Shopifyは新たなグローバルプロダクトリリース「Editions Summer 2022」の一環として、コマースの未来予測、日本に向けた大規模のプラットフォームアップデートを発表した。
BtoB-EC機能
「Shopify」にBtoB-EC機能を搭載。D2C運営と同じストアフロントで利用できる。消費者向けで提供している「オンライン・ストア・エクスペリエンス」と同等の機能を提供する一方、大企業向け卸販売や一括販売を容易にカスタマイズしたツールも備えている。
たとえば、特定顧客のみに適用する固定価格、全商品を対象とした割引小売価格の設定、海外顧客向けに通貨や為替レートを簡単に変更することが可能となる。「Acumatica」「Netsuite」などのERPソリューションと連携し、支払条件を自動で設定する機能を導入することもできる。
NFT機能
NFT(非代替性トークン)機能を搭載した「Shopify」のトークンゲートコマースは、NFT保有者に限定商品、特典、体験へのアクセスを可能にする。資産暗号ウォレットを「Shopify」のECサイトに接続するだけで、NFTを利用した体験を提供できるようになる。オンライン、モバイル、実店舗のPOSなどのチャネルで利用できるようにするという。
複数の事業者のコラボレーションにも対応可能。あるブランドのNFTを使って別ブランドのストアがアクセス可能となるような仕組みを設定でき、ブランド同士の提携やコラボレーションを促進する。
Google連携
Googleのローカル在庫広告との同期機能を開始。事業者は近くに住む顧客に対して商品の入荷情報を自動的に知らせることができる。「Shopify」のPOSアプリを使用している小売事業者が利用できる。
高い柔軟性を実現する「Shopify Functions」
「Shopify」のバックエンドロジックをカスタムコードで拡張する仕組み。ホスティング、セキュリティ、コードのバージョン管理といった課題を抱えることなく、オープンソースプラットフォームのような高い柔軟性を実現する。事業者はフラッシュセールなどによる大量のトラフィックを処理しながら、5ミリ秒以内でのチェックアウトを実現するという。
ディスカウント、ボリュームディスカウント(例:100ドル購入で20ドル割引)、購入時のプレゼント企画といったキャンペーンを、送料無料などの「Shopify」の既存割引と組み合わせることで、一行もコードに触れることなく利用することができるとしている。
「Shopify Functions」は、単一の事業者向けに開発できるほか、アプリストを通じて提供することが可能。
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オリジナル記事:「Shopify」のBtoB-EC機能、NFT機能、Googleとの提携など新プロダクトまとめ
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