Z世代のサブスク利用経験者は7割超。X・Y世代はECで“価格と送料”を重視【消費意識まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2023年5月15日(月) 07:30
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KINTOが全国のZ世代(18〜25歳)、Y世代(26〜40歳)、X世代(41〜55歳)のそれぞれ330人(合計990人)を対象に、各世代の「消費」に対する意識の比較調査を実施したところ、ECサイトでの買い物の頻度は、全世代で「月に2、3回程度」と回答した人が最も多かった。ECで買い物するときのポイントは、Z世代は「価格とコスパ」、X世代・Y世代は「価格と送料」を重視する傾向が見られた。

「お金をかけたい」と思うものに関しては、Z世代は「ファッション」が約半数。一方で、X世代・Y世代は「趣味」が約4割で最多となった。

サブスクの利用経験はZ世代が突出

「現在、サブスプリクションサービスを利用しているか」と質問したところ、Z世代は「利用している」が59.1%、「現在は利用していないが、過去に利用したことがある」が12.1%となった。合計すると、Z世代の71.2%がサブスクリプションサービスの利用経験がある。

Y世代は「利用している」が47.6%、「現在は利用していないが、過去に利用したことがある」が10.9%。X世代は「利用している」が37.6%、「現在は利用していないが、過去に利用したことがある」が9.4%となった。

各世代によるサブスクの利用頻度各世代によるサブスクの利用頻度
サブスクの利用1位は全世代で「動画配信」

現在サブスクを利用していると回答した人に「どのようなサブスプリクションサービスを利用しているか」と質問したところ、各世代ともトップ3は「動画配信」「音楽配信」「電子書籍」の順となった。

現在利用しているサブスクサービスの内訳現在利用しているサブスクサービスの内訳
情報源は全世代でテレビが最多

普段チェックしている情報源は何かを質問したところ、各世代ともテレビが最多となった。テレビに次ぐ情報源は、Z世代・Y世代はSNSメディアが高く、新聞は大きく下回る結果となったが、X世代はZ世代・Y世代より10ポイント以上高く新聞をチェックしていることがわかった。

上位3つの情報源は、Z世代は「テレビ」(54.5%)、「Twitter」(48.8%)、「YouTube」(48.5%)の順となった。

Y世代は「テレビ」(62.1%)、「YouTube」(51.8%)、「ニュースサイト・ニュースアプリ」(40.0%)の順。

X世代は「テレビ」(72.7%)、「ニュースサイト・ニュースアプリ」(57.9%)、「WEBメディア」(53.3%)となった。

情報源として普段見ているもの情報源として普段見ているもの
最も信頼している情報源は全世代とも「テレビ」

普段チェックしている情報源を聞いた質問で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、普段チェックしている情報源のなかで、最も信頼している情報源を質問したところ、Z世代は「テレビ」(23.2%)、「Instagram」(12.3%)となった。Y世代は「テレビ」(20.9%)、「ニュースサイト・ニュースアプリ」(10.8%)。X世代は「テレビ」(25.4%)、「ニュースサイト・ニュースアプリ」(13.8%)という結果だった。Z世代は、普段チェックしているSNSの中でもInstagramに信頼をおく傾向にあり、他世代より突出している。

情報源として信頼しているもの情報源として信頼しているもの
全世代で、ECサイトでの買い物頻度は「月に2、3回程度」が最多

ECサイトは全世代に普及しているものの利用頻度には世代間で差があり、さらに同世代の中でもばらつきが見られるようだ。

ECサイトでの買い物の頻度を質問したところ、各世代のボリュームゾーンは、Z世代は「月に2、3回程度」が17.0%、「月に1回程度」が15.8%だった。Y世代は「月に2、3回程度」が20.6%、「月に1回未満」が19.4%。X世代は「月に2、3回程度」29.7%、「月に1回未満」が23.0%だった。

ECサイトでの買い物頻度ECサイトでの買い物頻度
世代でばらつきあり。ECで買い物をするときのポイントは?

ECサイトでの買い物の頻度を聞いた質問で「ECサイトを利用していない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、ECで買い物をする際に重視していることを質問したところ、各世代の上位は、Z世代は「価格が安いこと」(51.0%)、「コスパが良いこと」(46.3%)、Y世代は「価格が安いこと」(62.3%)、「送料が無料であること」(54.1%)、X世代は「価格が安いこと」(65.9%)、「送料が無料であること」(53.6%)という結果になった。

また、他世代と比べると、Z世代は「クーポンや特典・ポイント」よりも、「配送が早いこと」を重視する傾向にあるようだ。

ECサイトで買い物するときに重視していることECサイトで買い物するときに重視していること
お金をかけたいと思うものは? Z世代「ファッション」、X・Y世代は「趣味」

お金をかけたいと思う項目について質問したところ、Z世代は「ファッション」(46.4%)、「趣味」(34.2%)、「旅行・レジャー」(29.1%)が多かった。Y世代は「趣味」(36.4%)、「旅行・レジャー」(33.0%)、「食品・飲料」(32.7%)。X世代は「趣味」(40.3%)、「旅行・レジャー」(34.8%)、「食品・飲料」(33.6%)となった。

各世代が「お金をかけたい」と思う項目各世代が「お金をかけたい」と思う項目
購入の際、Z世代はSDGsへの取り組みを重視

「食品や日用品を購入する際、SDGsへの取り組みや、ストーリー性のあるブランドの商品を優先して購入したいという思いがあるか」と質問したところ、Z世代は「かなりある」が13.6%、「ややある」が30.3%だった。合計すると、Z世代の4割以上が「SDGsへの取り組みなどがある商品の購入を優先する」と考えており、Z世代はSDGsを他世代より重視していることがわかった。

Y世代は「かなりある」が7.9%、「ややある」が26.1%。X世代は「かなりある」が3.3%、「ややある」が27.3%だった。

SDGsへの取り組みやストーリー性のある商品を優先して購入したいという思いがあるかSDGsへの取り組みやストーリー性のある商品を優先して購入したいという思いがあるか

調査結果を踏まえて、KINTOは次のように分析している。

サブスクリプションサービスの利用経験に関しては、Z世代が71.2%となり、Y世代より10ポイント以上、X世代より約25ポイント高い。サブスクリプションサービスの拡大により、特に若い世代でモノは「所有」から「利用」する時代へ移行しつつあることがうかがえる。

買い物をするときに重視することとして、X世代・Y世代は価格や送料など、価格コンシャスな一面がある一方で、Z世代は「価格」だけではなく「SDGsへの取り組みやストーリー性」を重視するという声も多く、大量生産・大量消費の時代から移り変わる中、商品に込められた思いなどにも関心が集まっている。

「Z・Y・X世代の「消費」に対する意識の比較調査」概要
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2023年4月12日〜4月16日
  • 有効回答:全国のZ世代(18〜25歳)、Y世代(26〜40歳)、X世代(41〜55歳)それぞれ330人(合計990人)
    ※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にはならない

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オリジナル記事:Z世代のサブスク利用経験者は7割超。X・Y世代はECで“価格と送料”を重視【消費意識まとめ】
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