国交省がタクシーの「相乗りサービス」制度を導入、割安なタクシー利用で需要喚起
乗車距離に応じて料金を案分するルールを新たに制度化、利用者の利便性向上を期待
国土交通省は、配車アプリを活用したタクシーの「相乗りサービス」を認める制度を導入する、と10月29日に発表して11月1日から運用可能になった。目的地の近い旅客同士をタクシーに乗せる前にマッチングして相乗りさせることができる。利用者の利便性向上で新たなタクシー需要を喚起する。
相乗り運賃は、乗車距離に応じて案分するルールを新たに定めて割安に移動できるようにした。例えば、旅客Aの乗車距離15キロの運賃5000円のうち、その間の10キロを旅客Bと相乗りした場合は、15キロと10キロを合計した総距離25キロをそれぞれの乗車距離で案分する。Aは5000円を0.6倍して3000円、Bは0.4倍して2000円となる。
国交省は、相乗りサービスを提供するタクシー事業者に当面の間、マスク着用や旅客同士が隣り合わない座席指定などの感染対策を求める。運送開始後に不特定の旅客が乗車できるバスとは異なるタクシー独自の運送形態で、その実施状況を定期的にモニタリングして必要に応じて見直しを行うとしている。
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