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ヤマト運輸の全国一律420円で配達する小型宅配商品「こねこ便420」とは? 厚さ3㎝までのA4サイズでポスト投函

1 year 7ヶ月 ago

ヤマト運輸は8月26日から、事前に購入した専用資材で荷物を送る場合に全国一律420円で配達できる小型宅配商品「こねこ便420(よんにーまる)」の提供を始める。専用資材はA4サイズ相当で、厚さ制限はセンチメートル。ポスト投函で届ける。同日から東京都で販売開始し、沖縄県を除く全国で順次販売開始する予定。

ヤマト運輸は8月26日から、事前に購入した専用資材で荷物を送る場合に全国一律420円で配達できる小型宅配商品「こねこ便420(よんにーまる)」の提供を始める
「こねこ便420」のパッケージ表面

ヤマト運輸はこれまで、「宅急便コンパクト」や「クロネコゆうパケット」などの小型配送商品を提供してきた。一方、「サイズや届け先が決まるまで料金がわからない」「荷物発送時の支払いが面倒」という声があったという。

「こねこ便420」はこうしたニーズに応えるため、事前に専用資材を購入することで発送時の支払いを不要にし、資材費込みで全国一律420円の配送を実現した。専用資材は横34センチメートル×縦24.8センチメートルのA4サイズ相当で、厚さ3センチメートル以内でポスト投函の荷物を送ることができる。

自宅やオフィスへの集荷にも対応し、宅急便と一緒に発送可能で最短翌日に届ける。配送状況の追跡も可能だ。

 

ヤマト運輸は8月26日から、事前に購入した専用資材で荷物を送る場合に全国一律420円で配達できる小型宅配商品「こねこ便420(よんにーまる)」の提供を始める
専用資材はヤマトの営業所かセールスドライバーから購入できる

専用資材は8月26日から都内で販売開始。順次、沖縄県を除く全国での販売に拡大していく予定。専用資材はヤマトの営業所またはセールスドライバーから購入できる。発送はヤマト営業所への持ち込みか集荷のみで受け付ける。補償額(責任限度額)は3000円まで。ヤマト運輸では「こねこ便420」で配達できるものの例として「商品サンプル、会報誌やカタログなどの冊子類、文具類など」としている。なお、信書、現金・小切手などの有価証券類などは不可としている。

【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

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6/25 15:12505110
鳥栖 剛

ペライチ、AIがホームページを自動生成する新機能「ペライチクリエイトアシスタント」の提供を開始

1 year 7ヶ月 ago

ペライチは、参考にしたいサイトのURLを入力するとAI(人工知能)が自動的に目的に合ったホームページを生成する機能「ペライチクリエイトアシスタント」の提供を開始した。

AIが目的に合ったデザインやページ構成を生成

「ペライチクリエイトアシスタント」は、参考にしたいサイトのURLを入力すると、AIがサイト内の画像、テキストなどを自動で読み込み、10分程度で目的に合ったデザインやページ構成を生成する。生成したページはデバイス上で操作できるCMSツールで修正が可能。

ペライチ ペライチクリエイトアシスタント AIが目的に合ったデザインやページ構成を生成する機能
AIが目的に合ったデザインやページ構成を生成する機能「ペライチクリエイトアシスタント」

ECモールの自社ページを読み込んで自社ECサイトを作成する、過去に作成した古いホームページを読み込んで最適化する、セミナーの概要ページを読み込んで、予約受付ページを作成するといったものが、使用例としてあげられるという。

また、ペライチはプロのデザイナーが作成した600種類以上のテンプレートを無償で提供している。ページの目的やターゲットに合わせて、最適なデザインやページ構成を提案するデザイナーの思考プロセスをAIが学習。「どのテンプレートを選べば良いかわからない」「ページ内に必要な要素がわからない」といった悩み解消にもつなげられるという。

今回のAI実装には、AWSの生成AIに関する技術支援を受けている。また、ペライチは「使用している技術は業界においても新規性が高い取り組み」だとし、特許を出願中とのこと。

ページ制作のコストや時間短縮を実現

ペライチによると、「ページ構成を決められない」「社内にノウハウがない」などの理由で、多くの事業者がホームページ制作を外注しており、納品までに10営業日以上要したり、10万円以上の費用がかかったりすることもあり、特に起業したばかりの事業者にとって大きな負担になっているという。

「ペライチクリエイトアシスタント」を利用することで、ホームページ制作のコスト、工数の削減につなげられるとしている。

ペライチ ペライチクリエイトアシスタント AI ページ制作の納期やコスト削減につなげる
ページ制作の納期やコスト削減につなげる
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6/25 15:12505110
藤田遥

丸亀製麺「感性とデータで勝率を高める」マーケ戦略/生成AIのマーケ施策で“差を生む”考え方【マーケター編】| Web担リアルイベント8/27・28開催

1 year 7ヶ月 ago

明治安田生命、サイバーエージェント、サンリオなどが登壇する「デジタルマーケターズサミット 2024 Summer」を8月27日(火)、8月28日(水)に開催します。

全25講演をすべて【無料】で視聴できます。全25講演のなかから「マーケター向け」の講演を4つ紹介します。

イベントの詳細を確認する↓↓

【広告主・マーケター限定】デジタルマーケターズサミット 2024 Summer 8/27、28日比谷リアル開催

リアル開催! Web担当者におすすめの講演

① 丸亀製麺「感性とデータで勝率を高める」マーケティング戦略
8月27日(火)13:45~14:30
講師:間部 徹 氏(株式会社トリドールホールディングス/株式会社丸亀製麺)

丸亀製麺では、「KANDO(感動)ドリブンマーケティング」として感性とデータの両輪でマーケティング活動を行っています。データ活用の1つとして統計分析手法のMMM(マーケティングミックスモデル)を使って、現状把握や分析を行っています。感性とデータで成果をあげつづけているのか、その一端をご紹介します。

間部氏のセッションの詳細を確認する↓↓

四谷

丸亀製麺さんの社内にはデータ活用する土壌が整っていると感じます。どんなふうにデータ活用しているのか、ぜひ講演を聞いて自社でもまねできそうな部分を真似してみてください。

② 企業マーケティングの未来図
~Z世代が熱狂する巨大メディア「eスポーツ」に老舗Web制作会社が参入した理由~
8月27日(火)10:00~10:45
講師:生田 昌弘 氏(株式会社キノトロープ)

創業30年以上のWeb制作会社キノトロープが、eスポーツ事業設立から1年。SNSの総フォロワー数はたった1年で100万人超。テレビを見ない若者世代に圧倒的な認知を誇っている。単なるゲームの枠を超え、巨大メディアに成長したeスポーツをマーケティング視点で分析し、企業がeスポーツ市場にどう関与できるのか解説します。

生田氏のセッションの詳細を確認する↓↓

四谷

生田さんが「eスポーツはインターネットができたときと同じ風を感じる!」というんですよ。確かに、eスポーツは若者に圧倒的な認知がある上に、大会の賞金額も桁違いで、人が集う巨大メディアになってます。

そんな巨大メディアを無視するなんてもったいないです!ぜひ、現状を理解しておきましょう。

③ 顧客の“心をつかむ言葉”を見つけるには?
売上アップのための実践的文章法
8月28日(水)16:35~17:20
講師:谷本 理恵子 氏(株式会社グローアップマーケティング)

『プリンセス・マーケティング』『ライティングは「宝探し」』の著者であり、セールスコピーライターの谷本氏が、顧客の解像度を上げるための具体的な方法論と、購買意欲を高める効果的な文章の書き方を解説します。デジタル全盛の今は、かえって画面の向こうにはリアルな人がいることを、うっかり見落としたまま、独りよがりの販促が行われがちです。けれど、お金を払ってくれるのは、感情を持っている人間なのです。

商品やサービスを買ってもらうためには何が必要なのか、お客さまの心をつかむには何をすべきなのか、マーケティングにもセールスにも共通した根本的な問題を解決する糸口は、実は、とても身近なところにあるのです。「なぜ売れないのか?」――それは、購入してくれた人の声に、本当の意味では、耳を傾けられていないからかもしれません。

谷本氏のセッションの詳細を確認する↓↓

四谷

マーケティング業務をしていると、直接の購入者と会話することなく、架空のユーザー像で施策を進めることがありませんか。するといつの間にか、ズレが生じ、ついには売れなくなる…。購入してくれるお客さまの声に耳を傾け、それをしっかりとセールスに落とし込む方法をレクチャーしてもらいます。

④ すぐ試せる! 最新ChatGPTが超便利
生成AIマーケティング施策で“差を生む”考え方
8月28日(水)10:00~10:45
講師:中原 柊 氏(株式会社Hakuhodo DY ONE)

日々進化するChatGPTを本当に使いこなせていますか? この講演では、お手元ですぐに試せるChatGPT活用のコツを紹介しながら、変わりゆくマーケティングの最新現場を語ります。さらに、生成AIを使いこなす人、使いこなせない人を分けるポイントも紹介します。

中原氏のセッションの詳細を確認する↓↓

四谷

生成AIは使う人の写し鏡だ…なんてことが話題になってましたが、ツールの能力を引き出すには、使い手の柔軟性が必要だったりします。

中原さんは、実生活・ビジネス両面でAIを使いこなしている方なので、ぜひ講演を聞いて明日から使えるヒントを持ち帰ってください。

他にも講演が盛りだくさんです。2日間で25講演ありますので、気になったらイベントの詳細を要チェック!

イベントの詳細を確認する↓↓

【広告主・マーケター限定】デジタルマーケターズサミット 2024 Summer 8/27、28日比谷リアル開催

四谷 志穂

楽天、自治体を表彰する「地域エンパワーメントアワード」を新設。商業(Eコマース)部門の金賞は福井県

1 year 7ヶ月 ago

楽天グループは、地域創生事業において「地域エンパワーメントアワード」を新設し、「商業(Eコマース)部門」「観光部門」「ふるさと納税部門」の3部門における2024年の受賞自治体を表彰、「商業部門」で最も位の高い「GOLD賞」を受賞したのは福井県だった。

楽天グループが新設した「地域エンパワーメントアワード」
楽天グループが新設した「地域エンパワーメントアワード」

「地域エンパワーメントアワード」は、関係人口のさらなる創出と拡大を目的に、自治体を表彰するアワード。楽天グループが保有するマーケティングデータに基づき、47都道府県別に「定住人口1人あたりが、地域外の人とどの程度つながりがあるか」を相対的な指数として算出し、それらを「関係人口創出パワー」と称してランキング化。3部門におけるトップ3の自治体をそれぞれ表彰した。

「関係人口創出パワー」を楽天グループが独自に算出し、部門ごとにランキング化している
「関係人口創出パワー」を楽天グループが独自に算出し、部門ごとにランキング化している

楽天グループ 上級執行役員 地域創生事業ヴァイスプレジデントの木村美樹氏は、「地域エンパワーメントアワード」について次のように説明した。

楽天グループが掲げる「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」というミッションの一環として新設した。地域の「稼ぐ力」を高める第一歩として、各地域の“現在地”を知り、今後の方針立てに役立てていただこうという新しい試み。受賞した自治体の取り組みは他の地域に大いに参考になると思う。

楽天グループ 上級執行役員 地域創生事業ヴァイスプレジデント 木村美樹氏
楽天グループ 上級執行役員 地域創生事業ヴァイスプレジデント 木村美樹氏

商業部門:福井県、和歌山県、奈良県

商業(Eコマース)部門の受賞は、「GOLD賞」が福井県(「関係人口創出パワー」の指数は91.3)、「SILVER賞」は和歌山県(同70.1)、「BRONZE賞」は奈良県(同68.5)だった。

