。

EC市場では競争激化に伴い、Web広告費の上昇によって新規顧客獲得コストが高止まりしている。一方で、消費者が購買前にSNSやレビューを参考にする行動が定着し、知人からの推奨が購入の後押しとなるケースも増えている。こうした環境変化を踏まえ、メルカートは新たな集客施策として、ファンが新たなファンを呼ぶ循環型マーケティングを導入しやすい形で提供する。

機能面では、紹介施策の運用負荷を抑える仕組みを備えた。被紹介者の注文が「出荷完了」したことをシステムが自動で判定し、紹介者へのクーポン付与とサンクスメールの送信を自動で実行。付与タイミングも「出荷10日後」など任意に設定でき、不正注文対策やリピート促進にも対応する。

また、紹介機能の対象を全会員に広げるだけでなく、「特定の商品を購入した会員」や「特定ランクの優良顧客」に限定することも可能。ブランド理解の深い顧客に絞って紹介を促すことで、EC実施事業者のミスマッチの少ない新規顧客の獲得をサポートする。

加えて、個別の紹介コードや専用URLを発行できるため、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を介さない自社アフィリエイト施策にも活用できる。インフルエンサーに専用コードを発行し、成果報酬型のプロモーションを直接展開することで、EC実施事業者は外部手数料を抑えながら獲得チャネルを拡大できるとしている。

ECプラットフォーム「メルカート」、CPA高騰時代にファンを呼ぶ循環型マーケティングを支援する「お友達紹介機能」を実装
「お友達紹介機能」の概要

今後は、「お友達紹介機能」を通じて蓄積される顧客データを活用し、AIによるパーソナライズ機能の強化も進める。次の展開として、顧客ごとに最適な提案を行う「AIパーソナライズ推薦」の実装を計画しており、新規獲得から顧客育成、LTV最大化までを循環させるEC基盤の構築をめざす。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
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【食品のEC購入調査】ネット通販・宅配で「購入した」は33%、「定期購入・サブスクリプションサービスが中心」は15%

3 日 2 時間 ago
矢野経済研究所の調査によると、過去1年間に食品をネット通販や宅配サービスで購入した人は33.7%だった。利用者の中心は「必要な時に都度購入する」層で、定期購入・サブスクリプションサービス中心の利用は15.6%だった。

矢野経済研究所は4月15日、食品のEC購入実態に関する消費者アンケート調査の結果を発表した。それによると過去1年間にインターネット通販・宅配サービス(ネット・カタログなどを含む)で食品を「購入した」は33%、そのうち「定期購入・サブスクリプションサービスが中心」は15%だった。

調査は2025年11月、全国在住の20代以上の男女3684人を対象に実施した。

過去1年間にインターネット通販や宅配サービスで食品を購入した経験の有無を聞いたところ、「購入した」は33.7%、「購入しなかった」は66.3%だった。

【食品のEC購入調査】ネット通販・宅配で「購入した」は33%、「定期購入・サブスクリプションサービスが中心」は15%
食品を通販・宅配で購入したことがあるのは約3割

食品EC・宅配サービスの利用経験があると回答した1240人を対象に、定期購入・サブスクリプション型サービスと単発購入型サービスの利用状況を調べたところ、「必要な時に都度購入することが中心」との回答が77.3%を占めた。一方、「定期購入・サブスクリプションサービスが中心」は15.6%、「サブスクリプションと都度購入の両方を利用」は7.1%だった。

利用理由にも違いが見られた。過去1年間に食品をインターネット通販・宅配サービスで購入した層1000人を対象に、定期購入・サブスクリプション型と単発購入型それぞれの利用理由を聞いたところ、定期購入・サブスクリプション型を継続利用している層(192人)では、「定期的に届くので買い忘れがなく、便利だから」が37.5%で最も高く、次いで「買い物や調理の手間が省けるから」が33.9%、「商品の品質が安定しており、信頼できるから」が31.3%だった。

