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結局、どれだけの店舗が参加したの? 楽天の送料込みライン検証レポート【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

5 years 8ヶ月 ago
ネッ担まとめ

紆余曲折の末、3月18日にスタートした楽天の送料込みライン。売上はあまり変わらないという状況に拍子抜けだった店舗も多いかもしれません。

楽天からの補助があるうちに抜本的な対策を

「楽天3980円ライン」出店者の何%が参加?開始後どうなった?検証レポート | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/200325-rakuten3980/

まとめると、

  • 楽天市場の送料込みライン施策には、3月18日時点で約73%の店が参加(何も設定せずに送料無料ラインが3980円になっている店も含まれる)
  • 開始時に適用対象外申請をしていても、その後参加することも可能。しかし、除外→参加→除外と行き来するのはかなり難しい
  • 楽天が送料を一部負担してくれてる間にきっちり利益管理して価格改定するか、EC事業そのものの見直しをするのが良い

3980円でよくある対策

・値上げ耐性(=値上げしやすさ)が全商品一律とは限らないので、値上げ耐性のあるもの・ないものを見極めて、あるものから価格改定していく

・値上げしても売れる商品は今後楽しみなのでこれを見極める

・取り扱い商品を絞り込む。市場環境が変わってくると「以前から扱ってるけど、今は難しくなっている商品」が出てくる

・1商品で送料コミ価格の商品を「お得な2コセット」で送料分安くする

・送料別商品を見せつつ「まとめ買い送料無料」を案内する

試験的に始まった感のある送料込みライン。楽天からの一部負担があるので参加した店舗が多かったようです。新型コロナの影響もあるので何とも判断しづらい状況ですが、対応した店舗はやや伸びたようで、対応しない場合はやや下がったようです。

これが本格的に導入となった場合は一気に状況が変わる恐れがあるので、EC事業自体の見直しをして行った方がいいでしょう。先週も書いたように昔のようには戻らないですから。

ECサイトは売るためだけに存在しているわけじゃない

金曜夜限定の日用品ECサイト、なぜ開設? 運営元のコクヨに聞く | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/16/news077.html

まとめると、

  • 文具メーカーのコクヨが企画・運営しているECサイト「THINK OF THINGS MIDNIGHT SHOP」は金曜午後8時~翌日土曜午前10時の間だけオープンしている
  • 人の気分は昼と夜で異なる。気分が変わったとき、日用品に対する興味・関心や購買行動がどう変化するかを検証するために企画した
  • 「サイトが見たくて金曜日のオープン前からスタンバイしていた」などの声があった

金曜夜に限定した理由について、コクヨの企画担当者は「金曜の夜は、多くの人にとって週末を目前にした解放感がある時間帯なので、ストーリー性のある楽しい企画にできるのではないかと思いました」と説明する。加えて「企画を見たお客さまからも、『面白い』『どうして金曜の夜だけオープンするの?』といった反応が得られるのでは、と考えました」と続ける。

利便性のためにECサイトを立ち上げるのではなく、「面白い」を追求して立ち上げるという、このアイデアは良いですね! お店のテーマ自体が「ワークとライフの境界を超える」なので、日常的に購入ができてしまっては外れてしまうこともあるはずです。売上よりもコンセプトを大切にしたほうが売れてしまう時代ですね。

Yahoo!ショッピングとPayPayモールの物流強化

ヤフー親会社、打倒アマゾン・楽天に“次の一手” ヤマトと組んでEC事業を強化 川邊社長「ナンバーワンになる」 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/24/news115.html

まとめると、

  • ZホールディングスはヤマトHDと業務提携に向けた基本合意書を締結。ヤフーが運営するYahoo!ショッピングとPayPayモールを対象に、従来は出店者が担っていた受注から出荷までの業務をヤマトHDが代行するサービスを6月30日に始める
  • ヤマトHDと組んで提供する出店者向けのサービスは、「フルフィルメントサービス」と「ピック&デリバリーサービス」の2種類
  • ZホールディングスはYahoo!ショッピングやPayPayモールで使用している検索・決済システムを「XS(クロスショッピング)エンジン」と命名し、外部のEC事業者に提供する施策も始める

