VRIがネット広告によるブランディング効果3つの法則と、効果の5つのヒント

インターネット利用状況調査のビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は、gooのエヌ・ティ・ティ レゾナント、Windows Live・MSNのマイクロソフト、Yahoo! JAPANのヤフーの、ポータルサイト3社と共同で実施したインターネット広告のブランディング効果に関する共同調査の結果を4月21日発表。ネット広告出稿に、クリックスルーレート(クリック率)やコンバージョンレート(閲覧者が購買などの行動をとった割合)を主体とするダイレクトレスポンス効果だけでなく、露出自体によるブランディング効果があることが検証できたといい、「インターネット広告出稿によるブランディング効果3つの法則」と「ブランディング効果における5つのヒント」をまとめた。

3つの法則はブランディング効果の法則、フリークエンシーの法則、インプレッションの法則。調査によるブランディング効果の法則では、インターネット広告到達者の29.1%が広告を認知し広告認知者の62.0%が広告内容を理解、広告認知者の30.4%を商品購入/利用喚起。さらに広告到達者の広告メッセージ理解は非到達者の1.25倍で、広告到達者の商品購入/利用意向は非到達者の1.15倍だった。

フリークエンシーの法則では、フリークエンシー12回に向けて広告認知/商品認知/商品好意度は上昇し、フリークエンシー13回以降でも広告メッセージ理解/商品購入利用意向が上昇。フリークエンシー12回の広告到達者は非到達者に比べメッセージ理解が1.55倍、商品購入利用意向は1.35倍。インプレッションの法則は、1000万インプレッション出稿時の広告認知者数が130万人で、商品興味/関心喚起者数は57万人、商品購入/利用喚起者数は38万人。

ブランディング効果の5つのヒントは、(1)音やエキスパンドなどのリッチ素材が広告認知/ブランディング効果を大幅に上昇させる(2)タレントやキャラクターを使用することが効果を大幅に上昇させる(3)告知型/キャンペーンサイトの活用が効果を上昇させる(4)ブランドロゴなどからのイントロは使用しない方が効果を上昇させる(5)新商品でもインターネット広告は効果を発揮する--。

調査は2007年3~12月にgoo、MSN、Yahoo! JAPANに掲載された広告68素材(52キャンペーン)を対象に15歳以上のPC利用者にアンケートを実施。調査回答数は各回2000サンプルで延べ3万8000サンプル。VRIは、調査結果と作成した基準値を近く無償公開する予定で、調査結果を基に出稿プランから露出効果の予測ができる「インターネット広告出稿効果シミュレータ」も公開する考え。

ビデオリサーチインタラクティブ
http://www.videoi.co.jp/

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