ネットショップ担当者フォーラム

MonotaRO(モノタロウ)がヤマト運輸と連携し、受け取り方法・日時指定可能な対象顧客を拡大

1 year 10ヶ月 ago

工業用資材など間接資材を扱うBtoB-ECサイト「モノタロウ」を運営するMonotaRO(モノタロウ)は8月7日から、配送委託先のヤマト運輸が送信した配達予定メールから受け取り方法や日時が変更できるサービスを始める。

「クロネコメンバーズ」未登録でも、荷物の受け取り方法・日時を変更可能に

モノタロウ MonotaRO ヤマト運輸 システム提携しクロネコメンバーズ未登録でも荷物の受け取り方法・日時を変更可能に
ヤマト運輸の会員サービス「クロネコメンバーズ」未登録でも、「モノタロウ」で購入した商品の受け取り方法・日時を変更可能に

これまで出荷後に荷物の受け取り方法や日時を変更する場合、ヤマト運輸の個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ会員」への登録が必要だった。MonotaROはヤマト運輸と配送システムを連携。「モノタロウ」にメールアドレスを登録しているユーザーは、「クロネコメンバーズ会員」未登録でも受け取り方法や日時を変更できるようにした。

対象荷物を「宅急便」、荷物の受け取りを「置き配」に指定できる「EAZY(イージー)」で配送する場合、出荷後にヤマト運輸から送信される配達予定通知メールに記載されたリンクをクリックすると、ヤマト運輸のWebサイトで荷物の受け取り方法・日時を変更できる。

新サービスの対象となるのは、法人・個人事業主と個人顧客。対象配送サービスは「宅急便」「EAZY」。新サービスの開始で受け取り側の選択肢が広がり、顧客サービスの向上が図れるほか、受け取り日時変更で再配達を予防するなど、ドライバーの業務負荷軽減につながると見ている。

顧客からの要望に応える為、サービスを開始

MonotaROはこれまで、ヤマト運輸との配送連携を強化してきた。2023年11月に開始した「置き配」サービス内容を再設計、2024年5月から受け取り可能な顧客を法人から個人まで拡大した。配送エリアも首都圏など14都府県が対象だったのを全国で利用できるようにした。

「モノタロウ」は事業者からの注文が中心で、届け先従業員が商品を受け取るため初回配達完了率は約95%に達している。しかし、初回配達で受け取れる顧客のなかから時間指定配送への要望が寄せられていた。

理由は、①現場にいる時間帯に商品を受け取りたい ②曜日によってテレワークを推奨するなど、納品先で一時的に不在となる時間帯がある時の受け取り ③製造や保全の計画に合わせた確実な受け取り ④大型商品で受け取れる人員が多い時に受け取りたい――といったものだ。

配送サービスに対する顧客の要望に対応するため、MonotaROはヤマト運輸との連携を強化。新たに顧客が自身で配送日時を指定できるサービスを一部の注文から始めていた。

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松原 沙甫

越境ECを攻略するための一冊! 33の国・地域のECデータ&市場概況などをまとめた『海外ECハンドブック2023』とは

1 year 10ヶ月 ago
グローバルおよび世界33か国・地域のEC市場のトレンド、市場動向、定量・定性データをまとめた一冊。海外進出・越境ECの攻略に必見の一冊です。

アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)。日本を含めた主要な国・地域のECデータや各市場動向を理解、把握できる一冊で、円安傾向、インバウンド客の増加などを含め、「これから越境ECを始めたい」「海外EC市場やユーザー動向を把握したい」といった事業者さん必見です。『海外ECハンドブック2023』のデータ収集、記事執筆を手がけたトランスコスモスの佐藤ひろこさん(マーケティング本部調査部)に話を聞きました。

アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
『海外ECハンドブック2023』制作の中心人物であるトランスコスモスの佐藤ひろこさん

世界各国・地域のEC市場を定量・定性データとしてまとめた『海外ECハンドブック』

グローバルおよび世界33か国・地域のEC市場のトレンド、市場動向、定量・定性データを1冊にまとめています。定量と定性データを中心に、世界のEC市場のトレンドから最新動向の把握・理解、各国・地域の市場環境を横並びで比較できるのが特徴です。

市場データに加え、消費動向、法規制、決済、配送など、各マーケットに参入できるかどうかを判断できるようにという観点でデータを収集し、まとめています。また、各国の主要EC事業者や消費者のオンラインショッピング利用動向、ローカルの小売やブランドの最新の取り組み事例も紹介しています。

アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
『海外ECハンドブック』は、グローバルECにおいて豊富な経験を持つトランスコスモスが、世界33の国と地域におけるECの現状と将来展望について、最新データを集約・整理した一冊

『海外ECハンドブック2023』でまとめている主な内容

  • 2022年世界のEC市場規模
  • 世界のEC市場規模およびEC利用者の推移
  • 地域別のEC市場規模推移
  • 各国のEC市場ポテンシャル
  • 国別のEC市場規模ランキング(2021年 vs 2022年)
  • 2022年 世界の越境EC市場規模
  • 越境EC市場規模および越境EC利用者の推移
  • 国別の越境EC市場規模ランキング(2021年 vs 2022年)
  • 世界のソーシャルコマース市場規模推移
  • 世界8都市のEC利用動向調査
  • 各国のEC市場環境比較表 2022年
  • グローバルトピックス
  • 33か国・地域の概況

現地でのビジネス展開にとどまらず、「越境ECをこれから始める」「すでに越境ECを展開している」といったさまざまな事業者の海外向けECビジネスの参考になるはずです。日本製品の越境購入が多いと言われる台湾市場のデータ、アフリカ、中東の市場データなど、日本で展開されている書籍や調査データにはない情報を『海外ECハンドブック』には盛り込んでいます。越境ECに関するノウハウをまとめた冊子やコンテンツは多いと思いますが、こうした市場動向にフォーカスした冊子は珍しいのではないでしょうか。

アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
2022年の世界のEC市場規模

    『海外ECハンドブック2023』の見どころ

    注目したいのは「TikTok」の影響力の高まりですね。『海外ECハンドブック2023』では、「TikTok」の動向を含めて、新たにソーシャルコマース市場規模も追加しました

    「TikTok」では、TikTokアプリ内で商品を販売できるEC機能「TikTok Shop」を米国や東南アジアでリリースしています。ベトナムマーケットでは、売上高でLazadaを抜き、大きな影響力を持つようになりました。

    これまでのソーシャルコマースは、SNS内で商品を告知し、自社のECサイトなどに誘導する形式でしたが、「TikTok Shop」は違います。「TikTok」内で決済まで完了でき、最近はブラウジングして買い物できる機能もリリースしています。新たなソーシャルコマースの形と言えます。

    東南アジアを攻める外資ブランドは「TikTok Shop」に力を入れているのが印象的です。主なマーケティング手法はインフルエンサーマーケティング。トランスコスモスが実施した「世界8都市オンラインショッピング利用動向調査2024」を見ても、東南アジア市場ではインフルエンサーの力が大きくなっており、外資ブランドはローカルのインフルエンサーの育成に着手しているのが特徴的な動きと言えるでしょう。

    アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
    世界8都市のEC利用動向調査

    もう1つの大きな動きが「リテールメディア」ですね。米ウォルマート(Wal-Mart)、仏カルフール(Carrefour)がグローバルで展開。カルフールはグーグル、クリテオなどとリテールメディアネットワーク「カルフールリンクス」を立ち上げて事業を展開、ウォルマートに匹敵する規模になるのではないかと考えられます。

    リテールメディアに大手の小売事業者が取り組むのは、新たな収益源を獲得するため。ECサイトでの活用にとどまらず、実店舗向けサービスにもリテールメディアを拡大する動きを見せています

    そして、「SHEIN」「Temu」「AliExpress」といった中国発の越境ECサイトの台頭ですね。たとえば、米国市場では「SHEIN」の勢いが増しており、流通総額が大きく伸びています。

    「SHEIN」は近年、自社商品の実店舗販売に注力、この取り組みは認知度向上や新規顧客獲得に貢献すると考えられます。また、「Temu」は積極的に配送対応国を拡大しており、両社の動向はチェックしておくべきでしょう。

    このようなグローバル、各国におけるトレンドなどを学べるのが、『海外ECハンドブック2023』の見どころと言えますでしょう。ほかには各国消費者の節約志向、サステナビリティ消費、新テクノロジー活用なども盛り込んでいます

    アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
    各国のEC市場環境比較表(2022年)

    『海外ECハンドブック』の制作を通じて感じる海外市場の変化

    ポスト・コロナへの移行により実店舗回帰が進んだほか、旅行やエンタテイメント分野といったサービス支出の急増、利用するサブスクリプションサービスの見直しなど大きな消費行動の変化が起きています。世界的なインフレによる節約志向も加速。こうした変化がオンラインショッピング利用にも影響を与えていると感じます。

    こうした変化に対応するために、海外の事業者はさまざまなマーケティング施策を打ち出しています。

    たとえば、オンライン主体の販売だったD2Cブランドは、「ゴーストリテーラー」と呼ばれるRaaS(リテール・アズ・ア・サービス)などを活用し、実店舗での販売や露出拡大に取り組んでいます

    インフレの影響で節約志向が加速するなか、欧米中心にフードレスキューアプリ(廃棄直前の食品を見つけて購入できるアプリ)の活用も進んでいます。小売事業者も食品廃棄削減などSDGsの取り組みの一環としてフードレスキューアプリと連携、実店舗へ消費者を誘導する動きが活発化しています。

    アジア太平洋、北米、中南米、欧州、中東・アフリカなど界のEC市場規模予測、越境EC市場規模、EC利用者の推移、EC市場データランキング、各国のEC市場環境比較表などをまとめた『海外ECハンドブック2023』(トランスコスモス:著、インプレス:刊、定価:2,500円+税)
    日本のEC市場概況

    『海外ECハンドブック』の制作を通じて感じたトレンドの変化

    海外のEC事業者は、引き続き顧客体験向上を目的に新しいテクノロジー投資を進めています。コロナ禍で注目を集めたメタバースに加え、2023年は「Chat-GPT」に代表される生成AIが代表的なトレンドの変化と言えるでしょう。生成AIを取り入れた施策はオンラインマーケットプレイスを中心に広がっています。たとえば、中国では24時間ライブコマースの配信を可能とするアバターの開発などです。

    『海外ECハンドブック2023』でも生成AI活用には触れていますが、もっといろいろな使い方が出てくるでしょう。2023年は実験的なフェーズで、2024年以降はさらに大きな注目を集めると感じています

    『海外ECハンドブック』の活用方法について

    これから海外市場への参入、もしくは越境EC参入を検討している事業者には、各市場のデータなどを集めたデータ集などが、世界33の国と地域のマーケット調査に役立つでしょう

    参入済みもしくは越境ECを実施している事業者は、ソーシャルコマースのトレンド、マーケットプレイスなど新しいチャネル販売チャネルの研究など、進出済みマーケットの調査に役立つはずです。

    海外マーケットを開拓するには、ローカル顧客のニーズをしっかり把握することが重要だと感じています。特に、韓国や中国の新興ブランドが若年層を中心に支持を集め、急速に海外展開に成功する事例が増えていますので、日本の事業者もそうした成功事例の取り組みから学べることがあると感じています。しっかりと各国の顧客にニーズにあった方法で商品を訴求していくことが重要であり、そのために『海外ECハンドブック』がお役に立てれば幸いです。

    海外向けECビジネスを実施・検討中企業は必見!

