転職サイトのエン・ジャパンは6月25日、中小企業における2025年の夏季賞与予定の実態調査の結果を公表した。
それによると、中小企業の84%が夏季賞与を支給する予定で、支給しない企業は2024年比で4ポイント増加した。賞与額は3社に1社が増額予定のものの、「変わらない」が最多だった。賞与支給に関する悩みでは「支給額による社員モチベーションへの影響」が2年連続最多だった。
夏季賞与の支給予定
2025年の夏季賞与は支給予定を聞いたところ、「支給予定」が84%でトップ。2024年調査比で3ポイント減った。夏季賞与を「支給しない予定」と回答した企業は12%で、前年比で4ポイント増えた。

夏季賞与の「支給予定」の回答は3ポイント減
「支給予定」と回答した割合が多い業種は、「商社」(95%)、「IT・情報処理・インターネット関連」(94%)、「メーカー」(93%)、「不動産・建設関連」(92%)が上位にあがった。「流通・小売関連」は78%にとどまった。

「流通・小売関連」の支給予定は78%にとどまる
夏季賞与の額
夏季賞与を支給予定の中小企業に支給額の変動を聞いた。2024年から「変わらない予定」は47%と最多で、増額予定と回答した企業は35%だった。

夏季賞与が増額予定の中小企業は35%に
増額予定の企業に増額幅を聞いたところ「1%~3%」が22%で最多だった。

増額幅の最多は「1%〜3%」に
増額理由は「ベースアップ(基本給の増加)の影響」(24%)がトップとなった。

増額の理由トップは「ベースアップ(基本給の増加)の影響」
一方で、減額予定の企業の減額幅は、「15%以上」(19%)が最多だった。

夏季賞与を減額予定の企業の減額幅は15%以上が最多に
減額理由は「業績不振」(79%)が最多だった。

夏季賞与の減額理由トップは「業績不振」
賞与支給に関する悩み
社員への賞与支給に関する悩みや課題についても聞いた。結果は「賞与の支給額による社員モチベーションへの影響」が43%でトップで2年連続最多。次いで「社員への評価・賞与の査定基準への悩み」「業績不振など、原資確保の悩み」がそれぞれ36%で同率だった。

「賞与の支給額による社員モチベーションへの影響」が43%でトップに
調査概要
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査期間:2025年5月15日~6月9日
- 調査対象:『人事のミカタ』を利用する従業員数300名未満の企業
- 有効回答数:118社
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オリジナル記事:中小企業の「夏季賞与」、84%が支給予定。増額予定は36%、「変わらない」が最多
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