

わたしたちは仕事柄、ネット上で企業が発信するたくさんのニュースリリースに日々、目を通しています。企業が自社の情報を直接伝えるニュースリリースには、販売サイトや製品ページなどとは違った趣があり、眺めているとなかなか楽しいものです。
そこで、広報・マーケティングご担当のみなさまには自社のニュースリリース作成の参考に、それ以外の読者の方々にとっては企業からの一時情報としてのニュースリリースの面白さを知っていただくために、旬のテーマで集めたさまざまリリースをご紹介していきます。
第1回のテーマは「クリスマスケーキ」。
このテーマで集めたニュースリリースから、今どきのクリスマスケーキの傾向が見えてきました。その傾向を、これから4回にわたってお伝えしていきます。
2015年の注目は「ソーシャルメディアでシェアしたくなる」クリスマスケーキクリスマスケーキは毎年、凝ったデザインが数多く発売されますが、今年は特に「ソーシャルメディアでのシェア」を意識したデザインが多いようです。クリスマスにまつわるシチュエーションや物語的なシーンをイメージした造形のケーキが例年以上に目立ちました。
リーガロイヤルホテル東京で1日10台限定予約の「サンタクロース・エール」。クリスマスに手分けをしてプレゼントを届けるため、5人のサンタがトナカイを囲んでスクラムを組んだデザインです。サンタクロースは1体1体手作りのチョコレート細工。食べる経過を写真に撮って投稿していくのも楽しそうです。(※こちらのケーキは好評につき予約終了)
ニュースリリースには、同ホテルの2015年クリスマステーマ「Gift~幸せの香りを添えて~」に込められた思いや、「サンタクロース・エール」を含めた4種類のケーキが断面イラスト付きで紹介されています。ぜひ見てみてください。
日本橋三越本店のテーマは「妖精たちのクリスマス」。デンマークで有名な妖精“ニッセ”は、家の納屋などに住み着いて、その家に幸せをもたらすのだそうです。こちらのケーキは「〈アニバーサリー〉House at little Christmas」。イチゴが乗った赤い屋根、とんがり帽子のニッセ、クリスマスリースが飾られたドアなどがメルヘンチックでかわいらしいですね。
プレスリリースは、三越伊勢丹の基幹3店舗(伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店)のクリスマスケーキをまとめて紹介しています。3店並ぶと、独創性が高くてシックな新宿伊勢丹、三世代みんなで楽しめる日本橋三越、モダンで華やかな銀座三越と、店舗ごとの特徴の違いがひと目でわかって興味深いです。写真つきのプレスリリースは、下記のURLからPDFプレスリリースファイルをご覧下さい。
パレスホテル東京のペストリーショップ「Sweets&Deli」では、7種類のクリスマスケーキを販売。なかでも2015年の目玉は、煙突に入りきらないビッグなプレゼントボックスを形作った「レーヴ」。ボックスはダークチョコレートで、開けると中にはキューブ型のチョコレートケーキとヴァニラのプチシューが。柊が描かれたリボンの柄まで美しく作りこまれています。
リリースでは7種類のクリスマスケーキと、人気の「シュトーレン」をはじめとしたクリスマスブレッドが丁寧な文章で説明されていて、ユーザー目線で読むとホテルから直接説明を受けているような親しみを感じます。
こちらは東京マリオットホテルの「クリスマス ベリーショートケーキ」。リッチカジュアルなアメリカンクリスマスをテーマに、定番人気のオリジナルショートケーキを、ラズベリー風味を効かせたピンクのスポンジでアレンジ。ふわふわのシャンティクリームが降り積もった雪のようで気分が盛り上がります。木こりが斧で切り出した切り株をモチーフにしたブラウニーも、絵本のワンシーンのようで素敵です。
プレスリリースでは、ベリーショートケーキの背景にクリスマスのイルミネーションがきらめいているイメージ写真でコンセプトまでひと目でわかるように伝えています。
今年、ホテル開業10周年を迎えたザ・プリンス パークタワー東京は、クリスマスケーキもスペシャル。美しいレリーフが施されたホワイトチョコレートのボックスの中に、色鮮やかな10色のミニノエルケーキが並んだ「クラー・ド・ノエル」。カシスマロン、キャラメルショコラ、ココナッツマンゴーケーキなど、すべてフレーバーが違うのだそうです。カラフルで写真映えすること間違いなしですね。
リリースには、商品ページには書かれていないミニノエルの10種類のフレーバーについても記載されています。気になった方は、ぜひリリースもご覧下さい。
いかがでしたか?
