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Hameeの売上高は25%増の176億円、営業利益5割増の19億円。コスメ事業が好調で22億円を売り上げる大躍進【2024年4月期】

1 year 5ヶ月 ago

Hameeの2024年4月期連結業績は大幅な増収増益を達成した。コマースセグメントのコスメティクス事業の大幅な売上増、プラットフォームセグメントにおけるネクストエンジンのARPU(1ユーザーあたりの平均売上金額)の向上などがけん引した。

連結売上高は前期比25.5%増の176億1200万円、営業利益は同50.8%増の19億1700万円、経常利益は同44.2%増の20億1800万円、当期純利益は同18.6%増の11億2100万円だ。

コマースセグメントの売上高は同30.0%増の138億5500万円。コマース全事業で売上増となったが、特にコスメティクス事業が同652.3%増の22億1900万円を売り上げる大躍進。セグメント利益は同53.7%増の10億6900万円だった。モバイルライフ事業とゲーミングアクセサリー事業の利益増とコスメティック事業の赤字幅縮小が増益に貢献した。今後は利益率の改善に注力し、新たな柱となるようさらなる育成を図る考え。

Hameeの2024年4月期連結業績は大幅な増収増益を達成
売上高約7.5倍となったコスメ事業が大幅増収をけん引した(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「ネクストエンジン」などプラットフォームセグメントの売上高は同11.0%増の37億5600万円。セグメント利益は同27.5%増の19億2500万円だった。ネクストエンジン事業のサービス価格の改定に伴うARPUの向上、他社との営業連携に付随するインセンティブ売上などがけん引した。

Hameeの2024年4月期連結業績は大幅な増収増益を達成
プラットフォーム事業の利益増が大きく貢献した(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

2026年4月期までの中期経営計画を見直した。さらなるブランド価値向上を図るため、Hameeの経営理念をアップデート。モノ作りだけでなく、脱炭素への取り組みにも挑戦していくとした。

また企業パーパス「クリエイティブ魂に火をつける。」の下、主要2事業の継続的進化・成長を実現し、周辺分野でイノベーティブな新規事業を創出していく。

Hameeの2024年4月期連結業績は大幅な増収増益を達成
周辺分野の新規事業創出も行っていくとしている(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

新たな連結業績計画としては、2025年4月期の売上高は前期比12.1%増の197億4500万円。セグメント別ではコマースが同6.4%増の157億5000万円、プラットフォームは同6.4%増の39億9500万円としている。コマースにおけるコスメティクス事業とグローバル事業を躍進させる。営業利益は同8.7%増の20億8400万円を計画する。

2026年4月期の売上高は、同21.8%増の240億5000万円を計画。セグメント別ではコマースが同23.2%増の193億9900万円、プラットフォームは同16.4%増の46億5100万円としている。コマースにおいてはゲーミングアクセサリー事業を大きく伸ばす計画。営業利益は同45.4%増の30億3100万円としている。

5/28+29に実施したネッ担編集部主催のECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2024 春 ~eコマース コミュニケーションDay~」(5月28日+29日)のオンデマンド配信をスタートしました。良品計画、アンカー・ジャパン、ヤッホーブルーイング、土屋鞄製造所、花王+味の素+キリンホールディングス、赤ちゃん本舗、ユナイテッドアローズ+シップス+オンワードなどが登壇し、ECビジネスで成功するヒントについての講演を「いつでも」「どこでも」聴講できます。ぜひイベントサイトをチェックしてください。申し込み期間は6月19日(水)16時00分まで。

【オンデマンド配信 登録受付】赤ちゃん本舗、UA&シップス&オンワード、アンファー、土屋鞄などネッ担2024春(6/10~19配信)

【EC事業者限定・渋谷開催】顧客体験、OMO、D2C、メーカーEC、アパレルECの未来を語る2日間
4/17 10:31 965 28 0
鳥栖 剛

フォロワーは「メルマガ会員」ではないんです。フォロワーと共にブランドを作ろう!【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

1 year 5ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年6月3日~6月14日のニュース

良い商品やサービスを見つけると、他のユーザーの声が見たくなりますよね。もしも熱く語っているファンがいたら、安心して購入できます。逆に誰も語っていなかったら、不安を覚えるかもしれません。1人目の熱いファン“ファーストフォロワー”はとにかく大事な存在です。

フォロワーについての認識を改めよう

ファンがファンを育てる! 珈琲サブスクPostCoffeeの成功事例で学ぶ“ファーストフォロワー”の作り方 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2024/06/05/46997

その商品を好きで応援してくれているファーストフォロワーは、商品への関与度や好意度が総じて高く、良質な口コミなどによって他社の意識や行動を変える影響力を持っています。企業は、こうした顧客を重要視すべきだと考えます(高橋氏)

商品やサービスを展開していく上で、ファーストフォロワーは「ブランド作りと顧客作り」を共に進めていく同志のようなものです。「誰かは知らないけれど、SNSで発信している誰か」の情報が重要視される時代、熱狂的なファーストフォロワーの発信はブランド自らの情報発信よりも「信頼性の高い」情報発信源になりえます。「どのタイミングでファーストフォロワーが生まれたか」そして「いかにそのファーストフォロワーを見つけ出すか」がブランドの重要な仕事になるのではないでしょうか。

事業を伸ばしていくには、ファーストフォロワーの声を聞き続け、価値を市場にフィットさせていくファンマーケティングの活動が不可欠だと思います。時が経てば、市場が変化したり、顧客のニーズや競合の動きが変わったりもしますが、自社の熱狂的なファンの声を聞き続けることで価値を再発見し、改善のヒントが見つかるはずです(高橋氏)

現代のユーザーは2つの方法で商品やサービスを楽しんでいます。1つは、商品やサービスを自分自身で使って楽しむという従来の楽しみ方。そしてもう1つは、ブランドや商品・サービスの利用について情報を発信し、同じ趣味嗜好を持つフォロワーと情報交換をするという楽しみ方です。後者はブランドの関与なく、ユーザー同士がSNS上で「自然発生的」に行うわけですが、ブランド側はこの「熱心なファンの声」を探し出し、陰ながら耳を傾ける必要があるのです。

今週の要チェック記事

【調査レポート】「巣ごもり消費」再び!?/ 猛暑になると…20%を超える人が『ネット配信動画の視聴』 『ネットショッピング』が増えると回答 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/50933

早くも真夏日の日も出てきました。物販の他、デリバリーなど「広義のEC」の需要も増えてきそうですね。

“シェアしない”一人用ピザ「マイドミノ」が500万食超え。ヒット商品はどのようにして誕生したのか | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2024/06/13/47077

たしかに「宅配ピザ=みんなで囲んで食べる」という固定概念があった。レストランのピザは1人でも食べるのに。

ワークマン、8800円のランドセル発売 「機能性と価格に自信」 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2406/06/news107.html

「高額化」「おじいちゃん・おばあちゃんからのプレゼント化」がトレンドだったランドセル市場の潮流は変わるのでしょうか。

約6割がメルマガで成果を実感 BtoB企業におけるメルマガ成果の実態調査/IDEATECH | SalesZine
https://saleszine.jp/news/detail/5977

「メルマガ読んでいますよ」と言われるとやっぱりうれしい。BtoBはコミュニケーションが生まれるメルマガが良いですね。

高齢者ばかりの過疎地でも「令和型書店」ならやっていける…広島県庄原市に出店を決めた「総商さとう」の勝算 | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/82170

地元の中学生が本の「棚入れ」に参加している写真が良い。頑張ってほしい。

検証チェックシートでPDCAを高速化 JCBカードは手応えのないA/Bテストからどう脱却したのか | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/14579

「目的・解決したい問題・仮説」を明文化し、整理してからテストを実施することが大切。

今週の名言

打ち手がないのではなく、本質を見失っているだけ。売上停滞の突破口は「顧客研究」にあり | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/240610-customer-research/

答えは、常に目の前のお客さんが持っています。「売上を伸ばす」でも「売る」でもなく、「買ってもらう」です。我々にできることは、「買いやすくする」ことしかできません。そして、お客さんが「買う」というのは、「自分にとって役に立ついいモノだ」と思えば買ってくれるわけです。

そうなんですよね。「なぜ自社を選んでくれたのか」「なぜ購入してくれたのか」。それを一番知っているのはお客さまです。細かいデータを分析して会議室で議論するよりも、お客さまに素直に聞いてしまう方がよっぽど成果に近づけるはずです。

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

石田 麻琴

「北欧、暮らしの道具店」好調のアパレル戦略とは? 1型数千枚の在庫をEC1店舗で売り切る商品戦略と販売計画の裏側

1 year 5ヶ月 ago

「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは6月14日、オリジナルアパレルの商品開発と販売計画の戦略を公開した。