福井県には、越前ガニに代表される海や山の幸、一流シェフが愛用する包丁といった伝統工芸品などがある。2024年3月の北陸新幹線福井・敦賀開業により関東圏からのアクセスが向上。ECサイトでの購入をきっかけに、ユーザーにはぜひ福井に足を運んでほしい

受賞した福井県の担当者(中央)
受賞した福井県の担当者(中央)

観光部門:沖縄県、山梨県、石川県

観光部門の受賞は、「GOLD賞」が沖縄県(同76.1)、「SILVER賞」が山梨県(同72.0)、「BRONZE賞」が石川県(同67.2)となった。

観光産業は沖縄県のリーディング産業であり、2023年には過去最多となる国内観光客が訪れた。今回の受賞は、沖縄の強みである自然、歴史、文化などを生かしたツーリズムの推進や効果的な誘客活動などについて、観光業界をはじめとした関係機関等と連携し取り組んだ結果だと考えている。沖縄県がめざす「世界から選ばれる持続可能な観光地」の形成に向け、今後も、多彩かつ質の高い観光の推進に取り組んでいく。

受賞した沖縄県の担当者(中央)
受賞した沖縄県の担当者(中央)

ふるさと納税部門:佐賀県、宮崎県、山形県

ふるさと納税部門の受賞は、「GOLD賞」が佐賀県(同79.5)、「SILVER賞」(同78.6)が宮崎県、「BRONZE賞」が山形県(同69.2)となった。

米国大統領も食した「佐賀牛」、 国際宇宙ステーションに届けられた「ハウスみかん」など、さまざまな「魅力的なモノ・コト」がいつもの日常に溶け込んでいる佐賀県。 ふるさと納税は、そんな佐賀が持つさまざまな魅力に光を当てる機会になっている。受賞を機に、日頃から佐賀で新たな地域づくり、特産品作りに取り組んでいる方々にもさらに光が当たり、地域の活力向上につながるよう尽力していく。

受賞した佐賀県の担当者(中央)
受賞した佐賀県の担当者(中央)
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6/25 15:12505110
高野 真維

セシールのEC立ち上げなどに携わった大西氏が語る市況感+EC人材が成長するための行動&組織作りとは? | EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

1 year 7ヶ月 ago
通販・EC業界の発展に貢献する「人」を顕彰する「ネットショップ担当者アワード」。その選考委員を務める4人の有識者のうち、大西理氏に、昨今のEC市況や「成長できる人材」について直撃インタビューする<アワードインタビュー第3弾>

EC業界で活躍する「人」にフォーカスし、企業や団体などで活躍する個人の功績や取り組みを表彰する「ネットショップ担当者アワード」。その選考委員を務める大西理氏は、通販企業として初めて売上2000億円を突破したセシールのECサイト立ち上げなど、カタログ通販全盛期から通販・ECビジネスに携わってきた。現在は、BtoC、BtoBにかかわらず企業のEC課題やDX、デジタル人材育成など幅広く活動している。その大西氏に、現在のEC業界に対する思い、市況感、EC担当者が成長するためのポイント、選考委員を務める「ネットショップ担当者アワード」についてインタビューした。

「ネットショップ担当者アワード」は、通販・EC事業者向けのメディア「ネットショップ担当者」フォーラムが主催する顕彰です。詳しくはコチラ、または下の画像をクリックしてください!

インプレス ネットショップ担当者フォーラム ネットショップ担当者アワード
画像をクリックで「ネットショップ担当者アワード」の詳細ページにアクセスします

今の自分を育ててくれたEC業界に恩返ししたい

――大西さんがEC事業に携わるようになったきっかけは。

大西理氏(以下、大西氏)カタログ通販のセシールでは新規事業やマーケティング業務を担当していた。チームでは当時、紙カタログの将来について考えていた。そこで、新たな通販メディアや注文方法の開発を担当していた頃、ちょうどマイクロソフトの「ウィンドウズ」が登場し、家庭にパソコンが普及しはじめたこともあり、インターネットビジネスが始まり、その流れでパソコン通信からECへと向かっていったのがきっかけだと思う。

セシールでは1999年のEC事業立ち上げから卒業する2007年まで、EC業務に関してはありとあらゆることを担当してきた。当時はまだEC事業を始めていたのは通販企業や一部のメーカー、専業のモール事業者などで、小売事業者やアパレルの参入はまだ少なく、お手本と呼べる企業やビジネスパーソンもいなかったので全てが手探り、手作りの時代だ。

――ECビジネスでどのような経験をしてきたのか。

大西氏:たとえば、メルマガを作って配信したり、コンテンツを開発したり、カスタマーサポートの対応を考えたり、会員制度を作ったり、キャンペーンを毎月企画・実行したり、サービス開発を行ったりと、全体ディレクションから細かいタスク管理、誰もやったことがない業務設計に至るまでEC業務のほぼ全てを経験した(システム開発は除く)。セシールに在籍し、ECに携わっていなければ現在の私は存在していないと思っているし、ECでの経験が、私を一人前のゼネラリストにしてくれ、結果として自分自身のキャリアを救ってくれたと思っている。生きていく道を作ってくれたのがECであり、そのEC業界に恩返しをしたい。

【選考委員】スマイルエックス合同会社 代表 大西 理 氏
【選考委員】スマイルエックス合同会社 代表 大西 理 氏
カタログ総合通販・セシールにてEC事業立ち上げ後、デジタルマーケティング全般に従事。その後、文具メーカー、化粧品通販、ファッション雑貨小売、アパレルなど複数の業界でECを中心にデジタルマーケティング/コミュニケーション/ブランディング/CRM領域のマネジメントなど幅広い領域を担当。現在はその経験を生かし、BtoC、BtoB問わず、EC/マーケティング領域の課題整理や事業支援、チーム育成などの企業支援に携わる。

大西氏:セシール退職後は文具メーカーへ転職、マーケティングの責任者を務めた。同時にメーカーとしてのECの在り方、流通・卸との関係のなかでECがどうあるべきかを学ぶことができた。その後は化粧品通販会社での単品通販モデル、小売、アパレルでのECやデジタル、オムニチャネル開発などさまざまな業種業界での経験を積んだ。

通販、メーカー、卸、小売り、SPA(製造小売業)での経験をしているような者は少ないかもしれない。そのおかげか、現在も幅広いクライアントの案件に携わらせていただいている。

――ECで特に得意とされている分野は。

大西氏:「これが飛び抜けて得意」というものはなく、どの分野でも広く目が利くと自負している。これまでの経験から、取扱商品ごとに留意すべき点などは一通り頭に入っている。いろんなタイプの企業で現場からマネジメントまで経験しているため、組織課題や人材育成についても相談をいただくことがある。

現在、クライアントはメーカー、小売、卸売、ITベンダーと幅広く、案件もECに限らず、DXやOMO、戦略立案や課題解決プロジェクトなど広い。このほか、通販事業担当者の検定事業を手がけているD2Cエキスパート協会(旧通販エキスパート協会)の理事も務めている。

大西氏はEC事業者の支援から関連協会の理事までマルチに活躍している
大西氏はEC事業者の支援から関連協会の理事までマルチに活躍している

大西氏が語る、これまでとこれからのEC市況

ますますオンとオフの垣根がない時代に

――目まぐるしく変わる近年のEC業界。今後のトピックスとして大西さんが注目していることを教えてほしい。

大西氏消費行動の変化への対応力だ。実店舗とECの両方を展開している事業者では、顧客による店舗回帰が起きている。ただ、店舗回帰が進むなかでも、オンライン販売が堅調に推移していく企業も多く出てくるだろう。一度オンラインの良さを体験した顧客へのフォローやサポートをこれまで以上に厚くし、店舗とオンラインを上手に使っていただくことに注力する企業が増えるからだ。

オンオフどちらも気持ちよく利用できる環境を構築し、チャネル間を自由にクロスする顧客が増え、結果的にLTVが伸びていくことになるだろう。

コロナ禍を機にECの利用が拡大したなか、企業のOMOがさらに進むと指摘する
コロナ禍を機にECの利用が拡大したなか、企業のOMOがさらに進むと指摘する

大西氏:先だって、シンガポールに行った際、ローカルアパレルの店舗をいくつか見て回ったが、店舗の入口やウィンドウなどにオンラインストアのアドレスを入れていたり、オンラインのアピールをしているお店をよく目にした。

また、店舗スタッフが積極的に「店舗になくてオンラインにあるものもあるのでオンライン見てね」と言ってきたりするシーンも見た。店舗の中に「Tap Try Buy」と掲げているブランドもある。

このようにオンとオフをうまく使ってもらおうとしている姿勢がうかがえる。今後はますます垣根なき世界が当たり前になっていく。

大西氏が見る“ECで活躍できる人”

オンラインとオフライン両方の感度をもつ人材

――これまでの経歴や近年のECにおけるトレンド、企業動向を踏まえ、今後はどのような人材が求められていくのかを教えてほしい。

大西氏:私が経験できていないことを経験できている人がECに必要な人材と考えている。私はキャリアのなかで実店舗の接客経験が圧倒的に不足。売り場の責任者などを務めた経験がない。たとえば、実店舗の責任者を経験した人がECの世界に飛び込んできてくれるのはとても有意義なことだろう。そのような人物は、店頭でやってきた施策をオンラインの施策と比較し、正しく咀嚼(そしゃく)できると思う。店頭スタッフを経験していないと「自分が店頭でやっていたこのことが、オンラインでいうとこの施策に該当する」という認識ができない。

たとえば「店頭で顧客に似合う服を提案することは、オンラインに置き換えるとどういうことか」といったことや「店頭とオンラインのそれぞれの得意なことと不得意なこと」などを頭のなかで変換できる人がECで活躍できるのではないかと考える。

つまり、オンラインとオフラインの「売り方」をどちらも理解していると、優れたEC人材になれるだろう。店舗を経験した人がECも経験して、組織内で上部のポジションに立つと、顧客にとってより良い体験が設計できるようになるはずだ。

――「EC業界で伸びる人」ならではの特徴や、EC担当者が行動したほうがよいことを教えてほしい。

大西氏「まねぶ」(真似る+学ぶ)ができる人。他社や他の人の取り組みを見て、自社や自分の行動に置き換えたときに「見習いたい」「取り入れたい」と思うことを学んで自社流に変換して実行できる人が伸びる。自分自身もこの精神を持つようにしてきた。

このほかの要素としては、ECと言えどリアルなコミュニケーションが好きな人。対人コミュニケーションが好きな人は、顧客はもちろん、取引先や社内関係者と良好な関係を構築することもできるので、結果として周囲からも頼られ、伸びていく。

成長のカギは“幅広く他流試合をすること”

――企業のEC部門で成長中の担当者に一言。

大西氏同業のなかで同職種で交流を持ったり、異業種で同職種の人たちと交流を持つことはとても重要だ。アンテナを高く張ってどんどん交流してほしい。会社は異なれど同じ課題を持つ者同士、学ぶことが多い。自分のことと置き換えると気付きもたくさんある。積極的にネットワーキングすることで刺激も受けられるし、自分たちがどうあるべきかを考える機会にもなる。

自分が担当している業界・業種だけに見識を狭めてしまうと、深い知見やノウハウはたまるが、変化する時代のなかで、違うアプローチの仕方を学びにくくなる。

社外のイベントへの登壇など、外部に出て自分や自社の取り組みを話すことは「自分のやっていくことを整理する」「人にわかりやすく説明する」というインプット・アウトプットのスキルが上がるので絶対にやった方が良い。

2024年11月に開催した「第1回ネットショップ担当者アワード」で「ベストパーソン賞」を受賞した集英社の湯田氏(左)と大西氏。アワードは他の事業者と交流を深める機会にもなる
2024年11月に開催した「第1回ネットショップ担当者アワード」で「ベストパーソン賞」を受賞した集英社の湯田氏(左)と大西氏。アワードは他の事業者と交流を深める機会にもなる

活躍中のEC人材が見つかる「アワード」で推薦を!