商品ページでは語られていないことが、ニュースリリースやプレスリリースで説明されていたり、発信する企業の思いがより直接的に伝わってきたりして、リリースを見る楽しさを少しでも感じ取っていただけましたでしょうか。例えば、グルメブログを書くときなどに、こうしたリリースに一度目を通すと、筆が進みやすくなると思います。
次回は、お一人様やカップル向けのケーキをご紹介します。お楽しみに!
クリスマスケーキのリリースが掲載されているニューズ・ツー・ユーのニュースリリースポータル「News2u.net」のクリスマスケーキリリースも、ぜひご覧ください!


運用型広告に特化したコンサルティングを行うオーリーズは12月7日、EC担当者限定のインターネット広告に関するセミナー「ネット通販の広告売上・利益を4倍にした事例を本気で学ぶ勉強会」を開催する。
今回の勉強会では広告主となるEC事業者に、支援事例からインターネット広告の基本から最新の手法までを体系的に伝え、「明日から取り組める具体的な方法」を提供するとしている。
セミナーの対象はサイト広告ご担当者・サイト運営責任者で、最低月額広告予算100万円以上の法人。同業種の参加はNGとしている。
参加費は無料、定員は先着15名程度。
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オリジナル記事:EC企業がすぐに使えるネット広告活用術を伝授するセミナーを12/7開催、オーリーズ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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モールで活躍する多くの人気ショップに運営代行サービスやコンサルティングサービスを提供しているネットショップ総研。数多くの運営代行サービスがある中で、どのような点が多くのショップから選ばれる理由となっているのか、また、売り上げを成長させる秘訣はどこにあるのか。代表の長山衛氏に聞いた。写真:g`s photo works

ネットショップ総研では、社名の通り、ECでどのようにすれば売り上げを伸ばせるか、事業として利益を出せるかの研究を行っています。ただ、研究をやっていても会社としては成り立たないので、コンサルティングや運営代行という形でアウトプットしています。
私自身、長年、食品ECサイト運営に携わっていたこともあり、商品の開発を含め提案できるので、特に食品ECサイトの運営代行に強みを持っています。例えば、バレンタインの準備に入る際、次のバレンタインのトレンドはこうなっていると予測されるので、こうした商品をこのような原料で作ろうといった提案からできます。もちろんバレンタインだけでなく、おせちであったり、母の日商材なども同様に提案できます。
これまでの販売実績から、今年どのくらい販売できるかを予測できるので、例えばおせちにしても、設定した販売数に行かなかった場合、損金分を補てんするといったサービスも行っています。僕らのような小さな運営代行会社は、結果をしっかり出し続けなければ、次はないと思っているので、これくらい踏み込んだ提案を行っている点で、他の運営代行会社とは違うのかなと思っています。
また、多くの運営代行会社では、自社サイトを中心に運営代行を手掛けるケースが多いですが、当社では、楽天市場、Yahoo!ショッピング、アマゾンなどモールでしっかり売り上げを上げられる運営代行を提供しています。
クライアントとしては、8割がすでにECサイトの運営を始めているけれどもなかなか売り上げが上がらないため、どうしたらいいのかというご相談で、残り2割がECサイトの運営を始めたばかりでどうすればいいのかわからないので、見てほしいという内容になっています。最近では大手企業からのご相談も増えてきています。
これまで当社が手掛けることで、平均で売上高が前年の80~100%増になっています。もちろん、月商10万円が20万円になるのではなく、月商1000万~5000万円の会社を手掛けるケースが多く、ほとんどがすでにここ数年停滞している事業を請け負うことが多くなっています。それでも、平均して売り上げを2倍にできているのが当社の強みだといえます。
EC事業が停滞している会社は、自分たちの売っている商品や取り組みを客観的に見れていないため、戦略が立てられていないことが多くみられます。自分たちの商品や取り組みに対して自信を持つのは大事なことなのですが、それが強すぎて、競合他社がどのようなことを行っているのか、価格は適正なのかなどが見えていないケースが多々見られます。当社のような第3者が入ることで、客観的に見れるというのも、運営代行を使うメリットなのかと思います。
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オリジナル記事:EC売上2倍アップを実現する運営代行サービスをネットショップ総研に聞いてみた | 『ECトップランナー8社が語るネット通販の未来 + 関連サービス250まとめ』ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
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パリを拠点とするオーディオ機器メーカー Devialet 社は、自社製のスピーカーとアンプの認知度を高めたいと考えていました。より多くのユーザーに広告を見てもらえるよう、インプレッション単価制から視認範囲のインプレッション単価制に切り替えたところ、費用あたりの視認範囲インプレッションが 49% 向上し、平均サイト滞在時間が 50% 長くなりました。
