ネットショップ担当者フォーラム

heyが提供する実店舗とECの商品・在庫データを連携するレジアプリ「STORES レジ」とは

5 years 1ヶ月 ago
「STORES」プラットフォームを展開するheyは、ECサイトと実店舗の在庫情報などを連携・管理するレジアプリ「STORES レジ」をリリースした

EC開設・運営、キャッシュレス決済、オンライン予約システムなど、「STORES」プラットフォームを通じて中小企業や個人事業主のデジタル化を支援するheyは、ECと実店舗の在庫や商品情報を連携して一元管理するレジアプリ「STORES レジ」の提供を始める。6月15日に発表した。

中小企業が直面する“二重管理”の課題を解消

新たに発表した「STORES レジ」は、次の機能を搭載している。

  • 実店舗とECの商品情報を一元管理
  • 実店舗とECの在庫をリアルタイムで連携・管理
  • レジとキャッシュレス決済ををスムーズに連携
  • 実店舗のレジに登録した商品情報で、新たにECサイトを開設
POSレジとECの商品や在庫データを連携。クラウドに同期されるためリアルタイムにデータが反映される
POSレジとECの商品や在庫データを連携。クラウドに同期されるためリアルタイムにデータが反映される

heyは、0円からECサイトを構築できる「STORES」を中小企業や個人事業主向けに展開している。実店舗を主軸としてきた中小企業や個人商店の間でも、ECサイト開設のニーズが急増。heyの2021年6月時点の流通総額は2018年2月と比較し、4.9倍で着地する見込みだ。

しかし、中小の小売事業者が新たにECを開設する場合、基幹システムやPOS連携できるシステムを資本力で導入しやす大企業と異なり、「スモールビジネスならではの課題に直面しやすい」と取締役CPOの塚原文奈氏は説明する。

取締役CPOの塚原文奈氏
hey取締役CPOの塚原文奈氏

たとえば、ECと実店舗の在庫管理の統合および一元管理ができないといった“二重管理”の課題があげられる。

実際、「STORES」を導入している事業者のなかには、「実店舗で先に売れてしまうことがあるため、ECの在庫はあえて少なめに登録している」といった声もあったという。

こうした課題を解決するために、開発・提供したのが「STORES レジ」だ。

「STORES レジ」は、お店のレジにネットショップを“そなえる”という提案。ECとPOSレジが完全に一体化している。(塚原氏)

STORES レジで提供される機能
「STORES レジ」で提供する機能

スモールビジネスを対象に、利用料金は0円から

料金はフリープラン(0円)と、スタンダードプラン(2,178円/月額)の2種類。基本的にはフリープランでほとんどの機能を網羅しているが、有償のスタンダードプランは、品番表示やバーコードスキャンにも対応。キャッシュレス決済サービス「STORES決済」と連携する場合は、決済手数料が別途発生する(クレジットカード:3.24%/3.74%、交通系電子マネー:3.24%)。

類似サービスはすでに「Shopify」や「Square」などで提供されているが、「(既存サービスには)ハイスペックな機能が多く含まれている。また無料で使える範囲が限られており、スモールビジネス向きではない。STORES レジはマルチチャネル化のハードルを下げて、スモールビジネスが利用できるようにしていきたい」(塚原氏)。価格とサービスのバランスを武器に他社サービスと差別化を図っていく。

初年度の導入目標店舗数は非公開。「市場感としては、70万店舗くらいある。まずは丁寧に1社1社使ってもらうことをめざしている」(塚原氏)と言う。今後は、売上分析機能の充実や、スマホ版の開発を進めていくとしている。

公文 紫都
公文 紫都

フューチャーショップ「futureshop」と、これからの「AdSIST」が連携

5 years 1ヶ月 ago

フューチャーショップは、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」と、EC支援のこれからが提供するSaaS型ネットショップ自動集客ツール「AdSIST(アドシスト)」との連携を開始したと発表した。

「AdSIST」はECサイトと自動連携し、Facebook、Instagram、Yahoo!、Googleといった国内主要広告媒体へ手間なく広告を出稿できる広告運用ツール。5000サイト以上が導入している。

フューチャーショップが提供する「futureshop」「futureshop omni-channel」を導入しているEC企業は、自社ECサイトに登録している商品を自動的に抽出し、商品カタログ広告を作成することが可能。アカウント登録から広告配信セット完了まで最短5分で行えるようになる。

フューチャーショップは、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」と、EC支援のこれからが提供するSaaS型ネットショップ自動集客ツール「AdSIST(アドシスト)」と連携
「AdSIST」を通じた広告出稿イメージ

「futureshop」は自社ECサイトの構築・運用のプラットフォームで、シリーズを利用している店舗数は2800店以上。2020年の流通総額は1550円。

フューチャーショップはツール連携を記念し、対象(「AdSIST」へ「futureshop」店舗を登録し、広告配信したサイト)を満たした「futureshop」導入企業へ、「AdSIST」から1万円分の広告費プレゼントするキャンペーンを実施する。キャンペーン期間は7月31日)土)まで。

瀧川 正実
瀧川 正実

企業からの情報を受け取る手段「メルマガ」が最適に47%、つながりたい方法は「メルマガ購読」が4割【エイジアの調査】

5 years 1ヶ月 ago

企業や団体のCRM運用支援を行うエイジアはが実施した「企業に求める情報発信とコミュニケーション方法」に関する調査結果によると、「企業から情報を受け取る最適な手段は何ですか」という質問(複数回答可)に対し、48%の人が「企業のWebサイト」、47%の人が「企業発行のメールマガジン」を選択した。

エイジアが実施した「企業に求める情報発信とコミュニケーション方法」 企業から情報を受け取る最適な手段(方法)
企業から情報を受け取る最適な手段について

ソーシャルメディア(SNS)を最適な手段として選択した人は20%。回答結果を年齢別分布で比較したところ、20代は「企業の公式SNS」、次いで「企業のWebサイト」、「スマートフォン(スマホ)のアプリケーション(アプリ)からの通知」がほぼ同率で上位を占めている。

エイジアが実施した「企業に求める情報発信とコミュニケーション方法」 企業から情報を受け取る最適な手段(方法)の年代別分布
企業から情報を受け取る最適な手段について(年代別分布)

「あなたは企業と何でつながりたいと思いますか?」という質問に対しては、39%の人が「企業が発行するメルマガを購読」を選択。企業が生活者との関係性を構築する上で、メルマガは依然として重要な存在と言える。

次いで、33%の人が「特にない」、27%の人が「企業のWebサイトの確認」を選択した。SNSは17%にとどまっている。

エイジアが実施した「企業に求める情報発信とコミュニケーション方法」 企業とつながる手段について
企業とつながる手段について

一方、年齢別の「特にない」以外の回答では、20代は「公式SNSのフォロー」が最も多く35%、30代も同様で31%。40代以降はメルマガが最も多い。

エイジアが実施した「企業に求める情報発信とコミュニケーション方法」 企業とつながる手段について
企業とつながる手段について(年代別分布)

「あなたが自分の意思を企業に伝える最適な手段(方法)は何だと思いますか?」という質問に対して、55%の人が「企業のWebサイトの問い合わせフォーム/代表メールアドレスに連絡」を選択した。

次いで、41%の人が「企業の問い合わせ窓口に電話」を選択、ダイレクトな対話を求めている方もいると考えられる。一方、「企業が主催するオリエンテーション・イベントへの参加」を選択した人は10%にとどまった。

エイジアが実施した「企業に求める情報発信とコミュニケーション方法」 自分の意思を企業に伝える最適な手段
自分の意思を企業に伝える最適な手段について

「あなたが企業とのコミュニケーションに求めるもの」(複数回答)については、「自分が興味・関心を持っている情報の提供」が57%、次いで「最適なタイミングでの情報の提供」(43%)だった。消費者は、ターゲティングされた情報を最適なタイミングで発信するということを企業に求めている。

エイジアが実施した「企業に求める情報発信とコミュニケーション方法」 企業とのコミュニケーションに求めることについて
企業とのコミュニケーションに求めることについて

エイジアはこうした結果から、企業と生活者間の「届ける」「受け取る」といった双方向コミュニケーションにおいては、SNSやアプリ、広告、イベントを抑え、Webサイトやメールを媒体としたコミュニケーションが有効であるとしている。

調査概要

  • 調査会社:GMOリサーチ
  • 調査手法:アンケートシステム「WEBCAS formulator」を活用し、GMOリサーチのモニターでインターネット調査を実施
  • 有効回答数:1110人(性別×年齢の12割付で実施)
  • 調査期間:2021年4月20日~4月21日の2日間
  • エリア:全国47都道府県
石居 岳
石居 岳

1人の主婦が始めたECが年商8億円の事業に。中国越境ECにも挑戦する防音専門ショップ「ピアリビング」の成長ストーリー | 『EC通販で勝つBPO活用術』ダイジェスト

5 years 1ヶ月 ago
EC通販における差別化成功事例③『EC通販で勝つBPO活用術』(高山隆司/佐藤俊幸 著 ダイヤモンド社 刊)ダイジェスト(第15回)

ピアリビング」は防音専門のEC通販サイトだ。楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなどのモールに出店しているほか、電話での注文対応や楽器メーカー向けの卸も行っている。

商品ラインは一時期に比べて絞っており、現在の商品アイテム数は2,000SKU。色違いを除くと1,000SKUに過ぎない。専門ロングテール型というには少ない印象だが、「防音」という独自のカテゴリー設定と、壁、床、窓の部材がひと通り揃っていることが特徴だ。

1人の主婦が始めた事業が年商8億円の事業に成長するまでの道のりを紹介する。

企業データ

「防音専門ピアリビング」 https://www.pialiving.com/
本社:福岡県宗像市三郎丸5丁目7−15 代表者:代表取締役 室水房子
創業:1993年12月
事業内容:インテリア用品販売/カーペット販売/防音工事/ファインヴェールシステム施工(吸音工事)/カーペット・フロア施工/住宅耐震補強工事/OAフロア・光天井工事/建築資材販売/インテリア用品の販売/オーダー防音商品の販売/ペット用品販売/飲食業

代表取締役の室水房子氏は次のように語る。

防音は窓だけでも、床だけでも、壁だけでもできません。ケースに応じて適切な組み合わせを提案したり、オーダー制作を引き受けたり、場合によっては施工まで対応したりするワンストップソリューションが当社の強みです。

商品をオンラインで販売するとともに細かい相談とアドバイスにこだわり、福岡と東京にショールームも設けています。

始まりは何気なく目にしたパンフレット

室水氏がEC通販業に取り組み始めたのは2000年のこと。当時、室水氏は幼稚園と小学校低学年の2人の子どもを育てる専業主婦だった。ところが、夫の仕事(内装業)が不振に陥り倒産寸前に。「なんとかしたい」と内装業の施工で取引のあった大手建材メーカーの支店に飛び込み営業に出かけた。

そこで防音カーペットのパンフレットを目にし、「こんな製品があるのか!」と驚いた。高性能だが価格が高いためホームセンターなどでは扱っておらず、ほとんど知られていない製品だった。

室水氏の周りには子どもが走り回る足音などで近隣から苦情を受け、悩んでいる主婦が何人もいた。「これは売れるかも」と考えた室水氏は、見よう見まねでネットオークションに出品。配送はドロップシッピング方式でメーカーから直送した。すると、3か月もしないうちに月100万円を受注するまでになった。

手作りホームページで「防音専門店」をスタート

騒音についての相談や質問もたくさん来た。身近な騒音のトラブルで悩んでいる人がとても多いことを確信した室水氏は、市販のソフトを買ってきて自分でホームページを立ち上げた。壁の防音もできないかメーカーに相談すると、「ロックウールを取り付ければ防音効果があるだろう」という答え。ただ、ロックウールは建築会社や内装業者などBtoB向けしかなく、また個人が買って取り付けるのも難しい。

顧客の要望が来るたびに、主婦感覚で建材をアレンジして独自の施工方法を考案したり、施工が得意な夫や親しいメーカーに商品を作ってもらったりして、商品開発を進めていった。

こうして2001年、防音建材の販売をスタート。2003年には「ピアリビング」を正式にオープンし、EC通販業界では初めての「防音専門店」をうたい、床の防音カーペットと壁の防音建材(ロックウール)の紹介に力を入れた。

当時は他にそういうサイトはなく、まさにブルーオーシャンでした。注文は北海道から沖縄まで、全国から来ました。建材メーカーからも、なぜ九州の主婦がやっているサイトでこんなに売れるのかと、役員が見学にやってきたりもしました。(室水氏)

ユーザーの声に応えた商品開発で年商2億を突破……の後に相次いだトラブル

ショップのオープンから2年で年商は1億2,000万円に達した。ただ、メーカー品を都度、仕入れての販売(ドロップシッピング)なので、利幅は少なかった。仕入れ値を安くするため建材メーカーからケース単位で仕入れて在庫を持つことにし、配送についても宅配便業者と交渉して格安にしてもらうなど、試行錯誤を続けた。

ユーザーの声をもとに組み立て式の簡易防音室(1.5畳から6畳まで)を開発したところ、テレビ番組で取り上げられ、売上はさらに伸びていった。楽天市場に出店すると、自社サイトとともに月間売上1000万円を達成し、年商は2億円を突破。まさに破竹の勢いだった。

しかし、その後は数年ごとに様々なトラブルや障害に見舞われた。

まず2005年6月、アスベストの健康被害が社会的に大きな問題になった。ピアリビングで扱っているロックウールとはアスベストはまったく別物だが、同じ鉱物繊維という点で健康被害が起こるのではないかという風評から、壁材の売上があっという間に半減してしまった。

そこで室水氏は防音カーテンに力を入れることにした。少しずつ売上が戻ってきたところ、今度は2008年にリーマンショックが発生。メインの仕入先の経営が悪化し、仕入れていた建材やカーペットがほとんど廃番になってしまった。そこで現在のメイン商品である防音カーテンをオリジナルで作ることにした。

またこの頃、「ピアリビング」の好調ぶりに目を付けた他社が防音建材の販売を始め、嫌がらせも受けるようになった。これに対しては、いち早く動画やSNSを活用したプロモーションに活路を見出し、売上をV字回復させた。

次は2013年、Googleの検索アルゴリズムの変更(パンダアップデート)でまったく検索結果に表示されなくなり、売上が激減した。一時は茫然となったが、すべてのサイトの設定を変更し、なんとかしのいだ。