――「ネットショップ担当者アワード」について一言。

大西氏:ECの世界で食べていこうと思っている人、キャリアを作っていこうと思っている人は「自分たちの領域のなかで活躍している人がどのような人なのか」に関心を寄せてほしい。そういう人と話してみたい、見てみたいという人は刺激を受けると思うので、刺激を受けたいと感じている人はぜひ授賞式に来てほしい。

また、「自分がEC領域でこれだけの工夫や取り組みを行っている、あるいは実績を上げているので表彰してほしい」という人は自己推薦してほしい。萎縮したり恥ずかしがったりせず、自主的にアクションを起こすことが重要だ。成長している分野に身を置いていることを誇りに思って、この機会を存分に活用してほしい。

◇◇◇

大西氏がjoinしている、「ネットショップ担当者フォーラム」4名の選考委員はこちら! ほかの選考委員のインタビュー記事も配信中+今後も新たな記事を配信予定です。お楽しみに!

↓↓↓↓↓

【選考委員長】中島 郁 氏/ネクトラス株式会社 代表取締役【選考委員長】中島 郁 氏/ネクトラス株式会社 代表取締役

【選考委員】大西 理 氏/スマイルエックス合同会社 代表【選考委員】大西 理 氏/スマイルエックス合同会社 代表

【選考委員】石川 森生 氏/ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー管掌、オルビス株式会社CDO(Chief Digital Officer)、トレンダーズ株式会社 社外取締役、株式会社RESORT代表取締役CEO 他【選考委員】石川 森生 氏/ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー管掌、オルビス株式会社CDO(Chief Digital Officer)、トレンダーズ株式会社 社外取締役、株式会社RESORT代表取締役CEO 他

【選考委員】逸見 光次郎 氏/株式会社CaTラボ 代表、オムニチャネルコンサルタント、日本オムニチャネル協会 理事【選考委員】逸見 光次郎 氏/株式会社CaTラボ 代表、オムニチャネルコンサルタント、日本オムニチャネル協会 理事

「ネットショップ担当者アワード」は、通販・EC事業者向けのメディア「ネットショップ担当者」フォーラムが主催する顕彰です。詳しくはコチラ、または下の画像をクリックしてください!

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画像をクリックで「ネットショップ担当者アワード」の詳細ページにアクセスします
松原 沙甫

赤ちゃん本舗の顧客接点戦略、わかさ生活のX運用のコツ、年間1億本超を売るECマーケなどが学べるリアルセミナー【ネッ担2024大阪9/19 懇親会あり】

1 year 7ヶ月 ago
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ネットショップ担当者フォーラム 2024 大阪

EC仲間と集う貴重なイベントを今年もリアルで開催!

地域におけるeコマース市場の現状と課題を把握し、その方策を導くため、「ネットショップ担当者フォーラム 2024 大阪」を今年もオフラインで開催いたします。ぜひ会場で充実した1日をお過ごしください。

なお、本イベントは通販・ECを実施している事業者(特定商取引法上の販売業者または役務提供事業者)限定とさせていただきます。

主催者セッション
A-1オープニング基調講演
「アカチャンホンポ」の“わくわくする売場体験”めざす顧客接点戦略
~リアルとECの融合策、顧客を軸とした戦略的コミュニケーションを大解剖~
講師
  • 株式会社赤ちゃん本舗
  • オムニチャネル統括部
  • 統括部長
  • 光本 圭一
A-4ゼネラルセッション
パブリシティ、ブランド形成、商品購入を生むX(Twitter)運用のコツ
年間累計表示数3億超の「わかさ生活」X担当者が大解説
講師
  • 株式会社わかさ生活
  • 広報X(Twitter)担当者
A-8クロージング講演
Coming Soon

本イベントは国内在住の方向けのイベントです

参加申し込みはこちら

開催概要

イベントタイトル
ネットショップ担当者フォーラム 2024 大阪
開催時期
セミナー
:2024年9月19日(木)10:30~17:55(受付開始10:00)
ネッ担 Meetup(懇親会)
:2024年9月19日(木)18:30~20:30(受付開始18:10)
場所ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター
大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館 B2F
交通アクセス
JR「大阪駅」より徒歩3分
地下鉄御堂筋線「梅田駅」より徒歩3分
阪急「梅田駅」より徒歩3分
参加費
セミナー
:無料(事前登録制)
ネッ担 Meetup
:無料(事前登録制/先着50名様

※セッション登録をされなかった協賛企業からも個別にご連絡を差し上げる場合がございます。ご了承下さい。

参加対象

eコマースサイトを運営されている方に限定させていただきます。
申込時にECサイトのURLをご記入いただく必要がございます。

主催
株式会社インプレス ネットショップ担当者フォーラム
ハッシュタグ#nettan
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お問い合わせ
株式会社インプレス イベント事務局
受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)
*8月13日(火)~8月16日(金)は休暇とさせて頂きます。

タイムテーブル※講師・講演内容は予告無く変更される場合があります。予めご了承ください。

10:30~11:20
A-1オープニング基調講演
「アカチャンホンポ」の“わくわくする売場体験”めざす顧客接点戦略
~リアルとECの融合策、顧客を軸とした戦略的コミュニケーションを大解剖~
光本 圭一
講師
  • 株式会社赤ちゃん本舗
  • オムニチャネル統括部
  • 統括部長
  • 光本 圭一
セッション概要

実店舗・紙媒体・デジタル媒体・ネット通販と、顧客接点を多面的に展開することでより柔軟な購買行動を促進している赤ちゃん本舗。全国126の実店舗以外でのチャネル開発では、病院や自治体での移動販売やポップアップショップ、カテゴリーベンダーのビジネス、ECではスタッフの商品紹介コンテンツ、実店舗ではタブレットからの注文、アプリなども展開しています。顧客を軸とした戦略的コミュニケーションで接点を築き、「わくわくする売場体験」の提供をめざす赤ちゃん本舗の取り組み(主にECとリアルの融合)を解説します。

プロフィール

カタログ通販企業、B2B通販企業を経て、2022年より赤ちゃん本舗入社。シューズバイヤー、販促企画、カタログ制作、ECコンテンツ制作、SEO、経営企画部を渡り歩いてきました。SQLを書いて、数値を可視化するのが趣味。

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11:35~12:15
A-2講演
【施策数2倍、LTV12%増加、メルマガ経由売上2倍】
メール・LINE・アプリ通知を使った、分析いらずで効果が出る”パーソナルプレシジョンCRM”施策をご紹介
曽川 雅史
講師
  • 株式会社シナブル
  • CC&M部
  • 執行役員
  • 曽川 雅史
セッション概要

ミズノ公式オンライン、GsMALL(by好日山荘)、MoMA Design Storeなどで実践されている”パーソナルプレシジョンCRM”についてご紹介します。複雑な分析をしなくてもデータ活用できるので、すぐにスタートできるのが特徴です。施策の結果を見ながらPDCAを回せるようになります。顧客にとって適切な商品を、適切なタイミングで、適切なチャネルでレコメンドし、LTVを向上させることができます。

プロフィール

SaaS型CRMツールベンダーにてトップセールスを達成後、子会社の取締役として広告事業立上げに奔走。その後2年の個人事業主を経て、老舗Webコンサルティング会社へ入社。多くのナショナルクライアントへのWebコンサルティング新規導入を実現。2020年シナブル入社。マーケティング、セールス、カスタマーサポートの統括を担当。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、小規模店舗向け

参加対象者

小売業など品揃え系のビジネスを展開されている事業者のCRM・販促担当者さまにおすすめです。

受講するメリット

複雑な分析をしなくても、顧客の行動データを活用して、LTVを向上させる施策が分かります。

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

データ分析・活用を行いたいが、施策の立案が思うように進まないというお悩みに、一つの解決策をお伝えします。

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12:30~13:10
A-3ランチセッション(お弁当をご用意します)
受発注DXを成功させるコツ、教えます
~導入実績2000社超のノウハウ大公開~
清水 誠司
講師
  • 株式会社Dai
  • B2BソリューションDiv.
  • セールス
  • 清水 誠司
セッション概要

企業がDXを進めていく上で見落とされがちな、日々の商取引に関わる受発注業務の部分。
出社する度に溜まっているFAXの注文書、見積依頼のメール、在庫確認の電話等々、まだまだアナログな業務スタイルが根強く残っているのではないでしょうか。
本セッションでは『受発注DX』に焦点を当て、その手段の1つである「BtoB-EC」をご紹介。
導入のコツやどのように業務が変化いくのかなど、実際の導入事例を基に詳しく解説させていただきます。

プロフィール

BtoB-ECの世界に飛び込んできた期待の新星。
Bカートカスタマーサポートチームを経て、現在はセールスチームに所属。
『次世代の働き手となる若者視点でのBtoBーEC』を切り口に、中小企業のFAX時代からの脱却を目指し邁進中。
猫よりも犬派。

内容レベル

中規模向け、小規模店舗向け

参加対象者

FAX・メール等のアナログな受注を行う事業者様、EC制作やサイト運営を請け負う支援事業者様が対象となります。

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13:25~14:10
A-4ゼネラルセッション
パブリシティ、ブランド形成、商品購入を生むX(Twitter)運用のコツ
年間累計表示数3億超の「わかさ生活」X担当者が大解説
広報X(Twitter)担当者
講師
  • 株式会社わかさ生活
  • 広報X(Twitter)担当者
セッション概要

2023年の年間表示数は3億回超、いいね数はなんと540万回以上という「わかさ生活」というX(Twitter)運用。そんなX運用は、パブリシティ、ブランド形成、商品購入などさまざまな効果をもたらしています。「中の人」が運用を始めた頃のフォロワー数は1万未満。現在は13.7万を超えるユーザーがフォロワーとなっています。なぜ「わかさ生活」のXは支持を集めるのか?わかさ生活が運用するXの「中の人」が、SNS運用の実例、効果など、“ネッ担大阪」”でしかお伝えできなポイントも踏まえて解説します。

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14:25~15:05
A-5講演
顧客目線で選ばれるECに、アプリが必要な理由
金子 洋平
講師
  • 株式会社ヤプリ
  • 執行役員CCO
  • 金子 洋平
セッション概要

企業と生活者をつなぐ、もっとも近いメディアである「スマートフォン」の中において、どのようなコミュニケーションを行うべきか。 いま、顧客に支持され、選ばれているているブランド・事業社が取り組んでいるメディアの1つが「自社アプリ」です。 550社以上の自社アプリを支援するYappliが、今秋発表した新機能・サービスの一部とあわせ、その理由をご案内いたします。

プロフィール

大学卒業後、GMOインターネットでマーケティング、営業、新規事業立ち上げを経験。24歳で「ファッション×インターネット」をテーマに起業、ファッションメディア、ファッションECを11年運営した。2016年よりアプリプラットフォーム「Yappli」の株式会社ヤプリに参画。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、モール店舗向け、その他

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15:20~16:00
A-6講演
成功する自社EC集客戦略:SNS連携と顧客コミュニケーションの秘訣
安原 貴之
講師
  • 株式会社フューチャーショップ
  • セールス・マーケティング部
  • 取締役 セールス・マーケティング部 統括マネージャー
  • 安原 貴之
セッション概要

