ネットショップ担当者フォーラム

【2023年EC市場のカテゴリまとめ】市場規模が最大は「食品、飲料、酒類」で2.9兆円、EC化率トップは「書籍、映像・音楽ソフト」で53.45%

1 year 10ヶ月 ago

経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2023年のBtoC-EC市場規模は24兆8435億円で前年比9.23%増。物販系分野のBtoC-EC市場規模は、同4.83%増の14兆6760億円、EC化率は同0.25ポイント増の9.38%となった。

経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
物販系分野のBtoC-EC市場規模とEC化率の経年推移(画像は経産省の報告書から編集部がキャプチャ)

物販系分野のBtoC-ECで最も市場規模が大きかったのは「食品、飲料、酒類」で、同6.52%増の2兆9299億円。「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」が同5.13%増の2兆6838億円、「衣類・服装雑貨等」が同4.76%増の2兆6712億円、「生活雑貨、家具、インテリア」が同5.01%増の2兆4721億円で続いた。

上位4カテゴリの合計市場規模は同5.39%増の10兆7570億円で、物販系分野におけるBtoC-EC市場の73.3%を占める。2022年の4カテゴリ合計の市場規模は10兆2073億円で、シェアは72.9%だった。

経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
物販系分野内での各カテゴリの構成比率(画像は経産省の報告書から編集部がキャプチャ)

最もEC化率が高かったのは「書籍、映像・音楽ソフト」で53.45%。「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」が42.88%、「生活雑貨、家具、インテリア」が31.54%で続いた。市場規模が最も大きい「食品、飲料、酒類」のEC化率は4.29%。

調査におけるEC化率は、電話、FAX、E メール、相対(対面)なども含めた全ての商取引金額(商取引市場規模)に対するEC市場規模の割合と定義している。

経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
物販系分野のカテゴリ別BtoC-EC市場規模と(画像は経産省の報告書から編集部がキャプチャ)

食品、飲料、酒類

市場規模は同6.52%増の2兆7505億円で、EC化率は4.29%、構成比率は20%。コロナ禍によりECで食品で購入する消費行動が定着、ネットスーパー市場が拡大した。既存事業者がネットスーパー事業の強化を進めていることや、ネットスーパーの新規参入が増えたことが拡大要因と指摘している。また、健康食品もシニア層のECシフトが進みBtoC-ECで売上が拡大したと見ており、「今後も市場規模の拡大は継続する可能性が想定される」(報告書)としている。

生活家電、AV機器、PC・周辺機器

市場規模は同5.13%増の2兆6838億円で、EC化率は42.88%、構成比率は18%。外出が増え家電利用シーンが少なくなったこと、物価高などによる買い控えはあったものの、省エネ製品ニーズなどにより高単価商品の需要増などもあり、緩やかな伸びとなったとしている。今後の市場拡大にはリユース家電が寄与することが期待されるとした。

書籍、映像、音楽ソフト

市場規模は同3.54%増の1兆8867億円、EC化率は53.45%、構成比率は13%。コロナ禍による巣ごもり需要が終息したこと、物価高騰により趣味・娯楽品の1つである出版物への買い控えが発生し、2023年の市場規模の伸びは緩やかとなった。電子出版(電子書籍、電子雑誌)市場は引き続き拡大傾向で、2023年も同市場は本カテゴリの伸び率を上回った。映像・音楽ソフト(オンラインコンテンツを除く)は2023年のBtoC-EC市場は拡大したものの、サブスク配信などの伸長が影響しBlu-rayなどの出荷実績は横ばいだったとしている。

化粧品、医薬品

市場規模は同5.64%増の9709億円、EC化率は8.57%、構成比率は7%だった。外出機会の増加により、メイクアップ用品全般の支出が拡大。男性の美容意識が高まり、男性化粧品の市場も拡大している。一方、マスクや消毒液といった衛生商品の需要は減少した。ECの伸長は、コロナ禍による実店舗需要の減少に対応するためライブコマースやオンライン接客など「EC販売に大きく力を注いだ結果といえる」(報告書)という。医薬品のEC売上は規模はまだ小さいものの右肩上がりで伸びているという。オンライン診療や服薬指導が普及すれば、「一般用医薬品のネット販売に対する消費者の心理的ハードルが下がり、市場拡大が一層進む可能性も示唆される」(報告書)ともした。

生活雑貨、家具、インテリア

市場規模は同5.01%増の2兆4721億円、EC化率は31.54%、構成比率は17%。2022年からコロナ禍による需要増は一服し、伸び率は鈍化、2023年もその傾向が継続した。日用品分野についてはクイックコマースにおける取り扱いが拡大しているとし、新たな需要の取り込みにつながる可能性があるとしている。拡張現実(AR)の技術を使い、家具やインテリア商品を自宅の部屋に置いたイメージをスマートフォンで確認できる機能を提供する事業者が増えている。さらに、AIを活用してECサイト上で消費者の好みに沿った商品を提案する技術も進化しており、新たな需要の発掘が期待されるとしている。

衣類、服飾雑貨等

市場規模は同4.76%増の2兆6712億円。EC化率は22.88%、構成比率は18%。コロナ禍の影響が一巡し2022年に続き2023年も緩やかな伸びだったとしている。2023年は暖冬傾向もありアンダーウエアの不振などもあったという。ECでは各社が積極的に店舗と連動したOMO推進のほか、メタバースやNFT領域の進出が増えている。メタバースやNFTへの進出が同カテゴリの市場拡大に寄与する可能性があり期待が寄せられているとした。

鳥栖 剛

「決済手段の拡充ではなく新規登録のハードルを下げること」。会員登録率7%UPを実現したワコールが「Amazon Pay」を導入した理由

1 year 10ヶ月 ago
ワコールが自社ECサイトのグロースに成功している要因とは? EC事業の取り組みをけん引する責任者が成功につながった施策の全貌を語る
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老舗下着メーカーのワコールは、公式通販サイト「WACOAL WEB STORE(ワコールウェブストア)」で新規会員の登録完了率が7%向上するなど、EC事業で成果をあげている。競争が激化しているアパレル・下着市場で、ワコールは決済サービスを切り口にECをブラッシュアップし、実績につなげてきた。商品本部・通信販売事業部のオウンドEC営業部長として自社ECの責任者を務める小池麻衣子氏に、効果をあげた戦略や取り組み、今後の事業展望を詳しく聞いた。

ワコール 商品本部・通信販売事業部のオウンドEC営業部長 小池麻衣子氏

2000店舗以上を販路に持つ老舗下着メーカー

老舗下着メーカーのワコールは女性向けインナーを中心に、男性向けインナー、アウターウェア、スポーツウェアブランドなど幅広い商品を展開している。そのため、ターゲット層は子供からシニアまで幅広い

女性向けインナーをメインに幅広い商品を展開
女性向けインナーをメインに幅広い商品を展開

EC事業には2000年頃から参入し、現在は、ECをベースとしたデジタルコミュニケーションの強化を顧客戦略の柱として掲げて、事業拡大を図っている。売上高全体に占めるECの規模は約2割。小池氏は「店舗とECをつなげて、お客さまになるべくシームレスな購買体験を提供できるように全社で取り組んでいます」と説明する。

ワコール 商品本部・通信販売事業部のオウンドEC営業部長 小池麻衣子氏
ワコール 商品本部・通信販売事業部のオウンドEC営業部長 小池麻衣子氏

ワコールは直営店約150店舗、百貨店や量販店などの卸店舗2000店舗以上の販路を持つ。リアルでの顧客とのタッチポイントを生かして、オンライン・オフラインの顧客情報の統合や、共通アプリの導入など、OMO戦略を推進している。

2022年には全社的な顧客情報の統合を実施し会員制度を刷新。全社共通のアプリを導入し、店頭の会員証も兼ねたシステムを構築した。これにより、顧客の購買行動がより可視化され、顧客理解が深化、コミュニケーションの確度が向上し、実店舗とECの両方を利用する顧客のLTV(顧客生涯価値)が高くなっているという。

「WACOAL WEB STORE」で扱うのはワコールの全商品。実店舗ではどうしても商品棚に限りがあるため、ECならではの豊富な商品ラインアップが強みだ。

ワコールの全商品を展開している「WACOAL WEB STORE」
ワコールの全商品を展開している「WACOAL WEB STORE」

自社ECの課題は「新規会員獲得アップ」「カゴ落ち防止」

課題解決のカギは会員登録フローの改善

「WACOAL WEB STORE」の立ち上げ当初は、実店舗運営側のスタッフから抵抗感を感じるような声もあったという。「卸中心にビジネス展開をしてきたこともあり、ネットと店舗の併用が当たり前ではなかったころは特に、社内で取り組みに賛同を得ることが難しいこともありました」と小池氏は振り返る。

徐々に社内の位置付けも変わり、現在では全ブランドを取り扱うまでに成長した。2023年10月にはサイトリニューアルを実施。UI・UXの改善や、多様な顧客層に対応するためのユニバーサルデザインの導入など、顧客体験の向上に現在も取り組んでいる。

しかし、「WACOAL WEB STORE」を運営するなかでいくつかの課題があった。その1つが新規顧客の獲得。市況により広告単価が上がるなかで、広告に頼らずに新たな顧客を増やしていく必要性に迫られていた。その大きな課題の1つが、新規訪問者の離脱やカゴ落ちを防ぐための、購入と会員登録のフロー改善だった。

新規にECサイトを訪れるお客さまのなかには、途中でサイトを離脱してしまうケースが見受けられました。それを改善するには、サイト内での個人情報の登録の手間や抵抗感を取り払うことが必要でした。(小池氏)

こうした課題認識のなかで改善に向けた対策として浮かび上がったのが、Amazonアカウントを使って買い物ができる決済サービス「Amazon Pay」の導入だった。

「Amazon Pay」導入3か月で新規会員の登録完了率が7%アップ、カゴ落ちが減りCV率向上

2024年3月末、ワコールは「WACOAL WEB STORE」に「Amazon Pay」を導入した。会員登録の際に生じる、個人情報の登録の手間や抵抗感を取り払うためには「Amazon Pay」が最適だと判断した。

ワコールは当初、新規購入者の購入ハードル低減を目的に、「WACOAL WEB STORE」におけるゲスト購入の実現を検討していた。しかし、購入後のアフターフォローなどの課題があり、ゲスト購入の動線構築は見送った。

目的に沿った別案として、個人情報の登録の手間や抵抗感を取り払うことができるサービスを検討した。それが「Amazon Pay」だった。

「Amazon Pay」はAmazonが提供している決済サービスという安心感に加え、他社でも導入事例が多くあり、「WACOAL WEB STORE」以外で使用経験のあるユーザーの方が多くいることが魅力でした。(小池氏)

ワコール 商品本部・通信販売事業部のオウンドEC営業部長 小池麻衣子氏

「Amazon Pay」の導入後、その成果はすぐに現れた。導入からおよそ3か月が経過した段階で、新規会員の登録完了率が通常導線に比べて20%高く、全体の登録完了率を7%押し上げた。さらには、新規ユーザーの売上高も2~3%増加した。

登録完了率の向上は、想定以上の効果でした。「Amazon Pay」を選択できることがお客さまの利便性向上につながっていると実感しています。(小池氏)

「WACOAL WEB STORE」の決済手段のうち「Amazon Pay」が占める割合は15~20%に達した。他の決済手段であるクレジットカード決済などから「Amazon Pay」の利用にシフトした顧客もいるが、「新規登録のハードルを下げる」という目的において「Amazon Pay」が効果を発揮したと見ている。

「Amazon Pay」を導入した目的は、単に決済手段を拡充するということではありません。お客さまの新規登録のハードルを下げることが大きな目的でした。この観点でも、狙い通りの成果が出ました。(小池氏)

「Amazon Pay」の導入によって「会員獲得」「カゴ落ちの低減」は見込んでいたが、新規ユーザーの登録率アップ効果は想定を上回ったという。

「Amazon Pay」導入によって購入や登録フローが短くシンプルになりサイト全体のUX改善、全体のコンバージョン率の向上、カゴ落ちの低減につながっています。「Amazon Pay」の導入により、確実に「WACOAL WEB STORE」の利便性が高くなりました。(小池氏)