これまでYahoo!ショッピングとPayPayモールでは、出店者が自社の倉庫で商品を保管したり、運輸業者に個別に配送を依頼したりする必要があった。そのため、受注から発送までに工数がかかる場合があり、翌日配送などのサービス面でアマゾンジャパンや楽天に後れを取っていたという

自前の物流を持っていなかったYahoo!ショッピングとPayPayモールですが、ヤマトと組んで一気に強化していくことになりました。関連記事でも紹介しているように、すでに1,000件以上の申し込みがあったことから関心の高さがうかがえます。

これ以外にもPayPayモールの商品ページ上に実店舗の在庫を表示したり、自社のシステムを提供するなど革命の“第2弾”に注目です。

関連記事

EC全般

96%が商品の配送に「満足」。JADMA+日本リサーチセンター「2019年度 配送満足度調査報告書」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7407

「回答者の8割以上が女性で60代以上が64%」の調査なので注意。

「OKIPPA(オキッパ)」が八尾市で置き配の実証実験。再配達が7割減 | ネットショップ担当者フォーラム

https://netshop.impress.co.jp/node/7428

再配達になったのは「OKIPPAに入らないサイズの荷物だった」「内容物が生ものなどだった」など。

新型コロナの影響でヤマト運輸の配送に一部遅延が発生中[中国・四国・九州地域→北海道宛てで一部遅延] | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7433

アマゾンの物流拠点、従業員1人感染で1日休止 小田原 | 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN3T62NWN3TULOB01G.html

じわっと物流にも影響を及ぼしている新型コロナ。これ以上広がると……。

えっ?たこ焼のサブスクって、ホンマかいな!?1舟買ったらさらに1舟無料!『元祖どないや定期券』月額980円~より 3月23日(月)スタート! | ASCII.jp
https://ascii.jp/elem/000/004/006/4006765/?rss

はたして、サブスクって儲かるんだろうか?FAQを西井さんの本を読んでまとめてみました | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/7592

手軽にサブスクを始められる仕組みが出てきましたが、もちろん安易に始めると大赤字になりますのでちゃんと考えてから。

EC事業からの撤退という選択肢――米アパレル企業が実店舗にリソースを再投入する理由 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7419

全体売上高の0.5%のECを閉鎖して、今までEC事業に注ぎ込んだリソースを店舗の成長を促進するために使うとのこと。

次世代EC技術「ヘッドレスコマース」の実装環境を整える。Shopify&Gatsbyヘッドレス実装解説 | non-standard world株式会社
https://www.non-standardworld.co.jp/23717/

テクニカルな記事なのでわからないこともありますが、用語だけでも覚えておきたいですね。

今週の名言

このような状況下で日々スーパーのレジに座っている方、商品棚を補充している方は、現在ある中でも最も困難な仕事のひとつを担っています。同胞のために尽力し、言葉通りの意味でお店の営業を維持してくださりありがとうございます。

コロナウイルス対策についてのメルケル独首相の演説全文 | Mikako Hayashi-Husel
https://www.mikako-deutschservice.com/post/...

焦って混雑したお店で買い物をしている日本とは大違い。頑張っている人たちに感謝を。

森野 誠之
森野 誠之

新型コロナの「雇用調整助成金」助成率を中小で最大9割、大企業で最大75%に拡充

5 years 8ヶ月 ago

厚生労働省は3月28日、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う事業者支援として、雇用調整助成金の特例措置のさらなる拡大策を発表した。

現行の新型コロナウイルス感染症特例措置では、販売量、売上高などの事業活動を示す指標「生産指標要件」は1か月10%以上の低下としていたが、さらなる拡大策では「1か月5%以上低下」に緩和した。