解像度の高いユーザー理解による商品企画、精度の高い独自の需要予測、最適な訴求を行う販路を通じ、1型数千枚生産する商品も限りなくゼロに近い商品廃棄率を実現しているという。

クラシコムではオリジナルのアパレルブランド、「KURASHI & Trips PUBLISHING」や「NORMALLY」を自社ECのみで販売。各型は数千単位を生産し定価消化率は95%超え、商品廃棄率は限りなくゼロに近い。サステナブルな商品開発と販売計画を実現している。

売れ筋の定番商品では「長袖カットソー」が約8000枚、「ベーシックニット」は約7000枚を生産している。類似商品のデータ分析に加え、複数回に渡る再販を重ね、最大販売数を高い精度で予測。この独自の需要予測から年々販売数を伸ばしている。

「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、オリジナルアパレルのヒットの裏側には、解像度の高いユーザー理解による商品企画、精度の高い独自の需要予測、最適な訴求を行う販路などがある
年々販売数を伸ばしている定番商品

2024年春夏のアイテムも好調に販売数を伸ばしている。4月に発売した「半袖ベーシックニット」は約2週間で初回生産分5000枚が、「軽やかUVカットパーカー」は約4週間で2000枚が完売した。6月発売の「きれい色のTシャツブラウス」は約2500枚が3日で完売となった。

「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、オリジナルアパレルのヒットの裏側には、解像度の高いユーザー理解による商品企画、精度の高い独自の需要予測、最適な訴求を行う販路などがある
この春夏の新作も数千着が続々完売している

クラシコムのオリジナルアパレルの商品開発と販売計画の肝は、

  • 商品企画
  • 需要予測
  • 販売チャネル

にあるとし、サステナブルなマーチャンダイジングを実現している。

「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、オリジナルアパレルのヒットの裏側には、解像度の高いユーザー理解による商品企画、精度の高い独自の需要予測、最適な訴求を行う販路などがある
クラシコムの廃棄率ほぼゼロを叶える3つの要因

① 商品企画

商品企画の強みは、スタッフの約8割が元ユーザーであること。ユーザーと趣味嗜好が近いスタッフが企画することで、高い解像度でユーザーニーズに添った商品を実現している。

ユーザーの声も積極的に集めている。毎日配信するコンテンツを通じて得られるユーザーの反応、「お客さまアンケート」、アンケート回答者の中から個別のテーマでヒアリングを実施する「顧客インタビュー」、商品の着用感やフィードバックを目的とした「試着会」といったリアルイベントなどを通じ、新たなニーズの発掘に取り組んでいる。

② 需要予測

売上初速・再入荷待ち人数など過去のデータから高精度の予測を独自で導き出し生産数を計画。手がかかりにするのは「北欧、暮らしの道具店」のコンテンツやSNSのリアクション、「入荷お知らせメール登録(再入荷通知)」に登録されている顧客数など。長年積み重ねてきたデータなども活用し販売可能数を高い精度で予測する。

加えて、前述したインタビューや試着会などユーザーとのリアルな交流で得られる、数値に置き換えられない定性的な情報も交えたロジックを生成しているという。

③ 販売チャネル

販売には300万超ダウンロードの自社スマホアプリ、オウンドメディア、メルマガ、YouTube、Instagramなど合計744万人のフォロワーを持つエンゲージメントチャネルを最大限活用。テキスト・動画・音声・リアルイベントほか、商品特性や発売時期に合わせて最適なプラットフォームと表現でユーザーに訴求する。

代表的な商品訴求コンテンツの①つとして、「スタッフ着用レビュー」がある。身長や体型の異なる複数のスタッフの着用感を公開し、顧客の“自分ごと化”を促し購入を後押しする。

5/28+29に実施したネッ担編集部主催のECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2024 春 ~eコマース コミュニケーションDay~」(5月28日+29日)のオンデマンド配信をスタートしました。良品計画、アンカー・ジャパン、ヤッホーブルーイング、土屋鞄製造所、花王+味の素+キリンホールディングス、赤ちゃん本舗、ユナイテッドアローズ+シップス+オンワードなどが登壇し、ECビジネスで成功するヒントについての講演を「いつでも」「どこでも」聴講できます。ぜひイベントサイトをチェックしてください。申し込み期間は6月19日(水)16時00分まで。

【オンデマンド配信 登録受付】赤ちゃん本舗、UA&シップス&オンワード、アンファー、土屋鞄などネッ担2024春(6/10~19配信)

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4/17 10:31 965 28 0
鳥栖 剛

【メーカー販促担当者調査】ECなどの消費者向け領域で約7割が「販促物の利用頻度が増加」。物価高騰で販促の重要度がアップ

1 year 5ヶ月 ago

販促支援のSPinnoが、メーカー企業で販促物の企画・制作に携わっている会社員267人を対象に実施した販促業務に関する調査によると、約7割の販促担当者が販促物の利用頻度が増加傾向にあると回答した。

昨今の物価高騰を背景に、消費者の購買意欲を促進するため、販促物による価値訴求・販売促進の重要度の高まりなどが影響していると見られる。

調査における「販促物」は、什器(じゅうき)、各種POP 、カタログ、パンフレット、ノベルティ、商品見本、サンプル、ショップバックなど。調査期間は2024年4月26日~28日で、有効回答者は267人。

販促物の利用頻度を聞いたところ、約7割の販促担当者が2024年度に入ってから販促物の利用頻度が「増えている」または「どちらかといえば増えている」と回答した。

2024年の販促物の利用頻度
2024年の販促物の利用頻度

利用シーン別に見ると、特に「ECサイトの購入者」「小売、卸」「自社店舗」といった消費者向け領域で販促物の利用頻度が増加している。

販促物の利用シーンごとの利用頻度の変化
販促物の利用シーンごとの利用頻度の変化

「利用頻度が増えた」と回答した担当者に対して「増えたと感じる理由」を聞いたところ、「企画やキャンペーンなどが増えた」が最多。「販促物の依頼や発送が増えた」「新しい販促物の導入の要望や機会が増えた」が続いた。

販促物の利用頻度が増えたと感じる理由
販促物の利用頻度が増えたと感じる理由

手配後の販促物の設置や活用を把握できているかを聞いた質問では、「把握できている」と回答した販促担当者は約25%だった。

手配した販促物の設置や活用をどれほど把握できているか
手配した販促物の設置や活用をどれほど把握できているか

販促物の設置や活用を促進するための取り組みを聞いたところ、「店舗や現場に向けて、定期的に活用を促す案内などを行っている」が最も多く、「チャットツールやメールなどで、小まめに連絡を取り合っている」「営業担当やラウンダーが訪問し、設置や活用の促進をしている」が続いた。活用・設置の促進には、現場と販促担当者間でのコミュニケーションコストがかかっていることがわかった。

販促物の設置や活用を向上させるために取り組んでいること
販促物の設置や活用を向上させるために取り組んでいること

調査方法

  • 調査期間:2024年4月26日〜28日
  • 調査対象:全国の「製造業」企業に所属し、販促物の企画・制作業務に携わる20~40代の男女
  • 有効回答数:267人
  • 調査方法:ジャストシステム提供「Fastask」によるインターネット調査

5/28+29に実施したネッ担編集部主催のECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2024 春 ~eコマース コミュニケーションDay~」(5月28日+29日)のオンデマンド配信をスタートしました。良品計画、アンカー・ジャパン、ヤッホーブルーイング、土屋鞄製造所、花王+味の素+キリンホールディングス、赤ちゃん本舗、ユナイテッドアローズ+シップス+オンワードなどが登壇し、ECビジネスで成功するヒントについての講演を「いつでも」「どこでも」聴講できます。ぜひイベントサイトをチェックしてください。申し込み期間は6月19日(水)16時00分まで。

【オンデマンド配信 登録受付】赤ちゃん本舗、UA&シップス&オンワード、アンファー、土屋鞄などネッ担2024春(6/10~19配信)

【EC事業者限定・渋谷開催】顧客体験、OMO、D2C、メーカーEC、アパレルECの未来を語る2日間
4/17 10:31 965 28 0
高野 真維

【オーラルケアEC市場の分析まとめ】ソーシャルテックがけん引も市場は縮小傾向 | 通販新聞ダイジェスト

1 year 5ヶ月 ago
ECのオーラルケア市場は、新規参入のハードルが高く、既存のプレーヤーによる広告出稿も減少傾向にある。これまでの変遷と主要企業の今後の動向に焦点を当てる

