野村総研がユーザーインタフェース技術の進展を予測した「ITロードマップ」発表
より自然な形になり、現実と変わらない言葉や動作で現実と同様の感覚が得られる
2009/11/21 0:15 調査/リサーチ/統計
シンクタンクの野村総合研究所は、2014年度までのユーザーインタフェース技術の進展を予測した「ITロードマップ」をまとめ、11月20日発表した。ユーザーインタフェース技術は、顧客との接点が対面からPC・携帯電話などのIT機器へシフトすることに伴って一層重要になる。ユーザーインタフェースは人にとってより自然な形になっていき、現実世界と変わらない言葉や動作によって現実と同様の感覚を得られるようになる、と予測した。
音声認識やモーションセンサーのように機械が人の動きを理解する技術や、現実世界での五感を仮想的に再現する触覚インタフェースや嗅覚インタフェース技術が台頭。これらによって、指差しや目配せなどの動作でのIT利用が可能になり、洋服の肌触りやコーヒー豆の香りといった現実と同じような感覚を持つことができる、という。
同社は、2009~2011年度を黎明期、2012年度以降を普及期に分け、黎明期には、人にとって自然なユーザーインタフェースが台頭し始め、音声認識やマルチタッチ、モーションキャプチャーなど人の挙動を認識する技術や、位置情報など状況を認識する技術が先行して普及。普及期は、音声認識やマルチタッチ、モーションキャプチャー、位置情報が汎用的なIT機器に搭載され、企業はアプリケーションに合ったユーザーインタフェース技術を選んで提供できるようになる、と予測している。
野村総合研究所
http://www.nri.co.jp/
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