助成率は、中小企業で約67%(2/3)、大企業で50%だったが、それを中小企業は80%、大企業は約67%(2/3)に引き上げる。また、1人も解雇しなかった場合は中小企業で90%、大企業で75%にする。上限は対象労働者1人1日あたり8330円。

現行の計画届は事後提出を認めており、期間は1月24日~5月31日まで。それを6月30日まで広げる。

現行の支給限度日数は、1年100日、3年150日だったが、拡大策ではその期間に加え、4月1日から6月30日の対象期間を追加した。

厚生労働省は3月28日、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う事業者支援として、雇用調整助成金の特例措置のさらなる拡大策を発表した
雇用調整助成金の特例措置の拡大(厚労省の資料から編集部がキャプチャ)

雇用調整助成金は、経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、労働者に対して一時的に休業、教育訓練または出向を行い、労働者の雇用の維持を図った場合に、休業手当、賃金などの一部を助成する制度。

この拡大策を適用する期間は「緊急対応期間」とし、4月1日~6月30日まで、全国で特例措置を実施する。

対象となる事業者は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者(全業種)。

また、こうした拡充施策にあわせて、短時間一斉休業の要件緩和、残業相殺の停止、支給迅速化のため事務処理体制の強化、手続きの簡素化も行うという。

瀧川 正実
瀧川 正実

新型コロナの影響で日本郵便の「ゆうパック」一部地域で配送遅延が発生中[3/28時点]

5 years 8ヶ月 ago

日本郵便は3月28日、新型コロナウイルス感染症の拡大による国内航空便の運休に伴い、北海道から近畿地方などへ配送するゆうパックに遅れが発生していると発表した。

新たに遅れが生じたのは北海道が引受地で、配達地域が近畿地方や鳥取県・岡山県・広島県の一部、徳島県・愛媛県・福岡県・佐賀県・大分県・鹿児島県向けのゆうパック。

なお、以下の引受地と配達地域での荷物には引き続き、遅れが生じている。

引受地が秋田県・岩手県・宮城県で、配達地域が近畿地方や北海道の一部・鳥取県・岡山県・広島県の一部・徳島県・愛媛県・福岡県・佐賀県・大分県・鹿児島県のゆうパック。

引受地が山形県と福島県で、北海道・鳥取県・岡山県・広島県の一部・徳島県・愛媛県・福岡県・佐賀県・大分県・鹿児島県のゆうパック。

引受地が東京都で、配達地域が北海道・青森県・石川県・福井県・鳥取県・岡山県・広島県の一部・徳島県・愛媛県・福岡県・佐賀県・大分県・鹿児島県のゆうパック。

引受地が千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・神奈川県・山梨県・長野県・静岡県・愛知県の一部で、配達地域が北海道・青森県・鳥取県・岡山県・広島県の一部・徳島県・愛媛県・福岡県・佐賀県・大分県・鹿児島県。

日本郵便は3月28日、新型コロナウイルス感染症の拡大による国内航空便の運休に伴い、北海道から近畿地方などへ配送するゆうパックに遅れが発生していると発表した
遅延が発生している地域(日本郵便のお知らせから編集部がキャプチャ)

日本郵便では、「運休便の追加発表、航空便の運航状況などにより、その他の地域・種別においても遅れが発生する場合がある」としている。

瀧川 正実
瀧川 正実

もう一度モバイルファーストインデックス(MFI)について振り返ってみた

5 years 8ヶ月 ago

先日Googleから

"2020年9月以降に順次すべてのウェブサイトをモバイルファーストインデックス(mobile-first index,MFI)に移行していく"

と発表がありました。 

https://webmasters.googleblog.com/2020/03/announcing-mobile-first-indexing-for.html (英語)

 

モバイルファーストインデックスとは、過去Googleはデスクトップ(PC)でアクセスしたページをインデックスしてランクづけをするのに使っていたものを、モバイル(スマートフォン)でアクセスしたときに表示されるページをインデックスしてランクづけしますよというものです。

