ファンケルは、2026年度(2027年3月期)を最終年度とした直営店舗の中期3か年方針として、「足を運びたくなるお店」作りを推進している。
直営店舗は、商品販売だけではなくブランドを消費者に知ってもらうメディアとしても位置付ける。「足を運びたくなる要素」として、次の3つの項目を掲げている。
- Product:そこにしかない商品、悩みを解決する商品を提供
- People:親しみのあるスタッフによる接客、訪れた人の悩み解決に寄り添った提案
- Space:年代に合わせた提案しやすいしつらえ、共感を生む体験
ファンケルが掲げる直営店舗の中期3か年方針
ファンケルの佐藤由奈氏(上席執行役員 店舗営業本部 本部長)は、5月13日に実施したメディア向け発表会で次のようにコメントした。
「店舗は単なる買い物の場ではなく、お客さまにとってのブランド体験の場」と位置付けて変革を進めてきた。
店舗で商品を購入されたお客さまは、通販で購入された場合と比べて継続率が10%高い。その理由は、専門性の高いスタッフによるお客さまの気持ちに寄り添った商品提案ができているからだと思う。
ファンケルブランドにとって、直営店舗があることは大きな強み。3つの要素「Product」「People」「Space」を踏まえて、足を運びたくなるお店づくりを推し進めていきたい。(佐藤氏)
ファンケル上席執行役員 店舗営業本部 本部長 佐藤由奈氏
ファンケル直営店舗の一例(画像はファンケル銀座スクエア)
ファンケルは5月16日から、全直営店舗のスタッフが着用する制服を4年ぶりに刷新。制服の制作はオンワードコーポレートデザインと協業した。
新制服を着用したファンケル直営店舗のスタッフ
新制服は、全12アイテムのなかから1人ひとりが好みのアイテムを選び、自身の私服を組み合わせることで67通りのコーディネートが可能となる。個性を引き出しつつ、年代や性別を問わないデザインとした。
オンワードコーポレートデザイン サステナブル推進課 課長 六川大河氏(左)、ファンケルの佐藤氏(中央)
制服は昨今、特定の企業や団体への所属を表すだけでなく、その制服を採用している企業の姿勢をさまざまなステークホルダーに発信するツールとしても機能するようになっている。たとえば、環境課題、ワークスタイルの多様性への向き合い方など。(オンワードコーポレートデザイン サステナブル推進課 課長 六川大河氏)
ファンケル直営店舗の新制服の一部には、海洋漂着したペットボトルから作った再生素材を新たに採用。使用済みとなった旧制服は回収後、アップサイクルして店装に活用するなど、環境に配慮した取り組みも推進する。
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オリジナル記事:ファンケル直営店舗が推進する「足を運びたくなる店舗作り」とは? 通販よりも顧客の継続率が10%高いワケ
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