ここ数年、EC市場では“カスが見える業界”としてマウスウォッシュ市場が拡大してきた。口をゆすぐと“汚れ”が見えるという実感が市場拡大を後押ししてきたが、昨年来、プレーヤーの減少からウェブの広告露出は減っている。

市場は緩やかに縮小傾向

販売1位はソーシャルテック

“汚れが目に見える”という商品設計が市場から支持された。けん引するのは、ソーシャルテックマウスウォッシュ「ブレスマイル」の前期(2023年3月期)の商品単体の売り上げは、約33億円。歯磨き粉、口臭ケアのサプリメントなどシリーズでは、約40億円を売り上げる

Webを中心に展開するオーラルケアの売上高
Webを中心に展開するオーラルケアの売上高

一方、今期(編注:2024年3月期)は、シリーズで約37億円前後になる見通し(通販新聞推計)。事業基盤でもう一つの主力商品である育毛剤への広告投資を強化した影響で減収を予想する。

同様の特徴を持つマウスウォッシュを展開する企業の広告露出も減っており、市場は緩やかな縮小傾向にある。

「ブレスマイル」ヒットの秘訣は供給量+医薬部外品効果

市場拡大に限界がある背景には、参入企業の大半が、同じOEM企業に製品の製造の受託していることがある。多くは、商品を利便性の高い「個包装タイプ」で展開しているが、生産量の限界などキャパシティの問題がある。

「ブレスマイル」は個包装タイプではなく、需要に合わせて供給量を増やせたことが事業拡大につながったとみられる。

ソーシャルテックのマウスウォッシュ「ブレスマイル」
ソーシャルテックのマウスウォッシュ「ブレスマイル」

“汚れが見える”という訴求ポイントも競合各社横並びで差別化が図りにくい。ホワイトニングなど、医薬部外品の効果で差別化を図れた面もある。

ただ、同様の特徴を持つ製品の発売から3~4年が経過。「汚れが見える」という目新しさは失われつつある。

EC市場の新規参入にはハードルあり

生産のキャパシティや同様の訴求に絞られるため、後発企業が参入しにくいなど、EC展開に好影響はある。ただ、店頭流通やECモールでも2000~3000円の安価な製品が流通し始めている。ECは、単品購入(定期を除く)で5000~6000円を超えるものが多い。

参入企業はフロムココロ(ブランド名・デイリーワン、以下同)、FUMENT(=フューメント、ノッシュ)、ハハハラボ(キラハクレンズ)などがあるが、代理店関係者によると「以前より広告露出が減っている企業が多い」という。

ハハハラボは今年1月、ダイエットケアを行う機能性表示食品で消費者庁の景品表示法違反も受け、広告出稿のハードルが上がっていることもあるとみられる。

ソーシャルテックはオフライン進出を視野

ソーシャルテックでは、処方の見直しなど機能の差別化で訴求力を高める。中心顧客層は30代以降の女性層。歯磨き粉とのセット提案などクロスセル強化、幅広い顧客層の獲得に向けたテスト検証も行う。包装も顧客の要望を受けて利便性を高めるため、リニューアルを予定している。将来的にオフラインでの展開も視野に入れる。

サン・クラルテは「ゴッソトリノ」の訴求を強化

サン・クラルテ製薬は、配合成分が口腔内のたんぱく質と反応して汚れが見えるマウスウォッシュをいち早く手掛けた。主力製品の「ゴッソトリノ」は、目に見える実感が支持され、市場を創出した。

サン・クラルテ製薬の主力製品「ゴッソトリノ」
サン・クラルテ製薬の主力製品「ゴッソトリノ」

ただ、2023年4月期の商品単体の売り上げは、12億円で前年比横ばい推移。2022年には、クロスセル商品として、口臭ケアを目的にしたタブレットタイプの商品を発売

昨年は、アップル風味の「ゴッソトリノ」を発売している。「まだ商品を知らない層も多く、広告で商品価値を伝え認知を得ることで拡大の余地はある」として、今後もオフラインやECモールでの展開、シリーズ製品の拡販、広告投資を続けていく。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

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通販新聞

コンセプトムービーで企業の魅力を伝えよう!制作のコツと依頼先の選び方

1 year 5ヶ月 ago

コンセプトムービーで企業の魅力を伝えよう!制作のコツと依頼先の選び方

新しい製品やサービス、プロジェクトのアイデアを印象的に伝えるには、コンセプトムービーが効果的です。シンプルなストーリーと美しい映像で、ブランドの独自性やビジョンを表現することができます。
この記事ではコンセプトムービーの特徴やメリット、制作のポイント、活用事例、活用シーンについて解説します。

コンセプトムービーとは?企業が製品やサービスのアイデアを伝えるための動画

コンセプトムービーとは、企業が新しい製品やサービス、プロジェクトのアイデアを視覚的に伝えるための短い動画のことです。商品の具体的な機能や仕様を説明するのではなく、その背景にあるコンセプトやビジョン、ブランドのイメージを印象的に表現します。

オンラインショップで利用できる決済サービス「Paidy(ペイディー)」のコンセプトムービーでは、魅力的なモーショングラフィックと音楽で視聴者の感情に訴えかけ、製品やサービスの本質的な価値を表現しています。

コンセプトムービーを制作するメリットは?

コンセプトムービーを制作する主な目的やメリットは、以下の3つが挙げられます。

  • 製品やサービスのコンセプトを分かりやすく伝えることができる
  • ステークホルダーの理解と支持を得ることができる
  • ブランドイメージの向上に役立つ

次の通り、解説していきます。

メリット1.製品やサービスのコンセプトを分かりやすく伝えられる

コンセプトムービーは、製品やサービスのアイデアを印象的に伝えるのに適した動画の表現です。言葉や資料だけではイメージしにくい新しいコンセプトも、映像と音楽を使えば直感的に理解してもらえます。

例えば、家電メーカーが「IoTで生活が便利になる未来」をテーマにコンセプトムービーを制作したとします。スマートフォンひとつで家中の機器を操作し、快適に過ごす家族の姿を描くことで、IoT家電のコンセプトを分かりやすく伝えられるはずです。

また、教育アプリ開発会社が「子供の好奇心を育む」をテーマにコンセプトムービーを制作した場合、アプリを使って楽しく学習する子供たちの様子を描くことで、アプリの教育的な価値を伝えることができます。

言葉による説明では伝えきれない、人によっては難解な製品の魅力や価値観も、ストーリー仕立ての動画なら心に響く形で表現できます。コンセプトムービーによって、製品やサービスの本質的なアイデアが的確に伝わり、ユーザーの興味や共感を呼ぶことができるのです。

メリット2.ステークホルダーの理解と支持を得ることができる

株主、投資家、従業員、取引先など、様々なステークホルダーの理解と支持を得ることは、企業にとって非常に重要です。コンセプトムービーは、新規事業やプロジェクトの意義を、ステークホルダーに効果的に伝える手段となります。

例えば、環境に配慮した革新的な素材を開発中の素材メーカーがあるとします。技術的な説明資料だけでは、ステークホルダーにプロジェクトの価値を十分に伝えられないかもしれません。

そこで、持続可能な未来の実現に向けた同社の取り組みを、感動的なストーリーで表現したコンセプトムービーを制作することが重要です。ステークホルダーは、プロジェクトの社会的意義や企業理念への共感を深めることができるでしょう。

このように、コンセプトムービーは、企業の想いを印象的に伝え、ステークホルダーの理解と支持を得るための強力なツールとなります。

メリット3.ブランドイメージの向上につながる

魅力的なコンセプトムービーは、企業やブランドのイメージを大きく向上させる効果があります。映画のような高品質な映像表現は、企業の先進性や洗練さを印象付けます。つまり「あの会社はイケてるな」と思ってもらえる事ができます。

Crevoのコンセプトムービーの制作実績

ここでは実際に動画制作会社のCrevoが制作したコンセプトムービーを紹介します。

企業のコンセプトムービー事例

会社紹介動画 「株式会社グローバルウェイ」

動画の種類 実写動画
長さ・尺 30~60秒
費用レンジ 100〜299万円

この動画は、Webメディアの開発・運営や業務アプリケーションの開発・提供を行っている会社の紹介動画です。カジュアルでおしゃれな雰囲気を出しており、社員たちが生き生きと働く様子が描かれています。

社員同士が和気あいあいと働いている様子や、自由な発想が生まれそうなオフィスの雰囲気が印象的です。

製品ローンチ時のコンセプトムービー

PR動画 SIGMA 新作カメラレンズプロモーション

動画の種類 実写動画
長さ・尺 120秒〜
費用レンジ 100〜299万円

この動画は、新しいカメラレンズの発売に合わせて制作したプロモーション動画です。3分の動画の中で、新発売のカメラレンズの機能や性能について、より詳細に説明しています。

