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スタートアップがお金儲けを考えるべき時期とは?」 からご覧ください。
スタートアップブームも続いている日本ですが、新たにスタートアップを始める時、サービスが「いけてる」「新しい」「役に立つ」という視点はあっても意外と「儲かる!」という視点はなかったりしますよね。ない所か最初からお金の話をすると金の亡者と否定されかねないのが怖かったりもします。とはいえ、どんなスタートアップであっても、当事者の意識はともかく将来の可能性にかけた投資家の資金が尽きる時はあるわけで、いつかはお金儲けをしないとビジネスは成り立ちません。難しいのが、いつからそのお金儲けについて考えるべきなんだ?という質問であり、状況・場所によって差がある所がまた難しかったりします。今回は米国の投資シーンからスタートアップのお金儲けについて考える記事を。 — SEO Japan 私は過去にこのトピックで常に遠回しな言い方をしてきた。今回、ついに私は自らと直接対戦しその頭をひっぱたいた。収益、キャッシュフロー、バランスシート。これらは、私をエキサイトさせる言葉だ。これらのせいで、あなたに覚せい剤に手を出したくなるかもしれないが、私はこれらをウキウキするものだと思うのだ。 私は、これから書こうとしている1500文字程度のトピックに関して正真正銘の専門家ではないが、そんなことは気にしない。私は、複数の若い会社で働いた経験があり、若い会社を1つ作ったことがあり(未だにそのベンチャーから特許を得ている)、それらに関するイベントを運営する支援をしたことがあり、それらを含むイベントを評価したことがあるし、毎日起業家と話をしている。さらに、シカゴ大のBoothビジネススクールで講義を受けた(BusinessWeek の一番の収穫物)こともあるし、膨大な時間を年次報告を読むことと投資信託会社のシミュレーションをすることに費やしてきた。それらのことが私の信用証明物なのだ。判断はあなたにお任せする。 こうしたことを全て私が記すのは、週末であるという余裕が私達にあることが理由だが、MBAを取得していない私が、あるモデルを採用して‘問題を解決した’と主張する構えであるということを指摘したいというのも理由だ。今日、私達はスタートアップのアイディア、収益、金の栓を開けるのによい時期を探るつもりだ。つまり、スタートアップはお金を儲けることにいつ焦点を合わせるべきなのか? 論理的に私達の主張を述べるために、私が良く知っている二つのスタートアップコミュニティ、サンフランシスコ/シリコンバレー班とシカゴ班を比較対照するつもりだ。私がこの2つを選んだのは、自分がこれらを熟知しているからではなく、この2つの明白な違いが探究するに値するからだ。 前置きはこのくらいにして、本題に入るとしよう。 まずはお金を見せる、シカゴ 私は今、シカゴに住んでいる。スタートアップの世界でますます名を上げている素晴らしい都市だ。ここには誰もが想起できる以上のお金と活発な動きがある。もしあなたがどんな種類の会社をこの都市が育てているか見たいなら、ここへ行こう。もしあなたがこの都市のデベロッパーの風潮を感じたいなら、ここに行こう。 一言で言うなら、先週シカゴで起きたような、投資家、プレス、創設者(合計で数百人ほど)を含むデモの日に市長が姿を見せる時、あなたはこの起業家文化が根付き始めていることを知る。 この記事はシカゴについてではなく、お金についての記事だ。シカゴのスタートアップについて私が言うべきことは、彼らが前もって、早い段階で、お金を儲けることにかなり焦点を合わせている傾向があるということだ。実際、彼らと話をすると、彼らはこのことをしつこく売り込む。それはこんな感じだ:“私達は2カ月前にローンチして、トラフィックは前月比で500%アップし、収益は200%アップしている。私達は、あと3カ月でキャッシュフローを黒字化するだろう。”ここでは、キャッシュが王様なのだ。 実際に、一番いい例は、先に述べたデモから挙げられる。ある会社が以下のような自嘲的なジョークを言った:“私達はシカゴにいる:つまり、問題はお金を儲ける方法だ。”それは、この会社が収益モデルをほとんど開発していない時には滑稽だが、その言葉はあながち間違っていない。ここシカゴでは、お金を儲ける必要がある、さもなければ・・・。 さもなければ、何なのか?それは、この都市の起業家が持っている形のない脅しのようなもの、もしくは恐怖感だ。今この都市には、何年もわずかなお金も稼がない企業を浮かべるための十分なお金がある。いつもそうあるわけではないため、自分自身のお金を稼ぐ態度が手堅いのだ;初期段階の会社のためにここにいる投資家は少ないため、もし自分のことは自分できなければ、失敗するだろう。シカゴは‘いくらかのお金を儲ける’という価値観が存続する。 