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麻生太郎財務相が通販・ECを語る。「通販はこれだけ普及しつつあるのに……」

10 years ago
統計調査の在り方に言及し、通販が基礎統計に入っていないケースがあることに疑問を呈した

麻生太郎副総理、財務・金融担当大臣は12月8日、閣議後の記者会見で通販ビジネスに言及、「(通販は)信用があり、品物に間違いがなく、時間通りに届くという日本人の持っているディストリビューションの正確さ、そして届けられる品物に偽物がないなどが重なり合っている」などと評価した。

内閣府が発表した2015年7~9月期の国内総生産(GDP)が年率1.0%に上方修正されたことについて会見で言及。設備投資の上振れを指摘した上で、統計の在り方に対し自身の考えを述べた。

麻生副総理は内閣府の調査方法に疑念を呈しつつ、通販を評価。

通販などが入っていない基礎統計もある。通販でこれだけ物が売られたり買われたりして、10~20万という単位のものが通販で売れる。(通販が)これだけ普及しつつあるのにそれが調査の対象になっていない場合もあるというところの方に、よほど感覚のずれがあるだろう。今回の結果を見て、(通販を)含めて調査というものについてはもう少し考え直さなければいけないところがいっぱい出てきている。

麻生太郎財務相が通販を評価した

麻生太郎財務相(画像は首相官邸より)

このように、統計の取り方を再検討する考えを示した。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

Googleは2016年2月にAMPを検索で公開、ランキング要因になる可能性を示唆

10 years ago

Googleは、早ければ2016年2月後半に検索でAMPに対応したページへアクセスを送り始めることを、AMPプロジェクトの公式ブログでアナウンスした。AMPが検索におけるランキング要因になる可能性をGoogleは示唆した。

- Googleは2016年2月にAMPを検索で公開、ランキング要因になる可能性を示唆 -

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Kenichi Suzuki

CSS Nite in TOSA, Vol.3「作業効率を上げるためのWebデザイン実践」が終了しました

10 years ago
CSS Nite実行委員会

中古カメラECのシュッピンが東証一部に市場変更

10 years ago
企業価値向上のため市場変更下と説明

中古カメラECなどを行うシュッピンは12月8日、東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部に市場変更したと発表した。東証一部に市場変更することで、企業価値向上につなげていく。

シュッピンはECサイト「Map Camera」を運営しており、新品・中古のカメラ、時計、筆記具、自転車などを販売。東京・新宿に実店舗も構え、実店舗のショールーミング化(取引はインターネット、確認は店舗)をビジネスモデルとして掲げるなど、ネットと実店舗の相乗効果を高める施策を推進している。

2015年3月期の売上高は前期比22.8%増の191億6600万円、営業利益は同26.4%増の8億8600万円、経常利益は同26.2%増の8億7000万円、当期純利益は同44.5%増の5億6300万円。売り上げに占めるEC比率は51.5%。

Map Camera

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

CPI x CSS Nite x 優クリエイト「After Dark」(28) 「デザインの生死を左右するクリエイティブディレクション」 が終了しました

10 years ago

2015年11月19日(木)、KDDIウェブコミュニケーションズ セミナールームでCPI x CSS Nite x 優クリエイト「After Dark」(28)を開催しました。 リーグラフィの李 優未さん、水越 佑介さんに札幌からお越しいただきました。

「After Dark」は、通常19:30-21:00に開催していますが、早々にキャンセル待ちになったため、17:00-18:30に追加セッションを行いました。

李さんには、好評だった札幌版の再演+拡張版として『デザインの生死を左右するクリエイティブディレクション』

Web担当者Forumでの記事もご参照ください。

水越さんには、札幌版になかったセッションで『制作の立場で考えるダメ出し対処法』と題してお話しいただきました。

平野さん(リーグラフィ)によるグラフィックレコーディングも行われました。

こちらが完成版。

(撮影:飯田昌之)

CSS Nite実行委員会

その広告は見られているか?GoogleのViewability導入に見るネット広告の未来

10 years ago

GoogleはAdWords広告を従来のCPMからViewabilityが保証されたvCPM(視聴可能なインプレッション)へと移行させました。

Viewabilityとは端的に言うと「その広告が実際に見られた回数または割合」のことを指します。つまり、広告主にとっては、「自社の広告が実際に見られた時」にのみ課金が行われるスキームへと変化が生じました。