このように厳しい状況に何度も直面しながら、その都度、室水氏は持ち前の行動力とビジネスセンスで乗り切り、事業を一回り二回りも成長させてきた。

都内の賃貸マンションからOMOを開始

2014年、社員7人で売上3億円になった頃、EC通販事業は社員に任せ、自身は前年に手掛け始めた福岡・天神での飲食業やセミナールーム事業に専念することにした。

借金や住宅ローンはすべて完済し、子どもたちも大学を卒業しました。以前は毎日、睡眠時間3時間で子育てや会社の再建、ネット販売の強化と無我夢中で走り続けてきたので、ちょっとのんびりしたかったのだと思います。(氷室氏)

個人が立ち上げるEC通販事業では、年間売上が3億円〜5億円くらいになると、1つの壁を迎える。良い意味でも悪い意味でも、当初の事業モデルやオペレーションのやり方が成熟するからだ。室水氏もちょうど、そういう壁に突き当たっていたのかもしれない。

次の段階に進むには何かしらのブレークスルーが必要だ。室水氏の場合、それは社員の声だった。社員から「社長、俺らの5年後はどうなっているんですか? 本社に戻ってください」という声が上がった。もう1つは顧客の声である。これまでとは違う新しい挑戦をしたいと思った室水氏は、「お客さまに直接会ってみよう」と、東京で単独イベントを行うことにした。

イベント名は『防音商品を実際に見よう、触ろう、体感しようin東京』。恵比寿の賃貸マンションの一室を会場に開催した。告知は自社のホームページのみだったが、予定の2日間は大入り満員になった。

以前から防音商品を実際に見てみたいという声をたくさんもらっていたので、さまざまな防音商品を一斉に展示し、その場で相談もできるようにしたのです。来てくださったみなさんはいずれも音のトラブルで悩んでいて、1組30分どころか1時間近く滞在される方もいらっしゃって、お客さまの熱い思いにスイッチが入りました。(氷室氏)

2015年、この人気を聞きつけた東急ハンズ渋谷店から1か月間のイベントを依頼され(現在も不定期に実施)、2017年には東京・神田と福岡・博多にショールームをオープンした。規模こそ小さいがOMOの見本といえるような展開だ、ピアリビングは新たな成長段階に歩を進めることになったのである。

中国市場への挑戦

そして現在、室水氏はまた新たな挑戦を始めている。巨大な中国市場をターゲットとした越境ECである。手前味噌になるが、きっかけとなったのは2017年、筆者が企画した中国EC市場の視察ツアーだ。

当社とピアリビングは2016年頃から取引がある。首都圏の注文については千葉県柏市にある360の物流センターに商品在庫を置き、そこから出荷しているのだ。ちなみに、九州からの配送では2日かかっていたが、これにより注文の翌日配送が可能になり、売上アップに結び付いている

中国マーケット興味はあったものの、どのようにアプローチすれば良いかわからず、送料もかなり高そうなので諦めていたという氷室氏。しかし現地に行ってみて、スクロールグループの成都インハナのサポートを知り、現地でのビジネスをやってみることに決めた。

初めの頃は「中国で防音グッズなんて売れるわけがない」と散々言われました。日本人と中国人とでは、音に対する感覚が全然違うというのがその理由です。それでも、少なくとも中国で暮らす日本人には売れるのではないだろうか、経済成長で豊かになれば、必ず音を気にするようになると確信していました。(室水氏)

ショップ名は筆者のアドバイスで「快適空間工房」とし、まず取り組んだのは中国語のホームページ作成と中国のSNSであるWeibo(ミニブログサイト)のアカウント取得だった。日本語のサイトをインハナのスタッフが翻訳し、毎日、Weiboに投稿していった。

中国向けの販売では現地のKOL(key opinion leader)をSNSで使うと良いとよく言われるが、筆者は疑問に感じている。彼らはいわばプロであり、毎日別の商品を取り上げる。中小のEC通販事業者の場合、KOLにまとまった広告費をかけるより、まず自社サイトを丁寧に作り、少々時間がかかってもコアファンを育てるほうが大事である。

「快適空間工房」でも、自社サイトと並行してWeiboで音の問題や防音の大切さについて情報発信を続けた。すると、1年で1万人のフォロワーがつくようになった

「快適空間工房」のWeiboの投稿画面
「快適空間工房」のWeiboの投稿画面

防音カーテンの意外な人気

2019年から中国で防音カーテン、防音ライナー(後付け用のカーテン裏地)、防音カーペットなどの試験販売を行うことにした。配送は日本の物流センター(千葉・柏)から日本郵便のEMS(国際スピード郵便)を使っている。

やってみると防音カーテンの人気が予想以上に高く、1回5万円〜10万円のオーダーが入ります。基本は標準タイプなのですが、中にはオーダーの希望もあり、これまでの最高は1回約60万円の注文でした。リピーターも2割ほどいます。窓の1つに付けてみて、効果を確認して追加の注文をしてくれるのです。(氷室氏)

「助かりました」「これで安心して暮らせます」といった顧客の声が励みになるという。氷室氏の持ち前の行動力と旺盛な好奇心、そして人の役に立ちたいという想いこそがピアリビング成功の原動力といえる。中国向けの越境通販もいよいよ本格化。今後は新しい防音製品の開発にも取り組んでいく予定だ。

 
サイドストーリー

始まりは成都インハナツアー

2017年2月、成田空港から中国四川省成都に向かう一行がいた。全員が日本のEC事業者で、目的は成都インハナの見学だった。17時に成田空港を出発し、5時間のフライトで夜22時に成都空港到着。翌日、成都インハナのオフィス見学会が行われた。

日本語が堪能な中国人スタッフが、次々とBPO業務を説明していく。実際のオペレーションの現場も視察した。「今の処理テクニック、知らなかった!」とECのプロである参加者から声が上がった。「これだったら日本でやる必要はないね」といった声も聞かれた。

ツアーの目玉は、中国越境EC進出におけるサポートサービスの確認だった。ピアリビングの室水社長もそれを一番望んでいた。日本のEC事業者の越境ECへのニーズは高い。誰もが将来、日本の市場が萎んでいくのを知っている。日本以外の市場に進むしかない。その最有力候補が人口13億人の中国市場である。しかし、そこには言語の壁、法律の壁、中国市場理解の壁、物流の壁という4つの壁がある。ピアリビングの室水社長が、この壁をどのように乗り越えていったのか。

第1の「言語の壁」について、室水社長は成都インハナの越境サポートを使うことを決断した。防音グッズを紹介するページは日本に山ほどある。そのページを成都インハナのスタッフが中国語に翻訳して、毎日、Weiboに掲載してくれる。

第2の「法律の壁」だが、難しいと思っていた中国での商標も成都インハナが代行申請してくれた(現在、当局の許可待ちの状況)。「快適空間工房」というブランド名はスタッフの投票で一番人気のあるものだった。

第3の「中国市場理解の壁」は、現地に行ってみないとわからないことが多い。当初、成都インハナのスタッフも「防音グッズは中国では売れないです」と言っていた。理由は「他人に迷惑をかけてはいけない、といった教育を受けた中国人は1人もいないから」というショッキングなものだった。ところが現在、売れている。「他人に迷惑をかけないため」というより「他人の騒音を防御したい」というニーズが高いようだ。

第4の「物流の壁」は、日本のスクロール360物流倉庫からEMSで発送することで解決した。また、送料については、販売価格に上乗せして吸収するようにした。価格はかなり高くなったが、それでも注文が来るのは、他社では売っていないということと、中国には富裕層が多いということだ。

このように4つの壁を乗り越えて、ピアリビングの中国越境EC展開は第1ステップへ進むことができた。次のステップでは中国モールの「グローバル」に正式に販売申請することと、売れ筋商品については中国倉庫からの出荷にチャレンジすることだ。成都インハナという信頼できるパートナーがいることで、それが可能になってくる。

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活況のEC・通販業界において、アフターコロナを勝ち抜くために必要なことは何か。ネット通販の事業戦略設計やプロモーション、フルフィルメントなど、ネット通販の実践から得たノウハウを紹介し、物流、受注といったフルフィルメントのアウトソーシングの活用の仕方や成功事例を解説する。デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、「BPO」(Business Process Outsourcing)を最大限有効活用したシステム構築に必携の1冊。

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高山 隆司, 佐藤 俊幸

「ワークマンプラス」の需要を生み出すアンバサダー・UGCマーケティングの秘訣&EC戦略

5 years 1ヶ月 ago
「ワークマンプラス」の新たな需要を創り出す戦略、UGCマーケティングについて、ワークマンの専務取締役 土屋哲雄氏へインタビューした
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4000億円もの空白市場と言われるアスレジャーウェア市場の「高機能・低価格」領域を、一般客向けアウトドアウェアの新業態店「ワークマンプラス」で攻めるワークマン。「作業服」というかつてのワークマンのターゲット層から程遠かった女性客や若者までをも取り込み、国内のアスレジャーウェア市場をけん引する。

ここに至るためのカギとなったのが、アンバサダーとの協業とUGCマーケティング。作られたアンバサダーではない“良質”なアンバサダーをいかに発掘し、商品開発や販促に生かしているのか。「ワークマンプラス」の仕掛け人でありマーケティングを率いる専務取締役の土屋哲雄氏に話を伺った。

ワークマン 専務取締役 土屋哲雄氏
ワークマン 専務取締役 土屋哲雄氏

新業態店「ワークマンプラス」、一般客を取り込む空間戦略で集客力は2倍に

機能性ウェアを普段着に取り入れるアスレジャー(アスレチックとレジャーを組み合わせた造語)市場は、2017年度時点で8500億円超(矢野経済研究所調べ)の巨大マーケット。その中でワークマンが2019年から開始した新業態店「ワークマンプラス」が注目を集め、国内のアスレジャー市場をけん引する企業として一目置かれている。

これまでのアウトドアブランドやスポーツブランドといえば「高機能×高価格」が一般的であったのに対し、同社の製品は高い機能性を兼ね備えながら、圧倒的な低価格帯で販売。アスレジャー市場の中でも「高機能×低価格」の領域は4000億円市場と試算されながらも、競合がほぼいないブルーオーシャン状態と言える。

「ワークマンプラス」のポジショニング
「ワークマンプラス」のポジショニング(画像はワークマンのIR資料から)

以前からも、従来型店「ワークマン」には作業服を求める顧客以外にバイクのライダーや園芸をする人などが来店していた。しかし、製品の質や価格に対して売り上げの伸びはわずかだったという。

その理由は、もともと作業服販売をメインとしていたため、商品の展示や店内の内装、設備が一般客に適していなかったため。一般客向けの販売を強化するため、売り方と見せ方を変える「空間戦略」で市場を開拓していったのが「ワークマンプラス」の始まりだ。

ワークマンプラス路面店の外観(川崎中野島)
ワークマンプラス路面店の外観(川崎中野島)

従来型店の「ワークマン」は全店舗が路面店。一方の「ワークマンプラス」1号店はショッピングセンター内に出店した。作業服は取り扱わず、「ワークマン」でもともと販売していたアウトドアウェアの製品のうち3割ほどの一般客向け製品のみを陳列。事業定義も「作業服」から「高機能ウェア」へと変更した。

取り扱う製品は従来店「ワークマン」と同様でも、「ワークマンプラス」の集客力は2倍以上に向上したという。「ワークマンプラス」は1号店の出店から2年半で約270店舗に拡大。このうち170店舗は「ワークマン」から「ワークマンプラス」に改装した店舗だ。

朝と夕方は作業服を求める顧客が来店し、昼間は一般客が来店する。限られた駐車場スペースでも回転率と来店客数が増加し、改装後の店舗は売り上げが約1.5倍まで伸長している。2022年3月期中には「ワークマンプラス」を400店舗近くまで増やしたいという。

「ワークマンプラス」では、従来の無機質な蛍光灯から暖色の照明に変え、スポットライトも導入。作業服は伸縮性や防寒性といった機能を重視するため、全身のコーディネートを見る必要がほとんどないが、一般客が服を合わせやすいよう全身鏡を設置したほか、マネキンを用いて上下セットアップで製品を見せる工夫もした。商品はそのまま、店舗の見せ方を変えたこの戦略を、土屋専務は「空間戦略」と呼んでいる

ワークマンプラス路面店内観(川崎中野島)
ワークマンプラス路面店内観(川崎中野島)

店舗網を生かしたネット通販、将来的に宅配は「廃止」

ECサイトでは現在、顧客が宅配とクリック&コレクト(店舗受け取り)のどちらかを選択できるようになっているが、今後2~3年をかけて宅配を廃止し、クリック&コレクトに一本化する計画を掲げる。

宅配を廃止するため、クリック&コレクトの受け取り拠点としての役割を重視した「ワークマンプラス」「#ワークマン女子」の店舗を都心部に次々と出店。店舗を受け取り拠点としても活用、来店客の店舗での商品購入、そして、配送コストおよびそれに関する物流コストを抑えながら、利益率の高いECビジネスの構築をめざす戦略である。

ワークマンのクリック&コレクト型ECの概要
ワークマンのクリック&コレクト型ECの概要

100坪の店舗に置ける製品は限られるが、現在900店舗超の「ワークマンプラス」の売り場面積を1割増加させるためにECを使うという基本戦略だ。たとえば、マイナス10℃の極寒にも対応する防寒製品も「高機能×低価格」で販売しているが、店舗に置くと夏服10着分のスペースを要してしまう。

競合がいない製品をわざわざ店舗に常時陳列するより、ECで選んで店舗で受け取るようにすれば、これまでの店舗の限界が超えられる。(土屋氏)

加盟店が多数を占めるワークマンでは、ECの受注は店舗に還元される仕組みを採用。宅配は1万円(税込)以上の購入で送料無料だが、すでにEC利用者の65%がクリック&コレクトを選択している。クリック&コレクトを実施する前の店舗の年間売り上げは2億~3億円が限界だったが、受け取り場所として来客数が増えた店舗の中には5億円に達するケースもある

また、一度店舗に来店した顧客の8割が固定化し、LTVは年間30万~40万円にのぼるため、ネット注文でも店に足を運んでもらう仕組みが持続的な成長を支えているのだ。

日本では500店舗以上を展開していれば、ネットからの直送ビジネスはクリック&コレクトにとって脅威ではないと考えている。現在、ワークマン全店で900店舗超を展開しているが、今後もさらに都心部や空白のエリアへの出店を強化し、将来的には2000店舗をめざしていきたい。(土屋氏)

