あるサイトにおいてウェブマスターツール上に「サイトのメッセージ」が多発しています。「Googlebotがサイトにアクセスできません」というメッセージです。接続エラー率が2~3%あると注意を受けています。調べてみると、このサイトはこのメッセージが出るときはGooglebotに対して500番台のエラーが返っていました。たいていが503になっていたようです。メッセージが多発しはじめると少しして、検索経由のトラフィックが激減しました。そして、その後このエラーの原因を取り除くと徐々にですがトラフィックが回復してきています。一応こちらのサイトにおいてはこの期間で大きな施策は打っておらず、これらのサーバまわりの調整のみに徹していました。エラーが多発してから少し時間がかかって落ちたことは、徐々に当該ページ(botがアクセスしてエラーが出たページ)の評価が落ちていったのではないか?もしくは通常メンテナンスでも503を返すことが一般的であることから、マイナス評価をするのは連続して503が出続けている場合だけなのではないか?と仮説を立てることができますが、警告が消えてからトラフィック回復し始める期間が短すぎるのではないかとも思いますので、100%エラーを消したことがトラフィック回復につながったとは断言できませんが可能性はあると思います。別のもので今度はbotがアクセスできない旨のメッセージはきていないものの、ウェブマスターツールでクロールエラーが急激に増えた例です。横軸がそろっていないので見にくくて申し訳ないのですが、こちらはステータスコード500のエラーが多発をしました。エラーが出始めてすぐにトラフィックが減少しています。これら2つしか例がありませんので、必ずしもエラーが出ることがSEO上のランクダウンにつながるとは言い切れない部分はありますが、こういうことも起こり得ると考えています。が、そもそもなのですがサーバーエラーはSEOの問題ではなく、「ユーザーが訪れた時にエラーが頻発したらどうでしょうか?」を考えるべきでしょう。「あのサイト重いよね」「あのサイト良く落ちるよね」という言葉を時々聞きますが、ユーザーが離れていく典型的なサイトだと思います。また、こういうサイトはGoogleとしても上に出したくない、ようするにこのようなサイトを上位表示させることは検索ユーザーの満足度を低下させることにつながってしまいます。結果としてSEO上も不利になることがあり得るということでしょう。エラーが起こる原因は多々あります。・トラフィックに耐えられるインフラが用意できていない・システム的に問題があって過剰に負荷がかかってしまう・定期的にサーバ再起動していてそのときにGooglebotが来てしまうetc...いずれにしてもウェブマスターツール上でこのようなエラーに関するメッセージや表示を見つけた際には早急な対応が必要だと思われます。繰り返しにはなりますが、これは「SEO」がなくても対応しなければならない内容です。※補足404エラーが増えたなどの場合、実際にページを削除して404が返っているのなら問題はありません。もちろんその削除されたページへのリンクがサイト内でたくさんつながったまま残っているようなら問題ですが。そのような「こういうケースは?」みたいなのがあると思いますが、サーバエラーみたいな話は「ユーザー本位」で考えておけば基本間違いないかと思います。
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