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ベンチャーキャピタルモデルは崩壊したのか?」 からご覧ください。
この記事は元々金融バブル崩壊後に書かれた記事なのですが、なかなか面白い内容なので紹介します。 — SEO Japan
多くの人が同じ疑問を持っている:ベンチャーキャピタルモデルは崩壊したのか?
あなたが何を信じているにしろ、それは重要な疑問である。なぜならその疑問が議論と変化を生みだすからだ。ずっと変わらないものなどほとんどないし、VCモデルも例外ではないのだ。そして私は、概してVCモデルとスタートアップ企業の投資は今後5年以内に大きな変化を迎えることになると信じて疑わない。私たちは今ちょうどその初期段階にいるのだ。多くの人がこの変化が起きていることを認めているのだから、真の論点はベンチャーキャピタルモデルが崩壊したかどうかではなくて、将来ベンチャーキャピタルがどのように働くのかであるべきなのだ。
では変化とはどのようなものになるのだろうか?ベンチャーキャピタルを超え、業界全体や資金調達の手法はどのように進化していくのだろうか?
資金のギャップ
私はポール・グラハムの最近のアセスメントとエッセイ、Googleのような企業が他に出てこないワケが好きだ。資金調達に限定して言えば、彼はYコンビネータースタイルのインキュベーターと従来のベンチャーキャピタルの間には資金拠出のギャップがあると主張している。250,000ドル~500,000ドルの間で考えてみよう。インキュベーターがそのような初期投資をつぎ込むことはめったにないが、VCは常にそれよりももっと多くの額をつぎ込むと言ってもいい。このギャップはエンジェルによって部分的に埋められるが、グラハムは、低コストでハイリスクな投資のためにデザインされた新しいタイプのベンチャーキャピタルファンドの出現を我々は目にすることになるだろうと指摘している。さらに、我々はこれらのファンドがもっと賭けに出るのを目にすることにもなるのだ。例えば、儲けは少ないがより頻繁な投資の機会などがある。
インキュベーターと初期段階の個人のエンジェル投資家やベンチャーキャピタルの間にギャップがあることに関して、私はグラハムに賛成だ。そしてそれを解決するいくつかのファンドが存在する。Montreal Startupはその良い例である(注:彼らはStandout Jobsの投資者である)また、我々はもっと多くのエンジェルが発見、評価、契約を積極的に進める明確なグループを形成するのを目にすることになると思う。New York Angelsは積極的なエンジェルグループの良い例である。私が作業中に見つけた他のグループにはMaple Leaf Angelsもあった。
初期段階のスタートアップ企業が250,000ドル~550,000ドルの資金調達に成功することもありえる。ときにそれは十分ではなく、かなり重要なマーケットトラクションとまではいかないが、少なくとも自分たちのアイディアを実行し早くに築き上げる手堅いチャンスは与えられる。そして、それこそがベンチャーキャピタルが加入してもっと大きな投資をする必要のあることなのだ。
ウェイド・ラウシはXconomyで、資金のギャップに関するグラハムの意見を伝えると共に、アメリカ国内のエンジェルグループの多さにも触れている。
VCモデルは素晴らしいし、感謝したい
多くの人がこちら側にいる。ピーター・イップは最近Crosslink CapitalにThe Coming Venture Capital Boom(ベンチャーキャピタルのブームがやってくる)という記事を書いた。“boom(ブーム)”が“bust(破綻)”のタイプミスではなかったと言っておこう。彼は記事の最後をこんな風にしめている。
金融市場では炎が燃え上がり続けているため、いつになったらチャンスが再びやってくるのか推測するのは難しい。しかし、全ての人がチャンスを見いだした時それは反射を見ているにすぎないというのが現実だ。真のチャンスは市場の下の方に現れるのであって、上には現れないのだ。あなたが信じていることや私がビジネスサイクルや人間の創造性で信じていること、そして莫大な政府支出の刺激的な効果を試すときなのだ。2009年と2010年は、ビジネスリスクと流動性リスクの両方を判断でき、尚且つ自分の信念に度胸のある人にとって、2012年~2014年に恩恵を受けるために投資をする時なのである。
最近、The Venture Company のマネージングディレクターであるGeorges van Hoegaerdenが、VCモデルは崩壊しないと書いている。彼の記事の書き出しは実に見事だ:
不活発な投資を理由にこんなにもVCが不況の傾向を示していることが私を驚かせ続けている。この時点でVCは全く反対の役割をすべきだということはみんな知っているのだ。(いくつかそうしている良いものもある)。
VCモデルは使い物にならない、安全な場所に逃げるのだ!
こちら側の人達の意見を繰り返さずとも、VCモデルが本当に崩壊していると思っている人はたくさんいる。この論争は、アデオ・レッシのThe Canarie is Dead(カナリアは死んだ)というプレゼンテーションから始まった。アデオは、スタートアップ企業の起業家たちが投資家について暴言を吐きまくるサイト、The Fundedの設立者である(これが面白いのだ・・・)。アラン・フレージャーやセビン・ローズンを含む多くの人がアデオに賛同している。
バジル・ピーターは、エンジェルに支援を受けた企業へのVCの投資結果に関する最近の研究に基づいた素晴らしい記事を書いている。(ちなみに、あなたも資金調達をしているところもしくは、それを考えているのなら、バジルのブログを読んだ方がいい。)
バジルが指摘しているように、「・・・ただでもらえるものなどない。このデータは、VCの投資後にあなたが失敗する可能性が著しく上昇しているということを示している。」
これら全てのことが起業家にはどんな意味があるのか
起業家にとって、結局この議論全体がものすごい雑音になる。良いものもいくつかあるが、その多くは極めてわずらわしいものだ。問題なのは、起業家たちはその混乱を考慮し、しばらくは続く狂気を予期する必要があるということなのだ。
厳しい時代であることや資金調達が難しい時代であることをあなたに教える必要のある人はいない。多くのスタートアップ企業の現実は、能力が試されるものだ。査定額は落ちていき、スタートアップ企業の資金集めはあなたの大きな悩みの種の1つになりそうである。
そかし、それでも私は混乱の中にあるチャンスを信じている。もし私がVC資金を動かしていたりエンジェルグループに関係していたら、積極的に新しい投資を進めるだろう。起業家には、どれだけの資金を集められるかによって変化する実用的なプランを用意して資金調達の過程に進んでいくことを勧めたい。例えば、あなたは250,000ドルを集めれば始めることができる戦略を持っているかもしれないが、もうすこしアグレッシブに500,000ドルを集めた時の戦略もあるというように。1つのプランや集めなければいけない決まった金額に固執するべきではない。それこそ危険なアプローチである。私はVCと個人的に話をすることはできないが、あなたが異なるシナリオを明確に考えることによって、彼らはこのより開けたアプローチを正しく評価すると思うのだ。それは、異なるシナリオと多彩な資金に基づいて実行できるように考えてきたというあなたの自信にもなるはずである。
さらに、あなたは全く資金を調達できなかった場合のプランも考えておくべきである・・・
この記事は、Instigator Blogに掲載された「Is the Venture Capital Model Broken?」を翻訳した内容です。
アメリカ経済も大分当時より復活し、VCによる投資も上昇傾向にあるようですが、いずれにしてもその時代その時代、資金調達に関しては誰から調達するにせよ、景気の影響を大きく受けますよね。起業家たるもの、様々なケースを想定して立ち向かえるように準備しておきたいものです。 — SEO Japan