アンバサダーの意見を取り入れるなど価値を高める商品開発

価値を高める商品開発の原則「フリマアプリの転売で3倍以上の値段」

商品戦略も「高機能×低価格」をベースに置きながら進化を続ける。たとえば商品開発の原則について、土屋氏は次のように話す。

一般的にアパレルの原価率は2割程度だが、ワークマンは約65%を占める。商品開発の原則は「フリマアプリで転売して3倍以上の値が付かない商品は作らない」。高機能かつ丈夫でありながら、価格も圧倒的な差を付けなければブルーオーシャンではなくなってしまうからだ。(土屋氏)

作業服のカテゴリーで取り扱う空調服など1万円を超える特殊なウェアは作業現場から強い支持を得ているが、一般客向けに「Every Day Low Price(毎日がこの価格)」の高機能ウェアとしてイメージをしっかり植え付けるため、テレビをはじめとするマス広告ではあえて2000円程度の安価なアスレジャーウェアを前面に打ち出している

4000億円規模の「高機能×低価格」のアスレジャー市場でも、実際にアウトドアやスポーツ、バイクなどの用途に使っている人は2~3割で、7~8割は家庭着や近所の買い物などのいわゆる「2マイルウエア」として着用していると見ている。

アンバサダーとの良好な関係作りを商品開発につなげる

空白市場の開拓には、潜在顧客の顕在顧客への転換が欠かせない。その手法として、2019年から本格的に開始したアンバサダーマーケティングが大きな成果をあげている

アウトドア関連では登山家のアンバサダーとハイキングシューズを開発するといった取り組みはもちろん、既存製品に対する気付きがアンバサダーから得られることもメリットとなっている。

ワークマンアンバサダーの山下幸一さんと共同開発したプロコアシリーズ

最近では、トリマーのアンバサダーから「ワークマンの撥水パンツは犬や猫の毛がつきにくい」という意見が寄せられ、トリマー専用ウェアの試作に至ったケースもある。トリマー業界はもとより、犬や猫を飼う世帯数を考慮すると可能性が大きく広がる価値の高い意見だった。

開発に携わったアンバサダーには独占的に先行してネットで製品発表をし、後日配信するワークマンのリリースにはアンバサダーが製品発表したページのQRコードを付けるようにしている。そうすることでアンバサダーのアクセス数やフォロワー数が伸び、アンバサダーへの還元となっている

アンバサダーマーケティングのテーマは「声のする方に、進化する」
アンバサダーマーケティングのテーマは「声のする方に、進化する」(画像はワークマンのIR資料から)

特定の分野に精通したインフルエンサーらが商品開発や情報発信に参画する取り組みで、「ワークマンプラス」のターゲット層にマッチした商品開発の実現を支える

アンバサダーはその道のプロで、サブスクライバーやフォロワーを数万単位で抱えているので影響力が強い。1000人から意見を聞くよりも、1人、2人のアンバサダーから聞く方がよほど正確なアイデアが出る。実際にA/Bテストをしてみても、社員が出したアイデアより売れることがわかった。(土屋専務)

ワークマン公式アンバサダー
ワークマン公式アンバサダー

潜在顧客を顕在化させるマーケティング

TGC参加はF1層に訴求?目的は周囲へ認知を広げること

ツーマイルウェアの男女の購入比率は、男性1:女性3と言われる。4000億円の「高機能×低価格」アスレジャー市場の中でツーマイルウェアの用途が約8割、アウトドア・スポーツ用途が約2割、かつ男女比が1:1だと仮説を立てると、男性市場は1200億円、女性市場は2800億円という試算になる。

ワークマンはすでに男性向けで600億円ほどの市場が取れているので、女性市場を開拓しなければいけないことを意味している。(土屋専務)

ワークマンにとって、女性客の中でもF1世代は最も遠い顧客層。「ワークマンプラス」に次いで注目を集めている「#ワークマン女子」は、「東京ガールズコレクション2021SPRING/SUMMER」に参加。目的は、すでに競合のアパレルが乱立するF1世代をターゲットにするわけではない

こうしたFI層が集まる場へ露出することで、その親世代がワークマン製品を着ていても、F1層がアパレルとしての違和感を覚えないようにするのが大きな目的

F1層を軸に周囲への認知を広げることを最大の目的としつつも、結果的にはモデル着用ウェアなどのF1女性客による購入、ワークウェアの新しい需要創出につながっている。

東京ガールズコレクション(TGC)参加の背景と目的
東京ガールズコレクション(TGC)参加の背景と目的(ワークマンが公表したIR資料から)

UGC経由のCVRは2倍、ワークマンのインスタ活用

女性客や若年層の本格的な開拓にとってSNSを活用した施策は欠かせない。特に、気に入った画がきっかけとなって情報収集や購入につながる発見型コマースのInstagramには重点的に施策を講じている。

既存顧客から一番遠い層から評価されると全体的に売り上げが向上する」と仮説を立て、Instagramの利用者が多いF1世代から発見してもらうことに期待を寄せてUGCマーケティングに乗り出した。

EC上でユーザーからコメントをもらうための手段をいろいろと考えてきたが、文章の評価が10個あるより、1枚の画の方がよほど真実味を帯びていて高い価値があると気付いた。だだ、モデルを使うとワークマンの公式Instagramと同じようになってしまう。身近に感じられつつ、参考になる着こなしのユーザーを見せることが大事だ。(土屋専務)

Instagram上に掲載された投稿を活用したECサイトのコンテンツ

UGCマーケティングの運用では、アンバサダーとなるユーザーの発掘に注力。影響力のあるユーザーを効率的に発掘するために、ビジュアルマーケティングツール「visumo social curator(ビジュモソーシャルキュレーター)」を導入した。

①ワークマン製品のファンであること、②参考になる魅力的な着こなしをしていること、③5万~10万人程度のフォロワーを持つマイクロインフルエンサーであること――。「visumo social curator」はこの条件を満たすユーザーの発掘と連携に寄与し、キャンプ、登山、釣りなどさまざまな分野で計30人近いアンバサダーのリクルートに奏功している。

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潜在顧客の顕在化後はECサイトに

Instagramの投稿を掲載するための二次利用の許可が必要だが、「visumo social curator」の許可申請機能によって作業の手間を大幅に軽減。InstagramのコンテンツをECサイトに掲載するといった関連付けも行えるため、売り上げに直結しやすい仕組みを構築した。

「visumo social curator」でECサイトに掲載したInstagramコンテンツは、他の場合に比べてCVRは約2倍に達しているという。

「東京ガールズコレクション」への参加やUGCマーケティングの取り組みがF1世代からの評価につながり、テレビの露出も格段に増加。2020年1月~11月中旬までの期間集計では、関東キー局だけの露出回数を見ても2位の企業に3倍以上の差をつける129回でトップに立った。

アンバサダーの中には年間で10回以上テレビに露出した人も現れている。「マスメディアに取り上げられる上でも、Instagramをはじめネットを駆使した施策は重要だ」と土屋氏は話す。

店舗イベント、ネット、紙媒体、テレビCMなど、あらゆる販促媒体の影響力と効果を数値化した分析においてもInstagramの動画が高い効果を出しているため、今後もさらに力を入れていきたいとしている。

商品詳細ページの逆引き表示が可能
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朝比美帆
朝比美帆

EC事業者を狙うAPI攻撃。知っておくべき危険性と対処法 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

5 years 1ヶ月 ago
Webサイトやモバイルアプリのユーザーインターフェースに対する従来のサイバー攻撃よりも、さらに危険なAPIへの攻撃。API攻撃に注意するべき理由はたくさんあります。

EC事業者はWebサイトのフロント部分が攻撃されることを心配しているかもしれませんが、ハッカーたちの関心はサイドドア、つまりアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)に向けることが多くなっています。

API攻撃拡大へ。ECサイトが狙われる理由は?

調査会社「Gartner」によると、Webアプリケーションへの攻撃は2021年までに、サイトやモバイルアプリのユーザーインターフェースではなく、90%がAPIへ拡大すると予想されています。残念ながら、多くのWebアプリケーションに携わる運営者は、この考え方にまだ追いついていません。

最近のAPIの脆弱(ぜいじゃく)性や攻撃では、エクササイズバイクを開発・提供する「Peloton」、信用調査会社の「Experian」、人気急上昇中の音声SNS「Clubhouse」などのアプリケーションで報告されています。

「Peloton」のサイトトップページ
「Peloton」のサイトトップページ(画像:サイトから編集部がキャプチャ)

APIを攻撃するハッカーたちは、オンラインショッピングのトレンドを追っています。今のECサイトは、ショッピングカートなどの必須機能を複数のプラットフォーム上で公開するため、APIに依存しています。ハッカーたちは、ボットを使ったAPIへの攻撃の方が、アカウント・テイクオーバー(ATO、第三者のアカウントを活用してあるサイトに不正侵入すること)などの攻撃よりも簡単であることを理解しているのです。

APIを攻撃する場合、他の攻撃よりも少ないインフラで行うことができます。また、APIは機械同士の接続のため、攻撃パターンを特定するための情報がAPIの通信にはほとんど含まれておらず、犯罪者が身元を隠すことも容易です。顧客、評判、ブランドを守りたいと考えている小売事業者にとって、APIを適切に保護することは、全てがつながっている今の時代にビジネスを行う上で非常に重要なのです。

API攻撃とは?

APIとは、プラットフォームや技術に依存しない方法で、アプリケーション間の直接的な接続や通信、データ共有を可能にする仕様です。APIを利用することで、あらゆる機器やパートナー・提携サービスが、安全かつ確実にアプリケーションを呼び出したり、情報を送信したりすることができます。

現代のアプリケーションを構成する、迷路のように入り組んだ内部および外部のサービスで作られた数々のアプリケーションが、自動化された方法で相互に会話するための重要な橋渡し役となっているのがAPIです。

API攻撃では、APIが標的となって悪用されます。APIはプログラム的な性質を持っているため、ハッカーたちはAPIへの自動化された攻撃を好んで使用します。API攻撃には、分散型サービス拒否(DDoS)、インジェクション攻撃、認証ハイジャック、アプリケーション不正利用など、さまざまな種類があります。これらの攻撃タイプのなかで、EC事業者が最も懸念しているのがアプリケーションの不正利用です。

たとえば、アカウント・テイクオーバー(ATO)攻撃は、アプリケーションを不正利用する攻撃手法の1つです。ほとんどのATOは、アプリケーションのロジックを破壊せず、ユーザー名や電子メール、パスワードの多くの組み合わせを駆使して、アプリケーションのロジックに完全準拠した形でアカウントを認証しようとします。

また、APIを定期的に標的とするもう1つの形態は、在庫の不正操作です。この攻撃では、悪質な第三者がAPIを使用し、購入するつもりのない商品をショッピングカートへ継続的に投入し、一般的に消費者が欲しい商品を購入できなくします。

なぜAPI攻撃は危険なのか?

API攻撃は、さまざまな要因でWebサイトやモバイルアプリなどのユーザーインターフェースに対する従来の攻撃よりも、さらに危険なものになっています。

APIへの接続では、ユーザーやデバイスの識別情報が少ないのも特徴です。そのため、自動的に攻撃をブロックする技術を搭載していても、悪意のあるボットが送信した悪質なAPIコールを識別するための手がかりが少ないのです。

たとえば、APIコールには、ユーザーがページ内をどのように移動したか、あるページから別のページに移動するのにかかった時間などの情報はありません。これらのデータは、人間のナビゲーションを自動化するJavaScriptを使用したボットの検出に役立つのですが、APIはアプリケーションに直接クエリを実行するため、アプリやWebページを操作する必要がないのです。

さらに、APIは多くの場合、Webアプリケーションほど厳重に保護されていません。うまく偽装されたAPIコールは、本物の消費者からの正当なAPIコールとほぼ同じように設計されていれば、ファイアウォールやAPIゲートウェイなどの従来のセキュリティを回避することができます。

さらに問題なのは、公開されたAPIによって、ハッカーがアプリケーションのクライアント側を完全に回避し、データベースやアプリケーションに直接アクセスできることです。これらに直接アクセスできるようになると、機密情報を入手したり、アプリケーションの動作を故意に変更できたりする可能性があるため、はるかに大きなリスクを生み出します

多くのEC小売事業者はセキュリティを最適化していない

APIのリスクが高まっているにもかかわらず、多くのECアプリケーション開発チームは、APIのセキュリティ強化のためにコードやアーキテクチャを正しく最適化できていません。

たとえば、多くのECアプリケーションは、Webサイト、モバイルアプリ、アフィリエイト、またはパートナーから送られてくるクエリの受信と応答に同じAPIを使用しています。単一のAPIを使用すると、ハッカーたちが身元を隠して検知を避けることが容易になってしまいます。複数の用途ではなく単一の用途であるAPIのほうが、不正検知手段の調整がやりやすくなります。

この問題は、GraphQLと呼ばれるクエリ言語を搭載した新世代の統一APIではさらに大きくなります。GraphQLを使うとAPIをより効率的に利用できますが、GraphQL APIの呼び出しや外部との通信をどのように構成するかによって、ロックダウンすることが難しくなります。

また、内部と外部のAPIを同じセキュリティ対策で扱っていない例も頻繁に見られます。理論的には、内部APIは外部からのトラフィックを受け取らないことになっていますが、実際には、巧妙なハッカーたちは、内部APIを見つけて危険にさらす方法を熟知しているのです。

たとえば、「Amazon Web Services」のS3ストレージサービスを狙った攻撃が増えています。ECアプリケーションは、外部から遮断された内部APIとしてS3にアクセスすることが多いためです。

アプリケーション開発の際、決済情報や個人情報を保護するためにデータを暗号化するTLS(Transport Layer Security)など、標準的なセキュリティを内部APIに導入していないケースが多いのも問題です。さらに言えば、いまだにWebアプリケーションへの直接攻撃を最大の脅威と考えているため、APIの制御やセキュリティ対策にそれほど時間や労力を割いていません。

また、アプリケーション開発チームが、API攻撃の詳細についてはあまり知らない傾向にあります。このような理由から、APIのクエリの動作を調べることが少なく、異常なパターンに気づくことも少ないのです。

