Zホールディングス(ZHD)グループのヤフー、アスクル、出前館の3社は、食料品や日用品などを最短15分で届けるクイックコマース「Yahoo!マート by ASKUL」の拠点を活用し、ユーザーが直接買い物できる来店型店舗の運営を開始した。
来店型店舗の運営は、クイックコマース事業者としては初の試みという。
「Yahoo!マート by ASKUL」の実店舗(代々木上原店)
来店型店舗に対応したのは「Yahoo!マート」代々木上原店。現在、代々木上原店、紀尾井町店、大久保店の3店舗が来店型となっている。紀尾井町店は8月18日現在、Yahoo! JAPANおよびグループ企業の社員のみが利用可能。
ユーザーは約2000種類の商品を、店舗で実物や値段を見ながら買い物できる。今後もクイックコマース事業に加えて、各拠点や地域のニーズに即した店舗形態や商品を展開することで、ユーザーの買い物体験の利便性向上を図っていく。
代々木上原店内のイメージ
「Yahoo!マート」は、ユーザーが出前館のサービス上で、アスクルが販売する食料品や日用品を中心とした約2000種類の商品の中から選択して注文・決済すると、最短15分で商品を届ける宅配サービス。注文を受けた後、出前館の配達員が都内の専用店舗で該当商品を受け取り、指定された場所に自転車やバイクで商品を配達する。
ZHDグループ各社の強みを生かしたシナジー効果で「Yahoo!マート」は事業を拡大。現在、東京や千葉で20店舗を運営している。2022年秋には都内練馬区などに3店舗をオープンする予定で、今後も東京を中心にエリアを拡大していく。
ヤフーは、「Yahoo!マート」の事業をさらに推進するための子会社ヤフーマートオペレーションズを2022年7月1日に設立。10月1日から「Yahoo!マート」の一部の店舗運営をヤフーマートオペレーションズが行い、注文を受けてから届けるまでの工程に磨きをかけていく専門会社として、サービス品質を高度化させていく。
ヤフーマートオペレーションズでは、これまで配達を担っていた出前館の配達員に加えて、「Yahoo!マート」専属配達員の採用を始めた。8月18日現在、都内の5店舗で専属配達員が稼働中している。
ZHDグループは2021年7月末から、食料品や日用品を即時配達する実証実験「PayPayダイレクト by ASKUL」(2022年1月26日に名称を「Yahoo!マート by ASKUL」に変更)を開始。実証実験では、2021年10月から12月の2か月で月間注文数が10倍に増加、出前館における12月の店舗別売上ランキングで「PayPayダイレクト by ASKUL」が1位を獲得した。平均注文頻度は3.7日に1回。月間最高注文金額が1月あたり17万円、月間最高注文回数が1月70回というユーザーもいた。
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オリジナル記事:ヤフーの最短15分宅配「Yahoo!マート」が初の来店型店舗
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