もはや過半数のインターネットへのアクセスがモバイルである昨今当然といえば当然の流れです。(BtoBサイトではいまでもPCのほうがアクセスが多いよという話はときどき聞きますが)

 

さて、モバイルファーストインデックスという構想が発表されてから、かれこれ3年以上が経過しているわけですが、

当時私もモバイルファーストインデックスの発表に焦りまして、こんなことを急いでやったわけです。

アメブロで行ったモバイルファーストインデックスへの準備について

https://ameblo.jp/ca-seo/entry-12235557765.html

当時はなつかしきセパレートURLでして、モバイルファーストインデックスが発表になってくれたおかげで(?)現在のように、ameblo.jp一本に統一することができました。

昔のことすぎてあまり覚えていないですが、各種調整から実際移行したときにクローラーがこの膨大なページをどうクロールするのだろうと胃に穴があきそうになりながら進めていたような気がしなくもありません。

後にも先にもアメブロのSEOやっていてこんな大きな変更はしたことがありませんし、できればもうしたくありません笑

当時「いつMFIがくるかわからないからとりあえず急ごう」と社内リソースを一気に投下してもらったものの、

アメブロのブロガー様の中にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、アメブロには待てど暮らせどMFIはやってきませんでした。

(大騒ぎして社内リソースを投下してもらったあとの私への社内の視線がどのようなものだったかはご想像にお任せします)

そんな中、ついに強制移行の発表がありました。

 

これまでは原則モバイルファーストインデックスに移行しても大きく下落しないものが移行していったと思うのですが、ここにきて強制移行です。ここまで移行していないということは、リスクがあるのかもしれないと考えてしまいます。というかあると思っています。

先述したように、モバイルファーストインデックス移行はリスクが小さいものが順次移行されていたと思われますが、私が知る範囲では某サイトでは、モバイル側とデスクトップ側の記述差異が大きく数十パーセントの下落を招いたケースもあったようです。(弊社ではありません。そのケースでは特に<h1>というか見出しの違いや有無などソースレベルでbotが読み込む内容が大きく違っていたとのこと。)

決して侮ることのできないモバイルファーストインデックス。

特に大規模サイトの場合は小さなロスの積み重ねで極端にトラフィックを減らすことがあるため、現在このリリースから再度モバイルファーストインデックスについておさらいをするということを行なっています。

ということでせっかくなので確認しておきたいと思っている点をまとめておきます。

あくまで私が見ているサイトにおいてなので、皆さんのものとは過不足あると思いますがその点はご理解いただければと思います。

(細かいことはもっと当然たくさんあると思いますし)

 

モバイルファーストインデックスで確認しておきたいこと

 

・モバイルとデスクトップでメインコンテンツに差異がないか

 - 特にモバイルのほうがコンテンツが薄いケースは心配

 

・モバイルとデスクトップでサブコンテンツに差異がないか(導線など含む)

 - 例えば関連リンクとかがなくて導線が減るケースは心配

 - 情報の信頼性を強化するような信頼ある情報への発リンクがないとかも・・・

 

・UXに差異がないか

 - デスクトップだとそのまま機能が使えるけどモバイルだとアプリダウンロードを要求とか・・・

 - モバイルでコンテンツ隠しすぎてユーザーがしっかり読まないとか・・・

 

・クロール&indexまわりの制御に違いはないか

 - canonicalとかnoindexとかnofollowとかrel=nofollowとかhreflangとかalternateとか・・・

 

・HTMLソースに大きな差がないか

 - title,metaが違うのはさすがに危険

 - hx(特にh1かな)、見出しがモバイルはないというサイトも時々見かける気が・・・

 - モバイルだけ余分なCSSやJSの記述が多くて激重とかもたまに・・・

 - altや構造化データとか結構ないところ多い・・・

 