このことが、ネット広告にもたらす影響について考えてみたいと思います。

見られている広告に対価が支払われる

数年前から広告業界の抱える課題として議論が続けられてきたViewabilityという考え方について、Googleは積極的な取り組みを行ってきました。

2014年12月には、ディスプレイ広告のViewabilityに関する調査結果を発表。実に56.1%のディスプレイ広告が見られていない(Viewableではない)と報告されています。
大西さん1

(引用:AdWords公式ブログより)

 

スクロールされないことで、ユーザーが実際に見ている画面上に表示されなかったり、逆にユーザーのスクロールによって早々に画面から消えてしまったりといった、ディスプレイ広告の懸念点が明確な数値となって結果に表われました。

広告主の立場に立って考えると、「配信はされているが見られてはいない」広告に対価を支払うことには、抵抗を感じることでしょう。Viewableなインプレッションへの移行は広告主にとって納得のいくものであり、より高い広告効果が期待されています。

Viewabilityの標準化における課題

しかし、Viewabilityの推進にはまだまだ課題が残されています。その一つは、業界内で共通の統一された基準を持たないことです。

例えば、GoogleのViewability基準は、「広告ピクセルの50%以上がディスプレイ広告では1秒以上表示されること、動画広告では2秒以上の再生が行われること」と定義されています。これは、MRC(Media Rating Council)とIAB(Interactive Advertising Bureau)が定めた基準を採用したものです。

一方で、同じくプラットフォーム大手のFacebookも、Viewableなインプレッションへの移行を積極的に推進。その基準には「広告ピクセルの100%表示」を広告購入時のオプションとして提供しています。

これらは、一例にすぎませんが、共通の基準を持たない指標は客観的な信憑性を獲得することができないでしょう。今回のGoogleの完全移行が、Viewabilityの標準化にどのような影響を与え、今後のどのような潮流を生み出すことになるのか注視したいと思います。

Viewabilityが導くネット広告の未来

それでは、Viewabilityの標準化によって今後のネット広告はどのように姿を変えていくことになるのでしょうか。

これまでもネット広告は、テレビや新聞、雑誌など、ほかの媒体に比べて、広告のリーチを測定するという側面において優位性を保っていました。その上で今の流れは、クリックというユーザーのアクションを重視することから、Viewabilityという広告が見られること自体を重視し、より正確に把握しようというものになります。

これは、ほかの媒体に比べて、より能動的に接触されるネット広告が、より正確な数値によって広告の表示を保証されるということを意味します。つまり、広告主のメディア・プランニングにおけるネット広告の位置付けや、価値が大きく変わる可能性を指し示しているのです。

また、媒体側にとっても、広告枠の設計を見直したり、広告料金や広告販売の考え方についても変化を迫られることでしょう。その先には、より高い価値を持ち、より高い成果を生み出す広告媒体として、収益向上につながるチャンスが訪れようとしています。

まとめ

Viewabilityはまだ発展途上にあるものの、今回のGoogleの動きによって、その流れは加速度的に前進することが予測されます。その中で、ネット広告の価値はますます高まることになるでしょう。

とはいえ、それはディスプレイ広告においてのことであり、動画広告に関しては議論の過程にあります。今後、動画広告においてもViewabilityの標準化が進み、その価値と成果が高まることにも期待が集まることでしょう。
(文=大西 晃)

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参考記事

http://adwords.blogspot.jp/2015/09/Enhancing-the-google-display-network.html
http://adwords.blogspot.jp/2015/11/the-google-display-network-ups-its.html
https://www.thinkwithgoogle.com/infographics/5-factors-of-viewability.html
https://goo.gl/osYE7b

crevoAdmin

第60回HCD-Netサロン@関西「認知工学の基礎:「どんな」分析を「なぜ」するのか?」開催のお知らせ

10 years ago

  使いやすさ、あるいはユーザエクスペリエンスを分析する手法として認知工学があります。今回のサロンは認知工学をテーマに取り上げ、「判断ミスはしないか」「学習しやすいか」「記憶しやすいか」 など、ユーザビリティにとって最も重要な要素である認知性について学びます。認知的な視点を積極的に取り入れ、ユーザエクスペリエンスデザインをより精度の高いものにしたいと思います。  