Amazonそのものの認知度の高さも「WACOAL WEB STORE」での買い物を後押しした。Amazonが提供する決済という安心感・信頼感を醸成でき、初めて利用するECサイトの買い物で、購入者の不安感を減らすことにつながる。これにより、新規会員獲得にも寄与したと見ている。

事実、ワコールは他社の決済も導入していたものの、「新規登録のハードル」「新規訪問者の離脱やカゴ落ち」の改善は継続課題にあがっていた。「Amazon Pay」導入でなぜそれらが解決できたのか? 新規訪問者が商品を購入する場合、まずは新規登録をしてレジへ進む購入フローだが、「Amazon Pay」を使うことで住所登録など面倒な個人情報などの入力作業を省略することができ、数ステップで購入と会員登録が完了できるようになった。この利便性向上が、「新規登録のハードル」「新規訪問者の離脱やカゴ落ち」の改善につながっている。

新規訪問者はカゴ内で「Amazon Pay」を選択すれば、会員登録などの入力することなく、商品を購入できる
新規訪問者はカゴ内で「Amazon Pay」を選択すれば、会員登録などの入力することなく、商品を購入できる

4か月でサイトを大幅リニューアル

「WACOAL WEB STORE」における「Amazon Pay」の導入・実装のプロセスは、着手からローンチまで4か月弱。次の内容を実装した。

  1. 「Amazon Pay」と「WACOAL WEB STORE」のフロントシステムとのAPI連携
  2. 会員導線の新規作成(デザイン含む)

Amazon Pay側との連携テストや、請求先と配送先の個人情報の取り扱いを分けるなど、細部の調整も行った。「WACOAL WEB STORE」としては大規模な改修となった。「Amazonのサポートも手厚く、スムーズに進めることができました」(小池氏)

新規・既存顧客の購買ハードル引き下げに成功

「WACOAL WEB STORE」では「Amazon Pay」が新規顧客獲得と既存顧客の利便性向上の両軸で有効に働いているという。

「お客さまの利便性が上がっていることが、数字にも表れています」と小池氏。「Amazon Pay」を導入したことで顧客の購買障壁が下がり、新規顧客の獲得と既存顧客の利便性向上という2つの効果をもたらしたと小池氏は分析する。

ワコールのEC戦略は、単なる販路拡大にとどまらない。先述の通り、店舗とECの連携、顧客データの統合、決済手段の多様化など、顧客体験の向上を軸に据えた取り組みが進んでおり、オンライン販路とオフライン販路のシームレスな購買体験の実現をめざしている。

現時点で、顧客がWebで見て気になる商品の店舗取り寄せ施策を展開中。「新規登録のハードルを下げる」「新規訪問者の離脱やカゴ落ちの改善」を実現したワコールは、こうした買い物体験の向上に取り組むとしている。

店舗で実物の商品を試せるなどオンラインとオフラインのシームレスな顧客体験に力を入れている
店舗で実物の商品を試せるなどオンラインとオフラインのシームレスな顧客体験に力を入れている

「Amazon Pay」のマーケティング活用進む

ワコールではマーケティング面でも「Amazon Pay」を活用し始めている。たとえば「Amazon Pay」と連動したキャンペーンの実施があげられる。

2024年7月に実施した「Amazonプライム」会員限定セール「プライムデー」にあわせて実施した「Amazon Pay」のキャンペーン。「Amazon Pay」を使い自社ECサイトで決済したプライム会員にAmazonギフトカードをプレゼントする「Amazonギフトカード大還元祭」(「Amazon Pay」で1000円以上(税込)の決済を対象にプライム会員は最大10万円を抽選でプレゼントする)に、ワコールも参加した。

小池氏は「2024年7月に実施したキャンペーンでは、『WACOAL WEB STORE』内で『Amazon Pay』が利用できることの訴求を強化しました。現時点でポジティブな手応えを感じています」と説明。既存顧客も「Amazon Pay」を利用する傾向が見られ、全体の伸び率が期待できるという。ワコールでは今後も「Amazon Pay」を活用した施策や、利用の訴求を継続する計画だ。

こうした「Amazon Pay」のキャンペーン施策は、新規訪問客の増加、既存顧客の利用促進などにもつながると考えています。今後、Amazonのお客さまにも「Amazon Pay」を通じて「WACOAL WEB STORE」を利用いただき、今まで「WACOAL WEB STORE」と接点のなかった顧客とつながりを持てるようになることを期待しています。(小池氏)

ワコール 商品本部・通信販売事業部のオウンドEC営業部長 小池麻衣子氏

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【2023年の物販系BtoC-EC市場まとめ】市場規模は14.6兆円、EC化率は9.38%。スマホ経由は8.6兆円、スマホ比率は約59%に

1 year 10ヶ月 ago

経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、物販系BtoC-EC市場におけるスマートフォン経由の市場規模が堅調に推移した。

2023年の物販系分野におけるBtoC-EC市場規模は14兆6760億円(前年比4.83%増)。そのうちスマホ経由は8兆6181億円(同10.0%増)で、金額にして前年から7806億円増加。スマホ比率は58.7%に達した。商取引金額に対するBtoC-EC市場規模の割合を示すEC化率は9.38%で同0.25ポイント増。

経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
BtoC-EC(物販)におけるスマートフォン経由の市場規模(画像は経産省の報告書から編集部がキャプチャ)

情報通信機器の保有状況(世帯)に関する統計データによると、2022年における世帯あたりのスマホ普及率は90.1%。パソコン保有率は低下傾向となっている。報告書では「BtoC-ECの市場規模が拡大するなかでPCからスマートフォンへの移行がさらに進んでいるものと見られる。当面は、スマートフォンを通じた電子商取引が物販系BtoC-EC市場規模拡大の要因となる状況が継続するものと考えられる」としている。

経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
スマートフォン経由の物販のBtoC-EC市場規模の推移(画像は経産省の報告書から編集部がキャプチャ)

スマホ経由とPC経由の電子商取引の異なる特徴として、スマホアプリの存在を指摘した。スマホアプリの場合、プッシュ通知機能を用いて能動的にユーザーへコミュニケーションを図ることができ、ユーザーにとって利便性が高く、事業者もユーザーとより強いリレーションを構築でき得るチャネルであると説明。BtoC-EC事業の拡大には、ユーザーとの強いリレーション構築が重要な要素であり、存在感を増すスマートフォン経由の動線を確立することが欠かせないとしている。

報告書では、2023年度の国内BtoC-EC市場の特徴としてスマホ比率のほか「SNS活用のさらなる広がり」「実店舗の位置付け・役割の変化」「情報セキュリティへの根強い不安」についても指摘している。

SNS利用のさらなる広がり

買物の情報源としてのSNSの活用が広まっているとし、「SNSとECの連携が進み顧客の購買体験価値の向上につながっている」(報告書)と分析している。ECマーケティングにおけるSNS活用は、自社のターゲット層にリーチできるSNSを、年代別や利用動向を勘案して選択することが望ましいとした。

実店舗の位置付け・役割の変化

これまでもリアルとECの最適な融合が模索されてきたが、コロナ禍によって改めて実店舗の存在意義を再考し消費者の行動変化に対応する動きが見られたと指摘。2023年は消費者のリアル回帰が本格化したこともあり、「オンライン接客」「ショールーミング化店舗」「EC購入商品の店頭受け取り」といったリアルとECを融合させる取り組みがさらに進んだとしている。

情報セキュリティへの根強い不安

ECを取り巻くセキュリティ分野についても言及。クレジットカード不正による被害額は、2022年は436.7億円(一般社団法人日本クレジット協会調査)と過去最高だった。2023年も9月までの累計被害額は既に401.9億円となり、通年で過去最大の不正利用被害額を更新する可能性が高い。こうしたことが消費者側の懸念につながっていると指摘した。

経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
クレジットカード不正による被害額は2023年に過去最高となる可能性が高い(画像は経産省の報告書から編集部がキャプチャ)

報告書では、業界側の取り組みとして日本クレジット協会が中心となって設立された「クレジット取引セキュリティ対策協議会」が2020年に「クレジットカード・セキュリティガイドライン」をとりまとめ、2023年3月には改訂版を発表していることに言及。ガイドラインには「クレジットカード情報保護対策分野」と「不正利用対策分野に関する対策」が記載され、加盟店・クレジットカード会社・国際ブランド・行政業界団体といった主体別の具体的な対策を策定するなど取り組みが進んでいることに触れている。

鳥栖 剛

法人向けECモール「NETSEA」がアリババグループのBtoBマーケットプレイス「1688.com」とAPI連携。日本バイヤーの中国商品仕入れを実現

1 year 10ヶ月 ago

オークファンの子会社でBtoB仕入れ・卸モール「NETSEA(ネッシー)」を運営するSynaBizは9月26日、アリババグループが運営する中国のBtoBマーケットプレイス「1688.com」とAPI連携を開始したと発表した。「NETSEA」内で「1688.com」で取り扱う中国商品を仕入れることが可能になる。

オークファンの子会社でBtoB仕入れ・卸モール「NETSEA(ネッシー)」を運営するSynaBizは9月26日、アリババグループが運営する中国のBtoBマーケットプレイス「1688.com」とAPI連携を開始
通常の商品仕入れと同じ流れで中国商品の仕入れを行うことができる

今回のAPI連携で、「NETSEA」内に「1688.com」の商品を専門に取り扱うアカウント「NETSEA中国輸入旗艦店」を開設。NETSEAのバイヤーは国内のNETSEAサプライヤーからの商品仕入れと同じ流れで、中国商品の仕入れを行うことができるようになった。

「NETSEA中国輸入旗艦店」では、バイヤーのリクエストに応じた「1688.com」の商品を輸入して販売することも可能。今後はアウトドア用品や日用雑貨品など商品ジャンルの拡大展開を予定しており、数万点以上を取り扱うことを計画しているという。

SynaBizでは2022年から「日本から中国/中国から日本」×「オンライン/オフライン」を掛け合わせ、4つの軸で事業展開を行っている。今回のAPI連携は「中国から日本」×「オンライン」の取り組みの一環。「1688.com」はアリババグループが運営する中国最大級のB2Bマーケットプレイス。SynaBizでは「1688.com」の取り扱い商品は日本バイヤーにもニーズがあると捉え今回の連携に至ったとしている。

鳥栖 剛

カウネットが始めた、顧客データや生成AIの活用でユーザーの悩みを把握しサポートチャネルを最適化する取り組みとは?

