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【新卒採用2018】学生は「福利厚生」「働き方」を重視? 通販・EC各社の採用状況は? | 通販新聞ダイジェスト

7 years 9ヶ月 ago

通販新聞が2月末に実施した「主要通販各社の新卒採用状況」によると、2018年春に入社予定の新卒社員の採用活動について、ほぼすべての企業が「売り手」市場であると回答しており、昨年に引き続き“学生側が企業を選別する”状況にあることが分かった。

また、採用人数に関しては前年と比べて「増加」した企業が「減少」をやや上回っており、景気回復が続く中で各企業の採用枠の拡大が進んでいることも伺えた。主要通販各社の新卒採用に関する詳しい状況を見てみる。

圧倒的な「売り手」市場、2017年に続き“学生優位”は変わらず

本紙が主要な通販実施企業約30社を対象に調査を実施し、有効回答を得られた各社の今春の新卒採用状況は別表の通りとなった。前年との採用人数の比較について回答があった企業を集計したところ、「増加」が9社、「減少」が7社となった。また、「前年と同数」とした企業は2社だった。

通販新聞が2月末に実施した「主要通販各社の新卒採用状況」
主要通販・EC各社の「新卒採用状況」

採用人数の前年比での増減幅を見てみると、5人以上増えているところが目立っており、中でもベルーナは10人増加。「事業の成長」をその理由に挙げている。ファンケルでは、大卒以上44人と高卒3人の合計で47人となり前年よりも7人増加。近年は新卒採用人数の絞り込みにより若手社員が減少していたため16年、17年と第二新卒採用を実施して補充していたが、18年は第二新卒採用を凍結して新卒採用数を増加させることにしている。

減少した企業については採用枠そのものに変わりはなく「単純な誤差の範囲」とする回答がある一方で、「学生の質の低下」や「当社の採用基準にマッチした学生が少なかったこと」といった意見も見られ、新卒学生の能力そのものに苦言を呈するようなケースもあった

また、売り手市場に代表される問題でもある「内定辞退」への対応策として、ディノス・セシールでは前年に比べて選考時の志望度の醸成や見極めを強化しており、内定辞退率が改善したという。

19年度の新卒採用については、事業拡大を理由に多くの企業が18年度実績を上回る採用数を予定。ジャパネットホールディングスは100人、ドゥクラッセでは50人を計画。ベルーナでも事業の成長に合わせて前年比20人増を予定している。そのほか、社員の構成年齢に偏りがあるため、今後は若手採用を強化することで調整を図っていく企業もあった。

採用費が前年比50%増の企業も

エントリー数は1000件以上と回答する企業が中心で、中でもジュピターショップチャンネルが約1万100件、ベルーナが約1万件となり、次いでオルビスが約7000件、ファンケルが約5000件となった。前年との件数比較では「増加」と「減少」の割合がほぼ同じとなった。

採用告知に当たって活用した手段(複数回答)としては、自社サイトと大手就活サイトの「マイナビ」が同数で最も多く、次いで、合同説明会、「リクナビ」という順になった。そのほかにも、自社で単独に開催した説明会・イベントを通じての告知、インターンシップ(専用サイト経由を含む)を通じたものなどが見られた。

主要通販・EC各社が新卒採用に使った主な方法

採用コストの総額として、回答企業の中で最も高額だったのが約1200万円。「前年と同額」か「前年よりも増額」という企業が多く、「減額」は少数だった。中には50%以上増額している企業も見られた。

選考過程での特徴的な取り組みでは、オルビスが丸一日に渡って実施するグループワーク選考があるほか、ファンケルが総合職の三次選考において役員と1対1の個人面接を3回(3人の役員と実施)行う。ドゥクラッセではアントレプレナー(起業家)枠の最終選考において、個別面接として直接代表への「夢のプレゼン」を行っている。ルクサでは選考ごとに人事担当者からフィードバックを行い、ステップが進むごとに志望理由や入社後のキャリアを明確にするなど、志望度が上がるような内容になっている。

採用活動期間は3~6月に集中

採用活動の時期に関しては、前回の17年春入社向けの新卒採用活動と同様に、経団連の加盟企業を中心に従来よりも2カ月早い6月からの開始となっている。募集の告知開始時期は以前からの3月で変わりはない。

今回も回答企業のほとんどが3月に募集告知を開始し、内定(内々定)を6月頃に出すというスケジュールで展開。中には内定時期を8月や9月に設定している企業や、募集告知を前年の秋から長期に渡って実施している企業もあった。

企業が見た学生の傾向 「福利厚生」「働き方」を重視

「買い手」市場の認識は皆無

今年春入社の新卒採用市場について企業が感じた印象を聞いた。本項目の質問に回答した19社の内、実に18社が「売り手(学生側が優位)」と回答。「買い手(企業側が優位)」と回答した企業は1社もなく、7割以上が「売り手」と回答した前回調査時(17年2月)よりもさらに学生にとって優位な状況に進んでいることが伺えた。

「売り手」とした主な回答理由では「昨年同様、学生の持つ内々定の量・質ともに上がっているから」(千趣会)、「複数内定保有の学生が多く、辞退もあったため」(オルビス)、「前年同様、内定後に複数内定保持者の相談や辞退連絡を受けることが多かった。選考中、強い志望動機を持った学生が少なく、こちらが企業アピールすることがあった」(ファンケル)、「従来通りHPでの採用活動をメインに行い、従来と変わらないエントリー数であったものの、会社説明会への参加および選考に進む学生の数に多少差があった」(ユーグレナ)、「体感にはなるが、昨年よりも内定を持っていながら当社の選考に参加している学生が多かったように思う」(ロコンド)といった意見があった。

