─前回までのあらすじ─
デスゲート四天王「バラキートのL」により、壊滅的な打撃をうけた広告代理店S社。S社の社員Hは、上司にその責任を問われてしまう。そして、時を同じくしてHは妻から幼い子供が入院することになったという連絡を受ける。シゴトとプライベートのはざまで苦悩するH。果たしてこの苦境を乗り越えることができるのか。
前回の記事は「《シゴトの集中豪雨》から解放される《リスティングのコツ》。~ある広告代理店の苦悩~」をご覧ください。
この記事のポイント:
広告グループの設定はリスティングの成果に大きく影響します。この記事では広告グループやリスティングの運用方法について、物語を通してわかりやすくご紹介します。
1.千里眼を持つ男
─悪の組織デスゲート本社─
デスゲート幹部J「やはり、Kのチームが対抗してきたな。」
バラキートのL「シュシュシュシュ。予想通り。だが多少リスティングのアカウントを改善しただけでは俺には勝てませんぜ。なんせ俺は高速でアカウントを構築できる、《千手のバラキート》ですから。」
デスゲート幹部J「うむ。S社の状況はどうだ。」
バラキートのL「シュシュシュ。どうもこうも。もう虫の息ですぜ。あと1週間といったところでしょうか。さすがのKもどうしようもないでしょう。シュシュシュシュ。」
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─新宿・ジャストシステム─
M「リーダー、このままじゃS社は壊滅の危機です!何とかならないでしょうか?」
Mの上司K「・・・。これは今までとレベルが違う。おそらくデスゲート四天王の仕業だ。」
M「デスゲート四天王?」
Mの上司K「デスゲートにはかつてリスティング広告で一流と称されたプレイヤーが何人か存在する。その中でも特に抜きんでた特殊技能を持つ4人をデスゲート四天王というんだ。」
M「デスゲート四天王・・・。」
Mの上司K「こうなったらあいつに相談するしかないな。《千里眼を持つ男》Rに。」
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─ジャストシステム地下・特殊技能チーム─
Mの上司K「R!Rはいるか!」
─部屋の一番奥にいるメガネをかけた男がゆっくりと振り向く─
R「おやあ?こりゃ珍しい。Kさんではないですか。」
Mの上司K「頼みがあるんだ。」
R「このオレに頼みぃ?またやっかいごとですかあ?」
M「突然すみません!俺の友人が今大変なことになっていて・・・。」
R「おっと。誰だか知らないが、言葉はいらないよ。《読み取る》から。」
M「読み取る?」
Mの上司K「Rは特殊技能の持ち主なんだ。心配しなくていいよ。」
R「・・・なあるほど。そういうことですかあ。四天王、それもバラキートの仕業だねぇ。Kさん。《超音速モード》の使用が必要だ、許可申請はいるかい?」
Mの上司K「・・・不要だ。俺が許可する。」
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─新宿、とある病院、子供がいる病室へ急ぐ広告代理店S社の社員H─
S社の社員H「はぁっ、はぁっ、はぁっ。リョウタ!」
Hの妻「あなた・・・。」
S社の社員H「すまない、なかなか来れなくて。リョウタの様子は?」
Hの妻「大丈夫。もう山は越えたから。今日退院できるわ。」
S社の社員H「良かった・・・」
Hの妻「・・・昨日。」
S社の社員H「えっ?」
Hの妻「昨日、来てくれると思ってた。ううん、遅くなってもいいから来てほしかった。」
S社の社員H「あ・・・」
Hの妻「仕事が忙しいのは分かるわ。でも、リョウタはたった一人の子供なのよ。なのにあなたは子供じゃなくて仕事を選んだわ。」
S社の社員H「ち、違うんだ・・・」
Hの妻「出て行って・・・」
S社の社員H「おい・・・。」
Hの妻「出て行って!」
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2.広告グループを極めよ
─広告代理店S社─
S社の部長「H!どうなっているんだ!あれから数日経つが、ちっとも状況が改善しないじゃないか!このままじゃ我が社は倒産だ!何とかしろ!!」
S社の社員H「何とかしろと言われても・・・。」
S社の部長「うるさい!そもそも、おまえが何か変なことをしてしまったんじゃないのか?俺はおまえの責任をとことん追及するぞ!」
M「ちょっと待ってください!!」
S社の社員H「!」
S社の部長「な、何だ君は!」
M「Hは悪くありません!それどころか彼は事態の収拾のために、自分のことを、大切なひとのことを犠牲にしてまで奔走していました!」
S社の部長「何を今更!そんなことは社員ならあたりまえだ!当然だ当然!」
R「あらまぁ。わかりやすいぐらい器の小さい部長さんだねぇ。」
S社の部長「何ぃ!」
R「まぁ、外野は黙っててちょうだいよ。いくぜ。M」
M「はい!」
S社の社員H「M・・・!」
S社の部長「な、何を始める気だ!」
M「H、いいか。広告グループの最適化は効果的だが、追加でやらなければいけない作業がある。もちろん《除外キーワードの設定》と《追加キーワードのグルーピング》だ。」
《最適化のポイント》
リスティングでは完全一致だけでなく、フレーズ一致や部分一致を駆使して広いリーチと新しいキーワードの発掘を実現していく必要がある。
広告グループの最適化によってグルーピングを行ったとしても、完全一致以外のキーワードはどんどん《検索クエリ》が貯まってくるので、以下のような指標を参考に最適化を行う。
行う作業
クエリの状態
KWとして追加する
検索数、クリック率、CV数のいずれかが良好
除外KWとして追加する
検索数、クリック率、CV数が不良
すでに精査されたクエリなので、完全一致での登録がおすすめ。グルーピングも手が回るなら個別の広告グループに設定して、一定の期間、高単価で様子を見、調整を重ねることをすすめる。
これらの作業を繰り返し、完全一致の割合が増えてもCV数を維持できるようになれば費用対効果はおのずと上がっていく。
R「そういうこと。ただ、これってなかなか骨が折れるんだよね~。」
S社の社員H「た、確かに・・・。」
R「そこでリスティング オートフライトの登場というわけ。M、《超音速モード》、いくよ。」
M「はい!リスティング オートフライト《超音速モード》突入!」
─Mのノートパソコンがうなりを上げる!