1 year 10ヶ月 ago

コクヨグループのカウネットは、顧客の困り事に合わせて最適なサポートを提供できる体制の強化などCX(顧客体験価値)の向上に取り組んでいる。その一環として、顧客が問い合わせフォームに入力中、その内容をリアルタイムで先読みし、入力完了前に適切な解決策(FAQ)を自動で表示できるようにする取り組みを始めた。

オフィス向けECサイト「カウネット」では現在、音声を使わないサポートチャネルであるノンボイスチャネルの再構築を推進している。顧客データや生成AIなどのデジタルを活用して顧客の属性や困りごとを把握。生成AIによる課題予測で回答を最適化し、顧客からの困り事の解決に対応する。

問い合わせが生じやすい画面にチャットボットを配置し、その場で疑問を解決できるような先回りサポートも実施。FAQの内容やチャットボット、有人応対などのサポートチャネルを最適化し、顧客サポート起点でのCX向上につなげる。

コクヨグループのカウネットは、顧客の困り事に合わせて最適なサポートを提供できる体制の強化などCX(顧客体験価値)の向上に取り組んでいる
問い合わせフォームに入力中に、適切な解決策(FAQ)を先回りして自動表示

これまではコンタクトセンターで、顧客の自己解決を実現するFAQやWebチャットなどのノンボイスチャネルの拡充を進めてきたものの、顧客の困りごとに合った解決チャネルやコンテンツの提示は難しい状況にあった。

サポート体制の強化と実現をめざして、プレイドのグループ会社であるRightTouchが提供するWebサポートプラットフォーム「RightSupport by KARTE」を導入。顧客の困りごとに合った解決チャネルやコンテンツの提示をできるようにした。

コクヨグループのカウネットは、顧客の困り事に合わせて最適なサポートを提供できる体制の強化などCX(顧客体験価値)の向上に取り組んでいる
問い合わせが生じやすい画面にチャットボットを配置し、ユーザーの疑問解決を先回りサポート

今後は、ECサイト上で収集した顧客データ(属性、ページ閲覧、困り事など)を、ノンボイス領域、問い合わせ比重の大きい電話領域を含むコンタクトセンター全体で活用、顧客1人ひとりに合ったサポート体験の向上をめざす。これにより、顧客からの問い合わせ前の「先回り解決」を推進し、サポート体験全体でCX向上につなげる。

松原 沙甫

2024年の秋冬は暖冬傾向で秋・冬物商品の動き出しは鈍いと予測/Amazon、2024年は日本全国15か所に配送拠点を開設【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

1 year 10ヶ月 ago
2024年9月20日~2024年9月26日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 2024年の秋冬は暖冬傾向、秋・冬物商品の動き出しは鈍いと予測【ウェザーニューズ調査】

    毛布・羽毛布団・おでん・鍋つゆ・セーター・ダウンジャケット・ハンドクリームなどの需要は10月から徐々に高まり、11月以降に本格化する予想。平年より気温は高く、年明け後は段々と減少すると見ている。

    2024/9/25
  2. Amazon、2024年は日本全国15か所に配送拠点。茨城、新潟、三重、長崎、大分、鹿児島に初のデリバリーステーション開設

    今回のデリバリーステーションの拡大は、Amazonが8月に実施した年次イベント「第10回 Amazon Academy」で発表した、日本のラストワンマイル配送へ250億円以上を追加投資する取り組みの一環。

    2024/9/25
  3. インテリアブランド「LOWYA」のベガコーポレーションが実店舗進出を加速する理由。2024年内に8店舗まで拡充

    ベガコーポレーションは実店舗展開を積極化することで、ECと直営店を連動させながらOMO展開を実現。今後は在庫状況や展示状況、持ち帰り状況など、さまざまなデータを少しずつ連動させていくとしている。

    2024/9/24
  4. 石川県を中心に配送遅延が発生、一部地域では荷物の預かりを停止。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の対応まとめ(9/23現在)

    北陸地方で発生した記録的な大雨により、石川県、新潟県、山形県などで荷物の配送に遅れが生じている

    2024/9/23
     
  5. 物流アウトソーシングで失敗した委託経験TOP3は「倉庫の環境が良くない」「担当者のレスポンスや対応が悪い」「出荷に波動がある際に出荷できなかった」

    ディーエムソリューションズが行った「EC事業の運営状況に関する実態調査」によると、約6割が何かしらの物流業務を外部に委託していることがわかった

    2024/9/20
     
  6. イケア、小物商品を佐川急便の拠点で通常配送料金よりも手頃な価格で受け取れる「センター受取り(小物)」を拡充

    現在、広島県内の5拠点で展開している「センター受取り(小物)」を、9月26日から岡山県、広島県、島根県、鳥取県、山口県にある合計27の佐川急便の拠点で、「IKEAオンラインストア」や実店舗で購入された商品を受け取れるようにする。

    2024/9/24
     
  7. 三菱商事・KDDI・ローソン、AI+DX技術を用いた「未来のコンビニ」への変革に向けた取り組みスタート

    Pontaポイントが絡むKDDIの有料会員サービスやpovoとの連携を強化するほか、2025年春には店舗業務のロボ化やリモート接客を取り込んだ実験店舗を東京・高輪に2店舗開店する。

    2024/9/20
     
  8. EC売上アップの鍵は決済にあり! 承認率改善、不正対策、海外展開に効く決済ソリューションとは

    1つのプラットフォームで多様な決済に対応できるAdyen Japanが、決済の最適化による承認率改善、不正対策と売上最大化の両立、海外展開による売上アップについて解説

    2024/9/24
     
  9. 「ふるさとチョイス」災害支援で能登豪雨被害の石川県庁、石川県輪島市、珠洲市への「代理寄付」受け付けを開始

    「代理寄付」は、被災自治体に代わり、被災していない自治体が寄付を受け付け、事務処理を代行する協力関係の仕組み。

    2024/9/25
     
  10. 新規会員の獲得率6倍。集客に頼らず買い物体験の改善から新規顧客増に成功したリンベルのECサイト改善策

    カタログギフト大手のリンベルは、運営するECサイトに決済サービス「Amazon Pay」を導入していることで数々の成果をあげている。高い新規顧客獲得率、CV率と集客・販促が実現できている理由や実績を、執行役員の大川和弘氏と経営戦略本部の秀平真弓氏が解説する

    2024/9/24
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    バルクオムがサステナブル物流を推進。梱包資材を環境配慮の素材へ+置き配促進で宅配ボックスの「OKIPPA」をテスト導入

    1 year 10ヶ月 ago

    メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」のバルクオムは10月から、ECサイトで商品購入した顧客を届ける荷物の梱包資材を環境に配慮した設計にリニューアルする。9月には、サステナブルな物流の推進と配達時の「置き配」を促進するため、簡易宅配ボックスの「OKIPPA(オキッパ)」をテスト導入する。

    梱包資材の刷新は、「リデュース」(ごみを減らすの意)が目的。配送時の梱包材の機能・役割・プロセスで必要な役割や利便性を損なうことなく、どこまで容器包装を最小化できるか検討。梱包資材の厚みやサイズをミニマム化し、汎用性の高い構造に変更した。

    また、①配送箱の印字をボタニカルインキ(バイオマスインキ)にする②再生紙100%の茶箱および緩衝材にする③顧客が段ボールを簡単に畳めるような工夫を施して処分時の簡易化を図る――など、ゴミやCO2の削減を実現するために改善した。

    メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」のバルクオムは10月から、ECサイトで商品購入した顧客を届ける荷物の梱包資材を環境に配慮した設計にリニューアル
    梱包資材を環境に配慮した設計にリニューアル

    9月からは、再配達削減に向けた啓発活動の一環として吊り下げ式の簡易宅配ボックス「OKIPPA」を試験的に導入する。「OKIPPA」は玄関のドアノブに取り付けることができ、在宅時でも非対面で荷物の受け取りが可能。2018年9月の発売以来、2024年3月時点で22万個以上が販売されている。

    バルクオムは2021年12月から「置き配」サービスを導入。バルクオム公式サイトからの購入時に配達方法を選択するだけで、希望の場所への「置き配」指定をできるようにしてきた。再配達による配達事業者の労働環境改善、配送トラックのCO2排出量の削減・生産性向上などを図っている。

    バルクオムは、サステナブルな物流の推進と配達時の「置き配」を促進するため、簡易宅配ボックスの「OKIPPA(オキッパ)」をテスト導入
    「OKIPPA」活用のイメージ

     

    松原 沙甫

    「Amazon ネットスーパー」が九州でスタート。地場スーパー「マルキョウ」との協業で実現

    1 year 10ヶ月 ago

    アマゾンジャパンの「Amazon ネットスーパー」が9月25日、九州に初進出した。九州の地場スーパー「マルキョウ」を運営するマルキョウをグループ会社に持つリテールパートナーズとの協業で実現した。アマゾンジャパンとリテールパートナーズは5月、2024年内にサービスを開始すると発表していた。

    北部九州を中心に80店舗以上を展開する「マルキョウ」が「Amazon.co.jp」に出店し、Webサイトとショッピングアプリ上に「マルキョウネットスーパー」をオープン。「マルキョウ」の店舗で取り扱う食料品・生鮮食品、手作り惣菜など約7000点の商品をラインアップ。取扱商品数は順次拡大予定で、季節や時期に応じて変動するとしている。

    現時点の対象エリアは福岡県の福岡市6区(博多区、南区、東区、中央区、早良区、城南区)、那珂川市、 大野城市、春日市、粕屋町、須惠町、志免町、宇美町。それぞれ一部エリアは対象外としている。対象エリアは今後順次拡大する予定としている。

    注文商品は、マルキョウ店内の専門スタッフがピックアップし、Amazonの配送ネットワークで最短2時間で配達する。配達可能時間は12:00~14:00、14:00~16:00、16:00~18:00、18:00~20:00の4時間帯。配達時間は当日または翌日の2時間単位で指定できる。また、400円の追加料金で1時間単位の指定も可能。最低注文金額はない。 配送料は1万円以上の注文は無料。6000円以上1万円未満は220円、3000円以上6000円未満は440円、3000円未満は660円。Amazonプライムの非会員は追加料金200円がかかる。

    サービス開始に合わせて「サービス開始記念セール」も実施する。対象商品を最大40%オフで提供する。そのほかAmazonプライムの会員限定のキャンペーンとして、マルキョウネットスーパーでの初回購入時限定で配送料の優遇を提供する。

    今回の九州進出により「Amazonネットスーパー」の展開エリアは、北海道・関東・関西・中部・九州となった。

    「Amazonネットスーパー」の展開エリアは北海道・関東・関西・中部に九州が加わった

    リテールパートナーズは「マルキョウ」のほか、中国地方西部を地盤とする丸久、大分地盤のマルミヤストアの計3社を傘下に持ち、スーパーやディスカウントストアを274店舗展開している。丸久では「丸久らくらく便」「アルクネットスーパー」の2つのネットスーパー事業も手がけている。

    鳥栖 剛

    スクロール360が、ECサイト運営代行サービス「ECACT」のパートナー制度を設置しパートナー企業の募集を開始

    1 year 10ヶ月 ago

    スクロール360は、ECショップ運営代行サービス「ECACT(イーシーアクト)」に関する販売パートナー制度を設け、販売パートナー企業の募集を開始した。

    パートナー企業への手数料還元などを行う

    「ECACT」販売パートナー制度は、パートナー企業がEC事業の運営に悩みや課題を抱える事業者に対して「ECACT」の紹介・営業活動を行えるもの。

    スクロール360 「ECACT」販売パートナー制度 制度の概要
    「ECACT」販売パートナー制度について

    パートナー企業のメリットやシナジー効果などは次の通り。

    パートナー制度のメリット

    • 手数料還元
    • 運用はスクロール360が行うため、紹介だけで良い
    • スポット案件への対応可能

    パートナー企業におけるシナジー効果

    • 導入コストなし、低リスクで新規事業の展開が可能
      • 既に提供しているサービスのため、パートナー企業側で新たにコンテンツなどの作成は不要。必要な資料や情報はスクロール360が提供する
      • 日々の運用や業務連絡はスクロール360が行うため、初期投資を行わずに低リスクで新規事業を展開できる
    • 提案サービスの拡大による売上向上
      • パートナー企業がそれまで提案していなかった業務領域のメニューの場合、新サービスとしてEC・通販事業者に提案できる
    • 顧客満足度の向上
      • EC・通販事業向けのサービスを追加することで顧客満足度の向上、長期的でより強固な関係構築が期待できる

    販売パートナー制度に適している企業

    • EC・通販事業者との取組みがある
    • EC事業を始めたい事業者との取組みがある
    • BtoB営業を行っている
    • 新しい営業サービスメニューを探している
    • 新規事業を展開したい

    EC・通販事業者にソリューションを提供する企業が増えているなか、ECコンサルと運営リソースのサービスが切り離されている企業も多く、「ECACT」に案件紹介される機会が増えているという。

    こうした状況を受け、販売パートナー制度を設け、販売パートナー企業の募集を開始した。「ECACT」のさらなる拡販だけでなく、ECコンサルト運営をスクロール360が行うことで、パートナー企業のサービス提案の幅拡大、売上拡大に貢献したい考えだ。

    藤田遥

    企業Web担当者集まれ~! サイト周りの悩み共有会! 10月10日(木)@渋谷【Web担当者Forum Meet UP 2024 #3】

    1 year 10ヶ月 ago
    企業Web担当者集まれ~!「Web担当者Forum Meet UP #3」開催

    Web担当者Forum主催の交流会を、2024年10月10日(木)19:00~@渋谷で開催します。第3回となる今回は、参加者同士の交流会や名刺交換タイム、有識者によるライトニングトークなどを予定しています。参加者は80人限定。参加費は、飲食代込み7,700円(税込|早割価格10/1(火)まで)です。

    前回前々回ともに早々に満員御礼となった大人気のイベントです。お早めにお申し込みください!