矢野経済研究所は、定期購入・サブスクリプション型について、価格やコストパフォーマンスの評価に加え、その都度選んで購入する楽しさよりも、日常生活の負担軽減や安定的な商品確保に価値が見いだされていると分析している。

一方、単発購入型を利用している層(871人)では、「必要なときに自由に購入できるから」が64.8%と突出して高く、「価格やセール・ポイントなどのお得感があるから」が46.3%で続いた。調査結果からは、単発購入型では必要なタイミングで柔軟に利用できる点が大きな価値となっていることがうかがえる。加えて、価格面でのお得感も強い利用動機となっており、定期利用とは異なり、その時々のニーズに応じて使い分けられている実態が浮かび上がった。

【食品のEC購入調査】ネット通販・宅配で「購入した」は33%、「定期購入・サブスクリプションサービスが中心」は15%
食品通販・宅配を利用する理由

調査概要

  • 調査期間:2025年11月〜2026年1月
  • 調査対象:全国在住の20代以上の男女(事前調査:3684人、本調査:1000人、性年代別で均等割付)
  • 調査方法:インターネット消費者アンケート調査

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
furukawa

バロックジャパンリミテッドの2026年2月期EC売上は6.6%減の101億円+2026年の取り組みは?

3 日 2 時間 ago
バロックジャパンリミテッドの2026年2月期EC売上高は前期比6.6%減の101億4700万円、EC化率は20.0%。主力ブランド「AZUL BY MOUSSY」の低迷が響くなか、2027年2月期から新たな中期経営計画を始動。アパレル事業の立て直しに加え、JD.comとの合弁会社を通じた異業種進出にも乗り出す。

バロックジャパンリミテッドの2026年2月期の国内事業におけるEC売上高は、前期比6.6%減の101億4700万円だった。国内事業におけるEC化率は同0.6ポイント減の20.0%。

バロックジャパンリミテッドの2026年2月期EC売上は6.6%減の101億円+2026年の取り組みは?
バロックジャパンリミテッドの国内事業の業績(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

連結業績は、売上高が前期比11.5%減の514億9900万円、営業利益は同60.5%減の3億2100万円。経常損益は3億8300万円の黒字(前期は16億8300万円の赤字)、当期純損益は3億6600万円の黒字(同25億7500万円の赤字)。主力ブランドである「AZUL BY MOUSSY」が通年にわたって客数の減少が続き、全体の売上減少の主因になったという。

2028年2月期にかけて新たな中期経営計画を推進

バロックジャパンリミテッドは、2027年2月期から2028年2月期にかけて新たな中期経営計画を推進する。直近の業績動向を踏まえて従来計画を刷新し、この2年間を「業績の回復」と「新規事業の創出」に取り組む期間と位置付けた。

2028年2月期にめざす姿として、筋肉質な経営体制への転換と、収益性の高い新たな成長事業の創出を掲げる。数値目標として、2028年2月期に連結売上高570億円、営業利益26億円、当期純利益15億円の達成をめざす。

新中計を推進する背景には、主力ブランド「AZUL」の低迷や組織の生産性低下、アパレル事業への依存度が高い収益構造といった課題がある。このため同社は、アパレル事業の立て直し、異業種への進出、安定的な経営基盤の整備を中計の柱に据えた。

バロックジャパンリミテッドの2026年2月期EC売上は6.6%減の101億円+2026年の取り組みは?
新中期経営計画の全体像(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「AZUL」ブランド立て直しへ

アパレル事業では、高収益ブランドへの経営資源の集中投下や成長ブランドの出店拡大を進めるほか、「AZUL」の立て直しを重点施策とする。売上高100億円超をめざす新規ブランドの開発、グローバルブランドの立ち上げも進める方針だ。「AZUL」の再成長に向けて、ヒット商品を生み出す企画力と発信力を持つ「MOUSSY」、前年から客数が2桁回復した「RODEO CROWNS WIDE BOWL」のノウハウを活用し、ブランド価値と集客力の向上を図る。上質な素材を取り入れた商品展開や、コア商品の魅力を伝えるPR強化、店舗リニューアル、価格帯の見直しを通じて、競合との差別化と売上回復をめざす。