・レンダリング方式に差はないか

 - CSRでもいいじゃんってのは多くのサイトでそうかもしれませんが、

   特に大きなサービスは長山さんの記事をご参照ください

 - 先にリンクの有無を書きましたが、CSRの場合はクローラーが読み込めるリンクでないとリンクなしと同じ

 

・画像や動画に差異はないか

 - デスクトップとモバイルで使用している画像や動画が異なる場合に仮にそれらの品質がモバイルのほうが劣っていたら、画像検索や動画検索で悪影響があるかもね.今なかったとしても今後ないとは言い切れないよね

 

・広告表示に大きな差異はないか

 - インターステイシャルは論外だけどモバイルのほうは表示面積が大きすぎて・・・ってのは結構ある気が・・・

 

・ユーザー行動に問題はないか

 - ユーザー行動をランキング指標に今使っている使っていないは置いておいて、もし使ってたら将来使うかもという視点で、というかそもそもユーザー行動はSEOのためでなく改善すべきもの・・・

 

・表示速度に問題はないか

 - これもSEOのためにやることではないけれど・・・

 etc..(社内共有したものを全部書くと怒られそうなのでこのへんで)

 

極論、デスクトップでは見せるけどモバイルでは表示しませんとかやってたらアウトなわけですし、そのほかいろいろそれぞれのサイトに合わせて懸念点は出てくるかと思います。

3年前にほぼ対応したと思っていても抜け漏れがあるかもしれませんし、対応していなくてもそのままいくと経営判断したものも3年経てば事情は変わります。

ということでここにきて急遽再度丁寧にモバイルファーストインデックスの懸念点の洗い出しとその対応を進めている次第です。

(懸念点の中にはモバイルファーストインデックスリスクよりもビジネスリスクのほうが大きいというものもあるので、敢えて無視するものもあると思います)

みなさんのウェブサイトでもまだモバイルファーストインデックスに移行していないところは、再度懸念点がないか洗い出してみてはいかがでしょうか?

 

なお、私個人としては、モバイルファーストインデックスを理由に「ついでだから」ともうちょっとクロール&indexで改善できそうな点がありそうだったので実装してもらっちゃおうと、モバイルファーストインデックスをダシに使うことを考えています笑(こういうのはインハウス担当者は大事だと思います)

 

ちなみに9月から強制移行がはじまると言っても、それまでに移行されるサイトがないとは言えないので(先述したケースのように"強制"じゃなくても落ちてしまったものもある・・・)早めに対応しておくに越したことはないと思います。

 

@kimuyan

 

テレビ通販大手ショップチャンネルが本社移転で進めるフル4Kスタジオ・サブ映像設備とは

5 years 8ヶ月 ago

放送映像機器の製造販売を手掛ける池上通信機は3月23日、テレビショッピング大手のジュピターショップチャンネルが2021年3月に開設を予定している撮影スタジオにカメラ設備や映像設備を納品すると発表した。

3つの撮影スタジオとサブシステム、商品撮影専用のターンスタジオで構成する。

3つのスタジオに4Kスタジオカメラを各5台、合計15台のカメラシステムを納品する。すでに各スタジオでテスト運用を開始しているという。

スタジオにカメラマンなどのオペレーターを必要としないリモート運用が可能なカメラシステムを採用し、撮影の省力化も実現するという。

池上通信機はこれまでにもジュピターショップチャンネルに放送設備を納品している。

新たに開設するスタジオの設備は「商品の魅力をより美しい映像とともにお客さまにお伝えする」というコンセプトに沿い、フル4Kシステムを柱に「24時間365日止まることのない放送に耐えうる柔軟なシステムとサポート体制」「省力化に対応した使い勝手の良いシステム」を実現するフル4Kスタジオ・サブ映像設備を提案したという。

ジュピターショップチャンネルはスタジオの新設とオフィス移転の計画を2018年12月に発表。高画質の衛星放送が本格的に普及することを見込み、商品の魅力をより美しい映像で伝えるために4K放送設備を完備したスタジオを新設するとしている。