    インプレスでは海外EC市場への進出を検討、進出済み企業などに向けて、世界33の国・地域のECデータを1冊の書籍にまとめた『海外ECハンドブック2023』(著者はトランスコスモス)を発刊。「世界のEC市場規模予測」「地域別EC市場データ」「33の国・地域のEC市場ポテンシャル」「越境EC市場規模およびEC利用者の推移」などを詳しくまとめています。

    瀧川 正実

    寝具メーカー大手の西川が挑む直販戦略。EC、テレビ、カタログなどのチャネルで展開する通販事業の展望とは | 通販新聞ダイジェスト

    1 year 10ヶ月 ago
    西川は従来の卸販売の傍らで、近年は自社ECをはじめとする直販にも力を入れている。自社ECサイトの工夫や、今後の展望を2人の責任者が詳しく語る

    寝具メーカーのnishikawa(=西川)では、実店舗をはじめECやテレビ、カタログなどさまざまなチャネルで通販事業を展開しており、最近では直販による顧客接点の強化にも乗り出している。また、販路拡大と並行して、実店舗を使って眠りに関する相談を受け付けるアドバイザーサービスの全国展開も本格化。商品とサービスの両面で睡眠市場に挑む同社の取り組みについて、通販責任者の大川裕史部長と須藤健二朗課長に聞いた。

    nishikawaの大川裕史部長(右)と須藤健二朗課長
    nishikawaの大川裕史部長(右)と須藤健二朗課長

    寝具の景況感は苦戦も、ECシェア拡大に意欲

    ーー現在の寝具市場の景況感について。

    大川コロナ禍の時、やはり私たちのような生活用品に類する商品は通販市場でも伸びたが、それ以降は消費者も外向きのお金の使い方へと変わってきたため、少し苦戦をしている印象。とはいえ、テレビやカタログなどを通じて顧客にきちんと価値が伝えられたものに関しては、しっかりと販売ができている。私たちとしてはやはり価値のある商品を顧客に知ってもらい、結果的に販売に結びついていければと考えている

    元々、私たちは実店舗での接客がメインであるため、会社のなかでも通販のシェア率はまだまだ1桁台程度かと思う。今後、そこを伸ばしていくことは重要だと思っている。

    ーー現状の通販での販路とは。

    大川まず、直営のECがあり、それ以外はすべて卸となるが、民放や通販専門チャンネルを介したテレビ通販をはじめ、ラジオ、大手総合通販カタログ、EC専業企業、ギフト通販企業などとの取り引きがある。

    そのほか、厳密に言えば出店という形にもなるが、カード会社やエアライン系の仮想モールでも販売している。仮想モールについては寝具関連の出店者に卸販売もしている。社内での通販事業のシェアとして見ると、一番大きくなるのは自社ECの売り上げではないか。

    売れ筋はマットレス、枕、季節商材

    ーーそれぞれの通販チャネルで共通している売れ筋商品は。

    大川:過去には羽毛布団の販売が多かったが、昨今は競争が激しくなっている。今の主戦場としてはマットレスや枕で、それが売れ筋になる。マットレスで言うと、2万円前後の価格帯が中心。あとは季節商材も人気で、いわゆる、ケット類や毛布、敷パッドなどがある。

    西川が展開する季節商材の一例(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)
    西川が展開する季節商材の一例(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)

    須藤 季節商品も時代によって少しずつ変化があって、10年前はこの時期に冷感寝具が人気だったが、今年の春夏商戦では除湿系寝具の方が動いていて、冷感寝具よりも売り上げが上がっている。業界的に今は「除湿」が、伸びるキーワードに当たるかと思う。

    クラファン発のクッションがテレビ通販でヒット

    ーー独自商品としての売り出しは。

    大川: “お尻のまくら”として販売している「Keeps クッション」シリーズが通販での売れ筋商品となっている。1万円前後の価格で、ECやテレビ通販、総合通販カタログを中心に販売が伸びている。

    西川の独自商品で売れ筋の「Keeps クッション」シリーズ(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)
    西川の独自商品で売れ筋の「Keeps クッション」シリーズ(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)

    大川もともとは、クラウドファンディングサイトで発売して、そのアイデア性などから支持を得て、その後一般販売に乗り出したもの。当社の場合、実店舗での販売がメインで、百貨店などで他の寝具とともに取り扱っても(メインの商品ジャンルではないことから)リアルの販路では一般の消費者に気づかれにくい面もあった。

    ところがテレビ通販で展開したところ、寝具以外にもアイデア商品を販売しているという認知を多く得る事ができた。実際にテレビ通販を見てから実店舗に来店して試されるケースや、通販サイトに来て購入されるケースがいくつか見られており、各販売チャネルで相乗効果があったと思う。

    布団の取り扱い比率は減少尾傾向

    ーー布団は年々参入企業が増えているということか。

    大川 特に低単価のところで数が増えている。私達はどちらかと言えば、しっかりと価値のある羽毛布団の販売に力を入れているため、取り扱う比率で言うと年々低くはなってきている

    ギフト需要減。1人ひとりのニーズに応える商品提供へ

    ーー近年の通販事業の推移について。

    大川 全体で見ると微増している。コロナの巣ごもり需要において、家のなかのものを買い替えるタイミングで実店舗での販売が落ち込んだ半面、通販はかなり伸びた。今はそうした動きがかなり落ち着いてきた状況。

    須藤 世の中で買い物の仕方や考え方が変わってきたこともあるかと思う。当社は各取引先が接客をするという実店舗型の販売を長年行っていて、それは今でも強い

    ただ、今は寝装品ギフト系の商材がなかなか伸びづらくなってきていたり、来店数が少なくなってきていることもある。そうしたなかで何をするべきかと言うと、やはり、価値のある商品として健康寝具やオーダー枕など1人ひとりに合った商品を提供することだと思う。

    さらに、今はスマートフォンも普及していてネットで当たり前に買い物ができるわけだから、当然、強化しないといけない。5、6年前に立ち上げた自社ECであり、直販のテレビ通販の展開など、そうしたさまざまなところで顧客がついてくれればと思う。

    顧客の悩みに寄り添うサービスを設計

    通販と「ねむりの相談所」が連携

    ーーECの集客で行っていることは。

    須藤 通販サイトに来てもらうための情報発信はかなり強化している。あとはEC限定商品や企画商品のように当社ならではの特別感を提供することで、しっかりと購入してもらえるファンを作ること。

    大川寝具は特に消費の二極化が進んでいる分野だと思う。寝具であればどんなものでも良いという顧客がいる一方で、「睡眠」というキーワードで価値を求められている顧客については、私たちのようなメーカーから直接購入したいという想いが強くあるかと思う。やはり、直接、当社のECで注文して購入したいという人は安心を求めているのだろう。そのため、中途半端な価格帯や商品は非常に売れにくくなっていく。

    ーー実店舗事業と通販事業の間で見られる連携施策とは。

    大川 特に今本格的に展開しているのが「ねむりの相談所」で、これを全国に広めようとしている。今では100店舗を超えており、今後は1000店舗をめざしていく

    西川が全国に展開している「ねむりの相談所」(画像は「ねむりの相談所」公式サイトから編集部がキャプチャして追加)
    西川が全国に展開している「ねむりの相談所」(画像は「ねむりの相談所」公式サイトから編集部がキャプチャして追加)

    大川 結局、睡眠は「悩み事」。睡眠で悩んでいる人は非常に多いし、どの寝具を買えば良いかわからないという人も少なくない。そうした人たちが気軽に相談に行ける場所を作ったもの。この考えには卸先の専門店などにも賛同してもらい、睡眠に関する当社の社内資格である「スリープアドバイザー」や「スリープマスター」などを取得してもらった人たちを配置して、顧客の身体に合わせた寝具の提案やアドバイスをしている。直営の通販をする上で、こことの連携は不可欠だと思う。

    須藤 実店舗の中に1つのコーナーとして設けるイメージで、当然、商品の在庫などもその場にある。寝つきが悪い人にはリラックスアロマやヨガ・ストレッチなどを教えたり、寝返り回数や眠りが浅い人にはマットレスの紹介、また、眠り方によっては抱き枕を紹介するなど、1人ひとりの睡眠環境や眠りの困りごとをプロの目線からアドバイスしている。

    大川 ECやテレビ通販などで接点を持った顧客に向けても、それぞれの地域にある「ねむりの相談所」に行ってもらい、悩み事を相談するような送客の仕組みを作っていければと思う。すでに公式通販サイト内にはそうした案内も掲載している。

    ーー現状、テレビ通販ではどのようなペースや尺で露出しているか。

    須藤 番組によって異なるため、週に3回の時もあれば、月に5回の時もある。あと、寝具は気温にも影響される商品のため、時期によっても異なるだろう。マットレスや枕のように、季節に左右されない商品は売り上げも伸びているので放映回数もかなり増えている。また、放送時間としては、民放だと15分であったり、通販専門チャンネルでは1時間だったりさまざまだ。

    演者として当社の営業担当や商品開発担当が出ているが、ここは日々練習を重ねているところ。やはりここでのコミュニケーションによって売り上げも大きく変わる。時には外部の実演販売士を招いて勉強することもあり、日々練習することで商品に対する新たな訴求方法の発見もある

    直販ならではの顧客の近さを実感

    ーー対面できない通販の顧客とのコミュニケーションは重要なテーマとなるのか。

    大川 元々私たちは卸であり、卸先に商品を供給したらそこで完結していたという面がある。今は直販をやる上で、そこから先の生活者に向けてどのような情報を発信していくか、心に響くためにはどのような導線づくりが必要になるのかなどをここ数年で色々と考えるようになった。

    通販事業の担当者全員で勉強をして、顧客に共感や納得感、安心感を得てもらうように、できるだけ寄り添えるような体制を心がけている

    直販の良いところは、顧客からの意見や反応をリアルタイムで見られること。それらの声は商品開発にも生きている。

    ーーこれまでに何か印象的だった顧客からの反応や、商品開発に生かせた事例などは。

    大川 たとえば、小柄な女性からは、パジャマの丈は長いことが多いため、袖に(袖口を絞るための)ゴムが入るような穴が欲しいという声に応えた商品を開発したことがある。また、布団の収納作業が大変だという意見から、布団のプロが考えた最適な収納ができる専用のボックスを作ったこともあった。

    さまざまな顧客の声が商品開発に生きている

    顧客のニーズを捉えたデジタル戦略にシフト

    商品単体ではなく、空間全体を見せるサイト作り

    ――これからの通販事業で取り組んでいきたいこととは。

    須藤 通販は販促手法が多様化していると思う。たとえばこれまではカタログに商品を掲載したら、それで終わりとなっていたような面もあったが、今はその先でSNSを活用して顧客接点を拡大するためのデジタル戦略も必要になっている。現在、通販部門公式の「インスタグラム」を開始したり、自社で動画を制作できるような技術をつけることもしている。

    さらに、Web販売する企業も増えているので、商品写真1つをとってもWebでの見せ方に意識した撮り方を強化している。商品そのものだけではなく、空間を意識してライフスタイルに合うブランドを提案していく。

    商品単体ではなく利用シーンを含めてサイトに画像を掲載している(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)
    商品単体ではなく利用シーンを含めてサイトに画像を掲載している(画像は西川の公式オンラインショップから編集部がキャプチャして追加)

    ――「空間」を見せるとは、具体的には。

    須藤 これまで商品単体だけしか写していなかったものを、利用シーンも含めて見せるようなこと。今は寝具を一つのインテリアとして購入を考える人もいる。

    たとえば、毛布などはその柄だけを見て買われていたものが、今は「部屋の空間の中の一つ」という考え方にもなっている。顧客自身が自分のライフスタイル全体で合うか合わないかを見ているのではないか。そのため、商品単体ではなく空間全体、そして使用イメージを想像できるような撮り方が必要なのだと思う。