なお、「売り手」以外の回答としては、「自社のみの感触では売り手・買い手の影響は軽微だったと分析している」(フェリシモ)という声があった。

主要通販・EC各社が新卒採用者に求める資質

労働環境を見る学生が増加傾向

圧倒的な「売り手」と評された今回の採用市場の中で、学生側が企業を選ぶ上でどのような項目を重視していたのか。

企業側が学生から感じ取った傾向としては、「ワークライフバランスへの意識が高い印象を持った」(アスクル)、「福利厚生の質問が増えた。やりがいよりも安定を重視している傾向にあると感じる」(ベルーナ)、「働きやすさや制度、福利厚生などの内容を例年以上に重視している学生が多く感じた」(ディノス・セシール)、「ワークライフバランスがとれているなどの『働きやすさ』を求めている傾向を感じた」(オークローンマーケティング)、「理念に共感、勤務地(転勤がない)、福利厚生、女性活躍企業、チャレンジできる、人がいいなど。前年までと比較して当社に入社を決めた理由に『転勤がない』ことをポイントにしている人が多かった」(ファンケル)、「安定志向。制度や働き方の質問を多く受けた」(ドゥクラッセ)、「成長できる環境であること。ある程度の安定性」(ルクサ)、「自分自身のキャリア形成、企業の成長性、仕事のやりがいを重視する一方、待遇面(福利厚生、給与)を気にする学生が増加している傾向があると感じた」(アンファー)との声が聞かれた。

業務内容への興味や仕事そのものへのやりがいなどよりも、ワークライフバランスや福利厚生の充実といった、自身が働きやすい労働環境がきちんと整備されているかを重要視している学生が例年と比べて増えている傾向にあったようだ。

社風や若手の活躍などアピール

こうした状況下において、求める学生を獲得することができた自社のアピールポイントについてもアンケートを実施した。

最も多かったのが、「自由でオープンな社風・多様性のある職種と環境」(QVCジャパン)、「自社サービスを持つEC事業を行っていること。大手企業の連結子会社である安定した環境であること。成長を後押しできる社風・環境であること」(ルクサ)、「スポーツビジネス、働き方、発信しやすい社風」(ゴルフダイジェスト・オンライン)といったように企業理念やビジネスモデル、社風などに対しての共感。

また、「若手のうちから、裁量の大きな責任のある仕事を任される点。経営層と近い距離で仕事が進められる点」(オルビス)、「若いうちから活躍できる(若手管理職実績あり)。少数精鋭」(アンファー)のように若手社員が活躍できる環境であることをアピールできたことが獲得につながったと見ているケースもあった。

そのほかには、「新規事業や新たな商品とサービスの創出に携われる。栽培から生産、販売まで幅広い職種を経験できる」(キューサイ)といったように入社後の業務内容の魅力で訴求していったケースや、「ビッグデータやテクノロジーを活用した新たな取り組み」(アスクル)のように、今後の成長性を予感させるような先進的な戦略が支持された事例もある。

通販新聞

JR東日本が新ECサイト「JRE MALL」、エキナカ受取やポイント連携

7 years 9ヶ月 ago

東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月26日、新たなECサイト「JRE MALL(ジェイアールイー・モール)」を開設する。

鉄道関連グッズなどJR東日本グループならではの商品、各地の地産品などを販売。駅構内にある商業施設「エキュート」や「グランスタ」といった「エキナカ」の商品を対象に、店頭受け取りサービスも提供する。

駅ビルやエキナカで使える共通ポイント「JRE POINT」を貯めたり利用したりすることが可能。ポイント共通化によりECと実店舗の連携を強化する。

東日本旅客鉄道(JR東日本)が開設する新たなECサイト「JRE MALL(ジェイアールイー・モール)」

「JRE MALL」は3/36に開設(画像は編集部がキャプチャ)

取扱商品は約4500品目。ジェイアール東日本商事、JR東日本リテールネット、紀ノ國屋、升喜などが出店する。

通販では鉄道関連グッズ、「Suica」のペンギングッズ、地産品、雑貨などを販売。店頭受取サービスの対象は「エキュート」や「グランスタ」などで販売している弁当、土産物、洋菓子、和菓子など。店頭受取の対象商品は宅配も行う。

「JRE MALL」で買い物をすると、100円(税抜)ごとに「JRE POINT」1ポイントが貯まる。1ポイント(=1円)単位で支払いに使うことも可能。

JR東日本グループが現在運営しているECサイト「えきねっとショッピング」は2018年3月30日に終了する。「えきねっとショッピング」の商品は、一部を除き「JRE MALL」で販売を継続するとしている。 

新たなECモールの開設は2017年11月に公表した「生活サービス事業成長ビジョン(NEXT10)」に基づくもの。今後10年を見据え、エキナカやECなどを含む事業の変革を進めている。

JR東日本が策定した「生活サービス事業成長ビジョン(NEXT10)」JR東日本の「生活サービス事業成長ビジョン」

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

デジタルに精通した新世代「ミレニアル世代」の消費行動とは?

7 years 9ヶ月 ago

リサーチ・アンド・ディベロプメントはこのほど、日本、米国、ドイツ、中国の都市部の生活者の消費行動を調べた「ミレニアル世代の消費意識に関する国際調査」の一部を公表した。

日本では若い世代ほど、SNSで話題になっている商品を購入すると答えた割合が高く、情報入手の経路として一般人のインターネット上の口コミを重視している。

リサーチ・アンド・ディベロプメントは、ミレニアル世代がコミュニケーションで大切にしていることは、自分自身が「共感」できるかどうかではないかと指摘。SNSで意図的な情報拡散を狙ったマーケティングが通用しにくくなる中、ミレニアル世代をターゲットにしたマーケティングでは、共感を得るために生活者と同じ目線を持つことが重要だと指摘している。

SNSで話題になったモノを買う?

