消費者庁がロート製薬に措置命令、サプリメントWeb広告で景品表示法のステマ規制違反
設定ミスで1件の広告が「#PR」など関係性を明示する表現が非表示の設定のままに
7:03 マーケティング/広告 | SNS | 法律/標準規格 | その他
消費者庁は、景品表示法違反のステルスマーケティング(ステマ)に該当するとして、ロート製薬に再発防止を求める措置命令を出したと3月25日に発表した。サプリメント「ロートV5アクトビジョン」のWeb広告で第三者に商品を無償提供する条件で「Instagram」への投稿を依頼し、その投稿内容を広告内に掲載していたが、一部の広告表示で閲覧者が投稿本文との関係性の明示表現を確認できない状態で公開されていた。

ロート製薬は同日、自社サイトで「お客様をはじめ関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます。措置命令を真摯に受け止め、再発防止に努めてまいります」とコメントを発表した。指摘されたWeb広告は削除・修正した。景表法改正に対する管理体制を見直して掲載前の社内審査を強化し、適正な広告表示を遵守するともに、コンプライアンス体制を確立して信頼回復に努めるとしている。
2023年9月30日から24年7月29日まで、Instagramの画像をクリックしても投稿本文が非表示設定で「#PR」「#ロート製薬」など関係性を明示する表現を確認できなかった。ロート製薬によると、23年10月施行の景表法改正に合わせて投稿者へ「#PR」や「#企業名」などの表記を付与するよう依頼し、9件の広告は画像クリックで投稿本文を表示する設定だったが、1件の広告で誤って非表示の設定だったことを見落としていた。


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