アイスタイルは8月15日の取締役会で、米Amazonや三井物産などと資本業務提携契約を締結することを決議した。
アイスタイルは米Amazonに対して25億円の新株予約権付社債(発行会社の株式を一定の価格で取得できる権利の付与された社債)と115億3823万円の新株予約権を、三井物産には15億円の新株予約権付社債と10億円の新株予約権付社債を割り当てる。
すべての新株予約権や新株予約権付社債が行使された場合、米アマゾンは36.95%を保有する筆頭株主になる。三井物産は3.98%を保有する第5位株主になる。
アイスタイルはトリプルフォー投資事業組合などからも出資を受け入れ、約184億円を調達する。
調達する資金は、事業拡大、収益力の向上のための資金に充当する予定。①2022年10月に予定されている長期借入金の一括返済(50億5800万円)②テクノロジー投資(110億1800万円)――に資金を投じる。
資金調達の概要(画像はアイスタイルのIR資料からキャプチャ)
米Amazonとの資本業務提携について
顧客により価値の高いサービスを提供しながら相互のビジネスを成長させていくにあたって最適なパートナーであると判断。資本業務提携について合意した。
資本業務提携契約に基づいて、米Amazonの子会社アマゾンジャパンとの間で施策を進める。
アマゾンジャパンが販売事業者向けに提供している各種サービスやテクノロジー、アイスタイルが展開するコスメ・美容に特化したクチコミ・品ぞろえ・店舗づくりの知見を活用。コスメ・美容関連の買い物における利便性や顧客満足度をさらに向上していくことをめざすとしている。
具体的な施策として、「Amazon.co.jp」上において「@cosme SHOPPING」(仮)をオープンする予定。コスメ・美容に関するさまざまな情報提供、幅広いブランド、多彩なカテゴリーでの化粧品販売を展開する。「Amazon.co.jp」上の「@cosme SHOPPING」(仮)と、アイスタイルのオンライン・オフラインの各種施策での連携なども検討する。
業務提携および資金調達の内容
三井物産との資本業務提携について
三井物産の流通事業本部では、ECや店舗を中心としたリテール分野、商品開発分野、物流分野での投資およびビジネス構築を推進。アジアなどグローバルにネットワークを抱える。
アイスタイルは、ECや店舗事業におけるサプライチェーン構築、グローバル事業におけるパートナーの発掘など、幅広い分野で三井物産のネットワーク、製品・流通、リテール分野での知見を活用できると判断。三井物産を資本業務提携先として選定した。
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オリジナル記事:「@cosme」のアイスタイルが米Amazon、三井物産などと資本業務提携
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