    あとは繰り返しになるが、生活者の声をどれだけ生かせるか。商品開発をする前からどれだけ生活者の声を拾うようにしていけるかというところも強化している。今までは「機能」寄りでの開発が多かったが、ちょっとした悩みや問題を解決するような「生活者共感軸」での開発も進めているところがある。

    ――動画制作はどのような場面で使うものを想定しているか。

    須藤ネットにアップできるような動画。世の中的に、今はインスタグラムや「TikTok(ティックトック)」などが盛んで、個人が動画をアップしてシェアするという流れが高まっている。どちらかというと商品についてガチガチの説明を行っているような内容ではなく、見たら「この商品をちょっと使いたい」と思えるような動画を作ることに取り組んでいる。

    先ほどのカタログの話にもつながるが、誌面上の静止画だけではなく、Webに動画をアップして動きでも見せるという企業は増えている。

    また、以前にある化粧品会社が寝具を販売するという企画のなかで、先方のインスタライブに出演したこともあった。「眠り」と「美容」には深い関係性があるなか、当社の商品を取り扱いたいとの声がけをもらったもの。

    インスタライブの中では商品だけではなく、睡眠の大事さも伝えていった。質問もその場で対応することで納得して購入してもらえるようにもなるため、(静止画以上に)成約率が高まるという事実はあるかと思う。

    通販シェアは「既存の倍増」をめざして拡大

    ――社内での通販事業の位置付けや、期待されている役割とは。

    大川 実店舗での販売について、今は縮小傾向に入るのかなとは思っているので、ここだけでこれから大きく伸ばしていくということは難しく、やはり通販でのシェア拡大は期待されていることだと思う。

    もちろんそれは、直販のECだけではなく、卸先のカタログやテレビなども含めての話。今は、既存の倍くらいの規模まで伸ばすことをめざしている。

    また、大事なこととして直販も強化はしていくが、当社が積極的に前にどんどん出ていって直販事業ばかりを広げていこうとしているというわけではない。既存の卸先とは今まで以上に取り引きを拡大させていかなくてはいけないということがまず大前提としてある。直販についてはそれとは別に、そこではできていないことをする場所としてあるものだと思っている。

    今の卸先は顧客との距離が非常に近いところが多い。それぞれが抱えているロイヤルカスタマーに対しての提案も非常にうまく行われている。(提供できる)商品の数や価格帯が限られているという面もあるかと思うが、逆に言えばしっかりと顧客のことが見えているということなのだろう。

    健康や美容観点からのアプローチ

    大川 今後ますます高齢化が進む社会で、いかに健康で、かつ、医者にもかからずに過ごすことができるかということは睡眠からも提案できる部分があるはず。もちろん、病気になってからではなくて、予防も含めての話だ。女性に対しても(美容面をはじめとする)提案をしていくことも大事。

    だからこそ、商品を売るだけではなく、サービスも重要になるということ。(専門資格を持ったスタッフが睡眠関連のアドバイスや商品案内を行う)「ねむりの相談所」に来てもらって、眠りの質自体を改善してもらうということもそうした取り組みの一つになる。

    こうしたことも含めて、色々と広がる動きのなかで、私たちは顧客と近い位置にありたいと考えている。

    ※記事内容は紙面掲載時の情報です。
    ※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
    ※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

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    通販新聞

    KDDIグループのECモール「au PAY マーケット」、最大35%還元「ポイント超超祭」+50%以上割引などの「ブランドSALE」

    1 year 10ヶ月 ago

    KDDIグループのauコマース&ライフは8月5日午前10時~8月12日午前9時59分までの7日間、ECモール「au PAY マーケット」で、購入金額や条件によってポイントを還元する「ポイント超超祭」、有名ブランド商品を割引価格で販売する「ブランドSALE」を同時開催する。

    「ポイント超超祭」では、購入金額や条件に応じて最大7%のPontaポイント(au PAY マーケット限定)を還元する。内訳は「ポイント超超祭」で最大7%、「買い得メンバーズ」で同9%、「店舗からのポイント」の同19%を合わせると、最大35%のポイント還元となる。

    このほか、割引クーポンの配布や目玉商品も販売。クーポンは最大50%割引を用意。目玉商品は家電やファッション、グルメ、日用品といったカテゴリーの対象商品を割引価格で販売する。

    「au PAY ふるさと納税」でもポイントを還元する。1万円以上を寄付したauスマートパスプレミアム会員を対象に、最大2%のPontaポイント(au PAY マーケット限定)を還元する。実施中の各キャンペーンや特典と合わせると、最大22%のポイント還元となる。

    有名ブランド商品を割引セールで販売する「ブランドSALE」も実施する。対象店舗内や有名ブランド商品を割引価格で販売、50%以上の割引商品も多数用意する。対象ブランドは、ダイソン、ブラウン、シャープ、タイガー、ティファール、ヤマゼンなど。さらに、auスマートパスプレミアム会員を限定に、8000円以上の買い物で使える400円割引クーポンを配布する。

    【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

    【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

    【見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポなど登壇のECイベント

    売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信【8/5~21まで】
    6/25 15:12158100
    松原 沙甫

    ストライプインターナショナルの「STRIPE CLUB」が刷新、 バーコードスキャンや店舗在庫表示などOMO機能を追加

    1 year 10ヶ月 ago

    「earth music&ecology」や「AMERICAN HOLIC」などを展開するストライプインターナショナルは8月10日、自社ECサイト「STRIPE CLUB(ストライプクラブ)」をリニューアルする。

    「earth music&ecology」や「AMERICAN HOLIC」などを展開するストライプインターナショナルは8月10日、自社ECサイト「STRIPE CLUB(ストライプクラブ)」をリニューアルする
    リニューアルで「バーコードスキャン」や「店舗在庫表示」などOMO機能も追加する

    今回のリニューアルで、全国700以上の実店舗とオンラインをよりシームレスにつなぐことができるとしている。リニューアルによる新サービスとして、「STRIPE CLUB」公式アプリを使って実店舗で気になった商品をその場でチェックできる「バーコードスキャン」や「店舗在庫表示」などの機能を追加する。

    また、動画によるスタッフコーディネートの紹介やユーザーによる商品レビューの投稿機能を導入するほか、決済方法も拡充する。

    リニューアルサイトのオープンは8月10日の14時頃を予定。リニューアルに伴い、8月7日の22時から2024年8月10日の14時頃まではメンテナンス期間として「STRIPE CLUB」のサービスを停止する。会員情報は引き継がれるがパスワードの一律リセットが行われるとし、既存会員はパスワードの再設定が必要となる。

    リニューアル記念のキャンペーンも実施。第1弾としてリニューアルサイトの初回ログインで500円オフクーポン進呈や、秋の先行予約10%オフ、タイムセールなどを展開する。

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    6/25 15:12158100
    鳥栖 剛

    厚労省のサイトでも検索にヒットしない!? 検索と相性が悪いページとはどんなもの?【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

    1 year 10ヶ月 ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2024年7月6日~8月2日のニュース

    6月末から7月初めにかけて「Search Console(サーチコンソール)」の検索パフォーマンスレポートに遅延が発生したり、7月最終週あたりから検索順位が大きく動いているジャンルがあったりして、SEO担当者にとって忙しい夏になっているのではないでしょうか。

    昨今の傾向では、こうした変動後にGoogleのコアアップデートが行われることが多い印象もあるため、「夏季休暇に重なりそう」と戦々恐々としているSEO担当者のみなさんも多いでしょう。SEOに従事する皆さんに健やかな夏季休暇があることを切に願っています。

    サイト構造と検索の相性が悪いケースがあることを知っておきたい

    厚生労働省の医療情報サイトが検索でヒットしない! なぜ? どうすれば改善できる?【SEO情報まとめ】 | Web担当者Forum
    https://webtan.impress.co.jp/e/2024/07/26/47445

    サイトの構造が検索との相性が非常に悪く、情報を必要としているに人に届いていないそうだ。サイト構造に欠陥があると、CINCの平大志朗氏が指摘している。

    コアアップデートの有無に限らず、検索順位が大きく動いたり検索に表示されなくなったりした際、SEOに長く従事している人ほど、なぜそうなるのか解せないこともありますよね。

    たとえば、先日話題になっていた「厚生労働省の医療情報サイトが検索でヒットしない」件も、その1つではないでしょうか。権威性なども高いと考えられ、取得条件が限定されている政府機関の「go.jp」であるにも関わらず、検索でヒットしないのはなぜ? と感じる人もいたでしょう。

    「Webサイトは作って公開すれば検索に表示され、アクセスが増えるもの」と思っている人も少なくありません。今回の記事では「公共機関のサイトを運営しているわけではない人でも、SEOの重要な入り口として改めて理解しておきたい」と締めくくられている通り、サイト運営に携わるすべての人に、検索にヒットしないサイト構造があることを知ってもらうためにとても良い解説だと感じました。

    本文で指摘されている欠陥として、「JavaScriptでリンクされていてGooglebotが認識できない」「意味のない長いパラメータや潜在的な重複コンテンツ」などがあげられていますが、私が住む町の行政サイトでも、「このページとあのページ何が違うのだろう?」「このページ、まったく検索にヒットしないけれど、みんなどうやって見つけるのだろう?」と思うようなコンテンツは確かにありました。

    SEO専門家の辻氏は次のようにコメントしている

    企業サイトでも同様の問題が見受けられることはありますが、公には指摘しにくいこともあります。国民に必要な情報を公開している公的機関のサイトを事例に、問題提起が行われていることは非常に有益です。

    コンテンツは公開してからこそがスタート。「そのページが狙い通りのクエリで出てくるのか?」「順位はどのあたりにつけているか、そこでどのくらいの流入が獲得できそうか?」「自社のコンテンツの前後にはどのようなコンテンツが並んでいるのか?」そうしたところまでしっかり観察し、施策につなげていきたいですね。

    要チェック記事

    グーグルが教える「Googleレンズ」の活用術、生成AI「Bard」との連携も | ケータイWatch
    https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1511448.html

    私のクライアントでは、参照元が「Googleレンズ」になっているアクセスが軽視できない数になっているサイトも出てきました。撮影した商品写真を「Googleレンズ」を通して、どのような検索結果になるかテストしているところも。「Google Pixel」や「Galaxy」のCMでも「Googleレンズ」や「かこって検索」にフォーカスしたものがありますので、活用術は身につけておきたいですね。

    BtoBサイトで年商1億円超「卒塔婆屋さん」が取り組むコンテンツSEOとページ改善の極意 | E-Commerce Magazine by futureshop
    https://www.future-shop.jp/magazine/sotoubayasan-interview

    卒塔婆というニッチ商材で伸びているサイトのお話はとても参考になります。「地味で手間がかかる作業だとしても、買いやすいショップにするために、コンテンツ作りやページ改善を徹底的にやり抜く。ECの売上を伸ばし続けるには、それしかない」という言葉に、コンテンツやSEOを支援する私もとても勇気をもらいました。

    SEO業界28年目 | SEMリサーチ
    https://www.sem-r.com/entry/20240719/1721358817

    「中途半端なSEOの知識で口を挟んでくる人間が一番やっかいな存在」「SEOしかわからないSEO担当者は役に立たない」――この業界にいるとよく見聞きする話ですが、古い知識のまま錆びつかないようにアップデートしていかなければならないと考えさせられました。

    AIで書かれたSEOコンテンツは、上位表示できない!?「Google検索結果におけるAIで生成されたコンテンツの上位表示割合の調査レポート」公開のお知らせ | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/53363

    AIが書いたように見せない回避策を備えてきている、それをまた見抜くAIという競争にもなりそうですが、これは興味深い記事でした。

    OpenAIの「SearchGPT」はグーグルへの挑戦状…「検索には、今よりもはるかに優れたものになる余地がある」 | TECH INSIDER
    https://www.businessinsider.jp/post-291209