    ※有料イベントです

    豪華すぎッ! Webサイト担当者によるライトニングトーク祭り

    「企業Web担当者集まれ~! サイト周りの悩み共有会」と題した本イベントでは、Webサイトの専門家をお招きします。

    • CMSツールに喝! ただ導入しても意味はない(仮)
      キノトロープ 生田昌弘氏

    • コスト90%以上削減!
      パシフィコ横浜が語る「ノーコードツールを使ったサステナブルWeb運用」

      パシフィコ横浜 松原正和氏

    • アクセシビリティでブランド力強化! サントリーが語る「見落としがちなポイント」
      サントリーシステムテクノロジー 石川けい氏

    • キヤノン担当者が語る「リニューアルの舞台裏」
      RFPってホント大事! CMS機能表の「〇」を鵜呑みにしない!

      キヤノンマーケティングジャパン 西田健氏

    • 迷ったら原点回帰! 静的CMSでシンプルに実現する企業Webサイト運用(仮)
      岩崎電気 新井隆之氏 などが登壇します。

    「CMS導入の前に、絶対に確認しておくべきポイントは?」「サイトのパフォーマンス低下を防ぐためには?」「運用コストを抑えるには?」など、Web担当者あるあるの疑問を語ります。

    イベント概要

    イベント名

    Web担当者Forum Meet UP 2024 #3

    日時

    2024年10月10日(木)19:00~21:30(受付18:30~)

    開催場所

    東京カルチャーカルチャー

    〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti SHIBUYA 4階
    https://tokyocultureculture.com/

    定員

    80人

    参加費

    早割:7,700円(税込) 10/1(火)までのお申込み(決済まで完了させる必要があります)
    通常:9,350円(税込) 

    ※参加費に飲食代を含む

    申込〆切

    10/10(木)15:00まで(定員に達した場合、〆切前でも募集を締め切ります)

    対象者

    マーケティング・Webなどの運用担当者
    それ以外にも「登壇者に興味があるから」「なんか楽しそう」「同じ仕事の仲間を見つけたい」「編集部と交流したい」などの参加も大歓迎です!

    ※ただし営業は禁止です!

    主催

    株式会社インプレス Web担当者Forum編集部

    協賛

    株式会社サイズ
    株式会社ミツエーリンクス
    株式会社キノトロープ

    注意事項
    • 会場に座席はありますが、基本的には立食スタイルです。
    • 貴重品やお荷物はご自身で管理をお願いいたします。
    お願い
    • 名刺を持参ください。
    • 当日に発熱、咳、倦怠感などの症状がある場合は、参加をお控えください。

    タイムテーブル

    18:30~ 受付開始
    19:00~19:05 挨拶&乾杯
    19:05~19:25 参加者同士の交流会①:
    名刺交換タイム
    19:25~19:40 オープニング講演
    19:40~20:10 LT祭り

    20:00~21:00 交流会②
    21:00~    終了の挨拶

    18:30~ 受付開始

    受付で名刺を頂戴しますので、持参ください。

    19:00~19:05 挨拶&乾杯

    Web担当者Forum 編集長 四谷志穂より挨拶と乾杯。

    サラダやオードブル盛り合わせ、ポテトなど全6品のフードをご用意します。飲み放題には生ビールやハイボール、レモンサワー、ワインなど。もちろんソフトドリンクもあります!

    提供するフードとドリンクのイメージ画

    19:05~19:25 参加者同士の交流会①:名刺交換タイム

    本イベントは、参加者同士の交流を目的としています。交流をしやすくするために、会場の入口で番号が書かれたクジを引いてもらいます。その番号が振られたテーブルへご移動をお願いします。そのテーブルのメンバー全員と名刺交換して、交流を広げましょう!

    19:25~19:40 オープニング講演

    Web担の連載、有料講座では10年以上講師を務めてくださっている生田さんからの皆さんへの熱いエールの講演会をスタートします。

    CMSツールに喝! ただ導入しても意味はない(仮)
    キノトロープ 生田昌弘氏

    19:40~20:10 LT祭り

    1人5分程度のライトニングトーク祭り!

    1. コスト90%以上削減!
      パシフィコ横浜が語る「ノーコードツールを使ったサステナブルWeb運用」

      パシフィコ横浜 松原正和氏

    2. アクセシビリティでブランド力強化! サントリーが語る「見落としがちなポイント」サントリーシステムテクノロジー 石川けい氏

    3. キヤノン担当者が語る「リニューアルの舞台裏」
      RFPってホント大事! CMS機能表の「〇」を鵜呑みにしない!

      キヤノンマーケティングジャパン 西田健氏

    4. 迷ったら原点回帰! 静的CMSでシンプルに実現する企業Webサイト運用(仮)
      岩崎電気 新井隆之氏 などが登壇します。

    20:10~21:00 参加者同士の交流会②

    ライトニングトーク後の交流タイムは、参加者同士でご自由に交流してください。もちろん登壇者へ話しかけに行くのもOK! リアルならではの交流の場を楽しんでください。

    21:00~ 終了の挨拶

    Web担当者Forum 編集長 四谷志穂より挨拶。

    登壇者プロフィール

    株式会社キノトロープ
    代表取締役社長
    生田 昌弘氏

    1959年生まれ。岡山県出身。1985年に生田写真事務所を設立し、カメラマンとして活動を開始する。1993年にキノトロープを設立。代表取締役社長として就任。以後、一貫した方針で数々のウェブソリューションを築き上げる。現在もネットエバンジェリストとして布教活動を実践中。著書に『Webブランディング成功の法則55』(翔泳社)、『CMS構築成功の法則』(技術評論社)など多数。

    キヤノンマーケティングジャパン株式会社
    ウェブコミュニケーション企画部 部長
    西田健氏

    1992年早大卒。日立製作所入社。国内外の宣伝制作、販促、展示会業務、ブランド戦略等を経験。2004年から日立グループのWeb戦略に携わり、コーポレートサイト運営、ソーシャルメディア公式アカウント、ドメイン戦略、社内外のWeb担当者教育の講師などを担当。2017年9月、大日本印刷に入社。宣伝、Web、デジタル戦略のほかコミュニケーション活動全般を担当。2019年11月、キヤノンマーケティングジャパン入社。コーポレートサイト運営、デジタルコミュニケーション戦略に携わり、現在に至る。

    サントリーシステムテクノロジー株式会社
    デジタルサービス部 スペシャリスト
    石川けい氏

    1992年大手鉄鋼メーカーに新卒入社。原料需給を担当する傍ら、IT導入による業務効率化プロジェクトに参画。1996年株式会社サンモアテック(現サントリーシステムテクノロジー)へ転職、以降サントリーのホームページ運営に携わる。デザイナー、ディレクター、デジタルマーケティングのガイドライン担当の経験を経て、現在はサントリーグループのサイト改善コンサルティング業務を担当。Google検索プラチナプロダクトエキスパート。

    パシフィコ横浜
    松原 正和氏

    1983年生まれ。大学卒業後、パズル雑誌の編集を経て、PCゲームやソーシャルゲームの新規事業に携わり、Webディレクション、Webマーケティング、UI/UXデザインを学ぶ。2社目の株式会社マイナビでは、新規事業として大学生向けメディアのプラットフォーム立ち上げおよび、家庭教育事業の立ち上げを経験。その後、学研において教育系Webサービスの新規事業に携わる。現在、パシフィコ横浜にて新規事業を中心に、ITを活用した課題解決に注力。

     岩崎電気株式会社
    新井 隆之氏

    2002年より岩崎電気。
    情報システム、マーケティング、宣伝、総務、広報と所属を変えながら継続してウェブマスターを担当。ウェブ担当歴20年強。
    所謂一人ウェブ担当としてのノウハウが多く、組織論、政治論が苦手。

    本イベントのスポンサー

    イベントをバックアップしてくださるスポンサーは、株式会社サイズ、株式会社ミツエーリンクスにご協力いただいてます。本当にありがとうございます! 

    19:05~ 名刺交換タイムとは?

    ステップ① 受付でクジを引きます

    会場の受付にて、番号の書かれたクジを引いてもらいます。

    ステップ② 19時までに、番号が書かれたテーブルへ移動お願いします

    受付後、イベント開始まではフリータイムです。19時には、クジに書かれた番号と同じ番号のテーブルへ移動お願いします。

    ステップ③ 同じテーブルのメンバー全員と名刺交換をします!

    19:05~19:25は名刺交換タイム! 同じテーブルになった参加者さん全員と名刺交換をしてくださいね。LTに参加する講師も名刺交換に参加してもらう予定です! 

    20:10~21:00 交流タイムとは?

    LT祭り後の交流タイムは、参加者同士でご自由に交流してください。LTの登壇者へ話しかけに行くのもOKです!

    参加者リストの内容をスライドで投影予定です。お申込み時に「仕事内容」「交流会で話したいテーマ」「他の参加者へ一言」などを入力する欄がありますので、自己アピールをしていろんな方と交流してください。

    また「この人と交流したい!」という場合は、会場内にいるピンクのTシャツを着たWeb担編集部に声をかけてください。会場内で、お呼び出しアナウンスをします。

    【お願い】写真撮影不可の方は、リストバンドの着用をお願いします!

    イベント中は、Web担当者Forum編集部員が写真撮影を行っています。写真を撮られたくない方は、リストバンドの着用をお願いいたします。リストバンドは会場で配布します。撮影した写真は、後日イベントレポートなどに使用する予定です。

    前回の様子はこちら。※テーマ、会場は異なります。

    個人情報の同意について

    ご登録いただきました個人情報は、以下の企業で取得して、電子メール、郵送などで商品やサービス、セミナーのご案内などに利用させていただきます。

    会場について

    東京カルチャーカルチャー

    〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti SHIBUYA 4階
    https://tokyocultureculture.com/

    FAQ

    Q1 当日、特別な持ち物は必要ですか?

    受付で名刺を1枚頂戴します。交流のための名刺もたくさんお持ちください。

    Q2 支払い方法は何がありますか?

    クレジットカード決済のみです。利用できるクレジットカード:JCB、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブです。

    Q3 急用で参加できなくなりました。キャンセルできますか?

    キャンセルは、10/3(木)15:00まで可能です。それ以降のキャンセルはできません。代理参加は可能ですので、代理参加の場合はお問合せ先までご連絡ください。

    Q4 複数名での登録はできますか?

    一人ずつでのお申し込みをお願いしています。
    ※請求書をまとめたい場合は、別途お問い合わせをお願いします。

    Q5 領収書は発行できますか?

