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■CMSとブログシステムとの違いはどこにあるのか?
ウエブ業界で仕事をしている人でもCMSとブログシステムの違いが曖昧になっている傾向がある。私は、Joomla(ジュームラ)CMSで仕事をしているのでCMSについては色々と経験している。ブログシステムは、MTとWord Pressの経験があるが、CMSほどの専門家ではない。
ただ、
その違いは、使っていて分かる。Joomla CMSはWord Pressと比較してこんな違いが標準機能の面である。
1.ソースコードを触らないでシステム操作だけでサイトのカスタマイズが簡単にできる。
2.ポータルサイトのアーキテクチャーで開発されているので大規模サイトに対応できる。
3.多言語対応機能が標準で備わっている。必要なものは言語パッケージのみ。
4.ユーザーの閲覧制限、権限制限などをシステム操作だけでカスタマイズできる。
5.多機能である。特別な使い方をしない限り、標準装備の機能で間に合う。
6.表からログインしてページ画面を見ながら編集できるユーザーと管理画面で操作できるユーザーの設定が出来る。
7.ページで書かれたメールアドレスはすべて暗号化されプログラムで取られない。
8.登録メンバーに対しての一斉通知メール配信機能がある。
9.リニューアルは、新規にテンプレートを作成して導入するだけで済むためリニューアルコストが安い。
などなど。色々なことがソースコードを触らないでもシステム操作だけ分かれば一般ユーザーでも使える仕組みが出来ている。
■バージョンアップでサイトを再構築する必要がない。
Joomlaでは、ソースコードを改変しないのでカスタマイズを行うのでシステムのバージョンアップがあってもサイトの再構築をする必要がない。ブログシステムは、個人向けのブログを基本にしているためそれをビジネス用途にするカスタマイズが発生する。そのとき、どうしてもソースコードを触ることになる。
ブログのシステムバージョンが新しくなると新規に変更作業を行う必要がある。それが、専門家の手でないと出来ない。Joomla CMSでは、サイトオーナー(Super Adminのみ)がワンクリックでシステムのバージョンアップを行える。
■ブログシステムは個人がブログを書くときに必要な機能が標準で備わっているため、機能拡張をするための作業が伴う
お問い合わせフォームが標準でついていないため、お問い合わせフォームのプラグインを探す。SEO対策の機能がついていないのでそのプラグインを探す。サイトマップの機能がないためにそのプラグインを探す。トップページでランダムに画像を表示する機能がないのでそのプラグインを探すなど色々と面倒なことが多い。
Joomla CMSでは、このような面倒な作業はない。インストールが終われば、すぐに使える状態になっている。
一方で
Joomla CMSの欠点は、
1)日本語の情報が限られる。
2)日本でのユーザー数がWord Pressと比べて少ない。
3)システム全体を理解するまでの学習期間が長い(サイト構築をする場合のみ)
4)最先端の情報は、すべて英語になる。
5)ウエブデザイナーよりもシステムエンジニアに好まれるためWord Pressほどの広まりがない。
最近のJoomla、Joomla 3.0(検証バージョン)は標準でレスポンシブWebのCMSになる。スマートフォーンやタブレットに自動対応になる。詳しくは、こちらのサイトで。
コメント
WordPressとJoomla!の両方を数年使っていますが
引き合いが多いのはWordPress、使うのはJoomla!という流れに至っています。
一概にいいものが売れるというわけではないですし、ユーザ側からみた入りやすさはWordPressの方が勝ってると思います。WordPressで凝ったサイトを作って、開発・保守に相当な工数を割いているケースを見ると、何のためのCMSなのかとも思いますが。。。
Joomla!のエクステンションは、企業が有償プロダクトとして提供しているもの、品質が確保され高機能なものが多数あり、導入して設定するだけでバグも無く動作可能なものが揃っています。
例えば、以下のサイトを、デザイン抜きで半日程度で構築した経験があります。
(必要な情報は事前ヒアリング、データ準備のうえ)
・有料会員(自動登録)サイト
・ユーザブログ
・PayPal決算
・メニュー毎にテンプレートを変える
・ブログレイアウトを多段表示
・Facebookと連携したユーザギャラリーを用意
・管理画面項目の表示可否に関する細かな権限管理
企業向けの提供が主となるので、サーバの冗長化、負荷分散、運用設計まで含めて提案しないといけないので、Joomla!を使えるようになる=Joomla!でサイトを作れるではない点を注意するべきだと思います。