ヴィーーーーーーンンンン!─
S社の社員H「振動がスゴイ!デ、デスクが!!」
M「やばい!H!ノートパソコンとデスクを押さえてくれ!」
S社の社員H「うわぁぁぁぁぁ!」
S社の部長「ひぃぃぃ!」
─バシュッ!・・・ノートパソコンの振動が止まる─
S社の社員H「・・・だ、大丈夫なのか?」
M「もう大丈夫だ。すべてのアカウントに対して《超音速モード》を適用した。すでに安定運行に入っている。明日には結果が出ると思うよ。」
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─デスゲート・本社─
バラキートのL「こ、これはどうしたことだ!アカウントをいくらコピーしてもそれ以上に最適化がされていく・・・。こ、これがリスティング オートフライト・・・おのれK!」
デスゲート幹部J「・・・どうやら失敗したようだな。」
バラキートのL「イ、イーグル・・・」
イーグルのJ「デスゲートにおいて失敗は許されない。」
バラキートのL「お、おい、まさか・・・ぎゃああああああ!」
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─翌日、広告代理店S社─
S社の社員H「部長!」
S社の部長「うわ!な、何だ!急に声をかけるな!どうした!」
S社の社員H「何だじゃないですよ!ご報告です。早めに、と思いまして。例のアカウントですが、すべて改善しています。」
S社の部長「おお!そ、そうか!よくやった。これでひと安心だな。」
S社の社員H「はい!それで部長・・・今日なんですが、定時で帰ってもいいですか?」
S社の部長「うん?ああ。そうだな、例のリスティング オートフライトとやらで我が社の業務もずいぶん効率化できたことだし、今回おまえも大分尽力してくれたみたいだからな。好きにしろ。」
S社の社員H「ありがとうございます!」
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3.エピローグ
─Hの自宅─
S社の社員H「ただいま!」
Hの妻「あなた!今日はずいぶん早いのね!」
S社の社員H「あたりまえじゃないか。だって今日はリョウタの誕生日だろう?」
Hの妻「あなた・・・覚えてくれたのね・・・。」
S社の社員H「小さいけれどケーキも買ってきたよ。お祝いをしよう。それから、これからは今までよりも少し早く帰れると思う。ごめんな、心配掛けて。」
Hの妻「ううん。ありがとう・・・。」
S社の社員H「さぁ!乾杯だ、乾杯!」
Hの妻「!!あ、あなた・・・」
S社の社員H「うん?どうした?」
Hの妻「リョウタが、リョウタが・・・、歩いてるわ!」
S社の社員H「ええっ!」
Hの妻「リョウタ!こっちよ、おいで!」
S社の社員H「リョウタ!頑張れ!」
─柔らかな夕陽が家族を照らす。
ふたりの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
広告代理店は多忙だ。彼らは日夜戦っている。
そして、彼らにも当然、守るべきものがある。
リスティング オートフライトもまた、守るべきもののために走り続ける。─
4.広告グループを自動最適化するとどれくらいCVが増えるのか
M「広告グループの最適化って重要なんですね。」
Mの上司K「そうだね。重要であり、手間もかかる部分なんだ。ただ、アカウント構造を最適化することで、ずいぶん成果に差が出てくるんだ。」
M「リスティング オートフライトでは広告グループの最適化も自動で行ってくれるんですか?」
Mの上司K「そのとおり。しかもそれだけじゃなく、それらを加味した上で、最適なキーワードの提案や広告文の提案もしてくれる。まさに、《オートフライト》なサービスなんだ。」
M「なるほど!」
Mの上司K「リスティング オートフライトでは実際に使用しているコアエンジン:SLATを使用した流入シミュレーションを無料で受け付けている。最適化を行うことで今の流入からどれくらい有効なCV増加が見込めるのか、以下のボタンからぜひ試してみてほしい。」
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