    お申込み完了後に作成されるマイページにて、領収書のダウンロードができます。

    Q6 申込完了メールが届きません。

    申し込みフォームの送信後に「Web担当者Forum編集部(webtan@impress.co.jp)」から確認メールが配信されます。メール受信の除外設定、迷惑メールフィルタなどに振り分けられていないか、ご確認ください。お手元に届かない場合は、申し込みが完了していない可能性があります。お手数ですがお問い合わせ先までご連絡ください。

    その他、交流会に関するお問い合わせ
    株式会社インプレス Web担当者Forum編集部
    Email:webtan@impress.co.jp

    Web担当者Forum

    中国・米国向け越境EC市場は3.9兆円で9.8%増。中国向けは約2.4兆円、米国向けが約1.5兆円【2023年の海外向けEC規模】

    1 year 10ヶ月 ago

    経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2022年の中国・米国向け越境EC市場は前年比9.8%増の3兆9099億円だった。

    内訳は米国向け越境ECが同13.3%増となる1兆4798億円、中国向けが同7.7%増の2兆4301億円。

    経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」日本・米国・中国3か国間の越境EC市場規模(推計値)
    日本・米国・中国3か国間の越境EC市場規模(推計値)

    消費国としての米国の越境BtoC-EC(日本・中国からの購入)の総市場規模は2兆5300億円で同14.4%増。このうち、日本からの購入額規模は1兆4798億円、中国経由は1兆502億円(同7.7%増)。

    消費国としての中国の越境BtoC-EC(日本・米国からの購入)の総市場規模5兆3911億円で同7.7%増。このうち、日本からの購入額規模は2兆4301億円、米国経由は2兆9610億円(同7.7%増)。

    消費国としての日本の越境BtoC-EC(中国・米国からの購入)の総市場規模4208億円で同6.4%増。このうち、中国からの購入額規模は440億円(同12.3%増)、米国経由は3768億円(同5.8%増)。

    なお、世界の越境EC市場規模についてFacts & Factors.の発表データを掲載。2021年は7850億ドルで、2030年には7兆9380億ドルにまで拡大すると予測されている。その間の年平均成長率は約26.2%と推計、越境ECの市場規模は拡大し続けていくとしている。

    経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」 世界の越境EC市場規模の拡大予測
    世界の越境EC市場規模の拡大予測

    関連記事

    【2023年のBtoC-EC】市場規模は24.8兆円で9.2%増。物販系は14.6兆円で4.8%増、EC化率は9.38%

    経済産業省が「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」を発表。EC市場規模の内訳を見ると、物販系分野は14兆6760億円で同4.83%増。サービス系分野は7兆5169億円で同22.27%増、デジタル系分野は2兆6506億円で2.05%増。
    瀧川 正実6:302050

    【2023年のBtoB-EC市場】法人向け市場規模は465兆で10.7%増。EC化率は4割に

    経産省の電子商取引調査では、「建設・不動産業」「製造業(6業種に分類)」「情報通信業」「運輸業」「卸売業」「小売業(6業種に分類)」「金融業」「広告・物品賃貸業」「旅行・宿泊業、飲食業」「娯楽業」の全20業種を推計対象業種としている。
    瀧川 正実7:00220
    瀧川 正実

    老舗通販ブランド「日本直販」「悠遊生活」の2サイトが「nihonchokuhan」に統合

    1 year 10ヶ月 ago

    ギグワークス子会社の日本直販は10月2日、「日本直販オンライン」「悠遊ショップ」の2つのECサイトを「nihonchokuhan」に統合する。

    「nihonchokuhan」は現在の「日本直販オンライン」ドメイン(www.666-666.jp)に統合する。統ECサイト統合で、新たなポイントプラグラム制度の導入と一部サービスは改定・終了。新たに新ポイントプログラム「日直ポイントクラブ」を導入する。

    会員ランク制度を導入し、「レギュラー」「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」のランクに分ける。ランクに応じてポイント還元率の優遇や送料無料を特典として提供。ランクは、ユーザーの年間利用金額に応じて振り分ける。振り分けタイミングは毎月初。

    ギグワークス子会社の日本直販は10月2日、「日本直販オンライン」「悠遊ショップ」の2つのECサイトを「nihonchokuhan」に統合
    年間の合計購入金額によってランクが変わり、最大でポイント4倍や常時送料無料となる

    2023年11月から展開している月額会員サービス「日本直販プレミアム会員サービス」は継続する。統合後は、プレミアム会員はポイントプログラムのランクの最上位に位置付ける。プレミアム会員の特典は「全商品5%割引」「送料無料」「ポイント4倍」「返品交換送料無料」となっている。

    統合にあわせて割引サービスの終了、決済方法を改定する。これまで「日本直販オンライン」で提供していたメルマガ登録者向けの5%割引サービスは終了。決済方法については「分割支払い」の提供を終了する。統合後に利用できる決済方法は「代引き」「後払い(コンビニ・郵便局での一括振り込み)」「クレジットカード払い」「Amazon Pay」「楽天ペイ」「PayPay」となる。

    統合とリニューアルに関し、各サイトに休止期間を設ける。「日本直販オンライン」は9月30日(月)12時00分~10月2日(水)12時00分。「悠遊ショップ」は9月30日(月)10時00分~10月2日(水)12時00分をそれぞれ休止期間とする。休止期間は前後することもあるとしている。

    「日本直販」はテレビ通販やラジオ通販を中心に総合通販を展開する老舗通販ブランド。民事再生法の適用を申請した総通から通販事業をトランスコスモスが譲り受け、新設したトランスコスモスダイレクトが事業を継承。2013年1月にトランスコスモスダイレクトが社名を日本直販に変更し、2015年に日本直販をトランスコスモス本体に吸収合併した。

    ギグワークスグループがトランスコスモスから日本直販事業を買収したのは2022年。トランスコスモスが日本直販事業を会社分割して新設した「日本直販」(2022年7月1日設立)の全株式を、ギグワークスの通販子会社である悠遊生活(老舗通販のイメンスが2022年1月に分社化して設立、ギグワークスが同年に買収した通販企業)が譲り受けた。その後、日本直販を存続会社として悠遊生活と日本直販が合併した。23年には日本直販の株式20%を、作詞家・音楽プロデューサーである秋元康氏の関係者4人に譲渡。同年9月から秋元氏が日本直販の総合プロデューサーに就任していた。

    日本直販・悠遊生活ブランドでの総合通販を主体とするギグワークスの「デジタルマーケティング事業」の2023年10月期の売上高は63億7200万円(前期は18億3000万円)、セグメント損失は1億1200万円(前期は4600万円の赤字)だった。なお前期(2022年10月期)の業績は4か月間の変則決算。

    鳥栖 剛

    崎陽軒のネット通販、配送料金を再び引き上げ。ヤマト運輸の運賃改定が影響

    1 year 10ヶ月 ago

    シューマイや弁当などを製造・販売する崎陽軒は、10月1日午前9時の受注分から配送料を値上げする。崎陽軒のネット通販では2023年9月にも配送料値上げを実施していた。

    今回の値上げについても、前回同様に利用する運送会社であるヤマト運輸の運賃改定の影響によるものと説明している。崎陽軒では企業努力による配送料金の維持・継続は難しいと判断。再度の配送料の値上げを決めた。

    崎陽軒の配送料は全国7区分となっており、今回の値上げ幅は金額にして50~160円(税込)、増加率にして5.3~7.1%となる。ちなみに23年9月の改訂の値上げ幅は50~200円(税込)、増加率は5.3~9.8%。

    崎陽軒は、10月1日午前9時の受注分から配送料を値上げ
    配送料金の改定内容(画像は崎陽軒のECサイトから編集部がキャプチャ)

    今回の改定では送料無料適用の金額は変更しない。現在は配送先1か所・1梱包につき注文金額6000円(税込)以上。沖縄県のみ配送先1か所、1梱包につき1万円(税込)以上で送料無料としている。なお、冷凍便と常温・冷蔵便を組み合わせた注文の際は、別途送料がかかる場合がある。

    崎陽軒は通販・ECの配送にヤマト運輸を利用している。ヤマトでは「物流2024年問題」への対応などを踏まえ、2023年4月と10月、2024年4月に届出運賃を改定した。2024年4月には大型便とクール宅急便の付加料金の値上げを実施。個別契約を締結している法人顧客に対しては、運賃値上げの交渉を進めている。ヤマトでは2024年度(2025年3月期)における宅急便(宅急便・宅急便コンパクト・EAZY)の平均単価は前期比0.6%増となる725円を見通している。

    鳥栖 剛

    実店舗内の音声も広告に! 物販外収入を増やす米ホームセンター大手ロウズの新たなリテールメディアとは? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    1 year 10ヶ月 ago
    リテールメディアネットワークの提供や、その活用がますます加速しています。米国のホームセンター大手が提供を始めた新たな広告ソリューションを紹介します

    米ホームセンター大手のLowe's(ロウズ)は、リテールメディアネットワークの1つとして、店舗内向けの音声広告の活用に力を入れています。Lowe'sは今後、全店舗で音声広告を使用できるようにする予定です。Lowe'sのリテールメディアネットワークに出稿する広告主が、顧客の購買行動のあらゆる段階で訴求できるように取り組みを強化しています。

    米ホームセンター大手が取り組むリテールメディア広告の強化

    店舗内音声広告を全店舗に展開予定

    Lowe'sは、店舗内デジタル広告の大手プロバイダーであるVibenomicsと提携し、展開するリテールメディアに新たな広告サービスを追加しました。

    Lowe'sは運営するECプラットフォームの販売ブランド向けにリテールメディアネットワークを展開している(画像はLowe'sのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
    Lowe'sは運営するECプラットフォームの販売ブランド向けにリテールメディアネットワークを展開している(画像はLowe'sのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)

    リテールメディア広告を提供する事業者は昨今、店舗内で商品をPRできる広告にフォーカスしています。Lowe'sはVibenomicsとの提携により、自社が所有・運営する全ての店舗で、音声広告を使用できるようにする計画です。

    Lowe'sが運営する実店舗の一例(画像はLowe'sのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
    Lowe'sが運営する実店舗の一例(画像はLowe'sのコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)

    Lowe'sのゼネラルマネージャー兼リテールメディア責任者であるジョン・ストームズ氏は、は、米国のEC専門誌『Digital Commerce 360』に、「店舗内の音声広告に出稿したブランドのテスト運用では、ブランドの売り上げと広告の費用対効果が徐々に増加していることが示された」と説明しました。

    「Lowe'sは、ホームセンターでショッピングする顧客に買い物のあらゆる段階でリーチできるよう、オムニチャネルで広告を打つポートフォリオを設計しました」とストームズ氏は解説。続けてこう説明します。

    Lowe'sの広告は、PinterestやMetaのようなSNSへの出稿を通じた“商品を知るきっかけ作り”から始まり、ECサイト「Lowe's.com」や、Vibenomicsとの連携による新たな店内音声広告を通じたコンバージョンまで設計しています。(ストームズ氏)

    「Lowe's.com」のトップページ(画像は「Lowe's.com」から編集部がキャプチャ)
    「Lowe's.com」のトップページ(画像は「Lowe's.com」から編集部がキャプチャ)

    また、マーケティング担当副社長のビル・ボルツ氏は、Lowe'sのマーケティングチームはリテールメディアネットワークの「リブランディング」を進めていると、決算発表の際に説明しました。

    Lowe’sが提供するリテールメディアネットワークをよりシンプルなプラットフォームに再構築し、実店舗の棚の効率アップ、新製品の発表、シーズンごとのプロモーション、複数製品のクロスセルまで、広告出稿するブランドパートナーがマーケティング上のさまざまな目標を達成できるようサポートします。(ボルツ氏)

    Googleとの提携でサイト外の顧客にもリーチ

    Lowe'sは2021年にリテールメディアネットワークを立ち上げました。今では、300以上のホームセンター用品ブランドが広告出稿するまでに成長しています。「Lowe'sのリテールメディアネットワーク広告は、Lowe'sの販売パートナー企業が利用しています」(ストームズ氏)

    Googleは3月、Lowe'sと提携したリテールメディアソリューションを発表。このベータ版では、Googleのリスティング広告運用最適化ツール「Search Ads 360」(検索広告360)を使用して、リテールメディアキャンペーンを促進します。これにより広告主は、リテールメディアネットワークだけでなく、新たなサードパーティチャネルにもリーチが広がります

    Googleの「Search Ads 360」との提携は、Lowe'sのリテールメディアネットワークのオフサイト機能の拡張に向けた重要なステップです。現在、広告運用は広告主が直接行うのではなく、専門業者が引き受けるマネージドサービスモデルを使用していますが、今後は広告主のブランドがキャンペーンを簡単に実施できるように、セルフサービスオプションの導入を進めています。(ストームズ氏)

    広告のオムニチャネル展開を加速

    一方、VibenomicsがLowe'sに提供する店舗内での音声広告は、小売事業者の店舗とメディアネットワークに重点を置いています。ストームズ氏は『Digital Commerce 360』に対し「Lowe'sは音声広告によって、店舗内の顧客により効果的にアプローチできるようになる」と説明しています。

    「DIYを楽しむ一般の消費者と、仕事で住宅リフォームなどを手がけるプロの顧客が混在して店舗を訪れているため、店舗内に音声広告を流すことは、オムニチャネル広告ソリューションの展開において重要な拡張になりました」とストームズ氏は成果を語りました。