「SNSで話題になったもモノをよく買うか」という設問で、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答した合計割合は、日本人の男性の18~24歳は33%、25~39歳は23%、40~64歳は7%だった。

女性は18~24歳が30%、25~39歳は21%、40~64歳は9%。

米国、ドイツ、中国の調査結果と比べると、日本人はすべての年代・性別において、SNSで話題になったモノを買うと答えた割合が低い。

SNSと買い物意識 ~SNSで話題になったモノをよく買う
SNSで話題になっている商品を購入する割合

若い世代ほど一般人のインターネット上の口コミを重視

「新しい・面白い情報の入手経路」について質問し、入手経路ごとに「よくある」「たまにある」の合計割合を算出した。

その結果、18~24歳は「不特定多数のネット上のクチコミ・レビュー情報(含SNS)」が75%で最多。2位以下は「テレビから」(73%)、「家族や友人、知人から」(70%)、「企業がネット上で発信している情報」(66%)となっている。

25~39歳は「テレビから」が68%で最も多い。次いで「家族や友人、知人から」と「店頭で実物や店員さん等から」がそれぞれ65%。「企業がネット上で発信している情報」と「不特定多数のネット上のクチコミ・レビュー情報(含SNS)」がそれぞれ60%だった。

40~64歳は「テレビから」「家族や友人、知人から」「店頭で実物や店員さん等から」が70%を超えた。一方、一般人による口コミの割合は低い。

若い世代は、情報入手の経路として「一般人のインターネット上の口コミ」を重視する傾向が強い。

「一般人だが、そのジャンルん有名人が発信するネット情報(含SNS)」「一般人だが、そのジャンルで自分が共感できる人が発信するネット情報(含SNS)」「一般人で、より自分のプロフィールに近い人が発信するネット情報(含SNS)」を情報入手の経路として選んだ割合は、18~24歳は52~61%。25~39歳は37~47%、40~64歳は17~25%だった。

新しい・面白い情報の入手経路
情報の入手経路について

調査概要

  • 調査地域:日本、中国、アメリカ、ドイツ
  • 調査対象:18~64歳の男女、かつ都市部の生活者
  • サンプル数:2124サンプル
  • 調査手法:インターネット調査
  • 調査実施時期:2017年11月29日~2017年12月18日

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

「人が集まる広告」と「見向きもされない広告」の違い。ECの求人広告を考察して分かったこと | 竹内謙礼の一筆啓上

7 years 9ヶ月 ago

EC企業が売り上げを伸ばすには、人材の確保が急務。採用戦略が整っていない企業の成長は難しいと言える。こうした背景を踏まえ、求人サイトに出稿されているEC企業の求人広告を見てみた。その上で、実践的な採用戦略について考察してみた。

中小ECは人手不足で四苦八苦

どの業種・業態も人手不足と言われるが、EC業界の労働力不足は特に深刻だ。そもそも、「ネット」と「小売り」両方の知識が求められるため、人材そのものが世の中に乏しい。クリエイティブな作業も多いため、1日の労働時間が長い。

一方で、結局は小売りのため“薄利多売”。「営業利益率2ケタ台は当たり前」というIT企業とは異なり、利益率が1ケタ台後半だったら“優良企業”(以下の表を参照。主にEC事業のみを展開している企業を参考にしてみた。北の達人は粗利率の高い美容・健康商材のため高い営業利益率をキープ。仕入れ商材を扱っている他の企業は5%以下の営業利益率)。そのため、いくら優秀な人材でも高給取りにはなりにくい。だから人材の流出も激しい。

表 EC企業の利益率の例(IR資料をもとに編集部で作成)
  営業利益
(百万円)
売上高
(百万円)
営業利益率
北の達人コーポレーション(平成29年2月期) 542 2,696 20.1%
サンワカンパニー(平成29年9月期) 190 8,737 2.2%
白鳩(平成29年8月期) 202 5,083 4.0%
ストリーム(平成29年1月期) 187 22,025 0.8%
デファクトスタンダード(平成29年9月期) 439 10,514 4.2%

加えて、最近では大手EC企業が良い条件で働き手を確保しているため、中小のEC企業は慢性的な人手不足で四苦八苦している状態が続く。では、どうすれば良い人材を採ることができるのか?

EC企業の求人広告、ここがダメ!

①同業他社より労働条件が悪い

求人サイトを閲覧してまず目についたのが「他社の求人広告をチェックしていないんだろうな」と思える広告が多い点である。他のネットショップの求人広告と比べて極端に低い年収を提示していたり、厳しい労働条件を出していたり、明らかに他社と比較された際に負けてしまう条件で求人広告を出稿している企業が多い。

他社と比較せずに求人広告を出稿してしまうと、求職者が求人情報を閲覧した際、簡単に転職候補から外されてしまう

年収を低く抑えるのであれば未経験者を条件にしたり、労働条件で劣るのであれば勤務地や福利厚生で差を付けつけたりして、常に「他の企業と条件を比べられている」という意識で、求職者の立場に立った求人広告を制作していかなければいけない。

②応募条件を欲張り過ぎる

 また、ネットショップにはベンチャー企業が多いせいか、欲張りな条件を提示する企業が多いところも気になった。

一眼レフで写真撮影ができてPhotoshopが使えて、英語が堪能な方

リスティング広告と動画制作の両方の経験がある方歓迎!

など、「そんな条件、誰も満たさないよ……」という求人広告も少なくない。

あれもこれもやってもらいたい気持ちはわかるが、このような場合は条件を「Webデザイナー」だけにして募集をかけ、本人の人柄や興味、能力を見ながら広告運用やマーケティングもやらせていく方向で調整した方が良いだろう。レクチャーするスタッフがしっかりしていれば、SEOやリスティング広告のスキルは1年~3年ぐらいで身に付くはずだ。

不満や悩みを持っている人を振り向かせる言葉 

給与や条件が多少悪くても「この会社で働いてみたい」と思わせた求人広告は、苦痛や悩みからの解放を押し出したキャッチコピーの求人広告だ。

毎月ノルマに追われていたら、良いサイトなんて作れませんよね?