JD.comとの合弁会社を通じ日本商品を海外へ

異業種進出では、JD.comと設立した合弁会社「DB Capital Limited」を通じて、日本の技術や文化を世界へ発信し、国内モノづくり企業の価値向上を支援する。JD.comのECプラットフォームや物流基盤、約6億人のアクティブユーザーを活用し、自社の小売ノウハウとのシナジーにより新たな収益機会の創出を狙う。

バロックジャパンリミテッドの2026年2月期EC売上は6.6%減の101億円+2026年の取り組みは?
JD.comとの合弁会社を通じ日本商品を海外へ(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

経営基盤も整理へ

また、経営基盤の整備では、店舗ごとの成果インセンティブ導入による販売力の強化、組織のスリム化・省人化による生産性向上、仕入先の一元集約化による原価効率の改善と品質向上を進める。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
furukawa

【ツルハHDのDX戦略】顧客ID統一で共通アプリをリリース+グループのECサイトを集約などで顧客体験を刷新

3 日 3 時間 ago
ツルハホールディングスはDX戦略の一環として、顧客IDの統一や共通アプリのリリース、グループ各社のECサイト集約などを進める。共通ポイント基盤や統合顧客データベースを整備し、店舗とECを横断したシームレスな購買体験の実現をめざす。

ツルハホールディングスは、DX戦略の一環として顧客体験の刷新に乗り出す。グループ横断の共通アプリのリリース、顧客IDの統一、ECサイトの集約などを進め、店舗とECを横断したシームレスな購買体験の実現をめざす。

2027年3月からウエルシアグループでも「ツルハグループ共通ポイント」を導入する。まずは「WAON POINT」を中心に運用し、その後は段階的に自社ポイントへ移行。グループ全体で利用可能な共通基盤を構築する。これにより、ウエルシアグループでの買い物でもツルハグループポイントが「貯まる・使える」環境を整備する。

【ツルハHDのDX戦略】顧客ID統一で共通アプリをリリース+グループのECサイトを集約などで顧客体験を刷新
グループ横断の共通アプリのリリースを予定(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

ウエルシアグループを含めた共通アプリの立ち上げも進める。ポイント統合だけではなく、顧客IDを統一し、顧客データベースを一元化。グループ全体で顧客理解を深め、1人ひとりに最適化した販促やサービス提供につなげる。

統合ヘルスケアデータベースの活用も柱に据える。約1億件規模のデジタル接点から得られるデータをAIで分析し、健康や美容に関する提案を高度化する構想を掲げる。

アプリ上では24時間対応のAIエージェントの活用を想定しており、購買・処方履歴などから、利用者の健康や生活に寄り添った商品提案やアドバイスを行う。店舗での美容カウンセリング履歴なども活用し、健康と美容の両面から相談できる体験をめざす。

【ツルハHDのDX戦略】顧客ID統一で共通アプリをリリース+グループのECサイトを集約などで顧客体験を刷新
グループ各社のECサイトを集約する方針も示した(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

EC領域では、グループ各社のECサイトを集約し、統一したECサイトとして再編する方針も示した。購入方法や受け取り方法、相談手段を利用者が柔軟に選べる環境を整備。アプリ上で在庫確認や注文を可能にし、店舗受け取りとEC利用を組み合わせたOMO型の購買体験を強化する。

店舗とECの連携では、店頭で提案された商品をその場でネットで購入できる仕組みを整えるほか、商品一覧や店舗在庫の確認も実現。さらに、買い替えや買い忘れを防ぐアラートから、そのまま購入につなげる仕組みの構築もめざす。

こうしたAI活用やID統合によるデータ活用を進める前提として、ツルハホールディングスは基盤整備を重視する。システム、マスター、データの統合を優先的に進め、成長の前提となる基盤と位置付ける。AIエージェントや全店舗の在庫可視化などについては、3年後の提供開始をめざし準備を進めている。推進体制としては、情報システム部に統合推進部門を設置し、DXには100人体制で取り組む。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 鳥栖 剛