  ゲストスピーカーとしては、筑波大学人間系心理学域教授の原田悦子氏より、認知科学・認 知心理学の基礎概念についてご教授いただきます。国内で認知心理学研究の第一人者である原田氏より、人にとっての「使いやすさ」とは何か を直接ご教授いただける、関西では滅多にない貴重な機会です。質疑の時間もたっぷり取っています。この機会をお見逃しなく、ぜひお越しく ださい。

 

■日時:2016年1月15日(金) 18:00~20:00 (受付:17:45~)

 

■会場:グラ ンフロント大阪 北館7F ナレッジサロン

https://kc-i.jp/data/pdf/salon_map.pdf

http://kc-i.jp/facilities/salon/

 

■定員:50名(先着順)

 

■参加費:HCD-Net会員:3000円 / HCD-Net学生会員:1000円

一般:4000円 / 一 般学生:2000円

 

■プログラ ム:

18:00-18:05  ごあいさつ

水本 徹氏(HCD-Net理事・関西支部長)

 

18:05-19:30

ご講演「認知 工学の基礎:「どんな」分析を「なぜ」するのか?」

原田 悦子氏 (筑波大学)

 

19:30-20:00  質疑

 

■参加申込み 方法:

メールタイト ルを「第60回HCD-Netサ ロン参加希望」として以下の内容を

hcdnet_registration@hcdnet.org へお送りください。

----------------------------------------------------

氏名:

所属先名:

会員種別:正会員/賛助会員/学生会員/一般/一般学生

電話番号:

メールアドレス:

参加費領収書の宛名:

※記載がない場合は所属先名で発行いたします。

----------------------------------------------------

※受付メールを事務局より返信いたします。参加費の支払い方法の案内は受付メールに記載されています。受付メールが2、3日 (土日祝日を除く)で届かない場合は事務局にご連絡ください。請求書をご希望の場合は本文にその旨と、請求書のあて先と郵送先をご指定ください。

 

※不測の事態や事故等によりプログラムは変更される場合があります。予めご了承ください。

Fujikawa

ビックカメラ、わかさ生活が中国向け越境ECに参入

10 years ago
中国越境EC売上拡大で大手の参入が増加している

中国向け越境ECに参入する企業が増えている。

サプリメント通販のわかさ生活は12月、中国に6億人のユーザーを持つ銀聯カードの直営オンラインショップ「銀聯オンライン公式ショッピングモール」の日本商品専門サイト「日本館」に出店し、商品の販売を開始した。

販売する商品は、美容ゼリーの『コラーゲン プラセンタゼリー』、生活習慣改善サプリメント『スーパー ウコンD』、『わかさのひらめきサプリ DHA EPA』、ブルベリーサプリメント『めがキラッ』のサプリメント4製品。

日本のサプリメントは品質の安全性の高さから中国でのニーズが増え、訪日中国人による爆買いも発生している。越境ECで中国の消費者が抱えるニーズを開拓し、売上拡大につなげる。

わかさ生活が中国向けECに参入

ビックカメラは12月7日、中国の家電量販大手の国美電器と業務提携し、中国向けの越境ECを開始すると発表した。国美電器は運営するECサイト「国美海外購」内に、日本製品を専門に取り扱う「国美海外購日本館」を12月12日に開設。ビックカメラは「国美海外購日本館」に出店する。

注文を受けた後、商品を国美電器の日本法人が持つ物流拠点に配送。その後は国美電器の物流網を使って中国消費者に届ける。

まずは中国で人気のある美容家電やキッチン家電などを販売。今後、日本のビックカメラが運営するECサイトと同様、日用品から食品および地方特産品など幅広い商品を取り扱う。

今後は国美電器が中国国内で展開する1800店舗での修理・交換サービス、会員ポイントの交換や互いの店舗などでポイントを利用できるサービスの導入も検討していく。

中国向け越境ECを巡って、11月にオールアバウトライフマーケティングやアスクルなどが開始し、参入企業が急拡大している。

2014年まで、日本国内では中国人観光客による爆買いが発生しつつも、越境ECはなかなか売り上げにつながらなかったが、昨年後半からは徐々に越境ECでの売り上げを拡大しつつある企業が増えている。こうしたことを背景に、大手による参入が増えてきているものと見られる。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

nakagawa-m

アプリ インストールを促進する新しいインタラクティブ広告のご紹介

10 years ago
Posted by Sissie Hsiao - ディスプレイ ネットワーク担当ディレクター、Pasha Nahass - ディスプレイ ネットワーク担当プロダクト マネージャー