出産後も女性が長く勤められる制度が整っています。

というように、現在の職場の不満に共感し、そこから解放される条件を提示すると、転職後のイメージがつきやすくなり、気持ちが前向きになりやすくなる。

そもそも転職を考えている人は現状に不満があり、不満を解放してくれる職場に行きたいという思いがある。自社の自慢話ばかりをするのではなく、仕事に悩んでいる人に振り向いてもらえるような求人広告にしていかなければ、魅力的な企業として認知してもらうことは難しい。

 些細な労働条件でも魅力的に見える言葉もある。例えば「始業時間が遅い」「新規事業立ち上げ」「服装自由」「中途採用が多いので馴染みやすい」などは、ネットショップ従事者にとって魅力的な条件と言えるだろう。

一方、「家族と一緒の社内イベントあり」「サークルや部活動あり」など、アットホーム感をアピールする企業も多かったが、仕事とプライベートを切り離したいという最近の世相を考えると、果たしてこれが魅力的に映るかどうか、少々疑問である。

ネットショップユーザーか店長経験者か

 求めている人材の条件として「ネットショップのヘビーユーザーの方」というキャッチコピーを提示した企業は秀逸だと思った。ネットショッピングが好きな人の方が、多種多様なページを閲覧しているし、ユーザーサイドで物事を考えられるので、良い人材に育つ可能性は高いと言える。

反対に「楽天市場、Yahoo!ショッピングの店長経験者」を条件として提示している求人広告も多かったが、商材が違えば過去の経験が逆に足かせになることも少なくない。モールでの運営やページ制作、広告運用は決して難しいことではないので、数年かけて人材を育てるつもりで未経験者を採用したほうが、売上に貢献するスタッフが育成されやすいだろう。

求人広告は自社PRの場ではない

求人広告に出す写真にも気を使いたいところである。特にネットショップ運営の場合、社長自身が自由な服装や髪形の人が多いせいか、パッと見て「怪しい会社なんじゃないか?」と疑いたくなるような写真も目にする。社長が色黒・長髪で派手なスーツ、スタッフも派手な服装のギャル系の女性ばかりだったりしたら、躊躇する人もいるだろう。

「いやいや、うちの会社はそういうカラーだからいいんだよ」と思う人もいるかもしれないが、先述したように、今、EC業界は空前の人材不足なのである。優秀なスタッフを1人でも多く採用したいのであれば、「この会社はちょっと嫌だな」と思われるようなリスクは極力排除するべきだろう。

経営者自身は求人広告を「自社をアピールする場」だと思っているかもしれないが、実際には「他社よりも働いてみたいと思わせる場」なのである。経営者の思いを伝えるのではなく、働き手にとって素晴らしい職場であることを伝えなくてはいけないのだ。その点を誤解していると自己満足に溢れかえった求職者にとって魅力のない求人広告になってしまう。

今後、今以上に人手不足が加速するEC業界において、優秀な人材を確保するためには、「この会社で働きたい」と思わせる採用マーケティングを積極的に展開していかなくてはいけないのである。

間口を大きく開けて、多くの人材と出会おう

EC業界は他の業種に比べて労働条件が厳しいところがあるのは事実だ。そこで、「相性」を意識した採用を心掛けると良いだろう。応募者の能力よりも、応募者に「この会社は居心地が良さそうだ」「この社長の人柄は好きだな」と思ってもらえるかどうか。応募者と自社のマッチングに重点を置いた採用戦略を展開した方が良い。

「即戦力」を求めたい気持ちはわかるが、自分たちで育成するつもりで求人していかなければ、今後、中小企業が適正給与で人材を確保していくことは難しい。

条件を厳しくして面談する相手を絞り込むのではなく、応募条件を緩やかにしてできるだけ多くの人材と面談を行い、自社と相性の良い人材と接触するチャンスを増やしていくほうが、良い人材と巡り合える可能性は高いだろう。

竹内 謙礼

有限会社いろは 代表取締役

竹内 謙礼(たけうち・けんれい)

1970年生まれ。大学卒業後、出版社に勤めた後に観光牧場に転職。企画広報担当を経て2004年に経営コンサルタントとして独立。楽天市場、ビッダーズ等で多くのネットビジネスの受賞履歴あり。また、千葉文学賞等の小説、エッセイでも数々の受賞暦を持つ。

大企業、中小企業のコンサルティングはもちろん、サイドビジネスや起業に対しての販促、営業、人材教育のアドバイスを行い、特に実店舗のキャッチコピー制作とネットビジネスへのコンサルティングには定評がある。また、低価格の会員制コンサルティング「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、180社近いコンサルティング指導を日々行っている。

販促、企画、会計、投資の書籍執筆の他、新聞や雑誌等でも連載を持っており、ラジオのパーソナリティとしても活躍。商工会議所や企業での講演、企業での人材教育等、経営コンサルタントとして精力的に活動している。NPO法人ドロップシッピング・コモンズ理事長。著書多数(詳しくはこちら

竹内 謙礼

2018年のSEOで、titleタグの最適化なんて意味ないよね?【海外&国内SEO情報ウォッチ】

7 years 9ヶ月 ago

Web担当者Forumの連載コーナー「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新。今ドキのSEOで、titleタグやmetaタグの「オンページSEO」をする意味がないのでは? あなたなら、どう判断するだろうか? ジョン・ミューラー氏のコメントとあわせて解説する。ほかにも、Googlebotの再クロール頻度はどう決まるのか、小規模店舗のお手軽集客ノウハウ、非HTTPSページすべてにChromeが警告表示へ、モバイルサイト最適化でCVRが21%↑の事例、スマホユーザーの行動変化データなどなど、SEOやサイト改善に役立つ情報をまとめてお届け。

投稿 2018年のSEOで、titleタグの最適化なんて意味ないよね?【海外&国内SEO情報ウォッチ】海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

ネット広告費、2017年は1.5兆円

7 years 9ヶ月 ago
電通が「2017年(平成29年)日本の広告費」を発表。2017年はマスコミ4媒体広告費が前年比2.3%減となったが、インターネット広告費は同15.2%増の1兆5,094億円に。内訳は、媒体費が1兆2,206億円(同17.6%増)で、制作費が2,888億円(同6.1%増)。媒体費の77.0%は運用型。
noreply@blogger.com (Kenji)

【採用者には10万円進呈!】Web担当者Forumとネットショップ担当者フォーラムの公式キャラクターを作ってみませんか?