自動化された攻撃を防ぐためにAPIセキュリティを強化する方法

APIのセキュリティを強化したいと考えているEC事業者は、すでに効果が立証されている事例を真似するところから始めましょう

まず、統合されたAPIを使っている場合、Webアプリ、モバイルアプリ、サードパーティパートナー、サプライヤー、関連会社それぞれを、外部トラフィック用の個別のAPIに分離することを検討すべきです。また、内部APIが不用意に公共のインターネットに公開される可能性があるため、内部トラフィックを含むすべてのAPIトラフィックをTLSで暗号化する必要があります。

別の賢いセキュリティ対策は、APIコールのレートを制限することです。これにより、大量ボットによる自動ブルートフォース攻撃(※編注:ユーザーのアカウントやパスワードを解読し、考えられるすべてのパターン・組み合わせを試す総当たり攻撃手法)の影響を軽減することができます。

また、攻撃をより明確に特定するのにも役立ちます。レートの制限は、APIにアクセスする外部の当事者の信頼度や、コールに付随する識別要素に応じて変更とすることも可能です。

3つ目の対策方法は、ログファイルにAPIコール用のバケットを作成、APIダッシュボードや定期的なレポートを作り、セキュリティチームが異常や異常値を発見できるようにすることです。具体的なセキュリティチームの対応としては、API経由の不正行為の割合と他のチャネルの割合を定期的に監視する必要があります。

セキュリティチームやアプリケーション開発チームが採用できる最も高度で強力な手法は、機械学習を活用して悪質なAPIコールのパターンや行動を特定することです。機械学習は、人間よりもはるかに多くのデータポイントを、はるかに迅速に分析できるため、どのAPIコールが攻撃用ボットから来ている可能性が高いかを判断することができます。

機械学習は、ネットワークやクラウドホストの発信元、コールの構造やタイプ、小売事業者のサイトの対象となるページやアイテムなど、何百もの異なるデータポイントを分析します。これを実現するサードパーティのサービスもありますが、セキュリティチームが既存の機械学習ツールを利用して、社内で能力を確保、構築、維持することも可能です。

◇   ◇   ◇

API戦略の構築とAPI保護の改善の緊急性は、いくら強調してもし過ぎることはありません。API攻撃の頻度と深刻さが増し続けるなかで、APIは顧客への詐欺を狙う犯罪者が好む攻撃対象になる可能性が高いです。

しかしながら幸いなことに、APIのセキュリティを向上させるための道筋は確立されています。現在もこれからも、API攻撃からECサイトを守ることは可能です。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360
Digital Commerce 360

中小企業20万円/月、個人事業主10万円/月を給付する「月次支援金」の申請受付スタート、原則Webサイトからの電子申請

5 years 1ヶ月 ago

「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」による「飲食店の休業・時短営業」「外出自粛等」の影響で、売り上げが50%以上減少した中小法人などに月額上限20万円、個人事業主などに月額上限10万円を給付する「月次支援金」の申請受付が、6月16日(水)に始まった。

申請はWebサイトの電子申請が原則。ただ、電子申請の手続きができない事業者などをサポートする「申請サポート会場」も、全国64か所で運営する。

4月分、5月分の申請期間は6月16日から8月15日。6月分の申請期間は7月1日から8月31日。

「月次支援金」とは

「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」に伴う「飲食店の休業・時短営業」「外出自粛等」の影響で、2021年の対象月の売り上げが2019年または2020年の基準月(2021年の対象月)の売り上げと比較して、50%以上減少した中小法人、個人事業者などに、事業の継続・立て直しのための支援金を給付する制度。

「月次支援金」の給付は2021年1月に発令された緊急事態宣言の影響緩和のための給付金制度「一時支援金」の仕組みを採用。事前確認や提出資料を簡略化し、申請者の利便性を高めるとしている。

瀧川 正実
瀧川 正実

楽天が福岡県糟屋郡と大阪府八尾市に物流センターを新設

5 years 1ヶ月 ago

楽天グループ(楽天)は、福岡県糟屋郡と大阪府八尾市に物流センターを新設する。

日本GLPが開発する大型物流施設「GLP福岡粕屋」「GLP八尾Ⅰ」の全フロアを賃借。2023年までに「Rakuten Fulfillment Center Fukuoka(仮)」「Rakuten Fulfillment Center Yao(仮)」として稼働する予定。

福岡県糟屋郡の新施設は、延べ床面積約1万2500坪(約4万1000平方メートル)、大阪府八尾市の新施設は延べ床面積約1万6400坪(約5万4000平方メートル)。両施設ともに、高速道路から近く、アクセスに優れた物流拠点。

楽天グループ 福岡県糟屋郡の新施設のイメージ
福岡県糟屋郡の新施設のイメージ
楽天グループ 大阪府八尾市の新施設
大阪府八尾市の新施設のイメージ

楽天は現在、千葉県の流山市、習志野市、大阪府の枚方市で、「楽天市場」の出店店舗の商品の保管から出荷までを担う総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」の物流センターを運営している。

また、千葉・市川市、兵庫・川西市、神奈川・横浜市と相模原市には、「楽天ブックス」「Rakuten Fashion」「楽天24」「楽天西友ネットスーパー」などの直販サービスの物流センターがある。

物流センターの新設は、EC需要の高まりにより今後の稼働率上昇が想定されるため。神奈川県大和市、東京都八王子市にも物流センターを新設する方針を公表している。

楽天グループ 物流拠点を拡充する
物流拠点を拡充する(画像は楽天グループのIR資料からキャプチャ)

楽天は、EC物流の健全化を目的に「楽天市場」における包括的な物流・配送サービスを構築する「ワンデリバリー」構想を掲げており、今回の物流センターの新設もその一環となる。

楽天の2021年1-3月期(第1四半期)では、総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」を利用する店舗、出荷量は前年同月比で大きく拡大。利用店舗における流通総額も高成長を遂げている。

楽天グループ の利用店舗数と出荷量の増加について
「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」利用店舗数と出荷量の増加率(画像は楽天グループのIR資料からキャプチャ)
楽天グループ 「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」利用店舗の流通総額の伸び
「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」利用店舗の流通総額の伸び(画像は楽天グループのIR資料からキャプチャ)

楽天は今後、日本郵便と物流拠点や配送システム、受取サービスの構築、楽天フルフィルメントセンター、ゆうパックなどの利用拡大に向けた取り組みを共同で進める予定。楽天が新設する完全子会社「JP楽天ロジスティクス合同会社」に、物流事業に関する権利義務を簡易吸収分割の形式で承継。7月1日に楽天、日本郵便が「JP楽天ロジスティクス合同会社」に出資し、翌日に「JP楽天ロジスティクス株式会社」へ商号変更する。

石居 岳
石居 岳

高齢者のEC利用が増加、「ネットで情報収集&ショッピングをする」は31%

5 years 1ヶ月 ago

内閣府が6月11日に公表した「令和3年版 高齢社会白書」によると、「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」高齢者が増加している。

60歳以上の人に、情報通信機器の利用内容を聞いたところ(複数回答)、「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」は2015年調査と比べて15.2ポイント増の31.7%だった。

SNS(Facebook、Twitter、Line、Instagramなど)を利用する割合は12.6%。

内閣府が6月11日に公表した「令和3年版 高齢社会白書」 情報通信機器の利用内容
情報通信機器の利用内容(複数回答、画像は「令和3年版 高齢社会白書」より)

利用している情報通信機器について(複数回答)、スマートフォンは44.5%。パソコンは31.1%だった。

内閣府が6月11日に公表した「令和3年版 高齢社会白書」 普段利用している情報通信機器
普段利用している情報通信機器(複数回答、画像は「令和3年版 高齢社会白書」より)

過去1年間にインターネットを利用したことがあるかを、年齢階級別に2019年と2010年を比較すると、80歳以上が37.2ポイント増と最も大きい。次いで70~79歳が35ポイント増、60~69歳が26.1ポイント増。インターネットを利用する60代以上の者が増加傾向にある。

内閣府が6月11日に公表した「令和3年版 高齢社会白書」 利用者の年齢階級別インターネット利用率
利用者の年齢階級別インターネット利用率(画像は「令和3年版 高齢社会白書」より)

 

瀧川 正実
瀧川 正実

ただの決済ツールじゃない! ECの課題を解決するマーケティングツール「Amazon Pay」とは

5 years 1ヶ月 ago
導入企業数は1万6000社、導入サイト数は10万サイトを突破したID決済サービス「Amazon Pay」についてmazon Pay事業本部 本部長を務める井野川拓也氏が語る。
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「カート離脱率を改善したい」「CVRを高めたい」「新規顧客を増やしたい」――。EC事業者が抱えるこんな課題を解決する手法として支持を集めているのが、Amazonが提供するID決済サービス「Amazon Pay」。

導入企業からは、「ただのID決済ツールではない、今やECサイトのさまざまな課題を解決に導くマーケティングツールだ」という声もあがる。「Amazon Pay」はどのようなEC事業者の課題を解決するのか。Amazon Pay事業本部 本部長を務める井野川拓也氏に取材した。写真:吉田浩章

1.6万社、10万サイト以上が「Amazon Pay」を導入

ECビジネスの新規立ち上げ、ECサイトの利便性向上や強化などに取り組む事業者が急増した2020年。こうした傾向を受け、「Amazon Pay」の導入企業数は1万6000社を突破、導入サイト数は10万サイトを超えた

導入サイトが10万サイトを超えた要因の1つに、ECサイト構築サービス「BASE(ベイス)」が、決済サービス「BASEかんたん決済」の新たな決済手段の1つとして「Amazon Pay」を追加したことがあげられる。

そして、多くのEC事業者に支持されている理由の1つに、「マーケティングツールとしての側面」(井野川氏)がある。

アマゾンジャパン Amazon Pay事業本部 本部長 井野川拓也氏
アマゾンジャパン Amazon Pay事業本部 本部長 井野川拓也氏

「Amazon Pay」は、Amazonアカウントでの決済と同時に、顧客の許諾を得た上で自社ECサイトへの会員登録を完了することができる。クレジットカード以外の顧客情報を、自社ECサイトのマーケティングに活用できるのだ。現在では、「Amazon Pay」を使った会員ログインの環境を用意するEC事業者も増えている。

また、導入サイトは一般的な物販サイトに加え、ふるさと納税サイトへも広がっている。2018年に「Amazon Pay」を導入した、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」(運営は株式会社トラストバンク)に加え、この度、新たに株式会社アイモバイルが運営する「ふるなび」が「Amazon Pay」の実装を開始した。

こうした状況を振り返り、井野川氏は「7年目を迎え、『Amazon Pay』はお客さまからの認知が高まりつつある。毎年、業事業者さまとお客さまを対象に認知度調査を行っているが、双方で認知度が向上している」と言う。

「Amazon Pay」のサービス紹介動画

【ゲスト購入のカート離脱を低減】Web接客でログイン&支払いを提案する機能

サービス名称は「Web接客型Amazon Pay」。ゲスト購入者がECサイトの購入方法選択画面などで一定時間滞留している場合、「Amazon Pay」の利用を促すメッセージをポップアップウインドウやチャット形式で表示する。

ゲスト購入者に表示される「Web接客型Amazon Pay」のイメージ
ゲスト購入者に表示される「Web接客型Amazon Pay」のイメージ

会員登録を行わずに決済できる「Amazon Pay」の利用をゲスト購入者に提案することで、入力フォーム画面からの離脱を防ぐ効果が期待される。

井野川氏によると、「ある事業者さまのECサイトでは、ゲスト購入画面の離脱率が27%減ったという事例も出てきている」と言う。

お客さまは移動時間など隙間時間にスマートフォンでネットショッピングをするケースが増えている。その時にネックとなるのが決済。たとえば、ゲスト購入の場合、電車の中でクレジットカード番号を入力するのは難しい。

「Amazon Pay」であれば簡単に決済することが可能。ゲスト購入画面での離脱率の低下にもつながる。(井野川氏)

【利便性の拡充】Amazonギフト券に対応

昨年6月に新たな支払い方法として、「Amazon ギフト券」を追加した。Amazonアカウントに登録されたAmazonギフト券の残高を使い、「Amazon Pay」で支払いすることができる。「Amazon Pay」を実装したECサイトであれば、「Amazon Pay」での支払いにAmazonギフト券を選択できるようになる。

ユナイテッドアローズさまには、クレジットカードの利用を控えているお客さまの自社ECサイト利用の促進、新規のお客さまの効率的な獲得をご期待いただいている。(井野川氏)

「Amazon ギフト券」に対応した「Amazon Pay」利用画面イメージ
「Amazon ギフト券」に対応した「Amazon Pay」利用画面イメージ

【販路をグローバルに拡大】海外のAmazonを利用する顧客が日本の自社ECサイトで簡単に買い物できる機能

越境EC・Webインバウンド対応サービス「WorldShopping BIZ」を提供する株式会社ジグザグと協業。「WorldShopping BIZ」を導入した日本のECサイトで、米国・欧州のAmazonを利用する顧客が「Amazon Pay」を活用して買い物できるようになった。

国内EC事業者は、開発や運営オペレーションを変更せず、「World Shopping BIZ」のタグを1行設定するだけで、自社ECサイトにアクセスする米国・欧州のAmazonアカウントを持つ顧客に越境ECによる買い物環境を提供できるようになる

越境ECにおいても、ビジネス形態、事業規模に応じて、外部リソースを使う方が効率的なケースがある。

越境ECニーズに対応したいが、新たなリソースや工数をかけられないといったEC事業者さまには、「WorldShopp-ing BIZ」と「Amazon Pay」のご利用をお薦めしたい。新たな工数をかけずにビジネスのさらなる成長を目指すことができるからだ。(井野川氏)

アマゾンジャパン Amazon Pay事業本部 本部長 井野川拓也氏
「World Shopping BIZ」「Amazon Pay」の協業で、「開発や運営オペレーションを変更せずに越境ECに対応できる」と話す井野川氏

【最新テクノロジーへの対応&利便性向上】音声ショッピング、音声による配送確認に対応する

ECのインターフェースは、最初はパソコン、いまはスマートフォン。この先、5年、10年後はどうだろうか? 会話を通じて商品を注文できる環境などが整っているのではないか。スマートフォンでのタイプミス、視認性の課題などを解決する注文手段として、音声ショッピングという可能性に注目したい。(井野川氏)

「Amazon Pay」は現在、「Amazon Alexa」が搭載されたスマートスピーカー「Amazon Echoシリーズ」に話しかけて会話を通じて商品を選択しながら決済までできる仕組みと、「Amazon Pay」を使って自社ECサイトで購入された商品の配送状況を音声で通知する機能を提供している。