自社ECサイトの成否は集客戦略にかかっています。中でもSNSと自社ECサイトを連携させた集客施策と顧客コミュニケーションは欠かせません。Instagram、LINE、TikTok、YouTube等のプラットフォーム活用方法と、動画やライブコマースを通じたファン化へのコミュニケーション方法について、事例を交えて解説します。

プロフィール

受託開発を行う企業に新卒で入社し、エンジニアとしてシステム開発に従事。
2004年から上海に駐在し、現地法人の責任者として開発業務を受託する。
2010年に帰国後、2011年にフューチャーショップへジョインし、プロダクト企画・アライアンスを担当。
現在はfutureshopのセールス・マーケティング部の責任者として各種セミナーに登壇し、皆さまにfutureshopの魅力をお伝えしている。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、小規模店舗向け

自社EC立ち上げの方から、OMO施策を展開される企業まで参考にしていただける内容です。

参加対象者

特に制限なくEC事業者であればどの業種、職種の方でも対象になります。

受講するメリット

自社ECの集客基礎知識、SNSの特徴や最新の活用方法、優良顧客化に向けた施策を知ることができます。

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

SNS、動画、ライブコマースを活用したいがよくわからない、という方

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16:15~16:55
A-7講演
ECサイトの売れるレイアウトはこれ!2024年ECサイトでもっと売るためのECサイトレイアウト講座
川村 拓也
講師
  • 株式会社これから
  • 取締役
  • 川村 拓也
セッション概要

自社ECサイトで売上を伸ばすにはCVR(購入率)をいかに上げていくかという観点が非常に重要です。

顧客にとって、適切な購入導線が設計されたサイトレイアウトになっているのか、
実店舗のスタッフと同様に、適切なタイミング、適切な情報、適切な場所で接客を行うことができているのかを見直すことで、 ECの売上UPにつなげている企業様が増えています。

本セミナーでは8000件以上のECサイト構築実績をもとに、実際の成功事例と共にそのノウハウを徹底解説します!

プロフィール

2004年、IT系上場企業に新卒として入社。 ECサイトのコンサルティング営業を行う部署に所属し、同期85名の中で最短にて管理職昇格。 その後全国拠点の拠点長を歴任し、2012年1月株式会社これからに創業メンバーとして参画、取締役就任。 小規模ショップから東証1部上場企業まで、500社以上のECサイト戦略について支援。 年間50回以上のセミナー登壇やイベント講演、書籍「図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書」(技術評論社)の執筆を行い、日本全国のECサイト売上向上を目指す。IT導入補助金初年度より、支援事業者として申請の補助からECの立ち上げまで支援している。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、小規模店舗向け

EC立ち上げ~グロースまで参考にしていただけるレイアウト術です。

参加対象者

自社ECサイトのレイアウトに興味がある方

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17:10~17:55
A-8クロージング講演
Coming Soon
18:30~20:30
先着50名様ネッ担 Meetup(懇親会)
ネッ担 Meetup (懇親会) 先着50名様
★ 豪華なプレゼントが当たる抽選会をご用意しています ★

ネッ担Meetup は、ネットショップ担当者フォーラム 2024 大阪にご参画いただいた講師・外部招聘ゲスト、視聴者、スポンサー企業を集い、
eコマースに関する様々な情報交換をリアルでできる交流の場です。
講演者やスポンサー企業に直接聞きたいこと、「半年後どうなる?どうする?」の共通テーマのもとにEC事業者のコミュニティをつくり、
悩みや課題、アイディアを共有し絆を深めていただきます。

本イベントは国内在住の方向けのイベントです

参加申し込みはこちら
スポンサー
  • 株式会社これから
  • 株式会社シナブル
  • 株式会社Dai
  • 株式会社フューチャーショップ
  • 株式会社ヤプリ
カタログスポンサー
  • アマゾンジャパン合同会社
  • 株式会社ecbeing
  • シルバーエッグ・テクノロジー株式会社
  • ZETA株式会社
  • 株式会社PLAN-B

本イベントは国内在住の方向けのイベントです

参加申し込みはこちら
高嶋 巌

「ZOZOTOWN」、商品配達の選択肢に「ゆっくり配送」を導入

1 year 7ヶ月 ago

ファッションECモール「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは8月5日から、通常の配送期間(注文翌日から4日以内に発送)よりも長い配達時期を選択できる「ゆっくり配送」を導入した。

「ゆっくり配送」は、商品注文日の7日後から10日後に発送する新たな配送の選択肢。注文から発送までのリードタイムは、通常配送に比べて最大6日間長くなる。「ゆっくり配送」の本格導入で、配送ドライバーの負担軽減やCO2排出量の低減などの効果を見込む。

ZOZOは4月、「ゆっくり配送」の試験的に導入。その結果、複数回にわたる注文を、1つの注文としてまとめて配送する「注文のおまとめ」促進による配送件数の削減、受注件数に応じた発送作業の分散による配送の効率化といった効果を確認。今回の本格導入を決めた。

試験導入時は、30歳~50歳代の女性顧客、地域別では北海道在住の顧客で「ゆっくり配送」を利用する頻度が高かったという。

ZOZOは今後、発送までのリードタイムを活用し、貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へ転換するモーダルシフトを検討。セールなどで配送件数が増加する繁忙期に合わせて、「ゆっくり配送」を選択した顧客へのZOZOポイント付与など、「ゆっくり配送」の効果を最大化させるための検証を実施していく。

【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

【見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポなど登壇のECイベント

売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信【8/5~21まで】
6/25 15:12505100
松原 沙甫

楽天グループ、総務省の「ふるさと納税へのポイント付与禁止」に改めて反対表明【楽天の主張まとめ】

1 year 7ヶ月 ago

楽天グループは、総務省による「ふるさと納税」へのポイント付与禁止に関する意見表明会見を実施、ふるさと納税制度への楽天のグループの見解と、今後の動きについて説明した。

楽天グループが実施した「ふるさと納税へのポイント付与禁止」に反対するネット署名は185万件を超えた(8月1日時点)。今後、さらに多くの署名が集まった時点で、署名と合わせて改めて総務省に告示の撤回を求める方針。また、告示の撤回を求めるために、総務省と継続的に対話を進めていく。

楽天会員IDを使ってネットで署名できる、ポイント付与禁止に対する反対署名
楽天会員IDを使ってネットで署名できる、ポイント付与禁止に対する反対署名

総務省は6月28日、「ふるさと納税」に関する基準の見直しを告示。「制度本来の趣旨に沿った運用がより適切に行われるため」(総務省資料より)というのが理由で、主な改正は次の2点。

  1. 募集適正基準の改正:寄附に伴いポイント等の付与を行う者を通じた募集を禁止すること。<2025年10月1日から適用>
  2. 地場産品基準の改正:「区域内での工程が製造等ではなく製品の企画立案等であるもの」や「区域内で提供される宿泊等の役務」について、当該地方団体で生じた付加価値や、地域との関連性をより重視した形で、基準を見直すこと

告知ではこの他、2024年10月からは返礼品を強調した宣伝広告の禁止、返礼品の内容と自治体との関連性についての規定などを厳しくする旨も盛り込んでいる。

総務省は、ポータルサイトによる「ふるさと納税」のポイント付与について「ふるさと納税は“寄付”であってECではない。ポータルサイト側からの手数料徴収などの観点から、自治体の自由を妨げる」という見解。楽天グループ側の反対理由は次の通り。

ポイント付与の禁止は、地方自治体と民間企業の協力・連携体制を否定するものであり、地方自治体の自立的努力を無力化するもの。地方活性化という政府の方針にも大きく矛盾している。楽天のように地方自治体にポイント付与の負担を求めていない(※)場合には、ポイント付与を禁止しても手数料が下がることはない。

※楽天グループは、ふるさと納税のポイントの原資は自治体に請求しておらず、楽天負担としている。

楽天グループ 執行役員 渉外室長 関 聡司氏
楽天グループ 執行役員 渉外室長 関 聡司氏
楽天ふるさと納税におけるポイント原資負担の仕組み
楽天ふるさと納税におけるポイント原資負担の仕組み

ふるさと納税制度への楽天グループの見解は次の通り。

  • 地域振興や地域の自立的成長を支援することを目的に「ふるさと納税」の寄付募集をポータルサイトで行っている
  • 自治体に負担を求めないポイント付与でのプロモーションなどでふるさと納税を応援してきた。ポータルサイトにおけるふるさと納税の寄付額は年々大きくなっている
  • ふるさと納税は多くの多くの自治体にとって重要な財源となっている。また、返礼品として寄付者に贈られる地産品は地元企業の振興にも貢献している
楽天ふるさと納税におけるお金の流れ
楽天ふるさと納税におけるお金の流れ

改正の発出前、総務省からは「ふるさと納税ポータルサイトによるポイント付与に何らかの制限をかけたい」という話は聞かされていたが、制限の具体的な内容は明示されていなかった。6月の総務大臣会見で突然、ポイント付与を禁止する旨の発表がなされ、大変驚いた。

楽天グループ 取締役副社長執行役員 武田和徳氏
楽天グループ 取締役副社長執行役員 武田和徳氏

楽天グループが「楽天ふるさと納税」に参画している169の自治体に、ポイント規制の是非についてヒアリングを実施したところ、最も多いのは「中立」(82.2%)だった。

楽天ふるさと納税に参加している自治体の声
楽天ふるさと納税に参加している自治体の声

総務省との対話について、「現在、総務省と楽天グループ側の主張は両者が平行線のようだが、あくまで建設的な議論をしたい。最終的な落としどころは、現在は考えていない」(武田氏)

高野 真維

楽天グループ、「楽天クラッチ募金」で「7月からの豪雨災害支援募金」を開始

1 year 7ヶ月 ago

楽天グループは8月6日、インターネット募金「楽天クラッチ募金」で「令和6年7月からの豪雨災害支援募金」への寄付受付を開始した。

楽天グループは8月6日、インターネット募金「楽天クラッチ募金」で「令和6年7月からの豪雨災害支援募金」への寄付受付を開始した。
8月6日18時の時点の募金総額は約55万円となっている(画像は募金ページを編集部がキャプチャ)

7月末の大雨で国内の広範囲で豪雨災害が広がっている。これを受け、楽天グループでは「楽天ポイント」で1ポイントからも寄付ができる「楽天クラッチ募金」による被災地の支援募金を開始した。

寄付希望者は、「楽天ポイント」のほか「楽天カード」、VISA・Mastercardブランドの各種クレジットカード、「楽天銀行」指定口座への現金振込から寄付できる。

受付期間は8月2日(金)から9月30日(月)までの予定。寄付先は決まり次第、特設サイトにて告知する。

【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

【見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポなど登壇のECイベント

売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信【8/5~21まで】
6/25 15:12505100
鳥栖 剛

アパレルのポップアップストア、費用対効果はどうなの? コストはどの程度かかる? 知識ゼロからわかる期間限定店舗出店の基礎 | その道のプロが解説するポップアップストア出店の“いろは”

1 year 7ヶ月 ago
インフルエンサーやD2Cメーカーの参入も相次ぐ「アパレル」のポップアップストのメリットや出店費用、費用対効果など、“いろは”を解説します。

COUNTERWORKSがマーケティング・宣伝・広報担当者に対して実施した「ポップアップストアに関する実態調査」で、2024年に強化したいマーケティング施策として3位にランクインしたのが「ポップアップストア」。「手に取ってみたい」「試したい」「消費者から直に声を聞きたい」など、リアルでしか提供できない価値、リアルだからこそ得られる価値を求めて、「ポップアップ」施策を取り入れる企業は少なくありません。本記事では、インフルエンサーやD2Cメーカーの参入も相次ぐ「アパレル」に着目。メリットや出店費用、費用対効果などをもとに「アパレル」のポップアップストアのいろはを解説していきます。