ボルボ・カーズは11月24日、ネット通販で購入された商品を車に直接配達するサービスを開始した。ボルボによると商業ベースでの車への直接配達サービスは世界初という。
車への直接配送は、Amazonがプライム会員を対象にドイツ・ミュンヘンで試験運用を実施。本人がその場にいなくても自宅以外の場所にとめている車のトランクまで荷物を配送するサービスを2015年にテスト運用を始めている。
ボルボは北欧地域の物流サプライヤー最大手「PostNord」、玩具や子ども用品オンラインストア最大手「Lekmer.com」、スウェーデンの食料品ネットスーパー「Mat.se」と連携。クリスマスのおもちゃや贈り物、食べ物や飲み物を直接、購入者の車に届ける配送サービスを始めた。
ボルボによると、クリスマスの買い物の大変さから解放する新しい配達方法としている。

車への直接配達は、顧客の車を一度だけ開閉できるデジタルキーを使用する。車の所有者は、ネットで商品を注文すると、商品配達の通知を受け取るだけ。配送員がデジタルキーを使って商品を届ける仕組みで、その後、購入者は車に荷物が届けられているか確認すれば取引が終了する。
ボルボ車のオーナーは、ギフトや食品、飲み物などを提携しているECサイトで購入する際、車への直接配達のオプションを選択するだけで、車への配送を利用できる。
車への直接配達システムは現在、ボルボの「オン・コール」サービス(ボルボの車と連動するテレマティックスアプリケーション)を契約しているスウェーデン・イェーテボリ地域の顧客が利用できるもの。将来、スウェーデン全域や、他の国への導入を計画している。日本での導入は未定。
この仕組みは、クリスマスの買い物で混雑した都市中心部で駐車場を探したり、人波に飲まれたり、配送ミスにがっかりしたりといった、配達に関する不快要素を排除するのが目的。
ボルボによると、「さらに多くの企業が参加すれば、商品の種類も幅広くなる」としている。
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オリジナル記事:ボルボがネット通販の購入商品を車に直接配達、商業ベースとして世界初の配送サービス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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中国の一大商戦に当たる11月11日の「独身の日」は、日本の通販企業にとって想像以上のインパクトがあったようだ。アリババグループが手がける中国向け仮想モールなどでは当日限定の大型セール企画を実施。1日の総売上高は前年比約6割増となる1兆7000億円以上を記録したという。出店する多くの企業から驚きの声が上がるなど、改めて中国向け通販市場のスケールメリットを知らしめる結果となった。日本の通販実施企業各社の当日の成果を振り返ってみる。
海外向けにアニメやゲームのキャラクターグッズなどをネット販売しているトーキョーオタクモードは今年5月に出店したアリババグループの「Tモール・グローバル」での売り上げが好調だった。同社によると、当日は通常の1日の売り上げの50倍となり「1日で前月(10月)の売り上げを上回る結果」(同社)だったようだ。
中でも売れ行きが良かったのが福袋で、当初用意していた100個はセールが始まって「数秒で完売」(同)したため、改めて別の福袋を作り販売したが、それらもすべて完売したという。同社では「実際の反響を見ながらカスタマイズしたことが完売につながった」とみている。他にも「おむつ寿司」という商品は事前審査を経てTモール・グローバルのカテゴリー別のトップページに表示される商品に選ばれたことで、売れ行きも良かったようだ。
アリババジャパンからは事前に「売れないことよりも、売り切れないように在庫を積むことを考えてほしい」と指摘されていた。そして独身の日だけ使えるクーポンの事前発行数も1万件を超えていた。こうした点から一定の売れ行きが予測できたため、当日は倉庫を24時間体制とし通常の3倍の人員で挑んだ結果、トラブルなく対応できたという。
好調な売れ行きの背景には独身の日をにらんだ工夫もあった。同社が掲載する商品画像は白バックに商品単体を物撮りで紹介することが多かったが、新たにモデルを使って原宿でロケ撮りを行うなど、独身の日に合わせて日本をイメージした商品画像を使用。また、セールの最中にもアリババジャパンとミーティングを行って新規のキャンペーンを実施した。アリババジャパン側も即座にバナーを作成するなど協力体制ができていたことも影響したようだ。
独身の日の売り上げのうち9割程度が新規顧客。同社では、海賊版が多く流通している中国で正規品の品質や梱包のクオリティを体感してもらうことで今後の販売増につながると期待している。中国には正規品を扱う店舗が少ないため、今後も商品数を増やし、売り上げを伸ばしていく方針だ。
これまでは中国で人気の日本商材というと、化粧品や消費財などのイメージが強かったが、“おもちゃ”や“ぬいぐるみ”など新しいジャンルの商材が売れたことで、アリババジャパン側でも今後に期待を寄せているという。