7 years 9ヶ月 ago

Web担とネッ担の公式キャラクターを募集します。あなたの作ったキャラクターに、Web担・ネッ担の顔になっていただきたいのです! 採用者には、賞金10万円を贈呈します。みなさまからのご応募を心よりお待ちしています。

こんなキャラクターを探しています

  • Web担、ネッ担でそれぞれ1人ずつ。2人セットのキャラクターを作ってください
  • 2人はきょうだいです(Web担の方が年上です)
  • 人でも動物でもロボットでも宇宙人でも構いません。性別も問いません
  • 毎年、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡を2人で旅行します。観光やご当地グルメを楽しみます(なぜかと言いますと、毎年各地でイベントを同時開催しているからです)
  • 単独行動もします
  • Web担・ネッ担それぞれのサイト上、各イベントのLP、バナー、チラシやパンフレットなどの印刷物……などなど、四方八方で活躍していただきます

①プロのイラストレーターの方からのご応募はもちろん大歓迎です。キャラクターに活躍していただきたい場所はたくさんあります。末永いお付き合いをお願いしたいと思っております。

②会社にお勤めの方からのご応募も大歓迎です。このページをご覧になっている方の中には「イラストは描けるけど、これはうちの仕事じゃないから会社じゃできないよな〜」なんて方もいらっしゃるかもしれません。また、「うちの会社のイラストレーターはなかなか仕事ができるけど、業務に関係ないからな〜」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

ちょっと待ってください! WebやECにちょっとでも関係がある企業でしたら、御社にもメリットになることがきっと何かあるはずです(それが何かは後日ご相談しましょう!)。ぜひ、御社の業務の一環としてお考えください!

③絵が描けない人からのご応募も大歓迎!です。簡単なラフと、キャラクターの設定をお送りください。簡単なラフというのは、紙にペンで描いたものをスマホで撮影してアップロードしていただければ大丈夫です。編集部が「これはステキ」と心奪われるキャラクターだったら、プロのイラストレーターに仕上げてもらいます。10万円はあなたのものです!

ところで、「Web担」と「ネッ担」ってどんなメディア?

Web担当者Forum(Web担・うえぶたん)は、簡単に言うと「企業Webサイト」と「マーケティング」関連のお仕事をしている人のためのメディアです。
Web担当者や制作者、マーケターにとって「ここに行けば情報がある」「ここに行けば問題を解決できる」場所であることをモットーに、2006年に創刊しました。
セミナーイベント「Web担当者Forumミーティング」「デジタルマーケターズサミット」の開催のほか、「Webライティング基礎講座」などの有料講座、読者同士の交流会「Web担のオフ会」などのイベントを開催しています。

ネットショップ担当者フォーラム(ネッ担・ねったん)は、簡単に言うとEC関連のお仕事をしている人のためのメディアです。
「CVRを上げたい」「集客を伸ばしたい」といったEC事業者の疑問や課題に応え、ECに関わるすべての人たちの一助になることを目指して、2014年に創刊しました。
セミナーイベント「ネットショップ担当者フォーラム」の開催のほか、『EC物流最前線 送料値上げ時代を勝ち抜くためのヒント20選』などのムック本も制作しています。ECに関する旬の特集記事や、ECの業務を支援する268サービスの一覧などを掲載しています。

募集概要

  • 応募方法: 1作品ごとに下記のフォームからお申し込みください(1人で何点でも応募できます)
  • 応募フォーマット: PNG(.png)、高解像度JPG(.jpg)、イラストレーター形式(.ai)、フォトショップ形式(.psd)、PDFなど。最大ファイルサイズは20MBです
  • 賞金:10万円
  • 応募締め切り:2018年4月20日(金)23:59:00
  • 発表:2018年5月中旬に、Web担当者Forum、ネットショップ担当者フォーラムサイト上で発表
  • 主催株式会社インプレス Web担当者Forum編集部・ネットショップ担当者フォーラム編集部
  • 問合せ先:ご応募に関するお問い合わせは netshoptan@impress.co.jp までお願いします(審査結果についての回答はできません)
注意事項
  • 応募作品は第三者の権利を侵害していないものに限ります。
  • 応募作品は未公表のものに限ります。
  • 注意事項に違反する作品は、応募者本人への連絡なく選考対象外とします。
  • 応募作品の個別の作品評価には応じられませんのでご了承ください。
権利について
  • 応募作品にかかる著作権は応募者に帰属するものとします。ただし、採用された作品(以下「採用作品」といいます)に限り、採用作品の応募者(以下「入賞者」といいます)は株式会社インプレス(以下「当社」といいます)に対し、Webサイト・書籍等への掲載その他二次的利用につき、無償で独占的にその利用を許諾するものとします。
  • 入賞者は、採用作品にかかる権利処理を当社に委任するものとし、当社の事前の承諾なく、採用作品に関する著作権につき第三者に利用許諾・譲渡することができません。
  • 採用作品については、別途当社と入賞者の間でその利用方法の詳細を確認するものとします。
個人情報の取り扱いについて

応募の際にお送りいただきました個人情報は今回の募集ならびに選考の目的のみに利用し、それ以外では利用いたしません。個人情報は当社プライバシーポリシーに基づき厳重に管理致します。プライバシーポリシーにつきましては下記サイトをご覧下さい。
https://www.impress.co.jp/privacy.html

