自動車メーカー名での検索、アジア各国では主要言語と英語で差異【インフォキュービック調べ】

インフォキュービック・ジャパンは、海外における日本の自動車メーカーに関するGoogleでの検索数を調査した。

インフォキュービック・ジャパンは、Google 広告のキーワード プランナーを用いて、海外14カ国・地域における日本の自動車メーカー6社に関する検索数を調査した。

注記:Google 広告のキーワード プランナーは、広告主や広告代理店などが、同社の広告を利用する際の参考として提供されるもので、リサーチ目的のみでの利用は推奨されない。
本調査に関しては、各国の検索状況を調査することにより、広告を含めた現地へのデジタルマーケティング展開を喚起する効果が見込まれると編集部にて判断し、記事化している。

参考:キーワードプランナーでAdWords広告費が少ないとデータ制限、原因はSEO屋の無茶なアクセス!? | 初代編集長ブログ―安田英久

調査概要

  • 【調査方法】Google 広告のキーワード プランナーによる
  • 【対象検索エンジン】Google
  • 【対象国・地域】北米、アジア、オセアニアの計14カ国・地域
  • 【対象キーワード】「TOYOTA」、「HONDA」、「NISSAN」、「SUZUKI」、「SUBARU」、「MAZDA」およびそれぞれの現地語での表記
  • 【対象期間】2017年4月1日~2018年3月31日

英語表記での検索数:1位は「TOYOTA」、次いで「HONDA」。地域別では米国、カナダ、インドが多い

上記対象キーワード(英語表記)の、国・地域別での検索状況は以下のとおり。なお、検索の目的(意図するもの)が自動車/家電/オートバイ/人名などのいずれであるかについては区別せず、その文字列の検索回数が記載されている。

いずれの国・地域においても「TOYOTA」の検索回数が最も多い。オセアニア以外の12カ国・地域では「HONDA」がこれに続く。オセアニアに関しては、「MAZDA」「SUBARU」の検索数が他地域と比較して多い。

国・地域別に英語での検索回数を見ると、アジアにおいてはインドが最多であった。次いで台湾、ベトナム、インドネシア、タイとなり、単純に人口の多寡とは比例していない。

英語表記での1人当たり検索数:台湾、オーストラリア、カナダが多い

上掲の国・地域別検索数をそれぞれの人口で割った「1人当たりの検索回数」は以下のとおり。

国・地域別では台湾、オーストラリア、カナダの順に多い。少ないのは韓国、パキスタン、インド。

「主要言語」表記での検索状況

各自動車メーカー名は、現地でもっとも話されている「主要言語」では、それぞれ以下のように表記される。

インドは「タミル語」となっているが、「ヒンディー」の誤記とみられる。
パキスタンは「パンジャーブ語」となっているが、「ウルドゥー」の誤記とみられる。以下同じ

上記6カ国・地域における主要言語での検索数および1人当たり検索数について調査したものが以下の表となる。

検索回数はタイ、台湾、韓国の順に多く、1人当たりの検索回数は台湾、タイ、香港の順に多い。インフォキュービックは、自国メーカーの有無や、現地における日本メーカーのシェアが1人当たりの検索数に影響を与えていると指摘している。

「英語」と「主要言語」での1人当たりの検索回数比較

前項の6カ国・地域における1人当たりの検索回数を、英語と主要言語で比較した結果は以下のとおり。

香港、インド、パキスタン、台湾、タイでは「主要言語」より「英語」のほうが多い。

インドとパキスタンにおいて「主要言語」での一人あたりの検索回数が著しく少ないことについて、インフォキュービックは「国内で使われている言語の種類が多いことが原因と考えられる」と推測している。

同社はこの比較から、現地の主要言語での検索回数と英語での検索回数に差があることを指摘し、「インド、パキスタンなど、英語と比較して現地語での検索回数が少ない地域は、現地の主要言語でのデジタルマーケティング施策が有効と考えられる」と述べている。

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