アスクルが運営する日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」における独身の日の売り上げは目玉商品が早々に売り切れたことで集客に影響し「期待値には届かなかった」(同社)という。アスクルではTモール・グローバルに9月からテスト的に「ロハコ」を出店。「LOHACO海外旗艦店」として、売れ筋の化粧品やヘアケア商品、生理用品など40品目に絞って展開していたが、独身の日を前に取扱商品数を300点まで拡充して11月11日から本格展開に踏み切ったばかりだった。
「はじめての独身の日だったので、正直、どこまで売上高が上がるかわからない中、社内的に売上高の期待値は持っていたが、その期待値に対しては届かなかった」(同)とする。「LOHACO海外旗艦店」ではトップ画面で日本メーカーの正規品、信頼のおける商品を扱う日本由来のショップであることを最大訴求したことなどが奏功してか、セール開始から最初の1時間で売れ筋商品が売り切れ。資生堂のヘアケア商品「フィーノ」に至っては開始10分で完売するなど「手応えを感じた」(同)が、「目玉商品が早々に売り切れたことにより集客が思ったほど伸びず、その後の売上増につなげられなかった」(同)という。
ただ、アスクルでは独身の日のセールや中国でのネット販売に手ごたえを感じているよう。独身の日のセールについては初めての経験で後手に回ったこともあったが今回の経験が「今後の学びとなった」(同)とする。また、中国でのネット販売については「9月のテストから準備に十分な時間があったとはいえないものの、事業の将来性については大きな可能性を有していると考える。日本のメーカーの中国市場に対する期待の大きさも実感しており、中国のお客様と日本メーカーを直接繋ぐECとして本格展開を進めていく」(同)としている。
ケンコーコムの独身の日の売り上げは、1日でほぼ3カ月分を超えた。ただ、昨年と比べると売り上げはやや減少。同社では「去年より日本企業の参入が増え、価格競争等が激化しているため、無理に売り上げを取りにいかなかった」としている。
特に売れ行きが良かったのは紙おむつ、シャンプー、ナプキン、生酵素など。独身の日に向けては予約販売への参加、サイト内中心の広告、メーカータイアップなどの販促を行った。クーポンについては、店舗内クーポンやアリババが提供するクーポン、特定商品にのみ使用可能なクーポンを配布。さらには、高額購入者や複数購入者へのプレゼントなども行っていた。
下着販売を行う白鳩のTモール・グローバルにおける独身の日の売上高は昨年の数倍規模となった。当日に先駆けて10月13日から予約販売を開始し、タイツ2足を組み合わせたセット商品が完売。当日の新規客数は受注ペースで約20%となり、平常時の数%と比べて高くなっている。
売れ筋商品は「Fukuske」のタイツ2足セットで、価格は85元に設定。「Fukuske」ブランドの認知度が高いほか送料込みの価格設定などが奏功し、用意した数万セットが予約販売で完売した。
同社では在庫を多く保有していたタイツを中心に訴求して集客。タイツのセット商品と一緒にスポーツ用アンダーウェアやブラジャーを購入するケースもみられ、順調に売り上げを伸ばした。また、セール後のリピート購入の獲得に向けて丁寧な梱包で顧客満足度の向上を狙ったほか、専用のカラーチラシも同梱して商品認知度のアップも図った。
アイスタイルは、1日の売上高が数カ月分の売り上げに匹敵する約1億4000万円(速報値)に上った。この日に備え、中国市場で展開する7000SKUのうち、10%の商品在庫を厚くしており、「概ね計画通り」(同社)と評価する。
売れ筋は、アイシャドウやアイライン、マスカラなど目元のメーク商品。中国人は薄い顔立ちから目元の印象を強くする商品が人気という。日本人と肌質も近く「@cosme(アットコスメ)」の口コミで評価の高い商品も売れた。また、99元(日本円で約1900円)以下の商品は関税がかからないことから、これら商品を中心にラインアップ。セール品は年間を通じて最も安い価格を設定したほか、送料無料や、まとめ買いと連動した割引施策を実施した。
2年ほど前から日本のアットコスメの人気商品をランキング形式で伝える20分番組を放映(現在は休止)。認知は高く、複数のSNSのフォロワー数は100万人弱に達している。これらSNSでセールを告知した。
大手小売り企業のネット販売も好調だった。2009年から「Tモール(天猫商城)」に出店しているファーストリテイリングでは、当日のセールにおいて前年比約2倍の6億元以上(115億円以上)という過去最高の売り上げを達成。出店企業の全業態の中で4位にランクインし(1位は中国ソフトウェアメーカーの小米)、アパレル部門では2年連続となるトップを獲得している。
当日はユニクロの秋冬商品のほぼすべてについてセールを行っており、平均で約50%の割り引きを実施。特に「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」(=画像)、「フリース」といった実店舗でも定番の商品が好調に推移したという。同社では12年から同モールの独身の日のセール企画に参加しており、今回の成果については「セールのノウハウが蓄積されてきたので人気商品の在庫の確保や配送計画といった事前の準備をスムーズに行えたことが大きい」(同社)と分析している。

カー用品を販売しているオートバックスセブンではTモール・グローバルの店舗での当日の注文件数が100件程度で、そのほとんどが1万円前後の車用空気清浄器だった。「普段の日は注文自体が1件あるかないか程度の状況だったので、急にこれだけ来たことで非常に驚いている」(同社)と説明。
昨年はTモール・グローバルに出店して数日程度で独身の日を迎えるなど備えが十分ではなかったことから、今年は4割引きのセールを実施するなど対応を図っていたという。