    Vibenomicsがテクノロジーを提供する店舗内の音声広告を利用することで、顧客の購買体験における重要なタイミングで関連性の高い音声広告を配信し、店舗内の顧客により効果的にアプローチできるようになります。(ストームズ氏)

    音声広告の効果測定

    インプレッションが最も高い時間に展開

    Vibenomicsのテクノロジーが提供する音声広告は、インプレッション(表示回数)ベースの購入実績と、設計したプログラムによるアクティベーションに重点を置いています。「これはラジオ広告に似ている」とVibenomicsのリテールメディアおよびパートナーシップ担当上級副社長であるポール・ブレナー氏は指摘します。

    店舗内の音声広告は、1つの広告が、店舗を訪れている多数のオーディエンスに呼びかけるという図式になります。売り上げに結びつく唯一の方法は、コントロール型のテストマーケティングを行うことだと言えます。(ブレナー氏)

    たとえば、音声広告の対象となる店舗グループを選択し、同じような来店者数の傾向と販促スケジュールを持つ比較可能な場所でのテストが実現可能かどうかを検証します。また、Vibenomicsは通常、広告のインプレッションが最も高くなる時間帯をターゲットにすることができます。

    Vibenomicsが店舗内音声広告のターゲティングにおいて重視するのは、曜日、時間帯、特にインプレッションの多い時間帯です。(ブレナー氏)

    計画的なターゲティングが可能

    ほかにも、プランニングに基づいたターゲティングをすることもあります。たとえば、ガーデニング用品を販売する小売事業者は、春シーズン向けの販促を行う際、まず2月に米国南東部の店舗を音声広告のターゲットにし、その後、本格化な春が来るにつれて、音声広告を展開する店舗を中西部などの地域へ北上するといったケースです。

    ブレナー氏は「目標は、インプレッションをベースにした広告プログラムを、音声広告を実施する店舗ごとに導入することです」と指摘します。Vibenomicsの音声広告による店内インプレッションを、Lowe'sのリテールメディアネットワークに情報として提供します。これにより、Lowe'sとVibenomicsは、店舗内音声広告の費用対効果を、オンライン上の広告出稿の費用対効果と同じように測定できるようになるのです。

    店舗内広告の活用はまだ基礎段階です。Lowe'sは店舗内音声広告を取り入れて、リテールメディアネットワークの拡張を図りました。今では、より自動化された広告テクノロジーや、コンバージョンに至った間接的な貢献度を測定するアトリビューションを構築できるようになったことを喜ばしく思っています。(ブレナー氏)

    顧客データの収集・活用はプライバシー基準に対応

    Lowe'sは音声広告に関して、位置情報データや歩行者数などを測定するデータ会社Placer.aiとも連携しています。Placer.aiはVibenomicsにデータインサイトを提供し、店舗ごと、時間ごとのインプレッションの追跡に貢献しています。

    ブレナー氏によると、データの収集や活用方法において、各社はインターネット広告協会(IAB)が定めた基準に従っています

    Vibenomicsはビジュアルディスプレイ広告でも、個人や集団の年齢、性別、所得、教育水準、職業などの情報を活用するデモグラフィックデータは収集しません。Placer.aiは、ユーザーの位置情報やトラフィックを追跡するために、デバイスの識別情報を追跡することはありません。Placer.aiは機械学習と画像を使用して、小売店舗にどれだけの人が入店し、どれだけの時間滞在するかを判断しています。

    IABは、店舗内で展開するリテールメディアネットワークの定義と測定基準を作成しました。急速に拡大している店舗内リテールメディアに対応し、広告フォーマットや展開する店舗の定義統一、測定基準、ガイドラインを設ける目的です。定義と測定基準について、IABは2024年11月1日までパブリックコメントを受け付けています。

    IABは店舗内で展開するリテールメディアネットワークの定義と測定基準を作成(画像はIABの公式サイトから編集部がキャプチャ)
    IABは店舗内で展開するリテールメディアネットワークの定義と測定基準を作成(画像はIABの公式サイトから編集部がキャプチャ)

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    【2023年のBtoB-EC市場】法人向け市場規模は465兆で10.7%増。EC化率は4割に

    1 year 10ヶ月 ago

    経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2023年のBtoB-EC(企業間電子商取引)の市場規模は前年比10.7%増の465兆2372億円で、EC化率は40.0%の同2.5ポイント増だった。

    令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)BtoB-EC市場規模の推移
    BtoB-EC市場規模の推移

    BtoB-EC市場規模の業種別内訳を見ると、市場規模が最も大きいのは「卸売」で121兆2499億円(前年比7.4%増)。「輸送用機械」が73兆5495億円(同24.9%増)、「繊維・日用品・化学」が45兆1456億円(同0.9%増)、「電気・情報関連機器」が45兆1318億円(同0.2%増)で続いた。

    「その他」を除いた前年比の伸び率では、「輸送用機械」が前年比24.9%増。「情報通信」が同22.7%増、「食品」が同19.9%増で続いている。

    EC化率で見ると、最も大きいのは「輸送用機械」の80.6%。「食品」が75.0%、「電気・情報関連機器」が69.6%だった。

    令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)BtoB-EC市場規模の業種別内訳
    BtoB-EC市場規模の業種別内訳
    瀧川 正実

    【2023年のBtoC-EC】市場規模は24.8兆円で9.2%増。物販系は14.6兆円で4.8%増、EC化率は9.38%

    1 year 10ヶ月 ago

    経済産業省が9月25日に発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2023年のBtoC-EC市場規模は24兆8435億円で前年比9.23%増だった。

    経済産業省が発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」 BtoC-EC市場規模の経年推移(単位は億円)
    BtoC-EC市場規模の経年推移(単位は億円)

    内訳を見ると、物販系分野は14兆6760億円で同4.83%増。サービス系分野は7兆5169億円で同22.27%増、デジタル系分野は2兆6506億円で2.05%増。

    経済産業省が発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」 物販系分野のBtoC-EC市場規模及びEC化率の経年推移
    物販系分野のBtoC-EC市場規模及びEC化率の経年推移(単位は億円)
    経済産業省が発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」 サービス系、デジタル系分野のBtoC-EC市場規模の経年推移
    サービス系、デジタル系分野のBtoC-EC市場規模の経年推移(単位は億円)

    商取引金額に対するBtoC-EC市場規模の割合を示すEC化率は9.38%で同0.25ポイント増だった。なお、「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」では、EC化率を物販系分野に限定。EC化率は、電話、FAX、Eメール、相対(対面)なども含めた全商取引金額(商取引市場規模)に対するEC市場規模の割合と定義している。

    スマートフォン経由の物販のBtoC-EC市場規模とスマートフォン比率に関する推移も調査した。スマートフォン経由の物販のBtoC-EC市場規模は8兆6181億円で同10.0%増。物販BtoC-EC市場規模に占めるスマートフォン比率は58.7%だった。

    経済産業省が発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」 スマートフォン経由の物販のBtoC-EC市場規模の推移
    スマートフォン経由の物販のBtoC-EC市場規模の推移

    物販系分野における商品ジャンルごとのBtoC-EC市場規模では、調査した全ジャンルで2022年の市場規模を上回った。市場規模が大きいのは「食品、飲料、酒類」「生活家電、AV機器、PC、周辺機器等」「衣類・服装雑貨等」「生活雑貨、家具、インテリア」「書籍、映像・音楽ソフト」。このうち4カテゴリでそれぞれ2兆円を突破、4カテゴリ合計で物販系分野の約73%を占めている。

    経済産業省が発表した「令和5年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」 物販系分野における商品ジャンルごとのBtoC-EC市場規模
    物販系分野における商品ジャンルごとのBtoC-EC市場規模
    瀧川 正実

    バロックジャパン、ダッドウェイ、ジェイ・ビーが始めたCX向上施策。SNSライクな体験を実現するAIレコメンド表示とは?

    1 year 10ヶ月 ago

    バロックジャパンリミテッド、幼児向けおもちゃなどのブランドを扱うダッドウェイ、女性向けシューズなどを展開するジェイ・ビーは、CX向上につながるAIレコメンド表示を自社ECサイトに実装し、“SNSライク”なユーザー体験を実現している。回遊率が通常と比べて4倍になった事例もある。

    バロックジャパンリミテッド、ダッドウェイ、ジェイ・ビーが実装したのは次の機能。

    1. 画像や動画などのコンテンツをAIでユーザー行動に合わせてレコメンド表示する“SNSの発見タブ”のようなユーザー体験を実現する機能
    2. 連続で写真や動画などのコンテンツや関連商品を表示する機能

    バロックジャパンリミテッド

    公式通販サイトに、ユーザーの閲覧行動に合わせた写真や動画を表示しており、ECサイトでの滞在時間やCVRの向上を見込んでいる。

    バロックジャパンリミテッドのECサイト「SHEL'TTER WEBSTORE」のUI。ユーザーに合わせてレコメンド表示している

    ジェイ・ビー

    レディースシューズを取り扱うECサイト「RANDA」に、2つの機能を実装。写真と動画を混ぜた発見タブテンプレートで、ユーザーに合わせた投稿を表示している。

    通常のスタッフスタイリングのみの投稿と比べて、機能を実装した商品ページでは回遊率が約4倍になっている。

    「RANDA」のUI。写真や動画などのコンテンツを連続次々に表示している
    「RANDA」のUI。写真や動画などのコンテンツを次々に表示している

    ダッドウェイ

    連続で写真や動画などのコンテンツや関連商品を表示する機能を「DADWAYオンラインストア」に実装した。

    Instagramのユーザー投稿(UGC)や、アンバサダーの投稿、店舗スタッフの投稿、公式Instagramで発信しているリール動画などのさまざまな写真・動画素材を収集・展開している。

    「DADWAYオンラインストア」のUI。コンテンツや関連商品を連続して表示している

    ビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo(ビジュモ)」を導入して実現

    バロックジャパンリミテッド、ダッドウェイ、ジェイ・ビーは、visumoが開発・提供するビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」の新機能を実装し、ECサイトのCX向上を図っている。

    新機能は、AIでコンテンツをレコメンドする「visumo recommend(ビジュモ レコメンド)」機能、SNSのようなユーザー体験を自社サイトへ実装できる「フィードモーダル」テンプレート。

    • visumo recommend……ブランディングや商品訴求を強化するビジュアルデータを一元管理するビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」に集めた画像や動画などのコンテンツを、AIを用いてユーザーの閲覧行動に合わせてレコメンド表示するソリューション
    • フィードモーダル……投稿をクリック・スクロールすると、連続で写真や動画などのコンテンツや関連商品が閲覧できるテンプレート

    「visumo recommend」「visumo recommend」について3社は、リリースに先行して導入した。なお、ダッドウェイは「フィードモーダル」を実装している。

    visumoはECサイトのCX向上につながるさまざまなソリューションを提供している
    visumoはECサイトのCX向上につながるさまざまなソリューションを提供している

    「visumo」の導入実績は800社超。Instagram連携UGC活用機能、ビジュアルコンテンツのAIレコメンド機能、動画接客機能、スタッフ投稿機能、SNSライクなユーザー体験を提供できる各種テンプレートなど、ビジュアルでサイトのCVR・回遊率・滞在時間等を向上させるための機能を提供している。

    高野 真維

    「ふるさとチョイス」災害支援で能登豪雨被害の石川県庁、石川県輪島市、珠洲市への「代理寄付」受け付けを開始

    1 year 10ヶ月 ago

    ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクは9月24日、ふるさと納税の仕組みで被災自治体の災害支援に寄付できる「ふるさとチョイス災害支援」において、豪雨で被災した石川県庁、石川県輪島市、同珠洲市の支援のため、代理寄付の受け付けを開始した。

    「代理寄付」は、被災地以外の自治体が寄付の受付業務を代行する「代理寄付」の仕組み。被災した自治体の事務負担を軽減することで、自治体は災害対応に専念できるほか、人々の関心が高い時期に寄付を募ることができる。これまで100自治体超が協力し、自治体間の「共助」が広がっているという。