また、自社ECサイトを運営している事業者は「Amazon Pay」に対応した「Alexaスキル」を開発すれば、音声ショッピング環境を提供することが可能。株式会社イーシーキューブが提供するオープンソースのECパッケージ「EC-CUBE」を利用している事業者には、「Amazon Pay」が組み込まれた「Alexaスキル」を “手軽に”“開発知識なし”“無料”で構築できるプラグインを、アイピーロジック株式会社が用意している。

【スムーズな買い物体験の提供】「Amazon Pay」は新バージョンに移行へ

Amazon Pay」では現在、新バージョン「Amazon Pay V2」の開発・導入準備を進めている。

「Amazon Pay V2」では「Amazon Pay」のページ上に配送先住所や支払い方法などを集約して表示し、顧客が選択できるようにすることで、統一された案内表示を実現。この新バージョンはブラウザの制約や利用環境などに左右されないため、スムーズな買い物体験を提供できるようになる。

株式会社ecbeingが提供するECパッケージなどが対応。メガスポーツ、Zoff、ニューバランスが先行導入している。

ネット通販に力を入れる中小企業の例

① 新規訪問者に買いやすい環境を用意した「和飲風土」

お酒の店舗小売り、卸事業などを行う株式会社和飲風土は2020年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、お酒の販売イベントが軒並み中止に追い込まれ、販売する予定だった賞味期限のある商品の在庫が積み上がった。

「早く売り切らなければならない。どうしよう」。窮状をTwitterなどで発信、ECサイトへの新規訪問者が急増した。こうした新規訪問者の購入をサポートするうえで役立ったのが「Amazon Pay」。店舗を利用したことがない多くの新規訪問者がECサイトで買い物をし、さらに「Amazon Pay」を利用したという。

「Amazon Pay」のマーケットプレイス保証などによる安心感、Amazonアカウントで購入できる利便性が新規顧客の商品購入を後押ししたといえる。

「和飲風土」の事例動画

② ID決済導入で業務を効率化&ファン作りに費やす時間を増やした「猪飼弓具店」

大阪で弓道具の専門店を営む有限会社猪飼弓具店。ECサイトでは従前、代引き決済注文による受取拒否が発生しており、その対応のための業務にリソースや時間、手間を取られていた。

その課題解決に一役買っているのが「Amazon Pay」。導入後、代引き決済の比率は下がり、「Amazon Pay」の利用率が向上。業務の効率化につながり、リソースや時間を弓道の普及に向けたファン作りのためのSNS活用などに充てている。その結果、リピーターはもちろん、新規顧客の増加にもつながっているという。

猪飼弓具店の事例動画
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瀧川 正実
瀧川 正実

越境ECはアメリカに注目! 巨大マーケットに成長中の米国ユーザー攻略法。カギは「KOL×YouTube」? | 越境EC 3.0

5 years 1ヶ月 ago
越境ECの代理購入サービス「Buyee」の流通総額の国別シェアでアメリカが初めて首位に! 気になる米国ユーザーとは?(連載第4回)

「越境EC」と聞くと中国向けの越境ECをイメージされる方が多いと思いますが、実は巨大マーケットであるアメリカ向けが伸びています。今回は急成長中のアメリカ向け越境ECで売れる商材や、海外ユーザーへのアプローチ法を解説します。競合が多い中国向け越境ECに難しさを感じている方に、ぜひ知っていただきたい情報です。

アメリカへの越境ECが拡大中

コロナ禍も相まって現在、越境EC市場全体が大幅に拡大しています。ZION Market Researchの調査によると、2020年の世界の越境EC市場規模は推計9,123億USドル。2027年には4兆8,561億USドルにまで拡大すると予測されています。年間平均成長率は約27%。世界のBtoC-EC市場規模を上回るペースで、越境EC市場が拡大すると見られています。

2027年(予測値) 9,123億USドル
2020年(推計値) 4兆8,561億USドル
世界の越境EC市場規模予測
※「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」(経済産業省/発表:2020年7月22日)を元に編集部で作成(出所はZION Market Research)

経済産業省が2020年7月に発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、2019年にアメリカの消費者が日本から購入した額は9,034億円。中国の1兆6,558億円には届かないとはいえ、伸長率を見ると中国が7.9%だったのに対し、アメリカは9.7%と中国を上回っています

消費国購入額購入額合計
中国から米国から日本から
中国2兆94億円
(+16.3%)
1兆6,558億円
(+7.9%)
3兆6,652億円
(+12.3%)
米国6,535億円
(+11.8%)
9,034億円
(+9.7%)
1兆5,570億円
(+11.8%)
日本312億円
(+19.3%)
2,863億円
(+14.3%)
3,175億円
(+14.8%)
日本、アメリカ、中国3か国間の越境EC市場規模
※「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」(経済産業省/発表:2020年7月22日)を元に編集部で作成

アメリカへの越境EC流通額が初めて中国を超えて首位に

BEENOSグループが運営する越境ECの代理購入サービス「Buyee」でもアメリカの流通が拡大しています。「Buyee」の2021年第2四半期(2021年1月1日~3月31日)の流通総額は前年同期比+45.6%で過去最高を継続更新し、特にアメリカでの流通は前年同期比+119%と大幅に拡大。流通総額の国別シェアで初めて首位になりました。

理由としては、ステイホームによりアメリカでも日本のコンテンツに接する時間が増え、ホビー関連の需要が伸長したこと、2021年2月より「Buyee」で北米向けの新配送サービスを独自に導入し、従来比で平均約59%、最大で76%安い国際配送料金を実現できたことがあげられます。

越境ECとホビー関連商品は相性が良く、「海外発送で時間やお金がかかってもいいから、好きなアニメのレアなフィギュアが欲しい」「日本でしか流通していないアニメの限定グッズが欲しい」という海外ファンの熱い想いが流通に結び付きやすいジャンルです。

同じ海外向けでも越境ECとインバウンドでは傾向が異なり、越境EC市場では趣味性が強い商材の需要が高くなります。アメリカではその傾向が顕著です。

図 アメリカの消費傾向
アメリカの消費傾向

日本のカルチャーやファッションを好む20代の若者が消費を牽引

アメリカの主な購買層は、日本のカルチャーやファッションを好む20代の若者が中心です。特に、コミックやアニメグッズ、特撮系グッズが売れており、日本のストリートファッションやスニーカーのニーズも高いです。越境ECで買い物する際に参考にするのは、動画サイトや各種SNSで、コミュニティ内で情報交換をするという新しい購買傾向が特徴となっています。

ホビー系ではアニメのフィギュアが売れており、新作だけでなく名作といわれるレジェンド級のアニメや特撮ヒーローものも人気です。理由としては海外で日本のコンテンツのファンが生まれるまでまだ少し時差があること、越境ECの特徴としてリユース品の流通が多いことがあげられます。ハリウッド大作『ゴジラvsコング』もアメリカでは公開されており、こういったジャンルは今後も期待できそうですね。

その他、トレーディングカード、ゲーム機なども人気で、Facebookなどのファンコミュニティで情報交換し購入を決めるユーザーもいます。

また、ファッションではスニーカー、「A BATHING APE」や「UNDERCOVER」など日本のストリートブランドの商品がよく売れています。日本限定の特典が付いたK-POPグッズも若者を中心に人気を集めています。意外なところでは、釣り具のハードルアーも人気です。

図 アメリカのユーザーのペルソナ
アメリカのユーザーのペルソナ

越境ECと国内ECを使い分けることなくボーダーレスな買い物を楽しむ

「Buyee」を活用しているアメリカの20代女性にインタビューしたところ、「日本からの越境ECを使う理由は、日本限定の商品を購入するため」「越境ECで買い物する際に重視するのは金額。商品自体の金額だけでなく手数料や配送料など総額を見ている」といったことがわかりました。特徴的なのが「越境ECと国内ECの使い分けをしていない」という点です。国境を気にせずボーダレスに買い物するという新しい購買傾向が見て取れます。

インタビューの詳細は以下にまとめました。

 
Q. 越境ECを利用する理由

「日本ならではのトレーディングカードを購入するため」

Q. 越境ECの利用頻度と予算

「月に1回購入するかしかないか。特に予算は決めていない」

Q. 越境ECと国内ECの使い分け

「特に使い分けをしない」

Q. 越境ECのメリットとデメリット

「メリットは簡単に欲しい物を購入できること。デメリットはもしも問題が発生した場合、時差があるため問い合わせやコミュニケーションなどが難しいこと」

Q. 越境ECで購入する際に重視していること

「商品の料金やサービス料や国内送料や関税費用など」

Q. 他国ではなく、日本の越境ECを利用する理由

「日本限定の商品を手に入れるため」

英語圏のKOL×YouTubeで「空気づくり」を

BEENOSでは「Buyee」の認知向上のためにKOL(Key Opinion Leader)マーケティングを実施しています。特に英語圏のKOLを起用したYouTube施策に力を入れています。コンテンツがストックされていくYouTubeは検索行動と相性が良く、長期的なマーケティングにつながります。そういった観点で、フロー型のSNSではなくYouTubeをコミュニケーションツールとして選んでいます。

ジャンルとしては、Buyeeの強みであるアニメ・ゲーム系、アメリカでも人気が高いK-POPのKOLを中心に依頼しています。KOLマーケティングの結果、新規顧客獲得におけるコストが約4分の1に下がり、コンバージョン率は倍以上になり、新規ユーザーも増加しました。

一例として、チャンネル登録者数200万人以上のゲーム系KOLの動画を紹介します。世界的に有名な日本のゲーム会社のテーマパークがアメリカに開園するはずだったのですが、新型コロナウィルスの影響でオープンが延期されてしまい、日本からそのテーマパークのオフィシャルグッズを「Buyee」で取り寄せるという動画です。

ゲーム好きのお客様が「アメリカでは入手できない商品でも越境ECを通して購入できる」という象徴的な内容になっています。27万回以上再生され、日本のカルチャー好きの方々を中心に、コメントも約1,500件寄せられています。

いきなりチャンネル登録者数100万人規模のKOLと取り組むのは予算的にも大きなハードルがあると思います。そういった場合は、複数の「マイクロKOL」にアプローチして「空気づくり」をするのがおすすめです。

BEENOSでは、K-POPコミュニティにアプローチするべく、数千から1万人単位のチャンネル登録者数を保持する複数のYouTuberにアプローチしました。複数のKOLに協力してもらうことで、コミュニティ全体にじわじわと広がり、今では「K-POPグッズを買うならBuyee」という空気を作り出すことができました。

海外向けKOLマーケティングの注意点

YouTubeを活用したKOLマーケティングのポイントは、コンテンツについてKOLとよく相談することです。コンテンツを作るのはあくまでYouTuber自身であり、彼らが作りたいコンテンツ制作をサポートする側に回ることです。当たり前だと思われるかもしれませんが、実際に制作が進むとサービスを訴求したい気持ちが強くなり、あれもこれもと言ってしまいがちです。

ただし、必ず入れてほしい内容やハッシュタグなど、最低限の約束事は決めておくとトラブルが防げます。KOLはクリエイターなので、少ない制約の中で楽しんでコンテンツを作ってもらえると、クオリティや成果も上がります。

その他の注意点は、ジャンルやチャンネル登録者数によってインセンティブの額が変わってくることです。数万円程度の予算から相談可能ですが、競合企業が多いコスメ系のKOLなどは金額が高くなります。

また、有名なYouTuberは代理店と契約していることが多く、いざオファーしようとすると言語の壁が立ちはだかりますが、ターゲット国の言語を話せる人材が社内にいるなら、海外の代理店の利用をおすすめします。日本の代理店は海外とのやり取りを代行してくれる代わりに予算が高くなる傾向があり、中には数倍の違いが出てくることもあります。

◇◇◇

新型コロナウィルスはボーダーレス化やDXにおいては「時計の針を早めた」ような前向きな進化をもたらしました。国境を超えて物を売り買いすることが広がり、「EC=グローバル」が当たり前な世の中になってきていると感じます。これはコロナ禍の今だけの変化ではなく、デジタルシフトが前倒しで進み、今後もEC化は加速していくでしょう。一度進んだ時計の針は戻りません。この変化を前向きに捉え、成長中のアメリカ向け越境ECに挑戦してみませんか。

直井 聖太
直井 聖太

中小企業20万円/月・個人事業主10万円/月を給付する「月次支援金」の申請受付は6/16(水)から

5 years 1ヶ月 ago

「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」による「飲食店の休業・時短営業」「外出自粛等」の影響で、売り上げが50%以上減少した中小法人などに月額上限20万円、個人事業主などに月額上限10万円を給付する「月次支援金」について、6月16日(水)から申請の受け付けを始める。

4月分、5月分の申請期間は6月16日から8月15日。6月分の申請期間は7月1日から8月31日とする。

手続きはオンラインで行う予定で、「月次支援金」のホームページは6月16日に公開する。オンライン申請が難しい場合は、事務局で申請サポート会場を設置するとしている。

「月次支援金」とは

「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」に伴う「飲食店の休業・時短営業」「外出自粛等」の影響で、2021年の対象月の売り上げが2019年または2020年の基準月(2021年の対象月)の売り上げと比較して、50%以上減少した中小法人、個人事業者などに、事業の継続・立て直しのための支援金を給付する制度。

「月次支援金」の給付は2021年1月に発令された緊急事態宣言の影響緩和のための給付金制度「一時支援金」の仕組みを採用。事前確認や提出資料を簡略化し、申請者の利便性を高めるとしている。

給付要件について

  • 2021年の対象月の「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」に伴う飲食店の休業・時短営業、外出自粛などの影響を受けていること(同措置が実施されている地域で休業または時短営業の要請を受け、休業または時短営業を実施している飲食店と直接・間接の取引がある、または、同措置が実施される地域における不要不急の外出・移動の自粛による直接的な影響を受けていること)
  • 2021年の月間売上が、2019年または2020年の同月比で50%以上減少していること

飲食店の休業・時短営業の影響関係について

  1. 対象飲食店に対して商品・サービスを反復継続して販売・提供してきたが、対象飲食店が2021年の対象月に緊急事態措置などで休業・営業時間短縮。これにより、対象月に飲食店との直接取引からの事業収入が減少したことによる影響
  2. 対象飲食店に対して、商品・サービスを自らの販売・提供先を経由して反復継続して販売・提供してきたが、1の影響で対象月における自らの販売・提供先との取引からの事業収入が減少したことによる影響
月次支援金 飲食店の休業・時短営業の影響
飲食店の休業・時短営業の影響