    私もウェイティングリストを登録しましたが、先行している「Perplexity(パープレキシティ)」との違いやGoogleのシェアがどう動くのかも気になるところです。

    【今や悩みはネットで解決!】39%が「職場での悩みを検索したことがある」 実際に悩みを解決できた? | NEXER
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001269.000044800.html

    人に打ち明けにくい悩みはネットで調べる!? 返して言えば、お悩み解決系サービスや商材を扱っている人は、ケーススタディを豊富にしたサイト運営をすると良いのかもしれません。

    今、みなさんにお伝えしたいこと

    ヤッホーブルーイングの一大挑戦「ヘイジーチャレンジ」ってなに? | よなよなの里
    https://yonasato.com/column/story/detail/hazy_challenge_290731/

    私が「エア社員」という肩書で、自社ECサイトを中心にお手伝いしているヤッホーブルーイング。クラフトビール「よなよなエール」などで知られる同社が、7月31日に新たな企画を立ち上げました。試作品をもとにレビューを集めながら2025年夏に向けてビールを開発していくものです。

    今回の企画には「ヘイジーチャレンジ」という名がついていますが、新しく誕生したばかりのワードですから、検索すると上位はヤッホーブルーイングのコンテンツで占められます。ですがこの言葉はまだ生まれたばかり、今のところ検索はされていないでしょう。

    ヤッホーブルーイングの商品には「インドの青鬼」「水曜日のネコ」など独特な名前がついていますが、今では毎月、相当数の検索が行われています。今回のプロジェクトもそうですが、お客さんと共に育て、指名検索を獲得できるものを協創していくこともSEOではないかと思います。

    マーケティング界隈ではよく「顧客の囲い込み」とか「刈り取る」という表現をされることがありますが、お客さんは囲い込まれもしないし、そんな作物のように育てて刈り取れるようなモノでもないですよね。

    コロナ禍のECバブルが弾けたと言っても良い今、「これが良い」「あなたから買いたい」「あなたのお店とつながっていたい」と思ってもらえるようなお店作り、商品作りをどうやってネットショップで行い、届けていくのかが大事なのではないかと感じる今日このごろです。

    それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。

    ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

    UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

    ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

    Designequatioは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

    酒匂 雄二

    アマゾンジャパンに経産省が勧告、その理由は? 手数料に関する条件開示について違反認定

    1 year 10ヶ月 ago

    経済産業省は8月2日、「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」(プラットフォーム透明化法)に基づきアマゾンジャパン、AppleおよびiTunesに提供条件などの開示に関する勧告を行った。

    経産省は2社に勧告を行った(経産省のサイトを編集部がキャプチャ)

    アマゾンジャパンへの勧告

    販売手数料に関する条件の開示について勧告した。経産省では「適用される手数料カテゴリーに関する開示」「個々の販売商品の販売手数料変更に関する事前通知」「手数料カテゴリーの変更に関する事前通知」の3点について「プラットフォーム透明化法」における違反を確認し、勧告が必要と判断した。

    適用される手数料カテゴリーに関する開示

    次の3点が問題とされた。

    • 商品カテゴリーと手数料カテゴリーが異なり得ることが開示されていない
    • 手数料カテゴリーの決定主体がアマゾンジャパンであることが明確に開示されていない
    • 具体的な商品の各手数料カテゴリーへの帰属を決定する基準が示されていない

    なお経産省によると、アマゾンジャパンでは5月14日にポリシー変更を公表。商品カテゴリーと手数料カテゴリーが異なる場合があることは記載しているものの、手数料カテゴリーの決定主体がアマゾンジャパンであることを明示した内容とは認めなかった。加えて、具体的な商品の各手数料カテゴリーへの帰属を決定する基準を示しているとも認められなかったという。

    個々の販売商品の販売手数料変更に関する事前通知

    管理画面であるセラーセントラルを参照すれば確認は可能であったものの、「プラットフォーム透明化法」が規定するメールなどプッシュ型の通知は実施せず、変更の理由について開示していなかった。運用上、アマゾン側が手数料カテゴリーを決定、また再分類を行うことがあるため、1回以上の請求実績がある手数料カテゴリーが変更され手数料率が変わるということが起こり得る。その際にプッシュ型の通知や変更理由の開示がなされていなかったということになる。

    この件に関して経産省では、アマゾンジャパンから手数料カテゴリーの新たな自動モニタリングシステムを導入すると報告を受けているという。同システムは必要に応じてアマゾン側が正しいと判断で手数料カテゴリーを分類し直すというもの。その際、出品者には90日前の事前通知を実施するという。ただ、経産省では同システムについて「プラットフォーム透明化法」の順守に関し、「出品者に対する通知文に、変更の内容及び理由が、出品者の理解及び予測可能性の観点から十分に記載されていることが必要となる」としており、履行の確保と報告を求めるという。

    手数料カテゴリーの変更に関する事前通知

    たとえば、カテゴリー名が「おもちゃ&ホビー」を「おもちゃ」に変更するなどといった名称変更の事前開示が網羅的ではなかったという。加えて、変更前の手数料カテゴリーを確認できなかったことも問題視した。

    ◇◇◇

    経産省はアマゾンジャパンに対し、「販売手数料に関する提供条件の内容を明確かつ平易な表現で開示すること」「手数料カテゴリー自体の変更及び個々の出品者の同種商品に適用される手数料カテゴリーを変更する場合には、事前に内容及び理由を開示すること」などを勧告。各手数料カテゴリーの定義・分類するにあたっての基本的な考え方や、手数料カテゴリー変更の際の新旧対照表など変更箇所の明示などを含めることを求めている。また勧告から1年間は3か月ごとに経産省に履行状況を報告することも求めた。

    AppleとiTunesへの勧告

    AppleとiTunesについては、「プラットフォーム透明化法」が規定している日本語による提示条件の開示に関して違反があった。同法では原則として、元々の提供条件が英文などの場合は日本語版を同時に開示することを求めているが、期限を明示して期限までに翻訳文を開示するという方法も認めている。

    AppleとiTunesでは、日本語版の開示がなく期限の明示もないケースがあった。さらに、期限を明示したものの期限内に日本語版の開示をしなかったケースもあったという。経産省ではAppleとiTunesに対し、社内管理体制の整備のために必要な措置を行うことなどを求めた。

    鳥栖 剛

    海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」が新配送サービス「FedEx International Economy」を導入

    1 year 10ヶ月 ago

    BEENOSの連結子会社であるtensoは、海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」において、新たな配送プランとして「FedEx International Economy」を導入した。

    欧米圏の「Buyee」利用者からの声を受けて導入

    「FedEx」が利用可能な「Buyee」のすべてのサービス対象国で利用できる。既存の配送プランと比較して配送日数は平均2日ほど長くなるが、最大約32%送料を安くでき、米国には2892円~、EU圏には2884円~配送できるという。

    「Buyee」の欧米圏ユーザーを中心として「普段の利用で慣れ親しんだ配送業者のサービスを優先的に選びたい」という声が寄せられていたという。こうした声に応え、海外ユーザーが選択できる配送メニューの選択肢の幅を広げるべく、「EMS」「Buyee Air Delivery」といったエクスプレスサービスと並立するエコノミーサービスとして「FedEx International Economy」を導入した。

    BEENOS Buyee バイイー 越境ECサービス 「FedEx International Economy」の参考料金表
    「Buyee」における「FedEx International Economy」の参考配送料
    AmazonやパルなどのAI活用、リテールメディア事例、衝撃のサプライチェーン大解説、BtoB-EC最新事例などが学べる2日間

    ネッ担編集部では7月24日(水)と25日(木)の2日間、ECイベント「「Digital Commerce Frontier 2024」」をオンラインで開催します。Amazonや大手アパレルパルなどのAI活用、日本最大級のリテールメディア事例、中国発EC「SHEIN」大解剖、アスクルを生んだプラスのBtoB-EC事例、コクヨのデジタルCXなど、さまざまなセッションを用意しています。詳細はイベントページをご覧ください!

    【見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポなど登壇のECイベント

    売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信【8/5~21まで】
    6/25 15:12158100
    【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

    【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

    【見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポなど登壇のECイベント

    売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信【8/5~21まで】
    6/25 15:12158100
    藤田遥

    AI時代を勝ち抜くSEOとは?/サンリオ流 GA4を使ったアクセス解析【Web担当者編】| Web担リアルイベント8/27・28開催

    1 year 10ヶ月 ago

    明治安田生命、サイバーエージェント、サンリオなどが登壇する「デジタルマーケターズサミット 2024 Summer」を8月27日(火)、8月28日(水)に開催します。

    全25講演をすべて【無料】で視聴できます。全25講演のなかから「Web担当者向け」の講演を4つ紹介します。

    イベントの詳細を確認する↓↓

    【広告主・マーケター限定】デジタルマーケターズサミット 2024 Summer 8/27、28日比谷リアル開催

    リアル開催! Web担当者におすすめの講演

    ① AI時代を勝ち抜くSEOとは?
    SGE(AI Overview)で変わる検索体験を予測
    8月27日(火)10:00~10:45
    講師:木村 賢 氏(株式会社サイバーエージェント)

    生成AIを搭載したSGEがAI Overview(AIによる概要)に名称変更した。AIによってSEOはどう変化するのか? AI時代にSEO施策は何をするべきか。最新の研究結果から、ちょっと先の検索体験を予測し、やるべき施策を一緒に考えていきましょう。

    木村氏のセッションの詳細を確認する↓↓

    四谷

    AIによる回答ができるのは、インターネットというオープンな情報がたくさんあるからなので、ブラウザ上でユーザーに最適解を提案するというSEOの概念も引き続き重要なはず…! 「まだ研究途中」と木村さんは言ってましたが、どう変化していくんでしょうか。

    ② Web担当者が会社を変える!日本の伝統的大企業のWeb担当者は、どう動いてどう価値をだすべきか
    8月27日(火)16:35~17:20
    講師:田口 佳央莉 氏(大日本印刷株式会社)

    「Webがんばっても社内で評価されないんだよね」
    「ウチのサイトって、惰性でやってるだけな気が」
    大きな企業だと、一般的にそういうことがおきがちです。

    創業150年・社員4万人のDNPで、多くの人が作り携わってきた事業をさらに伸ばすために、社内Web担当者がどう動いて、社内のだれに働きかけて、どんな変化を生んできたのか。この10年で着実に進めてきた変革を、つまびらかにします。

    • Web担当者が組織として評価される仕組み
    • 既存の商流が強いBtoB企業でWebで「仕事をとってくる」動き
    • 守りと攻めの考え方
    • Webユーザビリティランキングで1位をとるための動き

    などなど、前向きで変革的な人を組織内に増やし、営業や現場の人から見て「Web担当、いいじゃん」となっていくようになってくるまでの動きをお伝えします。

    田口氏のセッションの詳細を確認する↓↓

    四谷

    歴史ある大企業ならではの悩み、正直、よく聞きます。ウェブ解析士マスターの資格もある田口さんの社内攻略法をぜひ聞いてみてください。

    ③GA4でWebサイト改善! サンリオ流 BigQueryを使わないアクセス解析
    8月28日(水)10:00~10:45
    講師:永井 隆 氏(株式会社サンリオ)

    GA4って難しいけど業務でちゃんと使いたい。でもBigQueryは色々な事情で使えない。そうした皆さまにExcelやLooker Studioを使いながらウェブや広告の分析を行い、PDCAを回すための手法と観点を具体的にお伝えします。なるほど!といっていただけるように頑張ります。

    永井氏のセッションの詳細を確認する↓↓

    四谷

    Web経由のお申込みがメインという新規事業を担当している永井さんならではの、仮説→改善のサイクルから皆さんの業務に役立つ情報を持ち帰っていただきたい!

