アメブロのAMPをやめてどうなったか? | CyberAgent SEO Information

CyberAgent SEO Information - 2022年3月3日(木) 09:43
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昨年の11月にアメブロのAMPを終了する旨のブログを書きました。

アメブロのAMPを終了します

11月15日から新規の記事についてAMPのURLへのアノテーションがつかなくなり、

段階的に過去記事についてもAMPページへのアノテーションを削除していきました。

(アノテーションとは<link rel="amphtml" href="https://gamp.ameblo.jp/xxxx/xxxxx.html>です)

そして2月7日には過去記事すべてにAMPページへのアノテーションが削除されました。

 

当初想定していた問題

AMPだからSEO上有利であるという「AMPブースト」は存在しないと思っていたので、

当初からAMPをやめてもオーガニック検索流入が減少することはないと思っていました。

 

トップニュースカルーセルについてはAMPが必須要件から外れましたが、

通常版のパフォーマンスが悪ければ出なくなるかも?という懸念は持っていました。

 

そして以前の記事でも触れましたが、

アノテーションが削除されることでクローラーが予想をしない動きをして

新規のしかも検索流入が得られる可能性のある記事がクロールされないという弊害が起こるかもしれないという不安はありました。

 

そしてGoogleがAMPとの関係性についてあまり触れていないDiscoverに何かしら影響が出るかもしれないとは思っていました。

少なくとも2019年にGoogleはAMPで大きな画像を掲載するのにAMPを使うと良いとサジェストしています。
参考;Google Discoverの最適化にはAMPがおすすめ⇒大きな画像を表示できるから-海外SEO情報ブログ

 

この3点について不安があったためアノテーションの削除は段階的に行っていきました。

今回は実装&確認を1フェーズとして、それぞれ概ね2週間ずつとっていきました。

展開量としては、最初全体の10%、次に全体の20%、次に30%、最後に40%と徐々に増やしていきました。

そうすることで万一数値に悪影響が出た場合は元に戻せるように準備しておきました。

個人的には大規模サイトのSEOを行うにあたって、全体への影響が大きく出る可能性があるものについては徐々に展開していくほうが良いと思っています。

特にUGCは運営サイドだけの持ち物ではなく、ブロガー様の持ち物でもあるのでそこに悪影響が出るようなことは最小限に止める必要があると考えており、今回のような施策を行う場合には段階的に展開していくことが多々あります。

 

AMP終了をした結果

先に、途中で戻せるように段階的に廃止したと述べていて、最後まで到達している段階で悪影響がなかったことはお分かりいただけるかと思いますが一応まとめます。

 

オーガニック検索流入

特段影響はありませんでした。季節要因と日々の努力によって(?)上昇傾向ではありますが、AMPを削除して下がったということはなくかと言ってクロール状況が劇的に改善したとかいう嬉しい誤算もとくにありません。

 

トップニュースカルーセルの流入

正直わかりません。

ただ全体のGoogleからの流入が低下していないことを考えると下がっていないと思います。

 

Discover

一見落ちているように見えるのですがAMP終了日とは被っていません。

一年間のDiscoverの推移を見ていただくとおわかりいただけると思いますが、AMP終了時点での数値が特別に低いわけではなく、”普通に戻った”くらいの感覚です。

そのためDisocverについても影響はなかったと考えて良いと思います。

 

結局AMPをやめてどうだったのか

現時点では何かが変わったわけではありません。

アノテーションの削除は行ったものの、gamp.ameblo.jpのサブドメインについては残存したままです。

今後いずれ、このサブドメインについても終了させる必要があると思いますが時期は未定です。

依然としてindexは残っている状態で、canonicalの読み込みとlink rel="amphtml"の削除を認識してくれてindexが減ってくれれば良いですが、どこかの段階で削除すると思います。

削除するときもまた段階的に削除できればと思っています。

最終的にこのサブドメインが残っている間は管理コストが発生しているわけなので、なるべく早い段階で削除に持っていければと思っています。

 

今後どうするのか

先のブログでも書きましたが、AMPをやめて遅くなったと言われないこと、AMPをやめたことでUXが良くなったと言われることが目標になると思います。

いろいろと準備はしていると思われますので、期待していただければと思います。

 

 

アメブロとAMPの関係は終わりましたが、6年前AMPというひとつの技術を採用したことは間違っていなかったと思っています。

その後いろいろな技術が誕生したことでAMP自体われわれにとっては必要なくなったということであって決してAMPが悪いということでもありません。

その時代時代で、それぞれのサービスにあった技術を採用していけるかどうかということが結局鍵になるのだと思います。

それが6年前はAMPだったけれど今はAMPじゃないと判断したというだけです。

今AMPのほうが良いであろうサービスもあるはずなので、決してAMPそのものを否定しているわけではないことは勘違いしないでいただきたいと思います。

 

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木村 賢 (@kimuyan)

 

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