渡部 和章
渡部 和章

ネット注文を強化の「モスバーガー」がモバイルオーダー機能を強化、人手不足を店舗運営の効率化で改善

5 years 8ヶ月 ago

モスバーガーを展開するモスフードサービスは3月25日、スマホやパソコンで商品を注文し、店舗で受け取ることができる「モスのネット注文」をリニューアルした。

モバイルサイトの操作性を高めるため、メニューやセット選択のカテゴリー分けをシンプルな画面設計に変更するなど、会員登録から注文までスムーズに行えるようにした。

また、店頭などで配布する紙のクーポンをネットでの会計時に使える機能を追加。4月15日以降には、「マスタード抜き」や「オニオン抜き」といったメニューのカスタマイズを選択できる特注機能を追加する。

モスバーガーを展開するモスフードサービスは3月25日、スマホやパソコンで商品を注文し、店舗で受け取ることができる「モスのネット注文」をリニューアル
特注機能のイメージ(モスフードサービスのWebサイトから編集部がキャプチャ)

「モスのネット注文」は2014年9月に一部店舗でサービスを開始し、2015年2月に全国で導入した。

モスフードサービスはリニューアルの理由について、まざまな業界で人手不足が課題となり、店舗運営の効率化が求められていることや、事前にじっくり商品を選んでスムーズに商品を受け取れるモバイルオーダーへの需要が高まっていることなどを上げている。

渡部 和章
渡部 和章

「au PAY マーケット(au Wowma!)」のベストショップアワード、グランプリはコジマ

5 years 8ヶ月 ago

KDDIグループのauコマース&ライフは3月24日、オンラインショッピングモール「au PAY マーケット(au Wowma!)」における「ベストショップアワード2019」の受賞店舗を発表した。グランプリは家電の「コジマau Wowma!店」、2位は食品の「くまもと風土」、3位は海産物の「越前かに問屋ますよね」が受賞した。

「ベストショップアワード2019」は、2019年度の売上金額や売上成長率、顧客による投票などをもとに受賞店舗を決定。総合賞のベスト10、新人賞、しーずなる賞、リユース賞、ギフト賞、KDDI特別賞、カテゴリ別の大賞を選出した。

総合賞のベスト10

  • グランプリ:コジマau Wowma!店
  • 2位:くまもと風土
  • 3位:越前かに問屋ますよね
  • 4位:ヤマダ電機au Wowma!店
  • 5位:チャーム
  • 6位:Z-CRAFT
  • 7位:オシャレウォーカー
  • 8位:タンスのゲン
  • 9位:お肉のしゃぶまる
  • 10位:サプリ専門店シードコムスau Wowma!店

新人賞:リカーBOSS、ナチュラムau Wowma!店、暮らし健康ネット館、ココデカウau Wowma!店、イオンバイクau Wowma!店

シーズナル賞:SOUBIEN、Dita、おせち料理専門店 板前魂、博多久松、北海道産直グルメぼーの

リユース賞:グランディアau Wowma!店、グランド古着のベクトル、ドラマ

ギフト賞:ソムリエ@ギフト、うなぎ屋かわすい 川口水産、カステラなら長崎心泉堂

KDDI特別賞:明誠ショップ

KDDIグループのauコマース&ライフは3月24日、オンラインショッピングモール「au PAY マーケット(au Wowma!)」における「ベストショップアワード2019」の受賞店舗を発表
「ベストショップアワード2019」の受賞店舗

 

渡部 和章
渡部 和章

メルペイが「かんたん出品連携」機能を開始、SHOPLISTで購入した商品の資産価値を可視化して簡単に出品できる

5 years 8ヶ月 ago

メルペイは3月27日から、提携するECサイトでメルペイのネット決済を利用して購入した商品を、購入履歴を元に簡単にメルカリに出品できる「かんたん出品連携」機能の提供を開始した。