    ④知らないでは済まされない!
    SNS広告詐欺とMFAサイトの実態を企業視点で考える
    8月28日(水)16:35~17:20
    講師:土橋 一夫 氏(株式会社デトリタス)
       明坂 真太郎 氏(株式会社CHORD)

    近年増加しているSNS広告詐欺の手口と広告収入を目的としたMFA(Made-for-Advertising)サイトの実態を明らかにします。企業担当者だから関係ない、知らないではなく、ネット広告における闇を理解し、どうこれらの問題と向き合うべきか一緒に考えて行きましょう。

    土橋氏/明坂氏のセッションの詳細を確認する↓↓

    四谷

    便利なデジタル広告ではあるものの、問題もあります。今回は、問題にフォーカスを当てて、企業担当者として何ができるのか一緒に考えましょう。

    他にも講演が盛りだくさんです。2日間で25講演ありますので、気になったらイベントの詳細を要チェック!

    イベントの詳細を確認する↓↓

    【広告主・マーケター限定】デジタルマーケターズサミット 2024 Summer 8/27、28日比谷リアル開催

    四谷 志穂

    US版「メルカリ」で日本版「メルカリ」出品商品の購入が可能に。BEENOSが越境販売をサポート

    1 year 10ヶ月 ago

    メルカリは8月2日、US版「メルカリ」において日本版「メルカリ」で出品されている商品が購入できるようになったと発表した。日本版「メルカリ」の出品者は、従来通りの配送方法と配送料で海外向けの取引ができるようになる。

    「Mercari × Japan」での販売ページのイメージ
    「Mercari × Japan」での販売ページのイメージ

    US版「メルカリ」で、日本版「メルカリ」との連携機能「Mercari × Japan」をスタート。US版「メルカリ」ユーザーは「Mercari × Japan」を通じて、日本版「メルカリ」に出品されている商品を購入できる。チャットでのやり取りを含み、購入までのプロセスを全て英語で行うことができる。

    今回の連携は越境EC支援のBEENOSがサポート、購入代行の形で実現している。BEENOS側でUS版「メルカリ」の利用者が購入した日本の「メルカリ」の商品購入手続き、海外発送、カスタマーサポート対応を行う。

    そのため日本版「メルカリ」の出品者側は特別な手続きや対応は必要なく、通常取引と同じように購入された商品を配送するだけでUS版「メルカリ」ユーザーへの販売が可能となる。売れた商品の配送先はBEENOSの国内倉庫となり、BEENOSが倉庫で受け取った後、検品や梱包を行い、US版「メルカリ」の購入者に国際発送する。出品者の発送からエンドユーザーへの配達は約2週間程度としている。

    日本版「メルカリ」では、これまで約70社以上の越境EC事業者と連携し、世界110か国以上の国・地域に向けた販売を可能としてきた。BEENOSグループとは2019年11月から連携を開始しており、越境EC購入サポートサービス「Buyee」を通じた海外マーケットプレイスへの連携していた。

    メルカリによると近年、US版「メルカリ」では日本製のコレクションアイテムの取引が急拡大しているとし、過去3年間で購入者数が増加。漫画は45%増、バンダイ製品は100%増、サンリオ製品は160%増など人気が高まっているという。同社では今回の連携により「米国では入手困難な日本発の商品」の取引が加速することに期待を寄せている。

    US版「メルカリ」ユーザーからの人気を集めている例としと次の商品をあげている。

    • レゴ、ハローキティやポケモンなどのおもちゃ
    • ドラゴンボール、マーベル、ONE PIECEやポケモンなどのフィギュア
    • Nintendo、SEGA、ソニーといったメーカーのゲーム機やゲームソフト
    • BAPE、BEAMS、Comme des Garçons、 HYSTERIC GLAMOURやSEIKOなどのブランドのファッションアイテム
    • Adidas、ASICS、CONVERSEやNIKEを中心としたスニーカー
    • Louis Vuitton、GucciやDiorなどの米国では入手困難なハイブランドのレディースバッグ
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    6/25 15:12158100
    鳥栖 剛

    インバウンド客開拓のカギは「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」需要の取り込み。訪日観光客を越境ECを利用してもらうためのヒント | 越境EC 3.0

    1 year 10ヶ月 ago
    越境ECサービス「Buyee(バイイー)」ユーザーへのアンケート結果を踏まえて、越境ECが「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」で果たす役割を解説します

    2024年6月の訪日外客数が単月過去最高を記録するなどインバウンドが急速に増加しています。それに伴い、インバウンド取り込み施策の1つとして越境ECに注目する事業者が増えています。そこで今回は、越境ECサービス「Buyee(バイイー)」ユーザーに行ったアンケート調査結果を中心に、インバウンド復活と越境EC活用の可能性を探りました。そこから見えてきた、インバウンド客を取り込むカギは、「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」需要の理解・把握です。

    訪日旅行の目的1位は「買い物」。買い物予算は日本人国内予算の2倍以上

    訪日観光客の消費意欲を見てみましょう。訪日経験がある「Buyee」ユーザーに「訪日の目的」を聞いたところ、「買い物」(78.4%)が1位となりました。

    越境EC インバウンド消費 日本旅行の主な目的 BEENOS Buyeeユーザーへのアンケート調査
    日本旅行の主な目的(n=2191/複数回答可)

    日本発の越境ECの特徴には、「安さや物量ではなく、日本でしか購入できない独自性や品質の高さに対する需要がある」がありますが、(詳細はこちらの記事を参照)アンケート結果からもこうした日本商品の独自性や品質が、観光の目的になるほど魅力があると言えます。

    そのため、帰国後も「再びその商品をほしい」「その文化を再体験したい」と思った時に、それを実現できる環境を整備していることは非常に重要なのです。

    訪日時の買い物予算は、「10万以上」が50.7%で半数以上を占めています。2023年における日本人1人の国内旅行1回あたりの旅行支出は6万3212円でした。この旅行支出には宿泊費や交通費なども含まれることを考慮すると、訪日外客の買い物予算は国内旅行者の2倍以上になると考えられ、旺盛な消費意欲があることがわかります(参考:観光庁 「旅行・観光消費動向調査 2023年年間値(確報)」)

    越境EC インバウンド消費 日本での買い物の予算 BEENOS Buyeeユーザーへのアンケート調査
    訪日時の日本での買い物の予算(n=706)

    「旅マエ」の情報収集はSNS&ECサイトを活用

    「旅マエ」の情報収集としては、SNSや情報サイトの活用がイメージされますが、アンケートからは意外な結果も見えています。「ECサイト経由で知った海外のブランドや販売店の実店舗を旅行で実際に訪問したことはあるか」という質問に対して、「はい」と回答したユーザーは49.4%、約半数という結果になりました。

    越境EC インバウンド消費 ECサイト経由で知った海外のブランドや販売店の実店舗を、旅行で実際に訪問したことはあるか BEENOS Buyeeユーザーへのアンケート調査
    ECサイト経由で知った海外のブランドや販売店の実店舗を旅行で実際に訪問したことはあるか(n=733)

    調査時期と対象国は異なりますが、下の表は「日本の製品を購入する際に参考にしている情報がある場合は、何を参考にしているか」という質問の結果をまとめたものです。アメリカ(29.9%)、台湾(19.0%)、イギリス(18.9%)はX(旧Twitter)、マレーシア(35.4%)はFacebookが最も多い結果となり、海外消費者がSNSを活用して日本の情報を得ていることがわかります

    越境EC インバウンド消費 日本の製品を購入する際に参考にしている情報がある場合は、何を参考にしているか BEENOS Buyeeユーザーへのアンケート調査
    日本の製品を購入する際に参考にしている情報がある場合は、何を参考にしているか

    越境ECの認知獲得手段としてまず候補にあがるのがSNSの活用です。SNSを通じて認知を獲得し、越境対応しているECサイトに流入させるのは理想的な導線の1つですが、実はECサイト自体も「旅マエ」の認知獲得に寄与しています

    ECサイトのメディア化が進み、単に商品を購入する利便性だけではなく、商品を使用するライフスタイルの提案や、ブランドの世界観を表現することを重視するECサイトも増加していることから、ECサイト自体が実店舗への訪問を促す役割を持つようになったと考えられます。

    「旅ナカ」での課題は「価格以外の理由で購入を断念」

    「海外旅行中の買い物で困ったこと」を聞いたところ、「商品自体の大きさ・重さ」に起因する回答が大半を占めました。

    これまでは商品の購入を諦めるしかなかったかもしれませんが、越境ECを活用することで帰国後の購入を叶えることもできます。また、海外からのユーザーに対して複数の選択肢を提供できることは、店頭での体験価値向上にもつながります

    越境EC インバウンド消費 海外旅行中に困ったこと BEENOS Buyeeユーザーへのアンケート調査
    海外旅行中に困ったこと(n=1594/複数回答可)

    「旅アト」のリピート購入意向は92%以上、実際の購入経験は35.4%

    下のグラフは、コロナ禍中に実施したアンケートで「訪日後に越境ECを活用して気に入った商品のリピート購入をしたいか」という質問に対する回答です。対象国すべてで8割以上が「越境ECを活用したリピート購入をしたい」と回答しています。

    訪日できない時期に行ったアンケートのため、より積極的な回答が集まったという傾向はありますが、「良い商品・気に入った商品であれば繰り返し購入したい」という意志があることは確実でしょう

    越境EC インバウンド消費 越境ECでリピート購入したいか(米国、台湾、マレーシア、イギリス) BEENOS Buyeeユーザーへのアンケート調査
    越境ECでリピート購入したいか(米国、台湾、マレーシア、イギリス)

    それでは、実際に越境ECを活用した「旅アト」の購入実態はどうでしょうか。「これまでに訪日時に購入した商品や発見した商品を、帰国後にECで購入したことはあるか」という質問に対しては、35.4%が「はい」と回答しました。

    越境EC インバウンド消費 これまでに訪日時に購入した商品や発見した商品を、帰国後にECで購入したことはあるか BEENOS Buyeeユーザーへのアンケート調査
    これまでに訪日時に購入した商品や発見した商品を、帰国後にECで購入したことはあるか(n=741)

    調査の実施時期・対象の違いはあると思いますが、既に越境ECサービスを利用したことがある「Buyee」ユーザーでも、「旅アト」の越境購入意向の高さと実際の購入経験に差が生まれている要因は何でしょうか。

    上記の質問で「購入したことがない」と回答したユーザーに、越境ECで「旅アト」購入をしなかった理由を聞いたところ、商品自体の魅力やコストの課題もありますが、「その商品が越境ECで購入できるかわからなかった」(28.8%)「欲しい商品が越境ECに対応していなかった」(14.9%)と、リピート購入の意向はあっても、越境ECの対応環境が整備されていないことで、購入を諦めたユーザーがいることがわかります

    越境EC インバウンド消費 「旅アト」で商品を購入しなかった理由 BEENOS Buyeeユーザーへのアンケート調査
    「旅アト」で商品を購入しなかった理由(n=537/複数回答可)

    これは、海外ユーザー、日本企業の双方にとって残念な機会損失です。一方で、越境ECを導入し商品が購入できることをECサイトに訪れたユーザーに伝えることで、持続的な関係性作りにつなげられるでしょう。

    「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」、それぞれで越境EC活用を

    「Buyee」ユーザーへのアンケートを通して、「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」各場面でのECサイト、越境EC活用の可能性を探りました。

    ボーダレスにアクセスできるオンライン空間では、ECサイト自体がSNSのようにブランドや商品の魅力を海外に伝え、訪日時の来店を促す場として機能することがあります。旅行中は長距離移動などで購入が制限される場面もありますが、「旅アト」購入を可能にすることで、訪日海外ユーザーに「諦める」意外の選択肢を提示することも可能です。