下記フォームから申し込みをお願いします。

uchiya-m

アクセス解析講座(ゼミナール)の申込み(2018年5月実施分)を開始

7 years 9ヶ月 ago
本ブログの筆者「衣袋 宏美」による、アクセス解析の講座になります。2017年までアナリティクス アソシエーション主催でしたが、2018年度(今回)からは講師本人の主催に変更になりました。

内容詳細はこちらをご覧下さい。基本的にカリキュラムの内容は同じですが、申込み方法などや費用などは変更されました。

[カリキュラム]
アクセス解析の仕組みや取得するデータの定義・意味を知った上で、導入計画から実装、分析と運用までのプロセス、そして目的に応じた分析をするための手順(つまり分析の型)、指標とその扱い方、各種データを解釈する上での留意点などを習得してもらいます。


[開催日時] 丸2日間、合計12時間のトレーニングプログラムです。
1日目 2018年5月17日 木曜日 (1日目) 10:00~17:00(昼休み1時間)
2日目 2018年5月24日 木曜日 (2日目) 10:00~17:00(昼休み1時間)


[開催場所] 新大宗ビル FORUM8、1202会議室
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2−10−7 新大宗ビル12階
(JR、東京メトロ、田園都市線、京王井の頭線 渋谷駅 徒歩5分)


[費用]
[早割価格] 84,000円(税込)
[通常価格] 92,000円(税込)
noreply@blogger.com (hiromi ibukuro)

アクセス解析ゼミナールの開催情報

7 years 9ヶ月 ago
衣袋宏美によるアクセス解析ゼミナールの開催状況をまとめたページです。

本講座はどんなツールやサイトでも対応できる、アクセス解析データを扱う上での基本的な知識や分析の型を学んで頂く、丸2日間、合計12時間のプログラムです。内容については各回の告知ページをご参照ください。

<現在申込み受付中の講座>
アクセス解析ゼミナール(2018年5月、講師本人主催の第一回目)
2018年5月17日/24日(木)渋谷で開催


<過去の開催状況>
2009年から2017年までは、アナリティクス アソシエーション主催の講座として定期開催
noreply@blogger.com (hiromi ibukuro)

Google アナリティクス 360 を活用したデータドリブン マーケティングを推進。Google オプティマイズ、DoubleClick などのツールも活用し、前年度比 135%のコンバージョン獲得を継続的に実現

7 years 9ヶ月 ago
株式会社 LIXIL 様は、戸建住宅 マンションからオフィス 商業施設などの非住宅向けに、多岐にわたる建材 設備機器や幅広い住関連サービスを提供するグローバル企業です。


LIXIL 様のリフォーム事業部は国内のリフォーム事業を推進する役割を担っており、その中でも大きな役割を担っている“ LIXIL のリフォームフランチャイズ (FC)組織「LIXILリフォームショップ」”の運営があります。また、「LIXILリフォームショップ」を紹介する専用の Webサイト(http://lixil-reformshop.jp/)も運営し、施工事例や FC 加盟店の紹介だけではなく、ユーザーからのリフォームに関するお問い合わせ窓口としても重要な役割を担っています。


今回は、LIXIL 様のリフォーム事業部がセールスパートナーの NRI ネットコムとともに、Google アナリティクス 360、Google オプティマイズ、DoubleClick Search の連携により「LIXILリフォームショップ」Web サイトのコンバージョンを継続的に改善した取り組みについてご紹介します。




データドリブンに基づくデジタル マーケティング推進に Google ソリューションを活用


「LIXILリフォームショップ」ウェブサイトには、FC 加盟店の認知、お問い合わせの獲得というビジネス目標があります。LIXIL 様は、ユーザーに直接製品を販売していません。そのため、LIXIL サイトを訪問し製品の良さを理解していただいたうえで、LIXIL の製品を扱うリフォーム施工業者にリフォームを依頼していただく必要があります。そのメディアのひとつが、リフォームの事例や施工店を紹介する「LIXILリフォームショップ」ウェブサイトです。


LIXIL 様は 2015 年 12 月よりグループ全体で Google アナリティクス 360 を導入され、データドリブンに基づくデジタル マーケティングを推進しています。導入の理由は世界に広がるグループ各社で利用でき、かつ横断的なデータ収集 分析が可能なためです。
リフォーム事業部では、この Google アナリティクス 360 が他の Google ソリューションとデータ連携できることに着目し、Google オプティマイズ、DoubleClick Searchを活用してデジタル マーケティング効果の最大化を図ることができるのではと考えました。


具体的には以下のような取り組みを実施しました。


1. 統計解析による Google アナリティクス 360 を活用した KPI 策定
2. DoubleClick Search の自動入札機能を活用したコンバージョン最適化
3. Google オプティマイズを活用したランディング ページ最適化




1. 統計解析による Google アナリティクス 360 を活用した KPI 策定


「LIXILリフォームショップ」ウェブサイトでは、FC 加盟店の認知 お問い合わせ獲得というビジネス目標に対して、「お問い合わせ数」と詳細ページに該当する「各加盟店の店舗紹介ページの閲覧数」を KGI と定義しています。しかし、KGI の最大化に寄与する KPI が何か明確化されていないという課題を抱えていました。
そこで、まず Google アナリティクス 360 より KGI の「お問い合わせ数」と「各加盟店の店舗紹介ページのページビュー数」をコンバージョンと設定しました。続いて、コンバージョンに関連性があり、かつ、寄与のある Google アナリティクス 360 上の指標は何かを統計解析における多変量解析で評価し、導出の結果を KPI として定義しました。以上のアプローチから、KPI は以下となりました。