シカゴは、サンフランシスコではないことに常に恨みを抱いているが、ここでのゴールは収益を早く生み出すこと、今すぐに生み出すことだという独特さに誇りを持つことができるのだ。 お金は後でいい、サンフランシスコ 最大、最速、最高または世界で最も素晴らしいスタートアップが存在するのが、サンフランシスコとシリコンバレーだ。ここに積極的に職員を配置しているオフィス持つ、シカゴ最愛のGrouponがあるのは、そう意外ではない。あなたは、バレーを避けることはできない。そこには大部分の投資家、創設者、デベロッパー、イベント、クライアント、客、ベンダーなどがいる。とにかくありとあらゆるものがここにある。 それが私達に2つ目の態度をもたらす:後でお金を儲けることだ。もちろんこれは、シカゴについて言ったことも全ての会社に当てはまるわけではないことと同様に、この地域の全ての会社に当てはまることではないが、ユーザー基盤の成長に焦点を合わせビジネスモデルに取り組んでいないことをあなたに言う会社はシカゴよりもずっと多くなってくる。 もしあなたが両方の場所で100のスタートアップと話をしたなら、これは否定できない事実で、興味をそそられることである。私達が古きシカゴ(Grouponの前)を荒地と表現したことを思い起こすのだ。それは、会社をより自給自足にし、収益に焦点を合わせたものに導く。しかし、サンフランシスコではその逆が当てはまる。長い間ここには、お金を持った投資家と、買収しようとする企業がいて、大きくなるためにはお金を儲けることは2番目の検討事項なのだ。 バーンレート問題を調整する買収提案というものが常にある。それはいたってシンプルだ。FriendFeedはお金を儲けることに少しも関心を持たなかった。なぜなら、彼らの頭の中では、それについて考える前に大きくなる必要があったからだ(そして、彼らは結局Facebookにすくい上げられた)。つまり、気にしたって時間の無駄ってことではないだろうか? 恐らく、FacebookがFriedFeedのBret TaylorをCTOに欲しかったのと、エンジニアリングの才能のためにこの会社を買収するつもりだっただけなのだ。結局、その市場は資金繰りがきついのだ。これが私達に次のポイントを導く。 どっちがいいか 最後に、どっちのモデルがより良いのか?どちらも多少なりとも‘お膳立て’されたものではないのだから、そんな質問をするのは馬鹿げている。共に時間をかけて育ってきたモデルなのだ。それでも、若い会社は‘大きく’なることと早くにお金を儲けることのどちらに焦点を合わせるべきなのか?それは、無意味な思索ではない。人々が知りたいことなのだ。 私はこう言おう:私が言える限りでは、サンフランシスコモデルはより多くのヒットと果たせなかった夢を生み出すが、シカゴのシステムはより安定した会社と知られていない会社を築く。 詳しく説明しよう。サンフランシスコには、Twitterがある。しかし、それを成し遂げられず一度も収益を得ることもなく誰も思い出すことのない25の会社もあるのだ。シカゴは、Groupon1つしかない。しかし、ここでは初めの頃から食べていくための十分なお金を稼ぐことに焦点を合わせているため、生き残る可能性の高いたくさんの会社があるのだ。 それは簡単に割り切り過ぎた分析だろうか?確かにその通りだが、それは真実の一片以上を含んだものでもある。私は、対立する特性の話題に火を付けたくないが、ここで言うべきことはある。私は投資家を無視しているが、インターネット企業がユーザー基盤をどれくらい早く成長させているか参照する際に投資家は“月100%の成長”を見たいのだと誰かが言った。それは要点をついている。人気がないより人気があった方がいいが、あなたはいつ収益の蛇口をひねるのか? それは簡単ではない。Twitterはまずは‘やってみて’からお金を儲け始めることを確かめている。あなたは、最もお金になる商品は開始からそうあるように作られているものだと主張したいだろう。 しかし、それを全ての商品に求めるのは無理な注文かもしれない。この疑問に答えはないが、議論をする価値はある。あなたの意見も聞かせて欲しい。 この記事は、The Next Webに掲載された「When should a startup focus on making money?」を翻訳した内容です。 とても面白い考察ですね。私もアメリカ西海岸に10年近く住んでいましたがシカゴというと地味な中西部の大都市、、、的なイメージしかないのが正直な所ですが(多分多くのアメリカ人も同様)、ある意味堅実ながら大きな経済が動いているのも事実であり、筆者の考察もある意味正しい気もします。それより何より「サンフランシスコモデルはより多くのヒットと果たせなかった夢を生み出すが、シカゴのシステムはより安定した会社と知られていない会社を築く。」の前半はIT業界限らず昔からのカリフォルニア・ドリームを彷彿させる名台詞でした。 — SEO Japan