    越境ECによる「旅アト」の商品購入実態は3割ほどですが、購入意欲は高く、日本企業側の環境整備によってそのニーズを取り込める可能性があります。

    コロナ禍をきっかけに越境ECを導入する企業が増加したことで、訪日外客の消費は店頭とオンラインに広がりました。訪日外客を一時的なインバウンド消費ではなく、ブランドのファンである海外の「お客さま」として持続的な関係性を築ける環境が整備されつつあると言えるのです。

    アンケート概要
    • 調査タイトル:「海外旅行および訪日旅行における消費行動と越境EC」に関するアンケート調査
    • 調査対象:海外向け購入サポートサービス「Buyee」のユーザー(アメリカ、台湾、韓国、マレーシア、イギリス)
    • 調査人数:749人
    • 調査期間:2023年7月~8月
    • 調査方法:オンラインアンケート
    • 調査主体:BEENOSグループ
    • 調査タイトル:海外のお客さま約1900名に聞いた越境ECの利用意向調査
    • 調査対象:海外向け購入サポートサービス「Buyee」「Buyee Connect」利用ユーザー(アメリカ、台湾、マレーシア、イギリス)
    • 調査人数:1894人
    • 調査期間:2022年7月22日~28日
    • 調査方法:オンラインアンケート
    • 調査主体:BEENOSグループ
    直井 聖太

    イオンがおせち予約開始。ECで一部商品のみ9月→8月の前倒し

    1 year 10ヶ月 ago

    早くも2025年正月のおせち商戦がスタートしている。イオンは8月1日から、ECサイト「イオンショップ」で一部のおせちラインナップで早期予約受付を開始した。本格受け付け開始から約1か月前倒しでECでの早期予約を受け付ける。

    早くも2025年正月のおせち商戦がスタートしている。イオンは8月1日から、ECサイト「イオンショップ」で一部のおせちラインナップで早期予約受付を開始した
    8月1日からは4品目のみECサイトで予約受付を開始した

    イオンでは「2025年 おせち」の約160品目を9月2日から、全国の「イオン」「イオンスタイル」約360店舗とECサイト「イオンショップ」「AEONおトク!e予約」「イオンネットスーパー」で予約を受け付ける。先行して「イオンネットショップ」では8月1日から4品目のみ早期予約を開始した。

    イオンでは「親族の集まるお盆の帰省のタイミングで、次に集う年末年始に食べるおせちを選びたい」という顧客の声を受け、2023年から従来よりも1カ月早い8月から一部おせち商品の早期予約を開始。「2025年 おせち」は「2024円 おせち」予約と比べて2品目増やした。

    「2025年 おせち」に関してECサイトを中心に早期予約が始まっており、「郵便局のネットショップ」や「楽天市場」の一部出店者などで実施している。

    おせちのラインアップとしては、和・洋・中から一段ずつ選べる「選べるおせち」、能登復興支援として石川県の有名料亭おせち、大阪万博おせち、生成AIを活用して企画したおせち、料亭監修による高価格おせちなどを用意する。商品数は約160品目に上り、うち約100品目はECサイト「イオンショップ」の予約限定商品。価格帯は税別6800円から10万円。予約は12月26日20時まで。

    【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

    【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

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    6/25 15:12158100
    鳥栖 剛

    コクヨグループ、プレミアムウォーター社と大阪市内での共同配送

    1 year 10ヶ月 ago

    コクヨグループの物流会社であるコクヨサプライロジスティクス(KSL)と、プレミアムウォーターホールディングスの子会社で宅配水の配送業務を手がけるPWリソースは8月1日から、大阪市内において共同配送を開始した。

    コクヨグループの物流会社であるコクヨサプライロジスティクス(KSL)と、プレミアムウォーターホールディングスの子会社で宅配水の配送業務を手がけるPWリソースは8月1日から、大阪市内において共同配送を開始
    混載のイメージ

    これまでKSLとプレミアムウォーターホールディングスがそれぞれ独自に配送していた商品を混載して共同で配送。KSLは平日の配送効率を引き上げるほか、配送車両の削減によって課題だったドライバー不足にも対応する。プレミアムウォーターホールディングスは、平日の積載効率向上とリソースの最適化を実現する。

    両社の配送効率向上により、大阪市内での車両台数を年間約2000台削減できる見込み。

    コクヨグループの物流会社であるコクヨサプライロジスティクス(KSL)と、プレミアムウォーターホールディングスの子会社で宅配水の配送業務を手がけるPWリソースは8月1日から、大阪市内において共同配送を開始
    共同配送による効果のイメージ

    KSLはコクヨグループ内外のロジスティクス業務全般を担い、BtoB事業向けにサプライ用品や日用雑貨の配送を手がけている。少子高齢化やペーパーレス化で市場ニーズが変化しているなか、平日の配送車両の積載効率を最適化する必要があった。さらに物流2024年問題によるドライバー不足が深刻化しており、サービス品質を維持・向上させるためには配送の効率化が不可欠となっていた。

    各家庭に天然水ボトルを配送しているプレミアムウォーターホールディングスは、平日日中に天然水ボトルの受け取りが困難な契約者が多く、配送が週末に集中していた。平日における配送車両の積載効率が低く、リソースが最大限活用されていないという課題があった。

    【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

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    6/25 15:12158100
    瀧川 正実

    イーベイが始めた、急便局・ローソンからの配送+1個単位から安価に海外配送できる「eBay Speedway Economy」とは?

    1 year 10ヶ月 ago

    越境EC支援を手がけるイーベイ・ジャパンは8月1日、郵便局やコンビニエンスストアの「ローソン」に荷物を持ち込み、1個単位から海外宅配便を利用できる「eBay SpeedPAK Economy(イーベイ スピードパック エコノミー)」を開始した。

    「eBay SpeedPAK Economy」の配送可能対象国は米国(アラスカ州・ハワイ州を除く)で、配送日数は8~12日営業日。荷物追跡サービスは無料で用意している。利用料金は1141円から。重量が1キログラム以下の小さな荷物も利用できる。

    「eBay SpeedPAK」は、物流会社のOrange Connex(オレンジ コネックス)が開発した多国間配送サービス管理プログラム「Speed PAK」を、eBayの公式物流サービスとして日本国内の小売事業者に向けて提供する。

    小売事業者または個人が郵便局や「ローソン」に持ち込んだ荷物を、国内のOrange Connexが集約して米国へ発送。航空輸送した荷物は米国内のOrange Connexが仕分けて配達する。

    越境EC支援を手がけるイーベイ・ジャパンは8月1日、郵便局やコンビニエンスストアの「ローソン」に荷物を持ち込み、1個単位から海外宅配便を利用できる「eBay SpeedPAK Economy(イーベイ スピードパック エコノミー)」を開始
    小売事業者または個人の利用の流れ

    現在、円安による価格競争力が海外向け高価格商品市場を成長させているが、越境ECの初心者にとっては配送コストや利用条件が課題となっている。増加傾向にある個人販売事業者をグローバルで支援するため、「eBay SpeedPAK Economy」の提供を開始した。

    越境EC支援を手がけるイーベイ・ジャパンは8月1日、郵便局やコンビニエンスストアの「ローソン」に荷物を持ち込み、1個単位から海外宅配便を利用できる「eBay SpeedPAK Economy(イーベイ スピードパック エコノミー)」を開始
    配送の大まかな流れ
    【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

    【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

    【見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポなど登壇のECイベント

    売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信【8/5~21まで】
    6/25 15:12158100
    松原 沙甫

    トイザらス、三越伊勢丹のEC責任者などを歴任した中島郁氏に聞く「EC人材が不足しているワケ」「担当者に伝えたいこと」 | EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    1 year 10ヶ月 ago
    通販・EC業界の発展に貢献する「人」を顕彰する「ネットショップ担当者アワード」。その選考委員長・中島郁氏が、昨今のEC業界が抱えている課題やEC担当者へのメッセージを赤裸々に語る<アワードインタビュー第3弾>

    業界トップクラスの有識者が選考委員を務める「ネットショップ担当者アワード」をご存じだろうか。EC業界で活躍する「人」にフォーカスし、企業や団体などで活躍する個人の功績や取り組みを表彰するアワードで、選考委員長を務める中島郁氏は、さまざまな大手事業会社でEC事業に携わり、現在はEC事業者向けコンサルティング業に従事している。インタビューではそんな中島氏に、昨今のEC市況で感じている課題や、EC事業に従事する担当者へのメッセージを聞いた。

    「ネットショップ担当者アワード」は、通販・EC事業者向けのメディア「ネットショップ担当者」フォーラムが主催する顕彰です。詳しくはコチラ、または下の画像をクリックしてください!

    インプレス ネットショップ担当者フォーラム ネットショップ担当者アワード
    画像をクリックで「ネットショップ担当者アワード」の詳細ページにアクセスします

    EC業界の課題は慢性的な人材不足

    ――EC業界での経歴などを教えてほしい。

    中島郁氏(以下、中島氏):EC業務に携わるようになったきっかけは、1995年に入社したソフトウエア会社でショッピングシステムの販売を始めたこと。その後、トイザらスの日本法人に入社、マーケティングに携わった後、ECに従事。EC事業を2000年に立ち上げ、2002年にトイザらス日本法人を離れるまでに年商数十億円の規模にまで成長した。それが縁で、EC立ち上げでジュピターショップチャンネルに入社。2003年にECを立ち上げ、その後7年間で年商200億円台にまで成長させた。

    【選考委員長】ネクトラス株式会社 代表取締役 中島 郁 氏
    【選考委員長】ネクトラス株式会社 代表取締役 中島 郁 氏
    新規事業立ち上げ、急成長事業マネジメントのプロフェッショナル。ベンチャー、外資、老舗にて、事業立上げ、急成長ビジネスの責任者を歴任。関与分野は、小売、EC、インターネット、メディア、アウトソーシングを含むサービス業等。
    トイザらスではマーケティング部門立上げ、EC専業法人設立。ジュピターショップチャンネル執行役員(EC、テレビ編成及びマーケティング)本部長を経て、世界最大のECサービス企業GSI Commerce(eBay Enterprise)アジア太平洋担当副社長兼日本法人社長。三越伊勢丹では役員兼Web事業部長として、EC・情報メディアなどの構築、オムニチャンネル導入を担当。米国Babson College MBA。
    おそらく大規模EC・オムニチャネル3社で事業責任者に携わった国内唯一の経験者。ベンチャーから大企業までのコンサルティング、アドバイス、顧問、業務支援に携わっている。

    中島氏:その後、GSI Commerceという外資のEC支援事業のAPAC責任者になった。「ラルフローレン」「トイザらス」などグローバルブランドの支援を手がけていたが、ebayに買収され、日本撤退となったため、ネクトラスを設立した。三越伊勢丹はネクトラスのクライアント。それが縁で、2013年4月に三越伊勢丹の役員に就任。EC事業部を設立、三越と伊勢丹のサイトを統合し、サイト上に旗艦3店を演出できるような品ぞろえと店作りをめざし戦略の大転換を行った。同時にオムニチャネルの推進も手がけた。合わせて4年半の関与後、現在もネクトラスの代表としてさまざまな小売/EC事業者の戦略サポート、新規事業支援をしている。

    ――ECのクライアントから相談を受けるなかで、最近印象的だったもの、あるいは課題の傾向はあるか。

    中島氏EC業界ではずっと、人手が足りない状況が続いている。いまだに、圧倒的に多いのは「EC経験者が社内にいない、少ない」という悩みだ。そして、人の流動性が低く、人材市場にも候補者が少ないため「適切な人材を外部から採用できない」状態。結論、自社で育成するしかないということだ。そのため、私のセミナーやコラムもその話題が多い。

