公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)は10月7日、紅麹成分を含むサプリメント窃取による健康被害を受け、協会会員で製造・販売元の小林製薬に対して改善勧告の処分を行った。
処分理由は、食品衛生法違反による行政処分を受けたこと、消費者への注意喚起や製品回収の判断が遅れ重大な社会的影響を与えたため。
消費者への注意喚起や製品回収の判断を速やかに行うよう社内体制を整備して再発を防止し、再発防止に向けた改善計画を10月30日までにJADMAへ提出することを求めた。
JADMAは処分について、JADMAの指導監督の下での自主的な改善を迅速に行うことを目的に、改善計画の策定およびその実施状況の報告を求め、小林製薬の通信販売事業への社会的信頼を回復できるよう再発防止の徹底を要請するものと説明している。
改善勧告はJADMAの規則において除名処分に続く重い処分。今後十分な対応が見られない場合にはより重い処分も検討せざるを得ないことを付記している。
なお、JADMA会員であることを示すジャドママークは適正な通信販売事業を行うことの証で、消費者の信頼の目安であることから、小林製薬に対してはこのことを十分に理解してマークを使用することを求めた。
小林製薬が製造・販売した紅麹成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気を発症するなど、健康被害の訴えが相次いだ今回の問題。「紅麹」の健康被害については小林製薬の報告漏れや遅延も問題視されている。
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オリジナル記事:日本通信販売協会(JADMA)が小林製薬に改善勧告の処分、その理由は?
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