外出自粛などの影響関係について

  1. 緊急事態措置などを実施する都道府県の個人顧客に対して、商品・サービスを継続的に販売・提供してきた。しかし、対象月の対象措置によってその個人顧客が外出自粛などで、対象月に同個人顧客との取引からの事業収入が減少したことによる影響
  2. 1の影響を受けた事業者(以下「関連事業者」)に対して、商品・サービスを反復継続して販売・提供してきたが、1の影響で対象月に関連事業者との直接の取引からの事業収入が減少したことによる影響
  3. 関連事業者に対して、商品・サービスを販売・提供先を経由して反復継続した販売・提供してきたが、1の影響で対象月に自らの販売・提供先との取引からの事業収入が減少したことによる影響
月次支援金 外出自粛等の影響
外出自粛等の影響

給付対象

次の1または2の要件を満たす事業者は、業種や所在地を問わず給付対象となり得るという。

  1. 対象措置を実施する都道府県に所在する飲食店と直接・間接の取引があることによる影響を受け、2021年の月間売上が2019年または2020年の同月比で50%以上減少していること
  2. 対象措置を実施する都道府県に所在する個人顧客と直接的な取引があることによる影響を受け、2021年の月間売上が2019年または2020年の同月比で50%以上減少していること
月次支援金 給付対象となり得る事業者の具体例
給付対象となり得る事業者の具体例
月次支援金 給付対象となり得る事業者の具体例
給付対象となり得る事業者の具体例
月次支援金 給付対象となり得ないケース
給付対象となり得ないケース
瀧川 正実
瀧川 正実

ECサイトで「2足購入してフィッティング、1足は返品」。ニューバランスが会員限定の競技用シューズ返品無料サービス

5 years 1ヶ月 ago

ニューバランス ジャパンは、競技用シューズを自宅でフィッティングして無料で返品できる「競技用シューズ返品無料サービス」を公式ECサイトでスタートした。

サイズに対する不安を解消するための試みで、公式ECの会員ロイヤリティプログラム「myNB」会員限定のサービスとして展開する。

店舗まで足を運ぶ時間がない、競技用シューズの機能選びに迷ったときなどに、最適なシューズを自宅でゆっくり試着できる環境を提供する。

ニューバランスは、サイズ・ウイズ選びに迷った際、2足購入してフィッティングし、最適なな1足を選べるとしている。代金を一度、全額請求し、返品後に差額を消費者へ返金する。

ニューバランス ジャパンは、競技用シューズを自宅でフィッティングして無料で返品できる「競技用シューズ返品無料サービス」を公式ECサイトでスタート
「競技用シューズ返品無料サービス」の概要

返品は、商品の出荷日から14日以内にニューバランスへ返品に関する連絡することが条件になる。室内での試着、未使用品に限り返品できる。対象商品は、ランニング、フットボール、サッカー、野球、テニスカテゴリのシューズ。

ニューバランスは2019年、実店舗と公式EC、アウトレット店でそれぞれわかれていた会員情報を公式ECの会員ロイヤリティプログラム「myNB」に統合した。

石居 岳
石居 岳

アダストリアなどが導入、“偶然の出会い”を創出するストーリー型オンライン接客ツール「ザッピング」とは?

5 years 1ヶ月 ago
2021年3月にローンチしたストーリー型オンライン接客ツール「ザッピング」。アダストリアも導入するサービスの概要とは?

アダストリア、メガネブランドの「OWNDAYS」(運営はオンデーズ)などが自社ECサイトに導入するストーリー型オンライン接客ツール「ザッピング」。InstagramやLINEなどで一般的になっているショートムービー「ストーリー」を販売員が撮影し、商品情報をひも付けて自社ECサイトやInstagramに掲載できるサービスだ。数多くのオンライン接客ツールが登場しているが、「ザッピング」は主力EC関係者からも注目を集めている。開発者であるFANATICの野田大介代表に話を聞いた。

連続再生で「偶然の出会い」を創出

「ザッピング」は、htmlタグを埋め込むだけで、ECサイト上へのストーリー掲載を可能にするツール。2021年3月にローンチ後、アダストリアや「OWNDAYS」、化粧品ブランドの「ネイチャーズウェイ」が導入。今後も、商業施設やアパレルブランド数社が導入を予定しているという。

動画のほかに静止画も掲載でき、それぞれ特集ページや商品ページへのリンクを設置することが可能。ECサイトを来訪した顧客は、「ザッピング」を通じて掲載されたストーリーを見て気になった商品があれば、そのまま画像や動画上の商品情報をタップし商品ページへ遷移できる。

アダストリアによるザッピング導入例。商品情報に付随するテキストの色や配置箇所は自由に設定できる。ブランドロゴの掲載も可能
アダストリアによる導入例。商品情報に付随するテキストの色や配置箇所は自由に設定できる。ブランドロゴの掲載も可能(画像:FANATIC提供)

「ザッピング」は店頭販売員による撮影、掲載を想定して開発(上長などの権限者が承認して掲載が完了する)。動画や画像経由での売上高や視聴数などを可視化するため、導入企業はその成果を各販売員の評価に活用できるという。

現在、店頭販売員の利用を想定したオンライン接客ツールは複数出てきているが、「ザッピング」の特徴は、「ストーリー」を採用しているため、動画が連続再生される点にある。

TikTokで連続再生を続けている間にお気に入りの動画が見つかることもあるように、「ザッピング」もまた、連続再生している間の「偶然の出会い(セレンディピティ)」を創出する。これは店頭での買い物体験に近い感覚といえそうだ。

店頭の接客体験をオンラインで再現

ストーリーの掲載場所は、トップページ、商品ページ、購入完了ページとあらゆる場面が想定される。開発者の野田大介代表は、「各ページに役割を持たせることで、店頭に近い接客体験をオンラインで再現できる」と説明する。

たとえば、トップページに表示するストーリーは店頭接客でいうところの「いらっしゃいませ」、つまり「誘導」にあたり、商品ページのストーリーは「接客」。購入完了ページのストーリーは「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしています」に近い、「リピート促進」の役割を持たせることができる。オンラインであれば、購入完了ページのストーリーにアプリ登録やLINEの公式アカウントを紹介するためのQRコード掲出もできるだろう。

物撮りによる活用イメージ。商品の上に、商品名や価格などを載せれば一目で商品情報が分かる
物撮りによる活用イメージ。商品の上に、商品名や価格などを載せれば一目で商品情報が分かる(画像:FANATIC提供)

今後商業施設などでの導入も進んでいくため、たとえば施設内の飲食店が「本日の日替わりメニュー」「今パンが焼けました」など、動画ならではの「シズル感」の演出も可能になりそうだ。

企業へのサービス提供が始まって間もないが、早くも視聴時間、CVRとも「導入前に想定していた以上に伸びている」と野田氏は説明する。

公文 紫都
公文 紫都

代引きの受取拒否リスクの解消と顧客体験の改善を同時に実現。キングレコードが導入した後払い決済「atone」とは

5 years 1ヶ月 ago
公式オンラインショップ「KING e-SHOP」と、アニメや声優の商品をメインに扱う「キンクリ堂」の2サイトを運営するキングレコードが、「atone」を導入した背景と効果を語る。
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時代の変化に合わせて、音楽・映像のパッケージ販売に加え、IP(知的財産権)ビジネスにも注力しているキングレコード。ECサイトは公式オンラインショップ「KING e-SHOP」と、アニメや声優の商品をメインに扱う「キンクリ堂」の2サイトを運営している。

そんなキングレコードでは、昨今の消費行動の多様化により顧客体験の向上が課題となっていた。決済手段の多様化を通じて買い物体験の向上、業務効率化を実現したキングレコードの改善策を取材した。

オリジナル商品の展開でコアなファンが集まるECサイト

キングレコードが手がけるECビジネスの特徴は、自社が保有するアーティストやアニメといった各作品のIPに、コアなファンが付いていることだ。

アーティストやアニメのオリジナル商品、特典といったマーチャンダイジング(MD)をECサイトで展開。他社では取り扱っていない、つまり“キングレコードのECサイトでしか売っていない”商品をそろえることで、ECサイトにはその商品購入を目的としたファンが集まっている

たとえば、キングレコードで取り扱っているアーティストのCD。「KING e-SHOP」オリジナル仕様の写真集やTシャツなどのグッズをバンドル販売するなど、レコード会社独自のECを展開するようにしている。 (開発営業部 ダイレクトマーケティンググループ 永田陽子氏)

スクリーンショット 「KING e-SHOP」限定で扱う商品の例
「KING e-SHOP」限定で扱う商品の例。さまざまな商品で「ストア限定」「オリジナル特典付き」などを用意している

ただ、レコード会社による自社サイトゆえの悩みもある。レコード会社の場合、他のレコード会社の商品は基本的に取り扱わない。さらに、CDなどは「再販売価格維持制度」に該当し、商流との関係もあり値引き販売が難しい

レコード会社の自社ECサイトは、保有するIPに関する商品しか基本、扱っていない。そのため、大手ECモールや小売店のECサイトのように、いろいろなアーティストやキャラクターの商材のまとめ買いニーズには対応できない

こうしたデメリットがある一方で、自社ECサイトの強みを打ち出す必要がある。それがレコード会社のIPを活用したオリジナル商品、特典の提供などでファンのEC利用につなげている。(永田氏)

直販は利益率の向上、コアユーザーの囲い込みなどを狙い、キングレコードが全社としてECに注力する方針を打ち出したのは2019年頃。商売において「コアファン=リピート購入」と一般的に考えられるが、レコード会社の直販は若干異なるようだ。

ファンはECサイトではなく、アーティスト作品ごとに付いていることが多いため、商品力が次回購入にも大きく影響するという。

当社のECサイトを利用するお客さまは、何かしらの直販ならではのメリットを求めている。その期待を裏切らない商品や特典を用意することにより、“ここでしか買えない”といった要素を提供すれば購入していただける

いわゆる一般的なECサイトが行っているリピート施策や販促はあまり行っていない。基本的なリピート要素は商品力。商品に魅力があればコアユーザーは支持してくださるので、商品企画に最も注力している。(永田氏)

「代引き決済」の受取拒否、返品率の高さや対応業務などのコストが課題に

顧客の期待を裏切らない商品力で顧客の支持を集めるものの、消費行動の多様化などで課題も出てきた。その1つが決済面で、「代引き決済」がネックにあがった。

キングレコードを利用する消費者の中には、クレジットカードを持たない消費者も多い一方で、ECではクレカ以外の選択肢は少なく、またクレカ同等の利便性を持つ決済も少なかった。「代引き決済」を選んだ場合、商品受け取り時に家に居合わせ、現金を用意しておかなければならない。それに煩わしさを感じる消費者も少なくなかったという。

顧客体験という側面に加え、運営側のコストも課題だった。「代引き決済」では一定程度、受け取り拒否が発生。それによる返品率の高さ、返品対応、機会損失などさまざまなコストが問題となっていたので、その解消が必要不可欠であった。

「代引き決済」から銀行振込などの「前払い」への移行による課題解消という選択肢もあるが、入金待ちと未入金キャンセルによる販売機会の損失といったリスクに加え、入金確認などの手間が増えてしまう。

消費者の購買体験を良化し、事業者側で抱えるリスクや手間などのコストが増え過ぎない――。「代引き決済」に変わる新たな決済手段としてたどり着いたのが、ネットプロテクションズが提供する後払い決済サービス「atone(アトネ)」の導入だった。

ユーザー体験が良くコストが低い「atone」導入、「代引き決済」停止で課題解決へ

「atone」は、後払い決済サービスのひとつ。消費者は会員登録をすればすぐに利用できる。利用代金はまとめて翌月払いでき、利用代金200円ごとに1NPポイント(「atone」と「NP後払い」の共通ポイントサービス)を受け取れる

利用の際にクレジットカードや銀行口座の登録、事前チャージは不要で、事業者(EC・実店舗)側の手数料は、決済額の1.9%+30円~導入できる

携帯電話番号とパスワードのみで利用できる簡便さが特徴の1つ
携帯電話番号とパスワードのみで利用できる簡便さが特徴の1つ

後払い決済のなかでも「atone」が特徴的な点は、そのUX設計だ。決済に必要なのは電話番号とパスワードのみで、スマホファーストを意識。1か月分の利用代金は翌月にまとめて支払え、利用のたびにポイントも付与される――。

「atone」と他の決済方法の比較
「atone」と他の決済方法の比較

繰り返し使う上で簡単、便利でお得に利用できるため、消費者の利便性の向上に直結するサービスなのだ。結果的に、若年層から中年層を中心に利用客が多い

ネットプロテクションズの会員数の推移と年齢分布
ネットプロテクションズの会員数の推移と年齢分布

クレジットカードを持たない消費者でも簡単に利用でき、宅配配送員との金銭のやり取りがなくなる。キングレコードにとっても「代引き決済」で発生する手間や販売機会のロスを解消できるといったメリットがあった。

こうした説明をネットプロテクションズから聞いたのは2020年のこと。「通常であれば他社サービスも含めていろいろなお話を伺うが、『atone』の説明で納得。導入を即決した」(永田氏)

「atone」を「キンクリ堂」と「KING e-SHOP」に導入したのは2020年9月。「atone」は大きな開発は必要とせず、数行のJavaScriptコードの埋め込みと数本のAPI開発のみでスタートすることが可能。

キングレコードのECシステムと「atone」を連携するための開発・改修には全面的にネットプロテクションズのスタッフが協力。各種ベンダーとの交渉などはネットプロテクションズのスタッフが関わり、実装のフォローも充実していたという。「想定よりもスムーズに改修、実装を完了できた」(永田氏)

若年層購入者の10%が「atone」を利用

「atone」導入後、抱えていた課題はすぐに、解決へとつながった。「atone」導入と同時期に「代引き決済」を停止。商品の受取拒否による返品がなくなり、それに伴う雑務からスタッフは解放された。利用者の大半は「atone」による決済に移行した

決済比率を見ると、若年層購入者の比率が高い商品の購入においては、購入者全体の7~8%が「atone」を利用。10代から20代に限った決済比率では、導入から6か月で約10%を占めるに至っている。「atone」は、クレジットカードを持たない層が求めるニーズにピタリとハマった。

