そもそもオンラインサロンって?

オンラインサロンとは、主にWEBやSNS上で専門的な知識やスキルを持つ個人が主催者となって運営するオンライン上のコミュニティのことを指します。

多くは月額課金制で、会員は毎月各オンラインサロンに会費を払うことで、主催者や他メンバーとつながったり、会員限定のサービス(限定コンテンツの閲覧など)を受けることができます。

人脈や新規ビジネスが生まれる場でもあるオンラインサロンですが、その多くが有名人やビジネスで成功している人のような「カリスマ主催者」によって運営されています。(もちろん一般個人が開設することも可能です。)

2014年頃から堀江貴文さんの『堀江貴文イノベーション大学校(HIU)』や西野亮廣さんの『西野亮廣エンタメ研究所』などをきっかけにじわじわと利用者数が増え始め、今も利用者数が増えています。

なお、キングコング西野さんの『西野亮廣エンタメ研究所』の会員数はなんと約5万人以上!(2020年4月末時点)これほどまでのファンの多さ、そして熱量には驚きですね!

2014年1月1日~2020年5月現在までの「オンラインサロン」でのGoogle検索数

2014年1月1日~2020年5月現在までの「オンラインサロン」でのGoogle検索数

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オンラインサロンのプラットフォームについて

オンラインサロンには誰でも簡単に運営するためのプラットフォームがあり、『DMMオンラインサロン [2]』や『CAMPFIRE Community(キャンプファイヤーコミュニティ) [3]』などのプラットフォームを利用しているサロンが多数を占めています。

ただし、後で紹介するキリンビールサロン、Voicyファンラボのような企業主体で運営している場合は自社サイトを活用して募集しているケースも多いです。

オンラインサロンのメリット

会員にとってのメリット

・カリスマ主催者と近い距離になれる
・ワンランク上の情報を手に入れることができる(有料メルマガと似たモチベーション)
・サードプレイス、心地いい居場所や新しい人間関係の構築

主催者にとってのメリット

・ファンマーケティングの場にすることができる
・会費というアクセスコストによってアンチや荒らしが発生しにくい
・毎月会費による安定した収益が得られる

もちろん、企業にとっては上の3つのメリットのうち「ファンマーケティング」が最も重要な目的であることは明確ですが、実はオンラインサロンを活用する企業がじわじわと増えているようです。

今回は数多く存在するオンラインサロンの中から、オンラインサロンを企業が主宰していたりオンラインサロンを活用することでビジネスメリットを得ている事例を3つピックアップしてご紹介します!

オンラインサロンを活用する企業事例

①【ファンとの交流】キリンビールサロン

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https://drinx.kirin.co.jp/event/seminar/beersalon/ [4]


主な活動内容としては、キリンビールの知識や技術に関する講義やゲストを招いたトークセッション、自分の手でビールを作る体験などビールの面白さ・奥深さを知りつつ、同じようにビール好きの仲間とのコミュニティ形成を目指しているよう。
企業主体のサロンではありますが、他社のブリュワリーからゲストを招いてトークセッションを行うなど、活動内容は企業の枠を超えてビールそのものの価値向上を目指しているようです。

キリンビールは今までもビールに関するセミナーを開催していましたが、キリンビールサロンでは参加者限定のオンラインコミュニティでメンバー同士での交流できる点が従来の単発のイベントと異なります。キリンビール好きにとどまらず、ビール好きがつながっていく場を提供しているということですね!

#キリンビールサロンのハッシュタグで参加者が活動内容をnote,Twitter,Instagramなどで自主的に発信するカルチャーが見られるなど、オンラインサロンによるファンマーケティングがうまく回っている事例と言えそうです。

『キリンビールサロン』は少数の上質なファンを囲う、言うなれば『オウンドサロン』のようなものですね!

②【ファンの熱量に合わせてコミュニティを用意】 Voicy

https://service.voicy.jp/fanlab [8]

『Voicy』は厳選されたパーソナリティによる『声のブログ』やラジオのような配信を聴くことができる音声メディアです。

Voicyの主催するオンラインサロン『Voicyファンラボ』では、リアルイベントの『Voicyファンフェスタ』の運営や、サロンメンバーによるサロンメンバーのためのVoicyチャンネル『Voicyカタリバ』を立ち上げたり、音声におけるUI/UXの勉強会を行うなど、Voicyやパーソナリティを盛り上げていくための活動を主に行っているようです。

またオンラインサロンとは別に『Voicy応援団』という仕組みがあり、1,000円/月からVoicyを応援することができ、参加者には限定のメルマガが届いたりVoicyのイベントへの特別招待チケットがもらえるそうです。サロンメンバーとしてがっつりコミットするオンラインサロンとは別に、投げ銭のように応援する方法もあるということですね。

さらにVoicyではオンラインサロン会員から人事採用 [9]することもあるそうです。インターンのように実際の社員と関わっていくため、採用のミスマッチが少なくなるだけではなく、企業にとっては採用コスト面のメリットもあります。

通常採用には莫大なコストがかかってしまうものですが、サロン会員から採用する場合、企業にとっては会費で収益が得られているのに人材ともマッチングできるというメリットの多い状況になるようです……!

③【企業が有名サロンとコラボ】 MB LABO 商品開発プロジェクト

https://lounge.dmm.com/detail/723/ [13]


これまでは企業自身でオンラインサロンを持つ事例でしたが、こちらは企業が既存の有名サロンとコラボしてビジネス機会を拡大している事例です。

『MB LABO』は、ファッションバイヤー/ファッションブロガーのMB氏が運営する、ファッションをテーマにしたオンラインサロンです。限定コンテンツの閲覧やコーディネート写真をアップしてお互いに改善点を探ったり、購入アイテムの報告や商品開発といったメンズファッションを軸に活動していますが、今回はMB LABOとファッションブランドとのコラボ事例についてご紹介します。

サロン会員が製品アイデアをMB氏やブランド関係者に対してプレゼンを行い、採用されると商品化され、全国のお店やオンラインショップで販売。消費者の声が直接生産者へと届くだけでなく、消費者が生産者になる、自分が欲しい物を自分達で作って消費するという取り組みを行っています。

URBAN RESEARCH、nano・universe、FREAK'S STORE、NOT CONVENTIONALといった有名ブランドとコラボレーションして、DMMのONLINE SALON AWARD2019 [14]でも大賞を受賞するなどの評価を得ました。

ブランド側にとっても、消費者のニーズや意見を取り入れた製品づくりができたり等オンラインサロンとの相乗効果が得られそうですね。

キリンのように自らオンラインサロンを持つ企業もあれば、有名なサロンとのタイアップでユーザーとのミュニケーションを生んだりファンの意見を取り入れる企業もあるようです。

まとめ:オンラインサロン活用の流れに要注目!

企業にとっては、わずかでも会費というコストを徴収することによって本当に上質なファンとコミュニケーションをとれる場でもあり、一企業を超えてロイヤリティを醸成する場でもあり、商品アイデアの種を生んだり、またはインターンのように採用につながったり……オンラインサロンには様々な可能性があるようです。

今後もオンラインのコミュニティを軸とした、企業とユーザーの新しい関係性には要注目です!

 

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※本記事の内容は2020年5月現在のものです。