アパレル事業でポップアップストアを実施する目的

「アパレル」はフランス語由来で、現在はさまざまな生地から製作された既製服から服飾雑貨やアクセサリーなども含めた総称として認知されています。デジタル化なども含め、参入障壁が比較的低いことからプレイヤーが増加しているカテゴリーでもあります。

アパレル業界において実店舗を構えるべき目的は、試着機会の創出、接客による自社アパレル商品を組み込んだファッション提案によるエンゲージメントの向上があげられます

ポップアップストアでは、それらの実店舗販売のメリットに加え、さらに3点の利点があります。

  • SNSフォロワーからのステップアップ
  • UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用
  • 限定感を活用したOMO施策

それぞれ解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1. SNSフォロワーからのステップアップ、エンゲージメント向上

ブランドの影響力を図る指標として、Instagram、Tiktok、X(旧Twitter)といったSNSの合計フォロワー数が用いられるケースがあります。そのフォロワーが実際に購入体験があるか否かの割合はアパレルブランドごとに違いますが、フォロワーが実際にポップアップストアに足を運んでリピート買い、もしくは初購入するといった消費行動が期待されます

その購入体験を通じ、自社のアカウントとフォロワーとの間のエンゲージメントが向上するといった可能性も期待できます

2. UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用

UGC(ユーザー生成コンテンツ)はポップアップストアの運営において、事前にどのようなコンテンツを体験してもらい、拡散してもらいたいかを設計することで効果を発揮します

たとえば、「ポップアップストア限定のアイテムを入手したというシンプルなSNS投稿」「来店者のコーディネート写真を撮影し、ブランドの公式サイトやSNSで公開し拡散してもらう」「ノベルティグッズのプレゼントをフックにしたハッシュタグキャンペーン」などをセッティングすることで、ポップアップストア来店者を通じ、UGCを最大化できます。

3. 限定感を活用したOMO施策

全国各地でイベントを企画できますが、D2Cアパレル事業者においては最初から全国各地をキャラバンするような大型のポップアップストアの実施は、非現実的です。

そのため、ポップアップストアの期間限定という点を生かして、自社ECやモール店舗と連動したOMO施策により、売り上げの最大化を図ることも可能です。

たとえば、「ポップアップストアで新作商品を先行受注販売」といった形式で実施前予告をしつつ、実施後に「ポップアップストアでローンチした商品特集」といった特設ページをECサイト上にキュレーションしておくことで、ポップアップストアに行きたくても行けなかったフォロワーや来店したが購入には至らなかった層(来店後にブランドのSNSをフォロー含む)に対しても購買や来店の意欲を高めることができます。

初出店におすすめのスペースタイプ

アパレルのポップアップストア初出店においては、次のスペースタイプが適しています。

路面店舗

「路面店舗」は、店舗が道路に面して設置されているスペースを指します。商業エリアやビジネス街に位置していることが一般的です。

店前通行量、視認性の高さは実店舗運営において重要な要素。商品ディスプレイによる世界観の演出を仕掛けるアパレルを含むラグジュアリーブランドの直営店舗は、商業施設を除いた場合、ほとんど路面店舗に出店しています。

路面店舗にポップアップストアを出店する最大のメリットは、自社のアパレルブランドの世界観を演出した外装・内装、ディスプレイを多くの店前通行量が期待できる立地で表現できる点です。

店前通行量に関しては、商業施設も同様に期待できます。しかし、施設ごとのルールに則ったVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)では世界観の最大化が難しいことがあります。たとえば、原宿のキャットストリートや明治通りといった通行量が見込める路面店舗では、より自由度が高いブランドの表現が可能です。

近年は、渋谷・原宿・表参道・恵比寿・代官山・中目黒の都心エリアを中心に、ガラス張りで視認性を担保しつつ、スペース内の什器もアパレル事業者のニーズに合わせて、試着室やハンガーラック、トルソーを完備したレンタルスペースも増加しており、準備コストを最小限にしてポップアップストア出店にチャレンジできます

アパレルのポップアップストア、費用対効果はどうなの? コストはどの程度かかる? 知識ゼロからわかる期間限定店舗出店の基礎

商店街

「商店街」は、隠れたアパレル事業者向けのポップアップストアの実施スポットとしてオススメです

商店街は最寄り駅と住宅地をつなぐ立地条件で、日中は主婦・主婦層やシニア層、週末は近隣に住むファミリー層や独身世帯、学生、周辺エリアからの買い物客とさまざまな客層が通行します。

そのため、倉庫キャッシュフロー解消のためのファミリーセール、サンプルセールといったセール会場に適しているほか、東京23区内の主要駅付近に位置する駅チカの商店街の空きスペースを活用した展示即売会にも適しています

自由が丘にある「自由が丘ひかり街」では、雑誌『POPEYE』のWeb編集部による私物バザーが2日間実施され、自由が丘駅から徒歩3分ほどの立地条件もあり、平日ながら大盛況のイベントとなりました。

アパレルのポップアップストア、費用対効果はどうなの? コストはどの程度かかる? 知識ゼロからわかる期間限定店舗出店の基礎

オフィスビル

食物販の記事でも触れたオフィスビルですが、アパレル商品においても有効な出店スペースと言えます。

「母の日」「父の日」「敬老の日」といった家族向けのプレゼント選びの時間がなかなか創出できないオフィスワーカー向けに価格別のファッション雑貨アイテムを販売したり、サングラスや手袋、マフラーといった季節商品の先行販売にもオススメです。

出店費用はどのくらい? 費用対効果は?

気になる出店費用はいくらくらい掛かるのでしょうか?タイプ別にいくつかピックアップしてみます。

路面店舗

出店費用の相場:3万円~1万円
※広さによって異なり、50平方メートル未満であれば3万円~5万円、50平方メートル以上~100平方メートル未満は5万円~10万円、100平方メートル以上は10万円~30万円が目安となります。

出店効果:自社SNSで開催1か月前から事前告知することで、未購入フォロワーの来場を促すスペースとして有用です。また、自社のターゲットに適した立地の路面店舗をセレクトすることで、フォロワーや既存客による来店で発生する行列をフックに店前通行客の入店を促すことも可能です。なお、行列は近隣店舗の迷惑にならないよう整理券配布などは事前準備が必要です。

商店街

出店費用の相場:5000円~2万円

出店効果:商店街は帰宅前の寄り道や日中はアクティブシニア層や主婦・主夫層が多く通行するため、じっくり商品説明が必要な海外原産のファブリック素材、生産方法にこだわった服飾雑貨などの販売会場としても有効です。商業施設と異なり、セールタイミングの開催時期ルールなどは定められていないため、在庫処分や福袋などのセール目的の出店であれば、1-2週間ほど継続実施して段階的にお得度を高めていき、購入動機を高める販促施策と連動させるとより効果的な出店となります。

オフィスビル

出店費用の相場:5,000円~1万5000円

出店効果:近年は上層階をオフィスフロアとして、下層階にショッピングモールや専門店街を展開している複合型のオフィスビルも増加しています。オフィスビルは、試着やサイジングが商品購入前の体験設計に組み込まれているオーダーメイド型のアパレル商品との相性が抜群です。セミオーダーで仕立てるスーツや紳士靴、パンプスは店舗を持たない分、安価にサービス提供できる一方で、ECサイト上の情報だけでは購入まで至らない潜在層も相当数います。薄い興味関心を持っている潜在客層にパーソナライズされたアパレル商品から得られる良い体験を休憩時間や仕事帰りといった可処分時間にてアプローチできるオフィスビルは、出店費用もリーズナブルなため、オススメのスペースです。

出店までに必要な準備

開催スペースを決めるまで

アパレルのポップアップストアの実施に向けて、現地内覧で何を確認すべきかを確認しておきましょう。

日当たり、スペース前の通行量に加え、スペース内備品で利用可能な対象を確認。外壁にポスター貼付けが可能か、什器持ち込みの場合に搬入口の実寸と比較して大きさは問題ないか、スペース前に乗用車の一時駐車は可能か、といった細かい点までチェックポイントを明確にしておきましょう。

見落としがちなのが、アパレルのポップアップストアの実施イベント内のレセプションパーティーでドリンクの提供を企画している場合の対処です。

イベント来店者に無料でドリンク提供するなど商用目的でない飲食物提供の場合は、許可申請を必要としないケースも多いです。ただし、アパレル事業者向けに短期レンタルをしているスペースでは、ドリンク類が一切禁止といったルールで運用している場合もあるため、必ず事前に確認をしましょう。

また、前日搬入やイベント後の事後搬出に関しても無料で対応可能、有料だが対応可能、予約や清掃の都合で対応不可など複数のケースが存在するため、思い込みで準備を進めず、事前にスペースオーナーに相談しましょう。

古着のポップアップストアを開催する場合は、「古物商許可」の証憑を求められる場合や本人確認書類、イベント実施履歴(写真)の提出が必要となるケースもあります。

結果が出るまでに時間を要する検査もあるため、1か月前には出店希望スペースの必要書類を把握し、準備をしておくことを推奨します。

  1. 本人確認書類
    • 法人の場合
      • 登記簿謄本・営業許可書・印鑑証明書等の公的書類の写し
    • 個人の場合
      • 優先順位の高い順に、以下いずれか1点の写し
      • 開業届・マイナンバーカード・免許証・健康保険証等の写し
  2. イベント実施履歴
  3. 営業許可証
    • 『古物商許可証』:古着、アンティークジュエリーを取り扱う場合
    • 『営業許可』:食品やコーヒーといった食物販を商用目的で提供する場合

事例の紹介

アパレルのポップアップストア活用事例として紳士靴の卸売商社として50年以上の歴史があるトーヨーシューズのポップアップストアを活用した小売り進出を事例として紹介します。

アパレルのポップアップストア、費用対効果はどうなの? コストはどの程度かかる? 知識ゼロからわかる期間限定店舗出店の基礎
  • 商材:紳士靴の卸・販売
  • 主な販売チャネル:自社EC、卸販売
  • ポップアップストア出店を検討したきっかけ:コロナ禍を経た業態の拡張

事例のポイント

  • 卸売の販売会場である百貨店やショッピングモール以外のスペースで出店を企画
  • 在庫商品のセール時期にポップアップストア出店を活用
  • ポップアップストアの開催頻度と日数を増加させて売上拡大をめざしている

トーヨーシューズは、コロナ禍で卸専門のアパレル商社が倒産していく姿を見て、今後は卸売のみでは事業の蓋然性が担保できない――という危機感が生まれ、3代目社長が就任したタイミングで、ポップアップストアの展開から小売業態にもチャレンジする意思決定をしました。

本社所在地である大阪のビジネス街でビジネスシューズを販売したいと考え、JR大阪駅直結のオフィスビル「毎日インテシオ」を出店スペースとしてリストアップしました。

当初はオフィスビル内の会議室をレンタルする予定で現地内覧をしていましたが、たまたまエレベーター横でイベント出店しているおにぎり屋さんを発見。視認性が高いこのスペースで出店を実現しました。

アパレルのポップアップストア、費用対効果はどうなの? コストはどの程度かかる? 知識ゼロからわかる期間限定店舗出店の基礎
毎日インテシオ エレベーター前イベントスペース