「atone」導入で一番大きかったのは、課題だった受取拒否による返品がなくなったこと。荷物を引き取ってもらえない場合、返品に関する連絡や対応などの雑務が大きな負荷になっていた。

「後払い決済」導入のメリットには、貸倒率が減少するという安心感もあげられる。若い消費者は「後払い決済」をオンラインショッピングの決済で普通に使っており、「atone」利用によるポイント付与も加えると大きなユーザーメリットにつながっている。(永田氏)

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石居 岳
石居 岳

GAFA + ShopifyのEC陣取り合戦が激化! ITPの影響でプラットフォーマーが有利な世の中に!?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

5 years 1ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年6月7日〜13日のニュース
ネッ担まとめ

コロナの影響でECが伸びているとなると、ECを持っていないGoogle、Facebook(Instagram)が入り込んでくるのは自然ですよね。その一方、「ITP」の影響でAmazonが広告を伸ばそうとしています。

隙あらば入り込みたいGAFA

前提
  • 新型コロナウイルス感染症の影響でEC需要が一気に伸びた
  • AppleのITP(Intelligent Tracking Prevention)がきっかけとなりサードパーティパーティcookieが使えなくなってきた

日本にいるとあまり感じませんが、世界ではECをめぐるGAFA+Shopifyの動きが激しくなっています。いずれ日本にも影響してくるでしょうから、今のうちに動きを押さえておきましょう。

コロナの影響は皆さんご存知だと思いますので、以下の記事からITPの影響だけちょっと説明します。

ITP対応やCookie規制の対策は? クッキーや広告規制の仕組み | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2020/10/16/37598

そもそもITPとはAppleのプライバシー対策のことで、サードパーティcookieが使えなくなってしまうというもの。サードパーティパーティcookieが使えなくなると以下のようになります。

リマーケティング広告や、広告を見たがクリックしなかったターゲットが別ルートでコンバージョンしたことを計測する、ビュースルーコンバージョン計測もできなくなる。今まで当たり前のように使っていたプラットフォームや機能が使えなくなってしまうのだ。

影響を受けるのはGoogleやFacebookの広告をメインに活用していている企業で、アフィリエイトの成果計測や、MAツールにも影響が出ます。すでにリターゲティング広告の効果が薄くなっていると感じているEC事業者さんもいるかもしれません。

ファーストパーティcookieは影響を受けませんので、簡単に言ってしまえば自分のドメイン内であれば今まで通り広告などを出せますし、アフィリエイトの計測も問題ないです。問題は自分のドメイン内でそんなことができるのか? ということで、できるのは結局GAFA企業になってしまうわけです。膨大なユーザーとページ数を保有しているので、あらゆるところに手が届くんですよね。

近所の公園では遊べるものが限られていてすぐに飽きちゃいますが、ディズニーランドなどであればいろいろな引き止め施策がされているのでずっと遊べて、リピーターになってしまうのと似ています。

Instagramがインフルエンサーの収益強化に本腰 ?ポストクッキー時代の新たなアフィリエイト像 | REWIRED
https://rewired.cloud/2021/06/10/instagram-as-new-affiliate-provider/

Instagramであればユーザーが多いので購買機会も増えるでしょうし、アフィリエイターさんの成果も計測できるのでどんどんユーザーが集まってくると考えられます。ECサイトで何かを買うきっかけはSNSやYouTubeというデータを見たことがありますよね? ということは、そこで購入できれば……と考えたInstagramがアフィリエイトを始めたわけです。

今回の Instagram の発表で感じるのは、アフィリエイトやショップ、バッジの活性化による決済収益の増加はもちろんのこと、それらの発生を自社のプロパティですべて把握できるようにするぞという強い意思です。

Cookieにトラッキングを依存できない以上、広告ビジネスには常に外部からの抵抗がかかりますが、売上の貢献度を紐付ける仕組みさえ作ってしまえば、軸となるアカウントの数はまだまだ圧倒的なシェアを持っていますし、その活用はソーシャルネットワークだからこそさまざまな横展開が可能です。今回の発表は、Google以上に「広告しかない」と揶揄されてきた Facebook/Instagram が次のステージに向かうための第一歩なのかもしれません。

今までもECには何とか入り込もうとしていますが、うまくいっていないのでアフィリエイトに限らずEC関連の機能はどんどん出てくることでしょう。

Amid post-cookie confusion, Amazon plans to launch an identifier of its own | DIGIDAY
https://digiday.com/marketing/amid-post-cookie-confusion-amazon-explores-launching-an-identifier-of-its-own/

GAFAってことはAmazonも同じでは? と思った人はその通りです。まさにAmazonも動き出しています。英語の記事なのでDeepLで翻訳して引用します。

アマゾンの識別子は、アマゾンのエコシステムの中だけで使用されます。バイサイドにはアマゾンのDSPを介して提供され、パブリッシャーにはパブリッシャーサービス部門のAPSを介して提供される、と関係者は述べています。

Amazon’s identifier will live solely inside of Amazon’s ecosystem: Available to the buy side via Amazon’s DSP, and available to publishers through its publisher services division APS, those sources said.

Amazon内での動の追跡と測定ができるような識別子を考えているようです。Amazonを自動販売機のように使っている人、プライムビデオ、ミュージックなどAmazonのサービス使っている人は多いので、これが実現すればECに関してはAmazonという流れがますます強まりますよね。

ECでのAmazonとGoogleの競争が激化。中心にいるのはShopify?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/873

Googleに関しては先日お伝えしたようにShopifyと組んでECを強化しようとしています。今までGoogleはECに関しては本腰を入れてきませんでしたが、ITPが広告の売上に影響して、ECの利用者が急増しているのにそれを見逃している状況ですから、さすがに今回はやる気のようです。

NetflixがECサイト「Netflix.shop」を米国でオープン 新進アーティストとアニメやドラマのコラボ商品を展開 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2106/11/news119.html

米Netflixは6月10日(現地時間)、独自のECサイト「Netflix.shop」を米国でオープンした。同社が配信するアニメやドラマと、アーティストやアパレルブランドがコラボした限定グッズを販売。数カ月以内に米国以外でも利用できるようにするとしている。

ECを狙っているのはInstagramやGoogleだけではありません。Amazonが動画サービスを始めたのとは反対に、動画サービスのNetflixがECに参入してきました。アニメやドラマが好きになると関連グッズが欲しくなるのは自然な流れ。いわゆる「推し」の消費です。日本で言えば週刊少年ジャンプがECサイトに本腰を入れたら……と思っていますが、難しいのでしょうね。

コマースに波が来た!リワイア岡田さんに聞く、運用型広告のプロがShopifyに参入したワケ | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9206

Amazonプライムは、配送無料から始まり、映画や音楽なども無料で見られるようになり、それがAlexaともつながり……と、ショッピング以外の価値を自社アカウントに吹き込んでいます。最終的なレベニューポイントは、Amazonの場合はAWSやコマースでありGoogleの場合は広告である。そこで出た利益を他の製品に注ぎ込み、最終的にはアカウントに紐づく情報量を武器に、自分たちのビジネスで一番お金が儲かるところに活用していく勝負になる。Cookieが使いにくくなる中で、自社が保有するアカウントはますます重要性を帯びていきます。2020年代はプラットフォーマーによるアカウント争奪戦が激化する時代になると思います。

まとめるとこちらの記事の岡田さんのコメントになると思います。大企業は自社アカウント争奪戦を繰り広げるようになるということですね。

日本国内に関しては楽天市場やPayPayモールがあるとはいえ、少子高齢化の影響が出てくるのは間違いないです。そうなると越境ECという選択肢が出てきて、Amazon、Google、Shopify、Instagramとならざるを得ません。目先の売上を考えながらも、10%ぐらいのリソースは世界の動向把握や越境ECに割いておきたいですね。

EC全般

Amazon内広告「利用していない」4分の1、利用最多は「スポンサープロダクト」/いつもが53社調査 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/9265

現状では使っていないユーザーが多いものの、使わざるを得ない状況になってくるはずです。

第1回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2021年6月10日) | 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/review_meeting_003/024308.html

アフィリエイト広告の適正化に向けた考え方(PDF) | 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms219_210609_06.pdf

日本国内のアフィリエイトはトラブルが多いので規制が強化されます。追い出されたアフィリエイターがInstagramなどに流れることが考えられます。

改正特商法が成立、悪質な定期購入商法に「直罰」導入:【公式】データ・マックス | NETIB-NEWS
https://www.data-max.co.jp/article/42115

こちらも規制の強化。国内ECがごたごたしているうちにGAFAにやられてしまうことだけは避けたいですが。

【重要】Amazon「FBA手数料および販売手数料改定」まとめ(2021年6月16日改定) | 日本ネット経済新
https://netkeizai.com/articles/detail/3903/1/1/1

高くなるのは困るけど、Amazonは売れるし売るには……。という人も多いはず。

【初心者むけ】SEO(自然検索)経由集客を実店舗に例えるとどうなるか? | ラウンドナップ・Webコンサルティング
https://www.roundup-consulting.jp/post-13872/

GAFAとか関係なく、こじんまりやりたい人はこの記事を。

今週の名言

要するに、「正しいことをやりなさい」じゃ人は動かないんです。だって人間は「正しいからやる」んじゃなくて「うれしいからやる、楽しいからやる」ものだから。ここに「うれしさ」「楽しい」を入れてあげるっていうのが、行動変容のためのコミュニケーションのコツなんですね。
─東京大学教授、慶應義塾大学教授、社会創発塾塾長 鈴木寛氏

「5%変われば、社会は変わる。人は微力だが無力ではない」社会変革のプロが語る | Gyoppy!
https://gyoppy.yahoo.co.jp/originals/86.html

「良い商品だから買ってください」じゃ人は動かないですよね。使っている状況がイメージできれば買ってくれます。

森野 誠之
森野 誠之

アフィエイト広告規制はどうなる? 執行例などにみる表示責任の議論と解釈&消費者庁に聞く検討会立ち上げの目的 | 通販新聞ダイジェスト

5 years 1ヶ月 ago
消費者庁がアフィリエイト広告規制を検討しています。広告表示の責任を負うべき「表示主体者」定義の整理や検討会の議論結果によっては、法改正につながる可能性も排除していません

消費者庁がアフィリエイト広告の規制を検討する。アフィリエイト広告は、その構造の複雑さ、ステークホルダーの責任回避の連鎖から不当表示の温床になっている。消費者庁は、景品表示法上、責任を負うべき「表示主体者」の定義の整理、広告健全化の方策を議論する。議論の行方によっては、法改正につながる可能性も排除していない。

表示主体者の解釈、健全化に向けた議論を実施

「景表法の適用に関する考え方」「不当表示の未然防止のための取り組み」を検討する。前者は、「表示主体者」の解釈に踏み込む議論、後者は、業界の自主規制を含めた健全化に向けた議論になる。消費者庁は、検討会と並行して今夏、アフィリエイト広告の実態調査をまとめる。調査結果も検討に活かす。

検討会は6月から月1回ほどのペースで開催。関係者のヒアリングなどを行い、年内をめどに一定の結論を得る。

表示責任の見極めが難しいアフィリエイト広告

最大の論点は、「表示主体者」の定義の整理になる。現行法の解釈は、08年の高裁判決がベース。①自ら、もしくは他者と共同で積極的に表示内容を決定した者、②他の者の表示内容に関する説明に基づき、その内容を定めた者、③他の事業者にその決定を委ねた者のいずれかの該当で判断する

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2008年に東京高裁判決で示された「表示主体者」に関する解釈

アフィリエイト広告で、なぜこの解釈が問題になるのか。景表法は、その規制対象を「商品・サービスの供給者」に限定する。一般的な純広告は、「広告主=商品供給者」で、表示責任を負う。

一方、アフィリエイト広告は、広告主だけでなく、アフィリエイター、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)など、複数の関係者が絡み構造が複雑だ。広告の制作者はアフィリエイターで、「商品供給者」と一致しないケースもある

表示責任の見極めも難しい。広告は、ASPを介して企業が禁止事項などレギュレーションを提示。アフィリエイターが作成した広告を、広告主が成果発生の事前・事後に承認する。内容は基本的にチェックできる。

ただ、運用に際しては、管理が行き届かないケース、「薬機法、景表法遵守」など通り一遍のレギュレーションを提示するものの、管理をASPやアフィリエイターに丸投げする事業者もいる。広告素材の提供を通じて、深く関与する事業者もおり、広告主の関与の度合いを推し量るのは難しい

通販新聞 アフィリエイト広告 消費者庁 景品表示法 表示主体者 景品表示法と薬機法の規制対象の違い
景品表示法と薬機法の規制対象の違い

アフィリエイターも制作した広告への誘導を目的に自ら広告出稿する者、有力アフィリエイターを囲い込み法人化する者など業界の成熟が進む。企業によるチェックが行き届かない夜中に表示を改変して成果発生を狙う者もいる。成果報酬型であることから、虚偽・誇大広告を行うインセンティブも働きやすい

表示責任に対する専門家の見解も「禁止事項を細かくするほど関与が深い、不当表示でも一切ノータッチなら関与が薄い、とみられるかもしれない」(景表法に詳しい弁護士)、「全くの白紙委任で景表法上の責任を問えるかというと厳しいのでは」(公取OB)といった見方がある。

執行例にみる、消費者庁の「表示責任」への解釈とは

消費者庁は、これまでの執行で表示責任の解釈を示している。

今年3月、アフィリエイト広告を対象に初めて違反認定したT.Sコーポレーションの事案では、広告素材の提供や内容の合意から「他者に委ねたというより、積極的に関与した」(消費者庁)と判断した。判断は、表示主体者の①に該当。一方で③の「白紙委任」を対象にした処分は例がない。

同時期に公表した消費者安全法に基づく「アフィリエイト広告の注意喚起」では、白紙委任に対する法解釈の一端がうかがえる。担当課は、表示責任の所在を広告主に求めた景表法上の観点について、「ASPへの委託、再委託を承知し、広告内容を把握していた。内容が虚偽・誇大なら修正できる権限を有していたが放置した」と、「修正できる立場」をもって、広告の表示主体者と認めた。

通販新聞 アフィリエイト広告 消費者庁 景品表示法 表示主体者 アフィリエイト広告規制を巡る動向
近年のアフィリエイト広告規制をめぐる動向について

アフィリエイト広告ではないが、昨年末にはアマゾンジャパンによる行政処分取消訴訟(17年提訴。東京高裁で敗訴確定)でも、「白紙委任」の責任を問う判決が下されている。