フリーライター
furukawa

オンワードHDの2026年2月期EC売上は580億円、EC構成比は28.3%/イオンがジーフットを完全子会社化【ネッ担アクセスランキング】

3 日 3 時間 ago
  1. オンワードHDの2026年2月期EC売上は580億円、EC構成比は28.3%。リアル店舗+EC連携のOMO施策が貢献

    オンワードホールディングスのEC化率は前期比0.7ポイント減の28.3%。EC売上高における自社ECの売上比率は同3.0ポイント減の78.6%だった。

    鳥栖 剛[執筆]

    4月13日 8:30

    オンワードHDの2026年2月期EC売上は580億円、EC構成比は28.3%。リアル店舗+EC連携のOMO施策が貢献
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  2. イオンがジーフットを完全子会社化、その理由は? EC事業は「ASBeeアプリ」導入で会員増+大型販促で売上9%増

    イオンはジーフットを完全子会社化し、グループ連携を強化して再成長をめざす。7期連続赤字の一方、ECは「ASBeeアプリ」による会員増と大型販促が寄与し、売上高は前期比9%増となった。

    鳥栖 剛[執筆]

    4月10日 9:30

    イオンがジーフットを完全子会社化、その理由は? EC事業は「ASBeeアプリ」導入で会員増+大型販促で売上9%増
  3. 売上高3000億円をめざすオンワードHDの経営戦略とは? EC化率は3割、会員数2000万人をめざす計画

    オンワードHDは2031年2月期に連結売上高3000億円をめざす成長戦略のなかで、EC化率30%、自社EC比率80%、会員数2000万人を目標に掲げた。戦略強化ブランドの販路拡大や自社ECの強化を通じて、顧客基盤も強化を進める。

    鳥栖 剛[執筆]

    4月14日 9:00

    売上高3000億円をめざすオンワードHDの経営戦略とは? EC化率は3割、会員数2000万人をめざす計画
  4. 食品ECの北国からの贈り物、民事再生手続き。スポンサー候補「食共創パートナーズ」の下で事業再建

    北国からの贈り物が民事再生手続の開始決定を受けた。スポンサー候補に食共創パートナーズを挙げ、ふるさと納税事業とEC事業は継続しながら再建を進める。

    鳥栖 剛[執筆]

    4月13日 7:00

    食品ECの北国からの贈り物、民事再生手続き。スポンサー候補「食共創パートナーズ」の下で事業再建
  5. 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ
    「Google春のアプデ祭」。サイト運営でAIをたぶらかすことはしないように!【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2026年3月14日~4月10日のニュース

    酒匂 雄二[執筆]

    4月14日 8:00

    「Google春のアプデ祭」。サイト運営でAIをたぶらかさないように【ネッ担まとめ】
  6. AIが「買い物代行」するのはまだ先? AIが「相談相手」として浸透する時代にEC事業者が押さえておくべきポイント

    AIが買い物の相談相手として消費者に浸透しつつあり、AIショッピングアシスタントが続々と登場するなかで、EC事業者は何を押さえておくべきなのかを解説します

    出田 晴之[執筆]

    4月13日 8:00

    AIが「買い物代行」するのはまだ先? AIショッピングアシスタントが増加する時代、EC事業者はどのようにAIを向き合うべきなのか
  7. Amazonの新しいAI搭載ショッピング機能「Help Me Decide」とは

    Amazonが米国で展開するAI搭載ショッピング機能「Help Me Decide」は、閲覧・購買履歴やレビューをもとに最適な商品を提案し、購入判断を後押しする。

    鳥栖 剛[執筆]

    4月10日 9:00

    Amazonの新しいAI搭載ショッピング機能「Help Me Decide」とは
  8. 中東情勢が商品供給に影響、カウネットが販促企画からゴミ袋・使い捨て手袋・梱包テープ・ストレッチフィルムなどを除外

    カウネットは中東情勢の緊迫化を受け、一部商品の輸入・配送遅延が発生していると公表。供給不安を踏まえ、「カウネットスーパーセール」などの販促企画からゴミ袋や使い捨て手袋、梱包テープ、ストレッチフィルムなど一部商品・カテゴリを除外する。

