BEENOSが実施した「越境EC×アニメ・ホビー分野発表会2024」によると、2024年度の海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」において、アニメカテゴリのシェアは29%で前年度から4ポイント増えた。特に東南アジア、中南米エリアの購入金額、購入件数が増加した。
日本アニメの海外市場は1.7兆円規模に拡大
一般社団法人日本動画協会が発表した「アニメ産業レポート2024」によると、日本アニメの海外市場規模は、2013年の2823億円から2023年には1.7兆円規模へと急拡大。日本アニメ市場全体は過去最高の3兆3465億円で、前年比114.3%となった。

日本アニメの市場規模の推移、青色が海外市場
市場拡大の要因は、動画配信サービスの普及、映画配給の増加があげられる。動画配信市場も2027年には1779億米ドルまで拡大すると見られ、アニメグッズ市場への好影響が見込まれるという。

動画配信市場の推移
東南アジア、中南米が伸長。全エリア共通で「1000円以上3000円未満」の購入が多い
2024年度の「Buyee」全流通におけるアニメカテゴリのシェアは29%で、前年度から4ポイント増加した。特に東南アジアと中南米が増加しており、東南アジアの購入金額は2023年の1.44倍、購入件数は1.5倍。中南米の購入金額は1.58倍、購入件数は1.67倍になった。

2024年度の「Buyee」全流通におけるアニメカテゴリのシェア

2024年度の「Buyee」における東南アジア、中南米の購入金額、購入件数について
エリアごとの傾向を見ると、全エリア共通で最も購入の多い価格帯は「1000円以上3000円未満」だった。

購入の多い価格帯はエリア共通で「1000円以上3000円未満」
2024年の放送アニメのうち、越境ECで人気上位は「ONE PIECE(ワンピース)」「ちいかわ」「ポケットモンスター」
2024年1月~12月に日本でテレビ放送されたアニメ(再放送は除く)のうち、越境ECで人気だったのは1位「ワンピース」、次いで「ちいかわ」「ポケットモンスター」だった。「ちいかわ」は特に東アジア圏で伸長したこともあり、2位となったという。

2024年放送アニメ 越境ECヒットランキングTOP10

2024年放送アニメ 越境ECヒットランキングTOP11~50
エリア別に見ると、「ワンピース」が5エリアで1位になるなか、東アジアでは「ちいかわ」がトップになった。このほか、「僕のヒーローアカデミア」「鬼滅の刃」「ブルーロック」が各エリアでランクインし、世界的に人気があることがうかがえる。2024年3月にアニメ最終回を迎えた「葬送のフリーレン」は欧米圏でトップ10にランクインした。

2024年放送アニメ×越境EC エリア別ヒットランキング
2024年に第一期が放送されたアニメでは、「ブルーアーカイブ The Animation」がトップ
2024年に第一期が放送されたアニメでは「ブルーアーカイブ The Animation」がトップ。3位の「怪獣8号」と共に全エリアでトップ5位以内に入り、2位「WIND BREAKER」も5エリアで上位5作品にランクインした。越境ECの人気上位作品は世界各エリアで支持されていることが伺える。

2024年第一期放送アニメランキング

エリア別2024年第一期放送アニメランキング
1958年以降放映アニメのトップは「ポケットモンスター」シリーズ
1958年以降にテレビ放送された作品を対象としたランキングでは、「ポケットモンスター」「ドラゴンボール」など、長期シリーズ作品が上位にランクインした(ランキングでは、複数シリーズが展開されている作品を1つのシリーズとして扱う)。2010年代以降の作品では、「ちいかわ」「呪術廻戦」「ハイキュー!!」の3作品がランクインした。

1958年以降放送アニメの越境ECランキング
アニメ関連グッズでは、「アクリルスタンド」「缶バッジ」が伸長
アニメ関連グッズの1つとしてフィギュアの傾向を見ると、人気フィギュアブランドのトップは「S.H.Figuarts」で、人気アニメのトップは「ドラゴンボール」シリーズだった。購入エリアは東アジア、北米、ヨーロッパが多く、メインユーザーは「30代男性」「20代女性」だという。商品単価は年代と共に上昇し、男性30代、女性50代で「1万円」を突破した。

フィギュアブランドランキング(左)とフィギュア×人気アニメランキング(右)
フィギュア×人気アニメランキングの上位10作品が価格帯別に占める割合を算出すると、商品の価格帯が高額になるにつれて占有率が上がった。

フィギュア×価格帯別トップ10作品が占める割合
低価格帯ではライトファン層が直近の人気作品を含めたさまざまな作品のフィギュアを購入する一方、高価格帯ほどコアなファンがいるロングテール作品の占める割合が上がるのではないか。(岩本氏)

BeeCruise Global Growth Hackチーム 岩本夏鈴氏
「アクリルスタンド」「缶バッジ」「フィギュア」の購入件数を前年と比較すると、どのカテゴリも伸長しているが、特に「アクリルスタンド」が538%、「缶バッジ」が107%増加した。女性比率が非常に伸びており、エリアで見ると北米の伸び率が一番高いという。「比較的安価でライトファン層も購入しやすく、『推し活』にも使える商品が伸びている」(岩本氏)

「アクリルスタンド」「缶バッジ」「フィギュア」の伸長率
海外配給開始で流通が伸長する傾向に
BEENOSは、動画配信サービスの普及による越境ECの流通動向への影響を調査。映画の上映で越境ECでの流通身伸長の契機になっているという。国内上映に反応して海外ファンの関心が高まり、さらに海外での上映に反応して流通が伸長する傾向があることがわかった。

映画と越境ECの流通相関
BEENOS「越境EC×アニメ ヒットランキング2024」概要
- 対象作品:日本アニメに関するオンラインデータベース(https://animedb.jp/)を参照し、掲載されている「TV放送」作品を対象として調査
- 対象データ:2024年1月1日~12月31日における「Buyee」の購入件数をもとに集計
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:越境ECで人気のアニメジャンル、海外アニメファンの消費動向とは? アニメヒットランキングや人気グッズの消費動向をBEENOSが発表
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