    代理寄付を開設した自治体(かっこ内は被災自治体)は、福井県庁(石川県庁)、熊本県西原村(石川県輪島市、同珠洲市)、新潟県村上市(石川県輪島市)、茨城県境町(石川県輪島市、同珠洲市)。

    「ふるさとチョイス災害支援」は2014年9月にサービスを開始。ふるさと納税を活用して、災害時に被災自治体の復旧・復興のための寄付金を募っており、契約の有無にかかわらず全国の自治体にプラットフォームを無償で提供している。

    自治体はサイトで被災状況や寄付金の活用事例を報告。寄付者は被災地に寄付金と一緒に応援メッセージを送ることができる。「平成28年熊本地震」では約19億円、「平成30年7月豪雨」では約16億円、「平成30年北海道胆振東部地震」では約4億7000万円を集めた。寄付総額は2024年4月時点で、累計100億円超に達している。

    松原 沙甫

    お客さまとのコミュニケーションには“根性”が必要?「面倒くさいこと」が大切なときもある【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

    1 year 10ヶ月 ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年8月24日~9月20日のニュース

    昭和の根性論に苦手意識のある皆さん、こんにちは。少し肌寒くなってきたのでちょっと熱めの記事で始めようと思って今回はこちらを――というのは冗談ですが(笑)。いつの時代もやり方やテクノロジーは変われど、不変的なマーケティングの根幹の考えのようなものが垣間見えるな、と感じる記事をピックアップしました。映画監督の宮崎駿氏が「大事なものは、たいてい面倒くさい」と仰っていましたが、それも昭和かな? ただそれって本当は大事なことかもしれません。

    顧客コミュニケーションで必要なことは根性かも

    コミュニケーションには根性が必要? “ちょっと残念”なEC運営者の共通点をミウラタクヤ氏が伝授 | ECzine
    https://eczine.jp/article/detail/15129

    何が「ちょっと残念」なのかというと、「お客様に選ばれている理由がわかっていない」のです。インターネットで商売をしていると忘れがちですが、スマートフォンやパソコンの画面の向こうには、お客様(=人間)がいます。

    初級者向け・上級者向けに関わらず、イベントなどに登壇する際にも「画面の向こう側には、人間がいる」ということをよく話します。当たり前のことですし、そんなことは誰でも理解はしているので、右から左に受け流してしまう言葉ですが、「実際本当にお客さまを見ているのだろうか」というお話です。

    ここが見えていないと、お客さまに選ばれている理由も探しにいけません。これは、デジタルマーケティングの弊害とも言えるのではないでしょうか? データがすべてになってしまい、お客さまを置いてきぼりにしてしまう。売り上げがきちんと伸びている間は気になりませんが、「なぜ売り上げが伸びているのか」「なぜお客さまに選ばれているのか」を理解していないと、売り上げが悪くなった時に伸ばすことができなくなるよね、と私も思います。

    解像度が低いまま運営をしている場合、施策が空振りになり、結果的に無駄が多い運営になる可能性も上がってしまいます。すると、効率的に売上を上げることはできず、忙しさからも脱却できません。

    この後、記事内でアンケートやSNSでの1:1の施策の説明があり、ダイレクトなコミュニケーションも重要だと思っていますが、まずは自分自身がユーザーになっているのか? そして、きちんとそれを踏まえたうえで「なぜその商品・店を選んだのか」などを想像できているのか? 更に、施策を練る際にお客さまの行動に沿った施策になっているのか? それらを把握する為に、モールなどでお買い物をしていますか?

    リアルのビジネスをする際、そのビジネスをほとんどの人が経験をしているのに対し、ネットでビジネスをする際はその経験をしていないこともあります。ネットビジネスってたまにそういうことが起こりますが、それでは「お客さまのことを考える」ことができません。イタリアンレストランを開店するのに、イタリアンレストランで食べたことがないオーナーって多分いないと思うのです。

    目の前の業務にすべて体当たりで挑まなくても良いぐらい、テクノロジーは発達しています。だからこそ、現代の根性論はアナログであるべきことに時間を割いて、施策のコストパフォーマンスを上げるべきだと僕は考えています。

    テクノロジーを使う為にアンテナを張る、自分達が健全な状態か判断する、ツールなどを導入するために必要な知識などもありますが、人海戦術や数字の細かい分析など、作業時間をショートカットできるツールは山ほどあります。

    時間は有限ですので、ある程度システム化したうえでお客さまとしっかり対峙する、コミュニケーションに時間を割く。それができてこそ良い施策が生まれ、良い結果に対しても悪い結果に対しても、しっかり原因の究明をし、その後の対策が練れると思っています。ぜひ皆さんも、この記事を読んで色々と実践してみてください。

    要チェック記事

    受注後の業務フロー整備+実践しやすいマーケティング施策のポイントとは?【基礎解説】 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/12775

    まず、できることと業務フローの把握。もちろん売ることも大事ですが、それ以上にバックヤードも大事です。既に運用しているECでも、定期的に業務フローを整備することもお忘れなく。

    Paidy、iPhoneの買い方から使い方までを調査した「Z世代のiPhone白書」を発表 Z世代の3人に1人は「iPhone 16」を購入・検討予定。 | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/55927

    まだまだX世代・Y世代のEC運営者が多いと思います。すべてを鵜呑みにする必要はないですが、ジェネレーションギャップを埋める為に“頭の体操”を。

    ヤマト運輸、四国・中国地方から首都圏宛ての「お届け日数」「指定時間帯」を変更。「翌々日午前中から」→「翌日14時以降から」 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/12873

    この施策は「2024年問題」の影響でしょうか? それとも、早く荷物を動かして持っているボールを早く手放す施策? なんにせよ、選択肢が増えるのでお客さまにとっては良いことですね。

    【Yahoo!ショッピング】「安全・安心への取り組みレポート」を初公開。2024年上半期の不正決済による被害金額は前年比約70%減、やらせレビューは2024年9月までに約60万件を削除 | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/55896

    こういった動きは、購入者にとってはうれしい対応。そしてそれは販売者にとっても良い傾向。物を買う際に必要な信頼が担保されますからね。

    余裕のある配送日の選択率が約6倍になったLINEヤフー「Yahoo!ショッピング」の「ECOくじ」とは | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/12835

    すべてのお客さまがいつも急いでいるとは限らない。販売側にとっては非常にうれしい物流対策。翌日届けるだけでなく、こういった施策ももっと広がるといいですね。

    Yahoo!ショッピング・Amazonのセール結果が好調なワケ 楽天市場では集客施策がアップデート | ECzine
    https://eczine.jp/article/detail/15344

    各社の施策とその結果、自分たちの売り上げと全体のお客さまの動き、今何が選ばれているのか、どこに事業者はベットするべきなのか。モール運営で知っておきたい情報です。

    今週の唸った・刺さった・二度見した

    宮崎駿スペシャル 「風立ちぬ」1000日の記録 映画監督・宮崎駿 | プロフェッショナル 仕事の流儀
    https://www.nhk.or.jp/professional/2013/0826/

    大事なものは、たいてい面倒くさい

    冒頭でも引用したこの言葉。仕事をする上ですごく面倒くさいことって結構ありますよね。面倒くさいだけで大して重要でないことなら、その作業はいずれなくなります。むしろ“あなた”が「その作業は必要か?」と声をあげてみてください。慣れという感覚は、その作業自体の重要性・必要性・効率に目隠しをしてしまっている可能性がありますので。

    けれど、もしかしたら「テクノロジーで簡単に解決できるけれど、実はOJTとしてシステム化されていない」こともあるかもしれません。面倒くさいことは時間がかかるので、システム化することは重要です。しっかり俯瞰で見て全体を把握して、きちんと面倒くさいことと向き合うことが大事だと思っています。結局面倒くさいことがある場合、それと対峙しないといけないということですが(笑)

    ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

    UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

    ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

    Designequatioは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

    中林慎太郎

    セブン、イオン、カメラのキタムラなど歴任の逸見光次郎氏が語る、オムニチャネル時代のEC担当者があるべき姿 | EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    1 year 10ヶ月 ago
    通販・EC業界の発展に貢献する「人」を顕彰する「ネットショップ担当者アワード」。その選考委員の1人・逸見光次郎氏が、EC市場でイマ起きていることや、担当者へのメッセージを本音で語る<アワードインタビュー第4弾>

    EC業界で活躍する「人」にフォーカスし、企業や団体などで活躍する個人の功績や取り組みを表彰する「ネットショップ担当者アワード」の選考員を務めるオムニチャネルコンサルタントの逸見光次郎氏(CaT LAB代表)にインタビュー。EC業界の各業務をビジネスという観点で見た際、よく使われる業界用語にとらわれるのではなく、ビジネスとしてそのスキルを活用できる教育が必要だと逸見氏は指摘する。「アワード」について、互いの良さを褒め合い、それを組織で行えるような文化を醸成したいと考えており、「アワード」の存在がその一助になればと期待を寄せる。

    「ネットショップ担当者アワード」は、通販・EC事業者向けのメディア「ネットショップ担当者」フォーラムが主催する顕彰です。詳しくはコチラ、または下の画像をクリックしてください!

    インプレス ネットショップ担当者フォーラム ネットショップ担当者アワード
    画像をクリックで「ネットショップ担当者アワード」の詳細ページにアクセスします

    OMO、オムニチャネルの取り組みはLTVで評価する

    ――EC業界での経歴など、改めて自己紹介をお願いしたい。

    逸見光次郎氏(以下、逸見氏):学生時代に地元の書店でアルバイトをしていた経験を生かし、卒業後は三省堂書店に就職。それがきっかけで1999年にインターネット書店「イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)」の立ち上げに従事し、前例のなかったネットを通じて顧客が見る本のデータベースやWebサイトの構築などを企画・実施した。これがオムニチャネルに携わる始まりとなった。

    開業前、「セブン-イレブン」で本を受け取るユーザーは少ないと思っていたが、始まってみたら利用者の7割が「セブン-イレブン」店舗での受け取りを使用した。その結果から、「店舗で受け取れる」「好きなときに受け取りに行ける」「ユーザーが時間を有効に使える」ことはニーズが高いのではないかと考えるようになった。

    2023年に初開催した「ネットショップ担当者アワード」授賞式に選考委員として登壇した逸見氏
    2023年に初開催した「ネットショップ担当者アワード」授賞式に選考委員として登壇した逸見氏

    逸見氏:その後、Amazonジャパンに入社した。Amazonはシステム面や合理的な数値に基づく判断は秀逸だが、リアルの顧客接点の部分は当時、あまり力を入れていない印象だった。Amazonの後はイオンに入社し、ネットスーパーの立ち上げ、デジタルビジネス戦略担当としてデジタル化の推進、企業の買収などを行った。

    イオンを退社した後、カメラのキタムラに転職。「店舗の在庫、販売力、信用がないとECではモノは売れない」と考えていたため、「店舗受取を増やす」「店舗とECの評価軸をどうするか」を研究してきた。カメラのキタムラでは物流改善、EDI(編注:企業間の取引を自動化で行える電子データ交換)構築、コールセンター運営、サイトリニューアル、アプリ開発、店頭タブレット開発、事業統合など、ECと店舗に関連するビジネスを一通り経験した。

    現在は、日本オムニチャネル協会理事、事業会社のコンサルティングや役員、支援事業社のアドバイザーなどを複数兼務する事で、現場感や課題解決プロセスを学び続けている。

    株式会社CaTラボ 代表 オムニチャネルコンサルタント 逸見光次郎 氏
    株式会社CaTラボ 代表 オムニチャネルコンサルタント 日本オムニチャネル協会 理事 逸見光次郎 氏
    1970年東京生まれ。学習院大学文学部史学科卒。1994年三省堂書店入社後、ソフトバンクでeS!Books(現セブンネットショッピング)を立ち上げ、AmazonジャパンBooksMD、イオンでネットスーパー立ち上げとデジタルビジネス戦略担当、カメラのキタムラで執行役員EC事業部長をつとめ、各社で店舗とネットの融合を推進し、独立して現職。小売・メーカー・銀行・飲食・広告代理店・SIerなどの支援を行いながら、日本オムニチャネル協会理事や事業会社の役員を兼務し、現場を重視した改善活動を行う。