    鳥栖 剛[執筆]

    4月15日 7:00

    中東情勢が商品供給に影響、カウネットが販促企画からゴミ袋・使い捨て手袋・梱包テープ・ストレッチフィルムなどを除外
  9. 国内ユニクロ事業の2026年上期のEC売上は893億円で8.4%増

    連結売上高は前年同期比14.8%増の2兆552億円。国内ユニクロ事業の売上高は同7.4%増の5817億円だった。

    鳥栖 剛[執筆]

    4月13日 7:30

    国内ユニクロ事業の2026年上期のEC売上は893億円で8.4%増
  10. AI利活用時に損害が発生した際の民事責任は? 経産省が解釈における考え方をまとめた「AI利活用における民事責任の解釈適用に関する手引き」を公開

    経産省は、AI活用時に損害が発生した場合の民事責任に関する考え方を整理した手引きを公表した。画像生成AIやAIエージェントの想定事例も示し、EC事業者にとっては広告制作や商品画像活用、業務自動化における責任範囲を見直す材料となりそうだ。

    鳥栖 剛[執筆]

    4月14日 9:30

    AI利活用時に損害が発生した際の民事責任は? 経産省が解釈における考え方をまとめた「AI利活用における民事責任の解釈適用に関する手引き」を公開

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

この記事の筆者

藤田遥

ネッ担編集部

保険系SE→ECサイト運営を経て、編集未経験でインプレスに入社し、ネットショップ担当者フォーラム編集者に。趣味は音楽を聴く、ゲーム、ショッピング。ライブと買い物に行くとき以外は基本的にインドア派。カレーとコーラが好き。

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STRACTがAIショッピングアプリ「PLUG」に「実質価格機能」を実装、還元条件を加味した本当の価格を表示

3 日 4 時間 ago
エンドユーザーのアカウント情報に基づき、還元条件をAIが自動計算する。各サイトを往復して計算する手間を省き、「本当の最安値」の特定を助ける

STRACTはこのほど、AIショッピングアプリ「PLUG(プラグ)」で、「実質価格機能」の提供を開始した。大手ECモールごとの会員ランクや、利用しているクレジットカードの還元率など、エンドユーザーの複雑な還元条件を反映した実質価格をAIが自動で計算する。

AIがエンドユーザー1人ひとりに向けた実質の価格を表示する
AIがエンドユーザー1人ひとりに向けた実質の価格を表示する

「実質価格機能」は、アプリ上でエンドユーザーのアカウントランクや利用カードを設定すると、各モールのキャンペーンや還元率を自動計算し、表示価格からポイント還元分を差し引いた実質価格を算出する機能。

対象のECモールは「Amazon」「Yahoo!ショッピング」「楽天市場」。一度設定すれば、アプリ内の画面でポイント還元を反映した実質価格を自動で算出・表示する。ECモールごとの割引・ポイント還元キャンペーンも自動反映する。エンドユーザーは、どのモールでの買い物が得になるかを判断できる。

「PLUG」における「実質価格機能」の使用イメージ
「PLUG」における「実質価格機能」の使用イメージ

大手ECモール間の経済圏競争が激化するなか、会員ランクやクレジットカードの利用状況に応じてポイント還元率が変動し、同一商品でもユーザー属性によって実質価格が異なるケースが増加。複数のモールを横断して最安値を把握することは困難になっている。こうした市場の動向を受け、STRACTは「実質価格機能」を開発した。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

ohshima

Temu、模倣品や海賊版対策に取り組む国際団体IACCに加盟。IP保護・消費者保護を強化

3 日 4 時間 ago
「Temu」はIACCとはこれまでにも覚書を締結しており、今回の加盟は既存のパートナーシップをさらに発展させるものとなる。IP保護の取り組みの一環となる

中国PDDホールディングスのECモール「Temu(テム)」は、模倣品や海賊版対策に取り組む国際団体国際模倣対策連合(IACC)に加盟した。「Temu」が従前から実施してきた知的財産(IP)保護プログラムの取り組みの一環。