製品の特長を明確に訴求しつつ、ブランドの世界観も表現することで、販促効果の高い作品に仕上がっているのが特徴です。

ブランドリニューアルに合わせたコンセプトムービー

ブランディング動画「NRIセキュアテクノロジーズ株式会社」

動画の種類 実写動画
長さ・尺 60〜120秒
費用レンジ 300万円〜

この動画は、セキュリティ会社の設立20周年を機に制作されたブランディング動画です。
セキュリティ会社というと「裏方の仕事」というイメージが強いため、その従来のイメージを払拭し、セキュリティの仕事の社会的意義を伝えることに重点が置かれています。

さらに、セキュリティの仕事の魅力を伝えることで、社員のモチベーション向上と、会社のブランドイメージの向上を狙っているのが特徴的です。

社会課題解決に向けたコンセプトムービー

展示会動画・コンセプトムービー 「アルガルバイオ」

動画の種類 実写動画
長さ・尺 60〜120秒
費用レンジ 100〜299万円

この動画は、藻類の研究開発に取り組む企業のコンセプトムービーです。藻類には、私たちが直面している環境問題や食糧問題といった地球規模の課題を解決する力があることを伝えています。

そして、藻類が現在の地球規模の課題を解決できる可能性を、期待感を持たせる映像や音楽の演出で示唆しています。まさに、新しい時代の幕開けを予感させるワクワク感のある内容になっていると言えるでしょう。

コンセプトムービー制作の注力ポイント3つ!

コンセプトムービーを自社で制作しようと考える企業も多いでしょう。しかし、実際に取り組むと、多くの課題に直面します。
コンセプトムービーの制作に限らず、動画制作においては、高度な編集ソフトが必須です。Adobe PremiereやFinal Cut Pro、DaVinci Resolveなどの本格的な編集ソフトを使いこなすためには、相応の学習時間が必要になります。

また、製品やサービスに適した編集テクニックを短期間で習得するのは難しいものです。印象的な映像表現、視聴者を引き込むストーリーの構成、効果的な音楽の使用など、プロのクリエイターが持つノウハウは簡単に真似できるものではありません。

このように、コンセプトムービーの制作には、多岐にわたる知識、スキル、準備が求められます。社内に映像制作のスペシャリストを抱えていない限り、高品質の動画を作るのはなかなか難しいでしょう。

プロがコンセプトムービーを制作するときに力を入れたいポイントは様々ありますが、中でも大事なポイントを3つピックアップして解説します。

注意点その1.短い尺で見やすい動画の長さであること

コンセプトムービーは、できるだけ短い尺にまとめるのが鉄則です。30秒から90秒程度の短い動画が理想的。長尺の動画は、視聴者の集中力が途切れてしまうリスクがあります。

限られた時間内で効果的にメッセージを伝えるためには、不要なシーンを削ぎ落とし、ストーリーの核心に焦点を合わせることが重要です。

また、SNSでの拡散を狙う場合は、さらに短い尺の動画を用意するのも有効です。15秒や30秒といった短尺バージョンを制作しておけば、より多くの人に動画を見てもらえる可能性が高まります。

注意点その2.印象的な映像と魅力的な音楽を使用できていること

コンセプトムービーでは、映像と音楽の力を最大限に活用することが大切です。ブランドイメージに合った美しいビジュアルを用いることで、強い印象を残すことができます。

例えば、自然派化粧品ブランドのコンセプトムービーなら、花や木々、水の流れなどの自然をモチーフにしたビジュアルが適しているでしょう。ブランドカラーを効果的に取り入れるのも良いアイデアです。

また音楽も、動画の雰囲気を決定づける重要な要素です。ブランドイメージやコンセプトにマッチしたBGMを選ぶことで、感情に訴えかける効果が期待できます。印象的なビジュアルと音楽で、視聴者の記憶に残る動画を目指しましょう。

注意点その3.製品やサービスの説明に偏り過ぎないこと

コンセプトムービーは、製品やサービスの機能や特徴を細かく説明することが目的ではありません。あくまでもコンセプトやビジョンを伝えることに焦点を当てるべきです。

製品の仕様や料金プランなどの詳細な説明に偏り過ぎてしまうと、視聴者がメッセージを理解しにくくなります。具体的な製品説明は、別の動画や資料に委ねることが賢明でしょう。

そして、コンセプトムービーは、説明的な内容よりも感情に訴える表現を心がけましょう。

コンセプトムービー制作会社の選定基準

コンセプトムービーの制作を外注する際は、制作会社選びが極めて重要になります。数ある制作会社の中から信頼できるパートナーを見つけるためには、次で紹介する選定基準を持つことが大切です。

制作実績と専門性の確認

まずは、制作会社の実績を詳しくチェックしましょう。コンセプトムービーの制作経験が豊富で、多様な業種、業態の企業の動画を手掛けている会社を選ぶと良いでしょう。

特に、自社と同じ業界の動画制作実績があれば、業界特有のニーズや課題を理解してくれます。過去の作品を視聴し、そのクオリティを確かめることも重要です。

クリエイティブな提案力

コンセプトムービー制作では、クリエイティブな企画提案力を持つ制作会社を選ぶことが非常に大切です。自社の製品やサービス、ブランドの価値を最大限に引き出すためのアイデアを提供してくれる会社でなければなりません。

提案力を見極めるためには、実際に企画提案を依頼してみるのがおすすめです。自社のニーズや課題を伝え、制作会社からの提案を受け取ります。提示されたアイデアが、自社のブランドイメージにマッチし、視聴者に響く内容であるかを慎重に吟味しましょう。

「こんな切り口があったのか」「自社でも思いつかなかった発想だ」と感じるような斬新なアイデアを出してくれる会社は、クリエイティブ力の高さを示しています。提案内容のユニークさ、訴求力、実現可能性などを総合的に判断し、最良のパートナーを見極めていくことが重要です。

制作実績とクリエイティブ提案力。この2つの選定基準を重視しながら、コンセプトムービーの制作を任せる会社を見つけましょう。

コンセプトムービー制作なら豊富な制作実績を誇るCrevo

これまで解説してきたように、コンセプトムービー制作に最適な会社を見つけ出すのは容易ではありません。ここではCrevoの特長についてご紹介します。

豊富な制作実績と高い専門性

Crevoは、数多くの企業のコンセプトムービー制作を手掛けてきた豊富な実績があります。業種や業態を問わず、多岐にわたるクライアントのニーズに対応してきた経験は、他の制作会社にはないCrevoの強みです。

また、ストーリー制作CGモーショングラフィックスドローン撮影など、動画制作に関わる幅広い分野のスペシャリストが在籍しているのもCrevoの特徴です。それぞれの分野のプロフェッショナルが、持ち前の専門性を活かして質の高い動画制作を実現します。

確かな実績と専門性の高さにより、Crevoはクライアントの期待に応え、高品質なコンセプトムービーを制作します。

ブランドの価値を最大化するクリエイティブ提案

Crevoは、クライアントのブランドや製品の価値を最大限に引き出すクリエイティブ提案に長けています。企業との綿密なコミュニケーションを通じて、コンセプトムービーに込めるべきメッセージやイメージを探り出します。

独自の発想力を活かし、他社には真似できないユニークなアイデアを提供します。ブランドの個性を活かしつつ、多くの人の心に響くストーリーを生み出します。型にはまらない柔軟な発想力と、確かな訴求力を持つ企画提案は、Crevoの大きな魅力です。

コンセプトムービーのアイデア出しで悩んでいる企業は、ぜひCrevoの提案力を活用してみてください。

柔軟なコミュニケーションと迅速な対応

Crevoは、コンセプトムービーの制作において、クライアントと制作会社の密なコミュニケーションを心掛けています。企画立案の段階から、クライアントの意向を丁寧にヒアリングします。制作の進捗状況を定期的に報告し、クライアントの意見を取り入れて動画を磨き上げていきます。

また、当然ではありますが制作スケジュールの管理を徹底し、納期を厳守することにも力を入れています。クライアントの要望に迅速に対応しながら、プロジェクトを着実に前進させていきます。

納得のいく価格設定とサポート体制

コンセプトムービーの制作は、費用面でのハードルが高いと感じる企業も多いでしょう。Crevoなら、クライアントの予算に合わせて柔軟な価格設定が可能です。

制作規模やクオリティに応じたプランを複数用意し、クライアントに最適な選択肢を提示します。高品質な動画を、納得できる価格で制作することが可能です。

さらに、Crevoは動画完成後もクライアントをサポートし続けます。動画の活用方法や、プロモーション戦略のアドバイスも提供し、クライアントが効果的に動画を活用できるようサポートします。