楽天では、11月10日から24日にかけて、楽天市場に出店する店舗専用の楽天市場「Rakuten Global Market(楽天グローバルマーケット)」に特設サイトを開設。中国、香港(マカオは除く)配送向けの送料3000円引き(1万5000円以上の購入)、中国、香港を除いた国への配送料は1000円引き(同)とした。さらに、中国での独身の日にあわせて、期間中日替わりで数量限定の11元の目玉商品を用意している。
展開言語は英語・簡体字・繁体字・韓国語となる。同サイトでは昨年から独身の日キャンペーンを展開。昨年は売り上げなどが予想を大きく上回る伸びだったこともあり、今年の参加店舗は昨年の10倍に増えている。また、今年は日本商品の質の高さをより訴求できるように、福袋やランキングページの作成など、戦略的に販売方法を策定しているという。
「さまざまな制限があり、コストもかかる。来年は未定」──。独身の日商戦で大きな売り上げを達成したにも関わらず、ある通販企業の担当者はこう話す。その背景にあるのはTモールの厳格なルール規定と、ルールを遵守するためのコスト負担が大きいためだ。
前述した担当者によると、「Tモールのルールでは顧客に商品を届ける期間が決まっており、守られない場合には出店者にペナルティが課せられる。在庫を確保すれば大きく訴求してもらえるものの、発送伝票の印字ができる期間が決まっており物流が集中する。ルールで定められた期限までに商品を届けるには、オペレーションがかなり煩雑になり、コストもかかる」という。
同社では倉庫にあらかじめ在庫を確保して、予約受注を受け付けた段階で商品を梱包して中国に発送。販売日まで中国の倉庫で保管し、販売日になると商品の配達ができるように体制を整えていた。
問題が発生したのは、日本から中国への商品発送だ。物量がピークになると、海外発送を委託する業者から荷物量に制限がかかったという。「日本から発送を委託していた海外発送業者に、一部の出荷に対応してもらえなかった」と説明する。
急きょ、他の配送業者を見つけて配送を依頼した。「通販事業者としてはTモールのルールを遵守し期日までに配送したい。ただ、それを守ろうとすれば、配送業者とは対等に価格交渉ができなくなってしまう」とジレンマを抱える。
Tモールの独身の日の売り上げは好調だった一方で、予約販売のキャンセルや商品到着後のクレームなどが発生するのはこれから。予約販売は商品価格の一部を前金として徴収しており、キャンセル発生時の収益リスクは低くなるものの、中国から日本への輸送費が新たなコストとして発生する。「物流費の課題が大きい。これらを負担してもなおメリットがあるか検討したい」とした。
「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
中国「独身の日」商戦、日本勢はおおむね好調(2015/11/19)
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オリジナル記事:日本勢も爆買いの恩恵受けた「独身の日」。8社の成果と浮かび上がった課題とは | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
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動画制作プラットフォーム「Crevo(クレボ)」を運営するCrevoは11月18日、一律10万円で即日納品可能なテンプレート動画制作サービス「Crevo Lite」の提供を開始した。プロモーション費用を抑えつつスタイリッシュなブランドイメージを打ち出す事が可能になる。
アパレルやインテリア雑貨、美容コスメティックなど中小ECサイトがメインターゲット。

「Crevo」はアニメーション動画の制作に特化したクラウドソーシングサービス。現在2000人のクリエイターが登録し、400社が利用しているという。これまで1案件あたり利用料金は18万円からだが、実際に問い合わせしなければ具体的な料金がわからないといったことから、中小ECサイトの利用が進んでこなかった。
「Crevo Lite」は約100種類の中から依頼主が選んだテンプレートに合わせて動画を制作することが可能。編集する写真や動画の素材を依頼主が用意することで、打ち合わせなどのコストを低減。一律10万円で制作できるようにした。
指定の期限までに素材を入稿すると最短で即日納品される。これにより中小ECサイトへの導入を進めていく考え。
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オリジナル記事:中小EC事業者向けに一律10万円の動画制作サービス「Crevo Lite」の提供を開始、Crevo | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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2015年4月1日に新しい食品表示基準が施行されてから、ちょうど半年が経ちました。“新基準に対応しないといけないとわかっていても、何から始めたらいいのかわからない”というEC事業者なども多くいることでしょう。本コラムは、食品表示に関する基本的な内容や規制および、ニュースや事例などについて、できるだけわかりやすく紹介します。今回は、一番大事な基本である「名称」について説明します。
たとえば、「大分名物 青じそドレッシング」という商品の一括表示ラベル。何が間違っているかわかりますか?