アプリ デベロッパーの皆様は、アプリのインストールを促進する新しい方法を常に模索していることと思います。しかし、インストールされたアプリの 4 つに 1 つはまったく使われていないというデータもあり(英語記事)、インストール前後でアプリの利用を継続的に促すことが課題となっています。そのため Google では、アプリ内広告フォーマットの 1 つのデザインを刷新(英語記事)するなど、優れたアプリ広告の実現に努めています。

本日はそうした取り組みの一環として、2 つの新しい広告フォーマットをご紹介します。


広告内でゲームを試せる体験プレイ広告


体験プレイ広告(注: 米国のみでご利用いただけます)は、ユーザーがアプリをダウンロードする前に広告内で最大 60 秒間ゲームを試すことができるアプリ広告フォーマットです。実際のゲームを試してもらうことで、インストールの促進が期待できます。実際にゲームをプレイしてみた上でダウンロードをするユーザーは、いわば価値の高いユーザーということになります。

体験プレイ広告の特徴:
  • 本物さながらの臨場感を楽しめる、ゲームに特化した広告
  • ユーザーはダウンロードの前にゲームを試すことが可能
  • アプリを利用する見込みが高いユーザーによる広告のクリックとダウンロードを促進できる

「クッキージャム」の体験プレイ広告


柔軟にカスタマイズできるインタラクティブ インタースティシャル広告


インタラクティブ インタースティシャル広告のベータ版も立ち上げました。インタラクティブ インタースティシャル広告とは HTML5 広告で、それぞれのアプリに適したユーザー エクスペリエンスを提供できます。HTML5 を使ってデータを動的に取り込めるため、広告制作の自由度が高まります。柔軟にカスタマイズできる点を活かし、独自のブランド戦略を前面に打ち出し、特に強調したいアプリの特徴などを盛り込むことができます。インストール済みのアプリの利用を促進したい場合に特に効果的です。

インタラクティブ インタースティシャル広告の特徴:
  • 柔軟で美しい広告フォーマット
  • 独自のテスト機能と最適化機能
  • ダウンロードの前に、アプリの一部を試すことが可能
  • 独自のブランディング機能

Zalora はインタースティシャル広告を利用し、ギャラリー形式で新商品を紹介しました。まだアプリをインストールしていないユーザーも、画面をスワイプしてアプリの価値を体感することができます。

Zalora の例: ユーザーが画面をスワイプして情報を探せるインタラクティブ インタースティシャル広告


どの程度広告をカスタマイズするかは広告主様次第です。標準テンプレートに少しだけ手を加えても、完全に独自のクリエイティブを作成しても構いません。アプリのコンテンツを動的に取り込み、リアルタイムに広告を作成したり、クリエイティブや行動を促すフレーズを複数テストして、コンバージョンの促進につながる組み合わせを見極めることも効果的です。この広告フォーマットでは、単にアプリを説明するだけでなく、アプリ独自のエクスペリエンスでユーザーを刺激し、アプリを使いたいと思わせることができるのです。


Zalora の例: スワイプ可能なインタラクティブ インタースティシャル広告で商品を紹介


Google では今後も、モバイルの小さなスクリーンで大きな効果を発揮すべく、新しい広告フォーマットの開発に取り組んでまいります。

体験プレイ広告とインタラクティブ インタースティシャル広告は現在どちらもベータ版で、一部の限られた広告主様にご利用いただいております。また体験プレイ広告は、米国でのみご提供しております。ベータ版のご利用をご希望の場合は、担当のアカウント マネージャーまでご連絡ください。
noreply@blogger.com (Google Blog)

BEENOS創業者の佐藤輝英氏が挑むアジア新興国の起業家ネットワーク作り | 単発記事

10 years ago
BEENOS取締役を退任後、2015年7月にベンチャーキャピタル「BEENEXT」を立ち上げた

BEENOS(旧ネットプライスドットコム)の創業者で、現在はアジア新興国を中心にスタートアップに投資を行う佐藤輝英氏は2015年7月、ベンチャーキャピタル「BEENEXT」を立ち上げた。BEENOSでもアジア各国のオンラインマーケットプレイスやオンライン決済会社などへの積極的な投資を行ってきた。BEENEXTを新しく立ち上げた狙いは? 今後の投資戦略などについて佐藤輝英氏に話を聞いた。