コストとクオリティ、そしてサポートの充実度が、Crevoが選ばれる理由の一つです。

参考:Crevo株式会社「Crevoの動画制作・映像制作4つの強み」

まとめ:コンセプトムービーで企業のアイデアを印象的に伝えよう

コンセプトムービーは企業にとって非常に価値のあるコンテンツです。

製品やサービスのコンセプトを分かりやすく伝え、ステークホルダーの理解と共感を得ることができます。また、ブランドイメージを向上させ、企業の独自性を印象付けることも可能です。

しかし、コンセプトムービーの制作は専門知識とスキルが必要であり、自社だけでは難しい場合もあります。経験が求められるコンセプトムービー制作は、やはりプロの制作会社に依頼するのが賢明です。

その中でも、Crevoは豊富な実績と提案力・企画を持つ動画制作会社です。クライアントの思いを丁寧に汲み取り、ブランドの価値を最大限に引き出すコンセプトムービーを制作します。

企業の魅力を凝縮した質の高いコンセプトムービーは、ビジネスの大きな推進力となります。ぜひ、コンセプトムービーの力を活用しましょう。

VIDEO SQUARE編集部

KADOKAWAグループへのサイバー攻撃でECサイトも打撃、「KADOKAWA-ID」でのログイン+購入ができない状態に

1 year 5ヶ月 ago

KADOKAWAグループにおけるシステム障害の影響が続いている。システム障害が発生した6月8日以降、「ニコニコ動画」「ニコニコ⽣放送」「ニコニコチャンネル」などのニコニコファミリーのサービス全般が停止。KADOKAWAが運営する複数のECサイトでは商品の受注不能や出荷の一部遅延が発生している。

システム障害は6月8日午前3時30分ごろ、グループの複数サーバーにアクセスできない障害が発生。社内で分析調査を行ったところ、「ニコニコ」を中心としたサービス群をターゲットとした大規模なサイバー攻撃を受けたことを確認した。

KADOKAWAは同日中に対策本部を立ち上げ、被害状況の全容把握と復旧に向け、調査と対応を実施している。被害の拡大を防ぐため、データーセンター内のサーバーをシャットダウン。事業活動や経理機能を管理する基幹システムの一部にも機能停止が発生している。

各事業への主な影響は、Webサービス事情においてニコニコファミリーのサービス全般を停止。ニコニコアカウントによる外部サービスへのログインが不可能となっている。公式ECサイト「カドカワストア」では、「KADOKAWA-ID」でのログインおよび注文ができない状況が発生している。ただ、通常通りカドカワストアIDおよびゲストでの注文は可能。

KADOKAWAグループにおけるシステム障害の影響が続いている。システム障害が発生した6月8日以降、「ニコニコ動画」「ニコニコ⽣放送」「ニコニコチャンネル」などのニコニコファミリーのサービス全般が停止
「カドカワストア」でのお知らせ(画像は編集部がキャプチャ)

現在、影響範囲の特定とシステム復旧を進めており、影響を受けている全事業、業務の機能回復を図っている。事業活動の根幹である経理機能の立て直し、売上規模が大きい出版事業の製造・物流機能の正常化については、6月末をめどに、安全なネットワーク、サーバー環境の構築と基幹システムの復旧をめざす。

「ニコニコ」の復旧に向けては、安全な環境下でシステムを再構築する必要があり、正確な復旧時期は被害状況の調査結果次第になるが、1か月以上かかる見込み。できるサービスから順次再開していく予定。

5/28+29に実施したネッ担編集部主催のECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2024 春 ~eコマース コミュニケーションDay~」(5月28日+29日)のオンデマンド配信をスタートしました。良品計画、アンカー・ジャパン、ヤッホーブルーイング、土屋鞄製造所、花王+味の素+キリンホールディングス、赤ちゃん本舗、ユナイテッドアローズ+シップス+オンワードなどが登壇し、ECビジネスで成功するヒントについての講演を「いつでも」「どこでも」聴講できます。ぜひイベントサイトをチェックしてください。申し込み期間は6月19日(水)16時00分まで。

【オンデマンド配信 登録受付】赤ちゃん本舗、UA&シップス&オンワード、アンファー、土屋鞄などネッ担2024春(6/10~19配信)

【EC事業者限定・渋谷開催】顧客体験、OMO、D2C、メーカーEC、アパレルECの未来を語る2日間
4/17 10:31 965 28 0
松原 沙甫

オラクル、広告事業から撤退へ

1 year 5ヶ月 ago

オラクルは、投資家向けの収支報告で、2024年度の売上が約3億ドルにまで落ち込んでいる広告事業から撤退することを明らかにした。計画の詳細は不明。同社はこれまで、ブルーカイやモートなどを買収して広告事業を構築してきた。

Oracle Corporation - Q4 FY24 Earnings
https://events.q4inc.com/attendee/562074967
Oracle Advertising
https://www.oracle.com/advertising/

https://www.mediapost.com/publications/article/396823/oracle-shuts-down-its-ad-business.html

noreply@blogger.com (Kenji)

フリマアプリ利用経験や約6割、出品経験は4割弱、CtoC取引のトラブル遭遇率はECモールより低い【2023年版の消費者白書】

1 year 5ヶ月 ago

消費者庁は6月14日、2023年度の「消費者白書」を公開した。あわせて「消費者意識基本調査」結果も明らかにした。

オンラインCtoC取引の利用実態についても調査しており、フリマアプリやオークションサイトなどの利用経験は約6割、出品経験は4割弱に上ることがわかった。また、オンラインCtoC取引におけるトラブル遭遇率はECモールより低く、実店舗よりも高いという傾向だった。

「消費者意識基本調査」は2023年11月1日~15日の期間で、全国の15歳以上の男女1万人を対象にWebと郵送でアンケート調査を実施。5544人から有効回答を得た。調査では「生活全般における意識や行動」「情報の利用に関する意識や行動」「デジタルプラットフォームでの商品・サービスの利用」「消費生活における意識や行動」「消費者事故・トラブル」について聞いた。

「デジタルプラットフォームでの商品・サービスの利用」分野でオンラインCtoC取引に関する実態を調査。「デジタルプラットフォーム上のサービスを利用したことがある」と答えた人を対象に「フリマサイト(アプリ)やオークションサイト」の利用経験を聞いた。その結果、59.3%が「利用したことがある」と回答。フリマアプリなどの利用経験者に出品経験について聞いたところ、「利用したことがあり出品したことがある」の回答は36.7%となった。

消費者庁は6月14日、2023年度の「消費者白書」を公開した。あわせて「消費者意識基本調査」結果も明らかにした
フリマなどの利用・出品経験(画像は消費者庁の「消費者白書」より編集部がキャプチャ)

年齢別の傾向では、20代~30代でフリマアプリなどの利用経験ありの割合が約7割、「利用したことがあり出品したことがある」との回答が約5割にのぼった。

調査では、フリマアプリなどでのトラブル経験についても聞いた。過去1年間にフリマアプリなどでの商品購入経験者に「トラブルに遭ったことがあるか」とたずねたところ、トラブルを経験したと回答したのは18.7%となった。

なお、オンラインモールで過去1年にトラブルにあった割合は31.2%、実店舗の場合は7.6%だった。オンラインCtoC取り引きにおけるトラブルはオンラインモールより低く、実店舗より高い傾向にあることもわかった。

消費者庁は6月14日、2023年度の「消費者白書」を公開した。あわせて「消費者意識基本調査」結果も明らかにした
トラブル経験について(画像は消費者庁の「消費者白書」より編集部がキャプチャ)
鳥栖 剛

キリンホールディングスがファンケルを買収し、完全子会社化へ

1 year 5ヶ月 ago

キリンホールディングスは6月14日、持分法適用関連会社であるファンケルの株式を公開買い付け(TOB)で追加取得し、完全子会社化すると発表した。

現在、約33%の株式を保有するキリンHDは、取得価格総額約2200億円で67%を追加取得する。TOB成立後、ファンケルの株式は上場廃止となる予定。

両社は社会課題の解決を通じて成長をめざすという理念や方向性が一致しており、シナジーの創出についてもさまざまな可能性について検討してきた。「健康」という社会課題の解決には資本関係のさらなる強化、シナジー創出への課題解決が企業価値向上につながると判断した。

キリンホールディングスは6月14日、持分法適用関連会社であるファンケルの株式を公開買い付け(TOB)で追加取得し、完全子会社化すると発表した
ファンケル買収について(画像はキリンHDのIR資料から編集部がキャプチャ)

キリンHDは、ファンケルが強みを持つCRM(顧客関係力)を活用することで、DtoC事業を強固にする。また、キリンHDの飲料やサプリなど身体の内側からの健康アプローチに加えることで、消費者へ提供できるソリューションを拡充する。

