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リンク販売でペナルティを受けたサイトからバックリンクを張られていたらどうなるか?

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リンク販売でペナルティを受けたサイトからバックリンクを張られていたらどうなるか?
★★★★★ 直接の影響はないが得ていたPageRankはなくなる (Google Webmasters on YouTube)

私のサイトにリンクを張っているサイトが、有料リンク販売でグーグルからペナルティを受けたとします。

この場合、私のサイトにも影響がありますか。

米グーグルのウェブスパムチームのトップ、マット・カッツ氏が、この質問に回答した。

リンクを売っているサイトを発見した際は、普通はツールバーのPageRankを30%、40%、50%といった具合に下げ、目に見える信頼度を低くする。

また通常は、そのサイトはPageRankをリンク先ページに送る能力を失う。

リンク販売しているサイトから出ているリンクをグーグルはもはや信用しなくなるということだ。したがってそのサイトからあなたのサイトに偶然リンクが張られていたとしたらそのリンクの価値は消滅するだろう。

そのリンクから多少なりともPageRankが渡され恩恵を受けていたとしてもそのリンク販売サイトを信用しなくなったからその恩恵はなくなる。

リンク販売サイトに与えられたペナルティの影響で順位を下げられるといったひどい仕打ちを受けることはないが、そのサイトからのリンクによってもらっていた恩恵は失われることになるだろう。

リンク販売サイトに与えられたペナルティが、そのサイトからリンクされているサイトに直接波及することはないようだ。

しかしペナルティ以前にそのサイトからのリンクで獲得していたPageRankなどの効果は得られなくなる。なぜならそのサイトから出ているリンクはグーグルの信用を失い無価値になるからだ。

よって間接的にランキングに影響することはあり得るかもしれない。

リンク販売サイトにペナルティが与えられても直接的な影響がないといっても安心しないでほしい。それはあなたがリンクを購入していない場合の話だ。リンクを購入していてそれがグーグルに発見されれば、不自然なリンクだとしてあなたのサイトに手動の対応が課せられる。このことは、SEO業界の人間ならよくご存知のとおりだ。

サーバーダウンでサイトが検索結果から消えた、さあどうする?
★★★★☆ すみやかに元に戻す (Google Webmasters on YouTube)

マット・カッツによるQ&Aビデオをもう1本紹介する。

こんな質問に対する回答だ。

2~3日間、管理しているサイトがダウンしました。するとグーグルの検索結果から完全に消えてしまいました。元に戻すにはどうしたらいいでしょうか。

まず元と同じ状態にサイトを完全に戻すことだ。

ページがなくなって、たとえば404を返すときに、そのページが本当になくなったのか、それともまた復活するのかという葛藤がグーグルにはある。サーバーのタイムアウトが原因ということも、時にはある。

ユーザーに見せる必要がもうないからページを削除することがある一方で、サーバーが、1時間、2時間、1日、2日、ダウンすることはとても普通に起こることだ。

グーグルが判断に迷っている時間を利用するといい。

そのサイトが本当になくなったのかそれとも復帰するのかを確かめるためにグーグルは間隔を変えて訪問する。一時的なエラーであれば、再訪問したときに問題ないと認識するだろう。

したがって、以前と同じ状態に確実に戻せば、比較的速く復活するはずだ。

数日程度のダウンであれば、慌てず騒がず、前と同じ状態に復旧すればたいていは大丈夫なようだ。

ただしサーバーの停止が予定されているものならば、検索結果に影響を与えないように503のHTTPステータスコードを返す設定をしておけば余計な心配をしなくて済むことを付け加えておく。

rel="alternate" hreflang="x"はトップレベルドメイン名でも利用可
★★☆☆☆ 使えないというのは誤解 (Pierre Far on Google+)

複数の言語または複数の地域を対象にサイトを公開している場合は、rel="alternate" hreflang="x"を設定するとサイト同士の結び付きをグーグルに正しく認識させることができる。各国のドメインのグーグルで、その国の人に適したサイトを検索結果に表示してくれる。

しかし、「rel="alternate" hreflang="x"はトップレベルドメイン名が異なると利用できない」という誤解があるらしい。しかしそれは間違いで、ペイレベルドメイン名や国別ドメイン名などが違っていても利用可能だと、英グーグルのピエール・ファー氏がGoogle+でアドバイスしている。

たとえば下のようなドメイン名での運用が可能だ。

  • http://example.com/widget で、ワールドワイド向けの英語サイトを運営
  • http://example.de/widget で、ドイツ向けのドイツ語サイトを運営
  • http://example.ch/widget で、スイス向けのドイツ語サイトを運営

rel="alternate" hreflang="x"の仕様にはもちろん従わなければならない。

グローバル展開しているサイトのウェブ担当者もこのコーナーの読者には含まれるはずだ。参考情報として知っておいてほしい。

サイトマップ vs. robots.txtの軍配はどちらに
★★★☆☆ robots.txtの勝ち (Webmasters Stack Exchange )

robots.txtは、クロールしてほしくないURLを検索エンジンに示すために利用する。

サイトマップは、クロールしてほしいURLを検索エンジンに示すために利用する。

※筆者注: ここでいう「サイトマップ」は検索エンジン向けのサイトマップのこと

では、robots.txtとサイトマップの両方に同じURLが記述されていたら、グーグルはどちらを優先するのだろうか? 言い換えればクロールするのかしないのか。

答えは、robots.txtの指示を優先する。つまりクロールしない。

robots.txtはサイトマップより強い。正しく読んでいる限りは、robots.txtでクロールを拒否したURLをGooglebotはクロールしない。

もっともクロール(インデックス)させないURLをサイトマップに書くこと自体が矛盾した行為だといえばそれまでなのだが。

再審査リクエストをwwwありとwwwなしの両方のサイトから送るべきか
★★★☆☆ 不要 (Search Engine Roundtable)

www.example.com と example.com は同じサイトであったとしても検索エンジンから見たら別のサイトになる。だから、重複コンテンツが発生する原因にもなり得る。

ガイドライン違反による手動対応をグーグルに与えられ対処した後に送る再審査リクエストは、wwwありとwwwなしの両方のサイトから送信したほうがいいのだろうか?

こんな質問が、WebmasterWorldフォーラムで挙がった。

フォーラムでは明確な結論が出ていないが、このトピックをブログ記事にしたバリー・シュワルツ氏宛にグーグル社員のジョン・ミューラー氏が、Google+で次のようにコメントした。

その必要はない :)

wwwありなしの両方から再審査リクエストしなくて構わない。実質的に同じサイトであるから当然といえば当然に思える。

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