BEENOSの経営陣に安心、新たな段階に

――BEENOSでアジア各国のスタートアップ企業への投資を行ってきましたが、ベンチャーキャピタルを立ち上げた背景を聞かせてください。

インターネットを使って社会問題を解決したり、生活を豊かにするようなサービスを創造しているのは、それぞれの国にいる起業家です。そうした起業家をサポートするにはどうすればいいのかを考えた結果、シンガポールを拠点にするベンチャーキャピタルを作ることにしました。

2014年12月にBEENOSの代表取締役を退任し、その後、世界中の起業家に会うために世界中を飛び回りました。そのため、1~2月はほとんど会社に行きませんでした。でも、会社が次の体制下でも、しっかり成長を続けることを確認できた。予定ではもう少しの間、BEENOSの取締役を務める予定だったのですが、2月に取締役も退任しました

大株主で、ファウンダーでもあるので、必要とされればアドバイスなどをするつもりです。しかし、この1年間は次の世代がしっかり経営しているので、安心できています。

取締役も退任したので、世界中でさまざまな人たちと会って話をしてきました。地球規模でインターネットによるイノベーションが加速しているということを再認識することができました。

BEENOS(旧ネットプライスドットコム)の創業者でBEENEXTを立ち上げた佐藤輝英氏

佐藤 輝英 氏

国をまたいだ起業家のコミュニティを創る

――ベンチャーキャピタルの目的は。

起業家たちのネットワークを作ることが最大の目的です。世界中の投資先の起業家をオンラインとオフラインの両方でつなげることで、お互いのノウハウを共有し、成長のスピードを早めることができます。

ノウハウの共有以外にも、起業家は他の起業家と会うことで、インスピレーションを受けたり、新しい構想が浮かんだり、ベンチマーク先ができたり……いろんな発見があります。起業家独自の放つエネルギーが新しいイノベーションを起こす源泉になるので、ネットワークを広げ、国をまたいだ起業家のコミュニティを創ることに力を入れています。

――シンガポールに拠点を置いた理由は。

東南アジアやインドといったアジア新興国のハブとして、人と情報が集まりやすい場所だからです。シンガポールはアジア新興国のほぼ全ての起業家や投資家が簡単に集まるので、情報やネットワークを広げやすいという利点があります。

――投資対象は?

世界中の次世代の起業家が対象で、eコマースだけではなくインターネットテクノロジー全般です。ただ、変化率の大きい国への投資を優先するので、当面はインドへの投資が多くなると思います。おそらく今回のファンドの半分以上はインドへの投資になるでしょう。次いで、東南アジアです。

――出資しているのはどのような人たちなのですか。

今回のファンドへの出資者のほとんどが、自らも起業家として成功した方々。新しいことに関心があり、事業などに関わっていきたいが会社の経営などで忙しく、深く関わることは物理的にできない。一方、経済面や人脈面では次の世代を支えるための活動をしていきたいという方々がほとんどです。今回のファンドの目的は、こういった先輩起業家と、未来の起業家との間のネットワークを作ることにもあります。

――すでに投資している企業のサービスはどんなものがありますか。

インドの「Droom」というサービスは、スマホで車やバイクなどを売り買いするサービス。個人だけでなく、ブローカーやディーラーも出品していて、ものすごい伸びですよ。このサービスは他の地域でも展開できるのではないかと思っています。

「HackerEarth」はエンジニアのデータベースで、どのくらいの能力を持っているか独自のオンラインアセスメントツールでリアルタイムに把握できます。企業が採用したいエンジニアをオンラインで探すことができるサービスです。採用が発生した際にお金をもらうというビジネスモデルとなっています。

このほか、東南アジアや米国、日本も含めて、既に15程度の企業に出資しましたが、年内には20程度に増える予定です。

BEENEXTが出資しているベンチャー企業ロゴ

BEENEXTが出資しているベンチャー企業のロゴ

インドネシアで約120人の起業家向けキャンプ

――投資の意思決定はどのように行うのですか。

BEENOSでは現地の起業家に会った後、取締役会を緊急開催し、投資するかどうか決めていました。しかし、インドなど動きの早い国では1週間もすればすでに次の話が決まっているということが少なくないほど、すごいスピードで動いています。そのため、BEENEXTは私が会って、話していいと思ったらすぐに投資できるようにしています。