ファンケルの海外成長にも取り組む。キリンHDは2023年、アジア・パシフィック(アジア 太平洋地域)で健康食品事業を展開するオーストラリアの上場企業 Blackmores Limitedを買収して完全子会社化している。Blackmoresなどグループの知見を活用し、海外事業を強化する。なお、ファンケルの海外事業の売上構成比は全体の1割程度。

キリンホールディングスは6月14日、持分法適用関連会社であるファンケルの株式を公開買い付け(TOB)で追加取得し、完全子会社化すると発表した
ファンケル買収の背景について(画像はキリンHDのIR資料から編集部がキャプチャ)

キリンHDとファンケルは2019年に資本業務提携を締結、ファンケルの創業者である池森賢二氏らとの株式譲渡により、キリンHDはファンケルの筆頭株主となった。

ファンケルの2024年3月期の売上高は前期比7.0%増の1108億8100万円。営業利益は同60.3%増の125億7000万円、経常利益は同51.2%増の129億4000万円、当期純利益は同77.7%増の88億3300万円となった。売り上げの内訳としては、化粧品は同6.5%増の612億600万円。栄養補助食品は同9.7%増の437億22300万円だった。

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松原 沙甫

カウネット、カート内商品を買わずに一時保存+値下げ通知もする「あとで買う機能」を追加

1 year 5ヶ月 ago

カウネットは6月12日、ECサイト「カウネット」上のショッピングカートに、追加した購入検討中の商品を買わずに一時保管ができる「あとで買う機能」を追加した。

別の商品だけ購入したい場合など、検討中の商品は購入せずに「あとで買うリスト」にストックしておくことができる。

カウネット、カート内商品を買わずに一時保存+値下げ通知もする「あとで買う機能」を追加
カート上に「あとで買う」ボタンを表示、リストに追加できる

これまで「カウネット」のECサイトでは、ユーザーがショッピングカートに追加した商品を一時保管できる機能を実装していなかった。そのため、今すぐに購入したい別の商品がある場合、先にカートに入れていた検討中の商品を一度削除した上で購入する必要があった。

「あとで買う機能」の実装で、購入検討中のカート内商品は購入に進まずストックできるようにした。「あとで買う商品リスト」には最大20件まで登録できる。

カウネット、カート内商品を買わずに一時保存+値下げ通知もする「あとで買う機能」を追加
「あとで買う商品リスト」は20件まで登録可能

「あとで買う機能」の追加により、ユーザーはサイトを再訪した際に一度購入を見送った商品を探す手間をなくすことが可能。ユーザーの購買業務効率を高める。

加えて、「あとで買う商品リスト」に登録している商品が値下げされた場合はメールで通知する機能も追加した。なお、「ウィズカウネット」「べんりねっと」は機能追加の対象外となっている。

カウネットでは今後もECサイトの改善を推進し、UX向上に努めるとしている。

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鳥栖 剛

阪急交通社、LINE公式アカウント経由の月間売上が4倍に成長。アカウント刷新+パーソナライズ配信強化の成功事例

1 year 5ヶ月 ago

阪急交通社では、LINE経由の月間EC売上が従来の4倍に成長している。LINE公式アカウントを刷新し、顧客データに応じたパーソナライズ配信が売上アップにつながっているという。

阪急交通社のLINE公式アカウント
阪急交通社のLINE公式アカウント

LINE公式アカウントの登録者10万人のうち、60代以上が約60%、40代~50代が約35%。LINE公式アカウントでは、顧客属性、興味関心に応じた旅行商品のお知らせやキャンペーンを配信し、シニア世代を中心とした主要顧客層とのデジタル接点拡大に成功している。

阪急交通社のLINE公式アカウント登録者の年代別割合
阪急交通社のLINE公式アカウント登録者の年代別割合

従来は店舗ごとに公式LINEアカウントを運用していたため、阪急交通社の公式LINEアカウントは30以上あった。これを統一し、本部と支店の担当者が連携してLINEを活用したCRM施策を行う組織体制に移行。ユーザー全体への配信と、各支店の顧客に限定した配信を組み合わせることで、ユーザーには自分向けにカスタマイズされた情報が定期的に届くようになった。

現在は全国の支店27店舗で、支店ごとの顧客に向けた配信を月4回以上実施。全社としてのLINE活用が進んでいる。

アフターコロナの現在、国内の旅行需要はコロナ禍以前の水準にほぼ回復している。阪急交通社では、主要顧客層であるシニア世代におけるデジタル活用の高まりや、40代後半~50代の新規顧客との接点強化を目的として、LINEを活用したCRM施策の推進を決定。顧客1人ひとりにパーソナライズした配信体制を構築した。

日本人国内旅行消費額の推移
日本人国内旅行消費額の推移

LINE公式アカウントの運用では、Micoworksが提供するマーケティングプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を活用している。

Micoworksが提供するマーケティングプラットフォーム「MicoCloud」を活用
Micoworksが提供するマーケティングプラットフォーム「MicoCloud」を活用

5/28+29に実施したネッ担編集部主催のECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2024 春 ~eコマース コミュニケーションDay~」(5月28日+29日)のオンデマンド配信をスタートしました。良品計画、アンカー・ジャパン、ヤッホーブルーイング、土屋鞄製造所、花王+味の素+キリンホールディングス、赤ちゃん本舗、ユナイテッドアローズ+シップス+オンワードなどが登壇し、ECビジネスで成功するヒントについての講演を「いつでも」「どこでも」聴講できます。ぜひイベントサイトをチェックしてください。申し込み期間は6月19日(水)16時00分まで。

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【EC事業者限定・渋谷開催】顧客体験、OMO、D2C、メーカーEC、アパレルECの未来を語る2日間
4/17 10:31 965 28 0
高野 真維

楽天、ベガコーポレーション、オンワードのOMO戦略。その成果と活用事例を解説 | 通販新聞ダイジェスト

1 year 5ヶ月 ago
有力企業がOMO施策を強化する動きが加速している。各社が成果を出している施策や最新の取り組みをまとめる

EC専業やブランド・メーカーによるOMO型店舗の開設が増えており、対象となる商材もアパレルや家電、日用品、アウトドア用品など多岐にわたる。出店企業にとって、オンライン上ではリーチできない層へのアプローチやブランド・サービス認知の拡大、実物を確認できる安心感の提供、リアルでの接客力の活用など、その目的はさまざまだ。コロナ禍を経て有力企業が取り組むOMO型店舗の活用事例とその成果などを見ていく。

ベガ、実店舗開店エリアでECの受注額アップ

家具や日用品などのネット販売を手がけるベガコーポレーションでは、旗艦店である自社通販サイトによる集客をメインとした従来のD2Cモデルに、新たな販売チャネルとして実店舗を加えた「OMO型D2Cモデル」への転換を進めている。昨年度から大都市圏を中心に出店を行い、今期は初となる関東エリアをはじめ、全国で最大6店舗の新規出店を計画する。

同社では昨年4月に本社のある福岡市内に1号店を開設し、その後も大阪市、名古屋市に相次いで開設した。売り場面積は、福岡が約400平方メートルの郊外型店舗であるのに対して、大阪、名古屋は約260平方メートルの都市型店舗。3店舗に共通するのは、それぞれの店舗周辺エリアにおいて、自社通販サイト「ロウヤ」での受注金額が開設前と比較して増加する傾向が見られていることだ。

福岡県福岡市に開設した「LOWYA九大伊都店」
福岡県福岡市に開設した「LOWYA九大伊都店」

福岡の「九大伊都店」の場合、店舗周辺エリアにおいて前期の1年間を通じてすべての月で受注金額が前年同月比で増加開設直後の4月は同37.2%増、5月は同41.0%増となっている。

大阪の「なんばパークス店」の周辺エリアについても、開店直前の11月までは7か月連続で前年同月比割れとなっていたが、12月の開店以降は1月を除いたすべての月で前年同月比でプラス成長に転じている。名古屋の「名古屋みなと店」周辺エリアでは、開設した2月が同14.8%増、3月は同9.0%増とプラス成長が続いている。

実物を確認して購入したい層などにリーチ

同社のOMOモデルへの転換の背景としては、実店舗を使ってオンラインでリーチできなかった層の新規開拓だけでなく、ロウヤブランド自体を認知しているものの購入先としての第一候補には想起されない層、また、リアルで実物を確認できずに購入できていなかった層を獲得する狙いがあるという。

これまでの店舗運営を振り返ると、立地や店舗の広さなどの知見は徐々に貯まりつつあるようで、加えて、利用者層などのペルソナも対面になったことでより明確に把握することができるようになったとする。「組み立てや引き取りなど、現場で生の声として困り事を聞くと、もっとサービスを磨きこまなくてはと思う」(浮城智和社長)とした。