間違いは、商品名をそのまま「名称」に記載している点になります。
名称は、その商品の内容を一般的に表すものでなくてはならないため、ある程度決まった書き方や定義があります。
名称は、添加物やアレルギーなどの原材料名と違い、書き漏れすることは少ないですが、それだけに間違いを指摘されやすい項目です(添加物やアレルギーの漏れについては、製品規格書をもとに確認する必要があります)。
では、どう表示すればいいのでしょうか。
まず、ひとくちにドレッシングと言っても、規則でこれだけ定義がわかれています。(詳細はこちら → 食品表示基準別表第三「用語」)
上記例では、原材料名欄を見る限り、食用植物油脂の記載がないため、「ドレッシングタイプ調味料」に当てはまります。従って、以下のような修正が必要になります。(赤字が修正箇所)
なお、ドレッシングタイプ調味料は、ノンオイル(※)の場合を除き「ドレッシング」と表記してはいけないため(食品表示基準別表第二十二「表示禁止事項」)、「大分名物 青じそドレッシング」という商品名も、「大分名物 青じそ」などのように商品名を変更する必要があります。
(※)製品100g中の脂質量が3g未満のものについては、「ノンオイルドレッシング」と表記することができます。
「名称」は自由に書けるものではなく、決まりがあると知っておくことが大切です。食品表示基準には多くの名称の定義があり、全てを覚えることはなかなか難しいため、ルールがあることを知り、都度確認しようとする習慣が重要です。
食品表示では、原材料や製法で名称が決まり、その名称によってさまざまな表示規則も変わるため、名称はとても大事なポイントとなります。
また、名称が影響するのは表示規則だけではありません。実際の流通の現場では、まず「名称」を見て食品分類を判断し、その商品が食品表示基準以外の規格(食品分類ごとに定められた添加物の使用量や、冷凍食品の場合は細菌数など)を満たしているかどうかをチェックされることが多いのです。
そのため、「名称」の表記はとても大事ポイントになるのです。
次回のテーマは「原材料名」を予定しています。それでは。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:食品表示の「名称」が重要な理由。食品のネット通販が押さえておくべきポイント | はじめてでもわかる食品ECのための食品表示講座 | ネットショップ担当者フォーラム
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Googleは、来年初めにAMPをGoogle検索に導入する予定であることをアナウンスした。カンファレンスでのGoogle社員の発言からは、かなり積極的にAMPをGoogleは推進しようとしている気配が伺える。AMPがモバイル検索のランキング要因として組み込まれる可能性はあるのか?
- Googleが猛プッシュするAMPは来年初めに公開予定、モバイル検索のランキング要因になる可能性は? from #smxmilan -
Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki
※要点
-FacebookやYouTubeのネイティブアプリが360度動画に対応しだした。
-スターウォーズ、MVそれに応じて、様々なコンテンツが制作されだしている。
-ニュースや広告などの活用が期待されている。
「360度VR動画」が今、注目を浴びています。
「360度VR動画」とは、視聴者のアクションに合わせて、動画の画角も変わることで、まるで自分がその場にいるかのような、高い没入感を得られる動画のことです。
Facebookは、9月にウェブとAndroidアプリで360度ビデオのサポートを既に開始していましたが、すでにiOSでも体験することができるようになっています。
また、Googleも11月5日、Android向けYouTubeアプリのアップデートを行い、360度VR動画に対応したことを発表しました。(その後iOSアプリも対応)
※下記の画像を挿入
http://www.wired.com/wp-content/uploads/2015/09/starwars_facebook.jpg
「360度VR動画」というのは、決して真新しいコンセプトではなく、Oculus Riftが発表された2012年頃から注目されていたものでした。
ただ、「360度VR動画」を楽しむためには、Oculus Riftなどの特殊なデバイスが必要で、これを体験できるのは一部のマニアにとどまっていました。
しかし、2015年に入り、FacebookやYouTubeのスマホネイティブアプリが「360度VR動画」に次々と対応。スマホさえ持っていれば誰もがVR動画を楽しめる段階に入ってきています。
■Star Wars、Discovery、GoProなどが続々投稿
「360度VR動画」が普通のスマホで再生できるようになり、動画の制作者たちも次々と実験を開始し始めました。
百聞は一見にしかず。まずはいくつかの「360度VR動画」をご覧いただきましょう。
※スマホアプリで閲覧すると、ジャイロセンサーと連動し、より没入感が増します。
まずは、まるでStarWarsの世界に入りこんだかのような動画を2つご紹介しましょう。
Red Bullも、まるで視聴者がF1ドライバーになったような動画を公開しています。
Samsungもタヒチに旅したかのようなVR動画を制作しています。
■制作環境も整いつつあるVR動画
再生環境としてはFacebookとYouTubeという2つの場所を獲得したVR動画ですが、制作環境もどんどんハードルが下がってきています。
民生機としては4万円程度の「SP360」や「RICOH THETA」も発売され、一般ユーザーも制作が可能になりました。これから様々なコンテンツが生まれる準備は整ったかなというところ。
※「SP360」や「RICOH THETA」の画像挿入
プロ向けにはGoogleが、GoPro 16台を並べた360度カメラアレイOdysseyと制作プラットフォーム「Jump」を発表し、数百万規模の投資でプロクオリティのVR動画制作環境を作れることが可能になってきています。
※360度カメラアレイOdysseyの画像挿入
Jumpで制作されたVR動画としてはAviciiの「waiting for love」が1400万回を超える再生回数を記録し、話題となっています。
■VR動画市場、期待される活用分野は?