スマートフォンからの流入数を増加させること。
各加盟店ページのコンテンツに設置されている「ごあいさつ」「スタッフ紹介」のページビュー数を増加させること。


以上が、コンバージョンに寄与する可能性が高いことを統計的な観点から結論付けました。現在は毎月、導いた KPI と KGI の関連性を Google アナリティクスのデータより評価しながら、デジタル広告運用の最大化を実施しています。結果、お問い合わせ件数が前年比で 135%を達成することに成功しています。








2. DoubleClick Search の入札戦略を活用したコンバージョン最適化


「LIXILリフォームショップ」のデジタル広告運用における KPI は、ビジネス目標と同様に「お問い合わせ数」(フォーム 電話)と「各加盟店の店舗紹介ページの閲覧数」の 2 つがあります。この 2 つの指標の双方を加味してコンバージョンを最大化させることに、AdWords をはじめとする従来のプラットフォームを使った運用では限界がありました。そこで、新たに導入したのが DoubleClick Search です。


DoubleClick Search は入札戦略において複数指標を設定することができ、かつその戦略を複数のプラットフォームに共通で設定、運用最適化をすることが可能です。今回のケースでは、「お問い合わせ数」(フォーム 電話)と「各加盟店の店舗紹介ページの閲覧数」の 2 つの指標に優先度をつけ、計算式による重み付けをすることで CPA の最適化を図る設定としました。DoubleClick Search がこの入札戦略を学習し運用が開始されたところ、この入札戦略適用しているカテゴリの広告は前期間に対して CPA を最大 39 %低減することに成功しました。







3. Google オプティマイズを活用したランディングページ最適化


3 つめに、ユーザーが訪問するページやデバイスによってコンバージョン率の差が大きいという課題がありました。デジタル広告からサイトへの流入を増やしても、コンバージョン率が低ければ KGI の最大化は達成できません。現状のウェブサイトは KGI へ到達しやすいクリエイティブになっているのか、検証する必要があると考えました。


そこで、「新築二世®」という「LIXILリフォームショップ」のリノベーション商品を紹介するコンテンツのコーナーリニューアルにあわせて、クリエイティブ検証をしました。デジタル広告で集客し、ランディング ページにデバイスごとに複数のコンバージョン パターンを設置し、Google オプティマイズによる A/B テストを実施しました。


その結果、施工事例ページよりコーナートップのほうが各加盟店紹介ページへの遷移率が高いこと、デバイスやクリエイティブパターンの違いによって遷移率が最大 6.0 % 異なることがわかりました。この結果を受け、LIXIL 様では最適と判断されたパターンについて、サイト内の他のカテゴリにも実装を検討されています。





「株式会社 LIXIL リフォーム事業部では現在、データドリブン マーケティングを推進しています。例えば、実際にリフォームしたユーザが書面で回答したアンケートを LIXIL にて集計し、その結果を顧客満足度として Web で公開、次の反響につなげるという取り込みもそのひとつです。この施策にも Google アナリティクス 360 や DoubleClick Search が活用されています。
今後も進化する Google ソリューションを活用し、お客様と店舗をつなぐ施策をより高度化させていければと考えています。」
株式会社 LIXIL リフォーム事業部 web 担当様




今後も LIXIL 様では、Google アナリティクス 360 やオプティマイズ、DoubleClick Search を活用したデジタルマーケティングを推進していく予定です。
NRI ネットコムでは、Google アナリティクス 360 スイート プレミアセールスパートナー、DoubleClick の セールスパートナーとして、今後も同社の取り組みをコンサルティングから実行支援まで幅広い分野でサポートしていく予定です。
noreply@blogger.com (Analytics team)

動画は商品購入につながる? YouTuberの紹介商品を購入した若年層は約4割

7 years 9ヶ月 ago

動画マーケティング支援などを手がけるエビリーが実施した「10-30代世代別YouTube動画視聴と商品購入の関連調査」によると、10〜30代の約4割がYouTuber(ユーチューバー)が紹介した商品を購入したことがあると回答した。

「YouTuberが紹介していた商品を購入する事はありますか?」という質問に対し、「よくする」は11.3% 、「たまにする」は27.5%だった。合計38.8%が購入経験を持つ。

年齢層別の購入経験者の割合は10代が43.7%、20代が38.4%、30代は27.9%。

エビリーが実施した「10-30代世代別YouTube動画視聴と商品購入の関連調査」

商品購入の検討でYouTuberの動画を参考にするユーザーの割合

「商品の購入を検討する際にYouTuberの動画を参考にする事がありますか」という設問では、参考にすると回答した割合が51.1%だった(「よくする」「たまにする」の合計)。10代に限ると参考にすると回答した割合は60.0%に達している。

エビリーが実施した「10-30代世代別YouTube動画視聴と商品購入の関連調査」

YouTuberが紹介していた商品を購入した経験について

YouTuberが紹介していた商品について、購入して友達に勧めたことがあるか聞いたところ、10代と20代は30%前後が「ある」と回答。30代は17.6%と他の年齢層より低い。全体では27.6%が「ある」と答えた。

エビリーが実施した「10-30代世代別YouTube動画視聴と商品購入の関連調査」

YouTuberが紹介した商品を購入し、友人に勧めた経験について

「何を見ているときに気になる商品を見つけることが多いか」について、選択式・複数回答で質問した結果、10代はTwitterとYouTubeが50%以上と高く、20代はtwitter、YouTube、Google検索の割合が比較的高い。30代はGoogle検索が約50%で最も高かった。

エビリーが実施した「10-30代世代別YouTube動画視聴と商品購入の関連調査」

気になる商品を見つけることが多いサービスについて

調査はエビリーと、サイバーエージェント子会社のCA Young Labが共同で実施し、3月7日に結果を公表した。

調査概要

  • 調査主体:株式会社CA Young Lab
  • 調査期間:2018 年1月17〜19日
  • 調査方法:インターネット上でのアンケート調査
  • 調査対象:10~39歳までの男女計1028人(10代440人、20代412人、30代176人)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

「20年代初頭、楽天やAmazonを超える」。Yahoo!ショッピングのミッション【今週のアクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