段階的に全国へ出店拡大

今期については、4、5号店を関東に出店することが決定。その他地域も含めて、最大で6店舗の出店を計画。2026年3月期については6~8店舗、2027年3月期については8~10店舗の新規出店を計画するなど段階的に拡大を図る考え。

基本的には人口集積地を出店先のターゲットとしており、現時点では賃貸物件で運営。今後、郊外の大型店などを持つ場合、より合理的に取得できる物件があれば自社保有の可能性も視野に入れていく。

また、現状、国内に構える物流拠点で最も東側に位置するのが千葉県となり、今後、東北・北海道地域に出店して積極的に売り上げを獲得する場合、まずは同地域向けの新たな物流拠点の配置が必要になると考えている。

なお、リアル戦略に関しては、2022年より外部の商業施設への卸販売も並行して展開していたが、「現時点では直営で良い成果が出ているとの判断をしている。(今後も)卸売りではなく直営店を中心とした戦略を図っていきたい」(浮城社長)とした。

楽天、OMO型ポップアップイベント開催

楽天グループでは5月18日と19日の2日間、東京都新宿区の「新宿住友ビル三角広場」において、OMO型のポップアップイベント「OUTDOOR DAY by Rakuten」を開催。仮想モール「楽天市場」で人気のアウトドア関連商品を多数展示・販売したほか、トークセッションやボルダリング体験、飲食なども楽しめるようにした。

楽天グループが実施したポップアップイベント「OUTDOOR DAY by Rakuten」
楽天グループが実施したポップアップイベント「OUTDOOR DAY by Rakuten」

アウトドアのポップアップイベントの開催は、昨年7月に続いて2回目。仮想モール「楽天市場」で人気のアウトドア関連商品を扱う、22店舗の商品を展示・販売するブースを設けた。来場者は、各ブースに展示するQRコード経由で各店舗の商品ページに遷移し、商品情報の詳細を確認したり、商品を購入したりできるようにした。

同社アカウントイノベーションオフィスマーケティング課Sports&Outdoor戦略グループの新井翔氏は「昨年よりもイベントスペースが広がったが、アウトドアアイテムのタッチポイントを広げることと同時に、もっとアウドドアを楽しんでもらうために飲食ブースを設け、『キャンプ飯』などフード要素も取り入れた」と昨年との違いを説明する。

人気のアウトドア関連商品を販売する店舗のほか、まだ一般的には認知度が低かったり、実店舗を持っていなかったりする、中国を中心とした海外企業も多数ブースを設けた。「すでに楽天市場でも売れ始めている店舗もあれば、これから期待したい店舗もあるので、イベントを通じて認知度向上の手助けができれば」(新井氏)

「楽天市場」に出店している海外企業も出店

中国企業による「GreeShow」のブースでは、アウトドアや防災用として使える、電動式携帯浄水器を展示。1分間に500~600ミリリットルの浄水が可能というもので、泥水をろ過する実演も行われた。楽天市場に出店してから約半年だが、商品がテレビ番組で紹介されたことなども追い風となり、売り上げは好調。イベントには、商品の知名度向上を目的として出展したという。ソーラーパネル付きで、手回し充電も可能な新商品も展示された。

電動式携帯浄水器による浄水の実演
電動式携帯浄水器による浄水の実演

同じく中国企業の「DABBSSON」ブースは、アウトドアなどで使える大容量のポータブル電源を展示した。中国ではEV車のバッテリーを生産しており、日本ではまずアウトドア向けにポータブル電源を販売。商品の性能や安全性をアピールすることで、BtoB向けでも展開していく計画という。楽天市場には3か月前に出店、売上高10億円をめざしている

「楽天ラクマ」「楽天トラブル」はフリマや抽選イベントを開催

楽天が運営するサービスのブースも設けた。フリマアプリ「楽天ラクマ」ブースでは、不要なキャンプギアのフリーマーケットを開催したほか、キャンプ場予約サービス「楽天トラベルキャンプ」のブースでは、人気のキャンプ場での宿泊やキャンプグッズが当たる抽選イベントや、会場でキャンペーンのエントリー画面を見せると「楽天ポイント」5000ポイントを進呈する抽選イベントを実施した。

楽天アウトドアビジネスグループ営業部の小林淳吾マネージャーは「まだ立ち上げから2年ほどのサービスなので、イベントを通じ『楽天にもキャンプ場が予約できるサイトがある』ことを知ってもらえれば」と話した。

オンワード樫山、OMO型店舗の売上好調

オンワード樫山は、リアル店舗とオンラインストアのメリットを融合したOMO型店舗「オンワード・クローゼット セレクト(OCS)」の展開を強化中で、2021年4月のスタートから今年4月下旬までの約3年間全国137店舗に広げた。

OCSはブランドの垣根を越えてさまざまな商品を取りそろえている。商品のセレクトは約530万人の会員を有するオンワードメンバーズのデータを活用しながら各店舗の販売スタッフを中心に行い、地域に根差した顧客目線での売り場づくりを実現している。

OMO型店舗「オンワード・クローゼット セレクト」の一例
OMO型店舗「オンワード・クローゼット セレクト」の一例

また、ユーザーが公式通販サイト「オンワード・クローゼット」の商品を取り寄せして、店舗で試着してから購入を決定できる「クリック&トライ」サービスが好評で、同サービスの利用件数が伸びている。

顧客の来店頻度+販売効率がアップ

こうしたOMOサービスを実装してオンワード樫山の複数ブランドを横断的に取りそろえることで、24年2月期におけるOCS店舗売上高の前年比は、OCS以外の既存店を22%上回るなど好調さが目立つ形となった。

OCS店舗の販売員からも、「これまではひとつのブランドだけを担当していたが、複数ブランドのお客さまと接することで、自分自身の接客スキルの向上や学びの意欲向上につながっている」といった声が出ており、接客力とDXがかみ合ったOMOサービスを推進することで、来店頻度と販売効率の向上につながっているようだ。

盛岡市の大規模店舗は開店1か月で売上1億円

3月20日には、盛岡市内にある「パルクアベニュー・カワトク」に、OCS最大規模の店舗を開設。1階グランドフロアのレディスストア(約340平方メートル)では「23区」と「ICB」などを、3階フロアのメンズストア(約310平方メートル)では「Jプレス」や「カシヤマ」などを展開するほか、ポップアップスペースも設けた。

岩手県初出店となる同OCS店はオープンから1か月間の売り上げが1億円を突破するなど出だしは好調だ。

なお、現状のOCSの店舗はオンワード樫山のブランドが中心のため、今後は樫山以外のグループブランドも取り扱うことで、消費者の利便性を高めたい考えだ。

調査結果では通販・EC企業の半数がOMO施策を展開

東通メディアは4月3日、通販・EC事業者を対象にしたOMO施策実態調査の結果を発表した。

それによると、5割の企業がOMO施策を実施しており、「在庫連携」「オンライン購入品の実店舗受け取り」が共に全体の約6割を占め最多だった。

同調査は、リサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査で、対象は通販・EC事業を行う経営者・役員101名。調査期間は3月11~14日。OMOの実施状況は、「継続的な取り組みを行っている」(38.6%)、「取り組んでいないが、今後取り組む予定がある」(16.8%)、「取り組みを開始したばかり」(15.8%)などだった。

取り組みは「在庫連携」「店舗受取」が最多

前問で「継続的な取り組みを行っている」「取り組みを開始したばかり」と回答した人に実施内容を複数回答で聞いたところ、「実店舗とオンラインショップの在庫連携」、「オンライン購入品の実店舗受け取りサービス」が共に63.6%で最多。以下、「実店舗とECサイトの顧客データベースを統合」(52.7%)「アプリなどを利用したモバイルオーダーの活用」(40.0%)などだった。

自社の取り組みに約9割が「上手くいっている」と回答。理由は、「どこからでも購入可能となることで販売機会の損失を抑えることができた」(64.6%)、「顧客のデータを統合することで真のニーズを把握できた」(58.3%)、「オンラインとオフラインの体験格差が減少した」(45.8%)などだった。

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通販新聞

グーグル検索の上位表示の鍵になるかもしれない「エンティティ」とは?【海外&国内SEO情報ウォッチ】

1 year 6ヶ月 ago
Web担当者Forum の連載コーナー「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新。SEO といえば「コンテンツ」。その検索評価を突き詰めた先の1つが「エンティティ」だ。現在のグーグルにコンテンツを正しく認識させる「エンティティ」とは? E-E-A-T との関係は? どう認識させる? 確認方法は? 住太陽氏が解説する。
Kenichi Suzuki