再生環境、そして、制作環境が整ってきているVR動画市場。注目されるのは活用分野でしょう。
私は大きく分けて2つの活用分野を予測しています。一つは、ニュースVR動画。もう一つは、広告VR動画です。
ニュースは、臨場感が命。まるで現場に行ったかのような感覚が得られるVR動画は、大きな話題を呼び込むでしょう。ニュースVR動画は、制作コストもそこまでかからないため、制作サイド的にも参入しやすい点からも注目すべきでしょう。
そして、広告分野におけるVR動画活用も今後は期待できるでしょう。遊園地のジェットコースターのバーチャル体験、不動産のバーチャル内覧など、体験を伴うものは、普通の動画を超える没入感をもたらすはずです。また、上記で紹介したような映画の世界を体験できるようなVR動画は、既に映画製作時に作ったCGモデルなどを再利用できるため、費用対効果の高いプロモーション動画の制作が可能となるでしょう。
日本の動画市場は2020年までに2015年の4倍の2,000億円規模に到達すると、予測されています。(※)
そのうちの過半数はスマホ向け動画と言われており、そのうち数%のシェアをVR動画が取るとしても、数十億円の市場がそこには眠っています。
まだメジャープレイヤーが参入していない360度VR動画にいち早く参入すれば、そこには大きな果実があるのかもしれません。
※サイバーエージェント調べ

インテリアなどこだわり商材のECサイト「スタイルストア」を運営するエンファクトリーは11月25日、大日本印刷印刷(DNP)と共同で、キュレーション型ECサイト「TSUKURITTE STORE(ツクリッテ ストア)」を開設した。
「ツクリッテ ストア」は、エンファクトリーが運営する製品開発のためのクラウドファンディングサービスを通じて開発した商品を販売。加えて、CAMPFIREなど各種クラウドファンディングサイトに掲載されている商品をキュレーションして紹介する。直販とキュレーションの両機能を備えている。
これから商品化される試作品をいち早く購入できるECサイトとして「ツクリッテ ストア」を展開。ファッション雑貨やインテリア、ステーショナリー、ITガジェット、酒や食品などを幅広く展開する。

国内外のクラウドファンディングサイトに掲載されている商品やメーカーの試作品、デザイナーのアイデアなども紹介。どこでも売られていない新しいものを生活者に提案していくという。
「ツクリッテ ストア」では、工場や工房、プロダクトデザイナーのネットワークを活用し、クラウド上で、商品開発に悩むEC事業者などとマッチングする機能も搭載。この機能は、2015年3月に始めたクラウドソーシングサービス「TSUKURITTE(ツクリッテ)」を「TSUKURITTE LAB(ツクリッテ ラボ)」に改称して提供するもの。EC機能のほか、マッチング機能も提供する。
「ツクリッテ ラボ」で開発した商品は、「ツクリッテ ストア」で販売していく。
「ツクリッテ ストア」はクラウドファンディング関連のキュレーション型ECサイトとして運営する一方、「ツクリッテ ラボ」では伝統産業・地方の中小企業・自治体、デザイナーなどのモノ作りと販路拡大を支援。モノ作りから販売までを一気通貫でサポートする場を提供する。
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オリジナル記事:エンファクトリーとDNP、キュレーション型ECサイト「ツクリッテ ストア」を共同開設 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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BtoB企業のマーケティングとBtoC企業のマーケティングはどう違うのでしょうか。また、マーケティングの主たる重要な機能である広報も、両者において、どう変わってくるのでしょうか。
今回は、BtoB企業とBtoC企業のマーケティングを解説し、事例をあげながらBtoB広報とBtoC広報を成功させるポイントを紹介します。
BtoB企業のマーケティングBtoB企業とBtoC企業の違いを一言でいうと、BtoB企業は「産業財」を扱い、BtoC企業は「消費財」を扱うということです。
産業財を扱うBtoBマーケティングでは製品やサービスのスペックを情報として発信、買い手に購買検討のテーブルの上にのせてもらい、最終的には購買してもらうことを目指します。