裁判は、サイト内で行われた不当な二重価格表示の表示主体者が争点。アマゾンは、比較対照となる価格の登録が納入業者であり、自らは「価格を機械的に表示する仕組みを構築したに過ぎない」「表示内容の説明を受けず、決定に介在する余地はなく、委ねた事業者にも当たらない」と主張した。判決は、アマゾンが「どう表示するか自由に決定できる立場」をもって「表示主体者」と認めた。

「表示主体者」の定義変更で、法改正に発展するか

検討会を通じ、消費者庁は表示主体者の定義を整理するとみられる。公取OBは「白紙委任の責任をどこまで問うか、解釈を示すのでは」と話す。

ただ、景表法は規制対象が「商品供給者」に限られる制約がある。現行法では、ASP、アフィリエイターは規制対象になり得ない。「アフィリエイターを広告主とともに供給者とみなし、規制する方策があるか考えているのかもしれない」(前出OB)とする。

通販新聞 アフィリエイト広告 消費者庁 景品表示法 表示主体者 アフィリエイターの定義
アフィリエイターについての定義

「表示主体者」の定義変更を含む法改正議論に発展するかもポイントになる。前出OBは「『何人規制』のように解釈を広げると、有象無象のアフィリエイターを取り締まる必要がある。景表法はあらゆる商品が対象で、行政コストも重くなる。これまで運用の積み重ねで解釈を示してきた」と否定的な見方を示すが、定義変更に発展すれば、検討の影響は広告全般に及ぶ。

消費者庁・西川康一表示対策課長に聞く、検討会立ち上げの目的

消費者庁表示対策課の西川康一課長に、検討会の狙いを聞いた。

――アフィリエイト広告の問題意識は。

広告主ではない者が表示し、広告主自身が内容を管理しにくい特徴がある。もう1つは、商品が売れた場合に報酬を支払う成果報酬型。媒体への出稿費用などもアフィリエイターが負担する。商品が売れなければ、赤字にもなりかねない。内容を盛ってでも売ろうとするインセンティブが働く傾向がある。

消費者からすれば、「あなたが商品を購入したら私にお金が入ります」と正直に書いてあるわけでもない。広告と思わず見ている場合もある。不当表示を生みやすい背景がある中で消費者への影響も看過できず、検討会を立ち上げた。

――景表法の規制対象は、あくまで商品・サービスの供給者。アフィリエイターの問題点に触れているが、規制対象にはならない。

現行法が前提ならそうなる。「ASPやアフィリエイターも規制対象に」という意見もあるかもしれない。改正の可能性を排除するものではなく、幅広く議論してもらう。

――ASP、アフィリエイターなどの責任は明確になるのか。

現行法でもはっきりしている。基本は、商品の供給者(広告主)。アフィリエイターに広告内容の決定を委ねている場合も広告主が責任をとる

通販新聞 アフィリエイト広告 消費者庁 景品表示法 表示主体者 検討会委員
検討会委員の一覧

――不当表示の未然防止の取り組みは何を想定しているのか。

行政の取り組みだけで健全化するとは限らない。広告主、ASP、代理店、アフィリエイター、媒体社など関係者に果たせる役割もある。どのようなべストプラクティスがあるか、それをどう広げるか議論してもらう。

――「アフィリエイト広告等」を検討するとあるが、広告全体の議論に発展する可能性もあるか。

それ以外の表示広告に議論が及ぶ可能性があるため。深い意味はない。

――消費者がわからないなら、広告であることを明らかにすることも考えられる。

あたかも第三者のレビュアーが書いたように見えれば、騙されるリスクは増える。消費者問題を少なくするには、そうした取り組みをすべきという意見も出る可能性はある。

――白紙委任はどう判断されるのか。

T.Sコーポレーションは広告内容にコミットしていた。ただ、白紙委任であれば捕まらないとは誰も言っていない。事件化していないが、今後出てくるかもわからない。健食留意事項に「アフィリエイターに広告内容の決定を委ねている場合も含む」と触れている。白紙委任を聖域と思っていたら、それは都市伝説だと思う

――専門家でも判断が分かれる。

必ずしも正しい意見ではないと思う。

――オブザーバーとして警察庁が参加する。

昨今アフィリエイト広告を対象にした取り組みをされて薬機法の摘発もある。こちらから声をかけ、関心を持たれて参加された。

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通販新聞

Amazon店運営の課題は「集客」。3割が売上向上施策「なにもしていない」、広告運用で5割が「適切な運用方法がわからない」

5 years 1ヶ月 ago

いつも.が運営する「デジタルシェルフ総研」が行ったEC事業者のAmazon運営に関する実態調査によると、Amazon店舗の売り上げ向上施策にかける1日あたりの時間は「なにもしていない」が3割、1時間以内と合わせて8割以上を占めた。調査対象はAmazonに出品・卸販売をしている企業53社、期間は2021年4月26日~5月6日。

運営の課題は「集客が伸びない」

Amazon店舗運営における課題について聞いたところ、最多は「集客が伸びない」(47%)で、次いで「リソース不足」(34%)「どこに課題があるかわからない」(32%)だった。

いつも. 調査 デジタルシェルフ総研 Amazon 運営の課題
Amazon店舗運営における課題(複数回答可)(出典:いつも.)

Amazon運営にかける時間「なにもしていない」が3割

調査対象者にAmazon店舗運営において、売り上げ向上施策に費やしている1日あたりの時間を聞いたところ、「30分~1時間」(36%)が最多だった。3割の起業が「なにもしていない」ことがわかった。

いつも. 調査 デジタルシェルフ総研 Amazon Amazon店舗運用にて、売り上げUPの為に費やしている施策実行の1日あたりの時間
Amazon店舗運用にて、売り上げUPの為に費やしている1日あたりの施策実行時間(出典:いつも.)

広告費用は10万円以下が最多

Amazon店舗の月間広告予算について聞いたところ、「10万円以下」が38%で、「広告を利用していない」(26%)と合わせると広告利用金額10万円以下は6割以上だった。この結果から、まだ広告を活用し切れていない企業が多いことがわかった。一方、101万円以上の予算を割く企業も1割以上いた。

いつも. 調査 デジタルシェルフ総研 Amazon 月の広告予算
Amazon店舗の月間の広告予算(出典:いつも.)

また、利用する広告は「スポンサープロダクト」が90%で圧倒的に多く、「スポンサーブランド広告」は29%、「スポンサーディスプレイ」は25%だった。

いつも. 調査 デジタルシェルフ総研 Amazon 利用している広告
利用しているAmazon広告(複数回答可)(出典:いつも.)

広告運用の課題について聞いたところ、「適切な運用方法がわからない」(50%)が最多、次いで「運用業務にリソースがさけない」(48%)「広告の分析方法がわからない」(44%)だった。

いつも. 調査 デジタルシェルフ総研 Amazon 広告運用の課題
Amazon広告運用の課題(複数回答可)(出典:いつも.)

Amazon広告活用は「売り上げ向上」が目的

Amazon広告活用の目的は、「売り上げ向上」(67%)がトップで、次いで「新規顧客獲得」(56%)「認知向上」(54%)だった。

いつも. 調査 デジタルシェルフ総研 Amazon 広告活用の目的
Amazon広告活用の目的(複数回答可)(出典:いつも.)
調査実施概要
  • 調査タイトル「EC事業者のAmazon運営に関する実態調査」
  • 調査方法:いつも.のメルマガ登録者に対して、メールによるアンケート調査
  • 調査期間:2021年4月26日~2021年5月6日
  • 調査対象:Amazonに出品・卸販売をしている企業53社
藤田遥
藤田遥

「体験価値の最大化」を図るファンケルのOMO戦略。通販・店舗を使う顧客の継続率は1.5倍、年間購入金額は3倍

5 years 1ヶ月 ago

ファンケルは2021年度を初年度とする3か年の「第3期中期経営計画」で7つのチャレンジを掲げ、そのなかで「ファンケルらしいOMOの推進」をあげている。

ファンケルは2021年度を初年度とする3か年の「第3期中期経営計画」で7つのチャレンジを掲げている
7つのチャレンジ(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「ファンケルらしいOMOの推進」は、店販・通販の両チャネルを使う顧客は、シングルチャネルのみの顧客に比べて、継続率は1.5倍、年間購入金額は3倍に達していることが背景にある。つまり、顧客の「体験価値」が高いことが理由となっているのだ。

ファンケルはこれまで、ITを活用して通販と店舗の相互利用を促進。ライブコマースやオンラインイベント・セミナー、店舗・電話窓口スタッフが対応するオンラインカウンセリングなどを実施し、ITの活用による顧客の「体験価値」を高めてきた。

2021年度は、通販・店舗アプリの統合、スマホアプリによるAI(人工知能)を使った肌診断、来店前事前予約サービスなどの実現を予定している。

ファンケルらしいOMOの推進
顧客の「体験価値」を最大化する取り組み(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

今後は、ITを活用して顧客を深く知り、顧客1人ひとりに対して最適なアプローチを行っていく。現状のIT基幹システム「FIT2」で通販と店舗の顧客データといった購買関連情報を一元化し、通販と店舗間の相互送客を容易にしてマルチチャネル化を推進する。

2022年春にはIT基幹システム「FIT3」を導入。「FIT2」で構築した購買データ・属性データに加えて、購買に至るまでの行動情報、ファンケルからのアプローチに対する反応など「顧客を理解するためのデータ」を収集・分析し、新たな顧客データベースを構築していく。

ファンケルらしいOMOの推進
今後の取り組み(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
石居 岳
石居 岳

名だたるグローバル企業が10年以上も信頼を寄せる「やりたいこと」を実現するECプラットフォームとは?

5 years 1ヶ月 ago
「拡張性」「柔軟性」「スピード開発」「サポート力」が強み。ECプラットフォーム「QOR+コマース」を開発・提供するザ・プラントとは
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独自開発のECシステムをベースに、企業ニーズやビジネスモデルに合わせたECプラットフォーム「QOR+コマース」を開発・提供するザ・プラント。「独自性を打ち出したい」「やりたいことをスピーディーに実現したい」といった昨今の企業ニーズを的確に捉え、クライアント企業を増やしている。

導入企業はラコステのようなグローバル企業から、街の隠れ家ショップのような小規模事業者まで幅広い。ECプラットフォームをザ・プラントに依頼する理由は何か? 支持されるワケをアナトール・ヴァリン代表取締役に聞いた。写真:吉田浩章

ラコステ、アシックスが10年以上も支持

ザ・プラントの特徴は、クライアントと“二人三脚”でECサイトの基盤となるプラットフォームを作る点にある。アナトール・ヴァリン代表取締役はこう話す。

ECの担当者から業務フローやニーズなど必要なことを包括的にヒヤリングし、クライアントのビジネスモデルや業務担当者のオペレーションに適した開発を行う。プロトタイプを作ってフィードバックをもらい、早期のリリースをめざす。

リリース後も担当者などと継続的にコミュニケーションを続ける。企業ごとにニーズや担当者のスキルが変わるので、継続的な課題の洗い出しは重要になる。

ザ・プラント 代表取締役 アナトール・ヴァリン氏
ザ・プラント 代表取締役 アナトール・ヴァリン氏

日本のほか、中国、オーストラリアにオフィスを構え、技術者を中心にスタッフ数は約50人。グローバルで高い技術力を持つ人材をそろえ、その彼らがクライアントとコミュニケーションを行う、いわば伴走型の開発・運用支援と言える。

伴走型の開発・運用支援に対するクライアントの信頼は厚い。CMSを提供しているアシックス、ECプラットフォームを使うラコステとの付き合いは10年以上。こうした企業からの紹介で新規クライアントが増える、というサイクルが生まれている。

ザ・プラントの強み「拡張性」「柔軟性」「スピード開発」「サポート力」

EC業界は激変期真っただ中。消費者のニーズ、消費行動へ対応するためのオムニチャネル、多チャネル化対応、テクノロジー対応など、“やるべきこと”が日に日に増えていく。こうした変化に対応するために、ECの基盤となるECプラットフォーム選びは重要度が増している。

ザ・プラントのECプラットフォーム「QOR+コマース」は、こうした変化に対応するための技術、スタッフなどを備え、クライアントと向き合う。

たとえば重要度が増しているスピードローンチ。アナトール社長は「プロジェクトの成功はスピードがカギになる。時間がかかるとテクノロジーの進化から一歩出遅れ、周囲のモチベーションが低下、結果的にプロジェクトが失敗に終わるケースもある」と言う。

一般的なSaaS系やECパッケージと比較した際の優位性

拡張性
  • 独自開発したECプラットフォームをベースに、ユーザーのニーズ、実現したいことをカスタマイズできる
  • 独自開発したECプラットフォームのため、LINE連携やコンビニ受け取りなど、日本のマーケット特有のテクノロジー技術を柔軟に導入できる
柔軟性
  • クライアントとは、代理店などは挟まず直接やり取りを行う方式。ECプラットフォームを熟知したスタッフが、クライアント企業の基幹や周辺サービスとの連携なども開発サポートする
スピード開発
  • 直接やり取りを行うため、開発からローンチまでの期間を短くすることができる
  • たとえば、福袋やブラックフライデーといった急激な販売ピークに合わせたトラフィックへスピーディーに対応する(処理能力)
サポート力
  • ECプラットフォーム開発などの知見・経験を持つスタッフが、クライアント企業のコンサルティング、サポートなどを伴走支援する

戦略パートナーとしてクライアントと伴走

EC事業者が今後取り組むテーマとして上位にあがるのがパーソナライゼーション。One to Oneマーケティングの実現に向けて、パーソナライズ機能の導入を検討する企業も増えている。ザ・プラントでもパーソナライズ機能を自社で開発。ECプラットフォームに搭載することができる

ECプラットフォームとパーソナライズシステムを提供している企業は少ない。それぞれ開発ベンダー企業は異なるため、システム連携などに時間を要したりするケースが多い。ザ・プラントは包括的にシステムを提供しているため、コストを抑えてスピーディーな導入を実現できる

直近の開発では、グローバルでビジネスを展開している飲食店のアプリでオーダーできるシステムを開発。戦略パートナーとして招かれ、デジタル技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進もサポートしている。

ザ・プラント 代表取締役 アナトール・ヴァリン氏
アナトール・ヴァリン氏は「クライアントと伴走するのが強み」と話す
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吉野 巨人
吉野 巨人
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45 分 3 秒 ago
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