NRIがIT活用から新たに生まれた消費スタイルを10種類に分類

野村総合研究所(NRI)は10月24日、ブロードバンドの普及によって新たに大衆層に生まれた、 ITを活用した消費スタイルを「IT消費」と名づけて分類した10のカテゴリーを発表した。

NRIが定義した10の「IT消費」スタイルは以下のとおり。

(1)マルチウィンドウ消費:パソコン、テレビ、携帯など、さまざまな機器を駆使して情報の認知→探索→購入を同時に行うスタイル
(2)アラート消費:ネットオークションなどで、買い手側があらかじめ条件を提示し、合致する商品が出たらアラート(お知らせ)が鳴るようにIT機能を設定するスタイル
(3)テイスティング消費:インターネット上で情報を収集・比較した後で、実際にサンプルなどをお試し利用した上で、購入を決定するスタイル
(4)オーダーメード消費:インターネットを利用してオーダーメード商品を購入するスタイル
(5)ロングテール消費:ネットショッピングによって、個々の販売量が極めて少ないニッチな商品を購入するスタイル
(6)スパイク消費:インターネット上での商品情報流通によって、消費者の購買行動が急激に増加し、さらに急激に落ち込むようなスタイル。株価が急伸後に急落する現象(スパイク)から名づけた
(7)スカイロケット消費:発売前に口コミサイトなどで取り上げられた影響で、消費者の購買意欲がかきたてられた結果、発売直後から急速に販売量が増えるスタイル
(8)一点豪華消費:インターネットネットでこだわりの分野の情報を収集し、ネットショッピングでその分野の1点にだけ、積極的にお金を使っていくスタイル
(9)使いまわし消費:インターネットを利用して、リサイクル品を購入・販売するスタイル
(10)自己責任消費:インターネット上などで流れる多くの情報の中から、自分で判断しようとするスタイル

NRIによると、消費者はこれらの消費スタイルを、場面に応じて使い分けているという。

野村総合研究所
http://www.nri.co.jp/

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