大日本印刷(DNP)は「DNPドキュメント構造化AIサービス」と日本オラクルの自律型AIデータベース「Oracle Autonomous AI Database」を組み合わせた生成AIソリューションの提供を3月23日に開始したと発表した。DNPが複雑な社内文書を生成AIが扱いやすい形に整え、Oracleが社内文書と現場の最新業務データをまとめる。部門や業務に応じたAIチャットボットやAIエージェントを提供し、サービス全体で2030年度に50億円の売上を目指す。
製造現場の問い合わせ対応時などで、社内文書と在庫・設備などの最新の状況を一度に確認できず回答に時間がかかったり、特定の担当者に依存したりする課題を解決する。マニュアルや記録などの文書は内容の意味に近いものを探す「ベクトル検索」で参照し、在庫などリアルタイムの業務データは条件を指定して正確に探す「SQL検索」で取得する。社内文書と現場の最新状況の横断検索によって、回答内容と「どの情報に基づいた判断か」を提示する。
例えば「エラーAの対応方法は? 部品はある?」と問い合わせると、過去の保全記録の該当箇所と在庫情報をあわせて提示して対応判断を早める。製造業はPDFや画像・紙で保管された社内文書の検索・参照に担当者の経験が必要で、在庫や設備状態の最新情報は基幹システムで別管理されており、分散した情報を生成AIで一元活用できていない課題に対応する。DNPは製造業向けを整備後、金融機関や自治体などへの展開も進める。
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