「Temu」はIP保護・消費者保護の強化に向けた取り組みを推進している
「Temu」はIP保護・消費者保護の強化に向けた取り組みを推進している

IACCは40以上の国・地域で250以上の企業や団体が参画するネットワーク。「Temu」はIACCの一般会員として加盟し、ブランド企業、業界団体、規制当局との連携強化を図る。業界横断のワーキンググループへの参加や知見の共有を通じて、IPの保護や消費者保護の取り組みを進める。

今回の加盟は、「Temu」とIACCとの既存のパートナーシップを強化するもの。「Temu」は2025年5月にIACCと覚書(MOU)を締結しており、IACCが同時期に設立した、オンラインマーケットプレイス、決済事業者、グローバルブランドなどが参加する業界横断フォーラム「Marketplace Advisory Council(MAC)」の創設メンバーとして参画している。

消費者とブランドの両方から信頼されるマーケットプレイスを構築する上で、IP保護は不可欠。IACC加盟は、「Temu」のIP保護に対する継続的な取り組みを示すものだ。業界関係者やステークホルダーとの建設的な連携をさらに深めていきたい。(「Temu」 広報担当者)

知的財産保護に関連する「Temu」の取り組み

「Temu」から従前から取り組んでいるIPの保護体制は、出店者審査、商品掲載前のスクリーニング、商品掲載後の24時間365日の監視など。監視データベースには6700以上のブランド情報を登録し、3800万点以上の画像と900万以上のキーワードを監視に活用しているという。2024年4月に開始した「Brand Guardian Initiative」を通じて1500以上のブランドと連携し、権利行使ツールの提供、個別サポート、データインサイトの共有を行っている。

「Temu」のこれまでの取り組み

「Temu」は2023年7月に日本市場に参入。2025年1月から日本国内の事業者向けに招待制で出店申込の受付を開始した。同年5月からは招待なしでも出店ができるようにし、より多くの販売者が「Temu」に参加できる仕組みに拡大している。

2026年1月には、オンラインマーケットプレイスにおける製品安全基準の強化を目的として、消費者庁が主導する自主的な取り組みである「日本製品安全誓約」に署名した。

加えて2026年2月には、試験・検査・認証機関の「DEKRA(デクラ)」と提携し、マーケットプレイスにおける製品の安全、コンプライアンス、品質保証体制を強化。「DEKRA」は「Temu」に出品される一部の電子製品カテゴリーを対象に、独立した試験サービスを出店者に提供している。

この記事の筆者

[ 執筆 ] 大嶋 喜子

フリーライター

岐阜、富山、石川、福井、神奈川、LosAngels、山形を経て東京にたどり着き、現在は日本とアメリカの二拠点生活を営む生粋の“根無し草”。またの名を“ちいさなMADE IN JAPAN”。

新卒入社のEC運営会社にてレディースアパレル・宝飾バイヤーとして月商1億を突破。その後、同社内でクリエイティブ部門コピーライターに転身し、プランナー・ディレクターを経て独立。

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eBay Japan運営のECモール「Qoo10」、活躍したビューティーブランドを表彰するアワードでグランプリに韓国コスメ「CHARDE」を選出

3 日 22 時間 ago
「Qoo10」が初開催したアワード「2026 Qoo10 メガデビュー アワード」では日本企業の2ブランド(ヘアケアカテゴリーの「LOVEPASSPORT SINORU」、スキンケアブランド「CICIBELLA BEAUTY」)も選出した。

ECモール「Qoo10」を運営するeBay Japanは4月14日、韓国・ソウル市のフォーシーズンズホテルで活躍したビューティーブランドを表彰する「2026 Qoo10 メガデビュー アワード」の授賞式を実施した。

「2026 Qoo10 メガデビュー アワード」は今回が初開催。国内内外の新たなビューティーブランドを紹介する企画「メガデビュー」(2025年4月にスタート)を通じて、1年間(2026年4月第1週まで)にデビューした200ブランドから、優秀ブランドを表彰するアワードだ。