――勉強会やミーティングはどんなペースで行うのでしょうか。

集まれる人だけで集まるようなミーティングについては随時で、特に定めてはいません。決まっているのは、年に1度、世界中の投資先の起業家を集めた「BEE Global Camp」という起業家向けキャンプを世界のどこかで開催することです。2014年はシンガポールで40名ほどを集めて開催しましたが、2015年は11月にインドネシアのバリ島で120名を集めて行いました。2016年はインドで開催する予定です。

――今後の取り組みは。

これまでと変わらず、起業家との信頼関係と、起業家同士のネットワークを大事にしていきたい。最終的には、そのネットワークが複数の線でつながりコミュニティ化していくことが理想ですね。

BEENEXTのミッションは、エイブラハム・リンカーンの言葉を少し引用し「起業家の、起業家による、起業家のためのパートナーシップ」という言葉を掲げました。こうした動き方をするベンチャーキャピタルファンドは、米国にはいくつかあります。しかし、アジアにはあまりない。さらに複数国をまたいで活動しているものはありません。そういう立ち位置を不思議な日本人として創っていきたいと考えています。

BEENOS(旧ネットプライスドットコム)の創業者でBEENEXTを立ち上げた佐藤輝英氏

BEE Global Campの集合写真

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

楽天市場の「レビュー書いたら値引き」などは禁止。商品レビューのルールを変更 | 通販新聞ダイジェスト

10 years ago
「レビューを書いたら送料を無料にする」「レビューを書いたら値引きする」といったキャンペーンを禁止

楽天では、仮想モール「楽天市場」の商品レビューに関するルールを変更した。11月12日から、「レビューを書いたら送料を無料にする」「レビューを書いたら値引きする」といったキャンペーンを禁止した。同社では、レビューの質を向上するための施策を実施しており、今回の取り組みはその一環となる。

楽天市場をはじめとした仮想モールでは、購入者がレビューを書くことを前提に、送料を無料にするといったインセンティブを与えるキャンペーン(画像参照)が定着している。これは、レビューの数や評価によって購入を決めるユーザーが多いのはもちろん、「レビューの数が多い方がモール内検索順位で有利」とみる店舗が多かったからだ。

楽天市場の「レビューを書いたら値引き」などは禁止。商品レビューのルールを変更

ただ、インセンティブを与えた上でのレビューは、評価にバイアスがかかっている恐れがあるほか、商品到着前にレビューをするユーザーも少なくない。「まだ届いていないが、期待を込めて評価は星5つ」などというレビューは、購入するかどうか迷っているユーザーにとっては無価値なものといえる。

楽天では、レビューを投稿したユーザーの“質”を重視する方針を打ち出している。「ヘビーユーザーによるレビューと、サクラ投稿の可能性もある誰だか分からないユーザーのレビューでは書き手の質に差がある」(河野奈保執行役員)ことから、こうした要素を楽天市場内の検索やレビューにおける総合評価(星の数)に反映。今回の「インセンティブ禁止」も「レビューの質や信頼性を向上させるための取り組み」(PR推進部)という。

店舗にはRMS(店舗管理システム)で告知した。違反した際の罰則などは検討中。期間限定で行っている場合は、キャンペーンが終了次第のルール適用となる。「今回の注文へのインセンティブ」が禁止対象となるため、レビューを書いたユーザーに対し、次回購入時に使えるクーポンを発行するというキャンペーンは認める。

出店者からは「商品力やサービスで総合評価を高める方向に進むことは歓迎したい」(雑貨関連の出店者)といった声が出ている。一方で、「ユーザーにとっては値引きがあった方がいいのでは」(スポーツ用品関連の出店者)という声もある。購入時に送料がネックになるケースは少なくないだけに、購入率を高めるための工夫が必要になりそうだ。

「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
楽天、「レビューで値引き」禁止(2015/12/03)

次期ペンギンがリアルタイム更新になる理由は? リアルタイムのペンギンはリンクの重要性を下げるのか?

10 years ago

次回のペンギンアップデートは更新の実施が来年にずれ込んだものの、今後はリアルタイム更新になる

- 次期ペンギンがリアルタイム更新になる理由は? リアルタイムのペンギンはリンクの重要性を下げるのか? -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

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