中国人観光客の訪日意欲が急拡大? コロナ後のインバウンド消費を調査【インテージ調べ】
インテージは、「コロナ収束後の中国の消費者の日本旅行」に関する調査結果を発表した。中国経済が上昇傾向にある中、ゼロコロナ政策終了後の訪日消費がどうなるのかを調べている。
コロナ明け、中国人観光客の旅行意欲が急拡大
まず、中国消費者の海外旅行意欲について経年で比較すると、2023年は88%と前年の2倍近い数値となっていた。コロナ後のリベンジ消費が活発化することが予想される。
海外旅行の行き先としては、アクセスしやすいアジアがトップに。その中でも「日本」は特に人気が高く、訪日意欲の高まりがうかがえた。
訪日時の行き先は都市部よりも「地方」の人気が高まる
具体的な日本旅行の目的地としては、コロナ後は都市部が相対的に減少し、地方の人気が高まる傾向が見られた。特に「東京」は-22ポイントと大きく減少している。
日本でやりたいこととしては、引き続き「グルメ・観光・買い物」がトップ3に。前回の訪日時と比べて上昇傾向にあったのは、「スポーツ」や「ニッチな文化体験」といった体験ベースのサービスであった。
日本で買いたいものの1位は「食品・飲料」。2位以下は「スキンケア」「化粧品」などがランクインした。
中国インバウンドの情報源は「Tmall・JD.com・小紅書」?
訪日での買い物の際、どのように情報収集を行うのかという質問では、ショートムービー(TikTokなど)やショッピングサイト(Tmall、JD.comなど)、小紅書(Redbook)が上位に。基本的に中国国内のアプリが情報源であり、ブラウザベースの検索エンジンは影響力を低下させていることがわかった。
また、訪日目的について、遊びと買い物の比率を聞くと、20%の人が「すべて遊びで、買い物はしない」と回答した。このような購買意欲の低下について、インテージでは、「商品が中国本土でも買えるようになったこと」「中国本土で日本ブランドの発信力が低下したこと」が原因だと推測している。
調査概要
- 【調査手法】Web
- 【調査期間】2023年1月~2023年2月
- 【サンプル数】4,110名
※出典はインテージ 「知るギャラリー」2023年04月11日公開記事。なお、本調査結果は、同社が2023年3月9日に実施したセミナー「【中国】来るべき訪日消費と中国Z世代セミナー」の内容の一部を再構成したものとなる。
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