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ソーシャルグラフが検索結果に影響を与えるGoogleなんて嫌だ」 からご覧ください。
ソーシャルメディアの評価が検索結果により影響を与えつつある昨今、Facebookのいいね!やTwitterのツイート数、Googleの+1など分かりやすい指標もあることから、これらの数値を上げることが良くも悪くも今後のソーシャルSEO対策として注目されていきそうです。その一方、古くからSEO業界で活躍するエリック・ワードが検索エンジンがソーシャルメディアの指標を検索結果に反映させていく方向性について疑問を提示する記事をサーチエンジンランドから。さてあなたはどう思う? — SEO Japan グーグル+1 ボタンがウェブサイトに向けて立ち上げられ、オンページのソーシャルボタン業界の有名どころはほぼすべて、参加権を巡って争う準備を整えている。フェイスブック、ツイッター、グーグル、そして、保守派のシェアディスやアドディスはすべてコンテンツクリエイターに共有機能、そして、調査可能なシグナルを与えている(ビングに忠告: そんなに難しいことではない。小さなb!を作れば、あとは私達が何をすればいいのか考える)。 リンク構築ストラテジストとして、私はソーシャルボタンを支持している。URLを評価、共有、保存、そして、ブックマークするのが楽になり、私にとってはエデンのような存在である。ケーススタディとして、私が投稿したリンクモーゼシリーズのエントリ「ツイッターのリンクの波に乗る」に目を通してもらいたい。 しかし、「クラウドの知恵」や「グループリンク」のシグナルには抵抗がある。ワイアードでブランドン・カイム氏が投稿した示唆に富むエントリ「情報の共有がクラウドの知恵を崩壊させる」を読んでもらいたい。最近行われた調査によって、他の人達が考えていることが分かると、クラウドの知恵は無知に流れる傾向があることが判明したようだ。 検索のシグナルではない場合、ソーシャル共有は特に問題はない。そして、いつか、恐らく20年後には、現在のように検索をただ単にソーシャルネットワークでの好奇心に変えるよりも優れた取り組みになっているだろう。ソーシャルリンクグラフにおいて私が気に入らないのは、容易に操作/スパムされてしまう点である。ほとんど共通点がないにも関わらず、ソーシャルサークルの一部になれてしまうのだ。 素敵なズボンだね、ジム…どうでもいい 友人のジムは素晴らしい人物であり、ジムと私の付き合いは長い。ジムの家に行き、本棚やCD/DVDのコレクションを見たこともあり、どんな服装が好きで、どんな車に乗っているのかも知っている。そして、ジムに会い、子供達、生活、スポーツ等について話すのは好きだが、ジムのツイートやいいね!、そして、プラスが私の検索結果に影響をもたらすのは勘弁してもらいたい。 まずジムはヤニー(註:米国で根強いファンのいるシンセサイザー奏者。喜多郎のような存在ですかね?)の大ファンであり、私が好きなナイン・インチ・ネイルズと敵対するためだ。両者の戦いを検索エンジンが理解しようとする試みは実に興味深い。 そして、ソーシャルリンググラフの下から無理やり従わなければいけない状況が顔を覗かせており、個人的には邪悪だと考えている。 そのため、検索結果へのソーシャルサークルの影響を認める上でより自信を持って臨めるアイデアを幾つか考えてみた。 ツイッター 失業中の人以外で、100人以上フォローし、実際に最新の情報を把握するのは不可能である。私の指摘が的を射ていることは皆さんもご承知のはずだ。仕事をしているなら、ツイートの90%はすり抜けていく。なぜなら働いているからだ。事実、仕事をしている日はノイズを聞く余裕はなく、フォローしている78人のツイートさえまともにチェックすることは出来ない。 私が@ericwardで4000人ものフォロワーを抱えている事実は個人的には衝撃的だが、ツイッターのシグナルにおける1番のルールは、発表するべき、もしくは分かち合うべき価値のある情報を持っているなら、自分がフォローしている人数よりも遥かに多くのフォロワーを獲得していることになる。そのため、フォローされている人数よりもフォローしている人数の方が多いツイッターは有効なシグナルとは言えない。 フェイスブック フェイスブックのソーシャルシグナルの欠点については山ほど言いたいことはあるが、今回はシンプルな欠点を2つ挙げておこう。数週間前、「革新的なダイエット製品」を持つと言う顧客候補から電話がかかってきた。私はこの製品の名前を聞いたことすらなく、 この製品のフェイスブックページは2ヶ月前に作成されたばかりであったが、それにも関わらず既に7万8000もの“いいね!”を獲得していた。その理由を問うと、「いいね!を買った」と言う答えが返ってきた。有料のいいね!だったのだ。その存在は把握していたものの、不正を簡単に認めた態度は新鮮と言っても過言ではなかった。 問題 2: Advil(註:米国で一般的な解熱剤)等の製品ページが1万2000のいいね!