7 years 9ヶ月 ago

4月1日付で常務執行役員コマースカンパニー長に就任する小澤隆生氏。3月2日に開催されたヤフーの戦略共有会で、「Yahoo!ショッピングはまだまだ伸びる」と語りました。購入者数は「eコマース革命」前の2倍超に拡大。ソフトバンクとの提携も功を奏し、ソフトバンク会員による取扱高は1年間で4倍超に広がったそうです。

  1. ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング2018年の戦略」と「2017年の振り返り」

    「2020年代初頭、楽天やAmazonを超える国内NO.1のECサービスになる」というヤフー。「Yahoo!ショッピング」について小澤隆生氏が語る

    2018/3/5
  2. 倒産寸前からV字回復を果たした小さなEC会社が語る「大手にも負けないお店の作り方」

    防音商品を販売する福岡の小さなネットショップ「ピアリビング」が倒産寸前からV字回復した成長ストーリー

    2018/3/7
  3. 「ZOZOTOWN」のスタートトゥデイ、LINEショッピングに出店

    ポイント還元率1.0%(3月1日時点)、「ZOZO USED」「ZOZO買取サービス」「おまかせ定期便」は対象外

    2018/3/2
  4. [2018年]押さえておくべきECマーケティング8つのトレンド

    2018年に押さえるべきECトレンドは、「動画」「音声ショッピング」「ソーシャルコマース」「データ連係」「オフラインからオンライン」「商品情報最適化」「データ管理」「パートナー連携」

    2018/3/8
  5. バーコード読取なしでレジ通過&決済、小売向けの商品画像認識技術をNECが開発

    3月からNEC社内の小売店舗で、決済業務の無人化の実証実験を行う予定。

    2018/3/6
  6. 「ネットを見てからお店に行く」が増加中。ナノ・ユニバースが見つけたオムニチャネルの「2周目」【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2018年2月26日〜3月4日のニュース

    2018/3/6
  7. 広告に頼らず売上・利益を伸ばす方法って!? リピート客を増やすメール接客の極意

    ラクスの西山和人氏は、接客のポイントとして「スピーディーに対応する」「丁寧に対応する」「品質を一定化する」が重要と話す

    2018/3/5
  8. 資生堂のEC売上高は約800億円、2020年に全売上の15%をめざす

    EC売上高比率は中国で40%、「watashi+」を展開する日本では10%弱を見込む。

    2018/3/7
  9. ソーシャルログインとは? ECサイトにもたらす超基本のメリット3つをおさらい

    ソーシャルログインにはどんなメリットがあるのか、基本の3つを紹介

    2018/3/7
  10. 「よなよなエール」のヤッホーブルーイングがファン作りを加速、マルケトのMAツールを導入

    定期購入サービスやファンイベントを強化する

    2018/3/2

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

uchiya-m

対ZOZOTOWNのファッションEC同盟を――ロコンドが「圧倒的な2位グループ」作りに着手

7 years 9ヶ月 ago

靴やアパレルなどのネット通販を手がけるロコンドはファッションEC業界1位「ZOZOTOWN」(運営はスタートトゥデイ)を追随する“ファッションEC同盟”作りに乗り出す

業務提携、資本提携、M&Aなどさまざまな選択肢を視野に入れ、「圧倒的な2位グループ」(田中社長)を構築。まずは取扱高300億円グループを作り、ファッションEC業界の巨人「ZOZOTOWN」を追随する体制を整える。

2018年夏には「圧倒的な2位グループ」をめざすEC同盟が始動するという。3月9日に開いた説明会で明かした。

ロコンドが対ZOZOTOWNの「圧倒的な2位グループ」作りに乗り出すことを表明

2位グループ同盟の始動は2018年夏からという

さまざまなブランドを扱うファッションECモールで、断トツ1位がスタートトゥデイ。2017年3月期における取扱高は2120億円で、2018年3月期は2700億円を計画する。

2位以下は200億円前後で推移。「マルイウェブチャネル」(運営は丸井)の2017年3月期におけるEC取扱高は213億円、マガシークは200億円強。「SHOPLIST」(運営はクルーズ)は200億円前後と推測される(売上高は190億円)。ロコンドの2017年2月期における取扱高は80億円。2018年2月期は約100億円を計画していた。

ファッションEC業界の構造的な問題としてあがっているとされるのが、こうした取扱高の大小に起因するパワーバランス。販売力の大きなECサイトへ在庫が多く集まり、他のECサイトに配分される在庫はそれを大きく下回る傾向がある。

たとえば、ブランド側が20の在庫を持っていた場合、販売力が最も高いA社には10、その他のB社、C社にはそれぞれ5ずつを配分――。このように、販売力が最も高いECサイトに在庫が集中する状態となる。

数年前、売上100億円規模のファッションECサイトのマーケターがこう言っていた。「取扱高を増やすための在庫がなければ追いつけない。それどころか、離されるだけ」。

田中社長は「2位が規模を大きくして、ファッションECを健全なマーケットにしていく」と説明。ブランド側からあがっているという「『ZOZO』が強すぎる」「在庫をいろんなサイトに置くのは避けたい」といった不満やニーズを解決する“同盟”を作るという。

ファッションEC業界の再編に乗り出したロコンド・田中社長

ファッションEC業界の再編のキーマンとなるロコンド・田中社長

「圧倒的な2位グループ」のキーワードは「在庫の共有化」。ロコンドの物流倉庫を活用した物理的な在庫共有、ロコンドと相手先企業の在庫情報をバーチャル上で共有する方法で「在庫の共有化」を実現。

ブランドから要望のあった在庫の分散化を防ぐと同時に、写真撮影やデータ入力といった業務の効率化も実現できるとしている。

田中社長はファッションEC業界の再編に向けて、目標を次のように話した。「ファッションEC業界の坂本龍馬になる」。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

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