    ――中島氏が注目しているトピックスは。

    中島氏近年のネットスーパーへの参入が、かつてのアパレル業界に類似していることだ。現在のスーパーマーケットでの議論は、2004~2005年ぐらいのアパレル業界と似たような状況。当時のアパレル業界はECを始めるに際して、「本当にうまくいくのか」「黒字にできるのか」と参入を躊躇(ちゅうちょ)していた。つまり、「ECをやる、やらない」の議論に時間をかけすぎていた印象がある。

    スーパーマーケットにとって、アパレルよりもECに挑戦するハードルは高いとは思われるが、より「ネットスーパーに参入して本当にうまくいくのか」のディスカッションに終始している事業者が多いように感じる。当時のアパレル事業者がECに取り組むときの状況にすごく似ている――というのが、ネットスーパーの2023~2024年足元までの実感だ。

    ――アパレルECがその後成長したように、ネットスーパーの展望は期待できそうか。

    中島氏:米国の事例を見るとうまくいっているため、日本でもある程度うまくいく可能性もある。ただ、日米では商習慣が違う部分があること、ネットスーパーは自社配送で運用しないと黒字になりにくいという問題がある。

    「置き配」のように一定の場所に商品を置くような形で配送を効率化、「○○円以上購入で送料無料」という購入単価の足切りと年会費の組合せ、自社配送化――という工夫を講じて、いかに採算を合わせるかということが重要になる。

    このほか、米国ではカーブサイトピックアップ(車での受け取り)や店頭での商品引き渡しサービスの需要が高いが、日本では現状、実施している事業者やブランドが少ない。

    ECの“本気度”が足りていない事業者に警鐘

    ――EC事業者が人材に関して直面している課題をもう少し詳細に聞かせてほしい。

    中島氏:もともと小売事業者は、商品と顧客以外の部分は外注というか、もはや「丸投げ」をしているところが多い。ECも店舗ビジネスの広告やインフラの流れや「人材が足りない」という理由から、たとえば、EC事業の年商が10億円以上の企業でも、運営を運用代行会社に丸投げしているケースが多い。それでは、社内に十分なノウハウもたまらないし、社内育成もできにくく、めざす規模の成長も期待できない。

    中島氏は、外注先に運営を丸投げしてしまい自社のECや顧客属性の理解が十分でない事業者に警鐘を鳴らしている
    中島氏は、中島氏は、外注先に運営を丸投げしてしまい自社のECや顧客属性の理解が十分でない事業者に警鐘を鳴らしている

    中島氏:また、「ECに本気だ」「ECは自社の主幹事業だ」と言いながら、実際の主幹事業(?)の実店舗関連から転出させるような人事異動ができない会社が多い。ネットに詳しい人間に商品や販売のノウハウを身に着けさせるより、事実上の主幹事業(?)で商品や顧客を知っている人にECに関する知識を身に着けさせるほうが早いし、戦力化しやすいというのはいつも私が言っていることだが、そもそも「担当者がいない」「絶対的に人が足りない」という状況では、育成のしようもない。

    解説した「外注業者に丸投げ」「人事異動が適切にできていない」の2つが特に事業者の“本気度”が足りていないと感じることだ。こういう状態の事業者に限って、ECがうまくいかないのは、漠然と「『ECがわかる人』がいないからだ」と言っている。

    さらに、特に大手によくあるのが、せっかく人員をEC関連のポジションに獲得し、ある程度育成、戦力化できたという段階で、たとえば3年に一度のジョブローテーションで他部署へ異動させてしまうことだ。それでは、ECビジネスとしてレベルを上げていきにくいし、急成長を維持しにくい。会社全体としては、ECやデジタルがわかる人材が増え、社内のいたるところにいることになるのでプラスにはなるのだが……。

    もし、自社の商品と顧客属性がきちんと理解できていて、補充した人材には「EC事業の運用に関わるノウハウを身につけさせれば良い」というのであれば、社内の人材をEC部署に異動させた方が良い。ところが、実際にはそうはなっていない。商品や顧客への理解が深くなく、その体制ができ上がっていないことが問題だと感じている。

    ――今後のトピックスとして注目していることや、課題は。

    中島氏:根深い課題は人材不足に尽きる。それ以外では、アフターコロナのいま「EC事業が伸び悩んでいる」と悩む担当者が多いことが気になっている。コロナ禍のEC需要で成長を前取りしてきた部分と、店舗回帰が進んでいることから、ある程度当然の状況。「ECの成長が鈍化して安定期に入った」という見方をする人もいるが、ちょっと長い目で見れば、EC全体としては、まだまだ成長基調にあるのに、成熟ビジネスでの前年対比文化で物事をはかってばかりで本質が見えていないことだ。また、上位の一部の会社を除くと、本気度が足りていないので、経営層がちょっとしたネガティブな要素に反応してしまう。

    EC事業は本来、もっと伸びるはずなのに、ECへの本気度が十分でなく、リソースの配分を戦略的に考えていない企業が少なくない。ECは店舗と同じ小売業だし、これまで実店舗で実現しにくかった顧客体験を向上させることができる重要な取り組みになる。小売事業者にとっては“本業”そのものだ。その思いに至っていない担当者には、自覚してほしい。

    中島氏はEC事業の“本気度”を上げてほしいと話す
    中島氏はEC事業の“本気度”を上げてほしいと話す

    EC担当者へのメッセージは“自信を持って”

    ――EC事業で成長中の担当者に一言。

    中島氏:EC事業に真剣に取り組んでいる担当者には、「あなたがやっていることは間違っていない。正しい」と伝えて背中を押したい。複数のECの立ち上げに携わった一部の人以外は、自分がやっていることが正しいかどうかわからなくて、とても不安になっていると思う。他社のEC事業の成功事例も普段は見えにくいかもしれないが、EC支援事業者などの意見を聞きながら、自分で手を動かしながら努力してきた担当者の知識や施策はほぼほぼ「正解」と言えるので、自信を持ってやってほしい。

    担当者1人ひとりにスポットライトを当てる「アワード」に参加を!

    ――「ネットショップ担当者アワード」について一言。

    中島氏:EC事業で「今までと違う新しい取り組みを行った」「急成長させた」「これは珍しい取り組みと言われた」など、どんなことでもいいので、新しい取り組みを実施し、少しでも成果を上げた担当者などは応募してもらいたい。所属している会社の中で、今までとは違うことに取り組んでみて少しでも結果を出した、今までとは違うことに自分で考えて取り組んで、少しでも成果があがれば、それはアワードで表彰する候補になる

    2024年11月に開催した「第1回ネットショップ担当者アワード」でMVPを受賞したマッシュスタイルラボの今井氏(左)と中島氏
    2024年11月に開催した「第1回ネットショップ担当者アワード」でMVPを受賞したマッシュスタイルラボの今井氏(左)と中島氏

    中島氏:所属長の成果を称えるのではなく、EC担当者1人ひとりの頑張りを評価するのが「ネットショップ担当者アワード」だ。自己推薦だけでなく、「この人をぜひ評価してほしい」という他者推薦も受け付ける。社内での推薦も可能。この機会にぜひ応募してほしい。

    ◇◇◇

    中島氏がjoinしている、「ネットショップ担当者フォーラム」4名の選考委員はこちら! 大西氏、逸見氏、石川氏のインタビュー記事も続々配信していきます。お楽しみに!

    ↓↓↓↓↓

    【選考委員長】中島 郁 氏/ネクトラス株式会社 代表取締役【選考委員長】中島 郁 氏/ネクトラス株式会社 代表取締役

    【選考委員】大西 理 氏/スマイルエックス合同会社 代表【選考委員】大西 理 氏/スマイルエックス合同会社 代表

    【選考委員】石川 森生 氏/ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー管掌、オルビス株式会社CDO(Chief Digital Officer)、トレンダーズ株式会社 社外取締役、株式会社RESORT代表取締役CEO 他【選考委員】石川 森生 氏/ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー管掌、オルビス株式会社CDO(Chief Digital Officer)、トレンダーズ株式会社 社外取締役、株式会社RESORT代表取締役CEO 他

    【選考委員】逸見 光次郎 氏/株式会社CaTラボ 代表、オムニチャネルコンサルタント、日本オムニチャネル協会 理事【選考委員】逸見 光次郎 氏/株式会社CaTラボ 代表、オムニチャネルコンサルタント、日本オムニチャネル協会 理事

    「ネットショップ担当者アワード」は、通販・EC事業者向けのメディア「ネットショップ担当者」フォーラムが主催する顕彰です。詳しくはコチラ、または下の画像をクリックしてください!

    インプレス ネットショップ担当者フォーラム ネットショップ担当者アワード
    画像をクリックで「ネットショップ担当者アワード」の詳細ページにアクセスします
    松原 沙甫

    世田谷自然食品、夢グループが8/4の「がっちりマンデー」に登場!特集テーマは「新聞の全面広告だけでよく見る会社!二番煎じの(秘)戦略!?」

    1 year 10ヶ月 ago

    世田谷自然食品、夢グループが8/4の「がっちりマンデー!!~日曜に勉強!月曜から実践!~
    」に登場!特集テーマは「新聞の全面広告だけでよく見る会社!二番煎じの(秘)戦略!?」

    TBSテレビで8月4日(日)7:30~8:00に放送される「がっちりマンデー!!」に、世田谷自然食品、夢グループなどが登場する。

    特集テーマは「なぜか新聞の全面広告だけでよく見る会社!二番煎じの(秘)戦略!?」。

    紙媒体を中心に通販を手がける企業の新規顧客獲得で利用される新聞広告。番組内容は「新聞の広告ってよく見るけどちょっと怪しい…? そんな新聞に全面広告を出している会社を徹底取材!」で、新聞広告を活用する世田谷自然食品、夢グループといった通販企業が登場する。

    番組予告動画
    瀧川 正実

    「ecbeing」で構築したECサイトのスピード改善。ecbeingがReproと協同しサービス提供

    1 year 10ヶ月 ago

    ecbeingはReproと協同し、「ecbeing」で構築したECサイト向けの速度改善支援サービスの提供を8月1日から開始した。 

    ECプラットフォーム「ecbeing」で構築したECのサイト速度改善をサポート
    ECプラットフォーム「ecbeing」で構築したECのサイト速度改善をサポート

    EC市場が急速に成長するなか、優れたユーザー体験の提供や負の体験を取り除くことが重要となっている。ユーザー体験のさらなる向上への貢献に向け、ecbeingが持つECサイト構築の実績、Reproが持つサイト速度改善の知見とツールを結集し、EC事業者を支援する。 

    ECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」で構築したECサイトを対象に、Reproによるサイトスピード改善支援のプランを提供する。具体的にはReproのサイトスピード改善ツール「Repro Booster」をスムーズに導入できるようにする。導入企業に代わってecbeingが導入作業を担い、Reproによる万全の保守サポートを受けられる。

    ecbeingが導入作業を担いスムーズな導入を実現する

    「Repro Booster」は特許取得済みの独自技術により、タグを入れるだけでその日からサイト全体の遷移速度・表示速度の高速化を実現できるサイトスピード改善ツール。不定期で行うキャンペーンや特集ページも高速化対応する。

    必要な作業はタグの導入だけで、初期設定や導入後の運用の必要はなく、リソースも専門知識も不要。 同期間同条件のA/Bテストも可能で、定性・定量で効果を可視化できることも特徴としている。 

    ecbeingはReproは今後、協力体制を強化し、ユーザー体験の底上げに寄与することでEC業界の発展に貢献するとしている。

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    6/25 15:12158100
    鳥栖 剛

    2025年4月から全企業で「65歳以上の雇用確保」が義務化/最低賃金を最大50円引き上げで1054円へ【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

    1 year 10ヶ月 ago
    2024年7月26日~2024年8月1日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
    1. 2025年4月施行「65歳までの雇用確保の義務化」「70歳までの雇用確保の努力義務化」は知ってますか?