第一段として、CROOZ SHOPLISTが運営するECサイト「SHOPLIST.com by CROOZ」で「かんたん出品連携」機能を導入した。

「かんたん出品連携」機能とは

「かんたん出品連携」は、メルカリアプリ内の「持ち物リスト」に含まれる商品を簡単に出品できる機能。「持ち物リスト」には、提携するECサイトでメルペイを利用して購入した商品や過去にメルカリで購入した商品、「売れるかチェック」機能を使用して撮影した持ち物が掲載される。

また、過去の相場データやAIから予測した各商品の売れやすい価格や、リスト内の商品の合計金額が表示され、自身の資産情報が可視化される。出品時には、商品のカテゴリーやブランド、商品名、説明が全て自動で入力されるため、メルカリに簡単に出品できるようになる。

メルペイ メルカリ SHOPLIST CROOZ SHOPLIST かんたん出品機能  持ち物リスト
「持ち物リスト」の画面(画像は編集部がキャプチャし、追加)

今後はANAP、fifth、MAGASEEK、PREMOA、RUNWAY channelなどのECサイトでも実装されるという。

機能実装の背景

今回の機能実装の背景について、メルペイは以下のように述べた。

メルカリが2019年4月にフリマアプリ利用者を対象に実施した調査によると、「新品購入時にリセールバリューを考えるようになった」と回答した割合が6割を超えていました。この結果から、消費者の中で「売ることを前提に買い物をする」という意識の広がりと「再販価値の把握」に対する消費者のニーズの高まりが感じられます。

また、フリマアプリの利用により「新品の購入単価が上がった」と回答した割合が約3割となっており、フリマアプリの存在が新品購入の単価にも影響を与えていることがうかがえます。

メルペイとSHOPLIST、それぞれの見解

機能実装に際して、メルカリの遠山義幸氏とCROOZ SHOPLISTの稲垣剛之氏に両社にとってのメリットや見解について話を聞いた。

メルペイ メルカリ SHOPLIST CROOZ SHOPLIST かんたん出品機能  持ち物リスト
CROOZ SHOPLIST取締役 プロダクト管理本部管掌の稲垣剛之氏(左)と
メルカリMP Online & Data Linkage Managerの遠山義幸氏(右)

念願だった出品機能の実装(メルペイ)

出品機能自体は以前からずっとやりたいと思っていた機能でした。今回の機能実装は一次流通の活性化とユーザーの利便性向上につながると思います。

新品で買う時にリセール価格を気にするユーザーや、メルカリで売れた経験があると「新品を買う時に高い物を選ぶ」というユーザーのニーズがあるのであれば、加盟店にとってもより一次流通が活性化すると思っています。

さらにメルカリで物が売れると売上金が発生するので、その売上金で新しい洋服を購入するという循環サイクルが作れるとも考えています。私たちは一次流通での購入単価や回数を上げること、LTVの向上に貢献していきたい。

また、出品をより簡単にするような施策の一つでもあります。ネット決済を通じて購入した物を簡単に出品できることで出品数を増やしたり、今までメルカリに触れたことがないユーザーでも気軽に出品できる流れを作っていきたい。

メルカリはアパレルとの親和性が非常に高いため、SHOPLISTさんをはじめアパレル企業に声をかけさせていただきました。メルペイのネット決済は、すでにふるさと納税や家電、デジタルコンテンツなどのサイトでも導入いただいています。

ユーザーの利便性を考え、今後対象の範囲を拡大していきたいと考えています。(メルカリ 遠山氏)

購入のハードルが下がることに期待(SHOPLIST)

今回の話をメルペイさんからいただいた時から、「これが私たちがやりたかったことだ」と思いましたね。

売ることを前提として買い物をする中で、シームレスに出品できることはユーザーにとってメリットがありますし、私たちとしてもユーザーが商品を購入するハードルが下がることで、販促費を削減できるという大きなメリットがあります。