電通が「ブランドイマーシブタイム」を提唱

1 year 6ヶ月 ago

電通は、電通グループ、電通デジタルとともに、3D空間メディアのマーケティング効果を測る指標として「ブランドイマーシブタイム」を提唱。滞在時間に、没入度を左右するデバイスごとの係数を掛け合わせたもの。

https://www.dentsu.co.jp/news/release/2024/0610-010736.html

noreply@blogger.com (Kenji)

LINEヤフー、日本国内での「LINE Pay」を4月末に終了。決済サービスを「PayPay」に集約

1 year 6ヶ月 ago

LINEヤフーとLINE Payは、日本国内におけるモバイル送金(送付)・決済サービス「LINE Pay」を2025年4月30日までに順次終了する。6月13日に発表した。

「LINE Pay」の新規ユーザー登録は11月下旬までを予定。決済サービスは2025年4月下旬まで提供する。今後希望するユーザー向けに、「LINE Pay」の残高を「PayPay」残高に移行できる機能を提供する予定。「PayPay」残高への移行機能の詳細な手続きは、2025年2月末までに特設サイトで案内する。

なお、「LINE Pay」サービス終了後(2025年5月以降)の「LINE Pay」の残高は、「LINE Pay」アカウントの種類を問わず、ユーザーへの払い戻しを予定する。タイおよび台湾の「LINE Pay」はサービス終了の対象外で、サービスを継続する。

「LINE Pay」を取り巻く環境の変化、LINEヤフーグループとしての最適な経営資源の配分などを検討した結果、国内の送金・決済サービス領域は「PayPay」に一本化することを決断。国内における「LINE Pay」サービスの終了を決めた。

LINE PayとPayPayが提供するサービスが重複するため、事業譲渡は行わない。ただ、一部事業についてはLINEヤフーに継承する。

LINE Payは2014年12月から日本国内で「LINE Pay」のサービスを開始。幅広い層のユーザーに支持され、2024年5月時点で国内登録者数は4400万人を突破した。

2024年12月には「LINE Pay」のサービス提供開始から10周年という節目を控え、次の10年を見据えた事業の展開とユーザーへの提供価値を模索してきた。LINEヤフーは、グループシナジーの拡大に向け事業を再編、重複していた事業領域を一本化するなど金融領域において経営資源の選択と集中を進めている。

松原 沙甫

【オンデマンド配信中】赤ちゃん本舗が取り組む、リアル販路+ECの融合施策

1 year 6ヶ月 ago
5月28+29日に開催した「ネットショップ担当者フォーラム 2024 春」の一部講演をアーカイブ配信中! アーカイブ講演の注目ポイントをご紹介します

赤ちゃん本舗、ジュピターショップチャンネル、ユナイテッドアローズ、シップス、ヤッホーブルーイングなどが登壇した「ネットショップ担当者フォーラム 2023 春」(5月28+29日に開催)。「もう一度見たい」「オンライン配信でじっくり見たい」といった要望を受け、一部講演を除いてのオンデマンド配信を実施しています!

オンデマンド配信するのは、「一部講演を除いたネッ担秋イベントの講演」「ネッ担9月イベントの一部講演」。期間は2024年6月19日(水)18時まで、Vimeo(アプリなしで視聴可能)で配信しています。

ネットショップ担当者フォーラム 2024 春 オンデマンド配信

見どころ② 赤ちゃん本舗はどのようにしてリアルとECの融合を成功させたのか?

ネットショップ担当者フォーラム 2024 春 オンデマンド 赤ちゃん本舗 リアル EC 融合 OMO
株式会社赤ちゃん本舗 オムニチャネル統括部 統括部長 光本 圭一 氏

全国に126のリアル店舗を展開している赤ちゃん本舗。ベビー用品・マタニティ用品の老舗としてシェアを拡大し続けています。販路はECサイトや無人店舗も展開。国内の少子化に対抗して、顧客接点をいかに創出し、さらに維持し続けるか――。講演では、オムニチャネル統括部 統括部長の光本圭一氏が登壇し、赤ちゃん本舗が取り組むリアルとECの融合施策を詳しくお伝えしています。

ネッタヌネッタヌ

注目ポイントは、店舗でもECでも「5S」を徹底していること。「5S」とは、①整理②整頓③清掃④清潔⑤しつけ。これをECにあてはめると、必要とされている機能を目立たせてサイト内を回遊しやすくする、商品を実際に手に取らなくても安心して買えるように文字と写真を充実させる、季節や在庫に応じた商品表示のメンテナンス、顧客に不安・不快感を与えない言葉や画像の選択――といったアクションが該当します。

リアルとECの融合を、データ視点、マインド視点、具体的な施策などさまざまな切り口から解説する光本氏のセッションは、OMOに関心のある担当者さん必見です!

5/28+29に実施したネッ担編集部主催のECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2024 春 ~eコマース コミュニケーションDay~」(5月28日+29日)のオンデマンド配信をスタートしました。良品計画、アンカー・ジャパン、ヤッホーブルーイング、土屋鞄製造所、花王+味の素+キリンホールディングス、赤ちゃん本舗、ユナイテッドアローズ+シップス+オンワードなどが登壇し、ECビジネスで成功するヒントについての講演を「いつでも」「どこでも」聴講できます。ぜひイベントサイトをチェックしてください。申し込み期間は6月19日(水)16時00分まで。

【オンデマンド配信 登録受付】赤ちゃん本舗、UA&シップス&オンワード、アンファー、土屋鞄などネッ担2024春(6/10~19配信)

【EC事業者限定・渋谷開催】顧客体験、OMO、D2C、メーカーEC、アパレルECの未来を語る2日間
4/17 10:31 965 28 0
ネットショップ担当者フォーラム編集部

JR東日本が「推し活」ニーズを開拓、応援広告を募る新たなECサービス「推しSta!」とは?

1 year 6ヶ月 ago

ファン同士で資金で集めて“推し”の広告を出稿する――。こんな「応援広告」の取り組みにファンが少額からでも参加できるサービス「推しSta!」を、JR東日本が6月13日から開始した。ECサイト上でのいわゆる共同購入の形式を採用する。

「推しSta!」の仕組み 「応援広告」の取り組みにファンが少額からでも参加できるサービス「推しSta!」を、JR東日本が6月13日から開始した

「推しSta!」はJR東日本の駅ポスターや商業施設などの広告枠を活用して、応援広告を掲載するもの。応援広告は共同購入の形を採用し、対象となる“推し”の複数のファンからの出稿希望を募る。また、“推し”となるアーティストや企業とのコラボレーションとして、素材提供などを受け公式な応援広告を実現する。

「推しSta!」の応援広告は、応援広告に特化したECサイト「Cheering ADオンライン」で販売する。「Cheering ADオンライン」はジェイアール東日本企画が2023年4月に開設した。

ECサイトでは、たとえば「〇〇駅 B0駅ポスター 4万円/7日間」といったように枠ごとに販売しているが、「推しSta!」対象のサービスは「1口いくらから参加可能」といったように複数のファンからの申し込みを受け付ける。

第1弾の取り組みとして、女性アイドルグループ「虹のコンキスタドール」(ディアステージ所属)と公式コラボの応援広告を売り出している。1口1万円(税別)でJR東日本・池袋駅の改札外のB0ポスター掲出を最少催行数23口で募集。6月19日まで募集しており、掲出期間は7月9日から7月15日を予定している。ポスターには出資者のニックネームも掲載する。

第1弾コラボとなる女性アイドルグループの「虹のコンキスタドール」 「応援広告」の取り組みにファンが少額からでも参加できるサービス「推しSta!」を、JR東日本が6月13日から開始した
第1弾コラボとなる女性アイドルグループの「虹のコンキスタドール」

JR東日本では今後の予定として、ももいろクローバーZの佐々木彩夏さんがプロデュースする女性アイドルグループ「浪江女子初組合」(スターダストプロモーション所属)の企画を予定。そのほか、さらにさまざまなアーティストなどとコラボレーションしていくとしている。

ジェイアール東日本企画が2023年3月に公表した「推し活・応援広告調査」では、“推し”がいる層の約4割は「推しの布教意向がある」ことがわかった。布教意向を持つユーザーの5割は応援広告を認知しており、そのうち4割が実施意向、1割は既に応援広告の出稿経験があるという結果だった。また、応援広告の出稿経験があるユーザーは平均で年約6万円の出稿費を出していた。

「応援広告」の取り組みにファンが少額からでも参加できるサービス「推しSta!」を、JR東日本が6月13日から開始した
応援広告の費用(画像はジェイアール東日本企画の調査発表サイトから編集部がキャプチャ)
鳥栖 剛

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