「Qoo10」内のビューティーカテゴリーにおける売り上げ、成長率、定着指標といった各種実績データから総合的に表彰店舗を選考。国内外から全11ショップを選出した。

ECモール「Qoo10」を運営するeBay Japanは4月14日、韓国・ソウル市のフォーシーズンズホテルで活躍したビューティーブランドを表彰する「2026 Qoo10 メガデビュー アワード」の授賞式を実施した
国内外から全11ショップが選出された

初代グランプリは韓国コスメブランド「CHARDE」

今回、200ブランドの頂点「Mega Debut Grand Prize」(総合1位)には、スキンケアカテゴリーの韓国コスメブランド「CHARDE」を選出した。「CHARDE」は「肌に真剣なブランド」をテーマに、日本でもSNSや美容系インフルエンサーから注目を集めており、独自の製品力と戦略的マーケティングで高い販売実績を記録したという。

日本発の2ブランドも受賞

日本企業は2社、選出された。

売上実績を中心に卓越した成果を示したブランドを表彰する「Best Performance」(カテゴリー別ベストパフォーマンス賞)には、ヘアケアカテゴリーの「LOVEPASSPORT SINORU」を選出。運営会社のフィッツコーポレーションは、オリジナルの香水やコスメなどの企画開発・販売などを手がける企業で、2025年6月期の売上高は69億6000万円。

記録的なデビューインパクトと成長性を示し、今後の活躍が期待される各カテゴリーのトップブランドを表彰する「Rising Star」(カテゴリー別ライジングスター賞)では、スキンケアブランド「CICIBELLA BEAUTY」を選出した。

「CICIBELLA BEAUTY」を手がけるのはLa Bella。コロナ禍にプリーツマスクの販売が軌道に乗り、「CICIBELLA」を立ち上げ。立体マスクの製造・販売を本格化し、大手ECモ一ルの総合ランキングを獲得。美と健康に関する商材の取り扱いにシフトしていった。事業規模は100億円に達しているという。

ECモール「Qoo10」を運営するeBay Japanは4月14日、韓国・ソウル市のフォーシーズンズホテルで活躍したビューティーブランドを表彰する「2026 Qoo10 メガデビュー アワード」の授賞式を実施した
「2026 Qoo10 メガデビュー アワード」が開かれた会場の様子

「2026 Qoo10 メガデビュー アワード」受賞結果一覧

アワード受賞ブランドカテゴリー
Mega Debut Grand PrizeCHARDEスキンケア
Best PerformanceEIoMスキンケア
Best PerformanceAOUメイクアップ
Best PerformanceLOVEPASSPORT SINORUヘア
Best PerformanceYtningボディ
Best PerformanceVeganery by d'Albaインナービューティー
Rising StarCICIBELLA BEAUTYスキンケア
Rising StarRISKYメイクアップ
Rising StarLa fermeヘア
Rising Starbarenボディ
Rising StarNE:ARインナービューティー

この記事の筆者

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

元プロボクサー。戦績は5戦3勝(1KO)2敗。 流通・通販・インターネット通販の専門新聞の編集記者を経て、ECのベンダー企業で新規事業の立ち上げ、マーケティングなどを担当。その後、インプレスに入社、Webメディア「ネットショップ担当者フォーラム」の立ち上げに参画。デスク → 現在は編集長。趣味は飲酒、地域活性化活動。
ご意見、ご感想、タレコミなどはFacebookTwitterまで。

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なぜBtoBマーケティングは「認知」だけでは勝てないのか? 「CEPsと第一想起」で読み解くRFP前に決まる勝負

3 日 23 時間 ago

BtoBマーケティングの現場では、「認知はあるはずなのに商談につながらない」「名前は知られているのに検討リストに入らない」という悩みが繰り返し起きています。

その理由は単純で、BtoBでも勝負は比較の場から始まるのではなく、案件が立ち上がった瞬間、どの会社を思い出すかで、ショートリスト(最終候補者名簿)が決まっているからです。


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