20代の約半数が「貯金額100万円未満」。物価高の影響はどこまで? 【ネストエッグ調べ】

物価高による家計不安から、資産運用や貯蓄への意識が高まっている。現役世代の節約術は「ポイ活」「フリマアプリ」が定番か。

貯金アプリ「finbee(フィンビー)」を開発・運営するネストエッグは、「貯金・お金」に関する調査を実施した。20代~60代の男女1,000名が回答している。

世帯貯金額、20代は半数近くが100万円未満に

世帯貯金額 2020年~2022年比較

まず、世帯貯金額について比較すると、全体では2020年と比較して2022年は、「貯金額300万円以上」の割合が6ポイント増加し、49%となった。

世帯貯金額 世代別 2021年~2022年比較

世代別にみると、20代では「100万円未満」の割合が2021年の前年より9ポイント増加し、47%となった。一方、40代〜60代では前年と比較して「300万円以上」の割合が増加した。特に50代の「500万円〜1000万円」は8ポイント増と大きく伸びた。

全世代で「資産運用」に関心あり。30代・50代は前年の約2倍

貯金目的 2021年~2022年比較

次に貯金目的について聞くと、前年と比較して全体では「生活費」「資産運用」がそれぞれ3ポイントずつ増加、「旅行」「住宅購入」がそれぞれ2ポイントずつ減少した。

貯金目的 世代別 2021年~2022年比較

「資産運用」については全世代で増加しており、特に30代、50代では前年の約2倍となっていた。「旅行」については30代以外の全世代で減少しており、特に20代では前年の半分以下となった。

世代ごとに貯金方法・ルールに特色あり

貯金方法 世代別

また貯金方法については、全世代で「銀行の自動積立・定期預金」が最も多く、世代別で差があるものの「口座移し替え」「投資運用」が人気であった。20代では「貯金アプリ」の活用が他の世代よりも多く、30代では「貯蓄型保険」の利用が目立った。

目標金額を達成するための貯金ルール 世代別

目標金額を達成するための貯金ルールについて聞くと、全ての世代で人気があったのは「先取り貯金」「500円玉貯金」「不用品を処分する」だった。特に若い世代では、「推し貯金(※1)」「歩数貯金(※2)」「365日貯金(※3)」「カレンダーの数字貯金(※4)」など、自分の趣味・嗜好に合わせたルールで貯金をしている人も見られた。

※1 推し貯金:好きなアイドルやキャラクターなどが活動をしたときに、推しへの気持ちを貯金する貯金
※2 歩数貯金:1,000歩歩く毎に100円貯金など歩いた歩数に連動して貯金
※3 365日貯金:1~365までの数字から1日1回、好きな数を選んで同額を貯金
※4 カレンダーの数字貯金:1日は1円、2日は2円というように日にちに合わせて貯金

2022年、物価高による平均月収・支出の変化は?

世代別月収比較
世代別月収比較 2021年~2022年

平均月収についてみると、 全体では前年と比べて2万4765円減少していた。世代別では、30代〜50代では減少、20代、60代は増加していた。

2021と2022年を比較して支出が増えた項目 世代別

また、支出が増えた項目について前年と比較し、世代別にみると全世代共通で1位が「食費」2位が「水道光熱費」という結果となった。

2021と2022年を比較して支出が減った項目 世代別

逆に前年と比べて支出が減った項目について世代別にみると、「旅行」「外食」「交際」「被服」などが上位を占めた。20代、30代では「貯金」も減少していた。

2021と2022年を比較して今後支出を増やしたい項目 世代別

今後支出を増やしたい項目については、現役世代(20代~50代)全てで「貯金」が1位となった。

現役世代の節約術、「ポイ活」「フリマアプリ」が定番

お金に関する価値観 世代別

お金に関する価値観について、A:将来重視派(今を楽しむことを我慢しても、将来のために貯金したい)かB:現在重視派(将来のことより、今を楽しむためにお金を使いたい)かを聞くと、全体では「A:将来重視派」が最多だった。

貯金を増やすために(お金を有意義に利用するため)におこなっていること 世代別

貯金を増やすために行っていることについて聞くと、20代~50代では「ポイ活」が多く、特に30代では半数以上がポイ活を行っていた。また現役世代の約25%が「不用品を売る」ことをしており、フリマアプリの普及がうかがえた。「キャッシュレス決済の利用」は全世代で約30%であったが、一番利用率が低かったのは20代だった。

調査概要

  • 【調査期間】2022年9月27日~9月29日
  • 【調査方法】インターネットリサーチ
  • 【有効回答数】1,000名(全国、20~60代男女、各性年代200名ずつ)
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