ポップアップストア出店の効果

トーヨーシューズのビジネスシューズは1万円~2万5000円の価格帯で販売しています。ポップアップストアでは、安い価格帯しか売れないのかな?と想定していましたが、セール価格で販売している「お得感」とポップアップストアが期間限定であることから醸成される「限定感」の相乗効果によって、高価格帯の商品が好調でした。

また、近隣スペースに紳士シャツメーカーが出店する機会があり、同カテゴリのアパレル商品を扱っているという共通項があったため、「将来的に紳士シャツと紳士靴でコラボ出店できたら」といった思いがけない有意義な出会いもありました

ポップアップストアは、次にその場所に行ってもそのお店があるとは限らないため、商品を見かけた通行客が「今、買いたい」という気持ちでパッと買っていきます。

そのため、少々きつくてもブカブカでも履きにくい紳士靴のカテゴリでは、サイズをきちんとそろえることが重要です。

サイズ欠けしていろんなモデルを販売するのではなく、モデルを絞ってでもサイズをきちっとそろえる方が、効果的です。

トーヨーシューズも出店当初は聞かれたサイズをすぐ用意できず、購入に至らなかったお客さんも一定数いたと回顧しています

トーヨーシューズは今後、大阪府内を中心に週に1日の出店ペースから週に2~3日、そして3~4日と次第に開催日数を増やしていきながら、自社商品の小売における最適な販売方法や訴求を探索しています。

まとめ

本記事では、アパレルのポップアップストア展開における解説をしました。

古着やハンドメイドアクセサリーなどのアクセサリー雑貨も含めて、参入プレイヤーが増加し続けているアパレル業界。ポップアップストア自体は珍しいイベントではなくなり、いかに自社商品に合ったターゲットが多く通行するスペースで目的に沿った体験設計を組み込んだイベントを企画・実行するかでポップアップストアの出店効果に大きく差が出るケースも見受けられます

スペースタイプごとの特徴や相性のいい開催形式の理解を深めて、ポップアップストアの出店を通した事業成長の最大化に取り組んでいきましょう。

筆者からのお知らせ

筆者が所属するカウンターワークスでは、商業施設・路面店舗・駅・マルシェ・ギャラリーなど全国の出店スペースをかんたんに予約できる「SHOPCOUNTER」を提供しています。

中原 祐一郎

西武グループ、アンカー・ジャパン社長などが出資し、3億円を資金調達した観葉植物と花のECサイト「アンドプランツ」とは

1 year 7ヶ月 ago

観葉植物と花のECサイト「アンドプランツ」を運営するDomuz(ドムズ)は、ギフティをリード投資家とし、西武ホールディングスグループ、アンカー・ジャパンの代表取締役などから総額3億円の資金を調達した。これまでの累計資金調達額は4億4000万円。

既存事業「アンドプランツ」などを強化

調達資金は既存事業のサービス強化に充当する。Domuzは現在、BtoC向け観葉植物と花のECサイト「アンドプランツ」を運営。サービス開始から3年で商品展開数、売り上げともに大きく拡大しているという。

「アンドプランツ」はパーソナル植物診断機能、AR機能のリリース、「アンドプランツ」ならではの情報をSNSやYouTubeで発信。Domuzが運営するSNSの総フォロワー数は7月18日時点で17万を超える。

しかし、EC化が進まない花卉(かき)産業領域において、オンラインで植物や花を購入することが当たり前となるよう、調達資金をさらなるサービス改善に充当する。

Domuz 観葉植物と花のBtoC向けECサイト「アンドプランツ」
Domuzが運営するECサイト「アンドプランツ」(画像は「アンドプランツ」のサイトからキャプチャ)

Domuzは「アンドプランツ」事業のほか、BtoB事業として花卉産業向け卸マーケットプレイス「ハナイチ」を展開。生花や植物などを販売する事業者に向けて、生花、植物、資材などの商材を販売している。「アンドプランツ」の運営で培ったネットワークやノウハウを生かし、大きな規模での植物や花をオンライン販売、花卉産業のDXを推進していくために調達資金をBtoB事業にも投じていく。

Domuz BtoB事業 花卉産業向け卸マーケットプレイス「ハナイチ」
花卉産業向け卸マーケットプレイス「ハナイチ」(画像は「ハナイチ」のサイトからキャプチャ)

3億円の資金調達に出資したのはギフティをはじめ、千葉道場ファンド、New Commerce Ventures、Value Chain Innovation Fund、西武ホールディングスの連結子会社であるブルーインキュベーション、FFGベンチャービジネスパートナーズ、POLA ORBIS CAPITAL、個人投資家の猿渡歩氏(アンカー・ジャパン 代表取締役CEO)。

【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

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6/25 15:12505100
松原 沙甫

MonotaRO(モノタロウ)がヤマト運輸と連携し、受け取り方法・日時指定可能な対象顧客を拡大

1 year 7ヶ月 ago

工業用資材など間接資材を扱うBtoB-ECサイト「モノタロウ」を運営するMonotaRO(モノタロウ)は8月7日から、配送委託先のヤマト運輸が送信した配達予定メールから受け取り方法や日時が変更できるサービスを始める。

「クロネコメンバーズ」未登録でも、荷物の受け取り方法・日時を変更可能に

モノタロウ MonotaRO ヤマト運輸 システム提携しクロネコメンバーズ未登録でも荷物の受け取り方法・日時を変更可能に
ヤマト運輸の会員サービス「クロネコメンバーズ」未登録でも、「モノタロウ」で購入した商品の受け取り方法・日時を変更可能に

これまで出荷後に荷物の受け取り方法や日時を変更する場合、ヤマト運輸の個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ会員」への登録が必要だった。MonotaROはヤマト運輸と配送システムを連携。「モノタロウ」にメールアドレスを登録しているユーザーは、「クロネコメンバーズ会員」未登録でも受け取り方法や日時を変更できるようにした。

対象荷物を「宅急便」、荷物の受け取りを「置き配」に指定できる「EAZY(イージー)」で配送する場合、出荷後にヤマト運輸から送信される配達予定通知メールに記載されたリンクをクリックすると、ヤマト運輸のWebサイトで荷物の受け取り方法・日時を変更できる。

新サービスの対象となるのは、法人・個人事業主と個人顧客。対象配送サービスは「宅急便」「EAZY」。新サービスの開始で受け取り側の選択肢が広がり、顧客サービスの向上が図れるほか、受け取り日時変更で再配達を予防するなど、ドライバーの業務負荷軽減につながると見ている。

顧客からの要望に応える為、サービスを開始

MonotaROはこれまで、ヤマト運輸との配送連携を強化してきた。2023年11月に開始した「置き配」サービス内容を再設計、2024年5月から受け取り可能な顧客を法人から個人まで拡大した。配送エリアも首都圏など14都府県が対象だったのを全国で利用できるようにした。

「モノタロウ」は事業者からの注文が中心で、届け先従業員が商品を受け取るため初回配達完了率は約95%に達している。しかし、初回配達で受け取れる顧客のなかから時間指定配送への要望が寄せられていた。

理由は、①現場にいる時間帯に商品を受け取りたい ②曜日によってテレワークを推奨するなど、納品先で一時的に不在となる時間帯がある時の受け取り ③製造や保全の計画に合わせた確実な受け取り ④大型商品で受け取れる人員が多い時に受け取りたい――といったものだ。

配送サービスに対する顧客の要望に対応するため、MonotaROはヤマト運輸との連携を強化。新たに顧客が自身で配送日時を指定できるサービスを一部の注文から始めていた。

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6/25 15:12505100
松原 沙甫

越境ECを攻略するための一冊! 33の国・地域のECデータ&市場概況などをまとめた『海外ECハンドブック2023』とは

1 year 7ヶ月 ago
グローバルおよび世界33か国・地域のEC市場のトレンド、市場動向、定量・定性データをまとめた一冊。海外進出・越境ECの攻略に必見の一冊です。

アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)。日本を含めた主要な国・地域のECデータや各市場動向を理解、把握できる一冊で、円安傾向、インバウンド客の増加などを含め、「これから越境ECを始めたい」「海外EC市場やユーザー動向を把握したい」といった事業者さん必見です。『海外ECハンドブック2023』のデータ収集、記事執筆を手がけたトランスコスモスの佐藤ひろこさん(マーケティング本部調査部)に話を聞きました。

アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
『海外ECハンドブック2023』制作の中心人物であるトランスコスモスの佐藤ひろこさん

世界各国・地域のEC市場を定量・定性データとしてまとめた『海外ECハンドブック』

グローバルおよび世界33か国・地域のEC市場のトレンド、市場動向、定量・定性データを1冊にまとめています。定量と定性データを中心に、世界のEC市場のトレンドから最新動向の把握・理解、各国・地域の市場環境を横並びで比較できるのが特徴です。

市場データに加え、消費動向、法規制、決済、配送など、各マーケットに参入できるかどうかを判断できるようにという観点でデータを収集し、まとめています。また、各国の主要EC事業者や消費者のオンラインショッピング利用動向、ローカルの小売やブランドの最新の取り組み事例も紹介しています。

アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
『海外ECハンドブック』は、グローバルECにおいて豊富な経験を持つトランスコスモスが、世界33の国と地域におけるECの現状と将来展望について、最新データを集約・整理した一冊

『海外ECハンドブック2023』でまとめている主な内容

  • 2022年世界のEC市場規模
  • 世界のEC市場規模およびEC利用者の推移
  • 地域別のEC市場規模推移
  • 各国のEC市場ポテンシャル
  • 国別のEC市場規模ランキング(2021年 vs 2022年)
  • 2022年 世界の越境EC市場規模
  • 越境EC市場規模および越境EC利用者の推移
  • 国別の越境EC市場規模ランキング(2021年 vs 2022年)
  • 世界のソーシャルコマース市場規模推移
  • 世界8都市のEC利用動向調査
  • 各国のEC市場環境比較表 2022年
  • グローバルトピックス
  • 33か国・地域の概況

現地でのビジネス展開にとどまらず、「越境ECをこれから始める」「すでに越境ECを展開している」といったさまざまな事業者の海外向けECビジネスの参考になるはずです。日本製品の越境購入が多いと言われる台湾市場のデータ、アフリカ、中東の市場データなど、日本で展開されている書籍や調査データにはない情報を『海外ECハンドブック』には盛り込んでいます。越境ECに関するノウハウをまとめた冊子やコンテンツは多いと思いますが、こうした市場動向にフォーカスした冊子は珍しいのではないでしょうか。

アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
2022年の世界のEC市場規模

    『海外ECハンドブック2023』の見どころ

    注目したいのは「TikTok」の影響力の高まりですね。『海外ECハンドブック2023』では、「TikTok」の動向を含めて、新たにソーシャルコマース市場規模も追加しました

    「TikTok」では、TikTokアプリ内で商品を販売できるEC機能「TikTok Shop」を米国や東南アジアでリリースしています。ベトナムマーケットでは、売上高でLazadaを抜き、大きな影響力を持つようになりました。

    これまでのソーシャルコマースは、SNS内で商品を告知し、自社のECサイトなどに誘導する形式でしたが、「TikTok Shop」は違います。「TikTok」内で決済まで完了でき、最近はブラウジングして買い物できる機能もリリースしています。新たなソーシャルコマースの形と言えます。

    東南アジアを攻める外資ブランドは「TikTok Shop」に力を入れているのが印象的です。主なマーケティング手法はインフルエンサーマーケティング。トランスコスモスが実施した「世界8都市オンラインショッピング利用動向調査2024」を見ても、東南アジア市場ではインフルエンサーの力が大きくなっており、外資ブランドはローカルのインフルエンサーの育成に着手しているのが特徴的な動きと言えるでしょう。

    アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
    世界8都市のEC利用動向調査

    もう1つの大きな動きが「リテールメディア」ですね。米ウォルマート(Wal-Mart)、仏カルフール(Carrefour)がグローバルで展開。カルフールはグーグル、クリテオなどとリテールメディアネットワーク「カルフールリンクス」を立ち上げて事業を展開、ウォルマートに匹敵する規模になるのではないかと考えられます。

    リテールメディアに大手の小売事業者が取り組むのは、新たな収益源を獲得するため。ECサイトでの活用にとどまらず、実店舗向けサービスにもリテールメディアを拡大する動きを見せています

    そして、「SHEIN」「Temu」「AliExpress」といった中国発の越境ECサイトの台頭ですね。たとえば、米国市場では「SHEIN」の勢いが増しており、流通総額が大きく伸びています。

    「SHEIN」は近年、自社商品の実店舗販売に注力、この取り組みは認知度向上や新規顧客獲得に貢献すると考えられます。また、「Temu」は積極的に配送対応国を拡大しており、両社の動向はチェックしておくべきでしょう。

    このようなグローバル、各国におけるトレンドなどを学べるのが、『海外ECハンドブック2023』の見どころと言えますでしょう。ほかには各国消費者の節約志向、サステナビリティ消費、新テクノロジー活用なども盛り込んでいます

    アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
    各国のEC市場環境比較表(2022年)

    『海外ECハンドブック』の制作を通じて感じる海外市場の変化

    ポスト・コロナへの移行により実店舗回帰が進んだほか、旅行やエンタテイメント分野といったサービス支出の急増、利用するサブスクリプションサービスの見直しなど大きな消費行動の変化が起きています。世界的なインフレによる節約志向も加速。こうした変化がオンラインショッピング利用にも影響を与えていると感じます。

    こうした変化に対応するために、海外の事業者はさまざまなマーケティング施策を打ち出しています。

    たとえば、オンライン主体の販売だったD2Cブランドは、「ゴーストリテーラー」と呼ばれるRaaS(リテール・アズ・ア・サービス)などを活用し、実店舗での販売や露出拡大に取り組んでいます

    インフレの影響で節約志向が加速するなか、欧米中心にフードレスキューアプリ(廃棄直前の食品を見つけて購入できるアプリ)の活用も進んでいます。小売事業者も食品廃棄削減などSDGsの取り組みの一環としてフードレスキューアプリと連携、実店舗へ消費者を誘導する動きが活発化しています。

    アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
    日本のEC市場概況

    『海外ECハンドブック』の制作を通じて感じたトレンドの変化

    海外のEC事業者は、引き続き顧客体験向上を目的に新しいテクノロジー投資を進めています。コロナ禍で注目を集めたメタバースに加え、2023年は「Chat-GPT」に代表される生成AIが代表的なトレンドの変化と言えるでしょう。生成AIを取り入れた施策はオンラインマーケットプレイスを中心に広がっています。たとえば、中国では24時間ライブコマースの配信を可能とするアバターの開発などです。

    『海外ECハンドブック2023』でも生成AI活用には触れていますが、もっといろいろな使い方が出てくるでしょう。2023年は実験的なフェーズで、2024年以降はさらに大きな注目を集めると感じています

    『海外ECハンドブック』の活用方法について

    これから海外市場への参入、もしくは越境EC参入を検討している事業者には、各市場のデータなどを集めたデータ集などが、世界33の国と地域のマーケット調査に役立つでしょう

    参入済みもしくは越境ECを実施している事業者は、ソーシャルコマースのトレンド、マーケットプレイスなど新しいチャネル販売チャネルの研究など、進出済みマーケットの調査に役立つはずです。

    海外マーケットを開拓するには、ローカル顧客のニーズをしっかり把握することが重要だと感じています。特に、韓国や中国の新興ブランドが若年層を中心に支持を集め、急速に海外展開に成功する事例が増えていますので、日本の事業者もそうした成功事例の取り組みから学べることがあると感じています。しっかりと各国の顧客にニーズにあった方法で商品を訴求していくことが重要であり、そのために『海外ECハンドブック』がお役に立てれば幸いです。

    海外向けECビジネスを実施・検討中企業は必見!

    インプレスでは海外EC市場への進出を検討、進出済み企業などに向けて、世界33の国・地域のECデータを1冊の書籍にまとめた『海外ECハンドブック2023』(著者はトランスコスモス)を発刊。「世界のEC市場規模予測」「地域別EC市場データ」「33の国・地域のEC市場ポテンシャル」「越境EC市場規模およびEC利用者の推移」などを詳しくまとめています。

    瀧川 正実

    アウトブレイン、ティーズを買収へ

    1 year 7ヶ月 ago

    アウトブレインが約10億ドルでティーズを買収する。パフォーマンスに強いアウトブレインとブランディングに強いティーズを統合して、オープンインターネット向けにフルファネルのソリューションを提供する広告プラットフォームとしての存在感を強化する。

    A Transformational Moment: Outbrain Merges with Teads, a Branding and Omnichannel Video Leader
    https://www.outbrain.com/blog/the-end-to-end-advertising-platform-for-the-open-internet/
    業界をリードするOutbrainとTeadsが合併。オープンインターネット向けの独立したエンドツーエンドの広告プラットフォームが誕生
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000018864.html

    noreply@blogger.com (Kenji)

    寝具メーカー大手の西川が挑む直販戦略。EC、テレビ、カタログなどのチャネルで展開する通販事業の展望とは | 通販新聞ダイジェスト

    1 year 7ヶ月 ago
    西川は従来の卸販売の傍らで、近年は自社ECをはじめとする直販にも力を入れている。自社ECサイトの工夫や、今後の展望を2人の責任者が詳しく語る

    寝具メーカーのnishikawa(=西川)では、実店舗をはじめECやテレビ、カタログなどさまざまなチャネルで通販事業を展開しており、最近では直販による顧客接点の強化にも乗り出している。また、販路拡大と並行して、実店舗を使って眠りに関する相談を受け付けるアドバイザーサービスの全国展開も本格化。商品とサービスの両面で睡眠市場に挑む同社の取り組みについて、通販責任者の大川裕史部長と須藤健二朗課長に聞いた。

    nishikawaの大川裕史部長(右)と須藤健二朗課長
    nishikawaの大川裕史部長(右)と須藤健二朗課長

    寝具の景況感は苦戦も、ECシェア拡大に意欲

    ーー現在の寝具市場の景況感について。

    大川コロナ禍の時、やはり私たちのような生活用品に類する商品は通販市場でも伸びたが、それ以降は消費者も外向きのお金の使い方へと変わってきたため、少し苦戦をしている印象。とはいえ、テレビやカタログなどを通じて顧客にきちんと価値が伝えられたものに関しては、しっかりと販売ができている。私たちとしてはやはり価値のある商品を顧客に知ってもらい、結果的に販売に結びついていければと考えている

    元々、私たちは実店舗での接客がメインであるため、会社のなかでも通販のシェア率はまだまだ1桁台程度かと思う。今後、そこを伸ばしていくことは重要だと思っている。

    ーー現状の通販での販路とは。

    大川まず、直営のECがあり、それ以外はすべて卸となるが、民放や通販専門チャンネルを介したテレビ通販をはじめ、ラジオ、大手総合通販カタログ、EC専業企業、ギフト通販企業などとの取り引きがある。

    そのほか、厳密に言えば出店という形にもなるが、カード会社やエアライン系の仮想モールでも販売している。仮想モールについては寝具関連の出店者に卸販売もしている。社内での通販事業のシェアとして見ると、一番大きくなるのは自社ECの売り上げではないか。

    売れ筋はマットレス、枕、季節商材

    ーーそれぞれの通販チャネルで共通している売れ筋商品は。

    大川:過去には羽毛布団の販売が多かったが、昨今は競争が激しくなっている。今の主戦場としてはマットレスや枕で、それが売れ筋になる。マットレスで言うと、2万円前後の価格帯が中心。あとは季節商材も人気で、いわゆる、ケット類や毛布、敷パッドなどがある。

    西川が展開する季節商材の一例(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)
    西川が展開する季節商材の一例(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)

    須藤 季節商品も時代によって少しずつ変化があって、10年前はこの時期に冷感寝具が人気だったが、今年の春夏商戦では除湿系寝具の方が動いていて、冷感寝具よりも売り上げが上がっている。業界的に今は「除湿」が、伸びるキーワードに当たるかと思う。

    クラファン発のクッションがテレビ通販でヒット

    ーー独自商品としての売り出しは。

    大川: “お尻のまくら”として販売している「Keeps クッション」シリーズが通販での売れ筋商品となっている。1万円前後の価格で、ECやテレビ通販、総合通販カタログを中心に販売が伸びている。

    西川の独自商品で売れ筋の「Keeps クッション」シリーズ(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)
    西川の独自商品で売れ筋の「Keeps クッション」シリーズ(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)

    大川もともとは、クラウドファンディングサイトで発売して、そのアイデア性などから支持を得て、その後一般販売に乗り出したもの。当社の場合、実店舗での販売がメインで、百貨店などで他の寝具とともに取り扱っても(メインの商品ジャンルではないことから)リアルの販路では一般の消費者に気づかれにくい面もあった。

    ところがテレビ通販で展開したところ、寝具以外にもアイデア商品を販売しているという認知を多く得る事ができた。実際にテレビ通販を見てから実店舗に来店して試されるケースや、通販サイトに来て購入されるケースがいくつか見られており、各販売チャネルで相乗効果があったと思う。

    布団の取り扱い比率は減少尾傾向

    ーー布団は年々参入企業が増えているということか。

    大川 特に低単価のところで数が増えている。私達はどちらかと言えば、しっかりと価値のある羽毛布団の販売に力を入れているため、取り扱う比率で言うと年々低くはなってきている

    ギフト需要減。1人ひとりのニーズに応える商品提供へ

    ーー近年の通販事業の推移について。

    大川 全体で見ると微増している。コロナの巣ごもり需要において、家のなかのものを買い替えるタイミングで実店舗での販売が落ち込んだ半面、通販はかなり伸びた。今はそうした動きがかなり落ち着いてきた状況。

    須藤 世の中で買い物の仕方や考え方が変わってきたこともあるかと思う。当社は各取引先が接客をするという実店舗型の販売を長年行っていて、それは今でも強い

    ただ、今は寝装品ギフト系の商材がなかなか伸びづらくなってきていたり、来店数が少なくなってきていることもある。そうしたなかで何をするべきかと言うと、やはり、価値のある商品として健康寝具やオーダー枕など1人ひとりに合った商品を提供することだと思う。

    さらに、今はスマートフォンも普及していてネットで当たり前に買い物ができるわけだから、当然、強化しないといけない。5、6年前に立ち上げた自社ECであり、直販のテレビ通販の展開など、そうしたさまざまなところで顧客がついてくれればと思う。

    顧客の悩みに寄り添うサービスを設計

    通販と「ねむりの相談所」が連携

    ーーECの集客で行っていることは。

    須藤 通販サイトに来てもらうための情報発信はかなり強化している。あとはEC限定商品や企画商品のように当社ならではの特別感を提供することで、しっかりと購入してもらえるファンを作ること。

    大川寝具は特に消費の二極化が進んでいる分野だと思う。寝具であればどんなものでも良いという顧客がいる一方で、「睡眠」というキーワードで価値を求められている顧客については、私たちのようなメーカーから直接購入したいという想いが強くあるかと思う。やはり、直接、当社のECで注文して購入したいという人は安心を求めているのだろう。そのため、中途半端な価格帯や商品は非常に売れにくくなっていく。