一般的な産業財マーケティングの場合、製品やサービスの受け手と買い手との間に製品やサービスについての情報格差が存在しないか、存在していてもいずれは存在しなくなるケースがほとんどです。なぜなら、法人である買い手はいわゆる衝動買いをすることはほとんどなく、購買意思決定者たる法人や法人の購買部署が、購買事前に相当検討するケースがほとんどだからです。
よって、BtoB企業のマーケティングにおいては、買い手に情報が正確に、かつ迅速に伝わることを目指す必要があります。
広報においても同様です。BtoB広報に長けた会社は、各種のソーシャルメディアを活用して自社に関する情報を正確かつ迅速に発信しています。

ハロゲン・ソフトウェアは企業向けソフトウェアを開発・提供しているアメリカのメーカーです。一般企業から病院、大学、政府機関まで幅広く法人ユーザーを抱える典型的なBtoB企業といえます。同社は、広報に各種のソーシャルメディアを活用することで成果をあげています。
ハロゲン・ソフトウェアの広報のポイントは以下の3点にあります。
ハロゲン・ソフトウェアでは、自社で行ったさまざまな研究結果をインフォグラフィックスにし、Pinterestなどで公開しています。このことにより、メッセージの伝達スピードを高め、ソーシャルメディアでの拡散を促すといった効果があるのです。また視覚化することでメッセージを鮮明にし、なおかつ記憶に残りやすくすることができます。
顧客の声や製品の使い方を公開することはもちろんのこと、ブログの中にイメージ映像として盛り込むことでメッセージをより伝えやすくしています。
ハロゲン・ソフトウェアのブログでは途中にYouTubeの動画を挟み、上司が部下に対するフィードバックとしてよく言ってしまう・やってしまうことをより実感をもって理解できるようにしています。
Twitterではハッシュタグを駆使し、ニュース速報的に情報を伝播させるとともに、タイムラインに蓄積された過去の情報がハッシュタグで一覧表示できるようにしています。
このように、ハロゲン・ソフトウェアは各種のソーシャルメディアを機能ごとに使い分け、組み合わせることで成果をあげているのです。
BtoC企業のマーケティング一方、BtoC企業のマーケティングではスペックなどの直接的な情報よりも、イベントやニュースといった、より話題性の高い情報の発信を目指します。
広報も同様です。多くの製品やサービスが世界規模でコモディティー化する中、ニュース性が高く、人々の関心を引くキャンペーンの立案が重要になってきています。
イギリスの航空会社ブリティッシュ・エアウェイズはアメリカとの路線を数多く所有していますが、近年搭乗率の低下に悩んでいました。そこで、消費者の関心を引き、メディアの注目を集めるため、同社は「アングラウンデッド」(UnGrounded)というキャンペーンを立ち上げます。
※”UnGrounded”とは、直訳すると「地上を離れた状態」という意味です。

「アングラウンデッド」のキャンペーンの趣旨は、アメリカ西海岸とイギリスを結ぶ路線の飛行機内にイノベーションラボを立ち上げ、各界の有力者に参加を求め、各種の技術を組み合わせて新たな発明品を開発するというもの。
このキャンペーンには100人以上の技術者、起業家、研究者が集まり、サンフランシスコからロンドンまでの飛行中にて共同作業を行いました。そこで得られた成果物は国連の国際テレコミュニケーション部会に提出され、プレゼンテーションとして発表しました。
この風変りなキャンペーンはメディアの注目を集め、英米を中心に90以上のメディアが記事として取り上げ、2億2,500万人以上の読者の目に触れる結果になりました。また、年間のプレミアムクラスの搭乗率が20%も改善するといううれしい副産物を手にいれています。
アングラウンデッドキャンペーンの情報はソーシャルメディアでも拡散され、特にTwitterでは1億人のユーザーにリーチし、11,000回のインタラクションが生まれました。
以上のように、BtoB広報とBtoC広報は伝達するメッセージのタイプが違いますが、いずれもソーシャルメディアを上手に使いこなすことが成功のひとつのポイントといえそうです。
各種のソーシャルメディアの機能と特徴をそれぞれ正しく理解し、何よりもターゲットの心に響くメッセージを発信することが重要であることは間違いないでしょう。