を獲得している理由はなんとなく分かるが、製品がとても役に立つにも関わらず、使っていることを隠したいようなタイプの製品の場合はどうだろうか?いいね!を731人から獲得しているプリペアレイション H(痔の薬)のような製品以外にも、例えば、いぼの除去、生殖器のいぼの除去(言葉にするのも辛い)の製品についてはどうだろうか?あるいは、薬物乱用施設のフェイスブックページはどうだろうか?薬物を乱用し、痔を患っていることを世間に公表したいと思うだろうか?本気ならどうぞ勝手にいいね!すればいい。 と言うのは冗談だが、要はソーシャル共有および人間の特性には心理学が絡み、すべてのものがいいね!されるとは限らないのだ。そのため、フェイスブックのシグナルの1番のルールは、トピック特定のいいね!グラフがあり、場合によっては全くいいね!が存在しない可能性もあると言うことだ。 グーグル +1 検索結果で+1ボタンをクリックできる点は嬉しいが、このボタンがどれほど企業検索マーケティングの取り組みに影響を与えているのか私は気になっている。25万人の従業員を抱える企業は、社内メールを送信して、全従業員に+1ボタンをクリックさせることが出来るため、不公平なのだろうか?1万名しか従業員がいない競合する企業は不利な立場に立たされているのだろうか? 思い出してもらいたい。この+1は正当な数字ではなく(強制されており、自然に得られたものではない)、ソーシャルサークルにのみ注目しているなら、IBMの社員は別のIBMの社員を含むソーシャルサークルを持っている可能性は高いのではないだろうか?そのため、自分自身のソーシャルサークルのために自分が務める会社を+1することに何の意味があるのだろうか? グーグル +1ボタンは完全に公開されているため、この傾向は変わるだろう。出来れば良い方向に変わって欲しいものだが、ツイート、いいね!、そして、+1には別のさらに大きな問題がある。 功績を認められない過去の名作 その問題とは古いもののいまだに輝きを放つ優れたコンテンツである。どれだけ素晴らしく、どれだけ新鮮であっても、ツイート、いいね!、そして、+1される可能性は少ない。なぜなら、このような作品が投稿された当時、ソーシャル共有を行う人達がソーシャルウェブの世界には少なかったからだ。 その例を紹介する: ダニー・サリバン氏が作成した素晴らしいエントリ「SEOランキング要素の周期表」は2日間で6000回以上ツイート、いいね!、そして、+されていた。この記事と同じぐらい重要な2008年6月2日に投稿されたサリバン氏の別のコラム「マイクロソフト、HPのコンピュータのデフォルトのライブサーチの契約を勝ち取る」と比べてみよう。 当時、これは大きなニュースであった。業界が騒然としたほどインパクトは強かった。しかし、このコラムにはツイート、いいね!、そして、プラスは1回も登録されていない。そのため、グーグル+1の一番のルールは、“いいね!”機能が提供されていなかったために、いいね!される機会がなかった“過去”のコンテンツに対する偏見を減らす手段が必要とされている点だ。 ソーシャルリンク構築とリンク構築は素晴らしい取り組みである。しかし、アルゴリズムの知恵に対して、クラウドの知恵、そして、最新のボタンを私が信用するようになるのはまだまだ先の話だ。 (@yanniへ: 申し訳ない。悪気はなかった。因みに私の母はあなたのCDをたくさん持ってい) この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。 この記事は、Search Engine Landに掲載された「Key Problems With Current Social Link Graph Signals」を翻訳した内容です。 全体的に論点が単純化されすぎているとは思いますが(わざと?)、確かにソーシャルネットワーク上の友人が気に入っているからといって、それを優先的に検索結果に上げられるのもどうかという気はしますよね。逆に自分が気に入ったものが友人の検索結果の上位に表示されるなんて(しかも名前付きで)うかつにお気に入り登録できない気もします。もちろんアルゴリズムが進化する過程の中で、解決されていくことではあるのでしょうが、パーソナライズド検索が何年たっても実用性レベルでいまいち進化しきっていない状況を見てもソーシャルグラフが検索結果にユーザーに良い意味で影響を与えるにはもう少し時間がかかるかもしれません。その意味ではGoogle+のサークル機能などはユーザーはもちろんGoogleにとっても効果的に活用できるのかもしれませんね。 後は最後にある、ソーシャル上で良い情報が流通することが当たり前だった以前の時代の過去の情報、が検索結果上でどう取り扱われていくのか、という点もバランスの問題とは思いつつもGoogleのカジ取りが気になるところです。ソーシャルメディアが検索結果に与える影響について改めて自分でも考えてみたくなる良い記事でした。 — SEO [...]