      2013年施行の高年齢者雇用安定法により、2025年4月からすべての企業で「65歳以上の雇用確保」が義務化。65歳までの「定年引上」「継続雇用制度の導入」「定年廃止」のいずれかの雇用確保措置が全企業の義務となる。

      2024/7/31
    2. 最低賃金を最大50円引き上げで1054円へ、中央最低賃金審議会

      2024年度の地域別最低賃金額の目安について答申。各都道府県で答申通りに引き上げが行われた場合の全国加重平均は1054円で、上昇額は前年度比7円増加の50円。

      2024/7/30
    3. 「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」などが置き配、ゆっくり配送、コンビニ受取などでポイント還元

      政府が、1配送あたり最大5円までポイント還元の原資を支援する。物流負荷の低い選択を消費者に促す仕組みを社会実装することを目的にポイント還元施策を10月から始める。

      2024/7/26
    4. アマゾンvs楽天vsLINEヤフー。EC利用者はどこが多い? Temuも上位に浮上【ニールセン調査】

      ニールセン デジタルが調査した2024年5月におけるECモールの利用状況によると、最も利用者数が多かったのは「Amazon」で6724万人だった。「楽天市場」は6631万人、「Yahoo!ショッピング」は3541万人。

      2024/7/26
       
    5. 政府、「『送料無料』表示の見直し」をEC実施事業者に求める方針

      「送料無料」表示の見直しは、物流サービスに対するコスト意識の浸透、ドライバーに対する社会的な理解の醸成が目的

      2024/7/30
       
    6. ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便、大雨の影響で山形・秋田で遅配発生中。山形の一部地域で荷受け停止も【大雨影響まとめ】

      日本海側の東北地方を中心とした大雨の影響で、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便の3社は7月29日までに、山形県・秋田県など一部地域の荷物に遅配や荷受け停止などが生じているとアナウンスしている。

      2024/7/30
       
    7. 佐川急便、お盆期間中の集荷・配達業務は集荷予約制を適用

      佐川急便は、お盆期間中は交通渋滞が予想されることから、日時に余裕を持った配送を呼びかけている。

      2024/7/29
       
    8. 「ベルメゾン」の千趣会が住宅販売事業に進出、新築戸建て住宅「ベルメゾンデイズハウス」を販売。通販・ECノウハウをどう生かす?

      千趣会はハウスメーカーLib Workと提携し住宅販売事業を始める。新築戸建て注文住宅「ベルメゾンデイズハウス」を販売。千葉・千葉市若葉区のモデルハウスもオープンし内覧を開始する。限定家具の販売や新たな顧客接点の構築をめざす。

      2024/7/31
       
    9. 好調のI-ne、ECモール事業。Amazon、楽天、LINEヤフーの担当者3人が語るI-ne流の運用術

      EC事業が好調に推移しているI-ne。国内3大モールでも顕著な実績をあげている。それぞれのモールの担当者に成功の秘訣をインタビューした

      2024/7/31
       
    10. 【節約と値上げの意識調査】7割が食費節約。20歳代の70%超が食費節約もコスパ・タイパ重視の商品購入

      日生協が公表した「節約と値上げ」意識調査の結果によると、全体の9割超が節約を意識、7割弱が食費の節約を実施。食費について「今まで以上に節約」する意向の20代が大きく増加した。若年層を中心にコスパやタイパを重視する傾向も見られた。

      2024/7/30
       

      ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

      藤田遥

      「北欧、暮らしの道具店」のクラシコム、17期連続増収でも残業ほぼゼロの理由とは?鍵は「採用」「人事制度」「中間管理職支援」

      1 year 10ヶ月 ago
      成長企業ながら社員の残業ほぼゼロを実現させているクラシコムでは、「健やかな組織開発」の実現に向け、人事企画室が「採用」「人事制度」「マネジメント支援」の3つの取り組みに注力している。

      「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、17期連続増収でも社員の“残業ほぼゼロ”を実現させている組織開発について公開、人事企画室が担当する3つの取り組みなどについて紹介した。

      クラシコムは2006年の創業時から「残業を当たり前にしない働き方」を実践。17期連続増収を達成した2023年7月期においても、1人たりの1カ月の平均残業時間は3.7時間だった。現在、社員構成は約100人で平均年齢35歳。半数超のスタッフが小学生以下の子どもを抱えているという。近年は常時15〜20%の社員が産育休を取得しながら、女性管理職の比率は64%と高水準を維持。男性の育休取得率は100%となっている。

      クラシコム 売上高と従業員数の推移
      売上高と従業員数の推移

      クラシコムでは、男女を問わず多くのスタッフがライフステージの変化を伴いながらも柔軟に責任の範囲を広げ、フィットする働き方を模索。リモートワーク導入やDX推進など「健やかな働く環境」の整備、「健やかな組織開発」が不可欠とし、社長直下の人事企画室が採用から日々の組織運営までさまざまなことに取り組んでいる。具体的には、「採用」「人事制度」「中間管理職支援」の3つに注力する。

      クラシコムの人事企画室では「採用」「人事制度」「中間管理職支援」に注力した組織開発を推進
      クラシコムの人事企画室では「採用」「人事制度」「中間管理職支援」に注力した組織開発を推進

      採用

      自社サービスを通して入念に双方の期待値をすり合わせ。ミスマッチが発生しないよう、日頃から顧客との関係作りを目的にスタッフの働く姿を「北欧、暮らしの道具店」で発信、サイト・アプリやSNSにて採用告知を行う。その結果として、クラシコムのユーザーであるスタッフが約8割を占めているという。「北欧、暮らしの道具店」ではテキストベースのスタッフインタビューや対談、働くスタッフのドキュメンタリー風動画などを発信している。

      こうした取り組みが奏功し、採用倍率はどの職種も平均して100倍。2017年から2022年まで実施した複数の職種を一斉にキャリア採用する「定期採用」では、年2回実施で年間約1000人の応募が集まった。

      2022年スタートの新卒採用は毎年300人ほどの母集団を形成。2023年から不定期となったキャリア採用では、求職者向けメールアドレス登録フォームを用意したところ、1年で2000人以上が登録した。

      またエンジニアなどスキルを必要とする職種を中心に、外部の採用サイトも活用。入社後のギャップが生じないよう双方の期待値やカルチャーフィットのすり合わせを入念に行う。

      人事制度

      「キャリブレーション制度」という、期待値をすり合わせるという人事制度を導入した。クラシコムの人事制度は「人が人を評価するのは難しい」という前提に基づき、会社が個人を個別のKPI数値などで「評価」するのではなく、会社が個人へ期待する役割(ロール)を半年に一度「調整」することを基本とする。ロールに給与テーブルを紐づけ、ロール自体も半年に1回定義を見直し、全スタッフの配置をすり合わせる。

      クラシコムの人事制度はKPI数値での評価ではなく役割の“調整”を基本とする
      クラシコムの人事制度はKPI数値での評価ではなく役割の“調整”を基本とする

      スタッフのロールは、期待する内容によって7種類に分類。半年に1回、パフォーマンス(+)とコスト(-)という2点で振り返りを実施、ロールを決める。各ロールに期待される内容・定義も固定せず半年ごとに見直しし、ロールと給与が連動しアップデートを続けていくのが特徴という。

      クラシコム社員のロール(役割)は7種類に分類する
      クラシコムのキャリブレーションにおける「ロール」

      流れとしては、半年に1回、2日間に渡り役員・マネージャー・人事企画室で「キャリブレーション会議」を実施し、全スタッフに期待するロールを見直し。1日目はロールの定義見直しで、2日目は各スタッフの半年の振り返りと、次の半年に期待するロールをすり合わせる。その後、管理職がスタッフに「フィードバック1on1」を実施。期待するロールを伝え、次の半年間のテーマや具体的な取り組みをすり合わせる。ロールに応じて、次の半年の給与が決まる。

      マネジメント支援

      中間管理職のサポートも手厚い。「健やかな組織」には健やかなミドルマネジメントが不可欠とし、マネージャー層の思考・実行・振り返りをサポート。経営やマネージャー同士の信頼関係の創出も支援する。

      具体的には合宿などといったコミュニケーションの場を設ける。キャリブレーション会議の2か月前には役員とマネージャーで集まり、丸1日実務を離れて「チーム」や「マネジメント」について考えるマネージャー合宿を実施。経営陣との価値観や方向性をすり合わせし、マネージャー層が自分自身について振り返る機会を作る。またマネージャー同士の信頼関係創出を人事がサポートする。

      クラシコム 本社で実施するマネージャー合宿のようす
      本社で実施するマネージャー合宿のようす

      日常的に利用できるマネージャーと人事担当が入るSlackチャンネル、随時個別面談にて相談の機会を設けているほか、毎月「マネージャーお茶会」という気軽に話し合える場をオンラインで実施している。

      鳥栖 剛

      値上げの傾向は変わらない2024年上半期、購買行動は平均購入単価が上昇、1人あたり購入数量は減少

      1 year 10ヶ月 ago

      カタリナ マーケティング ジャパンは、2024年上半期における消費行動の変化について分析、レポートを発表した。

      2024年上半期に、カタリナネットワークに継続加入している店舗で買い物をした消費者の総購入金額は、2023年上半期と比べて1.0%増、1人あたりの購入数量は同2.8%減った。一方、平均購入単価は同3.9%上昇している。

      2024年も値上げ傾向が続き、平均購入単価の上昇に影響した。また、その影響を受け1人あたりの購入数量の減少につながったと分析した。

      カタリナ マーケティング ジャパンは、2024年上半期における消費行動の変化について分析、レポートを発表
      消費行動の変化

      2024年上半期における1回あたりの購入金額は2646.5円で、2023年上半期と比較すると2.8%増、金額ベースで同73.2円の増加だった。1回あたりの購入数量は同0.1%減の10.6個で、個数ベースでは同0.1%減。1回あたりの平均購入単価は同3.9%増、金額ベースでは同9.3円増加した。

      カタリナ マーケティング ジャパンは、2024年上半期における消費行動の変化について分析、レポートを発表
      1回あたりの買い物に起きた変化

      2024年上半期の商品カテゴリ別の購買行動変化を見ると、購入者数(ID数)は全46カテゴリのうち、43カテゴリで前年同期を下回った。図では減少率が大きいカテゴリのTOP20を記載している。

      カタリナ マーケティング ジャパンは、2024年上半期における消費行動の変化について分析、レポートを発表
      商品カテゴリ別の購買行動変化

      カタリナのリテールメディアネットワーク「カタリナネットワーク」で集積した実購買データをもとにレポートを構成。データは年間売上高11兆円規模で、これは日本のSM・GMSによる年間売上高の6割をカバーする規模となる。

      検証対象のデータについて

      • 対象ID:毎月1回以上買い物をしている状態が以下の対象期間内で継続しているID
      • 対象期間:2023年1月1日~6月30日までの6か月(2023年上半期)、2024年1月1日~6月30日までの6か月(2024年上半期)
      • 対象店舗:対象期間にカタリナネットワークに継続加入している店舗
      【期間限定で見逃し配信】成城石井、Zoff、「3COINS」のパル、コクヨ、USMH、楽天、プラス、Amazon、プラス、ライフコーポレーションなど登壇のECイベント

      【登録は無料】売上アップ&業務改善につながるAI活用、中国発EC「SHEIN」衝撃のサプライチェーン大解剖、BtoB-EC、DX、リテールメディアなど、最新トレンド、最先端テクノロジー活用、事例、最新ソリューションなどが学べるセッションをオンデマンド配信します。期間は8/5~21まで

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      6/25 15:12158100
      松原 沙甫
      確認済み
      28 分 54 秒 ago
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