メルペイをSHOPLISTに導入したことで、メルカリをよく利用するユーザーが新規顧客としてSHOPLISTで買い物をしてくれるようになったと感じています。出品機能の導入で、SHOPLISTで購入した物をメルカリで出品して売る、その売り上げでまたSHOPLISTで買い物をする、というエコサイクルができあがると思います。

さらに、手軽に出品できることで今まで挑戦できなかったテイストや高価な洋服を購入するきっかけにもなり、ユーザーにはよりファッションを楽しんでもらえるようになるんじゃないかと。

ユーザーの中には「商品の返品をしたいが、返品の手続きをするよりメルカリに出品する方が楽」という方もいます。そういったユーザーが増えることでも、商品を購入するハードルは下がると思いますね。

商品を購入するタイミングで「メルカリで出品するとこのくらいの金額」と表示できるようになると、ユーザーとしては「新品購入時とメルカリで売れた時の差額を払う」という意識になるので、より購入頻度が上がるんじゃないかと考えています。今後はそういった機能の連係が進められたら良いと考えています。(CROOZ SHOPLIST 稲垣氏)

藤田遙
藤田遙

【モバイルファーストに最適な決済フローとは?⑧】注文の確認ステップの上部に「注文を確定する」ボタンを表示させる | モバイルファーストに最適な決済フローとは? 顧客体験調査で見えた自社ECサイト10の改善アイデア

5 years 8ヶ月 ago

ベイマードのテストでは、お客様の11.6%が注文確定段階の確認ステップを誤解していたことがわかりました。その結果、注文を確定させることなくモバイルでの決済フローを離れていたのです。

さらに悪いことには、こうしたお客様は純粋に、自分の注文がすでに確定されたものだと信じ込んでいました

「注文を確定する」ボタンが注文確認ステップの折りたたみの上に表示されていない例
「注文を確定する」ボタンが注文確認ステップの折りたたみの上に表示されていない場合、このページが注文確定ステップであるかのような印象を与えます

この誤解の大きな要因は、注文確認と注文確定ステップが似通っている点にあります。通常、どちらのステップにも製品情報、注文額、そして配送料の詳細が含まれているからです。

しかし、ページのヘッダーが異なる場合でも勘違いにつながっていました。表示されるテキストもこの混乱の一端を担っているものの、すべてのお客様がページヘッダーを基に決済フローのステップを判断しているわけではありません。

注文確認と注文確定ステップの主な違いは、「注文を確定する」ボタンの有無です。ヘッダーよりも、プライマリボタン(お客様を決済フローの次ステップへと進めるボタン)を特定できるかどうかが重要であり、これはお客様が現在、決済プロセスのどのステップにいるのかを判断する上で役立ちます。

このため、注文確認ステップの上部には「注文を確定する」ボタンを含めることが推奨されます

秘訣は2つのボタン

ただし、「注文を確定する」ボタンを本来の位置である画面右下にも残しておくことが重要です。プライマリボタンにはチェックアウト時の特定の配置があるため、お客様はプライマリボタンが注文確認ステップでも同じ場所にあるものと予想します。

注文確認ステップでプライマリボタンの位置が変わると、一部のお客様はボタンを見逃すか、別の目的が備わったものとして誤解する可能性が高いでしょう。

つまり、モバイルサイトやアプリでは、注文確認ステップで「注文を確定」ボタンを2つ用意する必要があります。1つは折りたたみの上に配置してはっきりと見えるようにし、2つ目は折りたたみの下の「本来の」位置に、それぞれ配置し、プライマリボタンの位置に一貫性を与えるためです。

画面の上下に「注文を確定する」ボタンを配置した例
意図しないカゴ落ちを避けるため、注文確認ステップのトップに「注文を確定する」ボタンを含めます。また、本来の位置に2つ目のボタンを配置して、ボタン配置の一貫性を保ちます
◇◇◇

次回も顧客体験を向上させるヒントをご紹介します。お楽しみに。

 

【モバイルファーストに最適な決済フローとは?】ここまでのおさらい

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