    ーー実店舗事業と通販事業の間で見られる連携施策とは。

    大川 特に今本格的に展開しているのが「ねむりの相談所」で、これを全国に広めようとしている。今では100店舗を超えており、今後は1000店舗をめざしていく

    西川が全国に展開している「ねむりの相談所」(画像は「ねむりの相談所」公式サイトから編集部がキャプチャして追加)
    西川が全国に展開している「ねむりの相談所」(画像は「ねむりの相談所」公式サイトから編集部がキャプチャして追加)

    大川 結局、睡眠は「悩み事」。睡眠で悩んでいる人は非常に多いし、どの寝具を買えば良いかわからないという人も少なくない。そうした人たちが気軽に相談に行ける場所を作ったもの。この考えには卸先の専門店などにも賛同してもらい、睡眠に関する当社の社内資格である「スリープアドバイザー」や「スリープマスター」などを取得してもらった人たちを配置して、顧客の身体に合わせた寝具の提案やアドバイスをしている。直営の通販をする上で、こことの連携は不可欠だと思う。

    須藤 実店舗の中に1つのコーナーとして設けるイメージで、当然、商品の在庫などもその場にある。寝つきが悪い人にはリラックスアロマやヨガ・ストレッチなどを教えたり、寝返り回数や眠りが浅い人にはマットレスの紹介、また、眠り方によっては抱き枕を紹介するなど、1人ひとりの睡眠環境や眠りの困りごとをプロの目線からアドバイスしている。

    大川 ECやテレビ通販などで接点を持った顧客に向けても、それぞれの地域にある「ねむりの相談所」に行ってもらい、悩み事を相談するような送客の仕組みを作っていければと思う。すでに公式通販サイト内にはそうした案内も掲載している。

    ーー現状、テレビ通販ではどのようなペースや尺で露出しているか。

    須藤 番組によって異なるため、週に3回の時もあれば、月に5回の時もある。あと、寝具は気温にも影響される商品のため、時期によっても異なるだろう。マットレスや枕のように、季節に左右されない商品は売り上げも伸びているので放映回数もかなり増えている。また、放送時間としては、民放だと15分であったり、通販専門チャンネルでは1時間だったりさまざまだ。

    演者として当社の営業担当や商品開発担当が出ているが、ここは日々練習を重ねているところ。やはりここでのコミュニケーションによって売り上げも大きく変わる。時には外部の実演販売士を招いて勉強することもあり、日々練習することで商品に対する新たな訴求方法の発見もある

    直販ならではの顧客の近さを実感

    ーー対面できない通販の顧客とのコミュニケーションは重要なテーマとなるのか。

    大川 元々私たちは卸であり、卸先に商品を供給したらそこで完結していたという面がある。今は直販をやる上で、そこから先の生活者に向けてどのような情報を発信していくか、心に響くためにはどのような導線づくりが必要になるのかなどをここ数年で色々と考えるようになった。

    通販事業の担当者全員で勉強をして、顧客に共感や納得感、安心感を得てもらうように、できるだけ寄り添えるような体制を心がけている

    直販の良いところは、顧客からの意見や反応をリアルタイムで見られること。それらの声は商品開発にも生きている。

    ーーこれまでに何か印象的だった顧客からの反応や、商品開発に生かせた事例などは。

    大川 たとえば、小柄な女性からは、パジャマの丈は長いことが多いため、袖に(袖口を絞るための)ゴムが入るような穴が欲しいという声に応えた商品を開発したことがある。また、布団の収納作業が大変だという意見から、布団のプロが考えた最適な収納ができる専用のボックスを作ったこともあった。

    さまざまな顧客の声が商品開発に生きている

    顧客のニーズを捉えたデジタル戦略にシフト

    商品単体ではなく、空間全体を見せるサイト作り

    ――これからの通販事業で取り組んでいきたいこととは。

    須藤 通販は販促手法が多様化していると思う。たとえばこれまではカタログに商品を掲載したら、それで終わりとなっていたような面もあったが、今はその先でSNSを活用して顧客接点を拡大するためのデジタル戦略も必要になっている。現在、通販部門公式の「インスタグラム」を開始したり、自社で動画を制作できるような技術をつけることもしている。

    さらに、Web販売する企業も増えているので、商品写真1つをとってもWebでの見せ方に意識した撮り方を強化している。商品そのものだけではなく、空間を意識してライフスタイルに合うブランドを提案していく。

    商品単体ではなく利用シーンを含めてサイトに画像を掲載している(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)
    商品単体ではなく利用シーンを含めてサイトに画像を掲載している(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)

    ――「空間」を見せるとは、具体的には。

    須藤 これまで商品単体だけしか写していなかったものを、利用シーンも含めて見せるようなこと。今は寝具を一つのインテリアとして購入を考える人もいる。

    たとえば、毛布などはその柄だけを見て買われていたものが、今は「部屋の空間の中の一つ」という考え方にもなっている。顧客自身が自分のライフスタイル全体で合うか合わないかを見ているのではないか。そのため、商品単体ではなく空間全体、そして使用イメージを想像できるような撮り方が必要なのだと思う。

    あとは繰り返しになるが、生活者の声をどれだけ生かせるか。商品開発をする前からどれだけ生活者の声を拾うようにしていけるかというところも強化している。今までは「機能」寄りでの開発が多かったが、ちょっとした悩みや問題を解決するような「生活者共感軸」での開発も進めているところがある。

    ――動画制作はどのような場面で使うものを想定しているか。

    須藤ネットにアップできるような動画。世の中的に、今はインスタグラムや「TikTok(ティックトック)」などが盛んで、個人が動画をアップしてシェアするという流れが高まっている。どちらかというと商品についてガチガチの説明を行っているような内容ではなく、見たら「この商品をちょっと使いたい」と思えるような動画を作ることに取り組んでいる。

    先ほどのカタログの話にもつながるが、誌面上の静止画だけではなく、Webに動画をアップして動きでも見せるという企業は増えている。

    また、以前にある化粧品会社が寝具を販売するという企画のなかで、先方のインスタライブに出演したこともあった。「眠り」と「美容」には深い関係性があるなか、当社の商品を取り扱いたいとの声がけをもらったもの。

    インスタライブの中では商品だけではなく、睡眠の大事さも伝えていった。質問もその場で対応することで納得して購入してもらえるようにもなるため、(静止画以上に)成約率が高まるという事実はあるかと思う。

    通販シェアは「既存の倍増」をめざして拡大

    ――社内での通販事業の位置付けや、期待されている役割とは。

    大川 実店舗での販売について、今は縮小傾向に入るのかなとは思っているので、ここだけでこれから大きく伸ばしていくということは難しく、やはり通販でのシェア拡大は期待されていることだと思う。

    もちろんそれは、直販のECだけではなく、卸先のカタログやテレビなども含めての話。今は、既存の倍くらいの規模まで伸ばすことをめざしている。

    また、大事なこととして直販も強化はしていくが、当社が積極的に前にどんどん出ていって直販事業ばかりを広げていこうとしているというわけではない。既存の卸先とは今まで以上に取り引きを拡大させていかなくてはいけないということがまず大前提としてある。直販についてはそれとは別に、そこではできていないことをする場所としてあるものだと思っている。

    今の卸先は顧客との距離が非常に近いところが多い。それぞれが抱えているロイヤルカスタマーに対しての提案も非常にうまく行われている。(提供できる)商品の数や価格帯が限られているという面もあるかと思うが、逆に言えばしっかりと顧客のことが見えているということなのだろう。

    健康や美容観点からのアプローチ

    大川 今後ますます高齢化が進む社会で、いかに健康で、かつ、医者にもかからずに過ごすことができるかということは睡眠からも提案できる部分があるはず。もちろん、病気になってからではなくて、予防も含めての話だ。女性に対しても(美容面をはじめとする)提案をしていくことも大事。

    だからこそ、商品を売るだけではなく、サービスも重要になるということ。(専門資格を持ったスタッフが睡眠関連のアドバイスや商品案内を行う)「ねむりの相談所」に来てもらって、眠りの質自体を改善してもらうということもそうした取り組みの一つになる。

    こうしたことも含めて、色々と広がる動きのなかで、私たちは顧客と近い位置にありたいと考えている。

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    通販新聞

    KDDIグループのECモール「au PAY マーケット」、最大35%還元「ポイント超超祭」+50%以上割引などの「ブランドSALE」

    1 year 7ヶ月 ago

    KDDIグループのauコマース&ライフは8月5日午前10時~8月12日午前9時59分までの7日間、ECモール「au PAY マーケット」で、購入金額や条件によってポイントを還元する「ポイント超超祭」、有名ブランド商品を割引価格で販売する「ブランドSALE」を同時開催する。

    「ポイント超超祭」では、購入金額や条件に応じて最大7%のPontaポイント(au PAY マーケット限定)を還元する。内訳は「ポイント超超祭」で最大7%、「買い得メンバーズ」で同9%、「店舗からのポイント」の同19%を合わせると、最大35%のポイント還元となる。

    このほか、割引クーポンの配布や目玉商品も販売。クーポンは最大50%割引を用意。目玉商品は家電やファッション、グルメ、日用品といったカテゴリーの対象商品を割引価格で販売する。

    「au PAY ふるさと納税」でもポイントを還元する。1万円以上を寄付したauスマートパスプレミアム会員を対象に、最大2%のPontaポイント(au PAY マーケット限定)を還元する。実施中の各キャンペーンや特典と合わせると、最大22%のポイント還元となる。

    有名ブランド商品を割引セールで販売する「ブランドSALE」も実施する。対象店舗内や有名ブランド商品を割引価格で販売、50%以上の割引商品も多数用意する。対象ブランドは、ダイソン、ブラウン、シャープ、タイガー、ティファール、ヤマゼンなど。さらに、auスマートパスプレミアム会員を限定に、8000円以上の買い物で使える400円割引クーポンを配布する。

    【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

    【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

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    6/25 15:12158100
    松原 沙甫

    ストライプインターナショナルの「STRIPE CLUB」が刷新、 バーコードスキャンや店舗在庫表示などOMO機能を追加

    1 year 7ヶ月 ago

    「earth music&ecology」や「AMERICAN HOLIC」などを展開するストライプインターナショナルは8月10日、自社ECサイト「STRIPE CLUB(ストライプクラブ)」をリニューアルする。

    「earth music&ecology」や「AMERICAN HOLIC」などを展開するストライプインターナショナルは8月10日、自社ECサイト「STRIPE CLUB(ストライプクラブ)」をリニューアルする
    リニューアルで「バーコードスキャン」や「店舗在庫表示」などOMO機能も追加する

    今回のリニューアルで、全国700以上の実店舗とオンラインをよりシームレスにつなぐことができるとしている。リニューアルによる新サービスとして、「STRIPE CLUB」公式アプリを使って実店舗で気になった商品をその場でチェックできる「バーコードスキャン」や「店舗在庫表示」などの機能を追加する。

    また、動画によるスタッフコーディネートの紹介やユーザーによる商品レビューの投稿機能を導入するほか、決済方法も拡充する。

    リニューアルサイトのオープンは8月10日の14時頃を予定。リニューアルに伴い、8月7日の22時から2024年8月10日の14時頃まではメンテナンス期間として「STRIPE CLUB」のサービスを停止する。会員情報は引き継がれるがパスワードの一律リセットが行われるとし、既存会員はパスワードの再設定が必要となる。

    リニューアル記念のキャンペーンも実施。第1弾としてリニューアルサイトの初回ログインで500円オフクーポン進呈や、秋の先行予約10%オフ、タイムセールなどを展開する。

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    6/25 15:12158100
    鳥栖 剛

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