    ――これまでの経歴を踏まえて、ECの事業運営において重視していることを教えてほしい。

    逸見氏:ブランドや事業の評価には、利益を量る「財務諸表」、顧客・市場観点の「顧客勘定」を重視している。事業者はこの2つをきちんと学ぶ必要があるので、クライアント企業の担当者にはそれを提唱している。

    逸見氏は「財務諸表」と「顧客勘定」がブランドの評価に欠かせないと指摘している(画像出典:CaTラボ)
    逸見氏は「財務諸表」と「顧客勘定」がブランドの評価に欠かせないと指摘している(画像出典:CaTラボ)

    ――財務諸表のポイントは。

    逸見氏:財務諸表は、①損益計算書(PL)②貸借対照表(BS) ③キャッシュフロー計算書(CS)――の3つで構成されている。これらの表の見方やつながりがわかるようになると、翌年度に使える資金、現在の自社のブランド的価値(のれん)が見えてくる

    財務諸表がそれぞれ関係するポイントを読み解く(画像出典:CaTラボ)
    財務諸表がそれぞれ関係するポイントを読み解く(画像出典:CaTラボ)

    ――「顧客勘定」のポイントは。

    逸見氏:「顧客勘定」とは、顧客軸で売上高や利益を量るということ。「いくらの商品が何個売れたか」という商品起点の勘定ではなく、「●万円の買い物をするお客さまが××人」という勘定の仕方を推奨している。

    商品ではなく顧客を軸として利益を量ることが大切になる(画像出典:CaTラボ)
    商品ではなく顧客を軸として利益を量ることが大切になる(画像出典:CaTラボ)

    逸見氏:顧客軸で売り上げを分解すると、購買行動の可視化、既存顧客のなかのロイヤルカスタマー、新規顧客の離反率といった重要なトピックスが見えてきやすい

    たとえば、新規顧客は販促費がかかる割に売り上げに結びつきにくいが、既存顧客による購入行動は粗利が高く、販促費も低く押さえることができるため比較的利益に貢献している――といったことがわかる。

    顧客軸で売り上げを分解すると購買行動や客単価などが見えてきやすい(画像出典:CaTラボ)
    顧客軸で売り上げを分解すると購買行動や客単価などが見えてきやすい(画像出典:CaTラボ)

    ――コロナ禍を契機にOMOに注目が集まるようになった。EC・小売事業各社によるOMOへの取り組みは、どのように見ているのか。

    逸見氏:OMOの効果を単純な売り上げや利益だけで量るのではなく、売り上げにつなげるためのプロセスを重視し、その指標を定めることが必要だ。売り上げや利益以外の指標は、組織内外で協力関係を生むためにも重要と言える。

    たとえば、「顧客がECで注文した商品を店舗で受け取った」といった場合に、売り上げは店舗に計上され、ECには受注の履歴しか残らないとしても、ECが関与した売り上げとして考えることができる。「ECの貢献度はゼロ」という考え方はナンセンスだ。

    このとき、会社全体の売り上げのなかでECが関わった「EC関与売上」の視点を持っているかどうかが大切。こうした評価軸をきちんと設定できていない企業は多い。

    売り上げ以外の、顧客起点の評価軸を持つことが重要な考え方となる(画像出典:CaTラボ)
    売り上げ以外の、顧客起点の評価軸を持つことが重要な考え方となる(画像出典:CaTラボ)

    逸見氏「いかに顧客のLTVで評価するか」ということも意識してほしい。当たり前のことだが、複数チャネルを使うユーザーは年間の総購買金額も買い上げ頻度も高く、単一チャネルユーザーのLTVを大きく上回る。

    そのため、OMOを推進するには、店舗、ECへのPCやスマホからのアクセスなど、顧客がブランドとつながる手段が多様化している現在、それらのチャネルがスムーズにつながっていることが重要になる。

    ただ、EC専業で事業を展開している企業は将来、ECチャネルだけでは成長が頭打ちになってしまう可能性が高いと見ている。そのため、顧客軸のマーケティングを意識してほしい。たとえば、リアルの拠点としてポップアップストア展開する、他企業と業務提携して店舗に商品を置いてもらう――など、EC専業でもできるOMO施策を考えてみてほしい。

    一方、実店舗経由の売り上げに依存している事業者は、ほかのチャネルを意識する必要があるだろう。

    テクニカルなスキルの評価よりも、「ビジネス的にどうスキルを使えるのか」が重要

    ――「アワード」には人材の話が関わってくるが、近年のECトレンドや企業動向を踏まえて「今こういう人材が求められている」「こういう人材がいると良い」という考えを教えてほしい。

    逸見氏:データサイエンティスト、Webのコーディングの能力が必要など、テクニカルなスキルの話がよくあがる。そういった作業ベースの技術は基本として知っていた方が良いが、それをどうやってビジネスの上で活用するのかが重要ビジネス的にどう評価できるのかされるのか、ビジネスとして活用できないのであれば、あまり意味はない

    データ分析はもちろん必要だが、「なぜそのデータを分析するのか」という仮説を立てられる人、つまり、ビジネス上の課題を明確に仮説として立て、検証するためにデータを使える人が必要だ。

    逸見氏はデータをビジネスの観点できちんと活用することの重要性を指摘
    逸見氏はデータをビジネスの観点できちんと活用することの重要性を指摘

    ――裏返すと、ビジネス目線でデータ活用をできる人材は多くないということか。

    逸見氏:そうだ。たとえばマーケティングについて教わっていても、「ビジネス上で生かすマーケティング」というテーマになると、なぜか「デジタルマーケティングをいかに使えるか」「コンバージョンレートはこうだ」という話になってしまう。それはビジネスという観点に置いたときには、レイヤーが低い話になる。

    今まではスキル的な観点で「プログラミング」「Webコーディング」「データサイエンティスト」「物流の知見」などが求められていたが、それをいかにビジネスとして考えられるのかが重要だろう。実際、専門学校や大学などで講師をしていても、生徒たちはその点をあまり教わってこなかったのではないかと感じることが多い。

    ビジネスとしてスキルを活用できる教育がすごく必要だと感じている。これは学生に限らず社会人も同様。当然、その人たちを使いこなせるスキルを持つ人材が企業の上層部にほとんどいないという現状も見えてくる。

    ――今後のEC業界におけるトピックスとして注目していることは。

    逸見氏財務諸表とマーケティングの指標をいかに併せて考えられるかが根底になければ、どんなツールの話をしていても意味がない。たとえば、動画であればインプレッション、導入から購入のコンバージョンの話をどれだけしたとしても、その話だけで終わってしまう。

    会員ログから、アプリで動画を見ている人なのか、動画を見ている人はヘビーユーザーなのか、ライトユーザーなのか、地方に住んでいるのか、首都圏在住なのか――そういった点を顧客軸と財務諸表的な数字とひも付けるということが前提になければ、どんなツールや新しいサービスを使おうと、単発で低い次元で手詰まりを起こしてしまうのではないか。

    現場担当者は自分の業務の前工程・後工程で何が起きているのかを把握するべき。組織や部署を越えていく

    ――企業のEC部門で成長中の担当者に一言。

    逸見氏:いつもクライアントには、「自分の業務の前工程・後工程で何が起きているかきちんと把握しよう」ということを話している。それらを知った上で、現場のスタッフと一緒に行動し、考えていくことが重要だからだ。

    全体を俯瞰(ふかん)するのはなかなかハードルが高い。たとえば、自分の手前と後の業務を「どうすれば改善できるのか」ということを目的に、各担当者と話すことは決して悪いことではない。もちろん、それだけでは部分最適になってしまうが、そこからどんどん「上流のフローにさかのぼる」「後の工程を考える」という話に必ず行き着く

    「業務フローを書きましょう」というより、まず「自分の1つ手前と1つ後の業務をよく理解しよう」ということを現場の担当者に伝えたい。組織・部署を越えて取り組んでいってほしい。

    ――「EC業界で伸びる人」ならではの特徴や、EC担当者が行動したほうが良いことは。

    逸見氏:EC業務というと、PC上で事務的にデータ分析などの作業に終始してしまうように思われてしまいやすいが、実際には「現場に行く」「実地で見てみる」ことが大事

    オンラインだけではなく可能なら現場に足を運ぶ。現地で自分の目と耳で体験してみる、それを知見としてどう役立てるのか、感じたことをどう生かすのか――。それらを持ち帰って会社で話すとき、体感していないときちんと伝えられない。この行動ができる人が成長できる人ではないだろうか。

    コンサルタントとして気を付けていることは、クライアント企業の「過去」を否定しないこと。過去の実績、やり方は肯定しつつ、世情の変化に合わせたマーケティングの手法を提案するようにしている。「ニーズや行動変容など、お客さんが変化しているので、商売している側も変わっていないとだめだよね」と。

    ――「ネットショップ担当者アワード」について一言。

    逸見氏:他の顕彰と違って「人」にクローズアップしているアワードになっている。

    これからのアワードの姿としては、いろいろな人に自己推薦・他者推薦してほしい。日本人は人を褒めることや自分の良さを出すのが苦手だが、「ネットショップ担当者アワード」ではそれをもっと出してもらいたい。お互いの良いところを褒め合ってどんどん伸ばしていく。それが個人単位、ゆくゆくは組織単位でできるようになっていったら一番良い。

    逸見氏(右)と、2023年に開催した「第1回ネットショップ担当者アワード」で「ベストBtoB-EC賞」を受賞したアズワンの中野裕也氏
    逸見氏(右)と、2023年に開催した「第1回ネットショップ担当者アワード」で「ベストBtoB-EC賞」を受賞したアズワンの中野裕也氏

    逸見氏:「ネットショップ担当者アワード」は人単位の顕彰。組織のモチベーションや会社のためではなく、あくまでも「人がどう頑張れるか」ということが大切だ。だからこそ、自己推薦・他者推薦を含めてもっと周囲を褒めることが大事。そのためにも業務をはみ出して、自社内でもさまざまな人の業務を見て学んでいく。そして褒めていく。

    社外の同じような業務をしている人や、まったく異なる業種の人たちからも学んでいってほしい。組織そのものではなく、そのなかで成果をあげている人を褒めることが定着すれば、より良いEC業界になると思う。

    エントリーでも、授賞式の参加でも、どのような形であっても「ネットショップ担当者アワード」に参加する人が増えることを期待している。

    ◇◇◇

    逸見氏がjoinしている、「ネットショップ担当者フォーラム」4名の選考委員はこちら! 各人のインタビュー記事も続々配信中です。

    ↓↓↓↓↓

    【選考委員長】中島 郁 氏/ネクトラス株式会社 代表取締役【選考委員長】中島 郁 氏/ネクトラス株式会社 代表取締役

    【選考委員】大西 理 氏/スマイルエックス合同会社 代表【選考委員】大西 理 氏/スマイルエックス合同会社 代表

    【選考委員】石川 森生 氏/ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー管掌、オルビス株式会社CDO(Chief Digital Officer)、トレンダーズ株式会社 社外取締役、株式会社RESORT代表取締役CEO 他【選考委員】石川 森生 氏/ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー管掌、オルビス株式会社CDO(Chief Digital Officer)、トレンダーズ株式会社 社外取締役、株式会社RESORT代表取締役CEO 他

    【選考委員】逸見 光次郎 氏/株式会社CaTラボ 代表、オムニチャネルコンサルタント、日本オムニチャネル協会 理事【選考委員】逸見 光次郎 氏/株式会社CaTラボ 代表、オムニチャネルコンサルタント、日本オムニチャネル協会 理事

    「ネットショップ担当者アワード」は、通販・EC事業者向けのメディア「ネットショップ担当者」フォーラムが主催する顕彰です。詳しくはコチラ、または下の画像をクリックしてください!

    インプレス ネットショップ担当者フォーラム ネットショップ担当者アワード
    画像をクリックで「ネットショップ担当者アワード」の詳細ページにアクセスします
    松原 沙甫
    確認済み
    1 時間 12 分 ago
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